第1部「ネオサイタマ炎上」
(原題「Neo-Saitama in Flames」)
『ニンジャスレイヤー』という物語は、原作の連載が様々な雑誌で行われていたことを踏まえ、時系列をあえてバラバラにして連載されている。
そのため、連載順に読んでいくと時系列が突然過去に遡ったり、いくつかの戦いを飛ばして未来の出来事に続いたりする。この流れを頭の中でパズルのように並べ替えるのが、コアなニンジャヘッズにとっての醍醐味だ。
とはいえ、コロコロ話が飛ぶのでついて行きにくいという人もいるだろう。
このページでは、エピソードを「時系列順」に並べていく。
ただし、本ページの内容はあくまでも忍殺wiki編集者達の考察によるものであり、公式情報ではない。
エピソードの一覧表というよりは、時系列の考察をするためのページと考えて利用して欲しい(考察にはネタバレが含まれるので、リージョンで格納している)。
また、手がかりの不足から正確な位置付けができないエピソードもあり、必ずしも正確な情報ではないということを念頭に置いて欲しい。
「Twitter連載順」に読みたい場合は、当wikiのエピソード一覧/公開順を参照していただきたい。
以下に書籍版各巻の収録エピソードを列記する。
また、下記のエピソード名に付記されている角括弧内の数字は、そのエピソードが何巻に収録されているのかを示すものである。
例を挙げると、「ゼロ・トレラント・サンスイ」は書籍版1巻「ネオサイタマ炎上#1」に収録されているため、[1]と記している。
[1]:ネオサイタマ炎上#1(Neo-Saitama in Flames #1)
収録エピソード
「ゼロ・トレラント・サンスイ」
「ベイン・オブ・サーペント」
「ネオヤクザ・フォー・セール」
「メナス・オブ・ダークニンジャ」
「キルゾーン・スモトリ」
「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」
「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」
「レイジ・アゲンスト・トーフ」
「サプライズド・ドージョー」
「ラスト・ガール・スタンディング」
「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」
「ボーン・イン・レッド・ブラック」(初翻訳)
[2]:ネオサイタマ炎上#2(Neo-Saitama in Flames #2)
収録エピソード
「パンキチ・ハイウェイ・バーンナウト」(初翻訳)
「チャブドメイン・カーネイジ」
「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」
「スシ・ナイト・アット・ザ・バリケード」
「フジ・サン・ライジング」
「ジ・アフターマス」
「ア・カインド・オブ・サツバツ・ナイト」
「アット・ザ・トリーズナーズヴィル」
「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」
「グランス・オブ・マザーカース#1」
「オウガ・ザ・コールドスティール」
[3]:ネオサイタマ炎上#3(Neo-Saitama in Flames #3)
収録エピソード
「メリークリスマス・ネオサイタマ」
「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」
「ネクロマンティック・フィードバック」
「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」
「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」
「グランス・オブ・マザーカース#2」
「エヴァー・フェルト・チーティド」(初翻訳)
「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」
[4]:ネオサイタマ炎上#4(Neo-Saitama in Flames #4)
収録エピソード
「マシン・オブ・ヴェンジェンス」
「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」
「バイオテック・イズ・チュパカブラ」
「コロス・オブリヴィオン」(初翻訳)
「トレジャー・エヴリー・ミーティング」(初翻訳)
「ネオサイタマ・イン・フレイム」
[C]:ニンジャスレイヤー Neo-Saitama in Flames(総集編)
収録エピソード
「ボーン・イン・レッド・ブラック」
「マシン・オブ・ヴェンジェンス」
「キルゾーン・スモトリ」
「ラスト・ガール・スタンディング」
「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」
「メナス・オブ・ダークニンジャ」
「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」
「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」
「ネオサイタマ・イン・フレイム」
「ノー・ワン・ゼア」(書籍版初収録)
※便宜上、◆○○編◆といった区切りでエピソードを時期ごとに分けているが、これは非公式な名称なので注意。
- 第1部「ネオサイタマ炎上」
- ◆前日譚めいたスピンオフ◆
- ◆1年目 序章:暗黒の七日間◆
- ◆1年目◆
- ◆1年目:ドラゴン・ドージョー襲撃編◆
- ◆1年目:アンプル捜索編◆
- 「デス・オブ・バタフライ」(Death of Butterfly)
- 「ザ・フォーチュン・テラー」(The Fortune Teller)
- 「ベイン・オブ・サーペント」(Bane of Serpent)[1]
- 「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」(Yu-Rei Dancing on the Concrete Hakaba)[2]
- 「キルゾーン・スモトリ」(Kill-Zone Sumotori)[1][C]
- 「デイ・オブ・ザ・ロブスター」(Day of the Lobster)
- 「デイ・オブ・ザ・ロブスター2」(Day of the Lobster 2)
- 「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」(Apocalypse inside Tainted Soil)[1]
- 「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」(Destroy the Shogi Bastard)
- 「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」(One Minute Before the Tanuki)[3][C]
- 「ゼロ・トレラント・サンスイ」(Zero Tolerant Sansui)[1]
- 「メナス・オブ・ダークニンジャ」(Menace of Darkninja)[1][C]
- 「ティラニー・ウィズイン」(Tyranny Within)(未訳)
- ◆1年目:ユカノ追跡編◆
- 「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」(Fist Filled With Regret and Ohagi)[1][C]
- 「チャブドメイン・カーネイジ」(Chab-Domain Carnage)[2]
- 「スシ・ナイト・アット・ザ・バリケード」(Sushi-Night at the Barricade)[2]
- 「アット・ザ・トリーズナーズヴィル」(At the Treasonersvill)[2]
- 「エヴァー・フェルト・チーティド」(Ever Felt Cheated?)[3]
- 「メリークリスマス・ネオサイタマ」(Merry Christmas Neo-Saitama)[3]
- ◆2年目◆
- 「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」(Conspiracy upon the Broken Blade)[3]
- 「フジ・サン・ライジング」(Fuji Sun Rising)[2]
- 「ア・カインド・オブ・サツバツ・ナイト」(A Kind of Satz-Batz Night)[2]
- 「オウガ・ザ・コールドスティール」(Ogre the Cold Steel)[2]
- 「グランス・オブ・マザーカース」(Glance of Mother-Curse)[#1/1-2][#2/1-3][#3/2-5]
