- あ行
- か行
- さ行
- た行
- な行
- は行
- ま行
- や行
- ら行
- わ行
- 英数
あ行
アーク銃
枯山水庭園の灯篭に擬装された「灯篭アーク銃」が登場している。アーク放電現象を引き起こす高圧電撃銃だろうか。
灯篭セントリーガンやサイバー番犬と連携し、招かれざるヨタモノをボロクズにする。
アマクダリ・ウェポン
月面のメガトリイ基地に置かれている、鷲の一族に仕えるニンジャのみが使用を許された特殊な武器。「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」にて一部が登場した。
アマクダリ・ウェポンの本体部分にはオリハルコン(エメツ含有合金)が用いられており、これによって極めて高いカラテ伝導率や謎めいたギミックの駆動を実現している。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
「鷲の拳」
ドラゴンベインがニンジャスレイヤーとのイクサで使用した武器。
翼を畳んだ鷲を象ったオリハルコン製の巨大ガントレット。圧縮空気弾とデン・スリケンという二段階の隠し武器を有する。
「鷲の舌剣」
スワッシュバックラーがニンジャスレイヤーとのイクサで使用した武器。
薄く平たい刃を持つ奇妙な剣。刃にはオリハルコンが用いられており、通常ありえぬ柔軟性と粘り強さと硬度を実現している。
「鷲の捕獲」
金とオリハルコンの合金を織って作られた投網。
カタナ・オブ・リバプール社によって回収され、ブラックヘイズが社に所属していた時に用いた。
アンキ・ウェポン
ドクター・コーマの用いる隠し毒針武器。名称の元は「暗器」か。
現時点では未だ本編にて披露されていない。
アンタイ・ウェポン
ダークドメインがムシアナ・ジツによって禁忌の次元から取り寄せる武器。形状は様々だが、いずれも黒く放電する禍々しい様相。
攻撃時に対消滅を起こし、あらゆる物を円形に削り取る一撃必殺の攻撃力を持つ。
この場合のアンタイは「対○○用」ではなく「反物質」の意か。
アンタイ・ニンジャ・ウイルス
ニンジャのみに効力を発揮する対ニンジャ用の生物兵器。作中に登場するのはもっぱらヨロシサン製薬開発の「タケウチ」と名付けられたウイルスである。
タケウチ
2030年代にヨロシサン製薬のミヨシ・タケウチ研究員によって生み出されたウイルス。
その効果は実際覿面で、カラテのタツジンでありチャドーの呼吸で身体の毒を解毒できるドラゴン・ゲンドーソーと言えど、ひとたび感染すれば手足を振ることすらままならないほど衰弱し、実際瀕死に陥った。
第3部では「タケウチ」の更なる発展型「タケウチ改善」が登場。ミサイルの弾頭に搭載して使用された。
また、イモータル・ニンジャ・ワークショップでは「タケウチTku8」と呼ばれるタイプのものを捕獲した検体を無力化するのに用いている。
しかし、次第にタケウチへの抗体がニンジャたちの中で形成され、さらにワクチンや抗体データの流布により以前のような効果は見込めなくなり、2040年代中盤に開発は完全凍結された。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
タケノウチ
第四部の「スレイト・オブ・ニンジャ」において名前のみ登場した、「タケウチ」の後継改善プロダクト。
アンタイ・ニンジャ・ガトリングガン
対ニンジャ用の大口径弾を使用するガトリングガンと思われる。
作中ではピッチングマシーンに偽装(ペイントをそれっぽくしただけ)した上で、野球クローンヤクザによって運用された。
アンタイ・ニンジャ・ミサイル
ニンジャソウルに対して近接信管めいた起爆装置を有する誘導ミサイル。
作中代表的なものは「馬」。ラオモト・カン曰く感傷的な名前であり、「(○○的な名前だ)」としてヘッズにもスラングめいて使われている。
ザ・ヴァーティゴ=サンによる、感傷的と言われる理由の推測がこちら。
アンタイ・ニンジャ・ライフル
主としてクローンヤクザが対ニンジャに用いるライフル。
「巨大な弾丸とその推進力は、並のニンジャ憑依者の肉体を実際貫通する」と説明される。対物ライフルの類であろう。
サイバネ義手に内蔵されるタイプのものも登場している。
当たればニンジャ相手だろうが実際効果的である。当たれば、の話であるが……。
ヴァジュラ
"Vajra"。金剛杵と漢訳される仏教の法具。古代インドの神・インドラ(帝釈天)の象徴たる神話上の武器をルーツにしている。
短い柄の両端にヤリめいた刃を付けたもので、「独鈷杵」「三鈷杵」など、刃の形状の異なる様々なバリエーションが存在する。
一部の創作作品では古代インドで実際暗殺武器として用いられていたなどという設定が出てくるが、これは実際眉唾ものの話であるようだ。
本作においてはグリフォンが武器として使用している。ザ・ヴァーティゴいわく「厄介な武器」らしい。
アナンタの「ドッコ・クナイ」なども類似の形状の武器と思われるが、実際ニンジャ史学上のつながりがあるのかは不明。
ウイルス・プログラム
UNIXに被害をもたらす電子プログラム。コードロジストによって生み出され、ハッカーが武器として使う。
ワーム型やトロイなどひっくるめた広義の意味でのウイルスである。
名称が判明しているものは以下の通り。
- オナタカミの滅び
- コードブレイカー
- シケモク
- スケベ街道2.2
- スケベ・ドミネイター
- 芒
- ソースカツ丼
- ダムネイション
- 飛蝗
- 撲殺
- マルチャン
「コードブレイカー」
旧世紀の「暗号破り」プログラム。電子イナゴのコトダマ・イメージをとり、イナゴめいた電子ノイズが監視カメラ映像とIRC監視網を撹乱する。
「スケベ・ドミネイター」
2030年代にベルーカ・スケベによって開発された、ランサムウェアのような挙動を示すヴィンテージ・ウイルス。このウイルスが原因で公職員数千名が懲戒処分され、さらに内閣もスキャンダル総辞職。余波は一般市民にも及び、多くの者を路頭に迷わせた。
スケベ氏はアジトを特定され粛清されたが、ウイルスは幾人かのハッカーによって保存され、弱毒化改造で扱いやすくされたうえで2048年現在もサイバー攻撃に用いられている。
あまりにも破壊的で無秩序だったオリジナル・ウイルスは現代では失われており、官民ももはやまともに対策していないようだ。
スケベ街道2.2なるウイルスも存在する。亜種だろうか?
「ソルダACV-401」
過冬のオマーク・システムの防衛プログラムとして配置されていたウイルス。心臓部は白く四角い冷蔵庫に入った薄汚い蓄音機というコトダマ・イメージで表される。
第4部シーズン2にて初登場したが、そこから10年前の時点ですでに出回っていたらしく、当時のネオサイタマのハッカーからは「シケモク」と呼ばれていた。
タキはある理由からこのウイルスとの因縁を持つ。
エイトバイエイト64連装アンタイニンジャ砲「オムラ・デストラクター」
モーターオムラに搭載されていた、縦8列×横8列=64連装のアンタイニンジャ砲。
地の文からも「メガロ妄想者の夢の実現じみた狂気的過剰火力の真髄」と評される代物だが、後にオムラ・エンパイアはこれを自走砲に搭載して運用している。
また、デストラクターは個人携行用に小型化されたものを使用している。
エメイシ
峨嵋刺。日本では「がびし」と読み仮名を振られることが多いが、英語圏では中国語ピンイン表記に従い“Emeici”と記すのが一般的*1。
中国武術で用いられる暗器の一種で、30cmほどの金属棒の中央に指を通すためのリングを取り付けたもの。
リングに指を通して棒の部分を握り込み、拳から突き出した棒の両端部で刺突攻撃を行うのが主な攻撃方法だが、その他にも投擲したり、リングに通した指を支点にくるくると回転させ、光の反射で相手を惑わせたりといった使い方もあるようだ。
本作においては古代ニンジャの好んだ暗殺用武器とされる。
円盤刃ジャマダハル
ソードモンガーが用いた武器。ジャマダハルはインドの刀剣で、柄が刀身に対して垂直になっている、刺突に特化した短剣である。
それが円盤の刃ということは、本来の刺す目的よりも切り抉るような使い方をするのだろうか?
中国の武器である「圏」類に近いのかもしれない。一般に圏は円周部分を刃にする事はないようだが。
オスモウ拳銃
「オスモウ専用大口径弾丸」なる弾を発射する拳銃。本文中ではアマクダリのスモトリヤクザが「オスモウ二丁拳銃」を使用する姿が見られた。
スモトリ並みの体格でなければ扱えないような代物なのだと思われる。
さすがにこの銃がオスモウの試合で使用されているというわけでは……ないとは言い切れないのが忍殺世界の恐ろしいところである。
か行
角材
四角柱状に裁断された木製の資材。進歩的革命組織イッキ・ウチコワシの息がかかった闘士が頻繁に使用する。
恐らく「ゲバルト棒(左翼団体が闘争に使う棒状武器の俗称)」が由来であると思われる。実際それっぽいが、何もそんな持ちづらいものを選ばんでも……。
カタナ
説明するまでもないが、日本を代表する武具「刀」のことである。
本作においてもニンジャ・非ニンジャの別なく広く用いられる実際一般的な武器であり、キタエタのような古の名工の手による銘刀が種々登場する他、現代のネオサイタマでもカタナを商品とする刀剣店が街中に存在することが描写されている。
ブシド(武士道か)の象徴的意味合いもあるようで、この観点からキョート・リパブリックのガイオン・シノノメ・ハイスクールでは生徒に(イミテイションではあるが)カタナを帯びることを義務付けている。若い女性の帯刀も稀ではあるものの異常ではないとの言及もあるが、これはもっぱらマッポーめいた社会情勢に起因するもののようだ。
マスプロダクション品として安価な「電磁鍛造カタナ」なるものが出回っている一方、キョートなどには平安時代から続く工房がも今なお数多く存在しているらしい。
何度も鋼材を折り返して鍛錬するイメージが強いが、科学的検証の結果、2回ほどの折返し鍛錬でほぼ仕上がっていると判明したらしい。意外にも量産は容易いのかもしれない。
「イキツモドリ」
「ウバステ」
銘こそあるものの、何の変哲もない小振りのカタナ。
シルバーカラスの愛用品であったが、その死後ヤモト・コキに受け継がれた。
「エクスカリバー」
英国のアーサー王伝説に登場する聖剣。その実態は英国三神器の一つにして、闇のロイヤルコレクションの一つ。
細身で片刃の刀身のいわゆるカタナであり、目釘孔は3つ、刃渡り約110cm、柄は長く、その刀身には「エ」「ク」「ス」「カ」「リ」「バ」「ー」のルーンカタカナが縦に刻まれている。
「エクスカリバー」とは意味が今なお不明な上古の言葉であり、鍔には見事な黄金の聖杯の紋章が施されている。
リアルニンジャによって鍛えられた魔法のカタナで、ウーサー・ペンドラゴンの手で森の古戦場の岩に突き刺されていたが、アーサー王の手で引き抜かれて以降は彼の武器となった。
様々な闇のニンジャ真実に関わっており、英国建国史に大きな影を落とす可能性があったゆえに、大英博物館の地下室深くに封印されていた。
詳細はニンジャスレイヤープラスのレリック・オブ・マッポーカリプス(5):聖剣エクスカリバーを参照のこと。
「オシマエ」
ヒャッポ・ニンジャが用いる名刀。
空気・時間すら切り裂くとされるカタナであり、刀身を鞘に戻すと水晶の琴じみて心洗われる音が鳴る。
「オブツダン」
第4部にてレッドハッグが用いるカタナ。
彼女がイクサの折に古代遺跡で偶然発見した武器であり、黒い刀身と般若心経が刻まれた黒鞘を特徴とする。
詳細は不明だがオヒガンにまつわる力を持っており、接触対象に侵食し、オヒガンのノイズで汚染する。
オブツダン自身に認められた所有者は侵食を受けず、かつ、特殊な黒いニンジャ装束生成の力を得る。
「ガルシア」
ベッピンを失ったダークニンジャにザイバツから支給されたニンジャソード。
白い水牛レザーが柄に巻かれ、刀身は日本海のように美しい波模様を描き、鍔の近くには「ガルシア」の銘が彫られている。
ダークニンジャからの評価も高い名刀だが、これがザイバツの構成員に標準で支給されるレベルだというのだからキョートの刀鍛冶のワザマエたるや恐るべきである。
ザ・ヴァーティゴ=サンによると、ガルシアとはこのニンジャソードを鍛えた刀匠の名であるらしい。どうやら刀匠ガルシアに関するエピソードも存在しているようで、書籍版への収録も検討されたが、見送られたのだとか。
ザオ・ケン
インペイルメントが得物とする10フィート(約3m)長のカタナ(ニンジャソード)。そのリーチによる薙ぎ払い、串刺し攻撃は実際脅威。
鍔元には「ザオ・ケン」の銘が刻まれている。
物理書籍版にて解説されたところによると、「ザオ」とは江戸時代の漁師が用いた身の丈に倍する長さの櫂の事であるという。直接の元ネタは佐々木小次郎の使用した太刀「物干竿」、そしてそれに対抗するため宮本武蔵が使ったと言われる「櫂の木刀」か?物理書籍版では他に、「刀身はハイ・テック合金製」との記述もある。
ニンジャ名鑑では「魔剣」と称されているが、ニンジャスレイヤーとの戦いで一度折られた後も同様の得物を使用しているのを見ると、ベッピンのような唯一無二のアーティファクトというわけではないようだ。
また後にサイサムライが「サイザオケン」なる得物を使用する場面も見られた。おそらく長大なカタナ全般を指してザオ・ケンと呼ぶものと思われる。
ちなみに、大太刀には刃長3.45m、全長4.65mというザオ・ケンすら凌ぐ凄まじい代物が実在する。八幡宮に奉納されたもので常人に扱えるものではないが、ニンジャが実在していたとすれば、あるいは……。
テクノカタナ
ヤクザのモタロウが使用。グリップ部のスイッチを入れることで刀身がドリルめいて高速回転する恐るべきカタナ。
おお、見よ!『旋風の橘』めいた武器!
