【バロン】

Last-modified: 2023-05-21 (日) 14:59:37

このページでは、キャラクターのバロンについて解説します。
3DS版DQ8に登場した【スカウトモンスター】については、【バロン(スカウトモンスター)】を参照。

DQ10オフライン・オンライン

【入り江の集落】にいる【人間】【老人】
白髪でヒゲを生やしており、人間モブNPCの衣装を黒くしたものを着ている。
【美容院】サロン・フェリシアの名誉顧問で、【マダム・フェリシア】とは旧知の仲。
 
クエスト【紳士のたしなみ】で、新色の素材として【男のコロン】を手に入れるよう依頼してくる。
追加される髪色は「ダークグレー」。

ダイの大冒険

概要

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】連載前の読み切り「ダイ爆発!!!」に登場するキャラクター。
名前の由来は英語で男爵を意味する【baron】か。
読み切りは連載アニメ化の序盤に組み込まれており、1991年版の声優は塩屋翼、2020年版は柿原徹也が担当している。
 
肩書は【賢者】であり、見た目もFC版DQ3の男賢者が髪を伸ばしたような姿をしている。
パプニカにおける高位の賢者らしいが、「パプニカ三賢者」との関係は不明。
【パプニカ】王の一人娘である【レオナ】の教育係であるが、パプニカ司教【テムジン】と手を組み、一人前の賢者となる儀式の裏でレオナ暗殺を図った。
魔力で【キラーマシーン】(新アニメ以降はキラーマシン)を操り、【デルムリン島】のモンスター相手に大立回りを演じたが、最後は【ダイ】の活躍で撃破され、敢え無く逮捕されることに。
 
1話限りのキャラではあるが、主人公相手の大立回りで目立っていたし、整った容姿のお陰もあってか第1回のキャラクター人気投票では21位とギリギリながらランクインしていた(誌面で発表されたのは23位の【ずるぼん】まで)。

暗躍と末路

王女であるレオナを暗殺して権力を握らんとするテムジンに加担しており、暗殺の実行犯として動いていた。
最初は【魔法の筒】に入れておいた【魔のさそり】をけしかけ、モンスターの襲撃に見せかけ殺害しようとしている。
礼儀正しげな善人を装っていたが、原作漫画や旧アニメ版では早い段階でバロンとテムジンがレオナに悪意を持っているのが分かる描写があるのに対し、新アニメ版ではその映写がないので視聴者目線ではこのシーンで初めて悪人だと判明するように変更された。
 
さそりはダイの活躍もあり撃退されたが、護衛のパプニカ兵は壊滅し、レオナは腕に毒針を受けてしまう。
その毒は【どくけしそう】の効かない強力なもので、まだ犯人の正体に気付いていなかったダイは目の前に現れたバロンに【キアリー】での助けを求めた。
もちろん事件の実行犯であるバロンは取り合わず、本性と悪人面を露にすると、驚く二人に攻撃呪文を放って地面を破壊し、地中深くへ落としてしまう。
この時の呪文は原作では不明だったが、旧アニメでは【イオラ】、新アニメでは格落ちして【イオ】になっている。
 
その頃、ゴメちゃんは【ブラス】のところに戻ってに助けを求めるが、一緒にいたテムジンが自身のレオナ暗殺の企みを披露して妨害。悪人に騙されていたと知って怒ったブラスと島のモンスター達はパプニカ兵と戦闘状態になっていた。
王女暗殺を果たしたと思い込んでいたバロンは地中に転落したレオナとダイを追撃しておらず、キラーマシーンに乗り込んでテムジンの加勢に現れる。
このキラーマシーンは魔王が倒されて機能停止していたのをテムジンが手に入れ、人間の魔力で制御できるように改造したもので、モンスター達を寄せ付けない強さを見せた。
 
竜の紋章の力を発動させライデイン(と思われる雷)で岩盤を吹き飛ばし生還したダイが駆け付けると、ブラス達は全滅寸前に追い込まれており、バロンとの対決にもつれ込む。
ダイとの戦闘でもキラーマシーンの力にものをいわせ、紋章の力で撃てるようになったバギクロスに耐え、パプニカのナイフによる攻撃も弾き返すバロンは、完全にその力の虜になっており、共謀者であるテムジンにすら襲いかかった。
(新アニメではテムジンを裏切ることなく戦い続けている。)
 
しかし、胸部の金属に覆われていない箇所を連続で狙われ、ついに貫かれてバロン自身にダメージが通る。
最後は胸部の傷口からベギラマを撃ち込まれ、キラーマシーンの装甲には通用しなかったものの、中にいたバロンは流れ込んできた熱をまともに食らってダウンした。
戦闘終了後、レオナはブラスのキアリーで一命を取り留め、バロンはテムジンや配下の兵士ともども逮捕され、その野望は潰えることになった。
美男子ではあったが、撃破時にはベギラマで髪がチリチリに燃えてしまい、連行されるときも別人のように情けない格好になっていた。
新アニメでは髪が燃える描写がなくそのままの姿で逮捕されたが、本性を現した後は嗜虐的な表情で笑ったりわめき散らしたりと、美男子が台無しなのは同じであった。
また、逮捕後はパプニカに連行され裁判にかけられるだろうというレオナのセリフが追加された。
 
レオナはフレイザード編で再登場して以降のメインヒロインとなり、また先の読み切りで非道な働きを行った【でろりん】一行も再登場し意外な活躍をするが、バロンとテムジンには再登場の機会が与えられず、活躍(?)が見られるのは読み切りとアニメ序盤だけに…。
ただ、でろりん一行は表向きはモンスターが蔓延る島を冒険して珍しいモンスターを王に献上すると言う(偽ではあるが)勇者に相応しい活躍を見せているし、人間への暴力行為も、ゴメちゃん救助のためとは言え自分から戦いを挑んで来たダイに対してしか向けていない。
また、平和な性質とはいえ被害者のほとんどが野生モンスターなのを鑑みれば、社会的な罪としてはダイとのケンカ沙汰と、金銭目当てで王に嘘の報告をした詐欺程度である。
新アニメでは小舟に乗せて海上に置いてきぼりと流刑を食らったような状態ではあったが、その後平然とロモスの宿にいたことを考えると「その場で裁いて懲らしめた」程度で終わったようである。
一方、バロンとテムジンは王制国家で第一後継者である王女の暗殺未遂という国家転覆レベルの大罪人で、魔のさそりにやられたレオナの護衛達も重軽傷を負い、下手をすると何人か死んでいる可能性もあることまで考えると罪状が桁違いに大きい。
現実の法で照らし合わせれば極刑や終身刑が妥当なところで、そんな彼らが再登場しないのは仕方の無いことであろう。
処刑は免れたにしても、不死騎団によるパプニカ陥落時に投獄されたままとなれば、末路は想像に難くない。

ドラけし!

最初のダイ大イベントで原作通りに登場。キラーマシンは通常のものと差別化するため「バロンキラーマシン」という名称に。
またバロンのアイコンも存在している。

スライムもりもり

【最強ジャンプ】掲載分の序盤に登場した【しにがみきぞく】
黒い死神の異名を持つ海賊で、【スラバッカ島】に強いスライムがいると聞いてスラリンに戦いを挑むが敗北し、船も沈められてしまった。