◆忍◆ ニンジャ名鑑#361【ランチハンド】◆殺◆
ザイバツ・シャドーギルドのニンジャ。
燃え盛る炎の魔犬を次々に虚空から生み出し、敵に襲いかからせる。
登場エピソード
「やれやれだ、全くやれやれだぞイグナイト=サン。しばらく会わんうちに、すっかり己の恥に蓋をして顧みぬ厚顔ぶりに磨きをかけたと見える!」
人物
- ザイバツのマスター位階ニンジャ。その物腰も位階に相応しい威風の感じられるもので、同時に登場した別のニンジャとは実際対照的であった。
- かつてのイグナイトのメンターであるが、そのイグナイトからは「オッサン」呼ばわりされている。とはいえ、(呼び方はともかく)彼女からもセンセイとしてそれなりのソンケイは払われていたようだ。
外見
- ダークイエローの装束を身につけている。
元ネタ・考察
- ランチハンド(Ranch Hand)は「牧童」の意。彼の扱うアカイヌ・ジツ(後述)に由来するネーミングであろう。
- アカイヌ・ジツの元ネタは、ローグライクゲーム『*band』に登場するスペルの一つである「ハウンド召喚」か?
- なお、ベトナム戦争において、ベトコンの潜伏先と食料を奪う目的で1,200万ガロン以上の枯葉剤を森林に散布したアメリカ軍の軍事作戦が「ランチハンド作戦」と名付けられているが、彼のジツやカラテとの関連性は皆無に等しい。
ワザ・ジツ
- 後述のジツが戦闘の主軸であるが、カラテの方もマスター位階の名に恥じないだけのワザマエ。メイアルーアジコンパッソからのアルマーダ、更にそこから回転力を乗せたアルマーダ・マテーロへ繋ぐという目の覚めるようなコンビネーションも披露している。
- 武器として鞭を使用。実際身体の延長めいて巧みに操り、相手の手足を拘束することができる。また、中距離のみならず徒手によるカラテ攻防の最中においても、イアイじみて瞬時に鞭を抜き放ちワンインチ距離で相手を拘束するワザマエを見せている。
アカイヌ・ジツ
- 虚空より出現させた超自然の鬼火から、炎の魔犬を作り出すジツ。カトン・ジツそのものではなく、近いジツだという。
- ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(24)において、カトン・ジツの一種によってエテルから魔犬の群を作り出し、低級の自律行動パターンを与えていることが判明した。
- 魔犬はある程度の自律性を有しているようで、周囲に存在する嗅ぎ慣れぬ生命反応を感知すると、ランチハンドの命令を待つことなく自動的に襲い掛かる。陣地防衛には最適のジツと言えるだろう。
- ランチハンドが鞭を振るって命じる度に、四~五匹の魔犬が同時に出現する。
- 魔犬一匹あたりの強度はそれほどでもなく、カラテ攻撃等により比較的容易に消滅させることができるが、ランチハンドが命じる限り新たな魔犬は際限なく出現するため、一度魔犬に包囲されると内側から崩すことは実際難しい。
- ただし、ランチハンドの集中が途切れると魔犬の動きにも鈍りが生じてしまうようだ。
- ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0053【パープルタコ】によると、ランチハンドはデミニンジャにジツを注ぎ込んでミニオンを生成することができたようだが、それがこのアカイヌ・ジツのことを指しているのかは不明。
カトン・ウケミ
- 詳細は不明だが、光と熱を自身の内に吸収することでそのダメージを中和するジツ(ワザ?)だと思われる。
ストーリー中での活躍
- 第2部最終章におけるキョート城内の動乱においてはニンジャスレイヤー一党と遭遇することなく生き延び、その後ダークニンジャを「あるじ」として戴く新体制ザイバツに加わっていた。
- ベオウルフの率いる一隊に加わり、岡山県のエンシェント・ドラゴン・ドージョーにおけるYoTH捜索ミッションに従事。主にキャンプ地の警備を担っていたようだが、そこで名を変えたかつてのアプレンティスと再会・交戦することになる。
- さすがはセンセイと言うべきか、一対一の状況ではアカイヌ・ジツの波状攻撃によってブレイズのカトン許容量をも飽和させるほど。また戦況の優位を取れば、アンバサダーとディプロマット、そしてブレイズの三人を魔犬の群でまとめて包囲し、完封することさえ可能。しかし直後、我らがピンクのニンジャの加勢を受け、双子の肉薄を許してしまったことで遠距離戦の優位を失ってしまう。ニューロンリンク・カラテ相手ではジツに集中しきれず、カラテでは双子に、ジツではブレイズに上手を取られKOされた。
- 倒れ伏しカイシャクを覚悟したランチハンドを前にして、かつての弟子が選び取った行動は……彼をキョート城へ通ずるポータルに(蹴り飛ばして)送り返すというものだった。曰く「あれ、アタシのセンセイだからよ」「ドサクサで殺すのもな」とのことだが、弟子に情けをかけられた形の彼の胸中はいかばかりか。
