カルロ・ガンビーノ

Last-modified: 2024-05-15 (水) 23:49:05

情報

異名荒野の猛獣(デゼルト・ベルヴァ)】【暗黒街のガンマン】【闇市の帝王】
性別男/男
性格合理的
人称俺/アンタ
年齢121歳
生年月日1902年8月24日
体格170cm/85kg
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好き雑踏
得意謀略
嫌い虚栄
苦手ナイトクラブ
出身イタリア・シチリア州/パレルモ県カッカモ
所属コーザ・ノストラ/ガンビーノ一家
位階X

アメリカ最大のマフィア組織コーザ・ノストラの最高幹部である【八王】の一人で、五大ファミリーと呼ばれる「ガンビーノ一家」のボス。1960年代から1970年代にかけてマフィア社会に絶大な影響力を持った。ボス外交や策略に長け五大ファミリーをリードしマフィアの全国委員会(コミッション)の議長を努めた。ブルックリンとロングアイランドに家を所有し大半はブルックリンに住む。マイアミにも別荘を保有している。シチリア島パレルモのカッカモに生まれ育ち、マフィアの家系で父親もマフィアだった。
1921年に一家で渡米しバージニア州ノーフォークに密入国をする。既にアメリカで生活していた親戚のカステラーノ家を頼りニューヨークのブルックリンに住み着いた。その後、弟と酒の密造を始めニュージャージーの工場で粗悪なアルコール原料を使った混成酒を大量製造しブルックリンの貯蔵庫に移して闇市で売り捌いた。財務省のアルコール取締局からマークされ「ガンビーノ・アウトフィット」と呼ばれた。1930年後半には別人に成りすましシチリアの金融機関の知人と巨額の相場投機を行った。また、酒の密売で稼いだ資金でレストランを買収し裏稼業の隠れ蓑とし、第二次世界大戦中には配給制のフードスタンプに目を付け価格統制局OPAから盗み出して闇市で売り捌いた。OPAがフードスタンプを銀行に隠すとOPA職員を買収して安値で買い上げ転売して更に稼いだという。そしてラッキー・ルチアーノが国外追放されるとフランク・コステロvsヴィト・ジェノヴェーゼ戦争が勃発し当時の五大ファミリーに数えられた「マンガーノ一家」のボスのフィリップ・マンガーノがアンダーボスでコステロ派の「アルバート・アナスタシア」に殺害される事件が発生する。これによりマンガーノ一家はアナスタシアに乗っ取られる事になった。当時ガンビーノは臆病な男と思われておりアナスタシアは扱い易さの面からガンビーノをアンダーボスに出世させた。
口数が少ない大人しめな人物だが五大ファミリーのボスとしての威厳に溢れ、的確な指揮と指針を以てファミリーを率いる。一文無しから成り上がったため狡猾で謀略に長け、敵陣営の切り崩しや同士討ち等で弱体化させた後に兵を挙げる、組織同士の不要な対立は極力避けたり共通の敵が相手なら協力を取り付ける等、人的被害や損害を抑えれる様に行動する傾向にある。当時の有力ボスであったジェノヴェーゼの名声を地に落とした「アパラチン会議*1」はその代表例。また他の大物マフィアと違って豪遊は好まず慎ましく過ごし家庭を大事にするタイプ。リトルイタリーなど庶民的な雑踏を散策するのが趣味でボディーガードを付けずに気ままに買い物をしたりゲーセンで遊んだりもする。若い頃は少女の様な柔和でひ弱そうな外見だったため当時ボスになる事を信じた者はいなかったらしくジョゼフ・ボナンノはガンビーノの事を「リスのように弱虫で、ボスのアルバート・アナスタシアに殴打されかかっても薄ら笑いを浮かべていた」と中傷していた。しかしガンビーノは燃えるような野心を隠し持っており、後に彼を見下していたジョゼフを追い抜く事となる。
「クラリックガン」という単射・連射切り替え式の自動拳銃を所持しており、エクステリアの性質を応用して実弾の代わりに"光閃"*2を放ち、その破壊力は建物を軽く抉り取って消滅させる。またエクステリアを実弾代わりにしているため弾切れの心配も無い。単純な銃の腕前も非常に高く早撃ちは10発放った銃声が一発に聞こえコントロールも一瞬で複数人の眉間を撃ち抜けたり跳弾を操って障害物に隠れた目標を的確に撃ち抜く、0.01mmの誤差もなく的の中心だけに弾を当てれる程。更に拳銃による近接格闘術ガン=カタの達人。ガン=カタの本質は戦闘状況の連続予測に基づく銃を持った相手への対処の技術である為、彼の専用武器クラリックガンには近接武器として使う為のスパイクやナイフが仕込まれている。その他にも戦闘を予測出来る事からあらゆる武器を有効に活用する事が可能。更に世界トップクラスのエクステリアを保有しておりエクステリアを放出しただけで並の異能者ならば近付く事すら出来ないと言う。
1960年代から1970年代にかけてファミリーは拡大を続けガンビーノの裏社会における影響力はピークに達した。ルチアーノやジェノヴェーゼと有力なボスが消えコステロの権力が弱体化しボナンノを破った*3後は伝説のマフィアが頭角を表すまでアメリカマフィア界のトップに君臨した。ガンビーノはコミッションを掌握しファミリーのメンバー数も全国最多の200万人以上に膨れ上がった。1963年に病死したジョゼフ・マリオッコの後継ぎに傀儡のジョー・コロンボを据えてプロファチ一家も支配下に置いた。プロファチの縄張りだったチームスターの組合支部ローカル295を受け継ぎマンハッタンのガーメント地区に地盤を固めた。1960年代初めからFBIの盗聴攻勢に悩まされた為、盗聴されながら仕事の会話をする術も身につけた。その結果FBIは殆どガンビーノたちの会話を聞き取れなくなった。

