カラテ

Last-modified: 2024-11-05 (火) 01:47:06

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カラテとは?

「今も昔も、ニンジャはカラテを極めた奴が上を行くんだよ」
――ソニックブーム

作中における「カラテ」とは、全ての人間が持つ内なる力にして、外部からの影響に対して抗う力であり、またそれは日々の厳しいカラテトレーニングによって高められるものである。
そこから派生して、素手に限らない白兵戦能力一般、或いはその鍛練の度合い・成果を表す用語としても作中で使われる。
単なる格闘技「空手」として以外にも、かなり多岐にわたる意味合いを持つ言葉であり、文脈によってその用法は異なる。
そのため、ある程度のニンジャ理解が進んだ読者であっても理解に困難をきたす場合がある。

武道としての空手と、クンフー的な鍛錬概念と、フォースと、その他色々なものが“カラテ”という単語で表現されているんです。
――翻訳チーム (エンタミクス2014年5月号インタビュー記事より)

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「空手」という意味合いでの「カラテ」

作中には我々のよく知る打撃系格闘技「空手」、あるいは「空手」を異常な形で発展させたような流派が登場する。
一般市民も町のドージョーで習得できるオーソドックスな「空手」に近いカラテもあれば、拳銃を併用する暗黒武道ピストルカラテ、古代ローマにおいて盛んに研鑽された古代ローマカラテなど、カラテとカラテの亜種は無数に存在する。

武術全般・格闘技・武器術を指す言葉としてカラテ

「空手」に限らず、作中において武術全般・格闘技・武器術などを総してカラテと呼んでいる。
カンフーもアイキドーもケンドーも、つまりはカラテなのだ。

「俺のカラテはイアイドーだ。剣を使う」
――シルバーカラス

中には不意打ちでガトリングガンをぶっ放すことすらカラテと呼ぶ者もおり、「それのどこが空手だよ!」と唖然とするニュービー・ヘッズは多い。

少年漫画風に捉えるなら「カラテ」は戦闘技術、「ジツ」は特殊能力と考えると分かりやすい。

内なる力としてのカラテ

「内なる力」とは観念的な話ではなく、作中では実際に「カラテ」がエネルギー概念として登場する。
カラテは呼吸と共に体内で練成され、体中を循環するものであり、肉体の一部に蓄積させることで打撃の威力が上がるらしく、武侠小説における内功(気功・チャクラ)のような扱いである。
ニンジャは鍛え上げた自らの内なるカラテを身に纏っており、通常の物理法則や自身の身体能力を超えた破壊力を発揮出来るのだ。

より分かりやすい形では、ニンジャを中心に周囲の空間に「カラテ」が満ちたり、「血中カラテ」のようにジツを使う際のエネルギーとしても使われ、または人間を命たらしめる生体エネルギーそのものとしても扱われる。
使い手によっては、掌からカラテを放射したり、接触した相手の体内に流し込んだり、手に持った武器に注ぎ込んだりもする。

内なる力としてのカラテの性質

ニンジャの鍛え上げた内なるカラテは、一点集中させれば大きなコンクリート壁や鉄板を破壊するほどの威力を発揮する。
ところが、ニンジャ同士のイクサの場合はお互いの内なるカラテが相殺しあい、お互いの肉体に与える物理衝撃は減衰されてしまう。
また、カラテはニンジャの防具や武器にも伝導し、それらは通常よりも高いパフォーマンスを発揮することが出来る。しかし、カラテ伝導率はニンジャの肉体よりも劣るため、彼我のカラテ量によっては易々と破壊されてしまうこともある(ただし、エメツを含んだ物質ならばニンジャの肉体に劣らない伝導率を発揮出来る)。
放たれた銃弾などはカラテを含まないため、カラテの干渉による威力減衰を受けない。よって銃弾はニンジャを殺し得るのである。

