濃霧に紛れる幻影の重弩。
哀れな獲物の背後から、
霞龍の妖しき触手が伸びる。
(カーマエレオーン)
現る蜃気楼。惑う獲物の背後で
夢幻の重弩は舌なめずりする。
カーマエレオーン最終強化版。
(カーマヒトバーレ)
煙霧に現出するは幻惑の重弩。
幻に錯乱した命は絡めとられ
深閑とした地だけが残る。
(霞重砲カムリムナ)
MH4Gで登場したオオナズチ素材のヘビィボウガン。
目次
概要 
- 基本的な造形はクロスボウから大きく外れてはいないが、
ナズチ武器らしく紫色で曲がりくねったフレームに舌を模したピンク色の弦が貼られ、
さらに、パワーバレルがモロに舌であるため、かなり独特の雰囲気を持つ。
動作時にはべちょべちょと舌なめずりのような音を発生させるが、
透明になるなどの特別なギミックは無い。
まあリロード中に突然ボウガンが見えなくなったりしたらどうなるかは簡単に想像できるが- MHRiseでは、パワーバレルの形状こそ変わらないがカラーリングに変更が入り、
他のナズチ武器にも見られるような、明滅する橙色のパーツとなっている。
また、ボウガン固有の動作音は全て廃止されたため、上記の気味悪いべちょべちょ音も聞けなくなっている。
- MHRiseでは、パワーバレルの形状こそ変わらないがカラーリングに変更が入り、
- 名前はオオナズチの元ネタ「カメレオン」の学名Chamaeleonidaeに由来すると思われる。
- むしろ「カーマエレオーン」を素早く発音するとまんま「カメレオン」になる。
性能 
MH4G 
- G級オオナズチ素材を入手すると突然生産できるようになる。
レア度は10でこれ以上の強化も無し、恒例の大宝玉を用いた一発生産で完成する一品ものである。 - 攻撃力は435とG級最終ボウガンとしてはやや控えめ。
物理弾の装填数は少なめなものの、最低限は揃っている。
スロット2、装填速度やや速い、反動中、防御+30と、ここまではそれほど悪くはないのだが、
まさかのブレ:左右/小という致命的な欠点を抱えており、これがこの銃の評価を落としている。
一応、全ての状態異常弾に対応しているものの、それらを無反動では撃てないことに加えて、
搦め手で作り出したチャンスを活かしきれる攻撃能力を持っていないのが痛い。
- しゃがみ撃ちはいずれもLV2の通常弾・散弾・減気弾・毒弾に対応している。
- 前述した通り生産において大宝玉を要求される上、
そもそもオオナズチ自体がヘビィとの相性は最悪の部類のモンスターである。
この製作難度と性能が全く噛み合っておらず、この銃は今作の筆頭ガッカリヘビィと言えるだろう。
折角の新規武器なのにコレクションアイテム扱いというのはちょっと勿体ない話である。
MHX 
- 今作では上位武器として登場。最終強化がカーマヒトバーレとなる。
相変わらずのブレ左右でガッカリ武器…かと思われたが、LV2通常弾の装填数は8発と増えており、
攻撃力もトップクラスに食い込むレベルに引き上げられている。
スロット2つの優位性はブレ補正で消える事が多いが、それを差し引いても性能は上々。
武器内蔵弾は竜撃弾、LV1強装弾、硬化弾。
- 性能面でいえば、狩技「アクセルシャワー」との相性が極めて良い。
単なる通常弾ヘビィとしてはTHEフェイスなどに一歩及ばないが、
ゲージが溜まった途端にあらゆる状態異常弾をぶちまけられるようになるのはこの銃の特権。
毒、麻痺、睡眠爆破、その気になればLV2減気弾しゃがみによるスタンまで十分に狙うことができ、
装備やスキルが整ったときの実戦性能は非常に高い。
- また、LV2散弾がしゃがみ対応弾なのでエリアルスタイルで乗りを狙うのも悪くない。
上記の状態異常弾に加え乗り攻撃で更に高い拘束力を得られる。
MHXX 
- G級素材を使い、霞重砲カムリムナへと限界突破できる。
攻撃力は350と結構高く、しかもスロット3つと防御+30付き。
やはりブレ左右/小がネックだが、
状態異常弾の装填数は全体的に更に磨きがかかりサポガン性能は順当に強化されている。
- MH4Gの頃に比べると武器倍率換算で60も攻撃力が上がった上に