- 続くエピソードでは、囚われの身となったスパルトイを救うべく、ニーズヘグ、ディミヌエンドらと共にメイルシュトロム一派とのイクサに参戦。アカイヌ・ジツによってゲニンを蹴散らし、結果として窮地に陥っていたドラゴン・ニンジャ及びシルバーキーをも救う。
- 敵ニンジャサイズマスターに対しても巧みな鞭で優位に立っていたものの、ジツを警戒したメイルシュトロムから背後からのアンブッシュを受け敗北。さらにサイズマスターの鎌に肩から上を切断され、あっけない爆発四散を遂げた。
- 弟子との決着をつけないままに訪れた唐突な死は、ヘッズに対して衝撃を与え、忍殺世界のサツバツたるイクサの容赦なさを見せつけた。
一言コメント
- あの血気盛んなイグナイトがカイシャクを躊躇うとは、ザイバツ時代は面倒見のいい優秀なセンセイだったんかね。イグナイトに対しての降伏勧告といい、恐らくは己の死を覚悟した上でのスパルトイへの撤退指示といい確かにそれっぽい印象はあるが -- 2014-07-16 (水) 14:14:14
- 以前のイグはパイロキネシスを制御できなかったということだから、その辺りの指導をしたのが同じカトン使いの彼だったのでは?それで実際恩を感じているのかもしれない。 -- 2014-07-16 (水) 14:18:14
- 俺はまさにソニックブーム=サン的タイプだと思う。口も悪く教えも厳しく「いつか殺してやりてェ」と部下に思わせるところがあるが、やってることは極めて合理的なので嫌でも認めざるを得ないという。 -- 2014-07-16 (水) 14:31:22
- ソニックブーム=サンが多少優しくなったイメージですかね -- 2014-07-16 (水) 14:49:19
- カラテ、鞭、アカイヌ・ジツと三役揃った全距離対応ニンジャ。テレポートで強引にレンジを詰めてくるイグナイトとはどこか対照的 -- 2014-07-16 (水) 15:07:59
- きちんと撤退指示してくれる有能 -- 2014-07-16 (水) 15:42:30
- スパルトイに殿させて帰還、ではなく自分が殿務めて確実に一人送り返した辺り死に場所を心得た実際渋いニンジャ。スパルトイもその悔しさをバネに今後更に奮起するだろうしメンターとして本当に優秀 -- 2014-07-16 (水) 16:36:03
- 位階が下のニンジャをモータルと等しく使い捨てていた旧ザイバツを思うと、実際すごいできる忍者な -- 2014-07-16 (水) 17:17:05
- 情けをかけたというか、センセイ超えを果たすならちゃんとサシでケリをつけたかったってところだろうか。 -- 2014-07-16 (水) 17:22:14
- アズ=ニャンのジツとの関連性が気になる所。 -- 2014-07-16 (水) 17:58:15
- ↑根本的にジツの構造は違うが、運用法はだいたい同じ感じですかね…オオカミとフクロオオカミみたいな関係かと… -- 2014-07-16 (水) 19:29:15
- 召喚ジツめいているというか、半自動の獣(の形をしたなんか)を呼び出して使役するって形は共通してるな。まあそこだけだが。 -- 2014-07-17 (木) 00:16:37
- 面倒見が良すぎて血の貴賤を問わず素質のあるアプレンティスを取っていいたため旧ザイバツでムラハチにされていたという過去をイマジナリー・カラテしました。 -- 2014-07-17 (木) 09:39:21
- ベオウルフ=サンにしてもこの人にしても、旧ザイバツではさぞ冷や飯を食わされていたであろうアトモスフィアが。パガ山というか師父やスロハンとは相性悪そうだし -- 2014-07-17 (木) 09:45:34
- ニンジャネームの由来に関してだが、ベトナム戦争のランチハンド作戦がダブルミーニングになってる可能性はないのだろうか。枯葉剤撒いて森林を焼き払った非常に有名な作戦で、「ランチハンド」って検索すると一発で出るんだが -- 2014-07-17 (木) 17:52:47
- 弟子の手で/死ぬもまた良し/インガオグワーッ!? -- 2014-07-17 (木) 21:43:08
- イグナイト=サンはイクサそのものではない暴力行為、拷問とか処刑は「ダサい」って感覚があるのかも。思えばシージのときも書籍では「暴れられるから」イクサに来たわけで平時はそういう行為はしないとも取れる -- 2014-07-17 (木) 23:29:47
- おとんの件でトラウマあるようですし、代理パパポジションのランチハンド=サンが殺せないのも仕方ないことですね? -- 2014-07-18 (金) 02:25:28
- アカイヌとは、放火魔を表すジャパニーズ・スラングでは? イヌでなくウマで表す場合もあるらしいが…… -- 2014-07-18 (金) 04:14:48
