MHF-G1から登場したG級スキルの一つ。
SPが10以上で一閃+1、20で一閃+2、30以上で一閃+3が発動する。
目次
概要
- G級が解禁されたMHF-G1当初から存在するスキルであり、
スキルの効果は、会心率上昇+会心時のダメージ増加という餓狼+2と良く似た効果となっている。- 一閃+1では会心率+5%、クリティカルヒット時のダメージ補正が+0.1される。
- 一閃+2では会心率+10%、クリティカルヒット時のダメージ補正が+0.15に。
- そして一閃+3では会心率+20%、
クリティカルヒット時のダメージ補正が+0.25に変化する。
- また、会心時エフェクトが餓狼+2と同様、水色に変化する。
- 後にMHXにて登場した「超会心」と基本的な効果は同じである。
一閃+2の段階がそれに相当するが、あちらと違い一閃には会心率の強化効果もある。
- G1初期から存在するスキルなので、発動対象防具は非常に多い。
G級入門防具のエントラGシリーズも一式で一閃+1が発動するため、
G級ハンターが一番最初に発動させる「G級スキル」となることも多いだろう。
防具のスキルポイントは、G5以降のG級系列防具では3~4Pとなっており、
辿異防具ZXでは基本的には、剛撃とセットの場合は4P、一閃単体の場合は5Pとなっており、
極一部10Pを有するものも存在する。
装飾品は1~4Pで、基本は(真秘伝珠・朱雀も含めて)2Pとなっており、
3Pは、10周年記念アップデート以降に登場したG級祖龍や無双襲撃戦等、
高難易度、やりこみクエスト系の報酬に種類が限られている。
4Pの物は、イベント限定での入手となっている「G級・閃界珠」のみであり、
性能も一閃と三界の護りのみと、ピンポイント需要向けの性能となっている。
スキルカフはPZカフの5Pが最大となっている。
特徴
- 結論から先に言えば、一閃スキルはMHF-ZにおけるG級環境を語る上で欠かせないものとなっている。
特殊な状況を除くと最優先で発動させるべきG級火力スキルの1つに数えられており、
これを組み込んだ装備が通称「G級最前線スキル(装備)」である。
なお後述するが、一閃+3の発動が絶対必須という訳ではないし、
プレイヤーによっては発動スキル欄に「一閃」がない人も居る。
- 特殊会心、会心強化スキルと同様、会心が出なければ効果を発揮しないスキルなので、
十分に会心率を高めておかないと発動させても大した強化にはならない。
一閃には会心率の増加効果があるとは言え、その値は決して大きくはないため、
一閃単独では十分な火力を得ることは難しい。
- だが、MHFでは会心率を高めることが極めて容易である。
まずこのスキルを発動できるG級ハンターは、
大した手間なく秘伝書の特殊効果として「会心率+26%」を選択できる。*1
そしてMHFでは会心率を高める見切り+3が非G級(特にHR5以降)では簡単に発動でき、
白ゲージ以上の近接武器の場合、この時点で会心率66%となるため、一閃+1で会心率71%になる。
G級入門防具のエントラGFシリーズの時点でこの水準は達成可能である。- G級武器の平均的な武器倍率500で、上記の前提で一閃が無い場合、武器倍率の期待値は582.5となる。
一閃+1であれば624.25となるため、約7.2%の強化となる。
武器倍率を+50する剛撃+3を発動させるより期待値は下になる計算だが、そこはMHF。
エントラGFシリーズの時点で剛撃+3との併用発動ができるため、
一閃+1程度であれば攻撃力UPか一閃かで悩む(片方を諦める)必要は全く無い。
段階が上がれば話は別だが、それについては後述。
会心率+30%を追加する閃転、烈種/始種防具やレギオスシリーズを用いた見切り+4・+5の発動、
G級武器に焼き付けられるシジルで会心率を直接強化するなど、
ある程度G級を攻略すると、会心率100%を目指すことも容易になる。
仮に会心率100%で一閃を発動させれば単純計算(閃転や幕無などを考慮しない場合)で、
一閃+1で1.08倍、+2で1.12倍、+3では1.2倍の強化が得られる計算になる。
現実問題としてMHF-Zにおける一般的なプレイヤーのスキル環境では、
常時会心率100%は中々厳しいものがあるが、一閃の効果を極限まで発揮することが出来るので、
可能なら目指してみるとよいだろう。- またそうなってくると、一閃そのものにある会心率強化も決して軽視できなくなる。
一閃+2で10%、+3で20%になるため、これも含めて会心率100%に到達させるという運用が出来るのである。