カラテ用語

アグラ・メディテーション

ゼンめいた姿勢をとって精神を集中させ、ニンジャ耐久力、ニンジャ精神力などを活性化する。ダメージ回復、高度なジツの前準備など、応用範囲は実際広い。

カラテ・エネルギー

エネルギー概念としてのカラテを示すもの。後述の血中カラテ(カラテ粒子)そのものと考えられる。
エネルギー概念としてのカラテは、スリケンやニンジャ装束の生成にも用いられるらしい。
「カラテを注ぐ」ことによって超自然的な現象を起こす者もおり、ジツの発現にも用いられるものと思われる。
カラテ・エネルギーとニンジャソウルから供給されるエネルギーが同じ概念なのか別物なのかは不明だが、書籍版人物名鑑のディヴァーラーの説明文を見るに、両者が同一の概念である可能性がある。

カラテ警戒

おそらくは文字通り、いつでもカラテを振るえるように構えて警戒することを指すのであろう。
タツジン・サンシタを問わず行われる動きだが、その警戒効果には雲泥の差があるようだ。

カラテ・シャウト

掛け声。カラテの威力を左右する要素の一つ。シャウトなしでは大きく威力が下がるが、その分隠密性は増す。
代表的なものは「イヤーッ!」だが、それ以外の個性的なシャウトも多い。「パンキ!」「ハイヤーッ!」のような自身のカラテスタイルに由来するもの、「インダストリ!「シテンノ!」のような所属集団に由来するもの、「サイゴン!」「ゼツメツ!」のようなニンジャソウルに由来するものなど、様々なシャウトが存在する。
また、アイキドーチャドーといった他の武道にもそれぞれ独自のシャウトがあるようだ。

 

なお、現実においてもシャウト効果は実際にあり、多くの競技で採用されている。実際の空手などでも技を繰り出す際に声を出すのはそのためであり、作中でも解説された。

格闘技経験者にとっては常識だが、シャウト無しの攻撃は大きくその威力を減じてしまう。
――「シャドー・コン」#6より

カラテ衝撃波

ダークニンジャが使用した、かざした掌から衝撃波を発する謎めいたワザ。カラテ粒子と同じく、エネルギー概念的なカラテの可能性がある。

カラテ斥力

カラテによって生じる超自然の反発力。
主にカラテ強者同士のイクサにおいてカラテ激突の副産物めいて発生するが、自ら発生を制御して戦闘機動の一助とするニンジャも存在する。

カラテ段位

我々の知るところの空手の段位と同様、カラテの力量を示す等級制度である。ただし「20段」だの「40段」だのといった無茶な数字が平気で出てくる点は我々の世界と大きく違う。
「俺のカラテは○○段だ」などといった台詞も作中でしばしば登場しており、それらを見る限り、ジョック学生やカチグミ・サラリマンのような一般人の基準ではカラテ10段程度もあれば実際相当強いとみなされるようだ。ある高性能なオイランドロイドは「カラテ十段のブラックベルトにも匹敵する程の精密さ」と描写されるカラテを使った。
さらに20段を超えればタツジンとみなされ、そのレベルの者同士の戦いとなると実際に拳を交えることなく正座して睨み合うだけで決着がつくことさえあり、敗れた側はただ睨み合っただけなのに吐血したり失禁したり心停止するのだという。コワイ!
カラテの他、アイキドーイアイドーにも段位が存在することが確認出来る。
段位を上げるためには検定試験をクリアしなければならず、ザ・ヴァーティゴ=サンによると高レベルカラテ段位の試験では岩を砕いたり、ワニを倒したり、崖を素手で登ったりする必要があるらしい。
また、スペクターなどが使用するネガティブ・カラテはカラテ段位を奪い取り永久に失わせるというものである。
関連:コトダマ「段」ブラックベルト

カラテ粒子

血中に生成される謎めいた粒子で生命活動を推進する力。パーガトリーカラテミサイルのエネルギー光球を構成しているところから鑑みるに、エネルギー概念としてのカラテそのものと推測される。
またサイズマスターのようにカラテ粒子で武器を作り出す者もいるが、これはカラテ粒子に大気中のエテルや重金属などが結びついて凝集しているため、物質的な性質がより強まっており、カラテミサイルよりもスリケンなどに近いものであるようだ。
逆にスーサイドのソウル・アブソープション・ジツは、人間の生命エネルギーや超自然の武器・エネルギー弾をカラテ粒子に還元し吸収するジツである。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら。タイトルは「血中カラテ粒子」だが、体外に放出されたカラテ粒子の働きについても説明されている。