- ランチハンド=ヘルマスター。アカイヌ=ヘルハウンドでは? 鞭も持っている。 -- 2014-07-18 (金) 05:36:23
- 赤猫なら聞いたことあるな。掛けてはいそう。 -- 2014-08-08 (金) 05:38:56
- 放火魔・ジツ…つまりランチハンド=サンが鞭を振るうたびにアーソン=サンがワラワラと… -- 2014-08-08 (金) 09:57:39
- ↑多数召喚されたアーソンから赤黒が腕に串刺しキャッチした心臓が、バーベキューじみて並ぶのか。コワイ! -- 2014-08-08 (金) 19:49:23
- ベトナム繋がりでサワタリさんと戦う可能性が…?備えよう -- 2014-08-08 (金) 20:04:41
- ピーナッツクリームがはいってそう -- 2014-09-10 (水) 00:10:40
- 本編で特に残酷な描写も無かったしイグナイトにジツの制御方法とか教えたんじゃないかな?ブラックドラゴン=サンみたいな感じに思える -- 2014-10-12 (日) 00:09:48
- 「魔犬を発射する」でLaunch houndとかけてあったりするやも?と思った -- 2015-01-12 (月) 12:35:08
- 物理書籍ヘルオンアース下巻のザイバツ位階表にちゃんとマスター位階ニンジャ番付に「ランチハンド」の名を確認。 -- 2015-01-25 (日) 09:46:24
- 三人を完封と言ってもカタオキが抜けた直後のイグナイトを双子が守っていたからでは?包囲の突破もピンクの横槍よりイグナイトの戦線復帰のほうがウェイト占めてる気が -- 2015-01-25 (日) 13:31:20
- よくよく考えるとジツが万能すぎる人 -- 2015-01-31 (土) 23:44:45
- ノーカラテノーニンジャ作劇だから頼れる中堅くらいの立ち位置だけど、ジョジョとかだったらかなりトンデモない戦力だよな。 -- 2015-02-01 (日) 14:56:21
- 遭遇シーンはティンダロスの猟犬めいてもいるのだなあ -- 2015-02-01 (日) 19:42:11
- イグちゃんとの再戦ならず、が予想以上にショックだった… -- 2015-02-04 (水) 10:59:33
- 後に語られたメイルシュトロムの特性、そしてパーガトリー=サンとのイクサを見るに、多数の魔犬を使役しゲニンを攻撃出来る彼はあの時点での排除目標重点だったのだなあ -- 2015-02-04 (水) 11:31:11
- 最期が呆気なさすぎた -- 2015-02-04 (水) 12:24:45
- 生き延びた結果、成長した弟子の手によるハイクと共のカイシャクではなく、顔のないゲニンの手によるあまりにわびしく呆気ない最期を迎える事になった。一方でランチ・ハンド=サンが居なければカタオキ達も危なかったわけで。ショッギョ・ムッジョとサイオー・ホースは表裏一体な・・・ -- 2015-02-04 (水) 12:58:36
- この人といいベオウルフ=サンといい、新生ザイバツはいつどこで誰が死んでもおかしくない雰囲気を常に漂わせていることだなあ。置かれた状況とあるじの目的を考えれば、そもそも全員運命は決まっているようなものだろうが -- 2015-02-04 (水) 13:56:55
- 何と言うか、ワンソーに挑む頃には旧ザイバツ時代からのフジオ派とごく少数のヤング・チームしか残らないようなサツバツさ -- 2015-02-04 (水) 14:00:13
- 身体はゲニンのそれでも中身はメイルシュトロム=サンだからなぁ。敵の大将直々に削ぎに来る戦力であったことよ -- 2015-02-04 (水) 15:31:18
- やはり、ミラーシェイド流ロスタイム術を会得していなければ、カツ・ワンソーとの戦には生き残りにくい!! -- 2015-02-04 (水) 15:35:31
- あまりのショックに、誰が爆発四散したのかすぐには理解できなかった……。てっきりイグナイト=サンと綺麗な形で決着をつけるとばかりに……。コトダマに包まれてあれ -- 2015-02-04 (水) 19:50:42
- この最期を見て、「ああ、これが忍殺なのだなあ」となんだか実感させられたな -- 2015-02-04 (水) 23:56:34
- 爆発四散時の破片か何かでいいから、シルバーキー再構成に巻き込まれてたらワンチャン? -- 2015-02-05 (木) 00:03:42
- シルバーキーがイグ=チャンと会ったときにソウルの欠片がインストラクション…ククーッ! -- 2015-02-05 (木) 01:08:19