「ナンバン」「カロウシ」
刀匠キタエタの手による双子の刀で、四つがいが存在する。刀の柄本にはそれぞれ「南蛮」「過労死」と刻印されている。
特に全盛期の作となる最後のつがいはミヤモト・マサシが用いたもので、マサシ崇拝者のヤマブシ集団によって聖遺物として保管されていた。
文化財だが、ミヤモト・マサシを信奉するラオモト・カンが全てのつがいを入手しており、そのうち一つがいをニンジャスレイヤーとの対決時に用いた。
ソウカイヤのシンボル、クロスカタナ・エンブレムのモチーフでもある。
「四つがい」の意味に関しては「『ナンバン』と『カロウシ』」が合計四セット八本あるのか、同種・別名のつがいの刀が他に三組あるのかはヘッズの間でも見解が分かれるところだったが、聖ラオモト没後、一つがいがエンプレスの手に渡っていることから、どうやら前者が正解のようだ。
ネオン・プラズマ・カタナ
ネオンプラズマ・カタナ、あるいは単にネオン・カタナやプラズマ・カタナと表記されることもある。
カタナ・オブ・リバプール社の看板商品で、そのネオン・プラズマ光の軌跡は同社の象徴。
- 「トリスタン」「イゾルデ」
マークスリーがエリザベート・バサラより下賜された大小一対のカタナ。トリスタンが長剣でイゾルデが短剣。
「カタナ・オブ・リバプール社の宝」と称される第二世代ネオン・プラズマ刀の傑作であり、かつてオムラ・エンパイアの重役の一人を滅ぼしたとされる。
ノダチ・ケン・カタナ
ペインキラーの得物。「恐るべきリーチ」の「強力な武器」のようだが、普通のカタナとの差異についての描写は乏しい。
名前からして野太刀がモデルの武器なので、ザオ・ケンやバスタード・カタナブレードツルギほどではないにしろ普通のカタナよりは長い刀身を持つのだろう。
ヒート・カタナ
ブラッドチェイサーや戦闘用オイランドロイドが用いた得物で、赤熱して輝く刀身でオイランドロイドのボディですら容易に溶断してゆく。
ヒート・ケン
レッドラムが用いた得物で、彼曰く「テックと匠の技のハイブリッド」。その赤熱する刀身で相手の武器や防御を溶断してゆく。
地の文によるとカタナであるようで、上記のヒートカタナのとの差異は不明。
キツネ・ウエスギ卿の「ヒート剣」もこの分類に含まれるのだろうが、こちらは段違いの性能を持つオーバーテクノロジー武器なので紹介だけに留める。
プラズマ・カタナ
電磁パルスを刀身に纏わせ、破壊力を向上させる機構を採用したカタナ。鞘にカタナを納める事でパルス帯電が行われる。バッテリーやパワーセルの存在は確認されていない。
ニンジャが振るえば、抜刀後まもなくであれば軽戦闘メカの装甲をやすやすと貫徹する。
作中で登場したものはオナタカミ社製。オナタカミ・トルーパーズの装備の一つで、非クローンヤクザの隊長格が腰に佩びていた。
オムラ・エンパイア社員も装備しており、暗黒メガコーポでは一般的な武器のようだ。
「ヘシキリブレード」
かつてオダ・ニンジャが所有し、アケチ・ニンジャの元に渡った魔剣。刀身には「ヘ シ キ リ ブ レ ー ド」の銘が刻まれている。
極めて高いカラテ伝導率と非常に長いカラテ半減期特性を持ち、いまだオダやアケチのカラテが残留している。
元は無銘のカタナだったが、幾度も鍛え直され、リアルニンジャ達のカラテを注がれたことで強靭な魔剣となった。
元ネタは織田信長の名刀へし切長谷部と見て間違いないだろう。
詳細はニンジャスレイヤープラスのレリック・オブ・マッポーカリプス(4):魔剣ヘシキリブレードを参照。
「ベッピン」
リンク先を参照な。
鎌(カマ)
草や芝を刈り取るのに用いられる農具の一種。地の文=サン曰く「凶悪武器」。
名のあるニンジャの中ではスマッグラーやスカーレットテングが使用。その他、グラスホッパーが「改造草刈り鎌」、ブラックウィッチが「シックル」を得物としている。
鎌バット
夜な夜なネオサイタマの交通を脅かす暴走クランが使用する恐るべき凶器。バイクヘルメット程度は貫通殺してしまう。
恐らくバットの先端に鎌が括り付けられているのだろう。入手しやすい二つの道具を結び付けて武器としてしまう、戦慄なるマッポーの知恵である。
漢字サーチライト(カンジ・サーチライト)
照射する事で対象を行動不能にするほどの光圧を持つライト。
一般人やクローンヤクザ程度ではこの束縛から逃れられず、ザ・ヴァーティゴですら「光の刺激がもたらす幻聴に苦しめられる」と言うほどの効能がある。
第3部では、個人携行用の小型軽量版と思しき「漢字マグライト」も登場。
ガントレット
篭手。ブレーサーよりも広範囲の、前腕部全体を覆う強靭な防具。
ブレーサーに比べより防御的な装備と言えるが、これを使用するニンジャは存外に多くない。
また、少ない使用例の中でも、キャタピラーやスカラムーシュ、シャーテック出身ニンジャのスナイパー・スリケン投擲用ガントレットのように防御機能よりも攻撃的な内蔵ギミックの方が目立っている感も。
見方を変えれば、防御的な要素が多い分、武装を保持しやすいとも言える。実際、試作品のセスタスガンや、ガングローブのように、防御重点しないと自分の拳が吹き飛ぶ代物もあるし……。
アコライトがボンジャン・テンプルの宝物殿で発見し、後にダークニンジャの手に渡ったガントレットはある重大な秘密を秘めた神秘的な品だったが、こちらもヒサツ・ワザの反動を抑える、パンチの威力を強化するといった用法が主である。
スナイパー・スリケン投擲用ガントレット
ソウカイヤの狙撃ニンジャ・ガントレットが考案・開発した特殊なニンジャ小手。
両手のホイールを勢いよく擦り合わせ加速させる事により、ピッチングマシーンめいた原理でスリケンを高速射出するようだ。
後に某がこれの権利を取得し、さらなる改良を施されたバージョンが登場している。
「キセル・オブ・デス」
ヘリコイドが用いる、10メートルはあろうかという巨大狙撃銃。
組み立てて運用し、ステルス迷彩によって不可視化される。
大気圏まで届くすさまじい射程距離を誇り、さらに様々な場所に浮遊させたリフレクターに跳弾させることで通常では不可能な軌道の狙撃が可能となる。
ククリナイフ
ネパール山岳民族の山刀。彼らによって編成されたイギリス軍傭兵・グルカ兵がコンバットナイフとして装備したので「グルカナイフ」とも呼ばれる。
先端の重い「く」の字型に湾曲した刀身が特徴で、鉈のように振るって敵を叩き斬る。
フォレスト・サワタリがマチェーテ(マチェット、マシェットとも。一般的な直刃の山刀)と共に愛用している。
鎖鎌
忍者の武器として実際有名な装備であるが、忍殺世界においてはそれほど使用者は多くない。
オーソドックスな鎖鎌の使い手として確認されているのはエルドリッチくらいのもの。
ブラッククレインは鎌と分銅をそれぞれの手で使う必要のあるはずのこの武器を二刀流で使用している。ナンデ?*2
その他、オーファンが「ロングレンジ鎖鎌」を、ディスエイブラーが鎖鎌とも称されるフック付き鎖を使用している。
出自が暗器めいた非正規戦向きの装備であり、アイサツに始まるニンジャのイクサにはふさわしくないという奥ゆかしさがあるのかもしれない。
鎖付きバズソー
INWのゾンビー・ニンジャ輸送車に備えられていた手術用モーター丸ノコ。ジェノサイドが手首部分に繋いだ鎖の先端に装着し、武器として使用している。
鎖からバズソーにカラテを伝える事でモーターを駆動させており、また手を使わず手首だけの操縦で変幻自在の軌道を描いて敵を襲う。
デビルヴァーティゴ=サンによると、これは一種のエンハンスメント・ジツによるものらしい。
ヨーヨーめいた中距離投擲武器としても使用され、ヤバイ級の殺傷力を誇る。
鎖ブレード
ストームライダーの得物。短刀状の刃の柄に長い鎖をつけた武器で、振り回して敵の武器を絡め取ったり、投射して遠方の敵を仕留めたり、引き戻して近接攻撃に用いる。
クナイ
苦無。我々の世界で忍者の持ち物として広く知られている両刃の短剣。近接武器としてだけでなく、壁を登ったり穴を掘ったりするのにも使用されるマルチツールと伝えられている。
実際万能ナイフめいた道具なので、主に漂泊の民が携帯しており、持っていても怪しまれなかったことが現実の忍者が携帯していた理由とされる。
忍殺世界ではスリケンよろしく投擲武器として使用される小型の「クナイ・ダート」が一般的だが、一応大型のクナイを手持ち武器として使用するニンジャも少数ながら存在する。
「アンダー・ザ・ブラック・サン」では、エーリアス・ディクタス達がクナイを使って断崖の登攀に挑むという実際忍者めいた珍しい光景も見られた。
クナイ・ダート
投擲用の小型のクナイ。我々の世界で「飛び苦無」と呼ばれるものに相当すると思われる。
ニンジャによってスリケンが得意な者とクナイ・ダートが得意な者がいるようで、ザ・ヴァーティゴ=サン曰く「スリケン派が八割、クナイ派が二割」だとか。
ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(62)によると、作中では棒状のスリケンは全て「クナイ・ダート」に分類されている模様。そのため、クナイ・ダート使いの中には厳密には棒手裏剣を投げている者も含まれるようだ。
一時期、代表的なクナイ派であるシャドウウィーヴの戦闘描写などから「クナイは自己精製できないのかな?」という推測がヘッズ間で広がったが、ザ・ヴァーティゴ=サンによると、これはシャドウウィーヴの精進が足りないからで、スリケンもクナイも精製できるとの事。実際シャドウウィーヴは後に精製できるようになっている。
ネオン・クナイ・ダート
ネオンクナイ・ダート、ネオン(・)クナイとも。
アークボルトの主武器。アークボルトの所属から考えるに、まず間違いなくカタナ・オブ・リバプール社のプロダクトであろう。
ネオン・プラズマ・カタナのクナイ版と思われる。
マルチプル・クナイ
投擲時にクラスター爆発して広範囲を攻撃するクナイ。
レーザークナイ
メイレインが使用したカタナ・オブ・リバプール社のネオンクナイのジェネリック品。
投擲時に刀身が赤熱または有色発光し、軌跡がレーザーのように見えるようだ。
警棒
警察官であるナカジマが使う場面があり、実際警棒であると思われる。
しかし作中では武器としての出番よりもコトワザ「詮索好きの犬は警棒で殴られる」や慣用句「囲んで警棒で叩く」の形で触れられる場合が多い。忍殺世界では由緒正しい武器であるようだ。
- 関連項目:ジュッテ(ジッテ)
電子警棒
作中でヤクザが所持。いかなる機構があるのか、ナガドスに変形する。
ケムリ・ダマ
ケムリニンジャ(スモーク)が使う太古のニンジャ武器。「キゴーン!」という独特の炸裂音が特徴。
炸裂と同時に眩く輝くケムリが周囲を覆い尽くし、使用者を不可視の気体に変えるニンポめいた代物で、スモーク・ボムなどの単なる煙幕とは明確に区別される。
不可視の気体となった使用者はそのまま相手を一方的に攻め立てる事ができるが、実はその効果には秘密が存在する。
弾数に制限があるため自動生成はできないと思われるが、ケムリニンジャ(スモーク)に宿るソウルは強力なものであるとニンジャスレイヤーは予想している。もしかするとソウル由来の知識を元に製造されているのかもしれない。
バンダースナッチが使ったシノビ・ニンジャクランのギアであるスモーク・ボムも物理書籍版でケムリ・ダマと命名された。こちらは白い煙を目くらましに姿を隠す、我々も良く知る典型的ニンジャ・ギアである。
ケンドーケン・ブレード
