ネオサイタマ

Last-modified: 2024-03-09 (土) 21:41:14

地名ネオサイタマ


ネオサイタマ

読者と原作者の1人であるボンド=サンの問答より――
Q6>モーゼズ=サン、ボンド=サン、いつも楽しく拝読しておりマス。
ニンジャスレイヤーの舞台は「ネオサイタマ」ですが、何故、より知名度の高いであろうトーキョーやチバ*1でなくサイタマを選んだのでしょうか?
A6>ボンド「サイタマは今の時点でもかなりテクノ的に先進した地域と聞いている。ゆくゆくは東京湾がまるごと埋め立てられサイタマが二倍以上の広さとなると聞いたときはファンダメンタルなショックと共に着想がスパークしたんだ。ああ、なるほどサイタマだ、とね。」

『ナショナル・ストーリーテリング』誌によるボンド=サンへのインタビューより――
――やはり、読者の一番の興味は、いかにしてこのネオサイタマという世界が誕生したか、そこだと思うんですが。
「だろうね。まず聞かれるのは、なぜトーキョーじゃないのか?って事だが。みんな、『アキラ』の時代の風俗がいまだに幅を聞かせていると勘違いしているんだ」
「サイタマっていうのは、東京湾を埋め立てて作られた巨大な人工の陸地なんだよ。すでに今この時代においても、かの土地が日本の経済の中心となりつつある。そのリアリティを踏まえていかなければいけないと思ったのさ。」

再放送版「ゼロ・トレラント・サンスイ」コメンタリーより――
M「ネオサイタマの根本のイメージは……」
B「ブレードランナーだ。今更隠す気もないし、むしろ自然な形でそれを公言できるようになった。重要な点……あの映画の舞台は日本じゃない」
M「だから僕たちは、想像力を働かせて、理想的で神秘的なサイバーパンク・ジャパンを作り出した」

「バック・イン・ブラック」より――
重金属を含んだ酸性雨は高密度ネオン看板の瞬きを吸い込み、濡れそぼった夜にケミカルな色彩を上塗りしていた。編笠を被った市民たちの表情は乏しく、誰もが何かに耐えているかのよう。「安い。安い。実際安い」「アカチャン……」深夜帯を迎え、広告音声はいっそう騒がしい。高層建築に狭く切り取られた夜空を、マグロツェッペリンが横切る。接触不良でバチバチと音を立て明滅するネオン看板の大小。湯気を立てる屋台。混沌。声。死。ここはネオサイタマ。電子的・物理的に鎖国された日本の首都の、あまりに見慣れた光景だ。

 

東京が滅んだ後、ネオサイタマはアメーバめいてその版図を拡大し、かつての東京湾も埋め立て、やがて首都機能すら飲み込み巨大都市へと成長した。
そのため、各地域名は実際の埼玉に由来する所もあれば、東京を由来とする所もある。
なお、Twitter連載版では「人工島サイタマ」との記述があったが、物理書籍版では削除されていることに注意。
電子戦争に伴う技術の発展に加え、電子的・物理的鎖国によって日本は独自に野心的な研究と実践を重ね、特に首都であるネオサイタマは世界的なハイテクノロジーの温床となっている。
暗黒メガコーポ達が行政を支配し、人倫が軽視され、違法サイバー化や格差、汚染、治安悪化が非常に進行している。
各部を通してニンジャのイクサ場となる。

 

「オールド東京湾」なる水域が作中に登場するあたり、東京湾は完全には埋め立てられているわけではないようだ。
しかし、上述のインタビューの通り、原作者は現実の埼玉がある場所はかつて東京湾の一部だったと認識しているため、作中の東京湾が現実のものと同じかどうかは不明である。

 

書籍版第3部5巻『開戦前夜ネオサイタマ』には、口絵として翻訳チームの手によるネオサイタマの概略全図が付属しており、タマ・リバーがツキジ近辺で海(?)に注いでいるのが確認できる。

 

ネオサイタマの行政については、カスミガセキ・ジグラット内に「ネオサイタマ市役所」が存在しているかと思えば、その長は市長ではなく知事だったりと、地方公共団体としての区分は市町村なのか都道府県なのか実際謎である。もっとも、現実においても"Tokyo"は23区からなる都市「東京」(かつての東京市=Tokyo City)を指すこともあれば、八王子や八丈島まで含む広域自治体「東京都」(Tokyo Metropolis/Prefecture)を指すこともある。かつての東京市の部分をまとめる自治体はない(都と特別区の関係は実際複雑だが、各特別区が市=cityに相当するとされる)ため、広域自治体「東京都」の長である知事(Governor)の地位を説明するのはややこしい。

 

なお、第3部から第4部にかけていろいろあったので、ここで叙述されているネオサイタマは大きく変わっているかもしれないし、変わっていないかもしれない。とりあえずは、第3部までの描写が中心である。



各地域と施設

アキバ・チョウ

第4部に登場。ラットバムとノンプリズナーが路面店からDJ機材を盗み出していた。

アケガネ

駅の名前として言及されるのみで詳細は不明。
ヤモト・コキウバステを手に逃亡生活を再開した場所。

アシダカ・ストリート

第4部に登場。六週連続爆発事件発生するなど、お世辞にも治安が良い場所とは言えない。

アタマ・ストリート

屋台が所狭しと道を塞ぐ大通り。地下街が存在する。
サッキョー・ラインの駅が存在するようだが、駅名は不明。
ミニットマンによる匍匐追跡劇が繰り広げられた場所。

アマザケ・ストリート

若者向けの商業施設が猥雑に立ち並ぶ街。
ビルとビルの間には無数の電線やLANケーブルが張り巡らされ、少々の重金属酸性雨を防ぐアーケード代わりになっている。
ネオ・カブキチョからはかなり離れた位置にある。

アメハダ区

サーバーやデータセンターの類が密集する地域。クラクズーの違法プロキシ施設もここにある。各敷地には高圧電流の流れる金網が張り巡らされ、セキュリティは万全。ストリートの警備もカネモチ・ディストリクトばりに行き届いており、データ企業の施設巡回ガードの存在もあってジャンキーやヨタモノの類が寄り付くこともない。
カチグミデータ企業ご用達の重点区域にはモーターヤブ再び改善までもが配備されている。

アヤセ・ジャンクション(アヤセ地区)

ネオサイタマ中部、ネオサイタマ湾から続く長大な運河「タマガワ」の終着点。
ショウギ盤のごとく張り巡らされた大小無数の水路をコンテナ屋形船が行き交い、岸にはヨロシサン製薬の第1ユタンポ・プラント等、メガコーポのドックやプラントが並んでいる。
人口の八割が工場労働者や水運労働者、残り二割は知的サラリマン。
海賊やアナーキストもしばしば出没するらしい。

イガマ区

工場街に接する区画。アサガオの店がある。

イタバシ・ソラコスル・タワー

富と成功の象徴たるビル。
マルノウチ・スゴイタカイビルに次ぐ最高高度の商業ビルディングであるようだ。
名称のソラコスルはスカイスクレイパーの直訳か。

ウツクシミ・ストリート

タマ・リバー近くのストリート。
再結集したサークル・シマナガシが店をハシゴした。

ウシゴーム

ポスト磁気嵐の協和自治区。
月破砕直後のネオサイタマは巨大企業やヤクザクランが領地を奪い合う群雄割拠の時代に突入し、ウシゴームは後ろ盾を持たぬ市民達によって難民キャンプ然とした規模から始まった空白地であった。
当然支配の手がこの地に伸びるも、市民らと共にが戦い守り抜いた。
その後ネオサイタマでの戦争が落ち着き市民が居場所を見つけると解散し、現在はスラム街一歩手前の状態にある。
戦争の時代に築かれた物騒な防衛システムが今でもあちこちに残っている。
元ネタは牛込(うしごめ/Ushigome)か。

ウナギ地区(ウナギ・ディストリクト)

治安があまり良いとは言えない地域……だそうが、地の文にはっきりと「治安が悪い」と言われないだけネオサイタマではマシな部類かもしれない。
ここにある回転スシバーをマズダ三兄弟が襲った。

ウビナ区

低層建築物群が並ぶ地区。「美しい啓示の塔」が唯一の摩天楼として屹立する。

エドマエ

ワイルドハントが台詞中で言及しているのみで詳細不明だが、ツキジと並ぶネオサイタマの代表的な漁港と思われる。

エンガワ・ストリート

とても治安が悪い通り。開発計画から取り残された雑居ビルが並び、電柱に張り巡らされた無数のケーブルがアーケード的役割を果たしている。
ニンジャ戦隊サーカディアン・スリーのシマだったり、サークル・シマナガシのアジトがあったりする。
「エンガワ駅」という駅も存在する。

オオイチヨ・ストリート

ネブタ・パレードの開催地にもなるなど、大きいストリートであるようだ。

オオキイ・ストリート

詳細は不明。ストリートを北上するとサッキョー・ラインの跨線橋がある。

オオヌギ・ジャンク・クラスターヤード(オオヌギ地区)

潰れかかったような平屋のプレハブが迷路のように立ち並ぶ、最貧困階級の吹き溜まり。もはや家も持てぬ訳ありの人間がキャンプトレーラー等で日々を過ごしている。
タマ・リバーの「絶望の橋」を渡った先にある。
ドウグ社の本堂は江戸時代よりこの地に構えている。

第3部終盤にて、大規模な犯罪温床浄化プロジェクトの後に更地と化し、イミテイション自然公園と暗黒メガコーポの資材置場に変わった。
オオヌギの名は地図から消え、住民達の行方は知れない。