- あまりにあっけなさすぎる最後にびっくりしたのと、もうイグちゃんは師と拳を交えることは出来ないということに思い当たったのとでよくわからん気持ちになった -- 2015-02-05 (木) 01:24:45
- 「あン?ランチハンドのオッサンはいねえのか?」みたいなやりとりが幻視されて実にセツナイ… -- 2015-02-05 (木) 07:05:57
- グワーッ涙腺グワーッ -- 2015-02-05 (木) 11:42:41
- 魔犬へのニューロン集中と目前の相手とのカラテに両面戦だったから背後からのアンブッシュには恐らく…それで守ったドモチャンが警告を出して、それでも間に合わなかったショッギョ・ムッジョ… -- 2015-02-06 (金) 07:06:19
- マリオで例えれば、クリボーを景気よく踏んでたらそのうち一匹がいきなりハンマー投げてきたようなアンブッシュ。実際カラテのオバケでもなければ対応困難な初見殺しな -- 2015-02-06 (金) 09:50:36
- アバッキオめいた散り際であった -- 2015-02-06 (金) 11:32:05
- ランチハンド=サン…2枚の食パンに包まれてあれ -- 2015-02-06 (金) 11:47:28
- 有能であったが故に真っ先に狙われて殺されたってのも皮肉な話 -- 2015-02-06 (金) 13:45:27
- 炎に包まれてあれ -- 2015-02-06 (金) 14:17:39
- 炎使いかつ厄介だから真っ先に狙われるっていうのはジョジョのアヴドゥルを思い出す -- 2015-02-06 (金) 19:52:13
- オタッシャの場にカタオキがいたのが再登場フラグだといいなあ。あの人コトダマで色々やらかした前科あるし……サヨナラ言っちゃったら無理か? -- 2015-02-06 (金) 19:58:42
- さすがに無理じゃないかな。しかし、あまりにあっけない上に考えてみればそれほど活躍もしていなくて、そもそもブラックサンで生存させたのはナンデ?と思わなくもない。パガ山=サンの前座? -- 2015-02-07 (土) 00:00:09
- ↑後々使うつもりで取っておいたけど特に思いつかなかったとかボンドが使うつもりだったけどモーゼスが爆発四散させちゃって二人がカラテを始めるとかありそう -- 2015-02-07 (土) 12:22:52
- ランチハンド=サンみたいに汎用性が高いニンジャは、とりあえず生かしておいても使い道たくさんあるはずなんだけどな、むしろ爆発四散させておいたほうがいい理由があったのかもしれん -- 2015-02-07 (土) 18:40:11
- イグ=チャンが師匠の死を知り、リターン・インプルーブド・カトン・ジツとして再現してくれるかもしれない。師匠のジツ継承はカトゥーンではお約束なんだ、俺は頭のう指数が高いから分かるんだ。 -- 2015-02-07 (土) 19:09:58
- 火の輪くぐりからのアカイヌヘンゲ・ジツを覚えてシャドウドラゴンと対決するシーンを想像して体温上がってきた -- 2015-02-07 (土) 22:19:57
- 死んだ理由などひとつ、しいて言えばふたつだ。カラテでありイクサだからだ -- 2015-02-08 (日) 09:33:07
- イグナイトが生かしておいた人がシルバーキーを救った、物語としてはそれだけで十分ではなかろうか -- 2015-04-21 (火) 21:45:16
- サイオー・ホース -- 2015-04-21 (火) 21:49:49
- この人のジツはどこがで見たことあるようなと思ったら星霜の書シリーズのショウカン・ジツの火炎の使い魔召喚であった。あれあんま使い道な…グワーッ! -- 2015-06-30 (火) 20:30:40
- 読み返したらワンガール・ワンボーイ時点でイグナイトもこの人のこと言及してるのね -- 2017-05-13 (土) 21:20:48
- アヴドゥルめいている -- 2017-05-14 (日) 09:25:56
- ↑47カエンヴョウリン=サンな? -- 2017-05-14 (日) 09:28:19
- アイエエエ亀レス! -- 2019-10-30 (水) 18:01:33
- ハイボク=シャじゃけぇ… -- 2021-06-30 (水) 18:19:09
- イグナイト「…おっさん…取り消せよ…今の爆発四散‼︎」 -- 2022-09-30 (金) 21:50:21
- ヘルオンアース後にこのレベルの人材いんのが旧ザイバツのヤバさ -- 2023-12-08 (金) 00:20:38
- イグナイトとの戦いはイグナイトがだいぶ情を持ってる感じがいいね。できれば殺したくはないし成長を認めてほしい。同じ系統の術だし師匠越えも一つの目標だったのかもしれない -- 2024-08-15 (木) 14:13:25