装填数はLV2・3通常弾が10発、LV1・2貫通弾が5発と順当に強化されており
単なるサポガンでは収まらない火力を出せるのは嬉しいところ。
- ブレイヴスタイルの登場によりしゃがみ撃ちが劇的に強化されている今作で、
安定した火力と継戦能力を誇るLV2通常弾をしゃがめることも優秀な点。
ただし、斬裂弾を内蔵していないため、ゲージ溜めにはやや難がある。
好きな時にしゃがめるギルドやブシドー、散弾を空中からバラ撒けるエリアルも未だ優秀。
MHRise 
- Ver2.0アップデートによるオオナズチの再登場に伴い復活。
尖角、翼などの素材で「カーマエレオーンI」が生産可能。
- 性能を見ていくと、
- 攻撃力210、会心率0%
- ブレ左右/小、反動中、リロードやや速い
- 防御力ボーナス30
- 特殊弾は狙撃竜弾
- スロットはLv2スロットが1つと、Lv1スロットが2つ
- 通常弾の装填数7/7/8 貫通弾の装填数0/3/0
散弾の装填数0/4/0 放散弾の装填数0/4/0
全レベルの徹甲榴弾が単発自動装填対応
拡散弾の装填数2/0/0 - 毒弾、麻痺弾、睡眠弾、減気弾、回復弾を
全レベル使用可能 - 属性弾は火炎弾と滅龍弾が使用可能
- 百竜強化は「防御力強化II」「散弾追加I」「霞龍の魂」
- 一言でまとめると、過去作同様「搦め手が得意な通常ヘビィ」といったところか。
全レベルの状態異常弾が扱えるのが売りで、毒弾は歩き撃ち・歩きリロードの両方に対応。
それ以外の状態異常弾はLv1が歩き撃ちに対応、Lv2が歩きリロードに対応している。
今作で追加された溜め撃ちも駆使すれば、自由自在に状態異常を引き起こすことができるだろう。
- 今作ではボウガンのブレ、反動、リロードを改善するスキルが1スロ装飾品かつ生産素材もそこまで
重くないため、武器のLv1スロット×2は非常に大きい。
さらに、Lv2スロットは攻撃や弱点特効を多くの主力スキルが名を連ねる
Lv2装飾品を付けることができるためこれまた大きい。
- 欠点は火力の低さと、斬裂弾が扱えない点か。
攻撃力210に会心率0%は決して弱くはないのだが、今作屈指の通常ヘビィである
王牙砲【山雷】(攻撃力220,会心率10%)と比較すると旗色が悪い。
こちらの特殊弾は、今作では評価が低い狙撃竜弾であるのもネック。
斬裂弾に関しては、斬裂弾は弾肉質が硬いモンスターが多い今作では優秀なサブ弾であり、
それが扱えないのはやや不便といえる。
- この武器に限らず、Ver.2.0から追加された古龍武器には初期バージョンの火竜武器等同様に
上限を設けられている。
Ver.3.0 
- Ver.3.0でカーマヒトバーレへの強化が追加。
強化には奇しき赫耀のバルファルクとオオナズチの素材を使う。 - 主な変更点は
- 攻撃力が10増加
- 全LVの通常弾の装填数が1増加
- 全ての状態異常弾の装填数が1増加
- 百竜強化は防御力強化III、散弾追加II、霞龍の魂に
百竜強化で散弾追加IIを発動させると、散弾の装填数が全LVで7発装填となり、
散弾ヘビィとしてもトップクラスの装填数を拝める。
流石に歩き撃ちには対応してないものの、麻痺や徹甲榴弾によるスタンなどの
拘束手段が豊富なため安定して攻撃チャンスを作り出せる。
通常弾をメインに運用してもよし、散弾をメインにしてもよし、
状態異常で拘束するもよしと器用で強力な銃へと仕上がった。
MHR:S 
- MR★5で強化可能になるカーマヒトバーレ改を経て、霞龍の特上皮とMR奇しき赫耀のバルファルク素材、
古龍の大宝玉 を用いることで霞重砲カムリムナへと強化できる。
霞重砲カムリムナの性能は- 攻撃力360
- 会心率0%
- 変わらずブレ左右/小、反動中、リロードやや速い、 防御力ボーナス30
- 特殊弾は狙撃竜弾
- 装飾品スロットは変わらずLv2スロットが1つと、Lv1スロットが2つ。百竜装飾品スロットはLv3
- 通常弾の装填数8/8/9 貫通弾3/3/0
散弾7/7/7 放散弾0/4/0
全レベルの徹甲榴弾が単発自動装填対応
拡散弾2/0/0
毒弾4/3、麻痺弾3/2、睡眠弾3/2、減気弾3/2、回復弾3/3、Lv1は歩き撃ち、Lv2は歩きリロードにそれぞれ対応
