『玉藻御前(たまものごぜん)』

Last-modified: 2018-09-26 (水) 20:51:07

解説

第九章④のサブクエスト「ふっくら」にて明言された存在。
シルバー・フォックスから「現界する」と表現されてているため一般的な魔道生物とは考えにくく、神々に近い存在、または預言書に近しい存在とも考えらる。また、王族であるワーフォックスに「最重要機密」とはいえ、直々にサブクエストを押し付け、その理由として「玉藻御前」がまかり通る辺り、これらより強大な存在である可能性もある。

この存在はコイン可動式受像機*1でも語られている。

ドン=ヴェイェのユルグ神への生贄に捧げても
これ程の玉藻御前は永遠なる
時間の輪から出て到来と、切に願うん・・・

メタ的な解説

「キツネ」のノムリッシュ翻訳の一つ。
元は「ふっくら」で引用されているどん兵衛のCMに登場したキツネ耳の女性(演:吉岡里帆)。キャラクターとしての正式名称は「どんぎつね」。
一人寂しくどん兵衛を食べていた男性(演:星野源)の前に現れた妄想上の存在であるが、どういうわけか実体化を果たしたらしく、後のCMシリーズ展開では男性と街中でデートをするなどの描写があった。

 

翻訳の元ネタは、恐らく平安時代に鳥羽上皇の寵姫であったとされる『玉藻前(たまものまえ)*2』という伝説上の人物である。有名な妖怪「九尾の妖狐」が姿を変えた姿であり、陰陽師・安倍泰成がその正体を見破り下野国那須野原(現在の栃木県那須郡周辺)に追い詰められ討伐されたが、その死骸は殺生石に変わったという。
恐らく「キツネ」→「九尾の妖狐」→「玉藻御前」という変換がされたのであろう。

 

本作に登場する「キツネ」の翻訳先としては、他に「幻影の王」「ユルグ」「玉座の守護者」などがある。

関連項目

シルバー・フォックス
ワーフォックス
ドン=ヴェイェ



*1 テレビ
*2 本作登場時のように「玉藻の前」「玉藻御前」など表記揺れすることもある。前者は能などにも見られるが、後者は主にゲームなどのサブカルチャーや児童向けの妖怪図鑑といった比較的ライトな媒体を中心としている模様。