ケンドー機動隊が標準装備している武装。「電磁シナイ」とも呼ばれている。
銃器とこのケンドーケン・ブレードで武装したケンドー機動隊は、作中においても実際複数のニンジャを討ち取る戦果を挙げている。
第2部中盤では「対ニンジャ・ケンドーケンブレード」なる武器を装備した部隊も見られたが、これが従来のケンドーケン・ブレードと同一のものなのか、更なる発展型なのかは不明。
コマ
ワイルドハントが操る謎の武器。様々なサイズが存在する。
外見は実際コマだが、IRC遠隔制御によって自在に空を舞い、榴弾めいて爆発したり、スリケンをマシンガンめいて射出したり、乗り物になったりと非常に多芸。
巨大な親ゴマに乗った状態のワイルドハントは、ニンジャスレイヤーのカラテすらも跳ね返すほどの防御力を獲得する。
ゴム弾銃
我々の世界でも非殺傷武器として採用されている武器と同様の物と思われる。
サカイエサン・トーフ社の工場には、AI制御式の暴徒鎮圧用高密度ゴム弾銃がいくつも配備されている。
この弾体のサイズは握り拳と同程度。頭部に命中すればほぼ確実に失明、ないし脳挫傷を引き起こすヤバイ級の凶悪兵器である。
さ行
サイ
沖縄古武術で用いられるジュッテに似た形状の武器。漢字では「釵」と書く。Ψ ←実際こんな形のアレ。
通常二本一組で用いられ、三叉に分かれた打撃部を活かした攻防一体の立ち回りを行える。また、緊急時には投擲して使用されることもあるらしい。
アメリカン・コミックの世界では『デアデビル』のエレクトラ=サンや『ミュータント・タートルズ』のラファエロ=サンの武器として知られており、実際アメリカでは「サイはニンジャの武器」との誤解も広まっているようだ。
本作においてはデスペラードやパープルタコ、モーターカネダらが得物として使用している。
「サイ・オブ・パニッシュメント」
パープルタコがキョート城の武器庫で獲得したサイ。
名称はニンジャスレイヤープラスのN-FILES【キョート・ヘル・オン・アース:急:ラスト・スキャッタリング・サーフィス】前編より。
サイ・ガイ・ユニット
指向性の電磁波兵器と音波兵器を組み合わせた、周辺の精密機器や生物へ無節操に被害を及ぼす兵器。名前の由来は「災害」から。
組立式の大型アンテナとパワーユニットからなり、通常は車両と一体化した形で運搬されるか、台車に乗せて牽引させることも可能である。
ドローンやウキヨ、および重サイバネや非サイバネの大型危険生物にまで、広くダメージを与えることができる。
都市部での使用は厳しく禁じられており、違反者は暗黒メガコーポ連合から執拗な指名手配を受けるという。
サイバーサングラス・レーザー
ヘルカイトがラオモト・カンから下賜されたオムラ・インダストリ開発の試作兵器。
サイバーサングラス内蔵の小型赤外線センサーからソウカイヤ紋の照準を放ち、しかる後サングラスから青白いレーザー光線を射出する。
火力はさほど高くはないが、支援武器として見れば優れた性能を誇る。
サイバーライフル
ドサンコ・グリズリー猟師が用いる銃器。名前からするとLAN直結射撃も可能であろう。
相手が相手だけに恐るべき殺傷力を有することは想像に難くない。神経毒弾も装填可能なはずである。
サスマタ
実在する指叉と同一形状のものと推定されるが、現実の指叉が相手の動作を封じることに特化した殺傷能力の低い道具なのに対し、本作では殺傷能力を有した刺突武器として扱われている。
モータードクロの武器として搭載されていたり、ヘルカイトがニンジャスレイヤーとの戦闘中に使用している事から、それなりに有効な武器のようだ。
第2部以降も致命的な突撃武器として、ニンジャ・非ニンジャ問わず用いられている。
ネオサイタマ市警のマッポには、暗所用と思われる高性能ライト付きのサスマタを装備している例も確認される。
その他、モーターヤブの一部モデルやカブキ・フォースの隊員などは、刺突部からアーク放電を発する「電磁サスマタ」を装備している。
サトシ
ドクタードーモが開発した兵装の一種。数々のドーモテックの中でこの装備だけ命名規則を外れており、異彩を放っている。
ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ナクソス・アンダー・ファイア】 によると、ドーモテックの戦闘用上位個体が持つ、明確に対象の殺戮を目的としてデザインされた兵装の呼称である。
サトシ(SATOSHI)という名は「Strategic Attack Toward Organized Saturated Human Instinct」(直訳すると「組織化された飽和状態の人間の本能への戦略的攻撃」)の略であるようだ。
バトルサトシ、ヘヴィサトシ、アサルトサトシ、スナイパーサトシなどがある。
アサルトサトシ
フルオートヘヴィマシンガン。
バトルサトシ
ドーモトルーパーが「バトルサトシ・ショットガン」を使用する描写があるが、詳細は不明。
ヘヴィサトシ
フルオート散弾銃。圧倒的制圧力を誇るが、大口径のショットシェルの装填は一発ずつ行われるため、攻撃を凌がれれば隙が生まれてしまう。
三種の神器
一般にはソード、ジュエル、ミラーとされるが、真の三種の神器はメンポ、ヌンチャク、ブレーサーである。
ソガ・ニンジャの命を受け、カジヤ・ニンジャが「カツ・ワンソーのケジメされし左薬指」の骨が混じったインゴットから作り出した。
なお、このインゴットはベッピンの鍛造の時に用いられた物と同一の物である。
使用者のカラテやソウルに応じてしばしば形状を変化させ、象徴的な二文字の漢字エンブレムを示すこともある。
キョート城を起動させる鍵でもあり、ロード・オブ・ザイバツが探し求めていたのはそのためであった。
偽りの神器とされたソード、ジュエル、ミラーであるが、これらの3つのレリックは実在する。詳細はプラス限定エピソードの「エンター・ザ・ドラゴン・クリプト」にて。
聖なるヌンチャク
キョート・アンダーガイオンの地下深く、コフーン遺跡に安置されていた黒檀のヌンチャク。別名「ヌンチャク・オブ・デストラクション」。
第2部にてニンジャスレイヤーの手に渡ることになる。
普段はU字型の形状で固定されており、ニンジャスレイヤーが使用する際はナラク・ニンジャがヌンチャクの封印を解く必要がある。
ヌンチャクを繋ぐ鎖は、ナラクの力を注ぐことにより超自然的な機構で長さを変える。時には十メートルほどまで伸びる。
また、ニンジャスレイヤーがナラク力を注ぐことで赤黒の炎や煙を噴出したり、柄に「忍」「殺」の炎文字が輝いたりする。
なお、物理書籍版第2部4巻のタイトルがそのまんま「聖なるヌンチャク」だが、それに対応する英題は「Nunchaku of Destruction」=「破壊のヌンチャク」という実際サツバツとしたものになっている。コワイ!
聖なるブレーサー
「真の三神器」の一つ。名状しがたい色彩を脈打たせるブレーサー。別名「ブレーサー・オブ・リジェクション」(リジェクション="rejection"は「拒絶」の意味)。
ボンジャン・テンプル宝物殿のブッダデーモン像内に謎めいた意匠の鋼鉄製ガントレットとして隠されていた。
そのサイズは可変で、着装者の体格に応じて瞬時に適切なサイズに変じ、その腕をぴったりと包み込む。また、イクサの最中にその形状を変化させる性質も持っている模様。
最初にガントレット形態のこれを発見したアコライトが使用した際には、イクサの最中にブッダデーモンめいた獰猛な禍々しい鉤を拳に生じさせている。
イヴォーカーが装備した際にも同様の鉤拳状に変化し、さらには甲冑めいて全身を覆う奇怪な装甲までをも作り出した。
ダークニンジャの手中にあっては、「無慈悲なる法と統率を予感させる」と形容される禍々しいガントレット状へと変化。さらにはその手甲に「刃」「鉄」のエンシェント・カンジが光り輝く(連載初出時は「鋼」「鉄」だったが、これは誤りであったため後に訂正が出された)。
聖なるメンポ
「真の三神器」の一つ。別名「メンポ・オブ・ドミネイション」(ドミネイション="domination"は「支配」の意味)。
装着したニンジャのジツをブーストする効果がある。
ロード・オブ・ザイバツが装着した時は「罪」「罰」のカンジが刻まれた。(二つのカンジの网部が、目の部分になるようなデザインなのかもしれない)
ショーグン・オーヴァーロードの鎧のメンポとして隠されていた。
斬馬刀
古代中国の巨大な刀剣。馬ごと騎兵を斬り殺すために用いられた武器と考えられているが、その形状や実際使われていたかどうかについては諸説ある。
実のところ、これはザンマ・ニンジャが戦場で使い捨てた大剣をモータルが目にし、狂気のうちにそれを模したものであるようだ。
詳細はニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス(79):狂気の英雄ザンマ・ニンジャとネザーオヒガンを参照のこと。
ジェット・ハルバード
ビーフイーターが愛用する武器。ナギナタめいた長い竿状で、ロケット推進装置で速度と威力を増す仕組み。折り畳んで収納も可能。
先端部にトマホークを接続するのが本来の形態であり、閉所での戦闘時はトマホーク部分のみを手斧として用いる。
斧が振るわれるより先に懐へ潜り込むのが必勝法だが、それには超人めいたスピードが必要。
重金属弾
重金属が使われている弾丸。通常の弾丸より高価。
ダブルコート弾やトリプルコート弾なる種類が存在する。
ジュッテ(ジッテ)
十手。30cm程度の棒状の打撃武器。持ち手近くに小型の鉤が取り付けられており、これによって相手の武器を絡め取ることができる。
柔術などに用いられる歴史ある武器だが、江戸期の捕方の持ち物としての方が実際有名であろう。
本作では主にマッポや刑務所施設の看守などが装備している他、ケイビインやブルージュッテなど、ニンジャの中にも使用者が散見される。
ショック・ジュッテ
スタン警棒めいた通電機構を備えたジュッテと思われる。「スタン・ジュッテ」「電気ジュッテ」「スタン・パルス・ジュッテ」などといったものも出てくるが、類似品であろう。
一般市民が護身用に携帯している場面がしばしば見られ、マッポーの世では広く普及している模様。
キョート・アッパーガイオンのケビーシ・ガードが装備しているものは、二秒通電で脳が沸騰して死ぬという物騒な代物である。
ショックアーム
サイバネアームの一種。鈎付きロープめいた外見。
手首から先を射出し、ワイヤー伝いに電流を流す。ただし使用者に対しての絶縁処理は施されていないようで、水場では実際不利。
ショック銃
実体弾の代わりに電光を発射する銃器の一種。直撃すれば人間一人を黒焦げ死体に変えてしまう威力を持つ。
作中に登場したものはいずれも充電式であった。
ショックブラスター
衝撃波を撃ち出し、空気の圧力で対象を殺傷する凶悪兵器。外観は「モーターめいた無骨極まりないシルエット」と描写される。
側面のダイヤルを操作して衝撃波の範囲を調整することができ、範囲を絞るほど殺傷力が増す。
キング・オブ・ゴリラ・ヤクザクランはこの武器を用いて対立クランの構成員45名を一時間で皆殺しにしたという。
後にシンゴ・アモがニンジャに対抗するために押収物保管庫から持ち出し、ウィルオーウィスプとの戦いでその有効性を実証した。
地雷
実際地雷。
オカメ55
「感知から爆発までに若干のタイムラグがある」のが特徴的らしい。
湾岸警備隊の放出品なるものが出回っている。放出品の地雷!
