ジツとは
「ジツには亜種が常にあり、イクサには謎が常にあるものよ」
――ナラク・ニンジャ
- ニンジャが使う特殊能力。術。
- 要は、古来から創作に登場する忍者が使う忍術である。
- 炎や氷を発生させたり、自身の身体を硬化させたり、他人の精神を支配させたりと、その種類は多種多様である。
- 少年漫画やゲーム作品で例えるならば、カラテは物理攻撃、ジツを超能力や魔術などの特殊攻撃と考えるとわかりやすいかもしれない。
- 所謂「異能バトルもの」と呼ばれている作品に登場する「異能の力」ともとれる。
ジツ知識
- ニンジャが使えるジツの数は、多くの場合1人につき1つだけである(何もジツを使えないニンジャも多数いる)。しかし、中には複数のジツを持つニンジャもいる。
- ニンジャは本来「地水火風全ての精霊と常にコネクト」しうる存在なので、地水火風といったエレメントの内、単一のエレメントしか扱えない者もいれば複数扱える者も当然いる。
- 極々稀ではあるが、モータル(非ニンジャ)にも、無意識的または意識的にジツを使える者がいる。
- ただしニンジャと比べモータルは脆弱であるため、モータルの身でジツを行使し続けることは難しく、かつ不安定である。
- ジツはニンジャのイクサにおいて大変強力な攻撃・補助手段であり、強大なニンジャは敵陣や市街地に壊滅的被害を与える程のジツを行使できる。
- 一方、サンシタと呼ばれるニンジャの多くや、レッサー・ソウル(下忍)憑依者には、ジツを全く使えない者や、低威力のジツしか使えないケースがほとんどだ。
- しかしながら、ジツに依存した戦いをしている者もまた、大抵の場合サンシタであると言える。ニンジャの強さを支えるのはカラテなのだ。
- 何のジツを持たないニンジャであっても鍛え抜かれたカラテさえあれば、一流の戦士になりうるのである。
いかに特殊なジツや特殊なニンジャ体質を誇っていようと、研ぎ澄ませた強靭なカラテの鍛錬無くば、それは飾りに過ぎないのだ。「ノー・カラテ、ノー・ニンジャ」。いみじくもドラゴン・ゲンドーソーが生前、マキモノにしたためた金言である……!
「アット・ザ・トリーズナーズヴィル」 #3より
- ジツは実際恐ろしいニンジャの超能力だが、フィクション作品に登場するニンジャが使う子供だましなニンジャ・マジックはニンポと呼ばれている。
- ジツによっては精神集中が必要なものもあり、そういったジツの使い手は、精神を攻撃するジツや幻覚剤などの精神を乱す物質が弱点となりうる。
- ジツの種類や等級の差異は、ジツの使用者がどのくらいの深さまでオヒガンに接触し、操作を行っているかによる。
ジツの名称
- ジツの名称は、カトン・ジツやドク・ジツというように、○○と特徴を現す単語の後に「・ジツ」を付けるのがほとんどだが、例外もある。
- 「ジュー・ジツ」のように、「名前はジツ風だがカラテの一派の名称である」ケースもある。
- ジツの中でも、特定のニンジャのみが行使できる固有のものをユニーク・ジツと呼ぶ。
- これに対し、比較的一般的で複数の使い手が存在するものは単に「ジツ」と呼ばれる。
- 「アルファ~」が名前の頭につくジツは、そのジツの系統の中で最も強いものを表している。
- 全てのジツにアルファ~という最上位ジツが存在するわけではない。
ジツの原理
- 基本的にはソウルの力に由来するものが多いが、サイバネ由来、カラテ由来など千差万別。
- カトン・ジツを使わないニンジャソウルを宿した者であっても、火炎を放射する武器やサイバネ部位を使ってカトン・ジツを行使するニンジャは存在する。
- 原理としては、オヒガンから物理世界へ流れ込むエテル(創造性や霊的な閃きの源)を己の精神と繋いで操作し、オヒガンを介して物理世界または敵の精神に影響を及ぼしている。
- つまり、自己と他者、自己と世界の境目を一時的に曖昧にしてその法則を書き換えている。また、この際にエテルに含まれる地水火風のエレメントの中でジツに適したものを選択して利用している。
- ニンジャはこのプロセスを感覚的にやっているようだ。
- この性質上、過剰に使用すれば自らの精神やソウルを危険に冒すことになるし、オヒガンから現世に吹き込まれるエテルが存在しない場合はジツは行使不能となる。
- エテルの扱い方については、自らの肉体に取り込んでジツを使ったり、周囲のエテルをそのままジツに使用するなど、様々である。
- アルコールはエテルと関係が深く、摂取することでその者のキャパシティを超えるジツのエネルギーを一時的にもたらすようだ。
- つまり、自己と他者、自己と世界の境目を一時的に曖昧にしてその法則を書き換えている。また、この際にエテルに含まれる地水火風のエレメントの中でジツに適したものを選択して利用している。
ジツ一覧
※ここでは複数の使用者が存在するジツを記載し、使い手が個人に限定されたユニーク・ジツは記載しない。登場人物一覧を参照な。
イタミ・ジツ
イタミ・ニンジャクランに伝わる、自身の受けた苦痛をエネルギーや回復力に変換させるジツ。自分が相手に与えた苦痛も力に変えられるらしい。
このジツの使い手であるニンジャに対してはいくら攻撃してもダメージを与えられないばかりか、攻撃するごとに相手を強化してしまうという状況になってしまう。グレーターニンジャにもなれば首だけになっても死なないという。コワイ!
