武器の性能に関わるスキル。スキルポイントが一定以上で「覚醒」が発動する。
ハンターからも「覚醒」と呼ばれることが多い。
目次
概要 
- MH3より登場したスキルで、無属性武器に秘められた属性を引き出す事が出来る。
引き出せる属性と属性値は武器毎に決まっている。
MH3Gでは、属性を秘めておらず、覚醒しても効果のない武器も現れた。- 武器に属性を付与するだけあって、弾で属性を扱うボウガンでは完全な死にスキルとなる。
良く考えてみると火力増強スキルとしては異色の効果であると言える。
MH3 
- 発動にはSPが15必要。
本作ではガンナー武器がボウガンしかないため、剣士専用のスキルである。
同時発動したい斬れ味レベル+1も必要ポイントが15と高くなっているので、
両方発動するにはお守りも重要となってくる。
苦労の末両方発動させても、スロット数やお守りの関係で他のスキルの発動は無理と言うこともある。
- スキルポイントが付けられているのはラギアGシリーズとエスカドラシリーズ。
お守りでは王の護石と龍の護石に付与される可能性がある。
いずれもオンラインモードで上位ハンターになったうえで最低でもHR40以上にならなければ手に入らないため、
それなりにゲームをやり込まないと発動すら狙えないと言うスキルだった。- 当たり前だが、オンラインサービスが終了した現在では、今から始めた人が発動をさせることは不可能。
- 無属性武器に新たな可能性を見出す事の出来る面白いスキルではあったのだが、
この時点では発動させるのが少々難しく、覚醒により真価を発揮するような有益な武器も少なかった為、
あまり注目されることのないスキルであった。
結局、本スキルが真価を発揮し評価されるようになるにはMH3Gの発売を待つ事となる。- このようなスキルがMH3で作られたのは、新規シリーズという事もありモンスターの数が少なく、
どうにかして属性武器のバリエーションを揃える為に生み出されたという面も少なからずあると思われる。
- このようなスキルがMH3で作られたのは、新規シリーズという事もありモンスターの数が少なく、
- そのあたりを考慮してなのか、発売後に追加されたイベントクエストで作れる武器の中には、
覚醒発動を前提とした性能に仕上がっているものも一部見られた。
「覚醒と言えば海賊Jアックスや鉄砕牙D」と言う印象の強いMH3経験者も多いことだろう。
- ちなみにMH3に登場する剣士用の無属性武器は、その全てが覚醒で何かしらの属性が発現できるようになっている。
これは初期から所持しているハンターナイフやアイアンソードですら例外ではなく、
実際にそれらを覚醒させると微弱な氷属性が発現される。
ただ、当然ながらその段階では覚醒の発動などできるはずがないため、実質的には死に設定である。- 後発作品ではそもそも覚醒の対象外の武器も多数登場し、ハンターナイフなどもそこに属するようになった。
MHP3 
- メモリとUMD容量の関係もあってか「そんなものはなかった」事になっている。
その関係で、MH3で覚醒で属性を得ていた武器は
素で属性を持つもの(イビルジョー武器など)と属性自体を失ったもの(シーブライト武器など)に分かれ、
後者の中には悲惨な扱いになってしまった武器もある。
でも前者の性能もそこまで…
MH3G 
- 必要SPが10と発動させやすくなって復活。
復活組の剣士武器はもちろん、ガンナー武器の弓にも対応している。
更に、今作では3G屈指の強属性である爆破属性を覚醒する無属性武器が存在する。
他にも、既存の属性武器をも凌ぐ高い属性値を引き出せる武器も散見されるなど、
ものによっては圧倒的な性能に化けるものもあってか、一気に需要が高まったと言えるだろう。
他の元15ポイントスキルと同様、装飾品のSPが2スロ1SP・3スロ2SPと枠に見合わないものとなっており、
装飾品だけで発動させることは困難(3スロットを持つ装備を5箇所揃えなければ不可能)。
幸い、お守りの最大SPは7と高く、また5ptを持つアーティアXグリーヴが存在するため、
防具の組み合わせを駆使すればそれほど発動に難儀することはないだろう。
匠と両立させるのも、前述のアーティアXグリーヴを筆頭に
匠と属性解放のSPを同時に持つ防具が増えているためMH3時代と比べれば大幅に容易になった。
- ちなみに、HR解放後なら匠・覚醒・属性攻撃強化まではお守りなしで組める*1。
どんなハンターでも覚醒武器の真価をフルに発揮できることは覚えておこう。
これ以上のスキル追加はお守りや武器スロ次第になってしまうが……。
MH4 
- MH3G同様、発動は10ポイントとなっている。
一式で発動する防具はキリンSシリーズ、EXキリンUシリーズ、アーティアSシリーズ(剣士)、
ラギアシリーズ、勇者シリーズ、EXカイザーシリーズの6種。
- ガブラスーツやマギュル装備、胴系統倍化を組み合わせれば下位からの発動も可能ではあるが、
他のスキルが発動させづらく、この時点で作成可能な武器には覚醒に対応していなかったり、