オオモリ地区

ソウカイヤ崩壊の夜、クローンヤクザ同士の抗争の舞台となった地区の一つ。

オールドカブキチョ

第4部に登場。旧ネオカブキチョ
領土争いの谷間に位置しており、複雑なパワーバランスによって守られている。
ネザークイーンはここに地下四階建てのキャバレー「獄麗」を構えている。

オカンノン通り

24時間常に酔客や接待サラリマン、オイラン等でごった返す繁華街。
ソウカイヤ傘下のヤクザであるヤバレカバレクランのテリトリー。

オコノミ・ストリート

スターファング・ヤクザクランがシメてるストリート。地下にストーミー・パウダーというパウダーを精製している工場があり、シジマ・カノコデモンハンドと共に襲撃した。

オシサマ

駅の名前として登場。数ブロック離れたところにキョート共和国大使館がある。

オハナ・バロウ

ネオサイタマ南部に存在する。オハナ・バロウ十七番地にはサカイエサン・トーフ社の巨大トーフ工場がある。

オミコシ・ディストリクト

パンキチ・ディストリクトから4区画分離れた場所にある区画。

カイシメツ・ストリート

ダムハザード・ヤクザクランが取り仕切るストリート。オレンジ傘と、オレンジの紙製モニュメントを積載したダシが練り歩くエンヤサ祭りが行われる。

カスガ区

タマ・リバーの河口部にあり、タマ・リバーを挟んでノビドメ区と隣接する区域。両地区間には鉄橋が懸架され、交通が確保されている。
地下鉄の駅名として「カスガ駅」が登場するほか、ネコソギ・ファンドの支社や夜景の美しい大観覧車があるらしい。
実在する文京区春日との関係は不明だが、地下鉄春日駅の近くには東京ドームシティがあり、そこには観覧車「ビッグ・オー」がある。

センシメイ・ゲート

ノビドメ区とカスガ区間を繋ぐ鉄橋の、カスガ側出入り口に当たるゲート。

カスミガセキ

現実の霞ヶ関同様、ネオサイタマの政治の中心地たる官庁街のようである。

カスミガセキ・ジグラット

ネオサイタマに存在する権力中枢の象徴にして、政・官・民が高度な癒着を遂げた、人類史上稀に見る階段状ピラミッド型巨大複合施設。
Y2K以前から途方も無い複合増築を重ねられ、今なお増築が進んでいる。その全貌を把握している者はいないという。
ごく初期のみカスミガセキ皇居ビルと表記され、「エンペラーを失って久しい」ともあったが、現在の名称になってからはエンペラーについての記述はない。
第1部「メリークリスマス・ネオサイタマ」時点での最上階は700階。高さ1000mは裕に越え、数年後の第3部「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」時点では全高2000m超にまで達した。
頂上部である最上階層は空中庭園のような構造であり、重金属酸性雨を降らせる雲より上に突き出しているという。
その外壁「斜面」でイクサが繰り広げられ、外壁を馬で最上部まで駆け上がった者がいたことから、山めいた形状であり、地表面での胴回りはかなりのものであろう。
都市一つ分ほどの広さがあるらしい。

 

地上の万魔殿の如き超高層建築物であるが、不吉を忌み嫌う日本人の慣習により、4や9の数字が含まれる階や部屋は存在しない。
1~50階にはネオサイタマ市役所、51~300階にはネオサイタマ市警をはじめとした公官庁、301~600階には国会議事堂などの行政施設、そして601階より上にはメガコーポのヘッドオフィス群が入っている。ちなみに666階にはソウカイヤなどの為の談合用IRC設備が用意されている。
上層部分に居室を構えられるのは、ネオサイタマ市長かその補佐官、あるいは暗黒メガコーポ各社のCEOといったトップクラスのみである。彼らは最上階層にて汚染されていない清浄な空気と日光を享受している。そんな彼らはネオサイタマだけでなく、日本の真の支配者でもあると言えよう。
第3部以降、アマクダリはこの施設を本拠地としており、アマクダリのトップたるラオモト・チバが居するネコソギ・ファンドのヘッドオフィスもここにある。

 

上記の他にも、まだ様々な施設等が歴史の忘却の中で眠っているのかもしれない。備えよう。

 

第4部では詳細な経緯は不明だが瓦礫になってしまい、遺棄設備を巡る争いが常態化していることが明かされている。
シーズン4にて、ジグラット上層の踊り場がニンジャスレイヤーメイヘムのイクサの場に選ばれ、六番目の赤黒のアブストラクト・オリガミが生まれた。
オリガミは後にザナドゥによって彩られ、巨大なネオン・グラフィティ・アート「ジグラット富士」の素材となった。

カスミガセキ・カテドラル

タダオ大僧正が座すカスミガセキ教区の大寺院。カスミガセキ・ジンジャカテドラルとも。
その外観は巨大な黄金ブッダ座像そのもの。「これまでに人類が建造したいかなる偶像モニュメントよりも巨大」とされるほどの大きさであり、カスミガセキ・ジグラットを霊的に守護するスフィンクスに喩えられる。
定時になると蓮を象った足場からピンク色の荘厳なライトアップ光が焚かれ、ブッダ像が電子合成音声による説教を始める。が、その時間はわずか三分。続きは有料のIRCで……。
ブッダ像の背後には無数のUNIXメインフレーム群を収めた制御モノリスが聳えたっており、そこから伸びる無数のケーブル類がブッダ像の後頭部と脊椎に接続されている。
敷地内にはニンジャやホーリーヤブが配置され、警備は万全。また、緊急時にはブッダ像をまるごと地下に収納してしまうシェルターとしての機能も有する。
マネーパワーを惜しみなく注ぎ込んで築き上げたその堅牢さをタダオは「大ブッダ要塞」と称して誇る。

ニギミ・ストリート

官公庁や官僚の邸宅を多く有しており、官僚のプライバシー保護の名目で電波妨害コケシ鉄塔が設置され、有線以外の通信手段は使用不能にされている。
オーガニック高級中華飯店「スコシ・シャンハイ」を有するアラクサ第七ビルが建っている。

カナリ・ストリート

第4部に登場。猫が暴徒警戒ドローンの上に乗ったまま降りられなくなる微笑ましい事件が発生した。

カネモチ・ディストリクト

ネオサイタマ有数の富裕層居住地域。高台に立地し、隣接ディストリクトとの境界である坂の下には高さ3メートルの電磁金網が張り巡らされている。
地上百メートルの高さに無数のビル群や鉄塔によって支えられる広大な厚い強化樹脂製透明ルーフが築かれており、住民が重金属酸性雨に晒されることはない。
マッポによる警備体制も厳重。それは裏を返せば、この地区内で大きな事件が起きた場合マッポにはケジメも含む大きなマイナス点評価が下されるということでもあるようだ。
ディストリクトのはずれには高級料亭「オトノサマ」が立地する。「ヤマノテノ幼稚園」も当地所在のようだ。

カネモチ・ディストリクト八番街

通称「カネモチ8」。平安時代には丘の上に築かれた厳粛な霊場であったが、現在となってはネオ・カブキチョと並ぶいかがわしい繁華街のひとつへと堕している。
この街を訪れるのは富裕層よりも富裕層とお近づきになりたいカチグミ・ワナビーが大半らしい。
ジンジャ・クラブ「ヤバイ・オオキイ」や、やや危険なサイバーゴスクラブ「ウゴノシュ」が立地。

カブト・ストリート

カラカミビルの所在地。金融街である日本橋兜町が由来か。

ガミオダ

ネオサイタマ市街区と郊外のボーダーラインに位置する区域。
全くの等間隔で配置されたショッピングモールを中心にした効率的居住区がぽつりぽつりと配置されたのみの寂れた町で、駅周辺すらも実際薄暗く、治安はお世辞にも良いとはいえない。
電車の本数も少なく、ネオサイタマ中心部からは隔絶した土地である。

ブラッドバス・シアター

山の中の竹林に存在する、退廃ホテル「ストロング夜」の廃墟を改造した施設。
この施設の主催者の元、周辺市民達によるカネ、ドラッグ、セックス、バイオレンスが横行するヨタモノさえ近づくことを恐れる無法地帯。

ガラ・ストリート

詳細不明。焼肉店「エル・モンダイ」がある。

カンノギミ区

この区画にはかつてニンジャスレイヤーが一時的にアジトにしていた廃ドージョーがある。

キタノ・ストリート

第4部に登場。キタノ・スクエアとも。
荒廃しており、治安は「中の下」レベルらしい。

キタノ・スクエアビル

キタノ・ストリートに存在するビル。
1階に「ピザタキ」のピザ屋部分、地下街4階9号にタキの秘密UNIXルームがあり、ピザタキのトイレに隠された梯子で行き来している。
地下階はシケた商店街となっており、地下4階まで来ると半分近くがシャッターを閉ざしているが、無人というわけではなく、それらの中に居住している者や、シャッターを下ろしながらの違法ビズを行なっている者もいる。
ビルの家主は曖昧老人であるらしい。

キバレ・ストリート

夜の繁華街の一つであり、拳銃、手帳目当てにマッポが襲撃される危険性もあるなど多分に漏れず治安が悪い。
キングピンカネモチ・ディストリクト配置以前の担当区域。

キボウキョウリョク・スクエア18

第4部に登場。バッドマックス・ヒルマがピザの配達場所として指定した場所。

ギョクヤマ・ストリート

ネオサイタマでは珍しくないが、実際治安の悪い土地柄。
地元の人間か事前に連絡のあった非合法組織のエージェントだけが入店を許されるサルーン「アタマ・ハンザイ」では、各種違法素子や大トロ粉末、果てはチャカ・ガンまでもが取引されている。
また、このサルーンで行われた交渉が決裂した際には、交渉人はウシミツ・アワーの鐘とともに一斉に武器を抜いて殺し合いを始めねばならないという物騒な暗黒伝統文化が存在するらしい。