ただし、あくまで「相手に与えられた苦痛」がないとジツが発動しないため、痛覚を破壊されると以降は回復出来なくなってしまう。また、自傷行為ではジツは発動しない、痛みを伴わない攻撃には無力である、急所(頭部)を一撃で破壊されれば死ぬなど、無敵に見えて意外に制約の多いジツでもある。
ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(71)によると、攻撃してきた相手からのカラテ直接吸収も一部伴っているようで、仲間からの攻撃で回復することは可能だが、仲間を疲弊させる上に得られるカラテも少ないため、あまり好ましい手段とはいえないようだ。
エンハンスメント・ジツ
身に着けた武器や義肢などにカラテを行き渡らせ、強度や破壊力などの性能を強化(エンハンスメント)させるジツ。ジツの対象物は、使い手ごとにそれぞれ異なる特定の色の光を纏う。
エンハンス・ジツと表記されるものもあるが、実際同種のジツと見てよいだろう。
シルバーカラスによるヤモト・コキへのイアイドー・インストラクションでも「カタナにカラテを注ぐ」という似た概念が提唱されており、このジツに通じるものを感じさせる。
シ・ニンジャのサクラ・エンハンスメント・ジツのような、ただの性能強化に留まらぬ恐るべき応用性を秘めた亜種(あるいは発展型)も存在する。
使い手一覧
使用者 | エンハンス対象 | エンハンス光の色 |
---|---|---|
ゲイトキーパー | トンファー | 暗紫 |
サブスティテュート | 義肢 | 薄紫 |
ジェノサイド | バズソー | 緑 |
テンプラー | ブッダメイス | 不明 |
ドミナント | エメイシ | 青 |
ブラックウィッチ | シックル | 緑 |
ブラックロータス | 自身の腕? | 金 |
ヤモト・コキ | カタナ、オリガミ等 | 桜色 |
オボロ・ジツ
自らのニンジャ装束の排気口からガスを放出するジツ。
ヨトゥンの発生させる霧やブラックソーンの催涙ガスなど、その用途は様々である。
カゲムシャ・ジツ
物体にかりそめの命を与えて意のままに操るジツ。特に青銅に対して特異的な伝動効率を示す。
オダ・ニンジャのユニーク・ジツと推測され、彼及びオダ・ニンジャのソウル憑依者であるケイビインが用いているが、いかなる理由によるものか、タイクーンの子であるアケチ・ジョウゴもこのジツを使用している。
ニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス(80):決戦兵器安土城の爆発四散では、カゲムシャ・ジツに関連してオダ・ニンジャが生来のサイコキネシスの使い手であったことが語られており、キネシス・ジツの発展形とも考えられる。
カトン・ジツ
いわゆる火遁術。炎や爆発を使ったジツ全般を総称する。
様々なバリエーションと亜種が存在し、使用する者は実際多い。
サイバネ改造によるもの、ニンジャソウルの能力によるもの、火吹き芸めいたものなど、その形態は多種多様。炎自体も自然現象の炎から超自然の炎まで多岐に渡る。広義でいえば火矢もカトンの一種らしい。
サイバネ型カトンの使い手は、本編中で明言されたサンバーン同様、ソウル由来で身に着けたカトン・ジツを電磁テクノロジーにより強化しているとのこと。適性のない者がただ火炎放射器やガスバーナーをインプラントすればいいというわけではないらしい。
超自然の炎を扱うニンジャの中には、炎・爆発に耐性を持つ者や、自身のジツ以外の要因で発生している炎を操ったり吸収出来る者も存在する。
イグナイトの瞬間移動やガルーダの飛行能力など、火炎による攻撃だけではなく副次的な特殊能力が付随する場合もある。
亜種も多く、アカイヌ・ジツやヒトダマ・ジツ、コロナ・ジツなど個別に名前が付いているものもある。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
類型別カトン使い一覧
類型 | 使い手 |
---|---|
サイバネ型カトン | インフェルノ、ガスバーナ、サンバーン、スコーチャー、バスカヴィル、プロミネンス |
超自然型カトン | アーソン、アルデバラン、イグナイト、イフリート、インシネレイト、ウィッカーマン、ウィルオーウィスプ、ガルーダ、クセツ、クラウドバーナー、グリーンウィスプ、クリムゾンメイン、ダイヒョウシャ、デトネイター、ニンジャキラー、ファイアイーター、ファイアウォール、ファーネイス、ブラッドレイス、ブリムストーン、ブレイズ、フレイムタン、ベイルファイア、ホットショット、ペンドラゴン、ランチハンド |
火吹き型カトン | サーベラス、スコルピオ、スコルピオン、ファイアブレス |