血中カラテ

作中における謎の概念の一つ。「アウェイクニング・イン・ジ・アビス」が連載された際、メイガスがこれを消費しジツを放ったことで存在が明らかになった。
強力なジツを行使する際に激しく消費する、MPめいたものであるようだが、呼吸と共に時間を置けば自然回復もするらしい。
また、特定の行動で血中カラテを能動的に生産できるニンジャも存在する。
どうやら血中のカラテ粒子量を示す言葉であるらしいが、ニンジャに限定されたものなのかカラテカ全般に当てはまるのかは不明。
無軌道大学生がスペクターにカラテを吸われる描写があるので、モータルにも存在するのかもしれない。
ディヴァーラーの使用するケズリカラテは、敵ニンジャのソウルを傷つけてニンジャソウルからの供給エネルギーを奪うことができるが、物理書籍版人物名鑑ではケズリカラテは敵の血中カラテを減退させると記述され、このことからニンジャソウルのエネルギーと血中カラテは同じ物を指す可能性も考えられる。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら
タイトルが「血中カラテ粒子」になっていることからも分かる通り、体内に内在するカラテ粒子量を示す言葉だと明言されている。

ドージョー

リンク先を参照な。

ブラックベルト

黒帯。ジュー・ウェアの上から着用する。現実のそれは有段者の証だが、忍殺世界では何段から授与されるのかは不明。
現時点で判明している最低段位は10段で、これ以上の段位の者は一般に「ブラックベルト級」と称され、一般人基準における相当な実力者とされる。さらに鍛錬を積んで20段以上になった者は「タツジン級」と呼ばれ畏敬される。
現実の柔道における赤帯のようなものは存在せず、一定以上のワザマエの者は皆一律にブラックベルトのようだ。
関連:コトダマ「段」カラテ段位

ホワイトベルト

白帯。ジュー・ウェアの上から着用する。
忍殺世界における詳しい基準は不明だが、おおよそ初心者(ニュービー)が締めるという点では我々の世界と同じであり、その道の「素人」を表す代名詞としても使われている。
作中での使用・描写は非常に少なく、マタドールの独白内で登場した程度である。
アニメイシヨン版の「スワン・ソング~」ではヤモトが着用していた。
関連:カワラ割り

カラテトレーニング

カチグミや上流階級の人間には、カラテ・トレーニングを嗜んでいる者が多いという。
一般にドージョー以外のトレーニング施設があるかどうかは不明だが、こうした施設には一般的にタタミ敷きで、木人、ルームランナー、ケンドー・アーマー、神棚といった設備が揃っているらしい。

イマジナリー・カラテ

実際に身体を動かすことなく、ニューロン内で行われるカラテのシミュレーション。
手練れのニンジャ達はイクサの火蓋が切られる直前、あるいはイクサの最中に訪れた睨み合いの僅かな時間のうちに数十・数百パターンものイマジナリー・カラテをニューロン内で展開し、次なる一手を吟味する。

 

また、いわゆるイメージトレーニングめいた修行の一環として行われることもある。
ニンジャスレイヤーも行っている。身体的トレーニングと実戦でカラテを鍛えるだけでなく、実戦経験を反芻・検討することでさらにカラテ精度を高めているようだ。

カラテジョギング

カラテカ・タダシイが行っていた鍛練法。
市街をジョギングしながら正拳を繰り出し、通りかかった者を殴りつけてなおも走る。
実戦とランニングを同時にできる画期的な鍛練法だが、作中での標的は浮浪者やゴスなどの弱者ばかりで、効果には疑問が残る。

器械体操

忍殺世界における器械体操のルーツは古代カラテトレーニングにあるとされる。
ニンジャの攻撃回避手段であるバック転や側転、前転、ブリッジ回避の精度を高める訓練として最適らしい。

