MH4で初登場した、ザボアザギルの素材から作られるランス。
目次
性能
MH4
- ザクゥンタにザボアザギルの素材を投入し作成する。
作成可能時期での能力はまずまずといったところ。
さらにレビテライト鉱石を投入することでルカーニアソー改へと強化できる。
そこそこの攻撃力と氷属性、悪くはない緑ゲージを持つ。
旅団クエストではこれが作成可能になる天空山突入直後には
氷に弱いジンオウガが控えている為、攻略には十分。 - ただし上位になると雲行きが悪くなってくる。
最終強化であるオルカントルペイダーの性能は- それなりの攻撃力414
- ザボア武器としては珍しい会心率0%
- まずまずな氷属性250
- 素で短い青ゲージ、匠で短い白ゲージ20
- 貴重な2スロット
作成難易度は、なかなか集まらない凍結袋が4つ必要。
ほかになぜか、用途が多い黒轟竜の鋭牙をさらっと要求される。
- しかし他の武器種同様クシャルダオラ武器のテリオス=ダオラが立ちふさがる。
テリオス=ダオラは- 僅かに低めな攻撃力391
- 申し訳程度に付いている会心率5%
- オルカントルペイダーをはるかに超える氷属性490
- 匠で及第点の白ゲージ30
- 1スロット
攻撃力自体も大して差が大きい訳でもないし、手数武器であるランスにとって
攻撃力よりも属性値が重視されるため、オルカントルペイダーはあくまで
テリオス=ダオラを作成するまでのつなぎ、として見た方がいいだろう。
一応こちらにはスロットが2つあるため、装飾品を付けやすいというメリットはあるが…。
MH4G
- G級ザボア素材を用いたデストラクターを経て、そこへさらにG級ザボア素材を追加投入することで
最終強化の氷槍ザボアザギルというド直球なネーミングになる。
- 氷槍ザボアザギルの性能だが
- レア度9としては平均的な攻撃力598
- まずまずといった氷属性370
- 相変わらずの会心率0%
- 素で長い白、匠でさらに延長するが紫は出ない
- スロット2
- 作成難易度に関しては化け鮫の剛刃尾4つが少々集めにくい程度でレア素材は使わないが
なぜか重甲虫の重顎を要求されるので、G★2に上がってからでないと最終強化ができない。
- G級に上がってもなおクシャナ武器が立ちふさがる。
テリオス=ダオラの強化先、レグルス=ダオラの性能はというと- 氷槍ザボアザギルと同等の攻撃力598
- 圧倒的な氷属性560
- 物理火力に差をつける会心率+10%
- 素でそこそこの白、匠で紫ゲージが出現
- スロット1
唯一スロット数は氷槍ザボアザギルが勝っているが、正直スロット1つではこの差は全く縮まない。
やはりザボア武器はこうなる運命なのか…
- だが、氷槍ザボアザギルは素の白が長く、匠でも白が延長されるのみなので
「斬れ味レベル+1と業物を切れる」というアドバンテージを持っている。
スロット2を生かし、ガード性能やガード強化といった
ランスを使うときに欠かせないスキルを優先して発動させるのが望ましいだろう。
上位では惨敗していたクシャナ槍に一矢報いることができたと言えるのではないだろうか。
- ある程度自由にスキルを付けることができるようになる頃には、ほぼ上位互換のレグルス=ダオラを担ぐようになり
氷槍ザボアザギルは倉庫の肥やしになっていることが多いが
スキルの自由度が高く作成難易度も低いので攻略用としてはうってつけである。
同時期に相手となるザボアザギル亜種、ゲネル・セルタス亜種、ディアブロスやジンオウガなど
氷属性が弱点のモンスターは多いので、その際には頼もしい戦力になってくれるだろう。
MHX
- ザボアザギルが続投したため、ルカーニアソーも無事に続投。
本作では強化前と後の外見でそれぞれ別派生となり、ザボア槍は二振りに増える事となった。
ルカーニアントリュー
- 派生元となったルカーニアソーの最終形態、ルカーニアントリューの性能は
- 属性ランスとしてはかなり高い攻撃力220
- それなり程度の氷属性15
- 素では長大な緑だが、匠+2で白20が出る優秀な斬れ味
- 会心率や防御ボーナスは無し
- スロット無し
- …が、素のままでは崩槍ケルケオンカムと特徴が丸被りしており、物理期待値ではあちらが上手。
本作では宿敵であるクシャナ槍どころか、癖が強すぎるウカム槍にすら敗北を喫するのか…と思いきや、
匠で白20が出る点が大きく、白ゲージでは攻撃力30差を覆し、
更には同じ長さの白ゲージが出る巨突・怒守度守ド度狩すら追い越して、氷ランストップの物理期待値となる。