詳細不明 | ヴァーミリオン、スコーピオン |
カトン・ジツとの明言はないが類似のジツを使う者 | アーマゲドン、ニンジャスレイヤー、メイガス、モラックス、サツバツナイト |
カトン・ジツは使い手が多い分、かませ犬的なニンジャも散見されており、ヘッズの間では常人の3倍の脚力、スモトリ、古代ローマカラテと並ぶ重大デスノボリの一種として見なされることも多い。
実際未熟なニンジャが使用した場合は相手をまるで捉えられず殺されたり自爆することもあるが、熟練のカトン・ジツ使いであればヘッズからのオタッシャ重点視とは裏腹に善戦することもままあるため、結局は本人の実力次第といえよう。
比較的ベーシックなジツであるが故に使い手も玉石混交である旨は本編中でも言及されている。
カラテミサイル
血中カラテのエネルギーを体外に放出して敵にぶつける遠距離攻撃のジツ。いわゆる「遠当ての術」めいている。
体外へ抽出したカラテと大気中のエテルと結びつかせ、熱を持った発光する高エネルギーの浮遊球体として撃ち出している。
かつてニンジャ六騎士のゴダ・ニンジャが得意としたジツである。
カラテの名を冠しているだけあり、直撃するとカラテで殴られたようなダメージを受けるらしい。
実際インパクトのある名前だが、"missile"という英単語は兵器としてのミサイルの意味だけでなく弾丸や矢、投石など飛び道具全般を指す意味にも使用されるため、「カラテを飛ばすジツ」というようなニュアンスであろう。
スリケンと違い、ニンジャのカラテに引き寄せられるという性質を付与できる。この特性と発射速度や角度を工夫することで軌道を様々に操作できるため、自動追尾や拡散、浮遊機雷、バリアめいて自らの体の周りを旋回させる、など応用範囲が広く、強力な攻撃手段となる。
しかしその反面「殴れば直接伝達できるエネルギーをわざわざ体外に抽出して飛ばす」というまわりくどさ故に血中カラテの消耗が激しく、燃費は極めて悪い。
ヤモト・コキのオリガミ・ミサイルや、ディテクティヴのカラス・ガンもカラテ・ミサイルの一種であるようだ。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
我々の世界における少林寺「百歩神拳」とイメージが重なる部分があるという意見も見られる。これは井戸の奥底を目掛けて正拳突きを繰り返し、水面に波紋を起こせるようになれば百歩先の相手を触れずに倒すことが出来るという、カラテの極地にあるような技である。
「高度に極まったジツはカラテと区別がつかない」という言葉は、あるいはカラテ・ミサイルを指したものなのかもしれない。
- 使い手:アヴァリス、アサガイ、ケツァルカトル、ゴダ・ニンジャ、タイブレーク、ディテクティヴ、ハイウェイマン、パーガトリー、パンデモニウム、ヒダリ、ブラックロータス、ブリーダー、ヤモト・コキ、ラオモト・カン
キネシス・ジツ
ネンリキによって触れずに物を動かしたり、宙に浮かせるジツ。「ネンリキ・ジツ」と呼ばれるものもあるが、ほぼ同一のジツと思われる。特にタナカ・ニンジャクランはこのジツに長けていたとされる。
用途やジツの規模は使い手によって様々であり、ケイビインのアスラ・カラテに代表される武器を操って相手を攻撃する戦闘用サイコキネシスを始めとして、ウォーロック、エンキドゥのようなタイピングに特化したもの、メタルベインのようにサイバネと複合させたものなど幅広い応用が利く。
上記のメタルベイン、及びワイアードやソードフィッシュのように金属限定、ペイバックのソクシ・ジツのように心臓限定(?)と、対象が限定的なキネシスも多々存在する。一部のエンハンスメント・ジツも一種のキネシス・ジツといえるかもしれない。
カラテミサイルとは似て非なるジツであり、ニンジャスレイヤープラスのディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(15):カラテミサイルと血中カラテ粒子には両者の見分け方・性質の違いが詳述されている。
なお、ネンリキを発生させている術者のカラテエネルギーに干渉することで対抗出来るらしく、ナラク・ニンジャは自身の暗黒カラテ放射によりラオモト・カンのキネシス・ジツを阻止した。
- 使い手:ウォーロック、ケイビイン/オダ・ニンジャ、エンキドゥ、サイクフィンクス、ザ・ヴァーティゴ、ソードフィッシュ、フォースカインド、マインスイーパ、マスターセンセイ、ラオモト・カン、ラプチャー
- 亜種:キャスケット(ホロウバインド・ジツ)、グラビティボンズ(重力のジツ)、ペイバック(ソクシ・ジツ)、メタルベイン(磁力テレキネシス)
- キネシス・ジツとの明言はないが類似のジツを使う者:エゾテリスム、クエスター・ナル、クセツ、フージ・クゥーチ