磁力弾丸射出銃
SFでは実際なじみ深いレールガンか。
忍殺世界においては第2部の時点でヘリ搭載武装として実用化されていたが、第3部ではより小型化が進み人の腕部に内蔵さえできるサイズになっている。
ただし、人体内蔵兵装としての運用はニンジャでもなければ耐えられるものではない。
シンジクン
ヤルキ重工の試作兵器である八脚自立式146mm電磁砲。
砲弾にはエメツ反転弾頭を用いており、着弾するとエメツ反転反応爆発を引き起こすという。
その名称から多くのヘッズが某汎用人型決戦兵器を連想した。
スマイト・オブ・ブッダB-77"ネハン"
「ネハン」の銘が刻まれた聖職者用大型拳銃。
スリケン
"Suriken"。手裏剣。我々もよく知る、ニンジャのモスト・ポピュラーな投擲武器である。
普段はニンジャの存在など信じていない一般人も、事件現場に落ちたスリケンを見ると「もしやニンジャの仕業ではないか」と疑うほど。
一般に海外のninja物作品で手裏剣は "ninja star"または"throwing star" の名前で呼ばれることが多い中、しっかり日本語名を調べて使っているところに本作の原作者の日本知識の非凡さがうかがえる。
大量のスリケンをどこで調達しているのかについて、当初は原作者も設定を考えておらず明らかにしておらず、ヘッズに質問されてあからさまに気を悪くする一幕もあったが、後に、「空気中の金属成分を触媒にして、ニンジャソウルがスリケンを生成する」「速度とカラテが虚空からスリケンを生み出す」という説明がなされた。
ザ・ヴァーティゴ=サンによると、ソウルからスリケンを生み出すにはカラテが必要であるようだ。
そのため忍殺世界では、ニンジャはスリケンを事実上無限に投擲する事ができる。
しかし全てのニンジャがスリケンを生成できるわけではなく、例えばヤモト・コキやスーサイドはアーチ級ニンジャソウルの憑依者で本人も相当のカラテを積んでいるのにスリケンを生成できない。
また生成されたものではないスリケンを「実体スリケン」と区別することがある。
なお、あくまで重金属は触媒であり、空気中の金属成分そのものを凝縮してスリケン状にしているわけではない様子。作中ではスリケンを構成する物質を「スリケン物質」と呼称し、その組成については明らかにされていない(磁力に引き寄せられたりするので、何らかの金属ではあると思われる)。
ニンジャスレイヤーの場合は特殊で、己の血をスリケンの触媒にしている。また、空気中に重金属がなかった時代のニンジャは、大地のエレメントを触媒にスリケンを生成していたらしい。
物質生成ではなく、エネルギーそのものをスリケンとして射出する「エネルギー・スリケン」というジツも存在する。
ニンジャスレイヤープラスによるスリケン生成原理の解説はこちら。
その威力は使い手によって大きく変わると思われるが、作中では概して拳銃より遥かに強力な武器として設定されており、人体はおろか石像や機械をも易々と破壊する。
また、強いカラテがこもっていれば、命中した部位を吹き飛ばしたり、戦車やツェッペリンの類の装甲を貫通し、重要機関部を破損させて爆発せしめる事すらも可能である。
現実における一般的なもので比較すると──
9mm拳銃弾は弾頭が8g前後、ほぼ音速(=時速約1200km)で発射される。
一方、鉄製の四方手裏剣は100~150g程度の重量である。
これらの数値がそのまま当てはまるとすれば、スリケンは最低でも時速270km程度の速度で投げられている事になる!コワイ!
ただしニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス(12):磁気嵐の晴れた世界で(3)によると、スリケンの威力はこめられたカラテに依るものであり、純粋な物理エネルギーでは銃弾に劣るらしいので、時速270kmには遠く及ばないことになる。
近接のカラテ攻撃に比べてスリケンは威力で劣るものの、相手への牽制、立ち回りにおける己の隙の解消、相手の隙の誘発など、イクサにおいて敵を王手に追い込むための重要な布石となる。
ちなみにヒュージシュリケンが「シュリケン」表記なのは、原文で彼の名前だけなぜか「Shuriken」とスペリングされているため。
この件に関し、原作者からの返信は得られなかった。(書籍版登場人物名鑑、「ヒュージシュリケン」の項)
原語版(英語版)「マシン・オブ・ヴェンジェンス」chapter2において、以下の真実が明かされた。
- 上記のようなプロセスで生成される「スリケン」は、厳密に言えば本来(古来?)の「シュリケン」とは異なる。
- スリケン生成が可能なのはグレーターニンジャ以上に限られる。
現代世界では、「スリケン」という言葉には二つの用法があるようだ。
一つは我々も知る「手裏剣(シュリケン)」と同義の「広義のスリケン」。その中でも大気中から生成されるものが「狭義のスリケン」である。
ヒュージシュリケンが背負う武器は、即席の生成物でなくオーセンティックな手裏剣に近いという意味で「ダイシュリケン」の表記になったと考えられる。
しかしながら、その説明の直前に、「一見するとninja throwing star別名shurikenに見える。しかし厳密に言えば、shurikenではなくsurikenである。」と、一般海外読者に馴染みが深いであろう "ninja throwing star" の名前を併せて使っていること、そして原語版(英語版)の用語集のSurikenの項にも同様の説明があることから、これは読者に対する説明で、「本来の」シュリケンとは「我々読者の住む世界」の手裏剣だとも解釈できる。
N-FILES【ネオヤクザ・フォー・セール】では翻訳チームの推察として、「最初期のプロトタイプにはsurikenは存在せず、全てshuriken表記だったことから、最初期に創られた彼はその名残でshuriken表記なのではないか」という仮説が提示されている。
なお、作中では棒状のスリケンは全て「クナイ・ダート」に分類される模様。
アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン
主にバジリスクやニーズヘグらが用いるスリケンであり、特徴的な長い名称がテンドンで繰り返されたインパクトから、一部のヘッズに人気が高い。
第1部の「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」#9では
互い違いに複数の歪んだ刃が飛び出したアフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケンは、平安時代、とくにトカゲ・ニンジャ・クランに好まれた武器だ。トカゲ・ニンジャ・クランはコブラ・ニンジャ・クランと義兄弟関係にあり、ドク・ジツに特化したカラテが恐れられていた。
と、トカゲ・ニンジャ・クラン及びコブラ・ニンジャ・クランとの関連が紹介されているが、第3部の「リヴィング・ウェル・イズ・ザ・ベスト・リヴェンジ」#4では、
マスター・ヴォーパルは邪悪なアフリカ投げナイフめいたスリケンを指し示した。「あれはどうだ?ヘビ・ニンジャ・クランの武器よ。ヘビ・ニンジャ・クランは技巧に長け、実際バジリスクとニーズヘグの武器は……ダメか?よくよく堪忍袋を温める男よ」老人は肩をすくめる。「ならばベンケの武器だ」
このように、ヘビ・ニンジャ・クランとの関連が語られている。設定考察に興味があるヘッズは背景を考えてみるのも面白いだろう。
なお、ニンジャ観察力を持つ者ならば、文字数の都合であろうか微妙に表現が異なる事に気がつくであろう。以下に、そのバリエーションを整理する。
- アフリカ投げナイフめいた邪悪な特殊スリケン(「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」#9)
- アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン(「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」#9)
- アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン(「キョート・ヘル・オン・アース」序「エンタングルメント」#6-48 他)
- アフリカ投げナイフめいたスリケン(「キョート・ヘル・オン・アース」序「エンタングルメント」#6-49)
- 邪悪なアフリカ投げナイフめいたスリケン(「リヴィング・ウェル・イズ・ザ・ベスト・リヴェンジ」#4-19)
「リヴィング~」では修飾語の順番が変わっているが、指し示す対象に特に違いはないと思われる。
その形状から、「卍手裏剣」のことではないかという指摘もある。
なお、フンガ・ムンガはこの卍手裏剣を大型化して、刃の一つを握り(柄)にしたものと思っていただければ実際問題ない。回転させるようにして投げれば、卍の切っ先のいずれかが突き刺さるのである。
もっとも、現実の卍手裏剣は元々先が尖ってるとアブナイので刺さらないように考案された時代劇用の小道具であるが。
炸裂スリケン
サブジュゲイターが用いる異様な形状をしたスリケン。榴弾めいて炸裂し、細かいスパイクを周囲に飛び散らせる。性能だけを見ると、上記の「炸裂ハッポースリケン」と同種のスリケンと思われる。
サツガイのハッポースリケン
サツガイが用いる特殊なスリケンであり、彼を象徴するもの。
円状に八つの刃がランダムに飛び出した形状をしている。
ダイシュリケン
スリケンの中でも巨大なものがこう表記される。
ヒュージシュリケンのダイシュリケンは携帯するには背中に背負う必要があるが、AoMのヒュージシュリケンのダイシュリケンは折り畳み式、アナイアレイターのダイシュリケンは生成スリケンが集積したものと、巨大なスリケンであること以外の共通点は乏しい。
ディスク・スリケン
イッキ・ウチコワシの革命闘士ソーマタージが使用する暗殺武器。実際チャクラムめいているが、彼は手に持って近接武器とする用法も披露している。
ハッポー・スリケン
グレネディアが用いるスリケン。その名の通り八方向に刃が伸びているスリケンで、通常の物より大型。
登場人物名鑑によると、大振りゆえに様々な機構を内蔵できるようだ。
ヤモト・コキ、ジェノサイドとのイクサでは爆弾としての機能を備え、任意に起爆可能な「炸裂ハッポースリケン」を使っている。
スリケンボウガン
その名の通り、楔形のスリケン(棒手裏剣か)を射出するボウガン状の武器。
最初にこの武器について言及されたのはデスナイトのニンジャ名鑑であったが、Twitter版において彼はもっぱらタツジン級のカラテで戦っており、ボウガンを使う機会はなかった。
本編に初めて登場したのはアルバレストの使用したブレーサー一体型スリケンボウガン。両腕から高速連射されるスリケンと近接カラテを組み合わせた「フタツイシユミ・ドー」を披露した。
その後、物理書籍版「ザイバツ強襲!」に収録された加筆修正版「マーメイド・フロム・ブラックウォーター」において、ようやくデスナイトがスリケンボウガンを使用するシーンが追加された。
こちらは手持ち式で、トリガーを引き続けることでセミオート連射が可能となっている。
セスタスガン
銃器めいた仕掛けを施されたガントレット。殴りつけると同時に火薬が炸裂し弾丸を発射、密着状態で相手を撃つ。
オムラ・インダストリの試作兵器であり、シルバーカラスが笑い爺の依頼でサイバーツジギリによるテストをしていたが、角度を誤れば自分の拳を吹き飛ばしてしまう欠陥品とされた。
ウィルキンソン氏によると、ファイアブランドの装備の一つ「ガングローブ」は、このセスタスガンがオナタカミ社にて改良され欠陥を克服したものであるらしい。
ちなみに「殴りつけると同時に発射」する拳銃はスパイ用として開発され実在し、映画『イングロリアス・バスターズ』にも登場している。
セプク・オブ・ハラキリ
「ヴェルヴェット・ソニック」にて、シナリイがニンジャスレイヤーに授けた黄金のクナイ。
その正体は、平安時代の黄昏に行われたハラキリ儀式において用いられた祭器である。
シナリイの言によると、現世の武器ではなく、言わばオヒガンに突き立てる刃であるという。
シナリイは、ストラグル・オブ・カリュドーンにおける狩人とのイクサで生み出されるアブストラクト・オリガミが臨界点を越え、オヒガンを強く揺るがした時にニンジャスレイヤーがこのクナイを用いてセプクすることで、彼のソウルがオリガミと共振し、現世とオヒガンの境に生じた亀裂を広げ、ダークカラテエンパイアの核に届くことが出来ると語っている。
この際、ニンジャスレイヤー自身が命を落とすことはないが、代わりに彼を通してニンジャスレイヤーの力の源であるネオサイタマの地そのものがセプクすることになるという。すなわち、シナリイが示した手段とは、不特定多数のモータルの命を犠牲にダークカラテエンパイアを滅ぼすということである。
初出時は「ハラキリのセプク」という一見意味が重複しているように見える名称や、かつてのリアルニンジャは短刀ではなくクナイでセプクを行っていたという事実が判明したことで多くのヘッズのニューロンを揺さぶった。
ただし、忍殺世界におけるセプク(切腹)は必ずしもハラキリ(腹切)によってのみ行われるものではない(例として、拳銃自殺がセプクと表現されたことがある)。また、クナイでセプクしたニンジャも存在する。
セントリーガン
映画やゲームなどのSF作品にしばしば登場する架空兵器。機関銃などを搭載し、センサーやレーダーによって捕捉した目標を自動的に攻撃する無人砲台。
本作ではザイバツやニンジャ修道会が拠点防衛に使用しているのを確認できる。
カネモチ・ディストリクトのカネモチの邸宅などには、しばしば奥ゆかしく灯篭に偽装されたセントリーガンが配置されているらしい。コワイ!
