【レブレサック】

Last-modified: 2019-12-28 (土) 12:53:42

DQ7 Edit

DQ7中盤に登場する村。【レブレサック地方】の中心。
たまに間違えられるが「レブサレック」ではなく「レブレサック」である。
英語版での地名はPS版Labres、3DS版Vogograd。

過去 Edit

構造自体は至って普通の村で、高台の上に教会と村長の家がある。
後述の事情から教会が使用できないため、セーブなどは村長の家にいるシスターが行う。
 
村は魔物達が作り出した濃霧によって封印されており、村人達は長らく悩まされている。
そして原因究明のために村一番の強者の男と腕自慢の木こりの夫婦(【ルカス】少年の両親)、そして村の神父【魔物の岩山】へと向かったが、4人が帰還することはなく、さらにしばらくすると山からやってきた正体不明のバケモノが村の教会に住み着くようになってしまった。
その魔物が村人達に直接危害を加えることはなかったが、村人達はその魔物が山に向かった4人を殺し、濃霧も作り出していると考え、日増しに魔物への憎悪を募らせている。
 
そんな村を訪れた主人公達は南の【森の中】で村人を助けた後、その強さを見込まれ件の魔物の退治にも参加させられることになる。
だが、村人を襲うどころか教会に引きこもり、悲しそうな目をしていたその魔物を見て、ルカスは「あの魔物は悪いヤツではないのでは?」と疑問を持つ。
作戦会議の後、ルカスと主人公達は魔物を退治しようとした村人達を止めようとするが、村人達が考えを改めることはなく、逆にルカスと主人公達は魔物の仲間と疑われ魔物の岩山に幽閉される。
 
主人公たちはそこから抜け出す為にひとまず岩山を探索するが、山頂を訪れるとそこには神父の姿が。
その神父は岩山を訪れた4人のうち3人が魔物に殺害され、一人生き残った神父はその魔物、【ボトク】が出した「自らの姿を魔物に変えるなら、お前が生きている限りは村人に手を出さない」という取り引きに応じ、村の平和のために自らおぞましい魔物の姿となって村へと帰還していた事を語り、自分こそがそのボトクであることを明かして襲い掛かる。
 
一方、主人公達がそんなボトクと戦っていた頃、村では村人達がついに魔物(=神父)を磔にしていた。
主人公達がボトクを倒してルカスと村に戻った時には既に火炙りにされかけており、事の真相を知ったルカスが必死に事情を説明。
そうしているうちに、傷だらけの状態で神父は元の姿に戻り、真実を知った村人達はひどく後悔する。
 
そして翌朝に村人全員で神父に謝罪に行こうという事になるのだが、神父は村人達が自分と顔を合わせる事で罪悪感を抱かぬよう自ら村を後にすると主人公達に告げ、夜明け前に村の外までの同行を頼む。
ガボは「神父さまの考えること オイラちっともわかんねえ!わかりっこねえ!!」といつも以上に感情を露わにし、アイラも「こんな体で動き回ったら死んじゃうわ!」と説得するも聞き入れてもらえず、メルビンは「わしには なにも言えないでござる」と神父の意志を尊重するものの、何か言いたげなのか「……」と表現する部分が多い。
追ってきたルカスの「せめて傷が癒えるまで待つべきだ」「そもそも神父様が出て行くことはない」という訴えも、「こうするのが村人のためだ」として受け入れられることはなく、彼はルカスから【女神像】だけは受け取り、傷も癒えぬうちに村を出て行く。
 
この一件の後、村の住人達は一連の出来事での自分たちの行いに対して反省し、二度とこのような過ちを繰り返さないよう、この一件のことを形に残せるものの製作を始める。
そうして、村の中央には事の顛末が刻まれた石碑が立てられるのだった。
 
正体不明の魔物、疑われた主人公一行、明かされた真実、反省を胸に刻む住民達。
と、ここまではまあよくあるお話だろう。
 
ちなみにボトクを倒すと魔物たちが濃霧で通れなくしていた森が通行可能になる。
森を抜け、橋を渡った先には【砂漠地方】があるが、【グリンフレーク】のように時間が経過しているといった事もなく、特にイベントがあるわけでもないので、そのままスルーされることも珍しくない。場合によっては森が通れなかった事すら忘れられている場合もある。
また、過去レブレサック周辺は熟練度のレベル制限が無く、敵もさほど強くないのでPS版では【サンゴの洞窟】と並んで熟練度稼ぎのポイントとして人気が高い。

