FF6
FF6序盤の分岐シナリオのひとつ。
「FF6は全員が主人公」という謳い文句を初見プレイヤーに序盤から実感させるストーリー。
マッシュ編を始めるとティナやロックという「初見プレイヤーが主人公だと思っていたキャラクター達」はしばらく登場しなくなり、マッシュを中心に新登場するキャラクター達のみでドラマが展開されて行く。
ストーリー自体も他分岐のティナ編やロック編より明らかに長い。
以下あらすじ。
レテ川でオルトロスとの戦いの後マッシュは流され、
遠く、じいさんが1人住む一軒家付近に漂着する。
マッシュは一軒家の井戸にたたずむシャドウに会い、ナルシェへの道を尋ねる。
シャドウによれば先で帝国軍が陣を張り、ドマ城を狙っており、
ドマを抜けなければナルシェへは行けないと言う。
マッシュはシャドウにナルシェへの案内を頼み、シャドウが仲間になる。
帝国軍陣地ではドマ城への突撃が開始される。
場面変わってドマ城では帝国軍の攻撃を防ぎ切れずにいる中、
侍カイエンが登場し、帝国の隊長を撃退し帝国軍はひとまず退散する。
帝国軍陣地では帝国兵がドマ城が籠城戦を始めたことをレオ将軍に伝える。
レオ将軍はまだドマへは攻め込まず、早まった行動により無駄な犠牲を払わないよう提案する。
その後、帝国からの連絡でレオ将軍は本国へ帰還することになり、
1人残ったケフカがレオ将軍の意見を無視してドマ城へ続く川に毒を流そうとする。
ケフカを止めようと奮闘したマッシュだったが、結局ドマ城はケフカが流した毒によって全滅状態になってしまう。
ドマ城では国王や家族を失い激昂したカイエンが帝国軍陣地へと攻めこみ、
マッシュ達もカイエンに加勢して魔導アーマーを奪うなどの行動で帝国軍陣地は壊滅する。
魔導アーマーを操縦する際に、カイエンの機械オンチも明らかになる。
(結局張本人のケフカは逃げ出した様子)
カイエンが仲間になり、ドマを抜け南の迷いの森へ行く。
森の奥にはプラットフォームがあり、列車が停まっていた。
勢いで乗車したマッシュを追ってカイエンも列車へ乗り込むと発車してしまう。
マッシュはカイエンにこの列車が魂を霊界へと届ける魔列車だと伝えられ、
このままでは生きたまま霊界に連れて行かれるという。
なんとかして魔列車を止めるため最前車両へ向かう。
途中幽霊を仲間にしたり買い物をしたりしながら前へ向かっていると、
なぜか大勢の幽霊に追われ、後部車両を切り離してなんとか難を逃れる。
先では自称ジークフリードと対面したり食堂車で食事もできる。
先頭車両にたどり着き、魔列車を止めようとすると魔列車自体と戦闘となる。
戦いに勝った一行は下車を許され、魔列車は停車する。
魔列車から一行が下車したその時、カイエンはドマ城で亡くなった妻子の魂を見ることになる。
先にはバレンの滝があり、カイエンによればこの滝を抜ければ獣ヶ原という場所に着き、
モブリズという村にも行けるという。
シャドウは自分の役目は終わりだが楽しかったと言い、ここでシャドウと別れる。
- 楽しかったと声をかけるのはマッシュ。それに対しシャドウは無言で立ち去る。
バレンの滝を抜け、二人は獣ヶ原へと流れ着き、獣ヶ原の野生児ガウと対面するが、ガウは逃げてしまう。
モブリズの村では帝国軍を脱走したが傷を負って寝込んでいる兵士がおり、
兵士は祖国マランダに恋人を残していると言う。
獣ヶ原で二人はまたガウに会う。
お腹を空かせており干し肉をあげると会話になる。
ガウの性格に振り回された二人だったが、うまが合い、ガウも仲間になる。
ガウは干し肉のお礼に宝物をくれるといい、南の三日月山へ移動する。
ここではマッシュとガウ絡みのイベントもある。
ガウの宝物は潜水用ヘルメットであり、マッシュはこれを被れば、
港町ニケアへ続く海底通路の蛇の道も進めると考える。
蛇の道を抜け、三人は無事ニケアへたどり着く。
酒場では踊り子に会い、カイエンが女性が苦手であることを知る。
そして一行はサウスフィガロ行きの船へ乗り、ナルシェを目指すのだった。
3つに分岐するストーリーの中でもっとも長く、攻略に時間がかかる。