また、ザ・ヴァーティゴ=サンは、セントリーが「セントリーガンみたいな感じ」のジツを持っていたのではないかと発言しているが、作中そのジツが披露されることはなかった。かわいそうなセントリー。
ソードオフ・ショットガン
銃身やストックを切り詰め、短くして携帯性を高めた改造銃。
基本的に銃身の短い銃は命中精度が落ちるが、ショットガンはより弾が拡散しやすくなるため、射程がさらに短くなるものの近距離での殺傷力が増大する。
コートの中に隠せて威力絶大なので、アメリカのほとんどの州ではソードオフ・ガンを持ってるだけでマッポにしょっ引かれる。60~70年代の日本においても過激派が好んで使っていた。
忍殺世界ではエルドリッチが二挺持ちして主力としている。精密射撃には向かないはずであるが、飛び来る鎖付きバズソーに向かって連射し的確にヒットさせるヤバイ級のワザマエを披露している。
ソード・オブ・ブッダ
聖別されし重金属弾丸を発射する聖職者用拳銃。使用者はネオサイタマの高位聖職者に限られる。
ブッダの救いを説き人々を導くはずの聖職者がネンブツ・チャントを唱えながら、寺院放火や聖職者殺害を目論むアンタイブディストを射撃する……これもまた、古事記に記されしマッポーの一側面なのだろうか。
なお、のちにはブディズム教団の有料マントラIRCへの登録者プレゼント候補としても名前が挙がった。銃弾の付属しない美術品扱いで合法ということだったが……。
た行
ダガー(ダガーナイフ)
ダガーとは、全長10~30cm程度の諸刃の短剣のこと。
作中では下記の「ドス・ダガー」や「タント・ダガー」の出番が比較的多いが、単に「ダガー(ダガーナイフ)」と呼称されるものも少なくない。
ドス・ダガーが「ドスと呼ばれるダガーナイフ」と記述されていることから、忍殺世界ではドス・ダガーはダガーに内包されるようだ。
作中でダガーを使用した著名なニンジャは、シルバーカラス、アムニジア、フォレスト・サワタリなど。
変わり種としては、サクリリージがボトク・ジツで骨から作成したダガー、モンキーエッジが使用した湾曲ダガーなどもある。
取り回しの良さを考慮してか、手首にダガーを仕込んでいる者も見られる。
なお、現実の日本社会では「ダガーナイフ」という呼び名が報道を中心に多用されているが、ナイフは汎用の刃物一般で、ダガーは武器としての刃物の形質を示すため、専ら対人武器として作成されたものを指すダガーをダガーナイフと呼ぶのは正確には適当ではない。
アイクチ・ダガー
合口/匕首。鍔の無い短刀のことで、柄と鞘がぴったり納まるためにこの名で呼ばれる。
いわゆる「ドス」の正式な呼び名であるが、本作において「ドス・ダガー」と「アイクチ・ダガー」が同一のものなのかは定かではない。
ホットショットが腰に吊っており、デソレイションのキリングフィールド・ジツに囚われた際に使用された。
クナイ・ダガー
キンジャールが得物とするカタナ・オブ・リバプール社製のクナイがこのように呼称される。
クナイ・ダガーと通常のクナイの違いは不明だが、キンジャールはクナイを投擲するだけでなく斬撃にも用いており、そうした使い方も可能なクナイはクナイ・ダガーと呼称されるのかもしれない。
ただし、ニンジャスレイヤープラスのニンジャ勢力名鑑:過冬には「クナイ・ダート二刀流」という記述もあり、厳密に区別されるものではない可能性も考えられる。
- 「マガ・ツメ」「マガ・キバ」
キンジャールの得物である、ナノテクノロジーを用いて成形されたカタナ社製の二本のクナイ・ダガー。非現実的ですらあるカラテ伝導率を有し、中心にジャイロ回転機構を備えている。
高速震動ダガー
内蔵された特殊な機構によって刀身を高速振動させ、敵を切り裂くダガーナイフ。
受け止めた武器を破壊することも出来るようだが、見抜かれれば対処は容易な模様。
バズキルが使用したものはタケダチック・アガキ社製で、試作段階の評価テストはシルバーカラスが担当していたようだ。
ターボアサシンも同名の武器(「振動」の表記揺れあり)を使用していたが、こちらの製造元は不明。
また、「超振動ナイフ」なる類似の武器と思われるものも登場している。
コヅカ・ダガー
恐らく小柄(こづか)のこと。
小柄は刀の鞘に取り付けて携行される小刀で、戦闘用というよりは実際作業用だが、緊急時には手裏剣めいた武器として使われた例もあったらしい。
ヤモト・コキがディクテイターを尾行する際に携行し、テネイシャスとのイクサにおいて一度のみ使用された。
「ダガー・オブ・ヴィジランテ」
パープルタコがキョート城の武器庫で獲得したダガー。
名称はニンジャスレイヤープラスのN-FILES【キョート・ヘル・オン・アース:急:ラスト・スキャッタリング・サーフィス】前編より。
タント・ダガー
「短刀」か。日本刀の分類における短刀は刃渡り1尺(約30.3cm)以下の刀を指すものなので、ドスやアイクチを包括する広義の分類か。
あるいはナイフのポイント(切先)形状である「タントー・ポイント」のように、マグロ包丁や関東型ウナギ包丁めいた直角三角形の切先を有する、刺突重点な短刀と思われる。
ドス・ダガー
ヤクザが帯びている、鍔のない短刀。殺傷は当然として、ヤクザクランのケジメもこれを用いていると思われる。
リアルヤクザにとってはタリスマンめいた意味も持つ他、クラン内での地位が上がったことを示すシンボルとして「偉大なドス・ダガー」を授けられることもあるらしい。
初期のヤモト・コキがクローンヤクザの死体から拾ったものを得物としていた他、ケジメニンジャを始めとする幾人かのニンジャもイクサに用いている。
より刀身の長い(ただしカタナよりは短い)「ドス・カタナ」も存在するが、これは恐らく我々の知る「長ドス(長脇差)」と同じものであろう。
また、ザイバツのクローンヤクザの一部やソードモンガーは「ロングドスソード」なる武器を使用している。
ネオンダガー
ファントムの主武器。ファントムの所属から考えるに、まず間違いなくカタナ・オブ・リバプール社のプロダクトであろう。
ネオン・プラズマ・カタナのダガー版と思われる。
ワキザシ・ダガー
ダークニンジャがガルガンチュアとのイクサにおいて二刀流で用いている。
ワキザシとの違いは不明。
タケヤリ
竹槍。バイオバンブーを斜めに切断した鋭利な刺突武器。
現実の現代日本では旧軍の愚行からカリカチュアされて描かれることも多いが、実際にはほぼ使い捨てとはいえ調達も加工も容易な上、対人用途となれば油断ならぬ殺傷力を発揮し、江戸時代の一揆では使用が自粛されたほどの凶悪武器である。
バイオバンブーは鋼を遥かに上回る強度を持つため、忍殺世界においてはニンジャであろうと決して侮れない武器となっている。
落とし穴の下や壁面に設置する「ヤリ・トラップ」として配置される他、銃剣めいてカービン銃の下に装着した「カービンタケヤリ」なるものも登場。
また、手練の技にかかれば投擲武器と化し、ナムの地獄ではワイヤートラップと連動して飛来する。
タタミ針
畳の床に畳表や縁を縫いつけるのに用いる太い針であり、本来は武器ではないが、その強靭かつ鋭利な構造によりクナイ・ダートめいて使用するニンジャも数少ないが存在する。
アゴニィの飛び道具としての出番が特に有名。アーッ!イイーッ!
ザ・ヴァーティゴ=サンも使う…と言っていたが、その後、これはザ・ヴァーティゴ=サンの口から出まかせであった事が発覚した。
単繊維ワイヤー
シズケサの暗殺武器。絞殺単繊維ワイヤーとも。
首に引っかけて「キュッ」とすれば、使用者のワザマエにもよるが普通は逃れようもなく死ぬ。
むしろSF作品一般での単繊維ワイヤーの扱いを鑑みるに首切断殺に至ってもおかしくない……が、シゴトニン・アトモスフィア重点なシズケサは絞首窒息殺にこだわっているのかもしれない。
チギリキ
長柄の日本式モーニングスター。「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」において警備の二人組の片方が使用。
字を当てると「契木」または「乳切木」。本来は乳首の高さ辺りで切った、携行に便利な短めのボーに分銅鎖を取り付けたもの。実際に日本の古武術に存在する奥ゆかしい武器である。
「ハウス・オブ・サファリング」にはウシミツ・アワーにチギリキを打ち鳴らしながら火の用心を説く「防火説法モンク」なる人物が登場。
おそらく拍子木との混同と思われるが、ノスタルジー漂う夜回りもボンモーの手にかかれば狂人である。
チャカ
ヤクザ・カスタム拳銃。チャカ・ガンとも呼ばれる。語源は拳銃の隠語である「チャカ」からか。
対人ならともかく対ニンジャ武器としては非常に心もとない。
チャクラム
古代インド発祥と言われるドーナツ状の刃物で、「戦輪」「飛輪」「円月輪」などとも呼ばれる。忍殺以外では『忍たま乱太郎(落第忍者乱太郎)』の滝夜叉丸=サンの得物として有名。
輪の中に指を掛け、フラフープよろしく回して投擲する。投擲武器としては珍しく「斬る」のを目的にしているのが特徴。
忍殺世界においてはスリケンの一種であり、インドのニンジャが好んだ飛び道具とされている。ブーメランめいた軌道で複数人を一度に殺傷することが可能。
「ソーサー・オブ・ディリジェンス」
ミラーシェードがキョート城の武器庫で獲得したチャクラム。
名称はニンジャスレイヤープラスのN-FILES【キョート・ヘル・オン・アース:急:ラスト・スキャッタリング・サーフィス】前編より。
ツーハンデッド・カタナブレードツルギ
巨躯のズンビー・ニンジャ、キャバリアーでなければまともに扱う事は実際困難なほど巨大な大剣。
ボンド=サンによれば「歴史上バイキングが用いていたような巨大な幅広の両刃剣に似ています。ツバの部分が日本刀に近く、カラフルな装飾ロープが柄頭についている。刀身にはドラゴンがレリーフされていることが多いです」というものであるらしい。
ルーン文字めいた書体で刀身に彫り込まれた「カ タ ナ ブ レ ー ド ツ ル ギ」の文字が邪悪な印象を与える。コワイ!
ツーハンデッド神聖ローマンカタナブレードツルギ
神聖ローマ帝国期のマクシミリアン甲冑に身を包んだケンドー・オートマトンが装備していた両手剣。
神聖ローマ帝国期の両手剣であると思われるが、あまりに長すぎる名前でヘッズのニューロンにダメージを与えた。
ツルギ
作中では明確にカタナとは別物として扱われ、おそらく両刃の剣めいた武器だと思われる。
片手で振れるくらいのサイズのものや両手で振るう大きさのものもある。
「カガミ・ケン・ブレイド」
古のニンジャギアの一つ。鏡めいて磨き上げられた白金の刃を持つツルギで、その刀身は敵のジツ攻撃を跳ね返す。
ジツ反射アミュレットとの関連は不明。
ザンマブリンガー
ザンマ・ニンジャがネザーオヒガンのオニに作らせた呪われし大剣。刀身には彼自身が刻んだルーンカタカナ「ザ ン マ ブ リ ン ガ ー」の刻印がある。
投げ放たれた後はひとりでにザンマ・ニンジャの元へと戻る。
聖徳太子Mk-3
プラズマ・ツルギの型番の一つ。プラズマ・ツルギ自体はプラズマ・カタナのツルギ版と思われる。
作中でビショップが使用したものにはタダオ大僧正によって神聖力が注ぎ込まれており特殊な力を発揮した。
ヘビ・ケン
ザイバツのグランドマスター、ニーズヘグの得物。ヘビ・ニンジャクラン秘伝の可変武器である。
刀身が五つにセグメント化され、高伸縮性のモノフィラメントワイヤ束で繋がれた、極めて奇妙な形状の剣。セグメント分割で長い鞭状武器に変化し、変幻自在の攻撃を繰り出したり、通常の剣の間合いから離れた相手を捉えたりすることが出来る。
刃は銛のような逆棘状という抜けにくい構造をしており、刺し貫いた相手を引き寄せ、地面に叩きつけることも可能。
ニーズヘグがヘビ・ケンを指して「マスター・ヴォーパルの剣」と発言していることから、出処は彼のドージョーと推測される。また地の文によると、ヘビ・ケンの流派継承者はフジサン山麓の暗殺ドージョーにしか現存しないという。
「マストダイ・ブレイド」
古のニンジャギアの一つ。どの刀剣とも類似点のない、極めて刺々しく特徴的な形状の禍々しい刃を備えたグルカナイフめいた短剣。
あまりに決断的なそのネーミングはヘッズを震撼させた。
古代ニンジャの武器だけあってその刃は非常に頑強で、質量で遥かに優る武器による打ち込みを受けてもビクともしない。
強力な死のまじないがエンチャントされており、この刃に傷つけられると対抗手段を持たないニンジャは浅い傷でも致命となる。
デッカー・ガン
特殊捜査官であるデッカー専用の拳銃。マッポガンと比較して遥かに強力。
38口径(9mm。現実でも一般的な拳銃の口径)の強力な重金属弾を発射し、その威力はサイバネ義体すら破壊する。直撃すればニンジャであろうとただでは済まない。
LAN直結により論理トリガ(実際に引き金を引くことなく脳信号で発射する)での銃撃が可能となり、物理的に指で引き金を引くよりも素早く・高速で銃弾を叩き込む。実際コワイ!