現代 Edit

現代では道具屋のテントが新たに設けられている。
また、村長の家の1階部分が倉庫になっており、子供たちの遊び場になっている。
墓場には【ヌルスケ】の墓があり、2回調べることで【ちいさなメダル】が一挙に5枚手に入る。
  
現代のレブレサックでは石碑が完成しているが、明らかに後から付け替えられた部分があり、その内容が「村を襲った魔物は主人公達で、村人と神父が力を合わせて村を守った」と実際に起きた事件とまるで別物になってしまっている。
しかも墓場の墓石を調べると「偉大なる神父様の墓」と刻まれている。
神父は重傷を負った状態で村を去っているので、自分たちのメンツのために墓までも偽造するという外道な行為まで行っている。
村に住む少年【リフ】とその家族以外の人間は石碑の誤った内容を信じており、むしろ正しい歴史を語り継いできたリフの一族の方が嘘つき扱いされている。
実際に過去の世界で歴史に介入した主人公達(プレイヤー)から見ればとんでもない話である。
この状況をどうにかできないものかと考えた主人公達は村の子供【サザム】に交渉して村長の家の下にあるガラクタ置き場を探索させてもらうと、彼らが宝物を隠すために掘った穴から【古びた石碑】が見つかる。
石碑には隠されていた真実とともに、昔の村長がこの方が村のためだとしてこの石碑を隠したという経緯が書かれており、子供たちはリフが言っていた事は嘘ではなかった事を知る。
主人公達はこの石碑を村長のもとに持っていき、これによって村の歴史の真相が白日の下に晒され、リフの誤解も解ける…かに思われた。
 
だが、このことで事態は一変しないのがこの村の実に始末の悪い部分。
主人公達が村長に石碑を突き付けると村長は少したじろぐが、「村のためにはこんなものはあってはならないんですよ。」と村の真の歴史を隠すためにそれを叩き壊して真実を闇に葬ってしまい、その上で主人公達を追い返そうとする。さらに話しかけると「何ひとつ昔のものは残ってないのだからたしかめようもない!」と居直るのだ。
石碑の内容を目にした子供達も村人に真実を拡散しようとしてくれるが、リフ同様に嘘つき扱いされて罵られたり、理不尽な罰を与えられたりする。
唯一リフの父だけは彼らの言葉に理解を示すが、彼も「本当の事でも嘘にしないといけない事もある」「村のみんなが嘘を信じてるなら嘘が本当になる」と子供達に諦めるように述べる始末。
それでも真実を知った子供達はリフと仲直りし、大人達に屈することなくかつての村で起きた出来事の真実を後世に伝えようとしてくれる。
リフの父も真実が子供達に伝わったことで彼らが自分や息子と同様に嘘つき呼ばわりされる事を心配するが、これがきっかけでいつの日か村が変わるのではないかと村の将来に期待を寄せているようだ。
だが、村の子供の中には一人だけ石碑を見ていない女の子がおり、他の子供達が真の歴史を知った中、彼女だけは父親から彼らの言ってることは嘘だと教え込まれている。
今後世代交代で村に真の歴史が広まっていった場合、今度は彼女やその一族がリフのように嘘つき扱いされたり、歴史の認識を巡って村人たちが対立しないかという一抹の不安を感じずにはいられない。
 
その後、復活した神の正体が魔王だと判明してからは「魔物が旅人に姿を変えていた」という捏造された歴史から、村の大人達は村の人間以外を魔物の手先ではないかと思い込む。
村人は家に引きこもって外を監視するようになり、話しかけると「魔物め!出てゆけ!」「帰ってくれ」「オラの娘にさわるな!」等と攻撃的な態度をとるか、恐れおののき「神さま、神父さま」と天に助けを求めている。
教会は一応利用可能だが、その際にもシスターに怪訝な顔をされ、宿屋では怪しい奴呼ばわりされて宿泊を断られる。
レブレサックに引っ越してきたばかりの若者も、最近村人から冷たい目で見られて難儀しているようだ。
そして村長に至っては事実を知っているにも関わらず、「魔王の手先かもしれないから旅人は追い出せ」と村人に命令し、主人公達にも嫌味な口調で遠回しに村から立ち去るように言う始末。
これにはガボでさえ「もういいよ○○。行こうぜ。」と、この村の現状に見切りをつけるかのような呟きをする。
村に住むリフも「魔王や魔物も怖いけど、僕は村のみんなの方がずっと怖い」と述べ、村人たちの心の闇の深さを感じさせる。
 
