解説
第九章④のサブクエスト「ふっくら」にて明言された存在。
シルバー・フォックスから「現界する」と表現されてているため一般的な魔道生物とは考えにくく、神々に近い存在、または預言書に近しい存在とも考えらる。また、王族であるワーフォックスに「最重要機密」とはいえ、直々にサブクエストを押し付け、その理由として「玉藻御前」がまかり通る辺り、これらより強大な存在である可能性もある。
この存在はコイン可動式受像機*1でも語られている。
ドン=ヴェイェのユルグ神への生贄に捧げても
これ程の玉藻御前は永遠なる
時間の輪から出て到来と、切に願うん・・・
メタ的な解説
「キツネ」のノムリッシュ翻訳の一つ。
元は「ふっくら」で引用されているどん兵衛のCMに登場したキツネ耳の女性(演:吉岡里帆)。キャラクターとしての正式名称は「どんぎつね」。
一人寂しくどん兵衛を食べていた男性(演:星野源)の前に現れた妄想上の存在であるが、どういうわけか実体化を果たしたらしく、後のCMシリーズ展開では男性と街中でデートをするなどの描写があった。
翻訳の元ネタは、恐らく平安時代に鳥羽上皇の寵姫であったとされる『玉藻前*2』という伝説上の人物である。有名な妖怪「九尾の妖狐」が姿を変えた姿であり、陰陽師・安倍泰成がその正体を見破り下野国那須野原(現在の栃木県那須郡周辺)に追い詰められ討伐されたが、その死骸は殺生石に変わったという。
恐らく「キツネ」→「九尾の妖狐」→「玉藻御前」という変換がされたのであろう。
本作に登場する「キツネ」の翻訳先としては、他に「幻影の王」「ユルグ」「玉座の守護者」などがある。