空気椅子

椅子から腰をワンインチ浮かして足腰を鍛えるカラテ・トレーニング。腰に負担をかけ過ぎなければ実際有効な筋力トレーニングである。「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」にてニンジャスレイヤーが行っていたが、あろうことか車の運転中にこれをやっていた。

サンドバッグ

空中に吊るして仮想の標的とし、打撃技を鍛える器具。起き上がり式(ダルマ・サンドバッグと同一か)や、より強化した「重ラバー製のダルマ・サンドバッグ」といったものも確認できる。ドージョーなどに置いてある描写があるが、マッポーの世ではむしろ状態の例えとして使われる方が一般的。
代わりにマグロを吊るして殴る者もいる。

シャドー・ボクシング

仮想の敵を想定して体を動かすトレーニング。おそらくはボックス・カラテに伝わる鍛錬法。

通信カラテ

IRC通信機器を使った戦闘術……ではなく、カラテの通信教育。忍殺世界にも通信カラテは存在するらしい。ブラックベルト級のワザマエをも修得できるらしいが、真偽は不明。
デリヴァラーのカラテの基礎も、その幾割かは通信カラテによって培われたもののようだ。
日本のコミックではしばしばギャグの一環として扱われ、果ては「何もしてない奴より弱そうな印象になる」とまで言われてしまっている。

トコロザワ・ピラー内のトレーニング・グラウンド

トコロザワ・ピラー内(15階~)にある、ソウカイ・ニンジャがカラテを鍛えるためのスペース。上述の一般的な設備以外はあくまでニンジャ用のトレーニング法だと思われる。

  • 木人
  • ルームランナー
  • 重ラバー製のダルマ・サンドバッグ
  • 肺活量訓練のための井戸
  • 電気の流れるバーベル
  • アスレチック・トラック
  • 重油のプール
  • カマユデ
  • 他多数
  • ザゼン・トレーニング・カリキュラム
    ソウカイ・シックスゲイツが用意したニュービー・ニンジャを鍛えるためのカリキュラム。ザゼンの姿勢で目を瞑ったり、何十人ものクローンヤクザを相手に戦ったりする。
    己のニンジャソウルを馴染ませると同時に身体能力を鍛錬する過酷なトレーニングで、この過程を経れば短期間のうちにカラテ戦士の体を手に入れることができるという。劇中ではショーゴーが体験した。

木人拳

四方八方に棒状のパーツが突き出した柱型のオブジェクトを敵に見立て、技を打ち込むトレーニング法。
ジャッキー・チェン主演の映画『少林寺木人拳』、もしくは『レッド・ブロンクス』のワンシーン等で有名だろう。
考案者はカツ・ワンソー。現代においてはニンジャ・非ニンジャを問わず行われる一般的なカラテトレーニング法となっており、ドージョーやカラテトレーニング施設などに木人の存在が確認できる。
作中では、矢継ぎ早に繰り出されるワンインチ距離のカラテ応酬を「木人拳めいた~」などと例えることもある。

リピート(仮)

「バック・イン・ブラック」にて、ニンジャになって間もないニンジャスレイヤーが行っていたトレーニング法。回想しながら身体を動かし、前回のイクサの立ち回りをリピートする。フジキドはナラク・ニンジャが体を乗っ取っていた時に繰り出したカラテの動作を一つ一つなぞることで動きの意味を理解し、反芻して自分のものとした。

ルームランナー

室内を無限に走り続けるための器具。

カラテ流派(と考えられるもの)

アクアカラテ

ウォーターボードが使用した水中戦闘カラテ。
ニンジャ装束に備えた推進機構を用いて水中を自在に立ち回り、さらに推進機構による加速を乗せた攻撃を繰り出す。
飛び道具も、スリケンではなく水の抵抗を受けにくいハープーンを使用する。

アクマカラテ

アマクダリカコデモンに代表されるアクマ・ニンジャクラン特有のカラテと思われる。
アクマ変身によって強化された身体能力に加え、己の肉体に出現した翼や山羊角などの異形部位を活用するパワフルかつトリッキーなカラテである。