一方で子供達はすっかり疑心暗鬼となった大人達に代わり、村を守るために1日3回のパトロールを始める。
彼らの方がよほど勇敢に立ち向かっている。彼らが大人たちに染まらず成長してくれることを祈るばかりである。
また、宿屋の裏口から女将に話しかければ、主人公達を気遣った上で【タダ宿】で泊めてくれる。
ちなみに、村長が旅人を追い出すように命じたという話もこの女将から聞ける。
この子供達とリフとその父親、宿屋の女将(ついでにヌルスケ)がいなかったら、「こんな村滅んでしまえばいいのに」と言いたくなるほど感じの悪い村である。
 
少しフォローしておくと、現代のレブレサックの住人(村長除く)は訪れる人間を騙そうとしているわけではない。
正史の書かれた村の石碑は遥か昔の時点で改竄されてしまっており、そこからリフの家系の者以外の間ではその改竄された歴史が代々伝えられ、それに逆らって本来の歴史を語り継いだリフの一族は嘘つきということになった。
石碑の改竄以降に生まれた者達にとっては、今ある石碑に書かれていることが真実なのである。
清々しいまでのクズっぷりを見せつけてくれる村長にしても、自分たちの祖先と神父の美談を村の目玉としている状況で、それらが全て偽りで真実は祖先達は旅人が来なければ神父さまを殺してしまうところだったらしい……などと、自分自身の立場を考えれば今更になって村人達に公表するわけにもいかなかったのだろう。
この村の現状を嘆く【メルビン】も、その点だけは理解を示す発言をしている。
また、魔王復活後の行動についても、いつどのような形で自分たちの村が脅威にさらされるかわからない状況なので、事実を知らない村人達が言い伝えを教訓にしてよそ者に警戒するのはある意味当然である。
村長がよそ者を追い出せと指示を出した事についても、今後本当に魔物が旅人に化けて村に入ってくる事もありうるので、言い伝えの件を抜きにしても村を守る上で間違った判断とはいえない。
ただ、歴史の捏造をしなければ、または石碑に記された真実の歴史を受け入れていれば、少し前に引っ越してきた人間すら信用できない程の疑心暗鬼に陥って村全体があれほど険悪な空気に包まれることはなかっただろう。
「知らない」という事が、場合によってはいかに始末が悪いか、という事を如実に教えてくれる村とも言える。
とりあえず、ここに長居しても精神衛生上よろしくないので、さっさと【オルゴ・デミーラ】を倒しに行くかレベルや熟練度上げに精を出した方がいいだろう。

プレイヤーからの評判 Edit

現代のイベントに関しては、プレイヤーから見れば歴史の捏造が恩を仇で返す行為であるばかりでなく、そこから更に村長が神経を逆撫でするような真似をするため、【チャゴス】と並んでDQシリーズ全体でも屈指の腹の立つイベントと評されることが多い。
その上、村人たちが報いを受けたり改心するといった事もないため、「エンディングでしっかり報いを受ける分だけチャゴスの方がマシ」とまで言われる事も。
この他、このような仕打ちをされたら黙っていないであろうマリベルがこんな時に限ってパーティにいないことを惜しむ意見も多い。
 
また、一部のプレイヤーからは「滅亡してほしい」、「救わなければよかった」、「この村を封印したのが【オルゴ・デミーラ】の唯一の善行」と酷評される事もあるが、本を正せばオルゴ・デミーラがこの地方を封印するためにボトクを差し向け、陰湿極まりないやり方で村を混乱に陥れたのがそもそもの原因である。
ボトクさえいなければ一連の悲劇や混乱そのものが起こらず、結果的にその後の歴史捏造も起こらなかったのだから、さすがにそれは筋違いと言えるだろう。
 
一方で、非常にインパクトの強い村長のクズっぷりの影に隠れがちだが、村の歴史や大人達の間違いに気づき、それを正そうと奮闘する子供達を描いたエピソードとして見る分にはそれなりに良い話だと評する意見もある。
また、ヘドが出るほど現実的で生々しく、所謂『ムラ社会』というものの闇を徹底的に表現したという点をよくできたストーリーだと評する意見もあるようだ。