キリングフィールド・ジツ
コロス・ニンジャクランのニンジャが使う奥の手。
周囲を不可解な霧で包み、外界との接続を切り離した荒涼たる殺戮空間を形成するジツ。空間の細かな造作は行使者の原点めいた心象風景が反映されるようである。
空間内ではソウル由来の干渉力が制限されるようで、フィールド内ではジツを行使することが出来なくなる(スリケンも生成不可)ため、相手は純粋に素手や武器によるカラテ一本での勝負になってしまう。なお、ジツ使用者は武器等を持ち込むことが可能である。
コロス・ニンジャクランの「コロス」は殺戮に重点を置いたカラテを研鑽することが由来と思われるが、ジツや小細工を「殺す」という意味合いもあるようである。
起動時にはカラテシャウトとは違う「トリガー」となるシャウトが必要となるが、定形のものはないようだ。
また、有効射程の概念があるようで、シャウトから実際に空間に引きずり込まれるまでのわずかな間に使用者との距離が離れれば、回避することも可能。その場合、使用者だけが空間に入り、自発的な脱出が出来なくなるというバグめいた挙動が起こってしまう。
ジツ重点のニンジャを完封し得る強力なジツである反面、その代償も巨大であり、フィールド中に滞在するだけで精神がヤスリがけめいて削られてしまう。フィールドを脱しても過去手にかけた犠牲者が記憶の深淵から墨絵めいて現れ、安息の時間を与えない。無論、このジツから生きて逃げ延びた相手も同様である。
デソレイションとの激戦を切り抜け、キリングフィールドを離脱したニンジャスレイヤーもしばらく心に澱を抱えてしまい、それを利用されて窮地に陥ったこともあった。
実際強力なジツだが、どんなジツでも確実に封じられるというわけではないらしい。また、ジツの強さには個人差があるという(参考:12)。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
ゲン・ジツ
周囲に特殊な力場を形成し、範囲内の者の知覚や精神を乱すジツ。
主にダマシ・ニンジャクランが取り扱う。
ヒュプノ・ジツやフドウカナシバリ・ジツなどの他の幻惑系ジツと比較すると、効果が極めて大規模かつ広範囲に及ぶ場合が多く、集団戦でも強力な威力を発揮する。
標的はおろか、時には地の文や読み手すら惑わされてしまうほどの実際恐るべきジツである。
コソク・ジツ
拘束具に触れてエンハンスメントを施し、その強度と拘束力を超自然的なまでに高めるジツ。
高位の使い手になると自動的に対象に巻き付くなどの効果を付与することもできる。
術者の手を離れても長時間維持されるため、ジツの施された拘束具を他人が使用することもできる。
強力なコソク・ジツは対象の精神にも影響を及ぼし、モータルを朦朧や無気力状態にしたり、ニンジャであっても倦怠感やカラテの減衰などの悪影響を受けるという。
また、強度や維持時間に問題があるが、カラテ粒子のロープを生成して繰り出す者もいるようだ。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
コリ・ジツ
主にコリ・ニンジャクランのニンジャが使用するジツ。
ジツの開祖はコリ・ニンジャ。彼は冷気の力とスイトン・ジツを組み合わせることで、恐るべきコリ・ジツの原型を編み出したという。
その内容は多岐に渡り、冷気を直接相手に浴びせる、剣や盾といった接近戦用の武器、あるいはスリケンやクナイ・ダートといった飛び道具を生成する、戦闘の補助として足元の水や空気を凍らせて踏み台にする、傷口を氷で塞いで応急処置を行うなど、様々なワザが存在する。
これはコリ・ジツの応用性もさることながら、第3部においてホワイトドラゴンの下に集ったコリ・ニンジャクランのニンジャ達が多く登場したことも関係しているだろう。
作中において「コリ・ジツ」の使い手であると明言されているニンジャは意外と少ないが、基本的には氷に関するジツを使用する者は広義のコリ・ジツ使いと解釈して問題ないと思われる。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
- 使い手:アイスジャベリン、アイスシールド(コリ・タテ・ジツ)、アヴァリス、クリスタライズド、コールドノヴァ、コールドブラッド、シヴァー(コリ・スリケン)、ジェドマロース、スノークーガー(クーガー・スリケン)、ダイヤモンドダスト、チリングブレード(コリ・ケン)、ブリザード、フロストデビル(コリ・テイ、ダイヤモンド・ダスト・ブレス)、フロストバイト、フローズン(アイスブラスト・ジツ、アイススプラッシュ・ジツ)、ホワイトドラゴン、ビロウサージ(ササメコリ・ジツ、コリの歩法)、リフリジレイター、レイテツ
シニフリ・ジツ(マッタキ)