- 「ガイデッド・バイ・マサシ」(Guided by Masashi)
- 「カタナ・ソード・アンド・オイラン・ソーサリー」(Katana Sword and Oiran Sorcery)
- 「ブラック・ストライプス」(Black Stripes)
- 「アイス・クラッシュ」(Ice Crash)
- 「モパイ・マスト・ダイ」(Mopai Must Die)
- ◆ゾンビーニンジャ編◆
- ◆ヤモト・コキ編◆
- ◆2年目:決戦前夜編◆
- ◆第1部最終章◆
- ◆後日談めいたスピンオフ◆
- ◆時系列不明◆
- 未公開エピソードについて
クリスマス・イブの夜。ネオサイタマ、マルノウチ・スゴイタカイビル中階層のセルフテンプラ店。
中流サラリマンのフジキド・ケンジは妻のフユコ、息子のトチノキと共に楽しいひと時を過ごそうとしていた。だが、突如としてフジキド一家はニンジャ同士の抗争に巻き込まれてしまう。
証拠隠滅のため、一人のニンジャが店内の犠牲者にトドメを刺して回る。瀕死の重傷を負ったフジキドの目の前で抹殺されるフユコとトチノキ。
しかし、その時……彼の怨念が呼び出したのであろうか?邪悪なる「ナラク・ニンジャ」のニンジャソウルがフジキドの身体に宿る。
復讐の戦士「ニンジャスレイヤー」は、こうしてネオサイタマに降り立ったのである。
◆前日譚めいたスピンオフ◆
とあるキャラクター達の過去を描いたスピンオフ作品。
「ニード・フォー・アナザー・クルセイド」(Need for Another Crusade)
※ニンジャスレイヤープラスにて独占公開
#1
(試読版)#1
- ヤクザ天狗を主役とするスピンオフ作品。ニンジャスレイヤーや他の主要キャラクターは一切登場しない純粋な外伝であり、他のエピソードとの直接的な繋がりは存在しない。
- 「あと二週間ほどで、街はクリスマス一色に染まるだろう」との記述、ヤクザ天狗が「ソウカイヤの暴虐にただ独り抗う者」とされている(ソウカイヤの敵対者としてニンジャスレイヤーの名が挙げられていない)ことから、本話の時系列はニンジャスレイヤーが誕生する「ボーン・イン・レッド・ブラック」の約2週間前と推測できる。
- 本話の時点でガーゴイルは生存している。
「アジェンダ・ディセント」(Agenda Descent)
※ニンジャスレイヤープラスにて独占公開
#1/#2/#3/#4
- フォレスト・サワタリのオリジン・エピソード。
- 「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」より前。
- #4は同話の直前。
◆1年目 序章:暗黒の七日間◆
ナラク・ニンジャに憑依され死の淵から蘇ったフジキド・ケンジは、間もなくして七日七晩にわたって暴走を続け、衝動のままにニンジャを殺して回った。
この七日間のことをフジキドは後に「暗黒の七日間」として回想しており、ナラクが暴走している間のことはおぼろげにしか覚えていない。
- ニンジャスレイヤーは12月25日のウシミツ・アワー(午前2時)前後に暴走を始めた(「ボーン・イン・レッド・ブラック」)ため、「暗黒の七日間」は12月25日~31日となる。
- なお、彼は「明け方」に暴走を抑えられている(「バック・イン・ブラック」#3~#4)が、この時点で最終日の12月31日に入っているものと思われる。
- ここから次のクリスマスまでを「1年目」と称する(実際は年を跨いでいることに注意されたい)。
「ボーン・イン・レッド・ブラック」(Born in Red Black)[1][C]
- ニンジャスレイヤー=フジキド・ケンジのオリジン・エピソード。時系列的にもスピンオフ作品を除けば物語の最初に位置する。
- 12月24日の夜に勃発したマルノウチ抗争より数時間後のマルノウチ・スゴイタカイビルから開始。ミュルミドン戦の時点でウシミツ・アワー(12月25日午前2時)に入っている。
- シャード・オブ・マッポーカリプス(97):メガトリイ・コミュニケーション社と関連メガコーポの略史年表によると2032年12月。
- フジキドがナラク・ニンジャにその名を告げられる。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では、ミュルミドン戦が「ダイバージェンス・アフター・ダーク」のタイトルで独立した短編になっている。
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「バック・イン・ブラック」(Back in Black)
- 「ボーン・イン・レッド・ブラック」の直後から開始。
- #3-13のニンジャスレイヤーがアゴニィの命乞いを一蹴する下りは「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」#8と同じであり、「キックアウト~」の出来事は本話に内包されることが分かる。
- #5のラストで新年を迎える。
「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」(Kickout the Ninja Motherfucker)[1]
- 「バック・イン・ブラック」#3における、ニンジャスレイヤーによるソウカイ・ニンジャ連続殺人事件の一幕。
- 時系列上では、ニンジャスレイヤーがダークニンジャの名を初めて耳にしたエピソードである。
- 「ニンジャスレイヤー(コミカライズ版)」では、「ボーン・イン・レッド・ブラック」にてミュルミドンがダークニンジャの名を口にしている。
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◆1年目◆
「ニンジャスレイヤー」を名乗り、妻子の仇を探るフジキド。
ネオサイタマで暗躍するニンジャ達の大元には、謎めいた暗黒組織の存在があった。
「マシン・オブ・ヴェンジェンス」(Machine of Vengeance)[4][C]
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「ネオヤクザ・フォー・セール」(Neo-Yakuza for Sale)[1]
- 次話の「レイジ・アゲンスト・トーフ」と同時進行していた可能性もあるが、若干前か?
- 本話の直前までバンディットが生存していたことは確実。
- Y-12型クローンヤクザのプレゼンが行われる。
- シャード・オブ・マッポーカリプス(34):クローンヤクザには、Y-12型について「ニンジャスレイヤーの誕生から間もなくしてロールアウトした」とある。
- 本放送版のタイトルは「ネオヤクザ・フォー・セル」であったが、再放送版および書籍版にて「ネオヤクザ・フォー・セール」に改題された。
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「レイジ・アゲンスト・トーフ」(Rage Against Tofu)[1]
#1/#2/#3/#4/#5/#6/#7
(2012年再放送版)#1/#3/#4/#5
- 「ネオヤクザ・フォー・セール」の直前までは確実に生きていたバンディットが死亡する。同話と同時進行していたか、その直後であろう。
- ニンジャスレイヤーの発言によると、本話の時点でマルノウチ抗争(「ボーン・イン・レッド・ブラック」)から数ヶ月経っているらしい。
- ヘルカイトが「シックスゲイツの六人」として登場する。彼はガーゴイルの後釜に座る形で昇格したため、本話の時点でガーゴイルはすでに死亡している可能性が高い。
- 時系列上では、ニンジャスレイヤーとダークニンジャが初めて交戦したエピソードである。
- ただし、ニンジャスレイヤーがダークニンジャを妻子の直接の仇として認識するのは「メナス・オブ・ダークニンジャ」であるため、ここでは本格的な戦闘には発展しなかったと考えられる。
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◆1年目:ドラゴン・ドージョー襲撃編◆
ソウカイヤは目障りなドラゴン・ドージョーの排除に乗り出した。ニンジャスレイヤーはこの企みを阻止できるのか。
「サプライズド・ドージョー」(Surprised Dojo)[1]
- ヘルカイトが「先月」昇格している。彼はガーゴイルの後釜に座る形で昇格したため、本話の時系列はガーゴイルの死の翌月ということになる。
- ヒュージシュリケンが「ネオヤクザ・フォー・セール」にて下されたドラゴン・ドージョー襲撃の命令を実行に移していること、ニンジャスレイヤーが「レイジ・アゲンスト・トーフ」にてビホルダーから得た情報をもとに行動していることから、「ネオヤクザ~」および「レイジ~」の直後であることは確定。
- エピソードの最後には『「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」に続く』とあるが、時系列的には「ジ・アフターマス」が先になる。
