概要
DQ8に登場するモンスターで、【バベルボブル】と【モビルフォース】の上位種。
下位種どもと同じでいきなりこいつが出ることはなく、構成員の【オーラー】、【フーラー】、【ソーラー】、【ドーラー】が組体操のごとく【4身合体】してこいつになる。
そのため合体前に4体のうち1体でも先に倒せば合体を阻止できるが、特性上こいつを倒しても構成員の図鑑埋めには使えず、逆に合体前の連中を蹴散らしてももちろんこいつの枠は埋まらないという面倒な敵。
ちなみに同系統で唯一合体前にメンバーを蘇生する手段を誰も持っていないため、誰から倒しても合体は防げる。とはいえ号令をかけるリーダーが非常に素早いためそれも難しいのだが。
名前は70年代ロボットアニメの金字塔「グレートマジンガー」からであろう。
豆知識に「モンスター界の勇者」とあるのも、ギガデインを使うのも、グレートマジンガーの主題歌にある「偉大な勇者」というフレーズや必殺技のサンダーブレークが元ネタであろうが、DQ8では【主人公(DQ8)】に「勇者」という肩書きが付かないため、同作の勇者はグレートジンガーという困った事態になっている。
もっともPS2版では裏ボス最終形態【永遠の巨竜】撃破後に【竜神王】から、3DS版リメイクではそれに加えて表ボス【暗黒神ラプソーン】撃破後に【レティス】から、主人公たちが「勇者」と呼んでもらえるが……。
合体前の4匹の名前は「聖戦士ダンバイン」のオープニングテーマに出てくるフレーズからだろう。
こちらもロボットアニメの名作である。
また、英語版では"democrobot"という、民主主義に因んだ呼び方となっており、4つの構成員はいずれも政治に関係した名前が付けられている。
DQ8
裏ダンジョン後半の【天の祭壇】に出現する上記4種が合体したときに戦える。
4兄弟は全域で出現するが、第2層目の方が若干出現率が高めなので、狙うならそこが良い。
偶数ターンに2回行動し、【ギガデイン】や【イオナズン】を唱えたり、【大地揺らし】で全体攻撃するほか、合計で通常の2倍のダメージを与える【剣振りかぶり】も使ってくる。
最大【HP】はDQ9までの本編全作品の雑魚敵の中で最高の値である1520で(次点はDQ9の【うみうしひめ】の1477、現在のトップはDQ11の【アメジストワーム】の4800)、周囲のモンスターの数倍もの数値。その上、他のステータスも本作の【ベリアル】に匹敵する高さを誇る。
イオナズンはまだしも、ギガデインはかなり強烈な攻撃呪文なので【マジックバリア】で軽減したいところ。
【マホトーン】と【マヌーサ】がたまに効くのである程度の攻撃は封じられるものの、完全ではない。
特に大地揺らしは【無属性規定ダメージ攻撃】であるため、回避はできず軽減も難しい。
しかも威力が100~150ダメージと大きく、使用してくる頻度も高い。
そのため、ギガデインと大地揺らしを連続で使われると、まともに被弾した場合は全員が300近い大ダメージを受け、HPが低めな【ゼシカ】と【ククール】はレベルが低いと即死もしくは瀕死になるだろう。
下位2種とは違い、四人の上下関係がしっかりしているおかげか中で言い争う【無駄行動】もないので隙がない。
さらに、MPも無限なので防御して待つこともできない。
それ以前にこいつを目の前にしては防御自体していられないだろうが…。
なるべく素早く倒したいが、HPの高さもあり素早く倒すのは困難。
【チーム呼び】でスカモンに撃退してもらうか、合体した次のターンに攻撃を仕掛けられる前に全員でテンションを上げておき、それから一斉に攻撃(或いは合間にマホトーン、マヌーサ、【ルカニ】を使用)して倒すように心がけ【ククール】に【ザラキーマ】を唱えさせ、合体前にソーラーないしドーラーの息の根を止めることに期待しよう。
通常枠で【ふしぎなきのみ】、レア枠で【金塊】を落とす可能性がある他、380Gも持っているお金持ちでもある。
金塊を落とす唯一のモンスターであるため、うっかり売ってしまったり【金のオノ】の製作なんぞに使ってしまったプレイヤーからは狙われることもある。
ただし、どちらもドロップ率は1/256と非常に低い設定となっている。
3DS版では金塊の入手が非常に容易になったため、金塊のためにこいつをわざわざ狙おうとする必要性はなくなっている。