一時的に心臓とニンジャソウル活動を停止させ、マッタキ(全くの)死を偽装するジツ。
「ゼロ・トレラント・サンスイ」のTwitter連載時はそのまま「マッタキ」という名前であったが、その後原作者のミスとして修正された。
使い手ではミニットマンやシズケサが有名。このうちミニットマンはそのまま「死んだふり」として使っているが、シズケサは死を偽装したまま移動することが可能であり、ステルス・ジツと合わせて隠密行動に使用している。
なお、長時間心臓を停止させていると当然ながら不可逆的な死に至る。かつてトザマ・ニンジャは天守閣で敵に包囲された際にこのジツを長く使い過ぎ、完全に心停止して死亡したという。
また、ディテクティヴも肉体から超自然のカラスを放つ事で心停止に至るジツを使えるが、こちらは放ったカラスを通じて周囲の状況を把握したり、カラスを肉体に戻して復活するなど、通常のシニフリと少々勝手が異なる。そのため、純粋のシニフリとは違うジツの可能性がある。
ジョルリ・ジツ
無生物や人形を遠隔操作するジツ。
機械やサイバネティクスも自在に操ることができ、ロボ・ニンジャやオイランドロイド、マグロ・ツェッペリンすらも操れるため、現代の環境においては強力なジツ。
名称からしてジョルリ・ニンジャクランのジツだと思われるが、詳細は不明。
スイトン・ジツ
いわゆる水遁術。水を操って攻撃したり、自身の身体を水に変えてアンブッシュを仕掛けるジツ。
ジツの開祖については、ウミ・ニンジャ、スイ・ニンジャ、ミズ・ニンジャなど諸説あるが、その中で最も有力視されているのはアクア・ニンジャであるという。
忍殺世界ではスイトン・ジツ使いは非常に少なく、このジツの使い手であると初めて明言されたヴォジャノーイが登場したのは連載開始から8年目となる2018年であった。
リキッドが用いるスイトン・ジツはスライム・ニンジャクランのニンジャのジツと似ており、それらもスイトン・ジツに含まれている可能性がある。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
ステルス・ジツ
作中においては、光学的に自らの姿を消す意味で使われることが多いジツ。
主にシノビ・ニンジャクランのニンジャが得意とする。
その殆どはステルス機能を持った装束を用いて姿を消すというものだが、シズケサはこれに自らのジツを加えることでより完成度の高いステルス状態を実現しているようだ。
単純に光学迷彩を行っただけでは足音や足跡、衣擦れや息遣いなどニンジャ観察力を用いて見抜ける要素も多いため、それらをどれだけ消せるかがステルス・ジツのワザマエの度合いといえる。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
- 使い手:シズケサ、ソリチュード、ノーシーアム、バンダースナッチ、バンディット、フォビア、ミラーシェード
- 亜種:キルスウィッチ(マス・ステルス・ジツ)、コルヴェット(カゼのジツ)、シャドウウィーヴ(シャドウリープ・ジツ?)、ソルスティス(トバリ・ジツ)、マスモーフ(群体ステルス・ジツ?)、ミエザル(ミエザル・ジツ)
ゼゲン・ジツ
他者を魅了して催眠術にかけたり、思うがままに操ったりするジツ。
自分の目の輝きを見せることでジツをかけるなど、ヒュプノ・ジツやフドウカナシバリ・ジツと類似している点もあるが、こちらは基本的にモータルにしか通用しない代わりに長期間に渡って効果が持続するのが特徴らしい。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
タタミ・ジツ
超自然のタタミを召喚するジツ。「マスタータタミ」ことソガ・ニンジャの代名詞とされるジツであり、古事記にも書かれているという。
ソガ・ニンジャのユニーク・ジツとも思われるが、ダンア・ニンジャがソガ・ニンジャからタタミ・ジツを受け継いでいることから、ソガ・ニンジャクラン内には伝わっていたようだ。
デン・ジツ
電気や雷を操るジツ。
武器に電気を纏わせる程度の者、離れた場所に雷撃を発射する者など使い手によって規模はまちまちである。
ニンジャの中にはサイバネや武器に内蔵されたテクノロジーによって電気を攻撃に使う者もいるが、これらがデン・ジツに含まれるのかは不明。
- 使い手:アヴァリス、アークボルト、アガメムノン/ゼウス・ニンジャ、インパルス、プラズマリザード
- 亜種:アラシ・ニンジャ(雷撃)、サブスティテュート(電気系エンハンス)、ピカトリクス(チェイン・ライトニング・ジツ)、ヘヴンリイ(帯電ソニックカラテ)
- 詳細不明:ケイトー・ニンジャ(緋色の稲妻)
ドク・ジツ
読んで字の如く、毒を扱うジツの総称。
