ヨシチュニ・ヒロシ

Last-modified: 2021-04-03 (土) 00:59:30

◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【ヨシチュニ・ヒロシ】◆殺◆

登場エピソード

 

「十万円かア……スゴイんだろうなア……!」


人物

  • キョート・アンダーガイオン第8階層の工場エリアにあるオミヤゲ・ペナント工場で働く労働者。20歳。アンダーガイオン第9階層の住人。ネコネコカワイイのファンらしい。
  • 選挙権も身寄りもない境遇のようだが、ケミカル加工ネギトロ丼で空腹を満たす毎日にもさして疑問や不満は感じていない。その根拠なくポジティブな姿勢は、習慣的にヨロシサン自販機で買っているらしい合法栄養ドリンク「タノシイドリンク」の効果か。
  • 将来、キョートの観光ガイドになるという漠然とした夢を抱き、二年前に観光客から貰った旅行ガイド本を読みふけっている。
     
  • 純朴・愚直を通り越した無自覚さを持つ彼は、結局のところ典型的な無軌道型のマケグミでしかない。ヨロシサン製薬の「鹿に関する」「簡単なアルバイト」の甘い誘いにも何の疑いも抱くことなく、ホイホイと乗ってしまう。
  • 観光ガイドに必要な「観察力とコミュニケーション能力」には自信があり、アルバイト先へ向かう大型武装車の中で、「コミュニケーションの練習」としてターコイズモヒカンのマサムネに話しかけたことがきっかけで、ヨロシサン製薬とザイバツの陰謀に関わってしまうことに……。

外見

  • オレンジ色の作業服。アルバイト先では真白い服を着せられた。

ストーリー中での活躍

「すいません……ネタバレを生まれて初めて見て……取り乱しました……すいません……」
  • 失われた記憶を辿るマサムネと成り行きから行動を共にするうちにバイオ鹿計画の真実を知り、脱走を試みるも、マサムネに裏切られヨシダ先生の待つモニタ室へ連行される。だが、マサムネの豹変はヨシダを葬るための演技であった。ヒロシはモニタ室でマサムネとヨシダ先生のやり取りを眺めることになるが、そこにクローンヤクザ隊が突入してくる。
  • 生まれて初めて銃を撃ったヒロシは殴られて気絶するも、辛うじて生き残る。起き上がった彼が見たものは、マサムネの亡骸を抱えて去るセントールであった。
  • ヤバレカバレで脱出したヒロシだったが、彼の日常は変わることはない。暗黒メガコーポの恐怖を工場の仲間たちに説こうとしてムラハチにされたこと以外は。
     

(マサムネ=サン、僕は強くないんです。戦えませんよ……)

 
  • だが、最早ヒロシは流されるままにヨロシサンのドリンクを購入することはなかった。再びマサムネのような人間と出会えることを祈りつつ、彼はターコイズ・モヒカンとして生まれ変わるべく、ヘアサロンへ向かうのだった。

  • 他のエピソードにも登場する「日常のふとしたきっかけからニンジャの暗闘に巻き込まれる一般人」の中でも、(途中でニアミスはあるものの)最後までニンジャスレイヤーと一切関わることがなかった珍しいキャラクターである。
  • エピソード中もあまり自発的に行動することはなく、マサムネに引っ張られるがままに、バイオニンジャ・セントールの悲劇を目撃する狂言回し的な役割を担う。
  • 時系列的にはこのエピソードの直前にあたる「リキシャー・ディセント・アルゴリズム」に登場するアナカ・マコトとは、ガイオン下層に暮らす労働者であることや同じバイオ鹿計画に関わったことなど共通点が多いが、自ら事態に踏み込んで最後にわずかながらも希望を得たアナカとは対照的に、事態に翻弄され続けたヒロシの迎えた結末はいささかほろ苦いものとなった。
     