アスラ・カラテ

オダ・ニンジャが用いるカラテ。六本腕で変幻自在の掌底打を繰り出す。
彼はアスラ・ニンジャからこのカラテを授けられたらしい。
また、オダ・ニンジャのソウル憑依者であるケイビインが用いた、キネシスで六つの武具を自在に操るカラテもアスラ・カラテと称されている。
恐らく本来のアスラ・カラテはオダが見せたような多腕のカラテであり、ケイビインはそれをキネシスによる複数の武器操作という形で再現したのだろう。

浴びせカラテ

アダマンタインの用いるカラテスタイル。爆発的瞬発力を乗せた突進や跳躍などのトリッキーな挙動から重いカラテを浴びせかける。
アダマンタインの放つカラテ攻撃は本文中にてビッグカラテとも称されており、あるいは浴びせカラテとはビッグカラテのカラテ・メソッドの中の一分野を指す言葉なのかもしれない。

暗黒カラテ

カラテの一種。作中では詳しい説明はないが、おおよそ「現代では古い文献にのみ存在を確認できる、殺傷力の高い危険なカラテの秘技」といった意味合いで使われている。

関連:ナラク・ニンジャ暗黒武道ピストルカラテ

エリアル・カラテ

エアリアル・カラテとも。恐らく空中対地上の位置関係から繰り出されるワザ全般を指すカラテと思われる。
カポエイラに伝わるフォーリャ・セッカブル・ヘイケが得意とした空中からの頭頂部ストンプ攻撃などもエリアル・カラテのワザに含まれる。
カラス・ニンジャヘルカイトの空中戦も「エアリアル・カラテの応酬」と表現されており、エアロカラテはエリアル・カラテに内包されるのかもしれない。

エアロカラテ

ソーサラーアイボリーイーグルのように、飛行能力を持つ者が用いる空対地戦闘特化のカラテ。
飛行能力による圧倒的有利を活かした滑空・降下系の攻撃を得意とするようだが、例に漏れず戦闘能力は使い手のカラテに大きく依存する。

エコノミックカラテ

ザイバツ・グランドマスターのヴィジランスが用いる、腰のUNIXベルトから全方位にホログラフィ・キーボードを展開し、クロスさせた両腕でタイピング(仕事)をしながら戦うという前代未聞の社畜カラテ。
もはやカラテと言っていいのかすら疑問であるが、LAN直結しながらカラテを行うのは不可能なので、これも立派なミヤモト・マサシめいた二刀流タクティクスである。
実際両腕が塞がったまま戦わなければならないため、イクサで使用できるのは足技のみ。それでも手負いとはいえディテクティヴを相手にタイピングスピードを緩めず圧倒する強さを見せた。その辺りは流石グランドマスターのワザマエと言える。

カラテ

武道としての空手。使い手は「カラテカ」と呼ばれる。上述の通り東洋の「気」に近い概念も内在している。
発祥は不明だが古代の時代には既に日本に普及しており、時代を経て数多くの枝分かれした流派が伝承され、さらに新規・外来の武術とも入り乱れ、雑然とした状態になっている。
そのため狭い意味での「カラテ」といっても「○○・カラテ」と流派名を付けて呼ぶのが一般的であり、源流のそれは基本技や鍛錬法にその名残を見せるのみである。

カンフー・カラテ

おそらく中国武術全般を指すものと思われる。
現実の中国武術の流派と同様に、武器を使ったカラテや動物の動きを模したカラテなど、様々なカラテが存在する。
いわゆるカンフー映画などで使われる派手なアクション描写が元ネタと思われる。

  • 流派
    • ヘビ・カラテ
      カンフー・カラテの一種。
      腰を屈め、片足は爪先立ちに近く、腕は鎌首をもたげたコブラの如くZ字を成す、独特の構えをとる。この構えから手をゆらゆらとヘビめいて動かし、そこから高速のチョップ突きを繰り出す。
    • デス・カンフー・カラテ
      デスニードル等の恐るべき技を用いるカンフー・カラテ。