特にヘビ・ニンジャクラン(Twitter連載時はトカゲ・ニンジャクラン)が得意とするとされている。
バジリスクやニーズヘグの様に武器に毒を塗り込める者、モスキートの様に特殊な器具によって毒を注入する者、シーワーラットの様に自らの身体に毒を持つ者など、使い手によって形態は様々。広義では毒矢もドク・ジツの一種となるらしい。
また、ドク・ジツの使い手の中には、自身が毒に対する強い耐性を持っているケースがまま見受けられる。
- 使い手:グリーンパイソン、コッカトリス、コッカトリス(サムライニンジャスレイヤー)、コープサー、シーワーラット、ドクター・コーマ、ニーズヘグ、バジリスク、ブラックウィッチ、ポイズンフィスト、メイヘム、モスキート
- 亜種:ガスハファー(ドクケムリ・ジツ)、サーペンタイン(チドク・ジツ)、ドゥームサーペント(毒鉤爪)、ドラコニック(ドク・ムシ・ジツ)、ナウジア(ベノムサメ・ジツ)、フォレスト・サワタリ(毒矢)、ペイヴメント(毒矢)
- 詳細不明:アヴァリス
ドトン・ジツ
土や岩を利用して攻撃するジツ。基本的には穴を掘ってその中に隠れ潜んだり、地下から移動してアンブッシュを仕掛けたりする。
名前からしてこのジツの専門家であろうセンチピードの長距離ドトン・アンブッシュに代表されるが、ニンジャスレイヤー、ディヴァーラー、ブルーブラッドなどの特にドトンに秀でているわけではないニンジャが即席で行うケースもある。
単なる力技で掘り進む者もいれば、地面を泥状に変化せて潜り込む者もおり、ドトンの中でも岩やコンクリートなどに潜行するジツは高度とされる。
キノコ・ニンジャクランの得意とするジツでもあるようだ。
亜種・変種のドトン・ジツを使うニンジャも多い。
例を挙げると、スタラグマイトのドトンは地面に潜るのではなく、周囲の地形に同化し移動するものである。また、ノーハイドの使うドンデンガエシ・ジツも一見地面と関係ないながらドトンの一種とされている。これらを見るに、土に限らず通常移動困難な地形を移動するジツはドトンの範疇に含まれるのだろう。
グレイヴディガーのドトン・シールド・ジツのように、土そのものを動かしたり制御するドトンも存在する。
それらのような超人的なジツの他にも、バグベアーが見せた土煙による目くらましのように、実在の忍者が使った「敵の行動を阻害し逃走や攻撃に繋げる」ことに重点を置いた、本来の意味での土遁術に近いドトンも登場している。
- 典型的ドトンの使い手:ヴァイルモール、サンドクロウ、スカーレットテング、スカベンジャー、センチピード、ソルヴェント、タルピダイ、ブラックストライプス、ブラックソイル
- 変種ドトンの使い手:グレイヴディガー、シースラッグ、スタラグマイト、ノーハイド、モルディスライム、ロックイーター、トラップマスター
- 目くらましとしてのドトン:バグベアー
- 詳細不明:アヴァリス
ヒカリ・ジツ
主にヒカリ・ニンジャクランのニンジャが使用するジツ。
比較的オーソドックスなものとしてはレイディアンスの全身から光を放って相手の視界を奪うジツが挙げられるが、一方でジルコニアが使う任意の接触対象に有害な結晶体を寄生させるジツもヒカリ・ジツとされており、その内容は使い手によって千差万別である。これはヒカリ・ニンジャクランのニンジャがヒカリ・ニンジャの力の片鱗を探し求める巡礼者達であるという事情から来ているものと思われる。
ナラク・ニンジャ曰く、ヒカリ・ジツは基本的には「怯懦な目眩まし」に過ぎないとのことだが、ジャスティスはテックを用いることによってジツを強化し、ニンジャの脇腹を抉るほどの威力を実現している。
- 使い手:ジャスティス、ジルコニア、フロームンド、ルミナント、レイディアンス
- その他のヒカリ・ニンジャクランのジツの使い手:ヒカリ・ニンジャ(コウ・リン・ジツ)、ムーンビーム(イザヨイ・ジツ)、メイガス(コロナ・ジツ)
ヒュプノ・ジツ
相手を幻惑して操る催眠術めいたジツ。「サイミン・ジツ」と呼ばれるものもある。
パープルタコは相手に自分の目の輝きを見せることで発動しているが、メズマライズは自らの手の動きを相手に見せることでジツをかけており、その手順は使い手によって様々である。
一見してフドウカナシバリ・ジツと変わらない効果だが、サブジュゲイターの亜種フドウカナシバリ・ジツである「ヨロシ・ジツ」は名鑑によると「特殊ヒュプノ・ジツ」であるらしく、ほぼ同義のものと見てよいのかもしれない。名鑑から設定が変更された可能性もある。
モルフェウスが使うネムリ・ジツはヒュプノ・ジツの亜種とされ、複雑な手順と引き換えに広範囲不特定多数の標的を催眠状態に陥らせた上で殺害するという大規模なものである。
フドウカナシバリ・ジツ