属性値が低くてわざわざ発動させる意義に乏しかったりするものが大半であるため、あまり意味は無い。
- 上位では、剣士はアーティアSシリーズの腕脚だけでSPが9付くので、発動は比較的容易になる。
さらに脚パーツは匠のSPを2併せ持つので、斬れ味+1との併用もそれほど困難ではない。
ガンナー(弓)は、ラギア一式で覚醒と共に集中、弱点特効などの弓と相性の良いスキルが発動するので、
使用しやすい環境が整っている。
- だが、前作でみられた、覚醒で大幅に強化される武器が少なくなってしまった。
特に爆破属性の弱体化により、前作で大暴れした覚醒爆破武器も鳴りを潜めている。
さらに発掘装備で高属性値・高攻撃力の武器が出ることから、このスキルの重要性は薄れたと言える。
そもそも解放できない武器が大多数を占めるようになったのも大きい。
- ちなみに本作では、このスキルを発動しなくても括弧書きで属性・数値が表示されるようになっている。
一々覚醒を発動させなくても武器を参照するだけで属性と属性値が確認できるので、
実際に覚醒を試してみるまで有用な属性が隠れている事に気づかれない、なんて事は起こらなくなったが、
一時は初心者からこの表示が何なのか話題になったこともあった。
MH4G 
- 基本的な仕様はMH4と同様。一式で発動する防具は前作のものに加えて、
ケイオス・ネフィリムシリーズ、モノブロXシリーズ、
ラギアXシリーズ、アーティアXシリーズ、リベリオンZ・ライオットZシリーズ、
キリンXシリーズの6種が新規に追加された。
パーツ単位で付加されている防具は多数存在する。
- 新たに装飾品「真覚醒珠【3】」が追加された。3スロット使用で属性解放+3・特殊攻撃-2である。
従来から存在する「覚醒珠【3】」の完全上位互換となっている。
作成には明王原珠、重甲虫の断月尾2つ、大竜玉が必要となるが、
いかんせん重甲虫の断月尾は部位破壊素材であるため大量入手は骨が折れる。
他の大多数のモンスターと異なり「切断」ではなく「破壊」であるため、リタマラで集めづらいのも地味に痛い。
- 前作よりスキル環境が良くなっており、武器によっては充分覚醒が選択肢に入るものも存在するため、
流石にいらない子扱いされるほどではなくなったといえる。
要覚醒武器の多くはスロットが3つあったり匠を切りやすい斬れ味になっていたりと
スキル負荷を考慮した性能になっているのもポイント。
- また、このスキルを内包する複合スキルの奥義が登場した。
MHX(X) 
- スキルはリストラされ覚醒対応武器は大まかにわけて以下のようになった。
- そのモンスターが対応属性を使用する場合(イビルジョー武器など)は有属性
- そのモンスターが対応属性を使用しない場合(ナルガ武器など)は無属性
無属性となった武器など変則的な物もある。 - ガルルガ武器は覚醒対応武器のみ無属性に、ほとんどのネタ武器も無属性となった。
- この仕様で折角登場した、過去作で猛威を振るったこいつらの存在意義はほとんど無くなってしまった。
MHWorld 
- MHWではスキルシステムの変更に伴い、このスキルも3レベルに分割された。
今作でもMH4と同様にスキルを発動させなくとも括弧書きで発現する属性および属性値がわかるようになっているが、
表記通りの属性値にするにはレベル3まで上げる必要がある。
Lv1では1/3、Lv2では2/3までしか引き出せない。
属性を解放して使うならば、基本的にはLv3で運用することになるだろう。
- このスキルの対象になる近接武器および弓は必ず無属性武器となる*2が、
MHWでは無属性強化という無属性武器専用の強力なスキルが存在する。
装飾品で発動する場合無属性強化はLv2スロット1つで発動できてしまうのでかなり自由が利く。*3- ただし、これも「装飾品で引けた場合」である。装飾品が無い場合、
上位ディアブロス・ディアブロス亜種装備を4箇所装備するしか発動する手段はない。
コレに引っかかってしまった場合、お手軽に無属性強化、とはいかないだろう。
装飾品についてはこちらの方が比較にならないくらい入手が難しいが*4
片や、属性解放はキリンやゾラ・マグダラオス装備を中心に数点存在し護石も存在するので、
装備のみでの発動で比較すると発動難度とスキルを使い始められる時期はこちらに分がある。
まぁ、覚醒の護石は+2までしか強化できない上、
その強化にも熔山龍の宝玉や幻獣の雷角など古龍のレアな素材が必要になるので、
労力に見合った性能とはちょっと言いにくいが。 - 当然の事ながら、属性が通りやすいモンスター、
あるいは属性を重視する武器種においては相対的に属性解放を選ぶメリットも大きくなる。
また、前述の通り覚醒で龍属性が解放される場合、同時に龍封力も解放されるので、
対古龍戦に於いて古龍の能力抑制も意識した場合、選択肢に挙がりやすくなるかもしれない。
- ただし、これも「装飾品で引けた場合」である。装飾品が無い場合、
- MHWorldではボウガン用の装填数スキルとセットで発動するスキルとなっている。
「ボウガン用の」と置いたのはMHWでは剣士用/ボウガン用/弓用と装填数スキルが分割されたため。