キャブチャ・ストリート

ここの雑居ビルの四階にイビルヒーラーが乗っ取ったシアツ店「パワー・チャン」がある。

キョウタロ・ストリート

詳細不明。過激派ケモノパンクスのたまり場となっていた。

クマナミ・ストリート

アマクダリの最も長い一日において、ナンシー・リーが一時的にUNIXをハックしたオフィスがある。センベイ方面に通じる道とつながっているようだ。

ゲイシャ・ディストリクト

ムコウミズ・ストリートと隣接する地区。

渾崎地区(ケオサキ・ディストリクト)

ネオサイタマの南端に近いところにある地区。

龍256ストリート

渾崎地区内のチャイナタウン。
「スズメバチの黄色」の舞台。

ゴールド銀座

ネオサイタマの路地の一つ。入口にはネオン門がある。
サンズ・オブ・ケオスの礼拝堂やコトブキが閉じ込められていた部屋のある雑居ビルがある。

コラカシ・ストリート

詳細不明。第4部においてモーティマー・オムラとその家族の住宅がある場所。

コケシ第七商業地区

コケシ・マート社の巨大ショッピングモールを中心とした中産階級向けの商業地区であったが、ヨロシサン製薬オムラ・インダストリの共同開発によるバイオスモトリ育成プラントで発生した爆発事故をきっかけに住民は強制退去させられ、大量のバイオスモトリが闊歩する無人地区と化した。
ヨロシサンとオムラの二大暗黒メガコーポによって地区まるごとが巨大殺戮遊戯施設「キルゾーン」に作り替えられ、富裕層がバイオスモトリ狩りを愉しむための場として生まれ変わった(この時期の物語が「キルゾーン・スモトリ」)。
しかし「マザースモトリ事件」なる事件をきっかけにキルゾーンも閉鎖され、以後この区画の管理はオムラからオナタカミ社へと不良債権めいて下げ渡されている。

ゴハンバ・ディストリクト

第4部に登場。ヨロシサンのCEOの接待に使われる料亭もある一方、治安の良くない集合住宅も存在する。

コメダ・ストリート

地の文=サンいわく「マッポーレベル・ダウンタウン」。治安が実際危い。
ゆえに身元の定かでない人間が身を隠すには絶好の場所でもあり、ニンジャスレイヤータカギ・ガンドーもこの地を潜伏場所としていたことがある。
アガタ・マリアの住む「エトワール・コメダ」がある。

コモチャン・ストリート

老朽化した集合住宅が乱杭歯めいてひしめく一帯。かつて街ぐるみでタナカスター社の違法工場を営む暗黒管理体制が敷かれていた。
ネオサイタマ市警49課の強制介入により管理体制は崩壊した。
ニスイの出身地。

コモドマ

詳細不明。地下鉄の廃ステーションが存在する。

サウス・パンキチ・ディストリクト

高速道路「パンキチ・ハイウェイ」を抱える地区。
高架下に寄生するように築かれた旧世紀マンション「グローリアス・フジサン」はハイウェイを通過するオスモウ・トレーラーの伝えてくる震動によりいずれ崩壊すると目されているが、他に行くあての無い者達が未だに居住している。
パンキチ・ディストリクトと隣接しているものと思われるが、実際のところは不明。

サスマタ・ストリート

ペケロッパ・カルトアンタイブディストが行き交う雑然とした町。
大通りに面した雑居ビルの一つにケンリュウ・ハッカードージョーがテナントとして入っている。

サネガナ区

詳細不明。ここの雑居ビルにてドクヴォン・クニ・ヤクザクランの一門がリキッドゴーストに襲撃された。

サベサマ区

詳細不明。オスノマタワーはこの地区内か、もしくはさほど離れていない位置にある。
この地区の無人ビル屋上に人質を置き、ディアハンターが狙撃を試みた。

シナキ・ストリート

詳細不明。ルイナーの回想に登場。サンダーファング・ヤクザクランのテリトリーであったと思われる。

シモタバイカ

第4部に登場。シモタバイカ大学がある。カチグミの乗り物とされるモノレールの駅があり、おそらくよい地区なのであろう。

シャメバ・ストリート

迷い込めば生きて出られぬとまで言われる、ポスト磁気嵐ネオサイタマのスラム。
サザンクラウドとウキヨが追跡劇を繰り広げた場所。

ジョチダ・ストリート

治安レベル劣悪なストリート。電柱は傾き、老朽ケーブル束が所々で千切れ、誰が住んでいるかも解らない廃墟団地が放置されている有様である。
プラズマリザードトリガーハッピーらのアジトがある。

ジンダ・ストリート

第4部に登場。ツチグモ・ギャングの縄張りの隣のストリート。

スノマ・ストリート

ヤメチャシ・ウォークから二駅、スカラムーシュのマンションから四駅離れた場所にある街。スカラムーシュがコバヤシノ・シバと会った喫茶店「シンエイ小気味」が存在。

スタンピード・ストリート

2040年ネオサイタマのマッポー区画。豪族企業や自警団の保護下にない貧困地域。
デスドクロ・ヤクザクランの事務所がある。

スベナ地区

どこの企業豪族の領地にもなっていない空白地帯。
かつてのINW簡易研究施設であるユルギハイムがある。

セキヨン・ストリート

カイシメツ・ストリートの隣のストリート。

センベイ

詳細は不明だが、リョウゴクカスガと並ぶネオサイタマ中心部の華やかな地域として名を挙げられている。
また、センベイ・ステーション周辺は家を持たない浮浪者が夜を安全に過ごすためのちょっとしたアジールとなっているようだ。
ヘッズの間では「草加」に対応するのではないかと囁かれる。

ソウカイ・ディストリクト

第4部に登場。ソウカイヤが直轄する街区でありラオモト・チバの邸宅が存在する。瓦屋根を戴く白塀が迷宮じみて並んでおり、塀の中で育てられたカキや梅、桃の木が道路にはみ出しているが、それらの果実は自由にもいで食べてもよいことになっている。
また、オジゾウ交差点に面した場所には炊き出しサービスセンターが24時間営業で常設され、温かいオシルコやオニギリを得る事も出来るが、ディストリクトに足を踏み入れる市民は尾行され、無言のうちに監視されるという。

ダイサンザカ・ストリート

かつてオムラ・インダストリのプロジェクト住宅であった安価な集合住宅建ち並ぶ場所。
セントー評論家として高名なミノミヤ・ジョンゴが設計したセントー「美しいの宮」がある。

ダイヌンガ小道

安宿街。明言は無いが、おそらくトコシマ地区内と思われる。
ここを抜けて通りの多い道路を横切ると、サッキョー・ライン鉄道高架下のワン・トークン・ノミヤ屋台村に出ることができる。

タオタニ・スラム

ネオサイタマ某所の裏路地。ワダマキ・ヨシとその信奉者達が居住していたものと思われる。

タケノコ・ストリート

詳細不明。小説家ホンガンジの住居に近い。

タケミチノウエ・ディストリクト

第4部に登場。高級住宅街。
植樹された坂がちな石畳を入っていった先に、カタナ・オブ・リバプール社の所有するカテドラル・データセンターがひっそりと佇んでいる。

タチ・ディストリクト

詳細不明。カジノ「テンテキ」がある。

タッコウ・ストリート

詳細不明。トミモト・ストリートからはかなり離れた場所らしい。

タノシイ・ストリート

第3部時点から数えて数年前、ジェネレータ爆発事故で無人地帯と化した地域。
中心部に立つ複合パチンコカラオケ高層住宅「ソウゴウ・シセツ」の跡地は反体制違法放送「キツネ・ムレ・チイサイ・レディオ」(KMC)のアジトの一つとなっていた。

タバキ区

第4部に登場。ヨロシ区に隣接していると思われる。

タブチャ・スクランブル

第4部に登場。交差点に面したビルの屋上に、サペウチ・モリドーコム社の企業PR看板が掲げられている。
高高度は複数のメガコーポの共同管理下にあり、企業の者であっても無許可で立ち入りすることは許されない。

タマリバーほとり公園

タマリバーのほとりにある、電子柵で安全を確保された緑豊かな公園。

ダムドザカ・ストリート

ネオサイタマ中心部からかなり遠い港湾地区。ここにある「ヤマチャン・モーテル」に、グレイハウンドキノヤクザ天狗を誘い出そうとした。

ダモヨコチョ

詳細不明。いずこかの繁華街の裏通りの名前。
老いた店主が開く店があり、一見すると雑貨店のようだが何やら怪しい取引もしている。

ダンダイラ・ディストリクト

第4部に登場。中心的ランドマークとして、ショーギの巨人「ミナガワ・ツルギ」を称えるショーギ聖堂がある。
聖堂一般開放日にはネオサイタマ中の腕に覚えがあるショーギの打ち手たちが集まって対局を行う。

ダンモン・ディストリクト

第4部に登場。

夢のあと広場

その名の通り、総合ショッピング・ビルディング計画が初期段階で中止となり、奇妙なコンクリートの基礎部分が剥き出しで放置された区画がなし崩し的に地域のスペースになったもの。
広場には日夜、スケーターやラッパー、グラフィティ・キッズ、ブレイクダンサー、路上生活者が集まってくる。