- 書籍版では加筆修正が施され、フジキドがナラク・ニンジャの名を呼んでいる。書籍化を機にフジキドが「暗黒の七日間」の後もナラクの名を覚えているという設定に変更された模様。
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「ジ・アフターマス」(The Aftermath)[2]
- 「サプライズド・ドージョー」の後、ニンジャスレイヤーとドラゴン・ゲンドーソーがいかにしてバンザイ・ニュークから逃れたのかが語られる。
- ニンジャスレイヤーがセスナ機を入手する。
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「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」(Atrocity in Neo-Saitama City)[3]
- 本話はドラゴン・ドージョー襲撃とニンジャスレイヤーの生還を描く一連のエピソード群の最終話にあたる。
- エピソードの最後には『「ジ・アフターマス」へ続く』とあるが、これはボンド氏による執筆当時のあとがきに基づく予告であり、時系列を示すものではない。
- あとがきによると、「ドラゴン・ドージョー襲撃編」の三部作は「サプライズド・ドージョー」→「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」→「ジ・アフターマス」の順に執筆されており、「ジ・アフターマス」はニンジャスレイヤーが生還した理由が語られる「種明かし」のエピソードという位置付けだった模様。
- 現行版の連載順は「サプライズド~」→「ジ・アフターマス」→「アトロシティ~」なので、これは原語版でそのように連載されていたか、執筆当時の構想と思われる。
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◆1年目:アンプル捜索編◆
病に伏した師を救うべく、ネオサイタマを翔けるニンジャスレイヤー。そんな中、彼は美人ジャーナリストのナンシー・リーと出会ったのである。
「デス・オブ・バタフライ」(Death of Butterfly)
#1
※本エピソードは旧版「ネオサイタマ炎上」原書収録の初期作品であり、改訂版(現在日本語で読めるもの)からは抜かれ、短編集「テイルズ・オブ・ジ・エイトミリオン・ニンジャソウルズ」に収録されたという経緯がある。
- N-FILES【デス・オブ・バタフライ】にて、「まだナンシー・リーもおらず、孤軍奮闘していた時代のニンジャスレイヤーを描いた」エピソードであることが明言された。したがって、「ベイン・オブ・サーペント」より前であることは確定。
- 「おそらくは」との但し書きつきではあるが、ニンジャスレイヤーはタケウチ・ウイルスの解毒剤を探しており、その過程で毒のエキスパートであるナイトシェイドの情報を掴み、解毒剤についてのヒントを得るべくそのドージョーを襲ったという経緯があるらしい。つまり、本話は「アンプル捜索編」の最初期に位置するものと考えられる。
- N-FILES【ザ・フォーチュン・テラー】によると、「ザ・フォーチュン・テラー」の直後のエピソードが「ベイン・オブ・サーペント」であるため、本話は「~テラー」より前と思われる。
- 「~テラー」には「再びユカノにニンジャピルの調合を頼まねばなるまい」との記述があり、この点も本話が「~テラー」より前に位置することを裏付ける。
- ドラゴン・ゲンドーソーによるニンジャソウル感知のインストラクション(第三のインストラクション)の初出エピソード。
- 季節感のあるオブジェクトとして「いけられたアサガオ」が登場するが、これがそのまま季節が夏であることを表しているのかは定かでない。
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「ザ・フォーチュン・テラー」(The Fortune Teller)
#1
※本エピソードは旧版「ネオサイタマ炎上」原書収録の初期作品であり、改訂版(現在日本語で読めるもの)からは抜かれ、短編集「テイルズ・オブ・ジ・エイトミリオン・ニンジャソウルズ」に収録されたという経緯がある。
- N-FILES【ザ・フォーチュン・テラー】にて、本話の時系列が「ベイン・オブ・サーペント」の直前であることが明言された。
- ニンジャスレイヤーがクムモトからアラキ・ウェイの情報を入手する。
- アラキ・ウェイは書籍版「ベイン・オブ・サーペント」にて「タラギ・ウェイ」に改名されたが、旧版の作品ゆえかここでは「アラキ」表記のままである。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では「マニフェスト・デスティニー・バイ・ミスフォーチュン」に改題・アレンジされている。
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「ベイン・オブ・サーペント」(Bane of Serpent)[1]
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この間に、ナンシー・リーがニンジャスレイヤーの状況を調べた上で彼に接近し、協力関係を築いたようだ(「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」あらすじより)。
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「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」(Yu-Rei Dancing on the Concrete Hakaba)[2]
- 本話の時点でリー先生はまだゾンビーニンジャ関係の研究を開始していないため、ゾンビーニンジャ被検体1号が完成する「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」より前であることは確定。
- スコルピオンは本話にてニンジャスレイヤーと対峙するまで彼の名を知らなかった。「シックスゲイツの六人」以外の末端ソウカイ・ニンジャの間でのニンジャスレイヤーの知名度には、まだバラつきがある模様。
- ナンシー・リーを捕縛すべく現れたダイダロスは、ナンシーとニンジャスレイヤーが協力関係にあることを把握していなかった節がある。ソウカイ・ニンジャがナンシーを捕らえてニンジャスレイヤーを誘き出そうとする「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」より前か。
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「キルゾーン・スモトリ」(Kill-Zone Sumotori)[1][C]
- 「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」の時点ではまだナンシー・リーの推測に過ぎなかったソウカイヤと暗黒メガコーポの癒着をニンジャスレイヤーが確信。ナンシーに情報を提供し、アンプルと交換するとしている。
- NSiF版(総集編)ではアンプルに関する記述が削除され、時系列を特定できなくなっている。
↓
「デイ・オブ・ザ・ロブスター」(Day of the Lobster)
#1
(2013年再放送版)#1
※「テイルズ・オブ・ジ・エイトミリオン・ニンジャソウルズ 1」収録作品
- ニンジャスレイヤーとナンシー・リーが協力してアンプルを捜索しているため、「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」より前であることは確定。
- アンプルについてまだ何の情報も得られていないようなので、「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」より前か。
- 一方で、「~タヌキ」ではニンジャスレイヤーが「あれもこれも、結局はタケウチ・ウィルスの特効薬には結びつかなかった」と発言しており、「アポカリプス~」で得たデータはアンプルに結びつかなかったとも解釈できる。
- アニメイシヨンではアンプルについて触れられていないため、「~タヌキ」より前の時系列とは限らなくなった。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では「ゴー・ストレイト・ワン・ウェイ・ドライブ」に改題・アレンジされ、「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」と結合している。