一方のテリオス=ダオラとは、直接のライバル関係とはならずに物理特化型と属性特化型として住み分ける形となった。
- さらに、制作難易度が他の氷属性ランスと比べても一段低いのも追い風。
雪甲大塊とシャガルマガラの堅殻こそ必要となるものの、
レア素材も獰猛化素材も不要な上に氷属性ランスで唯一HR解放前に完成させることが可能。
- 総じて、属性値の低さや継戦能力などいくつか気になる点はあるものの、
繋ぎは勿論最終装備としても候補に挙がる優秀なスペックとなった。
オルカントルペイダー
- 一方のオルカントルペードは最終強化でオルカントルペイダーになる。その性能は
- 高属性武器としてはまあまあの攻撃力200
- 氷属性ランス2位の氷属性28
- 素で青20、匠+2で白10とやや癖のある斬れ味
- 会心率や防御ボーナスは無し
- あって嬉しいスロット2
- こちらのライバルは宿敵であるテリオス=ダオラと、前出の巨突・怒守度守ド度狩。
テリオス=ダオラは斬れ味と属性値に優れた性能となっており、物理期待値もこちらとほぼ同等でスロ1を持つ。
もう一方の巨突・怒守度守ド度狩は優秀な物理期待値を軸に属性値・斬れ味・スロット1と
会心率-20%を除けば非常に手堅く纏まった性能と言える。- これらのランスと比較するとオルカントルペイダーはスロット1つと引き換えに
斬れ味に大きな問題を抱えており、匠の有無にかかわらず、
もう一つ斬れ味絡みのスキルがないとあっという間に斬れ味が落ちてしまうのがネック。
ディノSシリーズで匠+2と研磨術を発動させるのが手っ取り早いか。
- これらのランスと比較するとオルカントルペイダーはスロット1つと引き換えに
- 強化素材はルカーニアントリューよりも遥かに面倒になっており、
獰猛化ザボア素材と獰猛化狩猟の証IIに加え、ウカムルバスの顎まで必要となる為完成時期はHR解放後。
獰猛化狩猟の証IIを別途取りに行く必要があるのが手間だが、
この頃はまだ獰猛化ザボアザギルはそこまで強くないのがせめてもの救い。
- こちらはクシャナ武器と似通った性能ながら完全に食われる事こそなかったものの、
新たなライバルの登場と運用スキルの窮屈さからMH4Gから引き続き劣勢気味と言える。
MHXX
- 二振りのどちらにもG級派生が追加。
ルカーニコンケリント
- 派生元のルカーニアントリューはルカーニコンケリントになる。その性能は
- 属性ランスとしてはかなり高い攻撃力340
- あまり伸びなかった氷属性17
- 素で長めの青で、匠で出るゲージは+1で白5、+2で白20紫10と一応紫こそ出るがあまり良くない斬れ味
- 会心率や防御ボーナスは無し
- スロット無しはそのまま
が、こちらは物理特化氷属性ランスとして銀嶺ガムートの怒守度王の全力突と競合してしまい、
スロットが同等で斬れ味面も大差ないのでかなり立場が厳しい。
これで紫ゲージが30ぐらい出るか、スロットがあればまだ互換と言えたのだが…。- とはいえ、あちらは素材元が素材元なので生産・強化難度が非常に高く、
さらにこちらはG★4後半*1で完成するので、あちらが完成するまでの繋ぎとしては十分使える。
デストラクター
- 一方の獰猛派生であるオルカントルペイダーはデストラクターの銘が復活。
しかし、残念ながら氷槍ザボアザギルの銘は復活しなかった。その性能は- 高属性武器としては優秀な攻撃力320
- レグルス=ダオラを抜いて氷属性ランストップになった氷属性33
- 素で白40、匠+2で紫10が出る斬れ味
- 会心率や防御ボーナスは無し
- あって嬉しいスロット2は据え置き
- ここで、4Gの頃にこの武器の前に立ちふさがったレグルス=ダオラの性能を見てみると、
あちらは攻撃力310、氷属性30、会心率無し、素で白40・匠+2で紫30、スロット1におまけの防御ボーナス+14と、
あちらが会心率を没収されてしまったこともあり、4Gの頃と打って変わって性能はこちらが完全に優勢。
MHXXにおいて、ザボア槍はついにクシャナ槍を超えることが出来たと言えるだろう。- 一応、あちらが匠+2で出る30という割と長めの紫ゲージが多少気になる所だが、
今作では紫ゲージの補正値が落ちており、あちらの紫ゲージとこちらの白ゲージの期待値は大差ない。
- 一応、あちらが匠+2で出る30という割と長めの紫ゲージが多少気になる所だが、
- ただし、本作でも立場は決して盤石とは言えず、
復活したベリオロスのランス、ゾルべ=ゾルビンスが最大のライバルとして立ちはだかった。