我々の世界で忍者の技として知られている「不動金縛り」は主にシャウトによる瞬間催眠によるものだが、本作においてはいわゆる「瞳術」めいたジツとして描かれる場面が多い。
『甲賀忍法帳』や『NARUTO』など他所のニンジャ作品でもしばしば最強格、あるいは物語上重点のニンポとして扱われることが多い、由緒正しいニンジャのジツである。
名前からすると敵を金縛りにするだけに思えるが、実際には使い手の瞳を見た者を思うがままに操ったり、精神を破壊したり、石化させたりと様々な効果がある。
上位の使い手によるものは視線を合わせる必要すらなく、目から放たれる光線により一方的に効果を発揮する強力なジツとなる。
コブラ・ニンジャクランのニンジャが代表的な使い手だが、他にも様々な亜種が存在する。
ブンシン・ジツ
文字通り自分のコピーめいた分身を1~複数体作り上げ、相手を幻惑・翻弄し同時に多方向から攻撃を仕掛けるジツ。
古事記のニンジャ神話にも登場し、モータルの間でも(ニンポ的な意味でではあるが)高い知名度を誇るニンジャのジツの代表選手の一つ。しかし実際は極めて習得が難しい希少なジツであり正統な使い手は少ない。
様々な亜種が存在し、ジツを応用したカラテを用いるキリンギや、アガメムノンがデン・ジツを使って生み出す「デン・ブンシン」などが挙げられる。
他にはシャドウウィーヴが編み出したブラックドラゴンの影を操るジツ、覚醒直後に見せた自身の影を12体同時に編み上げるジツもブンシン・ジツの一種といえよう。
IRC空間上という舞台に限定するならば、ダイダロスが得意とする多重ログインによって自らの論理肉体を大量増殖させる攻撃もサイバーブンシンと称される。
作中で見られるのはもっぱらサイバネ改造した自身の肉体を複数のパーツに分離させて操る「サイバネ・ブンシン・ジツ」であり、こちらはソーサラー、ディスメンバメント、デュラハンなどの使い手が登場している。いずれもパーツの一つを破壊されたぐらいでは致命傷とはならないが、頭だけはいかんともし難いためそこを攻撃されて敗北するケースが多い。
また、バイオニンジャのボタニックは自らの餌食となった死体を身体から伸ばした蔦を用いて操る「バイオ・ブンシン・ジツ」を使っており、マッポーの現代ではテックの力で生み出されたジツの方が主流になっているようだ。
他にも、自らが脱ぎ捨てたニンジャ装束を囮にして相手の背後に回るという、我々が知るところの「変わり身の術」に近い戦法が地の文によってブンシン・ジツと説明されたこともある。
- 使い手:コンジャラー、サイグナス、セト
- 亜種:アヴァリス(オルタ・ブンシン・ジツ、クロヤギ・ブンシン・ジツ)、アガメムノン(デン・ブンシン)、アモクウェイブ(シャドウトレース・ジツ+ジョルリ・ジツ)、シャドウウィーヴ(シャドウコピー・ジツ)、キリンギ(バクメツ・ケン)、サツガイ(サツガイハッポーブンシン)、ダイダロス(サイバーブンシン)
- 生物を用いたブンシン・ジツ:ヴァイン/クロヤギ・ニンジャ(クロヤギ・ブンシン・ジツ)、カークィウス(鸚鵡使役・ジツ?)、ブラックウィッチ(ネズミ・ブンシン・ジツ)、ベルゼブブ(ハエ・ブンシン・ジツ)
- サイバネ技術によるブンシン・ジツ:ソーサラー、ディスメンバメント、デュラハン
- バイオ技術によるブンシン・ジツ:ボタニック
ヘンゲヨーカイ・ジツ
己の肉体を人外の存在へと変化させることによりニンジャ膂力やニンジャ耐久力を大幅強化し、さらに鋭い牙や頑健な装甲などケモノめいた能力を得るジツ。
変化後の姿や能力、ジツの性質は使用者によって実際様々で多様性に富む。
ザ・ヴァーティゴ=サンによると、フィルギアの変身能力はヘンゲヨーカイ・ジツとは質の異なるものらしい。
アクマ・ニンジャクランのニンジャが使用する「アクマ変身」もこのジツとの類似性が指摘されているが、実際同種のジツなのかは不明。
ちなみにバイオテックを使えば疑似的にこのジツを用いることが可能であり、ジャバウォック、ブルーオーブなどが怪物に変身している。
- 怪物化:アヴァリス、ウェアジャッカル、クーフーリン、セストーダル、ゼバ・ザクマ?、ダイアウルフ、タイラシン、バードオブプレイ、フェイタル、ブラッドドッグ、ベアハンター、ホワイトパイソン、メイヘム、ラスティクル
- 肉体の一部のみ変化:ガンダルヴァ
- アクマ変身:カコデモン、バロール、ヘルフィーンド
- ヘンゲヨーカイ・ジツとの明言はないが関連性の高いジツ:イヴォルヴァー、ジャージーデビル、フィルギア
- 詳細不明:サンダーファング
マグネ・ジツ
磁力を操るジツ。金属を引き寄せたり逆に射出できる。
強力な使い手のジツは空中浮遊や敵の圧殺など重力操作めいた効果を見せるが、あくまで強力な磁場を生成しているだけであるようだ。