↓
「デイ・オブ・ザ・ロブスター2」(Day of the Lobster 2)
- 「デイ・オブ・ザ・ロブスター」の約二週間後。
↓
「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」(Apocalypse inside Tainted Soil)[1]
- ニンジャスレイヤーとナンシー・リーが協力してアンプルを捜索しているため、「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」より前であることは確定。
- ニンジャスレイヤーとナンシーが初めてヨロシサン製薬の施設に潜入する。「アンプル捜索編」の中でも中後期に位置するエピソードだろうか。
- 本話にて二人はヨロシサンの地下プラントに潜入し、クローンマッポ(バイオマッポ)計画を妨害すると共にヨロシサンの機密情報を盗み出す。
- この機密情報を入手すればアンプルの所在も明らかになるという手筈だったが、「~タヌキ」ではニンジャスレイヤーが「あれもこれも、結局はタケウチ・ウィルスの特効薬には結びつかなかった」と発言しており、本話で得たデータはアンプルに結びつかなかったとも解釈できる。
- 本話の直前にフォレスト・サワタリがニンジャとなり、サヴァイヴァー・ドージョーを結成する(「アジェンダ・ディセント」)。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では「ゴー・ストレイト・ワン・ウェイ・ドライブ」に改題・アレンジされ、「デイ・オブ・ザ・ロブスター」と結合している。
「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」(Destroy the Shogi Bastard)
- ニンジャスレイヤーとナンシー・リーが協力してアンプルを捜索しているため、「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」より前であることは確定。
- 他の「アンプル捜索編」のエピソードとの前後関係は不明。
- 「シックスゲイツの六人」ではないマタドールが、ナンシーを捕らえてニンジャスレイヤーを誘き出すという作戦を実行している。
- 「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」の時点では、「シックスゲイツの六人」であるダイダロスがナンシーとニンジャスレイヤーの協力関係を把握していなかった節があるため、同話よりは後だろうか。
↓
「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」(One Minute Before the Tanuki)[3][C]
- ニンジャスレイヤーがアンプルを入手する。実質的に本話が「アンプル捜索編」の終点であり、アンプルを捜索している段階のエピソードは全て本話の前に位置する。
- 時系列的にかなり近いであろう「メナス・オブ・ダークニンジャ」ではモミジが舞っているため、季節は秋と思われる。
- ダイダロスが大ダメージを負う。
- N-FILES【ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ】にて、ダイダロスがこの時ニューロンを完全に焼き切られ、物理肉体としてはほぼ事実上の死を迎えたことが明言された。
- 2年目の時系列かつ第1部最終盤のエピソードである「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」には「ダイダロスが廃人となってから約半年が経った」という旨の記述があり、これに基づいて時系列を整理すると、本話は2年目の夏頃ということになる。
- しかし、本話から「ストレンジャー~」までを約半年の間の出来事とするのはスケジュール的にかなり厳しく、ボンド氏が「メリークリスマス・ネオサイタマ」について「(本話の時点では)ゲンドーソーのインストラクションも済んでいる」と発言していることとも矛盾する。
- 書籍版「ストレンジャー~」では「半年前」の下りが削除されたため、ダイダロスが廃人化した時期は2年目の夏頃とは限らなくなった。
- 「チャブドメイン・カーネイジ」とダイダロスの関係については、同話の項目で詳述する。
- ニンジャスレイヤーが「マキビシを撒いてこなかったウカツさを悔いる」場面があり、直接使用してはいないものの、本話の時点で彼がマキビシを入手していることが示唆されている。
- 作戦に失敗すれば無関係の者達が大勢死亡する状況に陥ったニンジャスレイヤーが、己とダークニンジャの違いについて自問自答する場面がある。しかし、ニンジャスレイヤーがダークニンジャを妻子の直接の仇として認識するのは「メナス~」であり、本話の時点でニンジャスレイヤーはダークニンジャについてほとんど知らないはずである。
- ダークニンジャについて何らかの情報を得る未翻訳エピソードが存在するのだろうか。
- そもそも「ダークニンジャ」と名指しにしているのは地の文であるため、単に「ニンジャの理不尽さの象徴」として、妻子の仇である名も知らぬニンジャの姿を思い浮かべただけかもしれない。
- NSiF版(総集編)では自問自答の下りが削除された。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では、エピローグ部が「シャット・ダウン・トワード・ザ・ドーン」のタイトルで独立している。
↓
この間に、「ゼロ・トレラント・サンスイ」の「これまでのあらすじ」が入るものと思われる。
(これまでのあらすじ) ソウカイ・ニンジャズの手練れ、ミニットマンとイクエイション。
ニンジャスレイヤーを待ち伏せた二人のうち、イクエイションは真っ二つにされて絶命した。
しかしミニットマンはパートナーの死と引き換えに、ニンジャスレイヤーの正体に迫るチャンスを掴んだのだ。
↓
「ゼロ・トレラント・サンスイ」(Zero Tolerant Sansui)[1]
↓
「メナス・オブ・ダークニンジャ」(Menace of Darkninja)[1][C]
- シチュエーション的に「ゼロ・トレラント・サンスイ」から直結しているのは確実。
- モミジが舞っているため、季節は秋と思われる。
- したがって、本話と時系列的に近いであろうエピソード群は同じ季節の出来事と推測される。
- ニンジャスレイヤーがダークニンジャを妻子の直接の仇として明確に認識する。
- ドラゴン・ゲンドーソーがナラク・ニンジャを封印し、フジキドにラスト・インストラクションを施す。
- ダークニンジャがニンジャスレイヤーに妖刀ベッピンを叩き折られ敗北。以後、「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」まで昏睡状態に陥る。
- オーディオドラマ版では、冒頭にラオモト・カンがダークニンジャにニンジャスレイヤー抹殺指令を下す場面が追加された。
ナラク・ニンジャの名について
- 書籍版では「サプライズド・ドージョー」の時点でフジキドがナラクの名を知っているという設定に変更されたが、書籍版「メナス~」ではゲンドーソーに対して「名無しのニンジャソウル」と語っている。
- 単なる設定ミスとも思われるが、あえて自然な解釈を試みるならば、フジキドが意図的にナラクの名を伏せたか、あるいは「サプライズド~」から「メナス~」までの間にナラクの名を失念する未翻訳エピソードが存在するのかもしれない。
- 書籍版「グランス・オブ・マザーカース」#1には、フジキドが以前からナラクの名を認知していたような描写があるため、ゲンドーソーにナラクの名を伏せていたとする方が無難か(なぜ伏せたかについては、一度邪悪なニンジャソウルを警戒されて弟子入りを拒否されたから、病床のゲンドーソーを気遣ったから等の理由が考えられるか)。
- NSiF版(総集編)およびオーディオドラマ版では「名無し」扱いの描写はなくなっている。
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「ティラニー・ウィズイン」(Tyranny Within)(未訳)
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◆1年目:ユカノ追跡編◆
騒乱の中で生き別れたドラゴン・ゲンドーソーの孫娘、ユカノ。ニンジャスレイヤーは師との約束を果たすべく、彼女の行方を追う。
「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」(Fist Filled With Regret and Ohagi)[1][C]
#1/#2/#3/#4
(2015年再放送版)#1/#3/#4