まめな回復とセーブを心がけて挑みたい。
また、先にロック編でリボンを手に入れると状態異常への対策ができて、結構楽になる。
- あっという間に終わってしまうティナ編に比べるとこちらは長いよねぇ…。
リボンが使い回しできる関係上、ロック編→ティナ編→マッシュ編と進めると有利かな。
しかしこのパーティー、本当に男臭い。
そうそう、ティナなんてこの3編が終わった直後に暴走してPTを離脱しちゃうんだよね…。 - マッシュ達はほぼ世界半周くらいするのだが、
ストーリー上のナルシェへの到着順はティナ→マッシュ→ロックの順。
サウスフィガロ経由ルートのロックはどこで道草を食ってたのかと。- ロックはセリスとの2人だし…、と思ってもこの頃はまだ親密な仲ではないか…。
まぁ案外、サウスフィガロでの潜伏期間が長かったということかな? - マッシュ達が通ったルートはサウスフィガロ行の船が終着点であり、ロックと合流しててもおかしくはないはず。
- ロック1人でも手間取ったサウスフィガロ脱出をよく3人でできたものである。占領されてたから船が町に直行しなかった可能性もあるが。
- 幻獣防衛戦以降~サウスフィガロ解放までは二ケアからサウスフィガロへ出港しても町中へは入れず
船員の手引きで港から直接町の外へ出される
マッシュ達もそうした結果ロックに気づくことなくナルシェに向かったのではないだろうか
- 幻獣防衛戦以降~サウスフィガロ解放までは二ケアからサウスフィガロへ出港しても町中へは入れず
- ロックはまずコルツ山を1人で抜ける必要があり
その後サウスフィガロの戒厳状態を弛ませる情報操作の時間もあった。
(情報操作についてはリターナー本部でバナンに命じられている)
マッシュたちが難なくサウスフィガロを抜けられたのはロックの情報操作のおかげとも考えられる。
おそらく順番的にはこのような感じ
- ロックはセリスとの2人だし…、と思ってもこの頃はまだ親密な仲ではないか…。
- ロック:一人でサウスフィガロへ向かう
- ティナ・マッシュ:バナンを護衛しながらレテ川を下る
- マッシュ:ティナ達とはぐれる(以降西周りでナルシェへ向かう)
- ティナ:ナルシェ着、長老たちを説得
- ロック:サウスフィガロの情報操作
- マッシュ:サウスフィガロ着
- ロック:サウスフィガロ潜入、セリス救出
- マッシュ:ティナたちと合流
- ロック:ティナたちと合流
シャドウは「ナルシェに行くにはドマを通るしかない」、カイエンは「南の森を抜けるしかない」と言う。
という事は、2人共滝に跳び込んで更に海溝を通って行く事を前提に考えていたのか!?
- 当時はニケアへの道が地震で閉ざされていたから、最善のルートではないにせよ次善の策のつもりで言ったのかと。シャドウはともかく、なぜカイエンがそんな情報を知っていたかは不明だが。
川に流され、滝に飛び込み、海を泳いで渡り、とマッシュらしい豪快な冒険を繰り広げるこのシナリオは
暗い雰囲気の序盤における一種の清涼剤となっている。
ドマ城の件のように決して明るいイベントばかりでもないが
それをあまり感じさせないのはマッシュのポジティブな性格によるものだろう。
リターナーの目的に沿って行動している他のキャラクターと比べ
やや遠回りをしているマッシュ編はいわばサイドストーリーの集合体のようなものである。
魔列車や獣ヶ原などの世界設定、敵方のレオ将軍のキャラクターなどは
シナリオ上の制約の少ないマッシュ編だからこそ描けたものかもしれない。
このルート、気をつけたいのが、回復魔法を使えるキャラが一人もいないことである。
ポーションを大量に購入しておきたいが、ポーションを補給できる地点も少なめなので注意したい。
具体的には、一軒家(チョコボの道具屋)、魔列車内の幽霊(気がつかない可能性あり)、モブリズの村、ニケアの4箇所のみ。しかもニケアに至ってはほぼ最後。
シャドウ用の装備や手裏剣も確保したいため、金銭面も考慮し、ロック編とティナ編の後に選択することがベストであろう。