キラービー・カラテ

虫の生体模写によるカラテの一つ。

クモ・カラテ

湾岸警備隊所属ニンジャ、アクアスパイダーの操るとされる必殺のカラテ。
しかしその力を披露する前に戦意をへし折られてしまったため、披露されることはなかった。

ケズリカラテ

ザイバツ・ニンジャ、ディヴァーラーが使用するカラテ。名鑑では「謎のカラテ」と説明されており、流派なのかは実際謎。
攻撃をガードした敵ニンジャのニンジャソウル供給エネルギーを削り取り、自分のエネルギーにしてしまうという攻守一体のカラテ。
書籍版人物名鑑では、「ケズリカラテは敵の血中カラテを減退させる」と記述されている。

古代エジプトカラテ

リアルニンジャであるセトが使用するカラテ。
左手を高く掲げ、右手は笏を持つように握り、腰の横に構えるのが基本のカタのようだ。
また、「古代エジプトサンチンの構え」なるものもあるようだ。
いくつか流派があり、「ケペシュ」と呼ばれる刀剣を用いたイアイドーと、毒手を用いた暗殺カラテもあるようだ。

古代ローマカラテ

リンク先を参照な。

コブラ・カラテ

恐らくコブラ・ニンジャクラン由来と思われるカラテ。
相手が拳打のために繰り出した腕に自身の腕を這い上がらせるようにして放たれるクロスカウンター、両腕を視認不可能な速度で鞭めいて繰り出す連続カラテ攻撃、ブリッジ回避からヨガ行者めいた奇怪な体勢へ移行しての変則的なカウンターなど、並外れた身体の柔軟性によって生み出される奇怪なムーブを特徴とする。

コンゴウ・カラテ

異常巨体体質の者だけを集めて作られたドージョーで磨かれていたカラテの一つ。

ザムラ・カラテ

インターラプターインターセプターが修めている、ザムラ・シンダキ直伝のカラテ。モータル由来の新興流派ながら、ニンジャとの親和性が高く実際相当に手強いカラテである。
カラテ振動によって引力や斥力を発生させる絶対防御「カラダチ」や、極限まで体をひねらせて繰り出す一撃必殺の「タタミ・ケン」、「ツヨイ・タタミ・ケン」など、おおよそモータルには実現不可能なワザを持つが、これは使い手がニンジャ化したことにより本来のザムラ・カラテの形から歪んでいった結果であるらしい。
インターラプターはこのカラテによってシックスゲイツ最強の座にのし上がり、ザイバツサラマンダーとも渡り合ったようだ。
「フンハー!」「ハイーッ!」などカラテ・シャウトもまた独特。

ジェットカラテ

ソウカイ・シックスゲイツのソニックブームが修めているカラテ。
明示されていたわけではないが、たびたび用いた「ジェット・ツキ」はこのカラテに由来すると思われる。

システマ・カラテ

軍隊格闘術「システマ」と関連があると思われるロシアのカラテ。
脱力パンチが強力だが、その源流にはイカニンジャ・クランが存在すると考えられている。

ジャイアント・カラテ

異常巨体体質の者だけを集めて作られたドージョーで磨かれていたカラテの一つ。

セミ・カラテ

ヨロシ・バイオサイバネティカ社所属ニンジャ・シケイダーが使用する、セミめいた六本のバイオサイバネ節足を利用したカラテスタイル。
懐に飛び込んできた敵をアンブッシュめいて節足で拘束して締め上げるといった戦法が特徴。

ソニックカラテ

ソニックブームが修めているもう一系統のカラテで、むしろこちらが主か。拳や蹴り、手刀を高速で繰り出すことにより衝撃波を生じさせ、これによって攻撃を行う。
弱点はワン・インチ距離。この距離に潜り込まれると、衝撃波が自分まで傷つけてしまう。
上級の使い手は空気を蹴って多段跳躍したり、風を捉えて滑空したり、追い風を発生させて空中制動する事もできるという。
ザ・ヴァーティゴ=サンによると、その修行シーケンスはカゼ・ニンジャクランと共に失われ、現代には伝えられていないらしい。
同じカゼ・ニンジャクランのウィンドブラストを見る限り、衝撃波の発生にはジツのような超自然的要因が関与している可能性がある。