火炎弾4、滅龍弾2
- 目を引くのは、百竜スキル廃止に伴い素で出るようになった散弾の装填数だろう。
カーマヒトバーレ改で装填できるようになり、霞重砲カムリムナに強化すると歩きリロードに対応するようになる。
その他の装填数は上位と変わらず、攻撃力以外の基礎性能にも変化なく順当強化といったところ。
攻撃力は高めで上位では王牙砲に負けていた期待値も、微量だが上回るレベルに強化された。
- 通常ヘビィとしては変わらず一線級の性能を有していると言える。
Lv3を9発装填は金獅子砲【渦雷】、冥淵重弩プトスアステと並んで2位タイ。
弱みは変わらずLv3弾の歩き撃ちに対応していないことか。
ただ、通常ヘビィとしては上記よりも が立ちはだかるか。いずれも期待値、スロット、状態異常弾などで差別化は可能な範囲。
- 新たに百竜スキルなしで装填できるようになった散弾であるが、7発歩きリロードと決して弱くはないものの、
散弾ヘビィはサンブレイクのニューフェイスが猛威を振るっており、とても散弾1本では太刀打ちできない。
状態異常を活かしたサポガン兼固め時の火力としては光明があるか。
- いろいろなことができるとあってサンブレイクで追加・修正された諸々の要素を楽しむことができる。
- クラウチングショットは通常弾が最も連射数が多く、過去のしゃがみ撃ちやボルテージショットと違い
オーバーヒートの概念があるためクラウチングショットのみで戦うということはできず、
冷却時に撃つための装填数も必要とされるためこのボウガンでも存分に使うことができる。
クラウチングショットは1発以上装填されていれば使えるため、
立ち撃ち8発+しゃがみ12発の通常弾を一気に叩き込むことが可能。しゃがめよ。 - 各種徹甲榴弾や状態異常弾はサンブレイクで強化された溜め撃ちと相性がいい。
カウンターチャージャーを利用して溜め撃ちしていくことで弾を節約しつつ状態異常にすることができる。
Lv2状態異常弾が店売りとなり、ハチミツ不足が解消されて使いやすくなったことも追い風。
もちろんクラウチングショットでも使えるため手数を稼いで素早く状態異常やスタンにすることも可能。しゃがめよ。 - 新スキル、攻勢も毒弾と麻痺弾をどちらも使えるため相性がいい。
- 歩き撃ちが高レベル弾で使えない欠点も鉄蟲円糸【迅】でクリティカル距離と弾速を伸ばしてある程度カバーできる。
- 狙撃竜弾も強化されたためライズのように使うだけ無駄ということがなくなった。
- クラウチングショットは通常弾が最も連射数が多く、過去のしゃがみ撃ちやボルテージショットと違い
- 総じて一線級の通常ヘビィとしてのスペックを維持しつつ搦め手も最高レベルで使える器用万能な一丁で、
ヘビィボウガンを何か1つ作りたい人にもおすすめできる武器と言えるだろう。
余談 
- MH4GのG級闘技大会の1つ「極限状態恐暴竜討伐」のヘビィ枠では、この武器を持って出撃することになる。
各種状態異常弾を持ち込めるため、サポート向けの装備と言えるが、
この大会のクエスト名の通り、対戦相手のイビルジョーは極限状態である。
極限状態を解除するか抗竜石【属撃】を使用しなければそれらの弾の効果が発揮されない。
しかも極限状態では一部の肉質は弾を跳ね返してしまう上に、前述の通りこの武器には左右のブレがあるため、
どんなに良く狙っていても完全弾き部位に弾が逸れてしまうことが多い。
よって、【心撃】との併用も行なわなければ厳しく、状態異常にするだけでもかなり大変である。
物理弾に目を向けても、しゃがみ撃ちが可能なLV2通常弾を持ち込めない点が非常に痛い。
この武器でこの大会を攻略するのは、かなり厳しいだろう。
防御力ボーナスと複合スキル「鉄壁」、ガンナーという攻撃を食らいにくい立ち位置のおかげで、
簡単にやられにくい点が救いだろうか。
- 名前が似ているが、セルレギオスの弓の最終強化段階の銘、「叛逆弓カーマレギオン」とは一切関係ない。
関連項目 
モンスター/オオナズチ
武器/ナズチ武器
武器/ネブラグロブス - MHFにて2009年に初登場したオオナズチのヘビィボウガン