また、このスキルは3段階に分かれているため、
装填数スキルとしての効果もレベルに応じて対応する弾種が増える仕様になっているのだが、
竜撃弾など、Lv3でも増えない弾があるので注意が必要である。
こちらは発動させても無属性強化スキルは(属性弾が元から撃てない銃なら)機能するので、
両者を併用する構成も普通に存在する。- 1発ごとに強制的に装填動作が入る「単発自動装填」に設定された弾も
表示上は2発が装填された状態になるが、1発撃った時点で装填動作が入ってしまい、
基本的な使い勝手は変わらない。
ただし、意外と長い自動装填動作は咆哮やダメージリアクションなどで止められてしまうことも多く、
ここで2発目が入っていれば中断からの再装填をキャンセルすることが可能。
意図して発動するほどではないが、他の弾薬の装填数を増やしたくて発動していた時は地味に役に立つ。
- 1発ごとに強制的に装填動作が入る「単発自動装填」に設定された弾も
- このスキルが3段階になっている影響か、
本作の武器は属性解放の要不要に関わらず、属性値が例外なく3の倍数になっている。
MHW:I 
- スキル自体の内容はMHWから変化はない。
Lv4装飾品に属性解放スキルを複合するものが増え、かなり搭載しやすくなった…かと思いきや、
超心や痛撃と同様、出現する確率が低く設定されており、特定のものを集めるのには骨が折れる。
反面、EXアーティアシリーズをはじめとした防具でも発動するものが増えたほか、
護石も単体でLv3まで到達できるようになったため、装飾品以外での発動難易度自体はぐっと下がっている。
問題は、属性解放するほど価値のある武器が極めて少ないことなのだが…
どちらかというと、MHWで統合された装填拡張の効果のために装飾品を求めるガンナーが多いだろう。
- また、ネロミェール防具のシリーズスキルとして属性加速が登場。
条件こそあるものの、全く新しい形での属性解放が可能となった。
こちらはこちらで防具がかなり縛られるという難点がある。
詳しくは該当ページを参照のこと。
MHR(:S) 
- 再び属性解放のスキルはリストラ。前作で統合されていた装填拡張は単体のスキルで登場している。
一方でこのスキルの対極に位置していた無属性強化も登場していないため、
無属性武器に作用するスキルは本作では一切登場しない。
武器ごとの扱いも概ねMHP3やMHX(X)の時と同じとなっている。- 結果論ではあるが本スキルが存在すると、MHR:Sにおける通常属性の近接武器に対する傀異スロット開放においてややこしい事態が発生していたであろう。
考察・余談 
- それにしても、無属性のはずの武器が属性を帯びるとは何とも不思議なスキルである。
- 火・氷・雷・龍属性ならば、それまで眠っていたエネルギーが活性化したなどと何とかイメージがつくが、
無属性≒乾いている武器から水がわき出るというのはちょっと想像がつかない
(そもそも水属性自体にそのような疑問が上がっているのだが)。
武器が湿っていたりするのか?
- 火・氷・雷・龍属性ならば、それまで眠っていたエネルギーが活性化したなどと何とかイメージがつくが、
- 非常にややこしいが、スラッシュ/チャージアックスの属性解放突きや属性解放斬りには何の影響もない。
特にMH3ではスラッシュアックスの初登場も同時だったため、この辺りで誤解する人が多かった。- ただし覚醒によって引き出される属性が既にビンの中に入っている(滅龍ビン等)事があるなど、
エネルギー漏れかと疑わざるを得ないが、割と属性が解放される仕組みそのものがうかがえなくもない。
- 発掘装備のスラッシュアックスが覚醒可能な無属性で強属性ビンの場合、
剣モードでは覚醒を発動させた時のように属性を得ることが出来る。
- ちなみにチャージアックスで覚醒が有効な武器は、発掘含めすべて榴弾ビンという仕様になっている。
覚醒できる=無属性なので、強属性もへったくれもないのは当たり前だが(上述の発掘スラアクは例外として)。
かといって属性より武器倍率が重要な榴弾ビンでは、コストのかかる覚醒より有用なスキルがいくらでもある。
そのため、チャージアックスは覚醒と最も縁遠い武器と言える。
例外はコイツのような麻痺属性が発現する武器ぐらいのもの。
- ただし覚醒によって引き出される属性が既にビンの中に入っている(滅龍ビン等)事があるなど、
- 覚醒で雷属性や睡眠属性を得る武器は他の属性と比較して非常に少なく、
覚醒の登場している3つの系列作品全てを見ても、雷は6系統、睡眠は5系統しかない。
- MH3で初登場して以降、リストラと再雇用が忙しいスキルである。
MH3Gのグロンド・ギガのように覚醒で評価が一変する武器がある一方で、
わざわざ重いこのスキルを発動するほどの価値もないような武器も多かったりと、
調整が難しいスキルなのかもしれない。
関連項目 
スキル/秘伝
スキル/○○剣
スキル/無属性強化 - 無属性武器を無属性のままにすることで物理を押し上げるという本項目とは対照的なスキル