「でも実際それはそこにあって、利用価値がある。だから使う。
インターネットやIRCですら、きっと、もう誰にも解らないのよ。根本の原理、なんで動いてるか、なんて事は。Y2Kで全ての基盤が崩れ、電子戦争がとどめを刺した……」
――ナンシー・リー(「トビゲリ・ヴァーサス・アムニジア」#7より)
「IRCコトダマ空間」「IRC空間」「電子コトダマ空間」「グローバルコトダマ空間」とも。
キーボード・タイピングとニューロンのスパークが相互に影響し、脳内に展開する電子的イメージがIRC事象と融合、可視化されたイメージ空間。他サイバーパンク作品で言う「メタバース」「電脳通信」「エレクトロスフィア」「マトリックス」などのサイバースペース概念に、よりファンタジー・精神的な要素をミックスした存在とでもいえようか。
実際、これらサイバースペースがある種の精神世界と繋がるというアイディア自体は古くから存在していたものだが、『ニンジャスレイヤー』のコトダマ空間は成り立ちやアクセス方法の特殊性から、より密接に神秘的な精神世界に近しい空間として設定されている。
キンカク・テンプル、ニンジャソウル、電子戦争と宇宙開発の頓挫など、『ニンジャスレイヤー』という物語には様々な「謎」が仕込まれているが、コトダマ空間とはそうした「謎」のほとんどに大なり小なり絡んでいる、実際キーポイント的なアトモスフィアを漂わせる要素である。
概要
- ハッカー達の間で神話的に語られているネットワーク上の謎めいた空間。
- 後述する条件を満たし、実際に辿りつける人間は限られている一方でその噂を知る者は多い。
- ペケロッパ・カルトの教義でも言及されており、彼らはそこで死者に会えると嘯いているが……。
- UNIXシステムがある場所ならばどこにでも存在しうる普遍的なものであり、コトダマ空間認識能力があって初めて認識出来る。
- 生体LAN端子で超人的なタイピング速度を有することのできる一握りのヤバイ級ハッカーか、もしくはザゼン・ドラッグ等で過剰なトリップをキメたハッカーが、タイピングと瞑想の果てに「コトダマ空間認識能力」(第三の目)に目覚めることで、その存在を認識することが出来る。
- また、ハッカー達よりもさらに限られる稀な例ではあるが、特殊なジツを持つニンジャであったり、その他の何らかの外因や生得の素養によって、ハッカー技術や生体LAN端子なしにコトダマ空間認識能力を得た者も存在している。
- その場合は生体LAN端子は必要ないが、自我を保つ意思や素養、一定以上のスキルが無い者は、コトダマ空間を見た瞬間にニューロンを焼かれてしまう。
- コトダマ空間認識能力に目覚めていない者は当然認識出来ず、UNIXの画面上の文字情報を眺めるだけである。要は単なるパソコン通信と変わらない。
- そのため一般市民は無論、裏社会や暗黒メガコーポの間ですらコトダマ空間の存在は認知されておらず、「薬物トリップしたハッカーたちのたわごと」と見なされている。
- 極稀な事象だが、意識ではなく肉体そのものがコトダマ空間に入り込む場合がある。
- ニンジャスレイヤーもバーバヤガとの接触により、不完全ながらコトダマ空間認識能力を得ることとなった。
- ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(74)によると、第4部ではエテルの流入量が増大したことでコトダマ空間認識能力に目覚めるハードルは低くなっているようだ。
- 通常はUNIXへのハッキングやジツを用いて自らの意識のみをコトダマ空間へ飛ばすことになる。
- コトダマ空間内で自らの意識体にダメージを受けた場合、現実世界にいる自らの肉体ではニューロンに大なり小なりダメージを受けることとなる。
- これは、コトダマ空間内には自らのニューロンの深い部分まで没入して繋がっているためであり、そのためコトダマ空間から現実世界へ意識を急激に引き剥がされた場合は最悪ニューロンが焼けて死んでしまう。
- 実体のままコトダマ空間にログインした状態で敵に修復不可能なダメージを受けた場合は、現実世界に戻れないままコトダマ空間内で自分の存在が消滅してしまう。
- ネットワーク上の空間であるはずなのだが、UNIXシステムの存在しない場所においてもニューロンがコトダマ空間を認識することがある。どうもそれ自体が独立した別世界として存在しているような描写や、アノヨ(あるいはオヒガン)や夢の世界、集合無意識との関連が示唆されるシーンが散見される。
UNIXシステム上のコトダマ空間
- 誰がプログラミングしたわけでもなく、初めから存在している。