- 本話の開始時点で、ニンジャスレイヤーはユカノの行方についてまだ何の手がかりも掴めていない。実質的に本話が「ユカノ追跡編」の起点である。
- ニンジャスレイヤーはダークニンジャ戦で負った傷を引きずっており、「メナス・オブ・ダークニンジャ」とは時系列的にそう離れていない可能性が高い。
- 「メナス~」ではモミジが舞っているため、季節は秋と思われる。
↓
「チャブドメイン・カーネイジ」(Chab-Domain Carnage)[2]
- ニンジャスレイヤーが「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」にてインターラプターから得た情報をもとに行動していることから、同話の直後であることは確定。
- 時系列的にかなり近いであろう「メナス・オブ・ダークニンジャ」ではモミジが舞っているため、季節は秋と思われる。
- ニンジャスレイヤーが「チャブ」を訪れることを、インフェクションとヴィトリオールによる襲撃の決行から6時間前にダイダロスが掴んでいたという旨の記述がある。
- ただし、本話より前の時系列の「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」にて、ダイダロスの物理肉体はほぼ事実上の死を迎えているため、本話の時点でダイダロスが健在とは考えにくい。
- ニンジャスレイヤーの行動が察知される原因となったのは、ヒロ・マイニチが「ダイダロスが電子情報の海に撒き散らした電脳ブービートラップ」を踏んだことである。そのため、「ダイダロスが廃人化した後も、彼の置き土産のトラップは稼働し続けており、マイニチはそれに引っかかった」と解釈する余地もなくはない。
↓
「スシ・ナイト・アット・ザ・バリケード」(Sushi-Night at the Barricade)[2]
- 2COOLリリックがラジオDJをしているため、彼が表舞台から追放されている「メリークリスマス・ネオサイタマ」より前の可能性が高い。
- ニンジャスレイヤーと「アムニジア」が初めて会う。
↓
「アット・ザ・トリーズナーズヴィル」(At the Treasonersvill)[2]
- 「スシ・ナイト・アット・ザ・バリケード」より後。ニンジャスレイヤーがユカノに関わる案件を後回しにすることは考えにくいため、同話の直後の時系列に位置する可能性が高い。
- 稲穂が実っているので、季節は秋と思われる。
↓
「エヴァー・フェルト・チーティド」(Ever Felt Cheated?)[3]
※物理書籍版「ネオサイタマ炎上#3」に独占収録
- 「アット・ザ・トリーズナーズヴィル」より後。ニンジャスレイヤーがユカノに関わる案件を後回しにすることは考えにくいため、同話の直後の時系列に位置する可能性が高い。
- 登場人物の服装やバイオモミジが舞っている描写から、季節は秋~冬と思われる。
↓
「メリークリスマス・ネオサイタマ」(Merry Christmas Neo-Saitama)[3]
#1/#2/#3/#4/#5
(2012年再放送版)#1~#3/#4
- ニンジャスレイヤーの誕生(「ボーン・イン・レッド・ブラック」)から1年後のクリスマス・イブ。
- 他のエピソードとの前後関係は判然としない。作中にナンシー・リーの名は登場せず、ニンジャスレイヤーはアンプルもユカノも探していない。
- 「スシ・ナイト・アット・ザ・バリケード」にてラジオDJをしていた2COOLリリックが、本話の時点では表舞台から追放されているため、少なくとも「スシ・ナイト~」よりは後の可能性が高い。
- ボンド氏へのIRCインタビューによると「ゲンドーソーのインストラクションも済んでいる」。
↓
◆2年目◆
ドージョー襲撃からのゴタゴタにひとまずのケリをつけたニンジャスレイヤーは、改めてソウカイヤを追う。全ては復讐のために……。
下記のエピソード群は恐らくこの時期と思われるが、いずれも一話完結型に近い構成で、作品間の繋がりを示す描写に乏しい。ここでは便宜上、エピソードを連載順に並べている。
「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」(Conspiracy upon the Broken Blade)[3]
- 昏睡状態にあったダークニンジャが復活する展開から、「メナス・オブ・ダークニンジャ」より後であることは確定。
- 「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」の時点でもダークニンジャは昏睡中のはずなので、同話より後であろう。
- ユカノとイッキ・ウチコワシ関係のエピソード、および「メリークリスマス・ネオサイタマ」との前後関係は不明。
「フジ・サン・ライジング」(Fuji Sun Rising)[2]
- ダークニンジャが健在なので、少なくとも彼が昏睡状態にあった時期(「メナス・オブ・ダークニンジャ」~「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」)ではない。
- ドラゴン・ゲンドーソーの治療に繋がらない展開であること(ナンシー・リーがカイヅマ・ショーユ社絡みの不正を調べているだけであり、ヨロシサン製薬とソウカイヤの関係に踏み込んでいない上、キョートにまで向かっている)を考えると、ダークニンジャ復活後の時期、つまり「コンスピーラシィ~」より後か。
- アンプルの入手後、ナンシーとニンジャスレイヤーは別行動をとっていた節がある。本話でもナンシーとニンジャスレイヤーとの間に事前連絡があったようには見えない。
- 本話を「再会のエピソード」と考えると、ニンジャスレイヤーがナンシーの助けを借りずに一人でユカノを探していた「アット・ザ・トリーズナーズヴィル」より後、共同作戦をとっている「グランス・オブ・マザーカース」より前か?
- 書籍版「不滅のニンジャソウル#1:秘密結社アマクダリ・セクト」付録のオカドの取材メモによると、本話は「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」と「メリークリスマス・ネオサイタマ」の間、つまり1年目に位置する可能性がある。
- その場合、アンプルやユカノの問題が片付いている「エヴァー・フェルト・チーティド」より後の可能性が高い。また、「コンスピーラシィ~」の時系列も同様に繰り上げられることになる。
「ア・カインド・オブ・サツバツ・ナイト」(A Kind of Satz-Batz Night)[2]
#1/#2/#3
(2013年再放送版)#1/#2前半/#3後半
- 「寂しい秋」との記述から、季節が秋であることは明白。
- 「ケチな調査任務」をこなすべくマルノウチ・スゴイタカイビルの屋上へと向かったレオパルドが、そこでニンジャスレイヤーと遭遇する。
- 「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」の時期のニンジャスレイヤーは、スゴイタカイビルの屋上で瞑想しつつ、眼下のニンジャを狩り殺したり、送り込まれてきたアサシンを返り討ちにしたりしていた模様。本話はその時期の出来事だろうか。
- ただし、ニンジャスレイヤーは「メリークリスマス・ネオサイタマ」の時点でスゴイタカイビル屋上のシャチホコ・ガーゴイルにニンジャの生首をセンコとして供える行為を行っているため、1年目の秋の可能性もある。
- 本話の時点では、エピソードの開始から約1ヶ月前にニンジャとなったソウカイヤのニュービーでも、ニンジャスレイヤーのことは知っている模様。
- 「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」では「スカウトされたばかりの新人ニンジャ」とされているトラッフルホッグが登場するが、書籍版では彼の名が削除されていることを考慮されたい(ボンド氏による第1部完結後のあとがきも参照)。
「オウガ・ザ・コールドスティール」(Ogre the Cold Steel)[2]
- 「スシ・ナイト・アット・ザ・バリケード」より後であることは確定。さらにダークニンジャが健在なので「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」より後と推測できる。
- 作中で「選挙」の話題が出ているのもポイントか。
- ニンジャスレイヤーがドウグ社からマキビシを入手する。
- 本話で入手したマキビシを「フジ・サン・ライジング」で使ったとすれば「フジ・サン~」の前、逆に「フジ・サン~」で使ったマキビシを本話で補充しているのであれば後となる。
- ただし、「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」にはニンジャスレイヤーが「マキビシを撒いてこなかったウカツさを悔いる」場面があり、同話の時点で彼はマキビシを入手していた模様。そのため、マキビシを時系列を絞るための手がかりとするのは難しいか。