台詞

  • 「戦争か?いいとも。やろうぜ」
  • 「政治と犯罪。コインの裏と表さ」
  • 「どうした、抜けよ。お前の(ソレ)は見かけだけの玩具(エアガン)なのか?」
  • 「確かにいい銃だ。だがその彫刻(エングレーブ)には何の戦略的優位性(タクティカルアドバンテージ)も無い」
  • 「俺の人生は這い上がりの人生だった。"上には綺麗な世界がある"と。だが上に登れば登るほど汚れてた」

変質異能【無限装弾(セロ・メトラジェッタ)

位階:SSS等級:classⅩ系統:クリエイター

銃から銃弾を無限に連射する異能で、その連射は一度に千発以上。彼の場合は光閃を放つ。連射速度も非常識なもので、一瞬のうちに千発以上叩き込める。一回の連射数や連射速度の上限は不明。単純なだけに対処法は殆どなく、攻撃範囲も極めて広い事に加えて光の如き速度で光閃を放つ為、バリアや飛び道具を反射出来る異能でも全てを回避・迎撃する事は不可能。元々は「銃弾を無限に出せるだけ」と言うほぼハズレ向きの異能でありながら、鍛え上げた異能による大規模な戦闘力と本人のガン=カタや銃の技術をはじめとする基礎戦闘力により八王という地位に相応しい実力者となっている。そこらの人間がこの異能を得たところで満足に戦闘すらこなせず弾薬補給の様な役回りになるのが関の山であろう。

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Tag: コーザ・ノストラ あべを


*1 アパラチン会議とはマフィアの全国会議の一つで、ジェノヴェーゼはその場で自身が“ボスの中のボス”の座に就くと宣言しようとしていた。しかし会議はガンビーノ達の密告により警察に摘発され主催したジェノヴェーゼの名声は地に落ちた。また、ガンビーノは会議でジェノヴェーゼに「ガンビーノは正式にボスの一人だ」と発表させ、摘発の際には消えていた。次にガンビーノはルチアーノと共謀しプエルトリコの麻薬の売人に10万ドルを支払いジェノヴェーゼと麻薬取引をしたと密告させた。1959年4月17日ジェノヴェーゼは麻薬密売で15年の刑を宣告された
*2 余りに高度なエクステリアの応用の為、彼にしか真似出来ない
*3 1963年、コステロ派でボナンノファミリーのボスのジョゼフ・ボナンノとプロファチファミリーのボスのジョゼフ・マリオッコは敵対するファミリーのボスを皆殺しにする計画を建てた。しかしガンビーノ殺害を担当する筈だったマリオッコの部下ジョー・コロンボがガンビーノに告発。作戦は頓挫した。マリオッコはコミッションに呼び出され全てを白状した。ガンビーノはマリオッコに罰金5000ドルと引退を命じ後釜にはコロンボを据えた。一方ボナンノは行方を晦まし戦いを続行。ガンビーノもボナンノ一家を切り崩し身内で争わせる事で反撃した。最終的にボナンノは話し合いの末に和睦という名の不平等条約を喰らい、マフィア界にガンビーノの敵はいなくなった