- そもそもこの世界のインターネットとは、近代に「発見」された地球中を毛細血管めいて巡る正体不明の経路であるため、何らかの超常現象とも関連があるものと推測される。
- コトダマ空間内では物理空間の法則が適用されないため、モータルとニンジャの条件は互角となる。そのため、定義情報の書き換えや攻性プログラムによる攻撃、攻撃コマンドの入力などで勝負することになる。つまりは、タイピング速度が全てを左右する。
- コトダマ空間認識能力に目覚めている者は、システムをコトダマ・イメージとして映像的に把握できるため、直感的にコマンドを繰り出すことが出来る。
- ナンシー・リーは「空間の定義情報を書き換えるだけの意思と能力がない者は、無数のコトダマの中で自我を維持できずにニューロンを焼かれてしまう」と認識している。
コトダマ・イメージ
- UNIXシステムに存在するコトダマ空間は、そのUNIXシステムにログインしたハッカーによって姿を変える性質を持つ。
- 正確には、ログイン先のUNIXシステムの情報群や文字列を元に、ハッカーが自分のニューロン内に構築したイメージ(これをコトダマ・イメージと言う)がそのままコトダマ空間に投影される。
- 同じ場所に続けて別のハッカーがログインした場合は、最初にログインしたハッカーによって構築されたリアリティ定義情報に従わざるを得なくなり、最初のハッカーのものと同じコトダマ・イメージを見ることになる。
- 後続ハッカーの方がタイピング速度で優れている場合は、後続ハッカーによってコトダマ・イメージや定義情報を書き換えられてしまうこともある。
- 同じシステム構築者から成るシステム同士でコトダマ・イメージが似通ったりもする。また、ハッカーによって作られるコトダマ・イメージも千差万別である。
- 「敵UNIXネットワークの集合体」が「高さ22kmの巨大モノリス」として描画されたり、「コア制御システムを守る厳密な電子プロテクト」が「システムの回りを回遊するマグロの群れ」として描画されたり、「攻性ウイルスの発信・欺瞞攻防」が「宙を舞うハッカーがミサイルを放ち、狙われたハッカーが囮をまいてミサイルをかわす」風景として描画されたりする。
- すでにコトダマ空間を覗いている者からは、新たなログイン者がフスマを開けて入ってくるように見えるという点は多くのエピソードで共通している。
- しかし、どのコトダマ・イメージ内にも上方には必ず黄金色に輝く立方体が存在する。
- データの動きをそのまま可視化している(便宜上こう表現するが仔細は違うか)ため、物理法則は通常空間のそれと完全に異なる。ログイン者は、技術者がプログラムのソースコードを直接弄ってシステムを作り変えるように、物理情報を書き換えられるのである。
ネットワーク外のコトダマ空間
- ネットワーク上の空間であるはずなのだが、UNIXシステムの存在しない場所においてもニューロンがコトダマ空間を認識することがあり、どうもそれ自体が独立した別世界として存在しているような描写がある。
- シルバーキーやニンジャスレイヤーが認識したように、現実世界と重なるように別の世界が存在している模様。
- 一方で、現実世界の空間とは隔絶された場所にも別世界が広がっている。
- こういった空間においては、IRCは存在し得ないはずの未知のIPアドレスを指し示す。
- IPアドレスで指し示せるように、UNIXシステムのコトダマ空間内を移動してこの未知のIPアドレスの場所へ行くことも可能。
- コルセア、インクィジターらハッキング能力とは無縁そうなニンジャも棲んでおり、シルバーキーは自らのジツのみで進入を果たした。
- バーバヤガの導き、ポータル移動、琥珀ニンジャ像の機能など、特殊な要因で肉体そのものがコトダマ空間にログインすることがある。
- オヒガンや夢の世界、集合無意識との関連も示唆されており、作中では時折これらがコトダマ空間と同様のものとして扱われることもある。
黄金立方体
- コトダマ空間の上空に常に浮遊し自転する存在。
- 正体不明の存在で、一説には戦前のイスラエルや放棄された宇宙ステーションなどのような、プロテクトされたまま廃墟化した巨大サーバーではないかとも考えられていた。
- この存在を信仰の対象にしているハッカー・カルトも存在し、本編で名称が出てくるカルトとしてはゴールデンドーンなどがある。
- かつてカツ・ワンソーが討ち取られた時に初めて現実世界に姿を現し、ワンソーのソウルが立方体内部に逃げ込んだ後に再び姿を消した。
