ジャック・ド=モレー

Last-modified: 2019-08-18 (日) 19:49:11

キャラシート

【クラス】セイバー
【真名】ジャック・ド=モレー
【英雄点】35点(ステ24点・スキル11点):令呪1画消費(宝具コスト)
【容姿】完全にして完璧、 完備にして完万たる騎士の完了体
【HP】70 / 30+15+15+10
【筋力】EX :8(10)
【耐久】B+ :6(7)
【敏捷】E :1
【魔力】A :5
【幸運】E :1
【クラススキル】対魔力:B
5点:キャラシート作成時、英雄点5を得る。魔術防御時、補正値5を得る。
【スキル1】騎士の武略:C++
5点:最大HPを10増やす。物理攻撃時、補正値5を得る。
【スキル2】最後の騎士団長:A
1点:自身のHPを15増やす。
自身の筋力をEXにする(フレーバーエフェクト)
 
【宝具】『我が死は次なる騎士の為に(オーダー・オブ・デ・モレー)』 1/1
【ランク・種別】ランク:B++ 種別:対人 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
【効果】キャラシート作成時、令呪を一画消費する。
    相手の攻撃により自身のHPが15以下になった時に自動発動(脱落する場合でも発動)。
    即座に相手前衛全体に物理攻撃を行い、相手はこの攻撃に対し幸運値を使用して物理防御を行う。
 
【その他】中立・善 人属性 人型 男性

「残念だけど私には、自分には愛はないんだよ。存在しないんだよ。人でなしだからねぇ」
 

プロフィール

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】フランソワーズ・ド・ランベール
【真名】ジャック・ド=モレー
【性別】男性
【身長・体重】191cm・71kg
【肌色】白 【髪色】黒 【瞳色】藍
【地域】フランス・ブルゴーニュ地方
【年代】13世紀後半
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・騎士

筋力■■■■■D(EX)耐久■■■■■B+
敏捷■■■■E 魔力■■■■■A 
幸運■■■■E 宝具■■■■■C 

クラススキル

対魔力:B
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
Bランクでは、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
モレーの場合、テンプル騎士団で培った魔術への対抗策がスキルとして表れているため比較的ランクが高い。
 

固有スキル

騎士の武略:C++
力において及ばずとも、戦いの流れを把握し、相手のミスを誘発させる戦闘法。
自己強化ではなく相手の判定ミスを誘うスキル。一瞬の勝機に賭ける冷静な観察力。
彼らテンプル騎士団は現在でいう銀行業に近い行為を行い金銭を得るなど、頭も回った。
これはそういった部分から由来する。
 
驥足百般:B+
武芸、芸術、色事など様々な分野に才を見せる能力。
生前に嗜んだものはBクラス以上、新しく始めた事柄は通常より早い速度で習熟する。
完全なる騎士として作り出されたがためにこのようなスキルを持つ。
 
信仰の加護:A
一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。
ランクが高すぎると、人格に異変をきたす。彼は生まれながらに完全なる存在であったが、
自身のその歪んだ、他者と異なる出生から悩み続けていた。その悩みを解き放ったのが信仰である。
 
最後の騎士団長:A
その代によってテンプル騎士団を終わらせたことに由来するスキル。
確かに彼はその代で騎士団を終わらせたが、彼の死は後の騎士たちの壁となるフィリップ4世を呪殺し、
そして騎士の新しい未来を開いた。それは過去、そして未来の騎士たちの感謝と信仰となって形となる。
そのため彼の霊基は、歴代のテンプル騎士団に属した名前の無い騎士たちの魂によって補強されている。
彼の死によって守護されし騎士たちは、彼の防御を助け、筋力を増加させる。
筋力がEXとなっている理由はこれが原因。

 

宝具

『我が死は次なる騎士のために(オーダー・オブ・デ・モレー)』
【ランク・種別】ランク:B++ 種別:対人 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
彼が無実の罪で処刑された際に、その無実の罪をかぶせたフィリップ4世やクレメンス5世などを
呪い殺したという風聞が、そしてそれによって騎士らへの迫害を失くした事への信仰が宝具となったもの。
 