あちらは攻撃力300、氷属性28とレグルス=ダオラよりもさらに一歩劣るが会心率30%でその差を詰め、
斬れ味も素で白50・匠+2で紫30と上々でスロットもこちらと同等の2。
特に会心率30%が本作で人気の超会心構成とマッチしており、スキル次第で攻撃性能では軽く上回られてしまう。
そのためこちらは匠を切って攻撃スキルも最小限にとどめ、防御スキルを盛って使うのに向くと言えるか。
本作ではどういう訳か獰猛ザボアと獰猛ベリオはどちらも獰猛モンスター屈指の強敵になってしまい、
ついでにレグルス=ダオラは素材元が素材元なので、この三本は制作難度に関しては大きく差はなかったりする。
亜種武器
- 4Gから追加された亜種の武器。
強化順はカーネリランス(一発生産可能)→クリスタリザシオン。
他の亜種武器と同じく一つ前の段階にあるカーネリランスを一発生産で作成できる。
- クリスタリザシオンの性能だが
- まずまずの攻撃力621
- 亜種素材の性質を反映した麻痺属性360
- 会心率0%
- 素では短めの白、匠で短い紫
- スロットは通常種武器と同じ2つ
どういうわけかサボア亜種武器で唯一覚醒を付けないと属性が付かない。
欲しいスキルが多いランスには痛いデメリットである。
仮に覚醒不要ならアスクレピオスと十分勝負できていたのだが…。
- その代わりなのだろうか、作成難易度が低くレア素材が必要ない。轟竜の重牙を5つ要求されるぐらいである。
余談
- 上記の通り、最終強化の銘は「氷槍ザボアザギル」だが、
村クエにてザボアザギルを狩猟するクエストの名前は「氷槍のザボアザギル*2」と助詞が付いている。
武器とクエスト名称で微妙に異なっているので注意。
氷を纏い頭部が鋭い槍状になるザボアザギルのランスとしてはピッタリだろう。
- しかし注目すべきはその見た目である。ランスなのにやたら大きくて先が丸い。
盾を捨てて両手で握れば、大剣として転用しても問題ないのではないかと思ってしまう程である。
それもそのはず主に必要なのは化け鮫の刃尾であり、これは尾の方を使った武器なのだ。
鋭い刃で獲物を裂き貫く使い方をするが、刺突用にはあまり向いていないようにも見える。
強化後に氷の刺が多数追加されると改善された感じもする。- 氷槍の頭部を槍に使わなかった理由としては、強化後に氷の部位がつくザボア武器の特性から、
強化前のツルツル頭部を槍にし辛かったこと、
単純に刃尾を推した武器が少なかったこと、このあたりだろうか。 - あるいは頭部を模すのはガンランスに先を越されただけかもしれない。
あちらはザボアザギルの本体を模した部位から伸びる氷の槍(ヒレ)を刺突部にあて、刃尾を盾としたデザインで、
こちらは逆に刃尾を刺突部にあて、ザボアザギルの本体部位を盾にあてている。
どちらが先かまでは不明だが、ちょうど対となるようにデザインされたのかもしれない。
- 氷槍の頭部を槍に使わなかった理由としては、強化後に氷の部位がつくザボア武器の特性から、
- 実は、発売前に公開されたPVでも少しだけ登場しており、
イャンクックにジャンプ攻撃を当てている様子が映し出されていた。
- 通常種の武器銘は主にフランス語が由来と思われる。
- ルカーニアソーはおそらく鮫を意味するルカン(requin)と、突撃を意味する
アソー(assaut)を組み合わせた造語。 - ルカーニアントリューは侵略者を意味するアントリュー(intrus)か。
- ルカーニコンケリントは征服を意味するコンケート(conquête)が由来だろう。
- ルカーニアソーはおそらく鮫を意味するルカン(requin)と、突撃を意味する
- オルカントルペイダーはドイツ語で暴風を意味するオルカン(orkan)と、
魚雷を意味するトルペイド(torpedo)から来ていると思われる。 - デストラクターは英語で直訳すると「破壊装置」。
いずれもザボアザギルの攻撃性を単刀直入に現した物騒なネーミングである。
- 一方、亜種の武器銘であるカーネリランスは、おそらく宝石のカーネリアンが由来。
オレンジ色の宝石なので、亜種の体色に因んでいるのだろう。
また、強化後のクリスタリザシオンとはスペイン語で結晶の意味である。
関連項目
モンスター/ザボアザギル
モンスター/ザボアザギル亜種
武器/ザボア武器
武器/氷鮫銛 - 幼体であるスクアギルのランス。同一種の武器らしく盾が似ている。
武器/スパイラルヒート - 強化を施す事でモンスターの名を冠するランス。こちらは火属性。
武器/重火槍グラビモス - 同上。ただし、こちらは後に毒属性になっている。