- 黄金立方体の捜索を行った古代のニンジャ達は、やがて夢の世界の果て、オヒガンと呼ばれる死の世界の片隅に、あるいはザゼンやチャドーの瞑想の境地において、黄金立方体の存在を朧げに感じ取るようになった。
- 後に、ニンジャ達によって「キンカク・テンプル」または「ヴァルハラ」とも呼ばれるようになった。
- ログイン者が黄金立方体に接触する(接近する)動きを取った場合、一定の境界を超えるとインクィジターのターゲットとなり、多重ログインからの容赦なき電脳攻撃を受けることになる。
- 一般的なニンジャソウル憑依者は、黄金立方体を認識した瞬間に「本能的恐怖」を覚える。
「あの立方体には何があるのかしら?私はまだそれを知らない。でも、このまま進めば手が届く。エーテルの霧が晴れている。ネットワークとは何?いつからある?考えた事はあって?」
「世界はいつから在るのかしら?ネットワークはいつから在る?私たちの肉体の世界はいつから在るの?このまま飛べば、推論への答えが手にできる筈。この先の立方体に辿り着けば。でも、」
「でも……今はまだその時では無い」
――ナンシー・リー(「キョート・ヘル・オン・アース」破#9より)
七つのトリイ・ゲートウェイ
- コトダマ空間へダイブする際に潜り抜ける描写がある。コトダマ空間から現実世界に戻る場合には、「逆に」辿ることになるらしい。
0101110111……ナンシーの論理肉体は7つのトリイ・ゲートウェイを超高速で飛翔して抜け、IRCコトダマ空間にダイブした。そして装置の制御システムに辿り着く。電子空間に浮かぶ彼女の前にイメージ化されたのは、システムを守るように旋回しながら泳ぐ無数のマグロの群れであった。
――「マグロ・サンダーボルト」#3より
ヘッズの間では、OSI参照モデル(7つの層に分けて示される、コンピュータの通信プロトコルのモデル)との関連性が推測されている。
コトダマ空間の真実
- ナンシーとエシオ・カタリの対話において、コトダマ空間とオヒガンの関係が明確に言及された。
- すなわち、Y2Kによって偶然生じたIRCネットワークとオヒガンがオーバーラップした空間がコトダマ空間である。
- コトダマ空間は現世の時間に対し斜めに存在している(時間軸が異なる)ことが示唆されている。また、オヒガン自体も謎に包まれた存在であり、言わばケオスの源泉である。
- 以上の理由から、コトダマ空間は本来ありえなかったオーバーテックの実現や、その他超常現象の原因となっている。
- アマクダリはインターネットの「再定義」を行うことによって現実世界とオヒガンのリンクを断ち切った後、オヒガンの影響を一切受けなくなった世界を支配することを最終目的としている。
『次に機能修復される第三の門……即ち、ネットワーク層、アミュレットの門、アポフィスの門、炎の泉の地……かつてヤマト・ニンジャがヤリとカラテキックで破壊し押し通った門としてもよく知られていますが……この段階がピークです。以後、非常に好ましからざる状況に向かって収束が始まるでしょう』
――エシオ・カタリ(「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」【6:アクセラレイト】#3より)
- 『ニンジャスレイヤー』は、サイバーパンクと精神世界・神話を融合させた作品である。
- オヒガンは「サンズ・リバーと七つのトリイ門」を超えて往く場所であることが示されているが、7つの層から成る構造についてはコンピューター通信や各種神話がオーバーラップされている。
- コンピュータ通信の「OSI参照モデル」。第1層の物理層、第2層のデータリンク層、第3層のネットワーク層、第4層のトランスポート層、第5層のセッション層、第6層のプレゼンテーション層、第7層のアプリケーション層という7つの階層から成るモデルが国際標準化機構(ISO)によって策定されている。
- エジプト神話の死者の書に描かれた世界。死者は神々からの様々な試練を乗り越えて冥界に至り、復活を許されるという。アポフィス(アペプ)は試練を課す神々の一柱。
- 七つのゲートはメソポタミア神話「イシュタルの冥界下り」からか。女神イシュタルは七つの門を通りながら冥界下りをし、七つの門を逆に通り抜けて現世に戻ってきた。
ローカルコトダマ空間
- コトダマ空間は基本的にはUNIX間に構築されたものではあるが、自分自身のニューロン内コトダマ空間の描写も度々見られる。
- 「各人が持ち合わせている脳内認識」の意味合いで使われることもある。実際にシルバーキーやエーリアス・ディクタスがそれぞれのジツで他人のニューロンに乗り移った際には、憑依先に応じたビジョンが現れる。