- G級武器の平均的な武器倍率500で、上記の前提で一閃が無い場合、武器倍率の期待値は582.5となる。
- あくまで上がるのは物理ダメージのみであり、属性値や状態異常値は上がらない。
そのため、ダメージの99%以上が属性値で占められている属性弾については、
一閃スキルを発動させる意味はほぼ無い(MHFにおける属性弾は物理モーション値が1しかないため)。
属性特化武器や属性を武器にして戦う武器種についても相性が悪いと思うかもしれないが、
G級では基本的に「高物理+高属性値」という環境になっているため、
よっぽど極端すぎる例を除けば、属性偏重でも相性は良いと言える。
- 上記の会心ダメージ1.5倍という数値が一人歩きしていた時代もあるが、
実際には会心ダメージ1.25倍から1.5倍に強化されるというものであるため、
会心率100%前提であれば、一閃+3でもダメージ増加量は1.2倍である。
もっともこの1.2倍という数値は、かつてMHFにおいて極めて重要な意味を持っていた。
詳しくは後述。
運用、剛撃スキルとの関係について
- 上記の事情から、ごく一部の例外を除き万人に、
かつプレイスタイルを問わず恩恵を与えるものであるとみなされている。
- 一方、G級における攻撃力UPスキルである剛撃スキル、
及び同じく攻撃力UPスキルを内蔵した真打、扇射スキルも同様であり、
先述した通り一閃+1程度であれば、G級昇級から間もなくして共存が可能となる。
- MHF-Zにおける環境では、剛撃と一閃の段階を最大まで上げることはある程度のやりこみで可能である。
ただ、MHF-G8まではそれが机上の空論に近いものであったことから、
剛撃か一閃の段階を最大(剛撃は当時の最大である+5)まで上げるというのが、
MHFのG級における標準的なスキル水準と認識されるようになった。
段階など、詳しくはこちらを参照のこと。
- 一閃は会心率に依存する火力強化スキルであるため、
剛撃の段階を落として一閃の段階を高めるのであれば、会心率を十分に高めておきたい。
逆の場合は、会心率を高めるとさらなるダメージブーストができると解釈しておけばよいだろう。
- なお一閃は30Pで一閃+3になるため、
普通に入手できる装飾品のみで一閃+3を発動させることは現実的に可能である。
勿論通常より装飾品の選択肢を狭めてしまう事は事実だが、種類は非常に多いため、
剛撃のみの防具セットでも一閃+3発動は出来るようにはなっている。
一閃+1で止めて剛撃の段階を上げるのも容易となったため、
そちらでも難易度としては差はないが。- ちなみに剛撃と一閃を両方持つ防具は遷悠・辿異防具を中心に比較的多く存在するが、
装飾品はかなり限られている上に、2017年8月までは一閃のポイントがいずれも1Pしかなかった。
また、入手難度は高いが、
2018年12月以降に実装された無双襲撃戦の装飾品には剛撃3Pと一閃2Pを持つものもある。
- ちなみに剛撃と一閃を両方持つ防具は遷悠・辿異防具を中心に比較的多く存在するが、
他スキルとの関係
- 上でも触れたとおり、基本的に会心率を高めるスキルとの相性が良いのは言うまでもない。
ただしMHF-Zの環境を踏まえると、選択しづらいスキルもいくつか存在はする。
- 閃転は会心率を+30%する、見切り+3スキルと同等の性能を有している。
10Pで発動し、一閃とSPを共有する装飾品もそれなりにあることから、
一閃のお供としては最有力の候補となっている。
また、このスキルは武器の高い会心率や、
後述のスキルによるクエスト中の会心率増加などで会心率100%を超えてしまっても、
超過分が攻撃力に変換されるため無駄にならない。
- 幕無は、条件付きながら会心率35~50%の強化と、
一閃と重複する会心ダメージUP効果を有するスキルである。
プレイヤースキルによっては十分に機能しないケースもあり、常時会心率UPとまではいかないが、
強力なスキルであるため、こちらも一閃のお供として人気が高い。
また、辿異スキル《幕無強化》は、幕無による会心率・会心ダメージの強化値の最大値を増やすとともに、
効果を維持・強化しやすくなるため、非不退プレイヤーでは特に相性は良好。
- 見切りは一閃との相性が良く、かつては最有力の候補だったのだが、
G9以降発動防具が減少の一途を辿り、再び発動防具が出てきた2017年夏以降となると、
見切りの段階を引き上げる始種防具の採用率が低迷しており、閃転スキルと大差ない、
もしくはそれ以下の会心率強化しか見込めないケースが増加している。
