【タフガイ】

Last-modified: 2025-01-30 (木) 07:11:16

DQ3(リメイク版)

能力補正

ステータス補正順位
【ちから】+15%5/46
【すばやさ】-10%27/46
【たいりょく】+40%1/46
【かしこさ】-20%35/46
【うんのよさ】-30%38/46

解説

DQ3での【性格】の一つ。「タフガイ」は英語で、「逞しい男」などといった意味。
「タフ(tough)」は「頑丈な」というような意味を持ち、「ガイ(guy)」は「男の人」を意味する。
その言葉通り男性専用の性格……と思いきや、【ねっけつかん】と同様に何故か女性でもこの性格になれる。
タフガイな女僧侶というのも可能。筋肉ムキムキのマッチョな女僧侶を想像すると嫌すぎるというか意味不明……。
英語版ではguyが取れて「Tough」になっている。
 
最初の【性格診断】でこの性格にするには、激しく面倒くさい事をしなければならない。
と言うのも、森の中で【岩】運ぶ最終質問で、岩を40回も運ばなければならないからだ。
40回岩を運びきれば老人の台詞が変わり、岩も無くなって終了したことが分かるので、自分で岩運び回数をカウントしなくてもいいのは救い。
その結果声の主から努力を認められ「なにごとも へこたれない」と言われた上で、「あなたこそ真のタフガイ」と結論付けられる。が、【へこたれない】とタフガイはシステム的には別物である。
どの【職業】でも初期性格として選択可能。
 
また、装飾品【パワーベルト】を装備すれば、装備している間は強制的にタフガイになる。
ただし、パワーベルトは「第3のすごろく場」の【宝箱】マス、【ジパング】の隠しすごろく場の【タンス】マスからしか手に入らないレアアイテム。
ガラケー版以降は【ちいさなメダル】の景品に変更されたが、いずれにせよ個数限定の貴重品である。
 
肝心の性能であるが、【おせっかい】【がんこもの】の上位互換…なんてのは些細な話。
その実態は【セクシーギャル】と並ぶバランスブレイカーである。
セクシーギャルが「他の多くの性格を潰してしまう」タイプのバランスブレイカーなのに対して、こちらは「超お手軽にヌルゲー化する」タイプのバランスブレイカー。
重要なステータスである体力(=【HP】)が最高のプラス補正を誇る上に、力もある程度プラスされる。
詳細は後述するが、遊び人を除く全ての職業で体力はかなりの伸びを見せるため、タフガイの体力プラス補正を合わせると、HPが爆発的に伸びていく。
これが非常に強力で、どの職業でもとりあえずスタミナの種ブッパでタフガイにしておけば要塞キャラになる。3人の仲間をタフガイにしておけば、それだけで要塞軍団の出来上がりだ。
これで味方キャラはほとんど死ななくなるので、緊張感も何もあったものではなくなる。
 
もちろん【勇者】【戦士】などの前衛職との相性は抜群で、元々よく伸びるHPが物凄いことになる。
それでいて素早さの減少もマイナス10%とかなりマイルドなので、【武闘家】【盗賊】でも選ばれる。当然、これも異常なHPを得られる。
 
また、【僧侶】だって賢さよりも体力の方が伸びるし、【魔法使い】であっても実は賢さと体力の成長率がほとんど変わらない。HPが低いと言われる魔法使いも、実はLv10以降体力も大きく伸びていくので、上昇補正を存分に生かせるのだ。
賢さ(=【MP】)と素早さが伸びないので、その点は相性が悪いと言えるが、文字通りのタフさがその相性の悪さを帳消しにするほどに強い。転職等を考えない場合は、【きれもの】など後衛向きの性格を選ぶよりもよほど強いとされている。
とはいえ、賢さのマイナス補正でMPに不足を感じたり、素早さの低さで補助呪文の効果を1回分損したりなどが気になることはあるかも知れない。その場合、HPは初期投入の種で十分補えるので、後から装飾品や本などで素早さ・賢さが伸びやすい性格に切り替えるのも良いだろう。
 