「グランス・オブ・マザーカース」(Glance of Mother-Curse)[#1/1-2][#2/1-3][#3/2-5]
#1/#2/#3
※本エピソードは数ヶ月おきに更新が行われ、完結時はすでに第2部「シャドー・コン」の連載中であった。
特に#3は第2部のいくつかのエピソードと深く関係する内容であるため、時系列順に読む際はこの点に注意されたい。
- ニンジャスレイヤーとナンシー・リーが高いレベルでの信頼関係を築いていることから、中後期に位置する可能性が高い。
- 二人は本話の開始直前にコラプションの企みを阻止している。アンプルを探している描写はない。
- バーバヤガがフジキドにナラク・ニンジャの名を教える。
- このことから、本話の時系列はフジキドが自身の憑依ソウルを「名無し」と呼んでいる「メナス・オブ・ダークニンジャ」より後で、フジキドがナラクの名を知っている「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」より前と思われる。
- しかし、書籍版「グランス~」#1では、バーバヤガがフジキドにナラクの名を教えるシーンに「当たりだろう?」の台詞が追加されており、ナラクの名を教えるというよりも、フジキドしか知らない秘密を言い当てるようなニュアンスに変わっている。書籍化を機にフジキドが「暗黒の七日間」の後もナラクの名を覚えているという設定に変更された模様。
「ガイデッド・バイ・マサシ」(Guided by Masashi)
- ニンジャスレイヤーとナンシー・リーが協力しているが、アンプルの入手に繋がる展開ではないことは明白。ダークニンジャがベッピンを使用していないことも併せて考えると、ダークニンジャ復活後の時期、つまり「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」より後の可能性が高い。
- また、作中にはニンジャスレイヤーとダークニンジャとの間に因縁があるらしき描写が散見され、この点も本話が「アンプル捜索編」ではなく、ニンジャスレイヤーがダークニンジャを妻子の直接の仇として認識する「メナス・オブ・ダークニンジャ」より後であることを裏付ける。
「カタナ・ソード・アンド・オイラン・ソーサリー」(Katana Sword and Oiran Sorcery)
#1
※物理書籍版「キョート殺伐都市#5:ピストルカラテ決死拳」のプロモーションのために作製されたムービーの原作にあたる短編(通し番号6~23の翻訳文は未発表)。
- ニンジャスレイヤーとナンシー・リーが協力しているが、二人はソウカイヤの暗黒ビズの阻止(あるいは単に護衛エージェントの殺害)を狙って動いており、アンプルの入手に繋がる展開とは考えにくい。このことから、本話の時系列は2年目と思われる。
- ダークニンジャがカタナを使用している描写があるが、このカタナはベッピンとは明言されていないので、代用品を使っていた可能性もある。
- 実際、ダークニンジャは「コロス・オブリヴィオン」にてベッピンとは別のカタナを使用している。
- ネコネコカワイイが『ほとんど違法行為』を歌っている。
- 「バイオテック・イズ・チュパカブラ」では、『ほとんど違法行為』は「新曲」とされており、この記述に基づいて考えると、本話は「バイオテック~」の前後から「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」#3にてナンシーが攫われるまでの期間中の出来事ということになる。
- 一方で、シャード・オブ・マッポーカリプス(9):NNK-128には、ネコネコカワイイは2020年代の中盤に『ほとんど違法行為』でデビューを飾った(「リブート、レイヴン」#3~#4の出来事)とある。ここでは現時点で最新の記述であるシャードの方を重点し、「バイオテック~」と「ストレンジャー~」の間には配置しないものとする。
- 「オイランドロイド・アンド・アンドロイド」によると、かつてネオサイタマCD売上トップ10のうち過半数を『ほとんど違法行為』のリミックスが席巻した事件があったらしく、「バイオテック~」の「新曲」はリミックス版の初披露という意味だった可能性がある。
「ブラック・ストライプス」(Black Stripes)
※「デッドリー・ヴィジョンズ」収録作品
#1
- 本話の時点でコッカトリスとソニックブームは死亡しているため、少なくとも「ベイン・オブ・サーペント」および「ラスト・ガール・スタンディング」より後であることは確定。
- ブラックストライプスは「ソニックブームはニンジャスレイヤーによって倒された」と認識している。「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」の時点では、ソニックブームを倒した張本人がニンジャスレイヤーであることは周知されていなかった節があるため、同話より後とも考えられる。
- ニンジャスレイヤーがアンプルやユカノを探している描写はなく、さらにナラク・ニンジャと普通に会話している。
- 作中で「眩い太陽」が描写されている。
- 以上の点から、本話の時系列は2年目の夏頃と思われる。
- ソニックブームが死亡したタイミングについては、本放送版「ラスト・ガール~」の設定だと季節が秋以降になり矛盾が生じるため、ここでは時系列が繰り上げられたと思しき再放送版・書籍版の設定を採用する。
「アイス・クラッシュ」(Ice Crash)
※「デッドリー・ヴィジョンズ」収録作品
#1
- 本話の時点でニンジャスレイヤーはナンシー・リーとすでに出会っているため、少なくとも「ベイン・オブ・サーペント」より後であることは確定。
- ニンジャスレイヤーがアンプルを探している描写はなく、ラオモト・カンを明確に倒すべき敵と定めてソウカイヤに繋がる手がかりを求めているため、本話の時系列は2年目と思われる。
- 「ネオサイタマ・イン・フレイム」には「ツヨイ・スリケンは、かつてナラク・ニンジャにその身を任せねば放てぬ大技であった」との記述があるが、本話にてニンジャスレイヤーはナラクに頼らずツヨイ・スリケンを投擲している。
「モパイ・マスト・ダイ」(Mopai Must Die)
※「デッドリー・ヴィジョンズ」収録作品
前編/後編
- ニンジャスレイヤーとナンシー・リーが協力しているため、少なくとも「ベイン・オブ・サーペント」より後であることは確定。
- 二人がアンプルを探している描写はなく、ラオモト・カンの暗殺を狙っているため、本話の時系列は2年目と思われる。
- 一方で、クレアボヤンスはニンジャスレイヤーの実在を疑っていた節がある。マージョンカジノの支配人という立場上、その辺りの事情に疎かったという可能性も考えられなくはないが。
↓
◆ゾンビーニンジャ編◆
ヨロシサン製薬のはみ出し者・リー先生は恐ろしいゾンビーニンジャを生み出した。世に放たれたイモータルが災いをもたらす。
- 「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」は「ラスト・ガール・スタンディング」より前の時系列のエピソードであるため、同話が再放送版・書籍版において時系列が繰り上げられたとする場合、「デッドムーン~」の時系列も同様に繰り上げられることになる。そのため、本項目では「○年目」の表記は外している。
「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」(Deadmoon on the Red Sky)[4]
- 本話の時点でドラゴン・ゲンドーソーは故人のため、「メナス・オブ・ダークニンジャ」より後であることは確定。
- ニンジャスレイヤーがナラクの力は借りないと誓っていることから、ナラクの封印はかなり緩んでいる模様。
- 書籍版では、ニンジャスレイヤーがスガワラノ・トミヒデの捜索に際してナンシー・リーに協力を要請した描写がある。
- N-FILES【スピン・ザ・ブラック・ヘイズ】では、本話について「時系列的にはズンビーニンジャ研究の初期段階にあたり、この後に各種ヤモトエピソードなどが続くことになる」と説明されている。
- そのため、「ラスト・ガール・スタンディング」が再放送版・書籍版において時系列が繰り上げられたとする場合、本話の時系列も同様に繰り上げられることになる。
- この時期のニンジャスレイヤーは、マルノウチ・スゴイタカイビルの屋上で瞑想しつつ、眼下のニンジャを狩り殺したり、送り込まれてきたアサシンを返り討ちにしたりしていた模様。
- 仮に本話の時系列を1年目とすると、ユカノを探している描写がないため、彼女の問題に一応の決着を付けた「エヴァー・フェルト・チーティド」より後か。