ただ、閃転や幕無と併用はできるため、不足分を補ったりすることは一応可能である他、
始種や烈種防具を運用しているG級序盤であれば、十分有力な候補となりうるだろう。
特にG級序盤では火力スキルの大量搭載が難しいため、
会心率を100%まで引き上げて火力の底上げを図るというのは有効な強化手段の一つになる。
また、2018年4月に実装された遷悠防具レギオスシリーズは、
1部位以上の装備で遷悠スキルとして見切り+5がスキル枠を消費せずに発動する。
GX段階で全部位に剛撃4Pと一閃4Pを持ち、ポイント構成も優秀であるため、
高段階の見切りの運用を考える場合は必要不可欠なものとなっていった。
- 餓狼+2については幕無同様、会心率UP、会心ダメージ増加共に重複して発動する。
ただし餓狼自体G級終盤の環境では発動手段が限られ、
極限まで火力を求めるプレイヤーの間で、状況次第で選択するものという程度の位置づけではある。
- なお、一閃との相性が致命的に悪いスキルが1つだけ存在する。
それは不退ノ構である*2。
このスキルは一閃+3と同等の効果を標準で備えており、
スキルで独自に発動させた一閃は問答無用で死にスキルとなる。
一閃は先述の通り発動対象防具・装飾品が無数に存在するが、
不退を発動させたい装備で下手にそれらをチョイスすると死にスキル枠が1個出かねず、
不退を発動させるプレイヤーにとっては頭痛のタネとなる部分である。- ちなみに一閃+3と同等効果を備えるもう一つのスキルとして恩寵が挙げられるが、
こちらは恩寵スキル自体が実質運用不可能であり、
死んでしまっているに等しいため、話題にはならない。
- ちなみに一閃+3と同等効果を備えるもう一つのスキルとして恩寵が挙げられるが、
変遷
- MHF-G1当初から新スキルとして登場したが、
当初は付与されている防具がクックGシリーズ・ギザミGシリーズに限られていた。
この時点では+3を発動させることはかなり非現実的であり、
更に両シリーズの使い勝手の問題、環境の問題などもあり、
多くのプレイヤーは主にギザミシリーズを精練し、装飾品として+1で発動させていた。
ただし、この時点でも非常に大きな注目を集めたスキルだったことは間違いない。
- G2でも発動可能防具は増えたが、基本的には+1での運用が前提だった。
終盤にはディス射珠GX5によって一閃+2の発動が現実的になったが、
G2時点では作製難度が高すぎたため非現実的だった。
- G3ではG級防具の作製難度が緩和され、上記のディス射珠GX5を作成するハンターが増加。
これによって当時MHFで極めて強い影響力を有していた秘伝防具に、
G級最前線で最低限の保護能力と一閃+2・扇射+3による高火力を持たせた「扇射秘伝」が流行する。
だがG3では、一閃と達人を持つG級防具が増加し、
これによってG級防具をメインにすることで一閃+3の発動が現実的に可能となった。
そして烈種防具の追加によって、見切り+5との併用も現実的になり、
会心率100%状態でのダメージ補正1.2倍効果を得ることが可能になったのである。- 上でも触れたが、これは当時のMHFにおいて極めて重要な意味があった。
この1.2倍補正は秘伝スキルの攻撃力補正1.2倍と数値上は同じ値だったためである。
秘伝防具(扇射秘伝)はそこから更に一閃+2でダメージ強化を図ることができるとはいうものの、
通常防具が秘伝防具の補正と同量のダメージ強化ができるようになった*3という事実は、
当時のMHF界隈に強烈なインパクトを与えることになった。
また一閃+2の秘伝防具は会心率100%にすることができず、
無理に+3に引き上げると今度は見切りが発動できないケースがあったため、
武器種によっては文字通り秘伝防具を超える火力補正を通常(G級)防具で成しえたものもあった。
- 当時、G級防具にて剛撃を最大まで上げて一閃+1を搭載する、
という運用も見出されていた(開発はこちらが先だったと思われる)が、
当時剛撃+5&一閃+1では不可能に近かった「会心率100%」を達成できたのが上記の構成で、
剛撃+5&一閃+1で会心率100%にならない、
一閃+3&攻撃力UP【絶大】で会心率100%になる、という条件であれば、
ダメージ期待値で一閃+3側の方が勝ること、及び上記の「扇射秘伝」の装飾品の使いまわしが可能で、
烈種防具を混ぜる構成だと剛撃+5自体がそもそも組みにくいという当時のスキル事情もあり、
上記の構成が流行したと言える。
- 上でも触れたが、これは当時のMHFにおいて極めて重要な意味があった。