チノ・ジャンクション

キョート大使館にほど近いと思われるジャンクション。

チョウチン・ディストリクト

第4部に登場。ネオサイタマに存在する大繁華街の一つである街区。
その名の通り、建物という建物が大小さまざまなチョウチンを掲げ、低層の建築物がある程度の規則性を伴って配置されている。高層建築は存在しない。
このような街並みになっている理由として、西のキョートガイオンシティに街の有力者が憧憬を抱いているからという説がある。
この街は世界中から胡乱な品々が集められ、流通する重要なハブとしての役割を持つ。

チョウチン・タワー

鉄骨に無数の広告モニタパネルを貼り付けた電波塔。低層建築主体のこの街区では一際目立つ存在。

チョット・ストリート

壁には治安の悪さを感じさせるのスプレー文字が書き殴られ、路地裏には浮浪者がたむろするうらぶれた通り。
老朽化マンション「ャー都会カルチ」がある。

チョメキ・ストリート

詳細不明。奥ゆかしいカフェ「パパンナ3」のあるストリート。

ツキジ(ツキジ・ディストリクト)

ネオサイタマ最大の漁港を有し、「ネオサイタマの食の玄関」と呼ばれる地域。作中で「ツキジ」の名が出てくる際、地域名というよりはツキジ港のことを指すケースの方が実際圧倒的に多い。
外周部は大小様々のイタマエ・ドージョーやシーフード・レストランが建ち並ぶ区画で、スシ職人修行のためのメッカである。
ツキジの代名詞である漁港やそれと一体化した無数のマグロ撲殺施設はイナーエリアに存在する。
そこに至る道路の両脇には冷凍倉庫がひしめき、さらにその奥にはチベット宗教要塞めいたオイラン砦や、無機質なコンクリートの住宅群が猥雑に立ち並ぶ。
漁港が奥まった立地となっているのは、取扱いに専門のスキルとハイテックが要求される殺人マグロや毒マグロ、危険なクラゲ類などから素人を遠ざけるという理由によるものだが、この気遣いがかえって無責任な憶測を呼び、地下には殺人ブッチャーが徘徊するなどと言った無責任な噂を呼んでいる。
多数の死体が並ぶ場所の比喩としてよく用いられる(「まるでツキジめいた~」)。

 

「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」にて地表面積は半分以下となり、漁港やマーケットとしての機能を果たしてはいない。
多くの者達は新天地のトヨスへと移り、現在はいくつかのスシ・ドージョーやスシ・テンプルが残るくらいである。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら

ツキジ・ダンジョン

ツキジの暗部と化した地下都市遺構。
旧地下街やロービットマインとともに、忘れ去られたまま動き続ける旧世紀の冷凍設備やマグロ加工設備が、複雑に入り組んだ多層ダンジョン状に存在している。
さらに、リー・アラキがかなりの区画を買収、改装しており、現在は「近代文明が生んだダンジョン」と形容される魔窟と化した。
旧世紀のマグロを狙う盗掘団やそれを狩る掃除屋、世捨て人や狂人がダンジョンに潜り込み、おまけにリー先生の実験の成果たるゾンビーニンジャが門番として闊歩している。
リー先生もツキジ・ダンジョンのすべてを把握はしていないようである。実際謎が多い。
地下深くには電子戦争以前のツキジ市場で取引されていたであろう高級オーガニック・マグロが保管されている巨大冷凍倉庫が鎮座している。
大別すると四階層で構成されており、上から「地表」「地下街」「INWラボの存在する旧世紀マグロ貯蔵庫階層」「鍾乳洞下水網と接する最下層」となっている。

 

「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」にて半壊し、リー先生率いるINWも撤退した。
しかし、ポスト磁気嵐においても旧世紀の冷凍オーガニック・マグロや旧INWの遺産などを狙って暗黒メガコーポや賞金稼ぎたちが侵入している。

ツチノコ・ストリート

「マッポでさえも近寄らぬ」「治安レベル最悪」と称される猥雑な暗黒街。実際にネオサイタマ市警関係者死亡事件が起きている。無数のネオンサインとケーブル群の天蓋、そして薄汚いマケグミで溢れかえっており、猥雑なケジメショーや、サンシタニンジャの逃亡劇が行われている。
まともなニューロンを持った人間ならば代わりに高層ビル群を繋ぐ空中トリイ回廊か地下ショッピングモールを通るため、あえてこのストリートに足を踏み入れるのは余程訳ありの人間に限られる。
マルノウチ・スゴイタカイビルからいくらか離れた場所らしい。
KMCラジオのリスナー達の拠点・無人スシバー「時代」がある。また、かつてはキルエレファント・ヤクザクランの事務所もこのストリートにあった。
また、ストリートの象徴とされる武田信玄像が存在するが、重金属酸性雨によって日ごと蝕まれている。

ツヅレ・ストリート

詳細不明。ストリートの路地裏は迷宮じみて狭く入り組んでおり、ヤクザによるクスリの取引きが行われている。

テカナ・ストリート

NSTVの放送で登場。治安良好地域として知られている。
しかし、このストリートでヤクザクランの構成員が銃撃を受けて死亡した事件が起きた。

デスタニ・ストリート

スラム街のあるストリート。
ディサイプルヤクザ天狗が戦った、ダークメデューサ・ヤクザクランの廃倉庫アジトがある。

テモダマ・ストリート

あまり治安の良くないスラム街。
解体工事の途中で放棄された高層集合住宅、「アドミラブル・テモダマ」の廃墟は違法退廃ホテルとなっている。
アマクダリ下部組織「テツノモン」の勢力範囲。

デンキ・ストリート

第4部に登場。電気屋台酒場がある。

デンチ・ストリート

ストリート名の案内看板もぞんざいで、見るからに治安悪げなストリート。
違法オハギオイラン窟なるどう考えても後ろ暗い店舗が営業していたり、武装アナキストが潜伏していたり、果ては大通りの真ん中で囚人護送車が襲撃されたりといった有様で、実際お察しである。
ナカジマ49課としてのデビュー場所。
第4部では重低音オスモウ・コア・ユニット『ハコ・モノ』がここを拠点に活動している。

トウジ・ストリート

両脇にはバイオしだれ柳と円形の浅いオンセンが等間隔に設置されている、アトモスフィアの良い石畳の広い通り。ネオサイタマの地下にはオンセン脈があり、このような場所も近年(第4部時点)作られた。
ガーランドニンジャスレイヤーをスシ拷問した建物がある。

トコシマ地区

ネオサイタマでも比較的生活水準が高く、治安も良好な地域とされる。
カネモチ・ディストリクトほどではないが街並みには活気があり、街路灯やネオン看板にも趣向が凝らされている。
ネオサイタマ市警のデッカー、シンゴ・アモタバタ・ヤスキリが所属するのもトコシマ地区。

カミオンナ・ストリート

トコシマ地区最大の目抜き通り。
大晦日から年明けにかけて、盛大なニューイヤー・パレードが行われる。

スギウラヤ古墓地

古事記の時代のものと思しきノロイ・ボードが立ち並ぶ、実際歴史を感じさせる墓地。
しかし敷地内の木造テンプルはあばら屋めいて荒れ果てており、管理を放棄されているものと思われる。

トコシマ・ギンザ・ヨコチョ・ストリート

第4部に登場。下り坂に沿って新興の店舗が軒を連ねる。
移植されたケオスと地の文に評されている。

データ博物館

ペケロッパ・カルトの聖地めいた、アンティーク・コンピュータを多数収蔵する博物館。マニア的なカネモチが己のコレクションを開陳する為に建てたらしい。
トリイ階段を上った先にトルコめいた建築様式の建物を構え、中庭にはバンブー(オーガニックかバイオかは定かではない)の林を有する。
内部には8ビット機・16ビット機をテーマとしたと思しき展示室や、神秘的なコンピュータ故事イコンを有する。
展示室液晶モニタで解説を担当するのは恰幅のよい紳士を模したキャラであり、あるいは館長・オーナーの姿ではないかと考察するヘッズもいた。

トコロザワ

ソウカイヤの本拠、トコロザワ・ピラーを擁する地域。ソウカイヤ崩壊後、その衣鉢を継いだアマクダリにおいても「聖地」とされている。

トコロザワ・ピラー

ソウカイヤの首魁、ラオモト・カンの居城たるビル。
下層部はラオモトの表の顔であるネコソギ・ファンド社のオフィス、そして中層部以上はソウカイヤの施設となっている。
窓は一面スモークシールドされて外観からは壁との判別がつかず、滑らかな巨大オベリスクのようである。
ビルの正面玄関にはラオモトの敬愛するミヤモト・マサシの鋼の彫像が立っている。通常の人間の1.5倍の縮尺とのことで、おおむね全長3mほどか。
窓の外には空からの攻撃を防ぐ為の数十基のサーチライトが、地下には人食いズワイガニの群がる制裁用のプールが備え付けられている。
15階から数フロアに渡ってソウカイ・ニンジャのためのトレーニング・グラウンドが、さらにその上のフロアには「シックスゲイツの六人」それぞれの専用ドージョー兼バトルフィールドが設けられている他、49階にはリー・アラキの秘密ラボが存在した。
屋上階はバビロンめいた厳かな水路や広場、ツバキの植え込み、生垣、無数のシシオドシ、トリイに彩られた空中庭園となっている。その奥にさらに天高く聳えるキョートめいた黄金カワラ屋根の塔こそが、帝王ラオモトの玉座たる天守閣である。