彼が形はどうであれ、”破滅”に瀕した時この宝具は発動する。
彼にとって破滅とは終わりではない。いや違う。破滅こそが彼の英霊としての本質なのだ。
何故ならば彼は最後の騎士団長。終わりによって英霊になった者。ならば即ち、その英霊としての物語が、
破滅に瀕することでようやく始まるというのは言うまでもないであろう。
 
彼はその自身に向かった破滅を、そのまま周囲に立つ敵全員に対して返し、
そしてダメージを与えることを可能にする。この攻撃は物理や魔術には分類されず、
その身に纏う"騎士団らの信仰"によって敵を焼く。故に、幸運値によって敵は防御する。

 

解説

テンプル騎士団最後の長。
初代テンプル騎士団長ユーグ・ド・パイヤンに並ぶ知名度を誇るラスト・ナイトリーダー。
エルサレムへの巡礼に向かう人々を、その聖地の周囲に立つ盗賊らから保護するために設立されたテンプル騎士団、
その保護の一環として、聖地への巡礼者の資金を一時預かる、今でいう銀行業のような事業を行い莫大な資金を得ていた。
しかしその資金力を妬んだ、フィリップ4世を筆頭とする当時の権力者たちにより無実の罪を着せられる。
それによって火あぶりに会うが、その後も彼は冤罪の主犯たちを呪い殺したと伝えられている。
彼の犠牲は後世の騎士たちを救い、その騎士道は現在も伝えられ続けている。
これにより彼は、最後の騎士団長として英霊の座に刻まれたのであった。
 
しかし、これほど著名な英霊でありながら彼の生涯の大半は一切の記録が残されていない。
その理由は、彼の正体はテンプル騎士団をより良き物へと発展させるべく作り出された、
母体の中で数百の改造を施された半人造人間……『被造物』であったからだ。

テンプル騎士団は、聖地イェルサレムに向かう信徒たちを保護するべく、ユーグ・ド・パイヤンによって生み出された。
だがそれに加え、もう一つ目的があったことは歴史の影に黙されている。その目的とは、聖地に眠る真なる聖杯と聖槍、
即ち神の子の血を受けた究極の聖遺物を見つけ出すという使命が彼らにはあったのだ。

200年という長きにわたる探索の末に、とうとう彼らは究極の聖遺物を発見した、と記録されている。
そんな中で彼らは思った。この究極の聖遺物の力を以てして、完全なる騎士団長を作り上げることはできないか、と。
テンプル騎士団は時代が下るにつれ、その持つ権力や財によって権力者に狙われ続けるようになった。
それを防ぐべく、魔導などにも手を伸ばしたがうまくいかず、次なる手段に打って出たのだ。

彼らはクレタ島に伝わる人造兵士ターレスや、ユダヤ伝承におけるゴーレムなどと言った技術を模索し、
完全なる人間を作り出さんと模索したが、ゼロからの人間の作成ではなく母胎の中での改造に転換した。
そしてその改造の最終段階として、神の血を受けた、受け継がれし聖杯によって産み落とされた者こそが、
生まれながらにして完全にして完璧にして完了たる騎士、ジャック・ド=モレーである。
 
だが彼自身は、その自身の出自に疑問を抱いていた。
人が人に改造を施し、作り出すのは神への冒涜ではないか? と。
だがしかし、騎士として作り出されたのならばその役割に応えねばならない。そう彼は考えた。
彼は騎士団の願いにこたえるように、その胸に信仰を抱き、そして騎士団長として立ち上がった。
生まれながらに完璧なる指揮の下に、テンプル騎士団を拡大していった。
 