タイガー・カラテ

ベンガルタイガーが使うカラテ。
詳細は不明だが、ドラゴン・ユカノとも互角に打ち合える。

ディバイン・カラテ

ブラックロータスが使用する、黄金色のオーラを放つ特殊なカラテ。
このオーラを纏った攻撃を喰らった相手は、視界を白光で害されながら、ザンゲを迫るかのような激痛とそれを許すかのようなニルヴァーナめいた浮遊感で苛まれる。
オーラを拳にエンハンスメントしたり、カラテミサイルとして光球を放つなども可能。また、使用者が動く度に黄金色の残像を追従させ、相手を撹乱する。
さらにはこのオーラを傷の回復に使用することも可能であり、まさに至れり尽くせりである。

テクノカラテ

モーター駆動のサイバネ機構を用いたカラテ。
使い手はシガキ・サイゼンエトコユンコ・スズキといった非ニンジャが目立つが、なかなかに侮れない威力を持つ。
特にシガキの開眼したテクノカラテは、非ニンジャであるにも関わらずニンジャスレイヤーを苦しめたほどであった。

闘牛カラテ

マタドールが用いる、殺人闘牛「マツザカ」との連携によって完成するカラテ。
マツザカの背に跨り、殺戮暴走機関車めいて爆走させ攻撃するのが基本スタイル。単体でも油断ならないバイオ改造闘牛の戦力がカラテ算数めいて乗算される様は、無敵のチャリオットに例えられる。

ネガティブ・カラテ

スペクターに代表される幽体アンデッド・ニンジャの持つ負のカラテ。
このエネルギーによって浮遊したり、接触した相手のカラテ段位を永久的に奪うカラテドレイン攻撃(『D&D』のレベルドレイン攻撃が由来だろう)などを行うことが出来る。
ネクロカラテ同様、体系化されたカラテスタイルというよりは身体的特性に基づくカラテの性質を指す言葉と捉えた方が的確かと思われる。

ネクロ・カラテ

ズンビー・ニンジャのカラテをこう総称するが、動きに型としての統一性はないものと思われる。
このカラテの使い手は生者の限界を超えたズンビー筋力やズンビー関節可動域、ズンビー耐久力などを活用して相手を圧倒する。特に「痛み」を無視した無茶な攻防が可能である点が一般的なカラテと一線を画する。

ビーストカラテ

主にフェイタルが使うヘンゲヨーカイ・ジツによって強化されたカラテ。
変身によって強化された凄まじい耐久力と強力な爪による攻撃が特徴。ブラックヘイズからは「雑なカラテ」と断じられた。

ビートル・カラテ

虫の生体模写によるカラテの一つ。

ピストルカラテ

テッポウ・ニンジャクランの首領を開祖とする暗黒武道。
拳銃を両手に握った状態で構えを取り、発砲時の反動を次なる攻撃や緊急回避に利用する点を最大の特徴とし、一対多のイクサに秀でている。
また、拳打と共に銃身を叩き込み、そのまま接射を行うなどのムーブも含まれる。
中腰で両手の拳銃をクロスして構えるのが基本姿勢らしい。
作中における代表的な使い手はキョート・リパブリックの私立探偵タカギ・ガンドー。彼はニュービー・ニンジャ相手ならばある程度まで渡り合えるほどのワザマエを見せている。
その発祥はマスケット銃の発明以降であり、開祖のテッポウ・ニンジャクランの首領はフリントロック式ピストルなどを用いていた模様。
書籍版での加筆によると、人間の間に広まったピストルカラテは銃の命中精度の低さをカバーするために開発された初期のものであり、銃の精度向上と共にテッポウ・ニンジャクランにおいては使われなくなったものだという。

