ベオウルフ

◆忍◆ ニンジャ名鑑#439 【ベオウルフ】 ◆殺◆
ザイバツ・シャドーギルド所属。歴戦の勇者。
得物は巨大なニンジャ大剣であるが、これには機構が備わっており、刀身を分離して二刀流のニンジャソードを取り出す事が可能。

登場エピソード

• 「アンダー・ザ・ブラック・サン」

「まとめて相手してくれよう」

人物

• ザイバツ・ニンジャ。古強者めいて泰然としたアトモスフィアを漂わせ、実際そのアトモスフィア通りのイクサ巧者。
• 地の文にて述べられた「マスター位階に匹敵するカラテの持ち主」との文言から察するに、実際の位階はおそらくマスター未満、すなわちアデプトか。ザイバツのタテマエ社会の中で出世の機会を得られず燻っていたカラテ者は少なからず存在していたようだが、彼もその一人だったのであろう。

外見

• 「大柄なニンジャ」とある以外は外見描写無し。

元ネタ・考察

• ベオウルフ（Beowulf）とは中世イギリスの英雄叙事詩のタイトルであり、同時にその主人公である英雄の名。物語中のベオウルフは巨人退治の偉業を成し遂げて王の座にまで上り詰めるが、老境に至って赴いた竜との戦いにおいて相討ち、非業の最期を遂げることになる。
• 尚原典のベオウルフは「グレンデルはカタナを持たない。ならば私も素手で挑む」と相手のアンブッシュを待ち伏せた後、真っ向からカラテ勝負を挑んでその片腕をもぎ取るという偉業を成し遂げ、さらに巨人の本拠地に乗り込んだ後もカラテで暴れまわった。
• 伝説に曰く、あまりにもカラテのワザマエが強すぎるため神話級の剣であっても耐え切れず折れてしまい「彼のイクサで剣が役にたったことはない」のだという。その強さはなんと常人の３０倍。ゴウランガ！
• しかしそのワザマエが災いして剣を喪ったベオウルフは、素手で竜との決戦に挑まざるを得なくなり、ワン・インチ距離からブレスを浴びてしまう。
• 忠臣が果敢にも割って入った隙を突いて竜の喉を裂いて勝利するも、それがベオウルフの最期となった。如何なカラテの持ち主であっても、一瞬の状況判断ミスが命取りとなるのだ……。
• そんなベオウルフが唯一活用したのが、巨人族の持つとてつもない大剣であった。
  • 原作者＝サン、そしてほんやくチームもリスペクトを惜しまないかのJ・R・R・トールキン＝サンもこの叙事詩『ベオウルフ』を研究テーマの一つとしており、その研究は彼の著作にも活かされていると言われている。

ワザ・ジツ

• カラテのワザマエは実際並はずれており、ザ・ヴァーティゴからも「相当（の手練れ）」と評されるほど。後述の武器がイクサの主体だが、メイアルーアジコンパッソのような暗黒カラテ技も修得しており、剣術の中に織り交ぜて使用する。
• ニンジャ耐久力にも秀でており、腹部に打撃を受けながらもアイソメトリック硬化によって怯むことなく戦闘動作を継続できる。

ニンジャ大剣

• 愛用の得物である幅広の大剣。「大柄」とされるベオウルフが背をもたせ掛けられるほどであるから、実際相当の巨大さであろう。
  • 圧倒的大質量と速度を伴った斬撃の破壊力は「自然災害じみた」と形容されるほどで、切っ先を掠めただけでも実際無視できないダメージを負うことになる。
  • 大型の得物の常として攻撃動作の隙も大きく、全力のフルスイングを繰り出すには味方との連携で隙を補うことが必須となる。作中ではグリフォン、スパルトイと息の合った連携攻撃を展開している。
• 柄を二つに折ることで大剣の大部分を鞘めいて分離、小振りのニンジャソード二振りに変型させるギミックを内蔵。大剣では不利な、一人で複数の敵を相手取る状況の際にはこちらの形態を用いることで対応できる。
  • 二刀流による連続攻撃は「伝説の聖徳太子のごとき」と喩えられる。普段から一対多数のイクサを想定した特殊な訓練を積んでおり、実際マスターニンジャクラスの相手を複数同時に相手にしても互角以上の立ち回りを見せている。

ストーリー中での活躍

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