- ニンジャスレイヤーのローカルコトダマ空間にはナラク・ニンジャがおり、8畳の暗いチャノマに色褪せた妻子の写真や数個のショドーが砂壁に掛けられ、古めかしいテレビがあり、畳には安らぎフートンが敷かれている。
- ニンジャスレイヤープラスのディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(10):ローカル・コトダマ空間によると、これは彼の祖父のチャノマがモデルになっているようだ。
- ハッカーがグローバルコトダマ空間にダイブ飛翔するには、第一段階として己のローカルコトダマ空間の認識を修行で強化することが必要らしい。
- ちなみに、自身のローカルコトダマ空間内では上空に黄金立方体を臨むことが出来ないらしいが、他者のローカルコトダマ空間内に入った場合は黄金立方体を視認することが出来る。
- しかし、フジキドが「フー・キルド・ニンジャスレイヤー?」にて己のローカルコトダマ空間の極北を訪れた際や、「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」にてローカルコトダマ空間に入り込んだ際には、上空に黄金立方体が存在している描写も見られる。これについては、「ローカルコトダマ空間の極北という位置ならば黄金立方体を認識出来る」「ローカルコトダマ空間の極北はすでにナラクのローカルコトダマ空間領域と化しているため」「フジキドの物理肉体がギンカクの近くにいたため」など、様々な考察がなされている。
- 正確な理由は不明だが、「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」の描写については後にボンド氏がコメントを寄せている。
- ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
コトダマ空間関係ニンジャ
コトダマ空間に触れたい・見直したい人へ
- コトダマ空間が描かれているエピソードの中でも、幾つかの印象的な場面をピックアップした。考察の一助とされたし。
- 我らがナンシーと我らがダイダロスが本格的に激突するエピソード。コトダマ空間の説明と、具体的なサイバー・バトルが初めて描画された回でもある。
- バーバヤガ、インクィジターの初登場回。コトダマ空間へ迷い込んだニンジャスレイヤーはナンシーと合流し、不可思議な体験をするのであった。
- エピローグにおいて、落命したはずのケジメニンジャはコトダマ空間に己の姿を見出し、バーバヤガの庵へ導かれる。コトダマ空間が単なるネットワーク世界ではないことをほのめかす1シーン。
- 昏睡状態のナンシーを巡るハッカーのイクサが描かれる。大幅にプロットが改変された物理書籍版ではバーバヤガの存在についても触れられることになった。
◆「ザ・マン・フー・カムズ・トゥ・スラム・ザ・リジグネイション」◆
◆「キョート・ヘル・オン・アース」&「ザ・ヴァーティゴVS地底科学世界」◆
- ナンシー対ザイバツ電算機室の壮絶な電脳戦に加え、電子戦争についての解説やザ・ヴァーティゴの乱入など、「破」以降はコトダマ空間の謎を追う資料としても興味深い内容。
- 平行連載されていたザ・ヴァーティゴの活躍も参照されたし。
- 第3部で初めてコトダマ空間がクローズアップされたエピソード。現実世界とコトダマ空間が歪かつ強引に融合する狂気的な描写が満載である。
- メガトリイ社がY2Kに備えて行ってきたこと、そしてコトダマ空間の正体の一端が明かされる極めて重要なエピソード。
- スパルタカスとの死闘の中、ニンジャスレイヤーは己のローカルコトダマ空間のさらなる深みを体感する。果たしてそれは一体何を意味するのか。
- ここでは書き切れないほどの、相当量の情報がこのエピソードにて明かされている。実際読んでもらったほうが早い。
- 第3部最終章。これまでのコトダマ空間に関係する出来事の総決算ともいえる動乱がネオサイタマを、世界を、コトダマ空間を揺り動かす。ここでは到底語り尽くせない。
一言コメント
- 認識能力の呼称は、ストーカー=サンは「第四の目」だが、同エピのペケロッパは「第三の眼」、そしてダークサイドでは「第三の目」・・・スラング的なものだから揺らぎがあってもおかしくはないが -- 2014-12-15 (月) 17:51:53
- ストーカー=サンには目が三つあったのかもしれない(彼は狂っていた) -- 2014-12-15 (月) 18:09:05