二丁拳銃アクションといえば映画『リベリオン』などに登場する武術「ガン=カタ」が非常に有名であり、元ネタになったと推測するヘッズは多い。
一方でそれぞれの描写を比較すると、反動を抑えた設計の拳銃を使い、最小限でコンパクトな動きで敵を捌くガン=カタに対して、ピストルカラテは拳銃の強力な反動を最大限に活かし、しばしばアクロバティックなムーヴを行う点で対照的と言える。
また格闘戦にカタナなども扱う前者とピストル二丁のみで対処する後者、使う銃種がオートマチック式とリボルバー式……などなど、対になる要素は実際多い。

ビッグカラテ

ビッグ・ニンジャクランのニンジャソウル憑依者が操るカラテ。
主な攻撃手段は巨体と怪力任せの単純な打撃だが、アースクエイクの知性やレッドゴリラのスピードが相俟って相当な脅威となる。
ちなみに、「ネオサイタマ・イン・フレイム」には「ビッグニンジャ・クランの代名詞である頭突き攻撃だ!」という記述があるが、ラオモト・カンヨトゥンらが使った程度であまり目立たない。

ブーシコー・カラテ

フルプレートメイルを着ながらの情け容赦ない格闘術。
危険であり、ニンジャたちによって14世紀のうちに禁じられたが、フランス元帥ジャン2世・ル・マングルからジャンヌ・ダルクの父に伝授されており、ジャンヌ自身も使い手となるなど、フランスの一地方で密かに生き残っていた。
ヨロイニンジャ・クランの一派にも使い手がいることから。元は彼らのカラテだったのかもしれない。

ブースター・カラテ

ターボアサシンの用いるカラテ。身体の各所に配したサイバネ機構のブースターから得られる推進力によって、カラテ攻撃の速度と威力を増す点が特徴。
カラテ流派というよりは、彼が独自に構築した戦闘スタイルと思われる。
この戦闘スタイルは、後にマスターマインドが装着したパワードスーツの機構に受け継がれた。

ボックス・カラテ

ボクシングに由来する戦闘術。科学的に洗練されたフットワークや速射砲のようなパンチが特徴だが、足元が死角。
極まったボックス・カラテの拳はカラテの中でも最速と称される。
ソウカイヤのテンカウント、ザイバツのコンフロント、傭兵ヤクザニンジャのヘンチマンなど、使い手は地味に多い。
現実におけるベアナックル・ボクシングに酷似した「古式ボックス・カラテ」なるものも存在する。
古式ボックス・カラテは江戸時代初頭にイギリスで一世を風靡したものの、当時の女王に禁止されたカラテである。
作中世界では、古式ボックス・カラテから現代のボクシングに派生し、現代において再びカラテに組み込まれ科学的に洗練されたボックス・カラテが生まれたと推測される。

ボンジャン・カラテ

恐らくボンジャン・テンプルのバトルボンズが用いるカラテ流派と思われる。
登場エピソードの少ないカラテ流派の中では比較的使用者が多い。
ポン・パンチなどの技もあり、その場合は区別のため頭に「ボンジャン」が付く。どう違うのかは不明。
使い手のアコライトの体捌きからすると、八極拳的要素が多い感を受ける。

マシンガン・カラテ

とても速い連続パンチが印象的なカラテドー流派。

マンティス・カラテ

虫の生体模写によるカラテの一つ。

ミリタリー・カラテ

湾岸警備隊上がりのアマクダリ・ニンジャ、ダイアウルフのカラテが地の文にてこの名で呼ばれている。恐らく軍隊式のカラテを指す語だと思われるが、詳細は不明。
同じく軍出身のファイアブランドが使う「軍隊じみたカラテ」も同じものか。

ムカデ・カラテ

両手を手首で合わせ、指を鉤爪めいて強張らせて横に引き裂くように構え、そこから這い回るムカデの脚のごとき斬撃を繰り出すカラテ。

ヤクザカラテ

リアルヤクザのヤマヒロらが依って立つカラテスタイル。
ヤクザ上がりのニンジャであるネヴァーモアなどの戦闘スタイルもこれに近いのではなかろうか。
ヤクザカラテと明言される具体的戦闘描写は乏しいが、ドス・ダガー・ジツやヤクザ・キック・ケリなどを含んだ打撃メインのカラテではないだろうか。