「フィジシャン、ヒール・ユアセルフ」では殺人ジャンキーが横流し品のデッカー・ガンを所有しているシーンが見受けられた。また、ナンシー・リーも闇デッカー・ガンを愛用しているようだ。
独自の改造かオプションに存在するのか不明だが、スコープを取り付けて狙撃にも使用できる。
テッコ
戦闘用サイバネ義手の一種。恐らく「手甲」の意と思われるが、忍殺世界においてそちらの方は「ブレーサー」と呼ばれる。
サカイエサン・トーフ社からシガキ・サイゼンに支給されたテッコは4世代前の旧型品。パンチのインパクトと同時に手首に仕込まれたモーターが作動し、四連油圧シリンダによって金属製のナックル部分を時速200キロで高速ピストン運動させる機構を持つ。しかし旧型ゆえに重金属酸性雨に弱く、力加減が全くできない難点があった。また、定期的にスターター紐を引っ張らないと動力切れを起こしてしまう。
第1部「メリークリスマス・ネオサイタマ」時点での最新モデルは「テッコV7型」。第2部以降のブラックヘイズは「テッコV8型」のカスタム品を使用している。
また、第3部に登場したドレッドノートが装備しているテッコV8型は「デッカー・カスタム」と称される。実際テッコと思しきサイバネ義手を装備したデッカーは作中にしばしば登場しており、中にはネオサイタマ市警のエンブレム入りのものも確認できる。
「テツノオノ」
ザ・ヴァーティゴの武器。ニンジャの装備を変形させた巨大なマサカリ。
敵の装備を奪い怪力で捻じ曲げたり、銘を自らルーンカタカナで刻んだりすることにより、無機物にテツノオノであることの自覚を与え武器へと変成させるというザ・ヴァーティゴのイモータルっぷりを見せつけた。
装備するには筋力が85必要らしい。
デリンジャー
手のひらサイズの小型拳銃の総称。アニメイシヨンにおいては、ナンシー・リーが上下2連銃身のモデル(レミントン・デリンジャーに近い)を使用している。
隠密武器として女スパイの定番ガジェットだが、装弾数2発、なおかつ威力も命中精度も到底期待できないデリンジャーでの交戦は極力回避しないといけないぞナンシー=サン!
トンファー
沖縄古武術で用いられる武器。忍殺世界でもやはりオキナワ発祥とされる。
実際危険な殺人武器であり、攻防一体の性質が重宝され、あっという間に世界中に拡がった。
特に江戸時代、モンゴルとの戦争において日本のサムライが使用したトンファー・ジツは「一人十殺」と敵味方に恐れられ、大英博物館にも当時のウキヨエが残っているらしい。
シックスゲイツ創始者・ゲイトキーパーが使用し、ニンジャスレイヤーを大いに苦しめた他、ヒロシ・ヤスオ配下の傭兵のような非ニンジャもこれを装備していた。
トンプソン機関銃(トミーガン)
おそらく実在するトンプソン軽機関銃(通称トミーガン)かそれに類するものであると思われる。
史実では所謂「サブマシンガン」の開祖であり、第一次大戦の採用に向けて開発されたがお流れになり、その在庫を禁酒法時代のマフィアが好んで使った背景からギャング映画等に多く登場し、イコール「ギャングの銃」の代名詞的存在となってしまった。
我々の世界におけるトンプソン軽機関銃は1944年の「M1A1」が最終モデルだが、「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」にて「最新型トミーガン」なるものが登場しており、忍殺世界ではその後の新モデル開発が行われている(いた)可能性もなくはない。
その他、狂言強盗団やデスペラード配下のギャング、ファイアブランド配下のクローンヤクザ、ドレッドノートの属するテクノギャングなどが使用しており、非ニンジャの間では比較的広く使用される銃器と思われる。後やはりギャング等の犯罪集団が好んで使用している。
ギャング映画などでは特徴的なドラムマガジンでお馴染みだが、本編に登場したものは弾倉について特に描写されていない。
無印漫画版「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」ではヨロシサンプラントの警備員の装備するものが僅かながら描写された。全体的な構造は現実のトミーガンと実際類似しているが、その構成パーツはいわゆる「リアル系」のロボット・カートゥーンめいた無骨な外観となっており、デザインのタクミを感じさせる。こちらのトミーガンはドラムマガジンを装備。
な行
ナギナタ
薙刀。忍殺世界では古事記の時代から存在する由緒ある武器とされ、「ナギナタ・ジツ」と呼ばれるナギナタ独自の技術体系も存在するようだが、実際本文中に登場する機会は多くはない。使用者もユカノやソードモンガーなど一部にとどまる。
ナックルダスター
拳に嵌めて握り込み、打撃の威力を強化する武器。メリケンサック、ブラスナックルなどとも呼ばれる。
地の文=サンにはしばしば「卑劣武器」呼ばわりされる。
本作では非ニンジャのみならず、拳闘を得意とする一部のニンジャにも愛用されている。
スラッシュ・ナックルダスター
デソレイションが使用したナックルダスターの一種。超音波ブレードを内蔵したトンデモな代物。
その威力は凶悪で、もし避け損なっていたらニンジャスレイヤーの足を防具ごとトーフめいて切断していたであろう。
電磁メリケンサック
ナックルダスターの一種。インパクト時に物理的衝撃と共にジャミング波を送り込むため、ドロイド類に対しては有効な武器となる。
ニンジャソウル検知器
ヨロシサン製薬において試作された、ニンジャソウルを検出して数値化する機械。カラテ探知機(探知器)とも。
測定単位は「カラテ」。ニンジャスレイヤーの近くを測定した時は513メガカラテを検出した。
ナンシー・リーを襲撃したチュパカブラも500メガカラテ超を検出したため、定格測定上限が500メガカラテである可能性がある。
いわゆる戦闘力ではなく、ニンジャソウルの残留濃度を測っているだけである。
なお、オムラ・インダストリはヨロシサンよりも前から何らかのニンジャソウル検出装置を完成させ、モーターシリーズに搭載している。
第3部で登場するモーターユンコに至っては、ニンジャスレイヤーよりも正確にニンジャソウルを検出したほどである。
ニンジャソード
その名の通り、ニンジャが用いる刀剣。
現代に伝承の残るいわゆる「忍者刀」は通常の刀に比して刀身が短めで反りが無いことが特徴とされる。
しかしガルシアやザオ・ケンなどが「カタナ」とも「ニンジャソード」とも表記されている点をみるに、本作においてはニンジャソードと通常のカタナを明確に区別するポイントが存在するのかは定かではない。
ニンジャモーゼル銃
ディクテイターが所持・使用している拳銃。装飾の施されたアンティーク・ピストルらしい。
おそらく元ネタは独特なシルエットで有名なモーゼルC96と思われる。「ニンジャ」と付いてはいるが、どこにどうニンジャ要素があるのかは不明。
ヌンチャク
サイやトンファーと同様に沖縄古武術で用いられる武器。現実世界の伝説的武術家ブルース・リー=サンが、大ヒット映画『燃えよドラゴン』中で使用したことで、世界中に爆発的に広まった。その影響たるや、当時の日本でも多くの子供や無軌道中高生がヌンチャクを振り回して遊んでいたくらいであり、『北斗の拳』のケンシロウ=サンやニンジャ俳優のショー・コスギ=サンがヌンチャクを使っていたりするのもその一つである。
アメリカン・コミックの世界では『ミュータント・タートルズ』のミケランジェロ=サンなどがこれを用いている。
作中では、ニンジャが使用するステレオタイプな武器として一般人に認識されている模様。カトゥーンに登場し、ニンポなる魔法を使うフィクショナルなニンジャはこれを振り回しているのであろう。
主人公フジキド・ケンジも第2部から武器として使い始める。
箱にニンジャが描かれた児童向けのヌンチャク玩具は、フジキドの息子トチノキが「去年のクリスマスにプレゼントされてからお気に入り」のおもちゃであり、フジキドにとって忘れ得ぬ品である。
全てが始まったマルノウチ抗争の夜にもトチノキがニンジャごっこに使っていたが、その際フジキドはニンジャの存在を笑いながら否定しており、そんな彼がこのヌンチャクを使う事にはどこか皮肉なものを感じさせる。。
そんなステレオタイプとは異なり、ニンジャソウル憑依者にこれを用いる者は少ないが、真の三神器の一つとして存在する。
ソウカイヤのクローンヤクザが使用していた殴打と同時に電気ショックを与える「ショック・ヌンチャク」の他、マスターヴォーパルのコレクション品である「四方刃ヌンチャク」や「短銃ヌンチャク」など、特殊なギミックが仕込まれたものもしばしば登場する。
ネオンブレード
ブラックヘイズがカタナ・オブ・リバプール社に所属していた時にテストを兼ねて使用した当時の新兵器。
サイバネ腕から隠し武器として突き出され、中空状ブレード内部の射出機構を通して相手の鎧の内側に小型爆弾を埋め込む。
ネギトログラインダー棍棒
ズンビー・ニンジャ、タイフォーンの得物。ダイヤル錠めいた恐るべき金属塊が埋め込まれた、鉄塊のごとき棍棒。
金属塊は内部機構により高速回転し、ネギトロめいて敵を「残虐グラインド殺」する。コワイ!
その破壊力はタイフォーンの怪力も手伝って実際高く、たとえドウグ社製ブレーサーであろうとも度重なる攻撃を受けては無事では済まない。
は行
ハープーン・ガン
逆棘の付いた銛を発射する対バイオマグロ用の武器。所有には免許が必要とされる。
現実にも捕鯨船の装備として採用されている。
バクチク
忍殺世界での爆竹は、ダイナマイトめいた威力を持った爆発兵器として扱われているようだ。
エクスプロシブが「高分子バクチク」なるものを装備していたが、通常のバクチクの違いは明確に描写はされていない。一般に火薬は分子構造が緻密なほど爆発力が高く、恐らくは高分子バクチクも通常のバクチクと比較して高い性能を持っていたのだと思われる。
「イチコロ」「スットコ」「カチコミ」などと名付けられたオムラ・インダストリ製の最新式高分子バクチクは純金よりも高額らしい。
「バクチク・グレネード」として投擲して使用されたり、ナリコと組み合わせたトラップとして用いられることもある。
ソニック・バクチク
物理書籍版にのみ登場。詳細は不明だが、騒音を発する音響兵器の一種と思われる。
ナパームバクチク
我々の知るところのナパーム弾と同種のものと思われる。
空中から投下し、着弾すると爆炎と上昇気流を吹き上げる。
プラスチック・バクチク
我々の知るところのプラスチック爆薬と同種のものと思われる。
ニンジャスレイヤーをギリギリのところまで追い詰めた、恐るべきクソ装置に積まれていた爆薬もこれ。
作中で詳しい名称が判明しているのはスザク社の「三三式高密度プラスチック・バクチク」のみである。
バスタード・カタナブレードツルギ
片手でも両手でも使える大剣。我々の知るところの「バスタードソード」と同系の武器であると思われる。
作中に登場したものは、平安時代のハイクがルーンカタカナで刻まれ、ニンジャソウルの痕跡を宿し、紫色に発光するという業物であった。
「カタナブレードツルギ」が固有の名ではない事を示した武器でもある。
ちなみに「魔剣」と称されており、少なくとも量産できる武器の系統を指す名前ではないと思われる。
バンザイ・ニューク
メガトン級の爆発を巻き起こす小型核爆弾。ソウカイヤがドラゴン・ドージョー襲撃の際に使用した。
驚異的な威力を誇るが、ニンジャスレイヤーはその爆炎に数秒間耐えている。ニンジャ耐久力コワイ!