トノサマ・ヤード

ネオサイタマ北西部に位置する高層オフィスビル街。
ビルの谷間には小さな寺院「シゲルチ・テンプル」が奥ゆかしく立っている。

トミガル・ストリート

詳細不明。ソバ屋「ふたつ歩」がある。

トミモト・ストリート

安宿街。
ヒョットコ・クランのテリトリーであり、ストリート中心部にある巨大ゲームセンター「ヤング・オモシロイ」跡地を根城に夜ごと浮浪者狩りを行っている。

トムコロ・ストリート

繁華街地域。某ピンクが店主を務める揚げ玉かけ放題のうどん屋台が出店していた。

ドリームランド埋立地

処理キャパシティを超えたネオサイタマの無限のゴミが集められる海抜ゼロ地帯。
「砂漠の砂を鉄くずに置き換えたような」と形容されるサップーケイの極北のごとき地だが、トタンやビニールシート製の棲み家をこしらえて定住する者達も少なからず存在している。
高度経済成長時代に東京のゴミの最終処分場として有名だった埋立地、江東区の「夢の島」がモデルと思われる。

トリツ・ディストリクト

ネオサイタマの東部に存在する過密居住区画。全区域停電になってもマッポの腰が重く、報道ヘリは見向きもしない、「取るに足らぬ区画」。
停電についての記述から「オールド・カメ・ストリート」はこの地区に含まれると考えられる。

オールド・カメ・ストリート

猥雑なネオン看板、過剰増築された雑居ビル、市場のさまざまな屋台、そして人間の温かみに満ちた商店街。
多くの住人は朝夕に必ずブッダに礼拝を行う奥ゆかしい信心深さを守り続けている。登場エピソードもあいまって、ストリート全体がそこはかとなく香港カンフー映画に登場する下町めいたアトモスフィアである。
第4部では、ジェット・ヤマガタの活躍でカンフー映画テーマパーク兼ネオサイタマ・チャイナタウンとして再興している。

  • ウミガメ・テンプル
    オールド・カメ・ストリートの町の中心にあるテンプル。多くの住人が礼拝に訪れ交流する地。
    テンプル中心にはマスコットである生きた大ウミガメが泳ぐイケスがあり、その背後には礼拝対象である大ブッダ座像がある。壁には古い大型TVモニタがいくつも掛けられ、カラオケもできる。
    実は二十年近く前にとある暗黒メガコーポが秘密裏に作った違法ジェネレーターが、そのままテンプル地下に放置されている。

  • 「海亀」のネオン文字が掲げられた雑居ビルの影の下にあるラーメンヌードルショップ。
    看板娘は「磁気嵐でネオサイタマに取り残されたチャイニーズ系日本人」と描写されている。

トヨス

第4部においてツキジの代わりとなっている漁港。

トロト・ストリート

スーサイドの知り合いのトベキが経営する地下バー「シシやモ」がある。

ナバケ・ストリート

小規模町プログラミング工場が立ち並ぶ街。
サヌマ・アーキテクト社の社屋もここにある。

ニトベ・ステーション

駅の一つ。付近は地下シャッター商店街となっており、ニンジャスレイヤーエッジウォーカーが追走劇を繰り広げた。
この駅からイナマミ→ドミチャン→ゴバシ→ヨスガ→タカマバシと続く。イナマミ駅以降は現実さながらの満員電車となり、特にドミチャン~ゴバシ間は最混雑区間である。

ネオオモテサンドー

ユンコが高校時代に友達とカワイイ・ロールシャッハを受けた場所。
我々の世界で言うところの「表参道」のことだろうか。
twitter版では「ネオ・オテモサンドー」の表記だったが、書籍化に伴い修正された。

ネオ・カブキチョ

実際いかがわしい巨大繁華街。
他の地域とは比較にならぬほどに高密度で極彩色の巨大ネオン看板が並ぶ。また、駅地下ダンジョンなるものが存在するらしい。
現代の歌舞伎町と同じ場所に存在している可能性が高い。
第4部でのネオ・カブキチョについてはオールドカブキチョを参照な。

ニチョーム・ストリート

リンク先を参照な。

ヨコチョストリート

ネオ・カブキチョの一角。

「バンブー・カッター」

かつてアサガオが働いていたLEDバー。店主はワサビ・フジマ。
マッポーな世の汚濁に満ちたネオカブキチョにあって、ゼンめいた空間であったという。
現存するかは不明。

「レイン・ジルバ」

ネオカブキチョの一角にあるバー。
入口には粋な「雨まい」の漢字平仮名ネオン看板を掲げ、地下に降りればそれなりの広さがある快適空間が広がる。
店内BGMは抉るような過剰サウンド、店の奥にはポールダンスのステージを備え、専用カスタマイズされたオイランドロイド「ヤケナ」が踊っている。

ネオギンザ

詳細不明。我々の世界での「銀座」だろうか。

ネオ・ロポンギ

闇稼業の人間には比較的有名と見られる殺人カラテドージョーが存在する。
なお、グーグルー=センセイに「karateman」と打ち込むと有名空手流派の六本木ドージョーがかなり上位に検索される。ロポンギにカラテドージョーをおいたのはボンモー=サンのワザマエな舞台設定であろうか。
サカキ・ワタナベが「ロッポンギ」という地名を口にしているが、ネオ・ロポンギと同一であるかは不明。

ノビドメ・シェード・ディストリクト

張り巡らされた運河の中に浮かぶネオサイタマ有数のマイコ歓楽街。タマ・リバーの河口部にあり、海に隣接している。
タマ・リバーを挟んだ対面にはカスガ区が存在し、両地区間を行き来するためには河上に架けられた鉄橋を通らなければならない。
屋形船やマイコセンター、オイランパレスといった合法非合法の性的施設群で賑わう街中には、訳有りの者達が身を隠すのに適した秘密施設が各所に存在する。
また、海流の変化によって数十年後の水没が予測されているらしい。
ネーミングの由来は東京都立川市から埼玉県新座市を通り新河岸川に続く用水路・野火止(のびどめ)用水だろうか?

ハラヤガオカ

資産家やTVスター、スポーツスターの戸建て住宅が軒を連ねる地で、都市計画そのものが富裕層のためにしつらえられた地域。
タロウイチの飼い主で、ラツダイ・コーポーレイションの元会長であるソガベ・ザンタロウ氏の邸宅もある。

パンキチ・ディストリクト

郊外との境界に存在する地域。
サムライヘルム・オブ・デス・ヤクザクランの縄張りであり、電脳麻薬工場も存在する。
サウス・パンキチ・ディストリクトと隣接しているものと思われるが、本文中では特に言及されていない。

ヒイラギ・ストリート

ファンタズマルマグナニムベイルソードらが支配する地区。

フォンタマ・ストリート

道沿いにバーや深夜ゴフク、流しソーメンの店々が立ち並び、夜間でも人通りの多い街。
水色の巨大招き猫を屋上に戴く会員制クラブ「猫チャン蜜」がある。
この招き猫に、口に豚足を詰め込まれ衰弱死した死体を磔にするという凄惨な事件が起きた。

ブブジマ・ストリート

ネオサイタマの下町。
サロウがジツを行使した喫茶店がある。

フルタマ・プロジェクト第一区画

ネオサイタマに点在する、「プロジェクト」と呼ばれる区画の一つ。
オムラ・インダストリを中心とした企業体の主導する再開発計画によって居住地を追われた人々に宛がうための高層住宅群と、オムラの工場によって構成される。
このようなプロジェクト区画に収容された者達には最低限の衣食住が与えられるが、同時に過酷な労働に従事することも強いられる。

オムラの倒産後はオナタカミ社が権利を引き継いだ。

ボンボリ・ディストリクト

第4部に登場。「サイアク・ウェンズデー」と呼ばれる株価暴落の余波で連鎖的に粉飾決算が明るみとなり倒産、グループ解体となったポンポン・エンタープライズ社のかつての支配地。ネオサイタマの外れに位置している。
他企業が支配権を巡って牽制し合っている間にボンボリの市民はポンポン社敷地を襲撃し、殺しが殺しを呼ぶ治安凶悪ディストリクトと化した。現在はコップの嵐が収まるが如く、いびつな秩序が街区内に形成されている。

ポンポン・ビルディング

かつてのポンポン・エンタープライズ社屋ビルの成れの果て。88階建ての高層ビルで、真上から見下ろすと八角形をしている。
ビルの中は一個の街となっており、ザンキ・ギャングによって支配されている。
下階はボンボリ市街から流れ込んできた市民家族がザンキの庇護のもとで暮らしている。
ビルの屋上には、ニンジャスレイヤーベルゼブブのイクサによって二番目に生まれた赤黒のアブストラクト・オリガミが浮いている。
イクサの状況からするに、オリガミは高い位置にあるものと思われるが、後に屋上に上がったザナドゥはオリガミを至近で目撃し、グラフィティを行っている。その頃には間近で見るための足場等が設けられていたのかもしれない。
このオリガミはネオサイタマの「動かせないオリガミ」の中でも特に有名らしく、ライトアップ照明が設置されていたこともあった。

