トーマス・ルッケーゼ

Last-modified: 2024-05-17 (金) 01:16:23

情報

異名【三本指のブラウン】【静かなる白狼】【American Yakuza】
性別男/男
性格柔和
人称オレ/お前
年齢124歳
生年月日1899年12月1日
体格174cm/82kg
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好きケンタッキー
得意倹約
嫌い不義理
苦手茄子
出身イタリア・シチリア州パレルモ
所属コーザ・ノストラ/ルッケーゼ一家
位階X

アメリカ最強のマフィア組織コーザ・ノストラの最高幹部である【八王】の一人で、五大ファミリーと呼ばれる「ルッケーゼ一家」のボス。五大ファミリーの中では最小ながらビジネスセンスと暴力を兼ね備えた人物を重用し、これらの稼ぎ頭の活躍でライバルファミリーを牽制した。政界へのコネクションでは全盛期のフランク・コステロにも匹敵しニューヨーク市長や連邦検事、警察署長などと人脈を持っていた*1。露出を控え捜査ターゲットになる事を極力避ける。
1911年家族とアメリカに渡りニューヨークのハーレム地区に定住。機械工として働くも事故で退職しハーレムを支配していたモレロ一家のもと「ガエタノ・レイナ」の107丁目ギャングに仲間入りし泥棒稼業をした。1917年に窓清掃会社を設立し強請の隠れ蓑に使った。1920年に自動車窃盗で捕まるが特赦により13か月で出所し禁酒法時代に突入するとドライフルーツに酒を隠す密輸入ビジネスで儲けた。1930年の「カステランマレーゼ戦争」ではボスのレイナが「ジョー・マッセリア」の手下に殺された為、副ボスのトミー・ガリアーノらと共にマッセリアと対立する「サルヴァトーレ・マランツァーノ」の勢力に加わった。1931年4月マッセリアが殺されマランツァーノが五大ファミリーを再編した際にガリアーノ一家の副ボスとなった。
副ボスとなったルッケーゼは勢力的に活動を行い1946年には「ハバナ会議*2」にガリアーノ代理の代表として出席。マーダーインクのルイス・バカルターとも同盟を結び一緒に労働組合を運営する等し衣類業界を支配した。ガリアーノの死後はボスの座を引き継ぎ副ボスにステファノ・ラサール、相談役にヴィンセント・ラオを据えた*3。1957年、当時NYマフィアのトップに君臨したコステロの勢力をライバルでボスの座を狙うヴィト・ジェノヴェーゼと共に切り崩した。更に同年10月コステロの同盟者であるアナスタシア一家の「アルバート・アナスタシア」の暗殺に加担しカルロ・ガンビーノのボス就任を後押しした。1962年に政略婚を通じてガンビーノと絆を深めボナンノ一家のボスのジョゼフ・ボナンノを主導者の座から追い落としガンビーノと並んでNYマフィアの主導的立場に立った。
ニヒルな笑みが特徴的な優男で裏社会の人間の中でも感性は一般人のそれにかなり近い。ガンビーノと同様に豪遊や夜遊びはせず、組織運営でも私生活でもなるべく最低限の金で事を済ませようとする倹約家な面がある。時代の流れに敏感で向こう見ずな若手からの信頼も厚く、少しでもマフィアに興味のある人間が居たら積極的に勧誘するスタンスを取り、マフィアとして安定した金を稼げる様になるまでは経験豊富な人間にノウハウを指導させる等、下への気配りが非常に上手い。曰く「日本マフィアのヤクザを参考にした」との事で、彼自身も義理や友情を大切にする人物であり麻薬だけは堅く禁じている。ルッケーゼ一家のファミリーとなる者は従来の入会儀式ではなく「盃事」に則って行われ、失態を犯した部下の制裁もヤクザに倣って「エンコ」「所払い」「破門」「絶縁」等の要素を取り入れている事から「メリケンヤクザ」とも称される。豪快な武勇伝や逸話を幾つも作った他のファミリーのボスと比べると地味なイメージが否めないが人材登用と人事の動員に長け他のファミリーから故意にされたり羨ましがられる「人材の宝庫」と称されるファミリーを作り上げた。それ故に五大ファミリーの中では最小の組織ながら稼ぎは他の五大ファミリーを凌駕する。子供好きで孫や親戚の子供を喜ばせる為にいつもお菓子を持ち歩いている。
ヤクザの戦闘スタイルを真似た長ドスの使い手であり知人の日本人の伝手で実際に剣術を学んだ。片手斬りで相手を一瞬にして輪切り・ダルマ・真っ二つにすると言う凄まじい威力とスピードの斬撃を繰り出す恐るべき達人。常人離れした反射神経と敏捷性による機動力も相まってバルカンによる一斉掃射も紙一重で掻い潜る。彼の流派は実戦流派であるが故に合気道染みた投げを始め古流の柔術も嗜んでいる。更には日本刀の切れ味と剣術を最大限に活かし建造物はおろか超重戦車すら刀一振りで難無くバラバラに解体してのける。また異能とは異なる特殊能力があり、白銀の狼に姿を変えられる。その際の嗅覚は相手の全ての情報を捉えるだけでなく魂ごと吸い込み*4、強靭な四肢と爪や牙を以て敵を引き裂く。口に長ドスを咥えて戦う事も可能で巧みな口使いで剣技を繰り出す。
1920年の自動車窃盗で彼を逮捕した警官はブラウンという野球投手に肖りルッケーゼに"スリーフィンガーブラウン"というあだ名を付けた。ルッケーゼはこのあだ名を酷く嫌ったが広く定着する事となる。これは機械工として働いていた際に事故により右手の親指と人差し指を失い三本指となった事から来ている。しかしルッケーゼのいる所でこのあだ名をいう勇気のある者はいないという。何故ならこのあだ名を目の前で口にした人間は例外なく殺された為である。