  • それでも、最後に見せたささやかな勇気が、彼の人生に少しでも幸せを導かんことを願ってやまない。

一言コメント

「……何で俺に話しかけた?」「コメントの練習で」
  • タノシイドリンクが…実際依存性な…? 合、法…? -- 2012-12-15 (土) 10:06:48
  • バリキやザゼンも依存性あるし・・・暗黒メガコーポマッポー過ぎるだろ -- 2012-12-15 (土) 10:23:48
  • サイバツニンジャ?サイバツ?ナンデ? -- 2012-12-15 (土) 18:43:08
  • ヨシチュニという語感が面白すぎて、実際口ずさんでしまう -- 2013-01-20 (日) 22:40:10
  • ↑↑誤字は修正、編集者はケジメされました -- 2013-09-15 (日) 18:45:24
  • ヨシツネ→yosituneがヨシチュニになったのかな。ヨシツネって苗字自体があれな気もするけど -- 2013-11-04 (月) 06:50:32
  • 書籍の加筆で彼の最後は印象が随分違う、やっていることとやったことの描写順番を変えた程度の些細な違いではあるが未来に対する力強さめいた何かを感じるワザマエであったなぁ -- 2013-11-04 (月) 06:59:06
  • ↑×2、キョート人の名前はシキベ(紫式部)、アシカゲタクジ(足利尊氏)とか平安、室町の人物っぽい名前が結構見られるからその可能性はあるかも -- 2014-01-26 (日) 18:35:39
  • 強大な権力を持つカチグミ・サラリマンや半神的存在であるニンジャが次々と運命に翻弄され惨死していく中でニンジャと暗黒メガコーポに関わりながら五体満足で生き残った彼は実際カチグミだと思う -- 2014-03-08 (土) 17:24:48
  • エヴァー・フェルト~のナラキみたいに、流されるだけだった青年が、少しだけ前向きになるのが爽やかでいいね。 -- 2014-06-05 (木) 12:57:23
  • 義経という苗字は実際にあるので問題ない -- 2014-07-11 (金) 13:55:34
  • どんな強力な権力やジツを持とうとも死んでしまえば明日はない、逆にどんなに力がなく弱者であっても生きてさえいればどうとでもなる。ミヤモト・マサシの「死んだら終わり」の言葉を想起せずにはいられない。 -- 2014-11-09 (日) 17:43:00
  • 物語の終わりにたった1人の小さなイクサをし大きな勝利を収めた。生き抜いていてほしいキャラだ。 -- 2014-11-09 (日) 19:33:27
  • ニンジャですら一山いくらで死んでいく忍殺世界では、モータルが生き残るだけで実際すごい -- 2014-11-09 (日) 20:35:36
  • いい意味でひねくれてないし、無学なりに健気な努力をしてるあたり、なんとなしに応援してしまう可愛げがあるね -- 2015-05-05 (火) 17:00:50
  • ヨシツネって名前だとニュービーが「ハアーッ!ハアーッ!実際英雄の義経がマケグミだと!?馬鹿にしている!」となる可能性があるが、チュニという響きはややマヌケでカワイイなアトモスフィアなので、マケグミとして実際キャラクターが立つ。ボンモーが意図的に読みを変えていたとしたら相当のワザマエな。だがまあ、ヨシチュニという名前を単なるギャグととらえないようになった俺も、ずいぶんニンジャにニューロンを汚染されたことだなあ。 -- 2015-05-29 (金) 00:57:31
  • グランドマスターをはじめとするヤバイ級の化け物でも塵のように死んでいくこの作品で人間で、五体満足で生還し、おまけに自分の意思でヨロシサンの麻薬ドリンクをやめれた時点で(アナカ・マコトと違い)負け組とは言えない。 -- 2018-01-17 (水) 11:46:42
  • 自分の意志で立ち直って新たな道を見つけたのは実際偉いしスゴいぞ。 -- 2019-06-30 (日) 22:10:45
  • 第4部でアナカさんと一緒に再登場してくれないかな? -- 2019-06-30 (日) 22:29:00