例によってオムラ・インダストリ開発。
なお、ニンジャスレイヤー殺(キルズ)版では爆発時に発生するきのこ雲があからさまにキノコめいたものになっている(ただし健全)。
ハンセイ・アルケイン・チェイン
ハンセイボウ・マウンテンに備えつけられた、ニンジャのジツを封じる鎖。繋がれた者の自由と力とボンノを奪うとされる。
実際強力なジツすらほぼ完全に封じ込める力とニンジャ筋力に耐える強度を持っており、アコライトがニンジャ化直後に修行のため自らを縛めた。
ボンジャン・テンプルの建設者である聖ボンジャン・シンイチが、反省を通して己のカラテを律するために隕鉄から鍛えて作り上げたものだと言い伝えられているが、ボンジャン・ボンズ達からも伝説・迷信の疑いを持たれていた。
第3部ではデスドレインの幽閉に使用されている。その状況下でも十分な殺傷力を持つアンコクトンを生成できるあたり、デスドレインのジツの強大さが窺える。
は40-26
タツジン・オミチ工業社製40口径オートマチック拳銃。
強化樹脂貫通弾との相性に優れる。
参考にされたのか定かでないが、アメリカではかつてテフロン樹脂でコーティングされた弾丸が警官の防弾チョッキを貫通し得る危険な弾薬としてテレビ番組で取り上げられ、民間人に対する銃規制の是非を問う社会問題となった。実際は逆に貫通力は低下する事が後に判明し、マスメディアによる偏向報道の一例として知られている。
ファイヤーソード
野良ニンジャコンビ、ゲイザー(シックスアイズ)とデッドメドウが重要文化財の宝物殿に収蔵されていると信じて疑わないマジックアイテム、だそうだが……
「そ、そんなものは無い!そんな……ファンタジーの世界じゃないんですから!」本当にマジックアイテムなどないのだ!ここは博物館なのだ!(「アウェイクニング・イン・ジ・アビス」より)
なお、劇中ファイヤーソードと呼べる武器は現在まで二度登場しているが、悲しいかな両者ニンジャのジツ由来の産物である。ただ、「マジックアイテム」と呼ばれる伝説的武具類の存在は確かなようだ。
だが、日々進歩するテックはファイヤーソードに近い武器を生み出していた。それがレッドラムの得物の「ヒート・ケン」である。
この武器の存在を知らなかったのか、未だ製品化前だったか、それともこれでは満足できなかったのか……何にせよ、野良ニンジャコンビのウカツっぷりを擁護する要素にはならないのだが。
- 類義語:ジツ反射アミュレット
ブツメツ・ミサイル
タケウチ・ウイルス改善弾頭搭載型ミサイル。その不吉な名の通り、着弾するとニンジャを確実に死に至らしめるウイルスを周囲数キロに拡散させる。コワイ!
ウイルス自体は数時間で死滅してしまうが、その毒性は凄まじい。
アマクダリがニチョーム・ストリート殲滅作戦の際に用いたが、サツバツナイトのニンジャ機転によって直撃は回避。ひとまずはその威力を見せつけずに終わった。
プラズマナイフ
ネオサイタマでは民生品が流通しているようで、比較的入手しやすい武器だと思われる。
我々の世界においてもプラズマ(高温の電離ガス)の刃を生成するナイフが実際開発されており、主に医療分野での実用化が進められているが、忍殺世界におけるプラズマナイフがこれと同様の原理のものなのかは不明。
ブラックジャック
縦長の筒状の袋の中にコインや砂などを詰め込んだもの。単純な棒状の凶器として相手を殴りつけたり、あるいは袋に弛みを持たせヌンチャクめいて振り回したりして使用する。簡易に製作できる即席武器として有名だが、その威力は馬鹿にはならない。
本作ではソウカイヤのクローンヤクザが「ブラックジャック棒」を装備している場面などが見受けられる。
また、「フー・キルド・ニンジャスレイヤー?」に登場したヤクザのブラックジャックには「角材を詰めた革袋」という注釈が付記されていた。それはもはや単なるカバーをかけた角材ではないだろうか。
フラッシュバン
閃光手榴弾。強烈な閃光と破裂音を発し、爆発地点付近にいる者の視覚・聴覚にダメージを与え、一時的に行動不能にする実在の武器。
作中ではニンジャに対しても十分に効果を発揮する様子が描写されている。
プロセッサー、ガンダルヴァ配下の護衛戦士などが使用。
フレイル
連接棍もしくは連接棍棒と訳される、柄の先に鎖などで打撃部を接合した打撃武器の一種。
作中ではブラックダートやウォーマスターが武器として用いる他、ブラックメタリストも手にしている描写がある。
ボーツカイのボーは三節棍であるためフレイルと類似した構造で、地の文でも言及されている。
「フレイル・オブ・トーチュアメント」
パープルタコがキョート城の武器庫で獲得した棘の生えた分銅鞭。
名称はニンジャスレイヤープラスのN-FILES【キョート・ヘル・オン・アース:急:ラスト・スキャッタリング・サーフィス】前編より。
ブレーサー
手の甲を覆う防具。本来は弓道で手を弦から保護するものだが、本作では白兵戦を主とするニンジャにとってのポピュラーな防具である模様。
ニンジャスレイヤーがドウグ社製の業物を愛用しているほか、真の三神器の一つに「聖なるブレーサー」が存在する(別項参照)。
ヘビ・クリス
スパルトイが使用する武器。
クリスとは東南アジアで広く見られる短剣の一種で、単なる武器としてだけではなく美術品としての評価も高い。また、オマモリ・タリスマンめいた意味合いもあるらしい。
形状は種々様々で、その中でも蛇のように波打つ刀身を持つものは「クリスナーガ」と呼ばれる。おそらくこれがヘビ・クリスのモデルであろう。
ヘビ・ナギナタ
ヘビめいてジグザグに波打つ刃を持つ長柄武器。
「ナギナタ」とあるが、実際ナギナタともヤリとも言えない独特の形状。
キョート城の武器庫に収蔵されていたものをニーズヘグが持ち出し、イクサに使用した。
現実においても類似の形状の武器として中国の「蛇矛」が知られている。『三国志演義』の張飛=サンや『水滸伝』の林冲=サンの得物として有名であろう。
ボー
棒。宗教戒律上、刃物を使えないバトルボンズのために生み出された武器用の棒。「囲んで棒で叩く」の棒もこれと思われる。
ドラム缶を破壊すると出てきたりする。
我々の住む日本において、棒術は今でこそマイナーだが実際伝統ある武術であった。また、本作におけるボーのイメージ元としては、おそらく中国武術で用いられる「長棍」も含まれるだろう。
ちなみにボーツカイの得物は通常のボーではなく三節棍である。
バリエーションとして「ショート・ボー」なるものも存在する。こちらはフィリピン武術で用いられるカリ・スティックのイメージだろうか。
「普通名詞じゃないか!」とツッコミたくなるが、実は現実世界でも棒術の棒は海外では "bo" という武器名で知られている(参考)。『ミュータント・タートルズ』のドナテロ=サンの得物も "Bo Staff" 表記である。
「ボー・オブ・ザ・トラベラー」
ドラゴン・ドージョー所蔵のレリックだったが、ケイトー・ニンジャが盗み出しクローザーが使用。
長く重いボーで、クローザーの力により懐にしまえるペンサイズに変化させることができる。実際マジックアイテムめいている。
その正体は、ナラク・ニンジャとの戦いで穂先を失ったヤリ・オブ・ザ・ハントであった。
そのためかヤリ・オブ・ザ・ハントの穂先を吸い寄せるような描写がある。
「ボー・オブ・レイディアンス」
大英博物館の展示ケースに飾られている黄金の錫杖。スマイター曰く「ボンジャン総本山の至宝」。
ニンジャスレイヤープラスのニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0293【スマイター】によると、遠い昔にボンジャン・テンプルより掠奪された聖遺物であるという。
ニンジャのイクサにも耐えうる強度を持つ他、リマスター版「ロンドン・コーリング」には「黄金錫杖の力を発揮した」という記述があり、何らかの力を宿していることが示唆されている。
前述の通り大英博物館に収蔵されていたが、「ロンドン・コーリング」にてスマイターが拝借した。
6フィートボー
ボンジャン・テンプルに宝具として保管されていたマジックアイテム。「聖なるボー」とも。テンプルの創始者ボンジャン・シンイチがボンズ・クエストの一環として鉄より硬い古木より削り出したと伝えられている。
イヴォーカーがテンプルより奪い去り、彼の武器として用いられる事になった。
側面にくまなくルーンカタカナが刻まれた長さ6フィート(約1.8m)のボーで、所持者の意思で伸縮し恐るべき稲妻を放つ。また、所持者にはバリキめいた活力と不快な爽快感をもたらす。
このボーには「真の神器」を封印する役割があったと思われる。
ボーの略奪直後、これを手にしていたブッダデーモン像から聖なるブレーサーが現れ、イヴォーカーはボーから神器を封ずる事を命じる声を聞いた。だが聖なるブレーサーを装備したイヴォーカーがボーを手に取ろうとしたところ、激しい反発を起こしてダメージを受け、持つ事ができなかった。
元ネタは防犯、護身用に用いられた六尺棒(6尺=約1.8m。1フィートはほぼ1尺)であろう。ちなみに天秤棒も六尺棒と呼ぶ。
なお、TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』では「10フィート棒(10 foot pole)」というアイテムが存在するが、これは武器ではない。用途についてはWikipediaにマルナゲする。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
ボルトガン
その名の通り、ボルトめいた弾丸を射出し、標的をボルト留めするかのように壁に縫い付けてしまう武器。
第1部「ガイデッド・バイ・マサシ」当時の最新モデルは人間3人をまとめて縫い付ける貫通力を持っていた。
ま行
マキビシ
ニンジャが使用する武器の一つ。踏めば足の裏を切り裂かれ、まともに立つ事すら適わなくなる。車が踏めばパンクして実際便利。
実際強力かつ凶悪な武器であるため、「非人道(設置)兵器」という枕詞付きで呼ばれ、江戸時代には使用が禁じられていた。
原作者の想定によると、古代のリアルニンジャはマキビシに対してエンハンスメントを施し、爆発性のマキビシや毒の仕込まれたものもバラ撒かれ、カルタゴの塩土化の要因にもなったという。
スリケンと異なり現地調達(自力生成)ができないので、使い所が難しいとされる。
「なんたる奸計……正々堂々勝負せよ……!」──キャバリアー
ちなみに現実でも取り締まりの対象になったことがある。第二次大戦時、抗独パルチザンがナチスの滑走路にスパイクをばら撒く決断的愛国行為に及んだ時だ。
インプルーブド・マキビシ
ニンジャスレイヤーがヘカトンケイルとのイクサで使用したマキビシ。
逆棘で床にガッチリと根を下ろし、踏んだ者の肉にも食い込んで縫いつけるという残虐兵器。超人でもなければ踏み越える事は不可能とされる。
吸着小型グレネード・マキビシ
ハーヴェスターがニンジャスレイヤーとのイクサで使用したマキビシ。
グレネードという名前の通り、手榴弾のように爆破させる事が可能な多目的兵装。ただし爆発規模は小爆発。
マグロ爆弾
ブラックメタリストが使おうとした爆弾。
マグロ型の爆弾なのか、マグロに爆弾が仕込んであるのか、はたまたマグロが原材料の爆弾なのか。
マスタードガス
実在する、びらん剤(皮膚をただれさせる薬剤)に分類される化学兵器と同一のものであろう。
残留性と浸透性が高く、ゴムを浸透するため、専用の防護服が必要となる。皮膚だけではなく粘膜もただれるため、死ぬに死ねず長時間苦しむ事になる非人道兵器。
「カラシ臭がする」ためにこう名付けられているが、これは不純物が混ざっている場合に限り、高精度のものは無味無臭。
現実には第一次世界大戦で初めて使用されたが、忍殺世界でもニンジャの手によって第一次大戦で使用されたらしい。
劇中ではペイヴメントやコラプション、ワールウインドといったニンジャが使用を試みているが、いずれも不発に終わっている。
マチェーテ
中南米製の鉈。マチェテ、マチェットとも。フォレスト・サワタリが好んで使用した。
言うまでもなく、ベトナム戦争時の米軍の装備のひとつである。
マッポガン
一般警官であるマッポが用いる拳銃。
現実と同じく、過激ヨタモノ相手の護身用程度。なので威力は推して知るべし。
IRC認証式なので奪っても役に立たないどころか、持ち歩けばIPを逆探知される危険性すらある。
MP-IIIK
オナタカミ社製のオートマチック・マッポガン。オナタカミ・トルーパーズが装備している。
頭のMPや末尾のKが、実際の治安機関でも使われているドイツ製銃器めいたアトモスフィアを醸し出している。
この場合、MPはマシンピストルもしくはマッポ・ピストル、Kはクルツ(「短い」の意)とも解釈できる。
マンリキ・チェーン
万力鎖(まんりきぐさり)。古のニンジャギアの一つとされる。
細く長く、そして非常に頑丈な鎖。一方の端を自らの腕に巻きつけるなどして保持、もう一方の端を相手に向かって投げ放ち、絡みつける事で動きを封じる。
ミキサーブレード
サイバーツジギリ・ニンジャ、プロセッサーの得物。右手に接続された長い鉤爪で、フードプロセッサーめいて高速回転し敵をネギトロ化する。
並の得物で打ち合っても相手にならないほどに強力。ヤモト・コキ曰く「サイバーツジギリの武器」らしいため、何処かの企業の新型だと思われるが、詳細は不明。
ミニガン
描写からして、現実のゼネラル・エレクトリック社が製造する「M134ガトリングガン」と同じようなガトリングガンと見て間違いないだろう。M61A1ガトリングガン(バルカン砲)の小型版なので、「ミニガン」。
生身の人間が喰らえば痛みを感じる前に粉々になるので「無痛ガン(Painless gun)」とも呼ばれる。コワイ!