台詞

  • 「Power wears out those who don't have it.*5
  • 「全てを理解する必要はない。時には解らない方がいい事もある」
  • 「オレは相手がオレにする事を相手にする。ちょっとばかり相手を上回る事をな」
  • 「十中八九だと?競馬の予想か?命が懸かってるんだぞ」

変質異能【氷天月下(グレイシェル・インザ・スカイ)

位階:S等級:classⅥ系統:インベンター

全身から凄まじい冷気を放ち、あらゆるものを凍て付かせる異能。自分の体は勿論、他者や周辺の有形物も一瞬で凍らせる事ができ、その気になれば凍らせた相手を砕く形で問答無用で討ち取る事も出来るので殺傷力も高い。放出される冷気はただそれだけで周囲や動植物を霜で覆い大気に粉雪を舞い散らせ噴出した灼熱のマグマさえも凍り付かせる。また、自分と全く同じ姿形をした自立稼働する精巧な氷の分身を作り出す事も出来る上、それを複数体同時製作して遠隔操作も可能。更に彼が刀を振るうと大量の氷霧が散布され、吸い込むと肺胞が壊死する為、剣の射程内では呼吸する事自体に危険が伴うと言う露骨な対人メタまで張って来る。フルパワーで発動すると大気が蒼く染まる程の極低温となり、領域全体にダイヤモンドダストが舞い散り、中空から巨大な氷柱が次々と発生し始める。澄んだ蒼い空気、吹き荒れる氷結晶、天地から生じる巨大な氷柱と氷塊が織り成す景色は目を奪われる程に美しいが、同時に全てを凍て付かせる熾烈な脅威と化す。

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Tag: コーザ・ノストラ あべを


*1 1952年9月にニューヨーク州議会の犯罪特別委員会に召喚され、これら権力者との繋がりが暴露された。マフィアの一味である事が知られるまで著名な実業家で通っていた
*2 同年12月キューバのハバナで開かれたコミッション。全米から多くのマフィアが参集し国外追放されたルチアーノやユダヤ系ギャングのランスキーも参加していたとされる
*3 両方レイナ時代からの古参
*4 実際には気絶で済むが一瞬の隙が命取りの戦闘では充分破格な性能
*5 似非の権力は身を滅ぼす