- 台風一過なので、順当に考えれば季節は秋口ということになる。
- ただし、インタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(75)によると、ネオサイタマ市街には「時折気まぐれにタイフーンがやって来たり」するとのことで、季節を特定する手がかりにはならないかもしれない。
- アニメイシヨンでは、7話の後半に「ザゼン・アンド・ニンジャ」のタイトルで本話の#2を独立、短編とした作品が放送された。
- 25話の「ニンジャスレイヤー傑作選」では、#7のクライマックスも取り上げられた。
Twitter連載版における時系列
- フジキドがナラクの名を知っているため、彼がバーバヤガにナラクの名を教えられる「グランス・オブ・マザーカース」より後。つまり、本話の時系列は2年目の可能性が高い。
書籍版における時系列
- 書籍版では、フジキドがナラクの名を「グランス~」より前から知っているような描写に変わっているため、同話との前後関係は不明。
↓
「ネクロマンティック・フィードバック」にて、ニンジャスレイヤーが「(ゾンビーニンジャを)これまでも何人か殺った」と語っているため、ゾンビーニンジャが初めて登場する「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」と「ネクロマンティック・フィードバック」の間にあたるこの期間には、未公開エピソードが存在したり、時系列不明のエピソードが入ったりする可能性が高い。
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「ネクロマンティック・フィードバック」(Necromantic Feedback)[3]
- 本話の直前にゾンビーニンジャ被検体3号のジェノサイドがINWを脱走しているため、「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」より後、「トレジャー・エヴリー・ミーティング」より前。
- 本放送版「ラスト・ガール・スタンディング」ではウィルオーウィスプの名が言及されているため、同話より前。
- ただし、再放送版および書籍版ではウィルオーウィスプの下りが削除されている。
◆ヤモト・コキ編◆
ニンジャになってしまった女子高生、ヤモト・コキ。彼女はいかにしてニンジャとなり、立ち上がったのか。
- 「ラスト・ガール・スタンディング」は再放送版・書籍版において時系列が繰り上げられた可能性が高いため、本項目では「○年目」の表記は外している。
「ラスト・ガール・スタンディング」(Last Girl Standing)[1][C]
#1/#2/#3/#4/#5/#6/#7
(2012年再放送版)#1/#2/#3/#4&「ニュー・メッセンジャー・オブ・ホワット」
本エピソードは本放送版と再放送版・書籍版で、時系列が異なる可能性がある。
- ソニックブームがヤモト・コキに対して「死体はリー・アラキにでもくれてやるか。お前、死んだだけじゃ終われねえぜ」と発言していることから、リー先生がゾンビーニンジャ関係の研究を本格的に進めている「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」より後の可能性が高い。
- N-FILES【スピン・ザ・ブラック・ヘイズ】では、「(『デッドムーン~』の後に)各種ヤモトエピソードなどが続くことになる」と説明されている。
- そのため、「ラスト・ガール~」の時系列が再放送版・書籍版において繰り上げられたとすると、「デッドムーン~」の時系列も同様に繰り上げられることになる。
- N-FILES【スピン・ザ・ブラック・ヘイズ】では、「(『デッドムーン~』の後に)各種ヤモトエピソードなどが続くことになる」と説明されている。
- 日刊コレワが政権交代を訴えているが、内容のスカムさを脇に置いても、「内閣」の話であるためネオサイタマ知事選とは無関係と思われる。
- 2025年9月に掲載されたインタビュー・ウィズ・ニンジャ特別編では、本話の時系列は「不詳」とされている。
- NSiF版(総集編)では、本話は「キルゾーン・スモトリ」と「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」の間に配置されているが、これは時系列を厳密に示すものではない。
- NSiF版「キルゾーン・スモトリ」はアンプルに関する記述が削除され、時系列を特定できなくなっていることも考慮されたい。
- NSiF版(総集編)では、本話は「キルゾーン・スモトリ」と「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」の間に配置されているが、これは時系列を厳密に示すものではない。
本放送版における時系列
- 地の文がウィルオーウィスプとの戦いを引き合いに出しているため、「ネクロマンティック・フィードバック」より後。
- しかし、再放送版・書籍版ではこの下りは削除されている。一方で、それらより後に発表されたオーディオドラマ版では復活している。
- Twitter連載版の設定(フジキドがバーバヤガに教えられるまでナラク・ニンジャの名を知らない)に基づくと、時系列的には「グランス・オブ・マザーカース」→「デッドムーン~」→「ネクロマンティック~」の順になることが推測され、「グランス~」の時点で2年目に入っている可能性が高いため、それより後の時系列である本話も2年目ということになる。
再放送版・書籍版における時系列
- 前述の通り、ウィルオーウィスプの下りが削除された。しかし、ドラゴン・ゲンドーソーによるナラク・ニンジャの封印、さらにはその後のイクサにおけるナラクへの精神的制圧を経た後ではある模様。
- 書籍版「サツバツ・ナイト・バイ・ナイト」にて、ニンジャスレイヤーがヤモトを見逃したのは彼がソウカイヤと戦い始めて間もない頃だと加筆された。書籍版「ラスト・ガール~」でウィルオーウィスプの下りが削除されたことと合わせて考えると、書籍版では本話の時系列が早めに繰り上げられた可能性がある。
- 書籍版限定エピソード「ニュー・メッセンジャー・オブ・パスト・アンド・フューチャー」では、「ラスト・ガール~」から「だいぶ経った」という状況においてもソウカイヤ崩壊前の時系列であることが分かる。
↓
「ニュー・メッセンジャー・オブ・ホワット」(New Messenger of What)
#1
※「ラスト・ガール・スタンディング」再放送版にて追加された、エピローグ的な位置付けの短編。
- 「ラスト・ガール・スタンディング」が再放送版・書籍版において時系列が繰り上げられたとする場合、本話の時系列も同様に繰り上げられることになる。
- 書籍版では「ニュー・メッセンジャー・オブ・パスト・アンド・フューチャー」に改題・加筆され、「不滅のニンジャソウル#2:死神の帰還」に収録された。
↓
いくつかのエピソードにおいて、ヤモト・コキとバイコーンがこの期間に交戦したことが語られている。
↓
「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」(Swan Song Sung by a Faded Crow)[2]
- 「ラスト・ガール・スタンディング」より後。
- 「ラスト・ガール~」では短かったヤモト・コキの髪が本話の時点では長く伸びており、それ相応の時間は経過しているものと思われる。
- ナッツクラッカーはソニックブームを倒した張本人がニンジャスレイヤーであることを把握していない模様。「ブラック・ストライプス」では、ブラックストライプスが「ソニックブームはニンジャスレイヤーによって倒された」と認識しているため、同話より前とも考えられる。
- 「寒い風」、「ゾッとする冷たさの水」のノビドメ運河等の描写から、季節は冬か。作中に登場する「オーゾニ(雑煮)」で特定できるならば、年始頃と思われる。
↓
「トレジャー・エヴリー・ミーティング」(Treasure Every Meeting)[4]
※物理書籍版「ネオサイタマ炎上#4」に独占収録
- 「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」および「ネクロマンティック・フィードバック」より後。
- ダッフルコートを着るような季節らしい。
◆2年目:決戦前夜編◆
ニンジャスレイヤーとナンシー・リー。ただ二人だけの存在が確実にソウカイヤを苦しめている。決戦の時は近い。
「バイオテック・イズ・チュパカブラ」(Biotech is Chupacabra)[4]
- ナンシー・リーがノボセ・ゲンソンと初めて接触する。
- 「ネオサイタマ・イン・フレイム」には、ノボセ老が「数週間前」にナンシーからデータ素子を受け取っていたとの記述がある。つまり、本話の時系列は「~イン・フレイム」の数週間前ということになる。