マジェスティック・ディストリクト

第4部に登場。カタナ・オブ・リバプール社の実効支配区画。

タワー・オブ・ハーモニー

マジェスティック・ディストリクトの英国式巨大庭園の中に建てられた巨大な建造物、あるいはモニュメント。
ニンジャスレイヤーマークスリーの決闘の舞台となった。

マネキ・ストリート

名称からしてマネキ・ディストリクト内のストリートと思われるが、明言はされていない。
ラオモト家の隠しシェルターが存在する。

マネキ・ディストリクト

マケグミが行き交う、治安の悪い地区。

ナカニ・ストリート

旧世紀のUNIXが取引される街。やはり治安は悪い。
かつては何の特徴もない典型的マケグミ地域であったが、第3部時点から数えて25年近く前に偶然地下に「ロービットマイン」が発見され、そこから採掘される品々を扱う違法基板屋やデータ屋のマーケットが形成されるようになった。
しかし現在ではカットスロート・カニ・ヤクザクランとテクノギャングが利権を巡って争う場となり、街は荒廃しつつある。
偉大なコードロジストであるクラタ・メイジンの居所でもあり、この地で秘密の技を受け継ぐ弟子達の育成を行っていた。

ロービットマイン

温泉を掘ろうとしていた狂人によって偶然発見された、ナカニ・ストリート地下の大規模な旧世紀UNIX不法投棄場。
稀少な電子部品や「ラジオ・グリモア」と呼ばれる旧世紀ICに関するデータベースなどが採掘される実際鉱脈めいた場所だが、旧世紀ジェネレータ廃棄物や凶暴バイオアニマル群生地が存在する危険地帯でもある。
かつてはクラタ・メイジンを中心とし、住民達によって地道な採掘作業が続けられていた。

マルノウチ地区

すべての始まりの地・スゴイタカイビルを擁するビル街。
ネオサイタマの中でも比較的ハイ・ソサエティな地域とされ、国内第二位の金融機関「ゴアイサツサマ生命」をはじめとした企業のオフィスビル群が立ち並ぶ一方、その合間にはモデストな路面店や緑豊かな公園、街路樹、オジゾウなどといったオブジェクトが存在し、美的景観を形作る。
「浅草」と書かれた巨大チョウチンが奉納されている平安時代建立のシュラインも奥ゆかしく現存している。我々の世界でも丸の内と浅草は実際近い。
ザイバツがネオサイタマの覇権を握った後も、勃興期のアマクダリのテリトリーとして保持されていた。

マルノウチ公園

マルノウチ地区にあると思われる、ジョギング・ロードのある公園。

マルノウチ・スゴイタカイビル

中央政庁「カスミガセキ・ジグラット」を睨むようにそびえるネオサイタマ第二の高層ビル。
フジキド・ケンジにとって、マルノウチ抗争に巻き込まれた家族の墓標でもある。
所在はカスミガセキ・ジグラットからみてキモン(北東)の方角。
詳しくはリンク先を参照な。

マルノウチ・ハイ・ストリート

立体交差歩道橋上に立地するストリート。上述の通りマルノウチは比較的落ち着いた土地柄のようだが、この辺りにはヤクザも出没するらしい。

ミノト・ストリート

浮浪者たちが滞在している「コンパス橋」がある。一時期はストライダーも滞在していた。

ミリオン・ストリート

ネオサイタマの大繁華街。年越しになると他の場所と同じように多くの人でごった返す。

ミルゴメ区

この区画の地下に電子ドラッグ生産施設「エプタ・バロウ」が存在する。

ムコウミズ・ストリート

ポンビキやパンクスがうろついており治安はあまりよくない。
センベイ駅に続いており、ゲームセンター「反射神経ストーム」がその近隣にある。
ゲイシャ・ディストリクトに隣接する。

「ヨタモノ」

アベ一休を世に送り出したライブハウス。パンクス達から聖地と呼ばれていたようだ。
第1部ではジアゲの標的として狙われ、たくさんのパンクスが死ぬ惨劇も起こった現場である。
第3部では「火災が原因で閉店した」店として言及されている。おそらく、先の事件が「火災」とされてるのであろう。
しかし第3部の中途で、「ヨタモノ」の復活を目指す若者が登場。
意気投合したブレイズも協力し、見事復活を果たしたようだ。

モンゴウシマ・ストリート

詳細不明。暗黒メガコーポの援助を受けたヘムズワース・バトルヤクザクランがテリトリー侵犯していたが、インシネレイトのカチコミ行為により中立地帯となった。

ヤイドマ・ステーション

第4部に登場するモノレールの駅。

ヤカタバンナ・ストリート

暖かいオレンジの明かりが滲む飲屋街。老舗のスシ屋「ワザ・スシ」もここにノレンを掲げている。

ヤガネ・ストリート

ネオサイタマの危険地域のひとつ。
サイバーツジギリに向いた時期というのがあるようだが詳細は不明。詮索好きの犬は警棒で殴られるのだろう。
タダシイのカラテジョギングのコースに含まれている。

ヤクモ・スクランブル

第4部に登場。ニンジャスレイヤーコンヴァージのイクサの舞台となり、大破壊が引き起こされた。

ヤテナイ・ストリート

このストリートの東にスケートパンクスチーム「極端」がテリトリーにしているバスケットコートがある。

ヤヌタ

サッキョー・ラインの駅名として言及されているのみで、詳細不明。
ヤヌタ駅の数百m手前に位置するトンネル内のハシゴを昇ると、アワビ・ニンジャクランの鎮守の森がある自然公園に出ることができる。
この鎮守の森の位置に関して「ネオサイタマのメガロ工業地区の懐」との言及があるため、ヤヌタ地区は工業地域であるとも考えられる。

ヤメチャシ・ウォーク

スノマ・ストリートから二駅離れた場所にある通り。スカラムーシュロヤマと飲んだ安酒場が存在。

ユメリンゴ交差点

ニンジャスレイヤーコンヴァージのイクサが決着した場所。ヤクモ・スクランブルと同様に甚大な被害を被った。
交差点の頭上には高架ラインがあり、周囲には高層ビルが立ち並んでいる。
歩道と車道の際の辺り、ガードレールから数メートル上の地点に、最初に生まれた赤黒のアブストラクト・オリガミが浮いている。
後にニンジャスレイヤーがオリガミに直接手で触れているが、その頃には間近で見るための足場等が設けられていたのかもしれない。
交差点を見下ろすビルの屋上の一つはニンジャスレイヤーとブラックティアーズのイクサの場となり、ここに五番目のオリガミが生じた。

ヨコモノ・ストリート

詳細不明。

ヨロシ区

第4部に登場。ヨロシサン・インターナショナルの支配地区と思われる。
ヨロシサンのネオサイタマ支社が存在する。

リョウゴク・ストリート

ネオサイタマにおけるスモトリ興業を一手に引き受けるコロシアム・シティ。
ストリートに軒を連ねる相撲バーは、コロシアムで繰り広げられている血みどろの殺し合いを求める観戦客で連日連夜ごった返している。
実際に両国国技館のある墨田区両国がモデルであろう。

レイド・チョウ

ネオサイタマの巨大街区。
第4部現在、五つのフーディーギャング組織が勢力争いをしている。
ニンジャスレイヤープラスによる解説はこちら

クリスタルオモテナシタワー

レイド・チョウの端に屹立する産業高層ビルディング。
その名通り水晶の塔じみた、レイド・チョウを睥睨する繁栄の象徴。周辺に巡らせた多層構造の高架ハイウェイはまるで城郭の堀と胸壁めいており、八角形に面取りされたビル壁は七色にライトアップされ、ゆっくりと振り向くホログラフィ・オイランが蠱惑的に目を伏せる。

トリヨシミツ・ストリート

磁気嵐消滅後のネオサイタマで伸長した地域のひとつで、中立緩衝区域の歓楽街。
「ソルシオン」や「無限大です」、「存在」など多数のサイバー・クラブがひしめくほどの巨大繁華街だが暴力バーも混じっている。
メガコーポの目が届きにくく、ちょっと油断すればカツアゲマンに襲われて金品の強奪にあってしまう。

ロミルミ・シェード

詳細不明。蠱惑的広告音声と薄桃色のネオンサイン密度が高く、オイランも数多く存在するストリート。
タキが行きつけの紳士の社交場がある。

ワニギマ・ストリート

「君子危うきに近寄らず」の直感なしでは、市民であろうと到底生きてはいかれないと称されるストリート。
ダラヤマの馴染みの店である「ようともや」がある。

河川、自然地形

オールド東京湾

名前からしてかつての東京湾の一部にあたる海域と思われる。
スミス率いるヨコハマ・ロープウェイ・クランの活動拠点。

カワ・ミナミ

電脳スラム街の南にある工業河川。

タマ・リバー

オオヌギ・ジャンク・クラスターヤードをはじめとしたネオサイタマの諸地域を流れる河川。カスガ区ノビドメ区といった、オオヌギとは対照的な華やかな区域もタマ・リバーの河口部に位置しているようだ。
上流にはネオサイタマ中から集積された車輌等のスクラップ廃棄区画が河岸沿いに設けられ、下流域には重金属ヘドロ沼沢地が広がる。
水質は限りなく悪く、地の文曰く「マッポー級重汚染水」。「重金属酸性雨など比較にもならぬほど」の汚染状態であり、「重汚染水」が弱点の生命体対策に考え付かれるほど。しかし、そのような過酷な環境でも毎年のようにラッコが現れてニュース番組や新聞を賑わせている。
余談だが、実際の多摩川に現れた「タマちゃん」はアゴヒゲアザラシである。
中洲の一つに巨大監獄島「スガモ重犯罪刑務所」が存在することから判断して、川幅は極めて広いと考えられる。
さらにはスガモ重犯罪刑務所からの脱走防止のためなのか、機雷まで配置されている事が発覚した。
第4部シーズン4にて、タマ・リバーの上空がニンジャスレイヤーマークスリーのイクサの場となり、三番目の赤黒のアブストラクト・オリガミが生まれた。