その名前とデザインのためにフィクションでは手持ちの機関砲として使われるが、現実には重量も反動も凄まじいためヘリコプターや装甲車の機銃として使用される場合が多く、忍殺世界でも同じように用いられている。どこぞの海兵隊員や未来から来た殺戮ロボよろしく、仁王立ちで弾をばら撒くコマンドー・ニンジャは果たして現れるのだろうか。
あのヤバイ級シツレイ?ありゃノーカンだ。
ちなみにソーサラーの分離した下半身にはミニガンが内蔵されており、ニンジャスレイヤーと対決した際にスミスがこれを用いて援護射撃を行った。……自分で撃てないの?
メイス
戦棍。クラブ(棍棒)と異なり、先端に破壊力を増すための槌頭を持つ鈍器。
主にブラックメタリストの得物として登場する。
現実では刃物を持てないキリスト教の聖職者が主に使用していた。ファンタジーものでも僧侶と言えばメイスを連想される方も多いのではあるまいか。
だが威力は実際高く、板金鎧の上から打ち込むと、中の人体がネギトロめいた有様になったとか。コワイ!
ショックメイスSS-21
スダチカワフ社製のショックメイス。「不吉な青いLED誘導灯」めいて光り、打撃と同時に電磁ショックを与える。ヘルメット越しの打撃で相手をよろめかせる程度の威力があるが、重サイバネを一撃で停止させるほどではないようだ。
モロトフ・カクテル
火炎瓶。名前の由来についてはWikipediaにマルナゲする。
手軽に作れる広域攻撃武器という事もあって、イッキ・ウチコワシの息がかかった暴徒や革命闘士が頻繁に用いる。
や行
ヤクザガン
詳細は不明。ヤクザが好んで用いる自動拳銃であり、本編描写を見る限りでは連射できるようだ。
ザ・ヴァーティゴ=サンによると、チャカ・ガンとヤクザガンの間にはマッポガンとデッカーガンの間と同程度の性能差があるらしい。
デッカー・ガン同様にLAN直結すれば論理トリガを引けるようになり、素早い射撃が可能。
オートマチック・ヤクザガン
LAN直結により論理トリガでの銃撃が可能なヤクザ用の拳銃。「恐ろしいほど重く、大きな銃」との描写から、かなりの大型銃と思われる。
作中では「オートマチック・ヤクザガンの二挺拳銃射撃は、チャカ・ガン装備のヤクザ1個小隊にも匹敵する瞬間火力を持つ」と説明された。
ヤクザ天狗も愛用しており、彼はサイバネアイを組み合わせ、ニンジャの動きにさえ追従してのけた。
漫画版では、ヤクザ天狗の使用するオートマチック・ヤクザガンは9mm(38口径)弾を使用していることが分かる。もっとも現実世界の拳銃同様、同じ拳銃でも口径違いのモデルが複数存在する可能性もあるため、オートマチック・ヤクザガン全てが同口径のモデルなのかは不明。
ラッキー・ジェイクが入手を図ったAY70系、あるいはAY60系の直結銃もこのカテゴリかと思われる。AY=Automatic Yakuza(gun)な……?
ちなみに、ドイツのFPS『Crysis』シリーズにはマシンピストル「AY69」が登場する。型番の範囲も類似しており、海外では有名なゲームなので影響があったのかもしれない。
- 「リデンプション」&「アブソリューション」
ヤクザ天狗の愛用する二丁の赤漆塗りオートマチック・ヤクザガン。
本人認証システムが組み込まれており、ヤクザ天狗以外の者がこの二丁拳銃を使用することは不可能。
ヤクザハンドマシンガン
詳細は不明。初出は「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」で、ナンシー・リーが死んだクローンヤクザから入手した。
ヤクザ武装としてはヤクザガンと並んで一般的なものと思われる。
ヤクザライフル
……との名称は見られるが、実態は一般的なアサルトライフルではないかと見られる。
クローンヤクザの所持武装という意味で呼称されているだけではないか。
ヤリ
槍。鋭い穂先と優れたリーチを持つ長物武器。
ニンジャ六騎士の一人、ヤマト・ニンジャはヤリの達人として実際有名であったようだが、現在のディセンション・ニンジャの中でこれを使う者はほんの一握りで、様々な場面で活躍しているタケヤリと比べると存在感は薄い。どちらかと言えば「ヤリめいたキック」などの比喩として登場することが多いか。
しかし、ヘルカイトはヤリの一撃でネオサイタマ市警のヘリを撃墜するという荒業を見せており、実際侮れない武器であるようだ。
「ツラナイテタオス」
アマクダリ所属のニンジャ、ドラゴンベインの得物。柄の部分は7フィート(約210cm)強、3フィート(約90cm)のオベリスク型槍頭を持った鎖付き巨大槍。古武器、古代大槍とも。これほどの巨大さで投げ槍である。
書籍版では柄の部分が3フィート、槍頭の部分が7フィートに改められた。
クレーンでないと運べないようなこの大業物を、ドラゴンベインはアクロバティックに用いる。
当然威力も絶大であり、直撃すればニンジャであろうとクズ肉に早変わり。
槍頭にはルーンカタカナで「ツ ラ ナ イ テ タ オ ス」と刻まれている。「貫いて斃す」か。
モズ・ニンジャクランに由来する骨董品めいた武器である模様。
余談ではあるが、書籍版に匹敵する長大な穂を持つ槍はなんと現実に存在する。天下三名槍のひとつ「御手杵」は138cmもの槍身を誇る大身槍で、しかもあくまで刺突を主眼にした作りの、正しく「貫いて斃す」槍であったという。
電磁ヤリ
初期のセントールが使っていた。壁に刺さっても簡単に引き抜けるようであり、ガンダムのマグネット・コーティングめいたものなのかもしれない。
ヤリ・オブ・ウォーロード
作中でアケチ・ニンジャが使用した赤漆塗りの大業物のヤリ。
「ヤリ・オブ・ザ・ハント」
ヤマト・ニンジャが愛用したとされる、流麗な穂と黒い飾り布が特徴の「マスターヤリのヤリ」。略して「YoTH」とも。
ナラク・ニンジャを倒すため、シ・ニンジャが課した試練を達成したヤマトに与えられた魔槍であり、現世とアノヨの帳を貫くことすらできるという。
数々の神話伝説にその名が語られ、投げ放てば必ず獲物の心臓を撃つとも、ヤリがヤマト・ニンジャの斃れた地を指し示すとも伝えられる。
ヤマト・ニンジャの墓標には黄金の林檎が眠るとされ、YoTHは様々なものに狙われている。
また、その穂先はギンカクを削り出して作られたものであるようだ。
ナラクとの戦いで穂先は失われ、「ボー・オブ・ザ・トラベラー」となってドラゴン・クリプトに眠っていた。
ら行
ライアットガン
「ライアット(riot)」、つまり暴徒を鎮圧するための銃。
要は機動隊や治安維持軍が装備している銃というわけだが、大概の場合はソードオフ仕様のショットガンを指す。
作中ではケンドー機動隊などが装備している。
BT-X“シラクモ”
オナタカミ社製のライアットガン。オナタカミ・トルーパーズの装備品で、所有者の(指紋による?)認証機能を有する。
”雷神”M22
ドサンコのグリズリーハンターのリーダーが使用していたヘヴィマシンガン。
わ行
ワキザシ
脇差のことであろう。
ニーズヘグ、スワッシュバックラーといった刀剣使いのニンジャが携行しており、何らかの理由でメインウェポンを封じられた際のサブウェポンとして用いられている。
また、ダークニンジャも「ワキザシ・ニンジャソード」を帯びている描写がなされているが、イクサの際にはまったく出てこないので存在感は極めて薄い。
英数
AAV-229
オクダスカヤ社製のアサルトライフル。湾岸警備隊で採用されているようだ。三点バースト機構を備える他、銃身下部には特殊弾薬発射機構をアタッチメント可能(いわゆるアドオン・グレネードランチャー的なものか)。
「~スカヤ」というロシア語めいた社名に、折につけて「信頼できる」と繰り返し表現されるなど、カラシニコフ小銃(いわゆるAK)を連想したヘッズも少なくない。
マニアックな見方をするなら、三点バースト機構があること、ロシア風の小銃、A○○(アルファベット)-△△△(数字)の型番であることから、実銃のAEK-971辺りの影響を感じさせるネーミングである。
NN445
湾岸警備軍が装備するアサルトライフル。
横流しめいたなんかによってか、ネオサイタマの闇社会にも流出しているようだ。
余談だが、「445」は現実の銃火器でも製品名に付与される「556(5.56mm弾)」との語呂を連想させる。
こうした現実との関連性を匂わせる語呂合わせは他の近未来SF作品ではしばしば見られる手法であり、海外SF作品らしい演出の多い第1部らしいネーミングとも言える。
湾岸警備隊の標準装備であることを考慮すると、NN=Neosaitama Navy(ネオサイタマ海軍)辺りの略字であろうか?
アニメイシヨンでは8・9話に登場。その際、SCAR-Lによく似た外観で描かれた。9話では発砲シーンも登場したが、何故か薬莢が発射された。薬莢ナンデ!?
ZAP銃
「ZAP」とは英語での光線銃(通称Zapper)発射時の擬音(メリケン・ウキヨエコミックでお馴染みだね!)を指す。「~を撃ち殺す」という意味もある。
ヨロシサン製薬が所有する第2ユタンポ・プラントのメインコンピュータールームに、不正アクセス者殺戮用の機銃として設置されている。
後には「非人道兵器ZAPライフル」として人の腕部にサイバネ改造めいた手段で内蔵できるサイズになった。
ただしエネルギの消費は実際多いようで、未だ改良途上なのかも知れない。
元ネタはP.K.ディック=サンの古典SF『ザップ・ガン』であろうか。
非UNIX-RPGクランの面々は、ゲームマスターが狂ったマザーコンピュータとなり、プレイヤーはマザーに粛清されないように目的を達成していくTRPG「パラノイア」を思い出すかもしれない。このゲームでは、誰かが粛清される時に「ZAPZAPZAP!!」とレーザーガンが乱射されるのがお決まりになっている。
49マグナム
私立探偵タカギ・ガンドーが愛用する巨大リボルバー拳銃。装弾数は6発。単純な射撃のみならず、ピストル・カラテにおいても欠かせない武器となる。
49という口径は、日本において49は893と並ぶ不吉な獣の数字(49(死苦)か?)であり、あえてそう設計されたものである。(4と9は偶然にもアメリカで忌み嫌われる数字13を分解したものでもある)
実際威力は絶大で、ニンジャですらこれを被弾する事は致命的なダメージとなる。
その分反動も激しく、訓練を積んだデッカーでも片手で制御するのは困難なほど。ニンジャ身体能力を持つエーリアスとウミノ・スドですら、一挺ずつ貸し与えられ発砲した際には反動で後ろに吹き飛んだ。この反動を逆に利用してカラテの威力を上げるのが、ピストル・カラテの極意である。
その起源は、日本からアリゾナ州トゥームストンに流れ着いたケンセイという名の盲目の鍛冶が、アランというピストルカラテ使いの依頼を受け、門外不出であったカタナの製法を応用して極めて頑強な大口径リボルバー拳銃を造り始めたことによる。
その後ケンセイはカリフォルニアの奥地に移住して「オーダー・オブ・フォーティーナイン・マグナム」なる修道院じみた工房を建てており、現代における真の49マグナムはこの場所で製造されたもののみであり、カタナの製法を応用した極めて頑強な造りに加え、匠により一挺一挺に銘が与えられている。
その名前は大口径主義アメリカの代名詞とも言える.44マグナム、その巨大さは「世界最大の拳銃弾」と呼ばれる.500S&Wを連想させる。実際.500S&W弾の弾頭直径は0.492インチなので「49マグナム」と言えなくもない。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。
「ザ・ビースト」
ケンセイがアランのために造り出した最初の49マグナム。
ただ「獣」とだけ名付けられ、それを使いこなすアランの噂は、大西部のならず者たちの間で畏怖とともに囁かれる伝説となった。
現在はブギーマンによって盗み出され、彼を象徴する呪われた武器となっている。
「サン・シーカー」
アズールが第4部以降愛用する49マグナム。その名は「太陽を追い求める者」を意味する。