「コロス・オブリヴィオン」(Koros Oblivion)[4]
※物理書籍版「ネオサイタマ炎上#4」に独占収録
- 「ネオサイタマ・イン・フレイム」にて言及されたタダオによるラオモト・カンの名誉聖人認定、カナガワのメンバー交代の裏事情となるエピソード。ヘルゲートが出演したネオサイタマ知事選の特番とは時系列的にそう離れていないと推測される。
- ナンシー・リーはニンジャスレイヤーに寺院絡みの不正の調査を依頼している。「バイオテック・イズ・チュパカブラ」との前後関係は判然としない。
↓
「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」(Stranger, Stranger than Fiction)[3][C]
#1/#2/#3/#4/#5/#6/#7/#8/#9/#10
- ウォーロックがニンジャスレイヤーについて「この二年(弱)で随分と暴れたものだ」と発言している。つまり、本話の時系列はニンジャスレイヤーの誕生(「ボーン・イン・レッド・ブラック」)から2年(弱)後ということになる。
- ただし、本話の開始時点から次話の「ネオサイタマ・イン・フレイム」までの間に3日しか経過していないこと、正月三が日の前後にネオサイタマ知事選を行うとは考えにくいことから、本話の時点ですでに年を跨いでいる可能性もある。
- ダイダロスについて「彼がああなって(廃人化して)半年も経とうか?」との記述があるが、書籍版では時期を明記せず、ダイダロスの廃人化だけが語られる記述に変更された。
↓
◆第1部最終章◆
ニンジャスレイヤー──フジキド・ケンジは最後の望みをかけラオモト・カンの懐へ飛び込む。彼の運命やいかに。
「ネオサイタマ・イン・フレイム」(Neo-Saitama in Flames)[4][C]
- 「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」終了時から丸1日経っている。
- 時系列的に連続している「ウェルカム・トゥ・ネオサイタマ」では、ネズミハヤイのダッシュボードの液晶モニタに「迎春」の漢字が浮かび上がる描写があり、本話も年始の出来事と推測される。
- 現代日本において、「迎春」という言葉が使用できるのは1月1日~7日、遅くとも小正月の15日までとされる。
- シャード・オブ・マッポーカリプス(97):メガトリイ・コミュニケーション社と関連メガコーポの略史年表によると2035年初頭。
◆後日談めいたスピンオフ◆
第1部の完結後(2018年4月)に発表されたスピンオフ作品。
第1部最終章「ネオサイタマ・イン・フレイム」の読了後に読むことを推奨する。
「ノー・ワン・ゼア」(No One There)[C]
※「ネオサイタマ・アウトロウズ」収録作品
※ニンジャスレイヤープラスおよび物理書籍版「ニンジャスレイヤー Neo-Saitama in Flames」に独占収録
#1
- 「ネオサイタマ・イン・フレイム」と同日。
- 厳密には、本話の大部分は語り部のヤクザ崩れによる過去の出来事の回想であり、「ヤクザ崩れが語っている時の時系列」は確実に第1部より後である。
- 当時6歳であったタケシはすでに本話の出来事をほとんど忘れているが、まだ「一人前の男」にはなっていないらしい。「誕生日を迎えるたび」との記述から、最低でも2~3年は経っているものと思われるが、その時点で時系列的には第3部に入っていることになる。
◆時系列不明◆
ここでは、作中の描写だけでは詳しい時系列が推測できないエピソードを記述する。
「パンキチ・ハイウェイ・バーンナウト」(Punkichi Highway Burnout)[2]
※物理書籍版「ネオサイタマ炎上#2」に独占収録
「サンセット・アンド・ヘヴィレイン」(Sunset and Heavyrain)
「ピザ・カリフォルニア」(Pizza California)
#1
※「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」と宅配ピザ店「ピザ・カリフォルニア」のコラボレーション企画の一環として書き下ろされたエピソード。
- 作中にソウカイ・シンジケートの名が登場するため、第1部の時系列であることは確定。
- ただし、N-FILES【ピザ・カリフォルニア】には登場人物のデスソーサーについて「アマクダリ所属でもおかしくない便利なニンジャとしてデザインされた」との記述があり、原作サイドは本話の時系列を厳密に定めてはいない模様。
- とはいえ、本文中には第1部以外の時系列であると解釈可能な情報が全く存在しないため、ここでは作品の背景は考慮せず、第1部として扱う。
- ソウカイヤがハヤイ・ピザ社の情報セキュリティを破れていないため、ダイダロスが大ダメージを負う「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」より後という意見もある。
「スロー・ア・シュリンプ・トゥ・キャッチ・ア・シーブリーム」(Throw a Shrimp to Catch a Sea Bream)
※ニンジャスレイヤープラスにて独占公開
前編/後編
「バトル・ウィズアウト・オナー・アンド・スシ」(Battle without Honor and Sushi)
※「デッドリー・ヴィジョンズ」収録作品
※ニンジャスレイヤープラスにて独占公開
#1
「イネヴィタブル・デス」(Inevitable Death)
※「デッドリー・ヴィジョンズ」収録作品
#1/#2
- ドラゴン・ゲンドーソーによるフーリンカザンのインストラクション(インストラクション・ツー)が登場するため、少なくとも「ジ・アフターマス」より後であることは確定。
- フジキドとナラク・ニンジャが普通に会話しているため、ナラクが封印される「メナス・オブ・ダークニンジャ」から封印が緩むまでの時期ではないことも確定。
- クエスチョナーがニンジャスレイヤーに対して「死んだ筈では!?」と発言している。
- 既存のエピソード群において、ソウカイヤが「ニンジャスレイヤーは死亡した」と認識していた時期は「サプライズド・ドージョー」終了後から「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」までであり、順当に考えれば、本話は「ジ・アフターマス」と「アトロシティ~」の間に位置することになる。
- しかし、エピソードの舞台がネオサイタマを離れたフジサン地下である上、ニンジャスレイヤーがアンプルを探している描写もないので、「ドラゴン・ドージョー襲撃編」とは無関係の可能性もある。
- ニンジャスレイヤーの「私は何度でも蘇る」との発言から、ソウカイヤの攻撃で自身が死んだと誤認されるようなシチュエーションを他にも何度も繰り返しているのかも知れない。
未公開エピソードについて
現在、タイトルが判明している第1部の未公開エピソードは「ティラニー・ウィズイン」のみ。
物語の繋がりを考えるに、「ジ・アフターマス」めいてソウカイヤの追い討ちを凌ぐニンジャスレイヤーの話か、ニンジャスレイヤーが登場しない外伝的な話であることが推測されるが、詳細は不明。
ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(60)では、「ティラニー・ウィズイン」についての質問に対して「いつか公開される日が来るだろう。だが今はその時ではない」と回答されている。
ニンジャスレイヤーは第1部の時点で「違法スモトリ養成所」でもヤクザ天狗とニアミスしていることが判明している(「ギルティ・オブ・ビーイング・ニンジャ」#3より)が、それに対応するエピソードが存在するかは不明。
ニンジャスレイヤーはかつてネオサイタマでストライダーと共に戦い、彼の復讐を手助けしたことがある(「ア・ニンジャ・アンド・ア・ドッグ」#1より)が、ザ・ヴァーティゴ=サンによると、二人の出会いを描いたエピソードは存在するらしい。ただし、第1部の時系列に該当するかは不明。
ニンジャ名鑑に掲載されているが、本編には未登場のソウカイヤ関係の人物は、イクエイションとバイコーンの二名。ただし、彼らの物語上での役割ははっきりしており、またイクエイションはオーディオドラマで活躍がある程度補完されている。
バイコーンは「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」の開始時点ですでにヤモト・コキに倒されているが、ヤモトとバイコーンが戦うエピソードが存在するかは不明。なお、バイコーンの死にはスーサイドが関わっているらしい。
いずれにせよ、「ティラニー・ウィズイン」以外にも第1部の未公開・未発表エピソードが存在する可能性は高い。備えよう。