ネオサイタマ湾

殺人マグロが回遊する真っ黒いヘドロに満たされた海へと開けた湾。
建造途中で放棄されたグラントリイ・ブリッジが存在。また、アヤセ・ジャンクションへ通じる運河「タマガワ」の入り口でもある。

タマガワ

ネオサイタマ湾からアヤセ・ジャンクションへと通じる長大な運河。
河川敷では花火フェスが行われることもあるらしい。
タマ・リバーとは一応別物だと思われる。

その他の建造物、施設

道路・橋

ネオサイタマ全域において多重交差ハイウェイが蜘蛛巣のように張り巡らされているが、このうち最も規模の大きい主要幹線はメガロ・ハイウェイと呼称される。

カンジョウ・ハイウェイ

第3部終了後もなお拡大を続けるネオサイタマを環状に結ぶハイウェイであり、陸運の要。
ネオサイタマに世界中から人々が集まり続け、都市の広がりとともにその動脈たるカンジョウ・ハイウェイは増設と伸長を繰り返している。
KATANAキモンチョッコビン・エクスプレス社の共同出資による組織「カンパチ・ハイウェイ・パトロール(KHP)」によって治安維持・交通整理されている。

グラントリイ・ブリッジ

ネオサイタマ湾に架かる全長100キロの吊橋。
建造途中で放棄されてから数年が経過しており、この死んだ橋を渡ろうとする市民はいない。

ソリマチ・ハイウェイ

ムーンビームデソレイション・ドージョー・ビルを襲撃する際にこのハイウェイを通過している。

ハリキリ・ハイウェイ

首都高速。中央分離帯には3Dカンバンが設置されている。

パンキチ・ハイウェイ

その名の通り、サウス・パンキチ・ディストリクトパンキチ・ディストリクト周辺に敷設されているハイウェイ。
第1部当時には無軌道ヤンクの暴走クラン「レンゴウ・クラン」と「オハナ・クラン」の抗争の舞台となっていた。
第3部ではアマクダリ・セクトのニンジャが軍団を率いてカスミガセキからニチョームへ進軍する光景や、恐るべきクソ装置に囚われた赤黒の殺戮者が疾走する姿が見られた。

バンダ環状線

環状道路の一つと思われる。詳細不明だが、マルノウチが降り口の一つとなっていることは判明している。

ルート808

ネオサイタマを巡る巨大環状道路。ジャージーデビル・レンゴウ、キマリテ・レンゴウ、ワンダリングマンモス・レンゴウという三つの暴走クランが互いに覇を競っていた。
ハイウェイ上からは、観光名所としても名高いビル15階の高さがある巨大バイオ桜を見渡すことが出来る。

遺跡

タイガー・シュライン

タマ・リバー上流の開発途中で廃棄されたベッドタウン建設予定地にひっそりと存在する、ニンジャの隠し修行場。
繰り返し引き起こされた土砂災害の爪痕に紛れたクレバスを潜ると、その中はタタミ20枚程の空間となっており、金の絵の具でタイガーの描かれたビヨンボが置かれている。
このビヨンボの前で特別なハッパを焚きながらザゼンすることで、深層意識に潜行するシンピテキ修行を行うことができる。
また、近くには古の下級ニンジャ豪族の遺跡を改装したマスターヴォーパルのコレクション倉庫もある。

ドラゴン・フォレスト(アワビ鎮守の森)

ネオサイタマのメガロ工業地区の懐に位置する自然公園内の、バンブー生い茂る森。
この自然公園の詳細について公的な記録は存在せず、ナショナルトラストめいた私有地とされるが、所有者情報は秘匿されているという。
無線LANスポットも存在しない地理的・電子的に隔絶された地であり、ネオサイタマには似つかわしくない神秘と静寂に満ちている。
森の奥には小さな塀で囲まれた庭園と庵が存在する。はるか昔に絶えて久しいアワビ・ニンジャクランの守護神を祀るシュラインである。

刑事施設

オニガモン刑務所

第4部に登場。「オニガモン監獄」とも。
国家が崩壊した第4部の時代でも刑務所という施設は残り、暗黒メガコーポ群の出資によって運営され続けているが、オニガモン刑務所はその中でも特に凶悪な犯罪者達が収容される場所として知られている。

スガモ重犯罪刑務所

タマ・リバーの中洲の島に存在する刑務所。
詳しくはリンク先を参照な。

交通施設

ネオサイタマ国際空港

第4部から登場した巨大迷宮めいた空港。
ケオスの極みであり、手荷物受け取りレーンから制限時間以内に荷物を受け取らないと、受け取りそこねた荷物が再び別のレーンに回されてしまい、延々と巨大な空港内を彷徨うことになる。

ネオサイタマ・ステイション

キョート・リパブリック直行の新幹線が発着する駅。

ネオサイタマ中央ステーション

詳細不明。名前からしてネオサイタマの交通の要となるような駅と思われる。
マルノウチへ向かうシャトル便が出ている。

ネオナリタ空港

オバンデス航空がネオサイタマ=キョートの直行便を就航している。

教育施設

アタバキ・ブシド・ハイスクール

アタバキ高校とも。ヤモトアサリショーゴーらの母校。
正門前には巨大な校長の彫像が立っており、校舎屋上には真鍮ダルマが据えられている。通学路上に治安の良くない区域のある生徒のために、装甲仕様のバスによる送迎を行っている。

 

「アタバキ」が何を指すかは劇中で明言されていないが、ブラジルの民族楽器に「アタバキ(atabaque)」というジャカランダの木でできた打楽器が存在する。後に続くブシド(武士道)との関連性がなにもないように思えるが、楽器のアタバキはニンジャスレイヤー=サンも多用する南米の武道、カポエイラに用いられる。カポエイラは武芸十八般のうちにでも入っていたのだろうか。

シモタバイカ大学

シモタバイカにあると思われる大学。
作中では試験会場として登場。

スナリマヤ女学院

ネオサイタマのやや外れに位置する、歴史と伝統の誇り高い女学院。キカユマナヤヨイらの母校。
大正エラ創立。学園の理念は「知性により律する」。校章のモチーフは古事記に由来する「一粒の梨」。ちなみに制服はブレザー。
学園周囲のバイオ松の景色が風流であるが、同時に設置されたレンガ塀・電流瓦・生垣によって外界から隔絶されている。出入口は正門のみ。
校内中央に礼拝堂があり、ミッションスクールめいているが宗教は不明。他には馬小屋やバイオ薔薇園など、一見学園は上品なアトモスフィアで満ち溢れている。もちろん、門松飾りやバンブー林、「フェー」なる笙リード音といった忍殺要素も満載である。
全寮制で、起床は例外なく4時30分。学園の掃除は基本生徒によってされる(あえてここの描写が強調されているのは、日本ならともかくアメリカでは通常清掃業者に学園の掃除を依頼するためであろう)。こういった厳格な校則の一つ一つには学園の意図・方針が書き添えられており、実際保護者の賛同も得ている。
作中に登場したのは高等部。おそらく中等部なども存在するのだろうが、同じ敷地内かは不明。

センベイ大学

第3部「アンヴェイル・ザ・トレイル」で登場する大学。「大学のすぐ隣」に学生寮があり、この寮がエピソードの主要舞台となる。
所在地の詳細は不明であるが、センベイ近辺であろうか。大通りを挟んでビル街があることが描写されている。

ソザワ・ハイスクール

フジキド・ケンジが若かりし頃に通っていた高校。
少なくともフジキドが学生だった時代の教師としてはマイヤマがいる。

ネオサイタマ大学

日本屈指の総合メガロ大学で、人文系から理工系まで一通りの学科が揃っており、ネオサイタマの複数箇所にキャンパスが点在している。
ウミノ・スドがかつて教鞭を執っており、フジオ・カタクラヒナヤ・イケル・タニグチもここの学生であった。
「エヴァー・フェルト・チーティド」には「ネオサイタマ第一大学」なる学校名も登場するが、同一の大学かは不明。
ニンジャスレイヤープラスインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(38)によると、Y2Kによって経営難に陥ったいくつかの国公立大学が無節操に合併して、ネオサイタマ大学となったようである。
研究レベルや入試難易度は、学科によってかなりバラつきがあれど、分野によっては世界トップレベルのようだ。

薔薇ヤマダ女子高校

「ラグナロク・オブ・ピザ・タキ」でピザタキの客となった女子高生たちの通っている学校。

ミヤコハナ・ハイスクール

ユミトの通っていた高校。同校のヤブサメ部は地区大会で三年連続優勝、中央の大会でも準決勝の成績を修めている。

ヤマノテノ幼稚園

富裕層の子供が通う幼稚園。園児のまとう幼児キモノは実際豪華である。新幹線に乗っての別荘地への集団旅行の帰り、イッキ・ウチコワシのフリックショットに襲撃された。
フリックショットが敵意とともに吐き捨てた言葉によれば、カネモチ・ディストリクト所在。

居住施設

エトワール・コメダ

コメダ・ストリートにある安アパート。
「アパート」とは言え、少なくとも8階はあり*2、807号室にアガタ・マリアが住む。
一時期、イチロー・モリタことニンジャスレイヤーが808号室に居住していた。