リメイク版では Edit

PS版ではこのイベントはストーリー上必須ではなく、道具屋のテントにある【コスタール地方】用の【ふしぎな石版青】さえ回収してしまえばスルーしても問題なかった(リフは嘘つき呼ばわりのままになるが)。
しかしリメイク版では、石版入手の方法がイベント中にサザムから受け取る形に変更されたため、このイベントをこなすのが必須となり、嫌でもこのムカつくイベントを見なければならない。
また、PS版では過去の世界で神父が処刑されそうになる際には十字架に磔にされていたが、昨今の【十字架】の扱いに合わせてか、リメイク版では柱に括りつける形に変更されている。他にも、石碑を壊す際に現代の村長が用いるのは、PS版では斧だがリメイク版では棍棒になっている。   

レブレサックとプロビナに関する矛盾点 Edit

このあたりの展開に関しては、発売からしばらく経った後で矛盾点があると指摘されていた。
 
プロビナを訪れた神父は、女神像を持っていたことや、記憶を取り戻した後に「主人公達の姿に見覚えがある」などと言っていることから、「レブレサックを後にした神父に違いない」と判断されているわけなのだが、それはすなわちこの時点であの村の一件は解決済みということになる。
つまり、過去のプロビナのシナリオは、「主人公達が過去のレブレサックに介入した」ということを前提として成り立っているのである。
ボトクが倒されていない以上、あの神父が封印から解かれたレブレサックを後にしてプロビナに辿り着くことは有り得ないはず、というわけだ。
主人公介入後であるならば、ストーリー開始時からレブレサックは存在することになる。
 
「主人公たちが介入しなくても何らかの形でレブレサックは封印を逃れていた」、「主人公たちの介入が無くレブレサックが滅んだとしても、神父だけは何らかの形で生き延びてプロビナにたどり着く」など、いくつかの辻褄合わせが考えられていたが、どれも全ての疑問を解決できるものではなく、推測の域を出ないでいた(開発のミスと断じてしまえばそれまでだが)。
 
一応、これらの疑問点は、タイムトラベル物の物語にはよくある「平行世界」の概念を用いれば大方矛盾無く説明可能である。
主人公が過去に戻ってレブレサックを救った時点で
「主人公たちによってレブレサックが救われた歴史」

「主人公たちが来ずそのままレブレサックが滅んだ歴史」
に分岐しており、後のプロビナの石版によって主人公たちが飛んだ世界は前者の世界(のその後)である、と言うもの。
ちょっとややこしいので説明は省くが、かのタイムトラベルSFの傑作映画、バックトゥザフューチャー2の劇中で、これに似た事象の解説が行われているため、興味のある人は観てみるのもいいだろう。「平行世界」でググってみても良い。
 
しかしながらこの平行世界説にも疑問は無い訳ではない。
プロビナにおいての神父の発言から、主人公たちに見覚えがある=レブレサックに主人公たちが介入した歴史であるのは間違いないのだが、「村をめちゃくちゃにされた」と言う旨の発言が救われたレブレサックにいまいち合致しない。
確かに神父自身はとても酷い目に遭ったが、村そのものは特に破壊された訳でも、ボトク討伐に向かった面々以外で死人が出た訳でも無く、当時の世界情勢で見ればかなり少ない被害で済んだ方である。
あの自己犠牲精神溢れる神父からして自身の境遇のみを指して「村がめちゃくちゃ」と言うとは思えないので、「村は滅びかけたが何とか助かったさらに別の歴史」「神父にとっては村人に深い心の傷を残させた時点で十分めちゃくちゃ」など、いくつか考える余地がある。
 
なお、平行世界ものの展開は砂漠の城でもストーリーとして組み込まれている。
過去で闇のルビーを預からずに現代の砂漠の城で女王のもてなしを受けた際に「先祖が預けたルビーを頼んだ」という旨の事を告げられるが、主人公達の身にはまだ起こってない事柄なので、マリベルと話すと不思議がる描写がある(同時に、過去にイベントと石版がまだ残されているという間接的なヒントにもなっている)。
このことからも、ストーリー上の構築ミスではないことが伺える。