- 世界全土に電子ネットワークが敷設されてて、その電子ネットワークはコトダマ空間経由でオヒガンに繋がっている。 そしてオヒガンにはニンジャソウルを蓄えたキンカクがある。 つまり二千年以降の急激なディセンション増加の原因とソウルの経路とは・・・・ 逆に言えば世界中の電子ネットワークブチ切れば一気に防げるわけで。 -- 2015-01-07 (水) 22:44:18
- 挿絵が付いたりメディア展開や二次創作で姿が与えられることはあるものの、基本的に小説のキャラクターや小説で描かれる世界は「言葉」が存在の全て。そう考えると、作品の根幹に関わる何かに「コトダマ」=「言霊、言葉に宿るとされる霊的な力」の名が与えられた理由が見えてくる気がする。 -- 2015-01-13 (火) 02:39:36
- コトダマ空間は果てしない物語やナルニア国のような「フィクションの -- 2015-02-01 (日) 03:09:19
- 途中送信 「フィクションの世界」なのだと思う。LAN直結はそこにアクセスする一手段に過ぎない。 -- 2015-02-01 (日) 03:10:48
- なんか最近のエピソードで立方体の形の重要アイテムが頻出しているが、黄金立方体と何らかの関連が有るのだろうか?? -- 2015-03-07 (土) 07:21:32
- ↑2 そこが悩ましい設定。ファンタジーの異世界を出すための理由づけにしかならないのなら、サイバーパンクニンジャ活劇の前半分が単なる世界観の香りづけで止まっていると言えなくもない。だが、技術的な専門用語を絡めて本格的なそれを始めてしまってはニュービーへの間口が狭くなってしまうのもマーケティング的に事実。マトリックスだって舞台設定よりもグラサンのおっさんがのけぞって銃弾躱す映像でヒットしたのだ。 -- 2015-03-07 (土) 14:18:35
- 漫画版が出たのをきっかけに「タヌキ」を読み直してみたけど、第一部の頃はタイピング操作をイメージ化している感じの描写が多かったことだなぁ。近作では分かりやすい派手な異世界アクション描写重点になってる。実際作風の変遷重点な -- 2015-03-07 (土) 14:37:09
- 最近某シャーマン漫画を読み直して、コトダマ空間とはグレートスピリッツめいた集合的意識のコミューンなのではと思えてきた。いわばナラクのような…… -- 2015-08-07 (金) 23:10:30
- ↑コトダマ空間とは精神世界と電脳世界が溶け合った場所。そして現実との境目がなくなり現実・電脳・精神世界が溶け合って・・・行きつくところは世界そのものが現実とフィクションの区別を必要としなくなる。即ちニンジャ神話の時代がもう一度到来することに。ニンジャスレイヤーの終盤あたり世界がそんな風に変わり果ててそう -- 2015-09-11 (金) 21:47:11
- 電脳世界がネット開発前から存在したっていうアイデアはどこから来てるんだろう -- 2015-11-09 (月) 00:18:39
- ニューロマンサーの浜辺のシーンを思い出す。 -- 2016-04-16 (土) 06:05:26
- エレクトロスフィアという言葉を説明文に見ちゃって懐かしさがこみあげてきた。ありがとう! -- 2016-04-18 (月) 21:02:41
- 黄金立方体と言われると石のような物体と関係がありそうだ -- 2016-05-12 (木) 19:44:22
- 考えれば考えるほど謎が深まっていく存在 -- 2016-05-21 (土) 20:36:47
- おおいなるものってなんなんですかね… -- 2016-06-14 (火) 04:52:44
- 四角形…サーバー?集積回路?他者のローカルコトダマ空間アクセスの描写から見ると黄金立方体はルーターの役割もこなすのだろうか -- 2016-06-24 (金) 14:05:30
- こういう、インターネットと集合無意識を関連付けた考えって、オリジナルは何なんだろうか?ゼノサーガとかもそうだったし。やっぱり何かのSF小説かな? -- 2016-08-24 (水) 12:41:51
- ↑1 攻殻機動隊。 1巻の最後の方で,草薙と人形遣いが融合する際に説明されるのと同じような希ガス -- 2016-10-08 (土) 20:01:11
- ↑攻殻機動隊自体がサイバーパンクの起源とか言われる『ニューロマンサー』に強く影響された作品。自我とかが…なんか…サイバー空間…まあそういう感じの起源はそこらへんかと。 -- 2016-12-16 (金) 15:40:08
- キンカク経由でなく、オヒガンの「門」を通ったりサンズリバーを泳いで渡って現世に侵入してくるニンジャやらアンデッドとか怪物的な存在とかはいないのかね -- 2017-01-14 (土) 00:28:32