ジツはカラテ粒子や体内の血中カラテなどに対して特に強く作用するようで、カラテミサイルを引き寄せる。前述の重力操作めいた挙動もこの作用が影響しているのかもしれない。
作中ではニンジャマグネット理論など磁力に関するテクノロジーの研究が進められており、登場するマグネ・ジツの使い手は、磁力に最適化した装備を併用してジツの効果を高めているか、磁力テクノロジーによってジツを実現している者で占められる。
- 使い手:アダマント、ヴォーテックス、グラビトンワジェット、ワイアード
- 亜種:メタルベイン(磁力テレキネシス)
マバタキ・ジツ
ごく短距離を瞬間移動するジツ。長距離を移動するにはジツを連続して複数回使用する必要がある。
ジツの行使者に接触している者も同時に瞬間移動するという性質があり、これを利用して標的を拉致することも可能。
相手との間合いの調節や逃走において非常に有用なジツだが、縄等で拘束されている状態でジツを使用しても拘束を抜けることは出来ないという弱点を持つ。
また、前述の性質から、相手に直接掴まれている場合もジツのみで状況を打開することは不可能である。
ムテキ・アティチュード
全身を硬化させる超自然のジツであり、ジュー・ジツの一つ。
ゴダ・ニンジャによってその基本原理が纏められたが、特徴などはクランによって様々であり、文字通り全身を岩や鋼鉄のような状態に変えてしまうものもあれば、単純に外皮部分だけが硬くなったり、カラテの力場を集中させてバリアのようにしたりするものもある。
その防御力は実際脅威的で、ゴライアスやアロンダイトのように連携によってその恐ろしさが発揮される使い手もいる。
しかしながら「ムテキ」というコトダマ自体が古くから存在する奥ゆかしい逆説的デスノボリであり、打ち破られることは実際多い。硬化中身動きが取れなくなる、極度の精神集中を必要とするためテレパス=ジツによる精神攻撃には無防備といった弱点を持つ。
また実際の防御力には上限があり、一点に対する強力な集中攻撃、ムテキでは防御できないジツ、関節技・ストレッチ技などによって破られる事例が確認されている。
"attitude"とは心理的、ないし物理的な「身構え」を意味し、「無敵の構え」といった意味を指している。この名の通り、基本的には一定の構えやポーズを取る必要があり、全身ムテキ状態を維持したまま動き回れるニンジャは現時点では登場していない。
なお、ザ・ヴァーティゴ=サンとウィルキンソン氏による質疑応答ではムテキが破られるのはカラテの問題と明言されたため、ムテキをデスノボリ扱いされた使い手についてはつまりそういうことなのであろう。場合によっては破る側のワザマエと合わせて褒めるべきなのではないかとも思われる。
また、ザ・ヴァーティゴ=サンによるとこのジツは原作者が実際の空手の三戦から発想を得た可能性があるとのこと。
使い手一覧
類型 | 使い手 |
---|---|
純粋ムテキ・アティチュード(全身硬化) | アイアンヴァイス、アイギスシールド、アダマンタイン、アロンダイト、インヴィンシブル、コロッサス、ゴライアス、ブラックメイル、ラジエイター |
部分的ムテキ・アティチュード(部分硬化) | アイアンヴァイス、ストームタロン、ファランクス、ベンケ・ニンジャ |
変種ムテキ・アティチュード | ヴォルケイノー、スティールローズ、ネザークイーン、ハーキュリーズ、ブラスハート |
エンハンス型ムテキ・アティチュード | ガーディアン |
衝撃の外部伝達「エスケープメント・ジツ」 | トゥールビヨン |
カラテによる無敵防御「カラダチ」 | インターセプター、インターラプター、サラマンダー |
カラテによる瞬間的無敵防御「サツキ」 | ニンジャスレイヤー、サツバツナイト |
詳細不明 | クラックタンク |
ムテキ・フィールド
カラテ力場による不可視の障壁を発生させるジツ。
自分自身だけでなく周囲の仲間も包み込むことができ、スリケンや銃弾程度であれば難なく押しとどめることができる。
イージスニンジャ・クランなどが用いるという。
ユメアルク・ジツ
遠く離れて逢えぬ平安時代の貴族ニンジャ達が編み出したといわれるジツ。
他人の夢の中に侵入できる。現代ではアラクニッドが使用。
ヒミツめいた会合などに便利だが、周波数を合わせるのが難しい、空間の支配権は相手側にあるため戦闘行為は困難、などの欠点がある。
シルバーキーやサロウのユメミル・ジツはこれの亜種、あるいは発展させたものと考えるべきか。
我々の世界において、平安時代の貴族の間では「誰かが自分の夢に出てきた」際、それは「出てきた相手が自分のことを想い、魂となって自分のところに訪れた」と解釈されていたという。恐らくはこの風習がジツの元ネタであろう。