読売ジャイアンツに対して戦績の悪いチームに付けられる蔑称の一つ。対義語は巨人キラーまたはアンチ巨人。
かつては東京ヤクルトスワローズ*1に対して「犬ルト」などの形でよく使われていた。
本項目では主に阪神タイガースについて解説する。
概要
両チームの対戦が伝統の一戦と呼ばれるなど巨人のライバルとして扱われることが多い阪神だが、通算成績では大きな差がある。
更に直接対決の成績も2008年から2020年まで13年間ペナントレースで勝ち越すことができなかった時期もあるという有様で、ほとんどのシーズンでは巨人に負け越しとなっている。
1リーグ時代(1936年~49年)こそ、阪神の85勝84敗3分、勝率.5030と対等の成績だったが、2024年現在で888勝1127敗77分、勝率.4407と差を付けられている*2*3。
単に負けているだけならばまだしも、巨人以外のチームに対して強さを見せることもあり*4、他のチームを蹴落としながら巨人に勝ち星を貢ぐ様が、まるで飼われている犬のようだとしてこの蔑称が定着した。
余談
- 近年甲子園球場での勝利数の伸びが芳しくない阪神だが、対巨人戦となるとさらに酷い有様であり2018年5月27日の勝利から2019年5月29日の勝利まで1年以上も甲子園では勝ちが無かったほどである。
- ビジターでの試合であれば年単位で勝てないという例はそれほど珍しくはないものの*5、地方開催の例を除くとホームでの対戦成績でここまで勝てない例は少ない。
- ○○の犬という呼称は他チームの極端に相性が悪い組み合わせでも巨人の犬ほどではないが見受けられる。
- 2016年からの広島三連覇の時期は巨人が広島の犬と化していた*6。
- 阪神が優勝した2023年と2025年は巨人が阪神の犬になっている*7。
- 横浜DeNAは上記の通り阪神を苦手としているため阪神の犬とも言えるが、阪神自体の犬扱いが目立つせいか巨人の犬の餌呼ばわりされることもある。
- 低迷期に入ってからの中日は、DeNA戦の勝率が非常に低く、中日の低迷とDeNAのAクラス入りの原因となっている。
- ソフトバンクはかつてのポストシーズンでの対戦結果と2019年~2020年のロッテとの対戦成績が悪いことからロッテの犬と呼ばれることがある。
- 通算成績では、巨人は千葉ロッテマリーンズを除く全ての球団に勝ち越している。*8