【スカウトモンスター】

Last-modified: 2021-09-28 (火) 16:12:15

DQ8

【モンスター】をスカウトして、後述のモンスター・バトルロードで戦わせることができるシステム。さらに条件を満たすと主人公たちの戦闘中に呼び出して代わりに戦わせることができるようになる。
スカウトしたモンスターは最大3匹組み合わせて「チーム」を組むことができ、これを「モンスターチーム」という。
DQ5、DQ6の【仲間モンスター】のシステムをアレンジしたものと言えるが、パーティメンバーとしてではなく、参加できるターンが限られている代わりにNPC扱いで戦闘を丸ごと肩代わりしてくれるという点が違う。
NPCの味方戦闘員を呼び出すという意味では【しょうかん】が近いかもしれない。
というわけで彼らにはプレイヤーからの指示は一切できず、アイテムで援護することもできない。なんとも歯がゆいがそういう仕様なので諦めよう。
 
実は【公式ガイドブック】等では「チームモンスター」と表記されており、意外なことにスカウトモンスターという呼び名は元々は俗称である。
しかし攻略サイト等ではスカウトモンスターと表記されることが多く、一般にも「スカモン」の略称で広く浸透している。
それを受けた形か、3DS版ではウィンドウ上やモリーのセリフにスカウトモンスターという表現が見られ、晴れて公式名称となったようだ。
 
ここではスカウトモンスターのシステムを解説する。
スカウトモンスターの一覧とそれぞれの性能はスカウトモンスターを参照。

モンスターのスカウト

フィールド上(特に本線から外れたようなところ)を歩いていると【モンスター】の姿を見かけることがある。これがスカウトモンスターである。
近づくとモンスターによって反応は異なるが、概ねこちらに近づいてきて、接触すると戦闘になる。
このため、スカモンとの【戦闘】に限り、戦闘が【シンボルエンカウント】方式となる。
倒すとそのモンスターを「スカウト」して【主人公】のモンスターチーム(またはストック)に加えることができる。
 
ただしストーリーの最初からスカウトできるわけではなく、【パルミド地方】にいる【モリー】から渡される3枚のメモに書かれた3匹に限ってスカウトできる。
その3匹をモリーに見せると【モンスター・バトルロード】が解禁され、【フィールド】にいる全てのスカモンをスカウトできるようになる。
バトルロード解禁タイミングは最も早くて【トロデーン城】到着直前からとなる。
 
それぞれ【スラリン】【ロビン】などといったおなじみの名前が設定されているが、敵として戦う際には通り名が表示される(エース・スライム、機械兵ロビン…etc)。
歩いているシンボルに突進する、追いかけられて捕まるなどで接触すると通常のモンスターのように戦闘になる。
通常のモンスターと異なる点として、同族の一般モンスターより強め、かつこちらの【レベル】に応じて敵としてのパラメータも上がっていく(唯一例外なのは【アポロン】)。またチキンドラゴの【ウコッケ】のように同族より強いとは限らないヤツもいる。
スカモンとの戦闘は必ず【にげる】事ができるようになっている。特に序盤はまず勝てない相手ばかりなので、万が一戦闘になったら逃げた方がいい。
最初の町である【トラペッタ】のすぐ近くにいる【魔獣ドランゴ】には数多の冒険者が消し炭にされた事だろう。
倒すのであれば、【錬金釜】が解禁された直後に錬金ついでに探索を始めると良い。
初めて倒したときに限り、【ドロップアイテム】としてモンスターに応じて【モンスター金貨】【モンスター銀貨】【モンスター銅貨】を必ず落とす(これはスカウト解禁前でも入手可)。
また、【討伐モンスターリスト】には掲載されない。
 
スカモンは総計77匹存在するが、同時にスカウトしておける数には上限がある。
最初は3匹までしか持てないが、モンスター・バトルロードで勝ち上がると持てる数が増えていき、ランクBクリアで最大12体のモンスターをスカウト可能になる。
上限まで仲間がいる時に新しくスカウトするには、これまで仲間にしていたモンスター1匹と別れなければならない。
また、それ以外でも別れるのはメニューで任意で可能である。
別れた仲間は本来の出現地に戻っているので、もう1度倒せばまたスカウトできる。
 
主人公達がスカモンを手に入れるには上述のように実力で下す必要があるのだが、バトルロード格闘場にいる他のオーナーの話を聞く限り、手練のハンターを雇いそいつらに倒してもらったり、人によっては独自のルートで買い付けたり、といった方法もあるようだ。
金持ちの道楽と言われる由縁はこの辺りが関係しているのだろう。
 
詳細は不明だがPS2版ではどうやらスカモンに表示限界数がある模様。
カメラアングル上に4体のスカモンが並びやすいトロデーン城周辺で、【スラリン】【ヨシキィ】の消失や突如出現の報告がある。