この信仰が、彼から迷いを消し去っていた。
信仰とはかくあれかし、暗闇の荒野の如き彼の迷いの中に、進むべき光明が差された。
それこそが主への信仰であった。聖地へと赴く信徒たちと同じものを胸に秘め続け、
そしてかれらを守護し続ける。そこに彼は生きる意味を見出したのだ。
人ならざる自分にも、人としての尊厳を、生きる意味を与えてくれる。
かれはその信仰というシステムに深く感謝をしていた。

しかしその最後は、完璧"過ぎたが故に"疎まれ、処刑されるというあまりにも無惨な最後であった。
だが彼には後悔はなかった。「自分には出来ることをやった」「残される彼らにも後悔はないだろう」と。
これは、彼が生まれながらに完璧であった。逆に言えば"完璧に不必要なものは搭載されなかった"事に由来する。
その感情は、即ち愛。残されるものへの愛。そして自分自身への愛がなかったが故に、彼に後悔も無ければ恨みもなかった。
 
だが、その無の極致の中で一つだけ感じた。
「この自分を人間にしてくれた、騎士道、信仰までをも彼らは踏み躙るのであろうか?」と
それだけは困る。それだけは許してはいけない。なぜならそれは、この人でなしを唯一人としたものだからだ。
それが死ねば、それが消えれば、自分の生きた意味が喪われる。"それだけはあってはならない"と、彼は吠えた。
 
その感情を何と呼ぶかは不明であるが、彼は事実フィリップ4世他権力者を呪い殺し、騎士の後継を守り抜いた。
いや、今でこそ呪いと謡われているが、それは果たして呪いだったのか? 執念だったのかもしれない。魔術だったかもしれない。
あるいはそれを、奇跡と呼ぶべき存在だったのかもしれない。なんにせよ、彼は後世の多数の騎士を守ったのだ。
残った騎士たちは彼の騎士道を受け継ぎ、Dの意思を残し続ける組織、デモレー・インターナショナルを設立。
人でなしであった最後の騎士団長は、生涯を閉ざすと同時に英霊となったのだ。

性格

基本的には勝利も敗北も、同盟も裏切りも、総て"そうなるならしょうがない"と受け入れる男。
元が人でなしであるが故に、感情の高低は稀薄な分類に入る。だがないわけではなく、ちゃんと喜怒哀楽はある。
 
しゃべり方が独特で、同じ意味を持つ類語を複数回繰り返すことで強調する癖を持つ。
(「すごく、すさまじく、すばらしく!」や「つまり、いいかえれば、即ち」などというように)
これは脳の言語野の発達に口調の整理が追い付いていない表れと本人は言っている。
 
ある聖杯戦争を超えて受肉してからは、人間の技術の進歩に心から興味を抱いている。
特に機械分野には目がなく、車や飛行機、船などと言った大型の物からスマートフォンのような小型機械まで、
あらゆるものにまるで子供のように憧れては目を輝かせている。
 
 

因縁キャラ

フランソワーズ・ド・ランベール
自分の騎士の意思を受け継いだ、デモレー・インターナショナルの1人。
向けられる憧れの感情は少しむずがゆくも感じつつも、心地よいものと感じている。
認識としては、娘のようなものと感じている。
 
ユーグ・ド・パイヤン
大いなる初代。その守護の誓いを果たし続けた。
故に、最後まで騎士団を存続できなかったことを非常に心から悔いている。
自分が人間になったのも彼がいた故であると考えているため、心から尊敬している。
 
クピードー
受肉した聖杯戦争で出会ったアーチャーのサーヴァント。
愛を司り、そして破滅を与える弓矢を持つ存在ゆえに、相性の上で勝利した。
「愛は無いと、あの時言ったが…訂正しよう。あったな、有り得たな、存在したな私には。"自己愛"が!」

コメント

ひねくれているけど良い人
愛さない選択をしたが故に、最後に人間の英霊になれた。
では、愛する選択をした彼はどうなったのか?
 
それは分からない。理解できない。知り得ないんだ。
彼当人でさえも。