- MHF-GG以降は扇射だけでなく刀匠の使い勝手が上がったため、
一閃+3と真打(扇射)+3の構成が広く用いられるようになった。
MHF-G7より剛撃スキルが復権を遂げたのに応じて、
一閃のお供は剛撃になるケースもよく見られるようになっている。
G9では一閃+3効果を内包した極めて強力なスキルである「不退」が実装されたが、
秘伝珠・真秘伝珠に匹敵するとも言える発動難度の高さと重大なペナルティの存在により、
一般化するまでには至らず、一閃は高い人気を誇ったままだった。
- 烈種武器の一閃+1、始種武器の一閃+2については、
両者がほぼ純粋につなぎとなったMHF-Zではスキル負荷を減らす選択肢として有効に機能する。
ただ、実装時期等の関係で一閃+2の始種武器が非常に少ないのは残念なところ。- 過去には、「烈種(始種)武器の自動発動スキルが必ずしも昨今のトレンドにマッチしていない」
最たる例と言われていた。
MHF-G9頃までは一閃+3&真打(扇射)+3の構成が常態化していたため、
一閃+1、+2の自動発動がメリットになりにくく、
MHF-G10では剛撃+5&一閃+2という構成が「熟練ハンターが組もうと思えば組める」状態になり、
装備を突き詰めていくと自動発動スキルを活かせなくなってしまう、という状況に陥っていた。
- 過去には、「烈種(始種)武器の自動発動スキルが必ずしも昨今のトレンドにマッチしていない」
- G10では発動時の水色エフェクトの透明度が上がり、発動時の視界の悪さが少し軽減された。
なおこれは餓狼+2スキル発動時でも同様である。
- MHF-Z以降の追加防具については、剛撃と一閃のSPを両方持つものが数多く登場している他、
剛撃がなく一閃のみとなっている防具は、スキルポイントがいずれも4以上となっている。
加えて、装飾品も10周年アップデートにて3ポイントを持つGX珠が登場、
2017年11月アップデートでは、ピンポイント的な性能ながら4ポイント持ちのG級装飾品が登場している。
そのため、剛撃+3&一閃+3(上述した、一閃+3&真打(扇射)+3に相当する)はかなり組みやすくなっており、
剛撃+5&一閃+3も、MHF-G時代と比較して発動が狙いやすくなっている。
一方でG時代の主流だった「会心率100%」は却って狙うのが厳しくなっている。
その為、一閃の効果を極限まで発揮できる機会は減っていると言えるが、
他の要素がすさまじく強化されているため、それを致命的な火力ダウンと実感するプレイヤーはほぼおらず、
一閃の価値そのものも一切衰えを見せていない。
- 2018年12月に一部が剛撃3Pと一閃2Pを有するラファンGX珠が実装された。
また、課金防具ではあるが同時に実装されたラビウスZPシリーズは、
剣士ガンナー共に頭部位に剛撃5Pと一閃10Pが付与されている。
また、2019年1月以降、一部の非課金防具にも一閃10Pが付与されている部位が登場し始めた。
これらにより、剛撃+5&一閃+3以上の構成もより狙いやすくなっている。
余談
- ちなみにこのスキルは、いわゆるサブキャラクターではない非G級ハンターでも1つだけ発動できる装備がある。
狩人祭の勝ち組ハンターのみ入手可能な「祭のあとに【勝ち猫】」であり、SPは何と20もある。
ただしこの防具は狩人祭褒賞期間が終わると劣化する性質があり、当然ながら一閃スキルも失われてしまう。
- 会心率UPと会心ダメージ増加 という効果であるが、
この効果は本来狩護防具に付くはずだった特殊効果だったのではないか、という説が存在している。
事実、5周年時のMHF感謝祭において公開収録された運営レポート動画版において、
当時予定されていた効果が一閃の仕様と非常に似通っていることが確認できる*4。
関連項目
スキル/剛撃 - このスキルと対になっているG級スキル。
スキル/達人 - このスキルの効果を高める「見切り+(会心率UP)」を発動できる。
スキル/閃転 - 同上の要素に加え、会心率が100%を超過した際に基礎攻撃力に還元する効果がある。
スキル/断食 - スタミナ最低値かつ強走効果がない場合、会心率と会心ダメージを強化するスキル(一閃とは重複する)。
スキル/幕無 - 攻撃を当て続けることで段階的に会心率と会心ダメージを強化するスキル(一閃とは重複する)。
スキル/恩寵 - 一閃+3を内包している。
スキル/不退 - 一閃+3と同等の会心ダメージ強化値と、会心率+100%効果を持つ。
スキル/会心強化 - 一閃と同様に会心ダメージを強化するスキル。会心率UP効果はなく、ダメージ強化のみ。