- プラスのキョート城の旅を見るに異次元めいてきたオヒガン。オヒガン知性体って何なのかが気になるが・・・もしかしてワンソーも⬆みたいにオヒガンの彼方から飛来したオヒガン知性体の一種だったのか? -- 2017-03-03 (金) 00:20:46
- というより、オヒガンはhalf-lifeとかプレインズ・ウォーカーの境界世界で、更にイデア界のように現実に物事の本質を投影する上位世界なんでしょうネー。ワンソーはカラテを修行し、それに干渉するミーム、つまりニンジャを体系化した者という感じでしょうか? -- 2017-03-03 (金) 10:12:08
- つまり、ある種コトダマを操作するハッカーの祖先でもあり、またシャーマンなどのモータルが特異体質や悟りめいた鍛練の果てにミームとして伝わらずとも存在したワザをワンソーは修行により一定の人間がニンジャとしてできるようにしたとも言えますかネー -- 2017-03-03 (金) 10:15:34
- ↑4 オヒガンからトリイゲートくぐってやって来たニンジャ?が出てきちゃったな・・・・ -- 2017-07-06 (木) 21:25:08
- 個人的な考えだけれども、オヒガン=IRC空間と同義で、我々が紙の上では自由に漫画とか書けるみたいに、オヒガンからは三次元の世界に自由なアクセスができる(それこそ物理法則を無視した様々な現象とか)から、ニンジャのジツとはニンジャソウルを用いてオヒガンにアクセスして、四次元の持つ三次元への介入力を手に入れることではないのかなぁ。 -- 2017-09-02 (土) 04:27:25
- 続き で、普通の人間は、三次元存在としての肉体と、四次元存在としての精神を持っていて、IRC空間ダイブというのは精神だけをオヒガンに飛ばす行為だと考えると、IRC空間においてニンジャとモータルの差が無くなるというのも理解できる。タイピングでコードを打ち込むという行為がオヒガン=IRC空間におけるジツやカラテの行使と同じであるなら、タイピング速度=カラテやジツの速度が戦闘の決め手になるのだろう。ニンジャソウルとはようするに忍殺現代世界でのIRCみたいなもので、ニンジャソウルを持つ者を半四次元的な存在にさせ、超人的なカラテやジツを行使させる…とか? あるマンガとマンガの間に我々の現実世界があるように、忍殺世界も例えばザ・ヴァーティゴの火星~みたいに、オヒガンを通じて別の世界と繋がっているのかも知れない。ザ・ヴァーティゴ=サンの存在がそのことを読者に意識させるためのヒント…なのかなぁ。長文失礼しました -- 2017-09-02 (土) 04:36:46
- コトダマ認識ってつまりVRチャットの中にリアルに入れるみたいな感じ? -- 2018-03-07 (水) 06:04:40
- キンカク・テンプルと七つのトリイゲートって、仏教的世界観の、金輪の中心にある長方形の巨大な山「須弥山」(目に見える部分は正方形)とそれを囲む七つの正方形の山脈がアイディアの原型なんかね…? -- 2018-06-25 (月) 21:40:53
- コメントログ見たら2015年の時点で先の展開を割と詳細に予見できててコワイ -- 2019-03-14 (木) 12:13:35
- アミュレットはイシュタルの冥界下りでもってかれたやつのことだろうか -- 2019-05-11 (土) 17:38:50
- 私はトレッキーなんだけど、DS9にもう一つイメージ湧かないエピがあった。死にかけたスパイにドクターとチーフが精神融合したら、そいつのオフィスにいて…という話だったが、ピンと来なかった。でも、今ならわかる。あれはあいつのローカルコトダマ空間なんだと。あいつが死んだら二人もヤバいというのも。DVDを見返して初見で感じなかったスリルをすごく感じた。それだけで、忍殺知ってよかったって思った。 -- 2019-08-01 (木) 17:01:30
- 黄金立方体の名前は、「秘密」「タブー」。無意識に自分に隠しておきたいもの、見なかったことにしたいもの。自分の見ようともしないものは見えないけど、他人の見ようとしていないものは割と誰でも見える。強い意志力があれば自分のタブーも見える。リアルの黄金の夜明け団も「タブーに触れろ」という教義。そうするとUNIX上の黄金立方体は「世界そのものが隠したいこと、見てほしくないもの」。そりゃ門番としてとんでもなく強力な異端審問官も沸く。知らんけど。 -- 2022-05-31 (火) 10:34:50