チームの編成

スカウトしたモンスターの中から最大3体を選んで、モンスターチームを編成することができる。
チームには仮名文字8文字までの名前をプレイヤーが命名することができる(モリーにお任せでもOK)。ただしスカモンどもは変更不可。
バトルロード解禁直後は持てるチームは1チームのみでストックもできないが、ランクGをクリアするとストックモンスターとチームの入れ替えができるようになり、さらにバトルロードランクBのクリア後はチームも2つ持てるようになる。
入れ替えは移動中に【さくせん】コマンドの「チームへんせい」で行える。
 
基本は好みで選べばいいが、モンスターを特定の組み合わせにするとコンビネーションネームが与えられ、戦闘時に一定確率で必殺技が発動することがある。
1匹や2匹のみのチームも結成可能だが、ちゃんと戦わせるならできるだけ3匹揃えるべし。

バトルロード

結成したモンスターチームは、モリーが主催しているモンスター・バトルロードで戦わせる事ができる。
バトルロードは3vs3で全て自動で行われ、他のモンスター使いが連れている3体のモンスターを自分のモンスター3体が撃破できれば1勝、連続で3勝できればクリアとなる。
 
GランクからSランクまで別れており、ランクを1つクリアするごとに、1つ上のランクへ挑戦できるようになる。
各ランク制覇ごとに強力な【アイテム】が貰えたり、一度にストックしておけるモンスターの数が増えたりするほか、特定のランクを制覇する事でフィールドに出現しスカウト可能になるスカモンも数多く存在する。
また、一度【エンディング】を迎えてクリア後になると出現するようになるスカモンもいる。
強力なスカモンを探して、どんどん高いランクを目指していこう。

チーム呼び

バトルロードランクEクリアのご褒美として、【チーム呼び】という【特技】【主人公】が使用可能になる。
これを使うと通常の戦闘で自分のモンスターチームを呼び出し、主人公たちの代わりに戦わせる事ができる。
この間主人公たちは戦闘に参加できない。敵から攻撃される事もないが、モンスターを援護することもできない。
 
モンスターは1匹ごとに戦闘に参加できるターン数が決まっており、3匹の合計ターン数(小数点以下切り上げ)に達すると戦闘から離脱してしまう。
詳しくはチーム呼びの項目を参照して欲しい。

スカウトモンスターの蘇生

スカウトモンスターにもそれぞれ【HP】が設定されている。
当然、HPが0になるとそのモンスターは力尽きてしまい行動不能になってしまう。
力尽きたモンスターを復活させることができるのは世界でモリーただ一人だけ。となると当然、バトルロード格闘場に足を運ぶことになるのでその点は忘れないように。
一応力尽きたスカウトモンスターと蘇生呪文を使えるスカウトモンスターでチームを再編成すれば、戦闘中に蘇生持ちが蘇生してくれる時もある。

3DS版

スカウトモンスターが100種類に増えた。最大ストック数も21匹に増えている。
小柄なモンスターばかり追加されているかと思いきや、【闇の世界】【隠しダンジョン】に出てくるモンスターが追加されている。
ただ、追加されたスカウトモンスターは既存のモンスターと比べると微妙な性能だったり、成長が遅かったりで結局今までのモンスターばかりになることも多い。
普通の雑魚もシンボルエンカウントになったことで、スカウトモンスターの頭上には交差した剣のマークを付けることで区別されている。
 
攻撃面では火力が強化された形となり、ただでさえ強かったチーム呼びがさらに強くなってしまった。
まず、味方側スカウトモンスターが扱う攻撃呪文の威力が主人公たちが使う攻撃呪文の威力が最大まで上がった状態を参照するようになった。
プリスト・アクデンといった上級攻撃呪文を扱えるスカモンなら、凄まじい火力を叩き出す。
さらに従来は【ギーガ】【だんきち】など一部のスカウトモンスターしか【痛恨の一撃】を使用できなかったが、3DS版は全員が通常攻撃時に一定の確率で発動できるようになった。
確率こそ低いがどんなモンスターでも【モリーアップ】のはぐれメタル相手に会心を出し、一撃で倒す光景も稀に見られる。とはいえ本当に稀なので、痛恨の一撃持ちモンスターを入れておくに越したことはないのだが。
なお、ついでに表示も【会心の一撃】に変更されているため、ちょっとこの言い方はマズくなってしまったかもしれない。
【バックル痛恨必中技】
 
ちなみに元から痛恨の一撃を出せるモンスターは行動として「痛恨の一撃」が設定されているため相変わらず出やすいのだが、リメイク版の仕様変更において追加された「会心の一撃」もしっかり出すことが可能。
ギガンテスのスカウトモンスターで例えるならば、通常攻撃モーションは「走り寄って棍棒を横振りにする」もので、痛恨の一撃は「ゆっくりと歩いてきて真上から振り下ろす」ものになっているのだが、棍棒を横振りにする攻撃モーションでも会心の一撃が出ることがある、というわけである。
なので、元から痛恨持ちのモンスターはオリジナルに比べて会心(痛恨)がごく僅かどころか誤差レベルではあるが出やすくなっている。
 
バトルロードランクSクリアでモリーが仲間に加わるようになったが、蘇生についてはモリーが仲間に加わった後も「(他の参加者との)公平性を守るため」バトルロード格闘場でしかできない。
面倒だがちゃんと格闘場まで足を運ぶように。