また、運の良さが【いっぴきおおかみ】並みに低いので、運の伸びやすい職業・レベル帯をこれで育てると、目に見えて成長が鈍る。
しかし、運の良さによる補助呪文耐性は、遊び人級に伸びてようやく体感できるレベルの話であり、実はさほど気にするようなデメリットではない。
例えば、運50と100だったら数値上は2倍の差があるが、【ラリホー】の命中率が約25%から約20%に減少するという程度の話である。GBC版だとさらに影響は小さい。
特に戦士や商人は運の成長が元々鈍いので、このデメリットはほぼないに等しい。
 
というわけで、比較的小さいデメリットで爆発的なHPを得られるため、短所に対して長所があまりにも大き過ぎる状態になっている。
HPの高さがモノをいうRTAでもその強さは折り紙付きで、勇者は診断に時間がかかりすぎるので論外だが、それ以外の仲間は全員タフガイ一択と言えるほど強い。やはりバランスブレイカーである。
体力の成長率もさることながら、最初の【スタミナのたね】の連続投入で上がった分も大きい。
性格診断時にかかる時間を気にせずに良い低レベルプレイなどその他縛りプレイの場合には、勇者もタフガイにされることが多い。
 
40%補正性格の常として、タフガイ一本で育て続けると早々に体力がカンストして無駄が出る。
しかも上記のとおり体力は遊び人を除くどの職業でも結構伸びるので、より簡単に255に達しやすい。
そのため、どの職業でもある程度体力を伸ばした後は、適度に他の性格と切り替える必要がある。
【ごうけつのうでわ】【ごうけつのひけつ】のある【ごうけつ】【ガーターベルト】のある【セクシーギャル】【しっぷうのバンダナ】のある【でんこうせっか】と比べると、タフガイは【すごろく場】でパワーベルトを回収するという面倒な作業が必要なので、先にタフガイを選んでおくと後々楽ができる。
 
なお、GBC版では最初の性格診断で頑固者と診断されても、実際はタフガイになっているバグがある。
結果が頑固者と入れ替わっているわけではなく、SFC版の岩運び40回でもタフガイになるのだが、上記のように無茶苦茶時間がかかる正規の方法に比べ、頑固者(になるはず)の性格診断は質問の後指示通りに道を進むだけなので遥かに手軽で済む。
GBC版をタフガイで始めたい場合は(演出的には台無しだが)大いに利用しよう。
ただし、SFC版と違って初期HPが高くならず、その目的では使えないので注意。
 
勇者がこの性格だと、【アリアハン】の城2階の右側の【兵士】が一人旅では苦戦すると忠告してくる。
どんなタフガイであろうと、たった一人で魔物の軍勢と戦えるなどと思い上がってはいけない。それは【オルテガ】の二の舞である。
【バラモス】打倒後は兵士自体が消えてしまうので、最初に【アリアハン王】に会いに行った際に話しかけておくべき。
 
ちなみに【○○○○バーク】に派遣した【商人】がこの性格だった場合、ある住人の台詞が少しだけ変化する。
勇者以外の性格がイベントに関わる(大したものではないが)というのも珍しい。
 
余談だが、リメイク版ドラクエ3は【女尊男卑】が激しいことで有名である。
そんな中、元々男性を意味しつつ極めて優秀なこの性格が男性専用であったなら、女尊男卑も少しはマシになっていたのではないだろうか…。
女尊男卑の元凶は【ひかりのドレス】の存在なので、タフガイが男性専用になったところで、あくまで「少しはマシ」といった程度ではあるが。

HD-2D版

タフ"ガイ"なのに女性(ルックスB)でもこの性別になれるのは違和感があるためか、あるいは多様性への配慮のためか、【タフネス】に名称変更された。

モンパレ

こちらでも性格の一種で、タフ"ガイ"ながらメスのモンスターでもお構いなくこの性格になれる。
前衛型の当たり性格の一つで、低レベル時~高レベル時常に攻撃力、守備力に優秀な能力補正がかかる。
特に守備力の補正に関しては最終的に全性格トップになり、かなり頑丈なモンスターへと成長させられる。
配合面でもHPこそやや低いが攻撃力、守備力、すばやさへとどれにも優秀なステータスボーナスがかかるため、HPの成長率が高すぎて無駄になる物理系魔王系モンスターにとっては最高ともいえるアタリ性格。

バトルスキャナー

HPが1.3倍上がる。
どの【モンスター】に来ても当たりな良性格。
最高に相性が良いモンスターは【マドハンド】【オーク】