フドウサン・マンション

カチグミ用タワー。所在不明。
49階はフロアまるごとが没落貴族・ミダレ家の所有となっている。

ロイヤルペガサス・ネオサイタマ

ニンジャスレイヤーアンタイ・ニンジャウイルス「タケウチ」のワクチンを捜索していた時期に隠れ家としていた大型のファミリーマンション。
ちなみにニンジャスレイヤーが隠れ家としていたのは67階である。
所在は不明だがあまり治安の良い場所ではないようで、廊下にはバリキドリンクの空き瓶や注射針、マグロの頭が散乱している。

ャー都会カルチ

チョット・ストリートに建つ老朽化マンション。オーナーのホバタ老はニンジャ・アックスソードにヨージンボのミカジメをたかられている。
住人にマッチ・ジュンゴーがいる。

宿泊施設

ゴールドラッシュ・ピラミッドホテル

第4部に登場。
ネサイタマのカジノ出島内の高級ホテルの一つ。中二階に高級ショッピングモールが併設されている。
名前からしてゴールドラッシュ?が運営に関わっているのかもしれない。

ネオグランド・タマロワイヤル

退廃ホテル。

ホテル・カミカドセキ

第4部に登場。
サービスの行き届いたホテルだが、悪辣なインフルエンサーバッドマックス・ヒルマにプロモーション案件を依頼してしまい、スイートルームを荒らされてしまう。

娯楽施設

イルカモノ・スタジアム

湾岸地区に建つ野球場。オニタマゴ・スタジアムと並んでネオサイタマが誇る球場である。

オニタマゴ・スタジアム

第3部のとある時点ではネコソギ・ファンドが運営をスポンサードしている、ハイ・テックなドーム式球場。
物理書籍による漢字表記は「鬼玉子球場」。
ドーム天井には聖ラオモトのブッダ戦士図画が描かれている。
モデルはおそらく東京ドーム。オニ=BIG、タマゴ=EGGと解釈すると、東京ドームの愛称であるBIGEGGになる。

廃遊園地

第4部に登場。所在は不明。
ニンジャスレイヤーサロウの物理世界でのイクサがここで決着し、四番目の赤黒のアブストラクト・オリガミが生まれた。

医療施設

アメモチ病院

第4部に登場。ザナドゥヨウナシを運び込んだ病院。
後に瀕死の重傷を負ったザナドゥもサツバツナイトによってここに搬送された。

ネオサイタマ第七総合病院

トバツワモに自我科の診断を受けさせるために訪れた病院。

ネオサイタマ中央病院

事故に遭ったユンコ・スズキが運び込まれた病院。

宗教施設

ウミガメ・テンプル

オールド・カメ・ストリートにある、住民の信仰を集める寺院。詳細はリンク先参照な。

オイナリ・ジンジャ・カテドラル

ネオサイタマのオフィス街区の一角。林立する高層ビルの間にある手つかずの小山にある荘厳なジンジャ・シュライン。
平安ゴシック様式の鳥居を備え、無限めいて続く古い石段は49段上がるたびに両脇にオイナリ・ガーゴイルが鎮座する。

カスミガセキ・カテドラル

リンク先参照な。

ゴブマンジ・テンプル

ネオサイタマの寺院。ここの墓地に葬られているのは暗黒メガコーポの役員や、闇弁護士、ヤクザのオヤブン達であり、そのため墓の面積も他の墓地とは比較にならないほど大きい。竹林にはカメラが複数設置され、墓地に等間隔で配置されたコマイヌ像には催涙ガス噴射装置や警報機、マシンガンなどが内蔵されている。

シゲルチ・テンプル

ネオサイタマ北西部に位置するトノサマ・ヤードのビルの谷間に奥ゆかしく立つ小さな寺院(二十四時間営業)。
敬虔なサラリマン達が暗黒労働の時間を縫って訪れてはブッダへの祈りを捧げている。

ダイボクチャ・テンプル

第4部に登場。トミクジ運営団体としては突出した収益を上げているテンプル法人であり、1等2億円という他の追随を許さない高額賞金を設定している。
正門は蛍光ピンクのネオンでライトアップされ、正門前の長い石段には、セブン・ラッキー・ゴッズが葛飾北斎風のウキヨエ波を航海する様がプロジェクションマッピング映像に映し出されている。

ダルマ・テンプル

ネオサイタマ南西部、建設途中で放棄されたグラントリイ・ブリッジの西端部より先、かつてのジアゲ活動で廃墟と化した無人地帯にある。
江戸時代から続くテンプルだが現在はカンヌシもレッサーボンズもおらず、周囲の無数のハカバともども朽ちるままとなっている。

バッサリ・テンプル

零細テンプル。敬謙なボンズ達によって運営されていたが、タダオによってアーマゲドンをおびき出す囮にされてしまった。

ヘルソード・テンプル

薄暗い高層マンションの一室に存在する廃テンプル。
廊下もリヴィングもキッチンも無いワンルームに、4ダースほどのタタミが敷かれ、部屋の中央には江戸時代に鋳造されたと青銅製の大きな鐘、本堂にはツーハンデッドソードを握る戦闘的ブッダ像がある。
江戸時代の廃テンプルの建っていた場所にマンション建設計画が持ち上がり、本堂がその一室に押し込められたのだろうか。

地下水路

暗黒メガコーポのいうがままに規制緩和を推し進めた結果によってネオサイタマの都市計画は無秩序化。
その結果による場当たり的開発計画によって地下水路も拡張・廃棄が繰り返され、ネオサイタマの混沌の一種のサンプルめいて迷宮化してしまった。
アルビノ・バイオワニの群生地が存在したり、ツキジ・ダンジョンから放たれたゾンビー斥候犬がうろついていたり、ベトコンが潜伏していたりと実際危険。
キャプテンジェネラルの店も存在するが、若者がウカツに足を踏み入れるとやっぱり実際危険。

クチトンネル区域

地下水路内のエンガワ・ストリートからネオカブキチョに至るルート上の一区域。LANネットワークの届かない電子空白地帯となっている。

なお「クチトンネル」はベトナム戦争中のゲリラの拠点として知られる。

その他

アケガ・ターミナル

アマクダリコトダマ空間認識者を外部ネットワークから隔離するために運営している強制収容所。
「デイドリーム・ネイション」(#5終了時点で2037年12月15日)にて「収容所が出来て数ヶ月」と言及されていることから、恐らく10月10日前後に設立されたものと思われる。
東棟と西棟に分かれており、映像室、スシ室、エクササイズ室、UNIX室等が設けられている。
所在は不明だが、脱走者がさほど時間を経ずに市中へ流出していく描写があることから、少なくとも僻地に建てられているわけではないようだ。
ここに収容された者は、映画のシーンに合わせて「喜」「怒」「哀」「楽」の漢字が書かれた4つのボタンを押すという、自我を漂白するためのプログラムを受けさせられる。
表向きにはあくまで治療施設とされており、家族との面会も可能だが、実の所アマクダリに収容者を解放するつもりは決してなく、施設を合法的に抜け出した者も存在しない。

「オカメ武力」ビル

第三埠頭からそれほど離れていないであろうロータリーの突き当たりにあるビル。
土地転がしのためにソウカイヤが購入したビルであり、「マシン・オブ・ヴェンジェンス」の時点では実体なき無人ビルと化していた。
ニンジャスレイヤーの策により猛スピードで家紋タクシーが突っ込み、その衝撃で崩壊した。

オスノマタワー

ネオサイタマ中心部からやや離れた場所に立地する、電波塔を兼ねた高層建築物*3
灰色の瓦葺きがなされた最上階は360度を見渡せる展望スペースとなっている。
また、天気予報会社とタイアップしており、翌日の予報が快晴なら金、雨天なら青、曇りなら白とライトアップ色が変化する。

巨大バイオ桜

周囲をハイウェイにグルグルと囲まれた場所に立っている、ビル15階分の高さ*4があるバイオ桜。ネオサイタマの観光名所。
取り囲んでいるハイウェイにはルート808も含まれる。

ソイ・ディヴィジョン

ジョウゾウ・コーポレーション社の私有地である廃オフィスビル街に存在する違法労働施設。
表向きには何の変哲もない大型ショーユ工場とされているようだが、その内部では強制収容された奴隷職人達が一生に渡る過酷な労働を強いられている。だが、徹底的な自我研修により欺瞞に満ちた職人意識を植え付けられた彼らが自ら進んで脱走しようとすることは殆どない。

第三埠頭

ネオサイタマ沿岸部にある港湾施設。
ここでヨコハマロープウェイクランアーソンを始めとするソウカイヤの会合が行われた。
地の文に「打ち捨てられた」とあることから既に放棄されている可能性がある。

第七埠頭

食品会社の廃倉庫があるドッグヤード区は、まともな者は足を踏み入れないという危険区域である。

都心第7コケシタワー

所在不明。第1部中に日本に上陸し猛威をふるったタイフーン『ヒミコ』によってへし折られてしまったらしい。

廃東京タワー

カスミガセキ・ジグラットの近くに存在する廃タワー。何十年も前からモニュメントと化している。
我々もよく知るところである「東京タワー」そのものであろうか。
ザ・ヴァーティゴによると中への立ち入りは現在は禁止されているようだ。



*1 チバ・シティは、サイバーパンクの古典であるウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』の舞台である。
*2 建物の高さや価格帯、賃貸・分譲の如何を問わず、建物の中を区切って複数の独立した住居としたものは、(アメリカ)英語ではすべてapartmentである。
*3 都心からやや離れた「電波塔」で「天気予報を示すライトアップ」という点でわれわれの世界のスカイタワー西東京(田無タワー、195m。1989年完成)が似る。ただしこちらに展望台は無い。
*4 1階分=3mとすると45m。現実のサクラは樹高最大25mほどという。