情報
アメリカ最凶の犯罪組織コーザ・ノストラの頂点に立つヴィト・コルレオーネ率いる「コルレオーネ一家」の幹部の一人。本名は「ヴィンチェンツォ・アントニオ・ジバルディ」で母が再婚したため再婚相手の姓を付けた「ジェームズ・ヴィンチェンツォ・デモラ」とも言う。女性を好む同性愛者にして希代のプレイガールであり金髪美女には特に目が無い。マシンガンの名手であると同時にマシンガンで撃たれても一命を取り留めた事から"マシンガン・マクガーン"と呼ばれる様になった。彼女が殺人を行う時は決まって現場が霧に包まれるという。「5セントの価値もない」が口癖。ゴルフはプロ級の腕前を持つ。
6人姉弟の長女に生まれ一歳の時に一家でアメリカ・ブルックリンへ移住する。青年期の頃にアイルランド系ギャングの「ホワイトハンド」の構成員に人違いで父親が殺された。遺体の手には5セント硬貨が握らされおり、これは「こいつの命は5セントの価値しかない」という意味だった。その後、未亡人になった妻は食料品店を営む「アンジェロ・デモリー」という男と再婚しシカゴに移り住む。夫は密造酒を作る過程で砂糖をギャングから卸したりしていた為、危険な男達との付き合いがあり最後は射殺された。後に彼女は復讐を果たしている。そして10代の頃に格闘技を始めジャック・マクガーンというリングネームでデビューし数ヶ月でプロ級の才能を見せたが素行不良が原因で追い出されシカゴの有力マフィアであったコルレオーネ一味に入る事となった。19歳の時に父親を殺したホワイトハンドの組員20名を斬殺しボスの顔面を滅多斬りにした為ホワイトハンドからは"暗黒街のジャックザリッパー"と呼ばれ恐れられた。コルレオーネ一味に入ってからは僅か3年で週給150ドルの無名のボディーガードから共同経営者に名を連ねるまでに出世した。美少女で度胸のあるマクガーンはコルレオーネに気に入られ可愛がられた。
1927年7月1日にコルレオーネの命令でニューヨークの「フランキー・イェール」を殺害した*1。その翌年にラッシュ・ストリートのホテルの電話ボックスに入った所をライバル組織であるモラン一味の「グーセンバーグ兄弟」にマシンガンで襲われ応戦する暇もなく撃たれた。当事者はマクガーンは死んだと思い逃走したが彼女は救急車で病院に運ばれ一命を取り留めた。そして1929年初頭にコルレオーネを訪れて反撃に出る許可を求め彼が承認した為、選り抜きの人材を集めて暗殺部隊*2を編成し入念な計画を立ててモラン一味の動向を探った。こうして1929年2月14日の木曜日に、かの有名な「聖バレンタインデーの虐殺*3」が実行された。その後、警察が彼女を逮捕し連行すると2人の目撃者が虐殺現場で彼女を見たと証言した為、釈放なしで勾留された。しかし彼女はアメリカ犯罪史上でも有名なアリバイを用意して無罪を主張し警察は「金髪のアリバイ」と呼んだ。その為マクガーンは彼女に惚れていた男と結婚した。これにより夫が彼女に対して不利な証言をする事はなく、あらゆる告訴が取り下げられ釈放された。しかし彼女は同性愛者で男に興味が無かった為、用済みと判断した後はシカゴの地下ファイトクラブに売り飛ばした。
中性的なルックスの通りボーイッシュな性格で男の力強さと女の気品や妖艶さを併せ持つ事から組織内外問わずファンを集めている美女。基本は男マフィアと同じく圧のある喋り方をするが所々にジョークを交えて話す事で初対面の人間とも直ぐに打ち解けられる社交性も持つ。特に中性的な容姿で発せられるドスの利いた声は銃で撃たれるかの様な威圧感があるという。反対に裏社会と関係のない女性に対する言動はマフィアらしかぬ紳士とも言える柔和さであり、従来の社交性に加えて異常なまでの気配りの上手さや王子とでも呼べる振る舞いからか身持ちの堅い女を落とす寸前まで行った事もある。しかしマシンガンを持つと人が変わり敵対者を容赦無く蜂の巣にし一度銃を握ると引き金を引くまで離さない狂人。マシンガンで射殺する行為を「思いやりのあるプレイ」と呼んだり、射的ゲームと称して敵組織の人間を一つの空間に閉じ込めてポイントを割り振り部下と共に実銃で撃つ等、凄まじいイカれっぷりである。相手は選んでいるものの例え無関係な人間であっても利用価値があったり理由があれば殺害・拷問・利用する事への抵抗感は全くない上に相手が恐怖や苦痛で泣き叫んでも一切気にせず殺害や拷問を行う。地頭も非常に働く方で独自に政財界への癒着ルートを開拓しており殺人行為の安定化や一家の稼ぎ頭としても出来る女。
ボスを除けばコルレオーネ一家最強を誇る武闘派であり最高幹部の【八王】と同等の実力者*4。副ボスのサム?や一家相談役のフランク・ニッティ?からも「止められるのは八王だけだ」と言われる程。彼女の使うマシンガンはバレルを短くストックを切り落としハンドガンサイズレベルにまで縮小させた改造品で、1分間に600発の特殊徹鋼弾を撃てる上にマガジン内部の機構が∞の形になっている事から無限に発射可能というオーパーツな代物であり反動は凄まじく暴れ馬の様に言う事を聞かない*5。だが彼女はそれを片手で軽々と扱いロングナイフでの近接戦闘も同時に行えるばかりか精密な射撃もでき、敵が発射した銃弾を撃ち落とす攻防一体の迎撃手段としても扱うという人間とは思えぬ能力の持ち主である。しかも体表には特殊な寄生虫『覆い尽くす者』が移植されており、体内塩分を微粒子状に蒸散して霧を発生させる、瞬間移動の如き移動能力のほか肉体の重装甲化や不可視化、銃器や爆発性の金属塊の生成など様々な特殊能力を持つ化物である。但しあくまでも"寄生虫"という生物故に欠点もある*6。
かつてフランキー・イエールを殺害する少し前にシカゴで不可解な連続殺人事件が起こった。この時期シカゴのギャング達は休戦条約を結んでいたので大きな話題となった。被害者の4名は皆シカゴ以外の土地からやってきた男で派手な身なりをして銃を持っていた。また遺体の手には5セント硬貨が握られていたと言う。被害者がコルレオーネを狙い送り込まれた殺し屋である事を突き止めた警察は腕利きの殺し屋マクガーンに容疑者として尋問を行った。しかし警察は最後まで彼女と事件の関連を見つけられなかった。またノースサイド・ギャングには「ハイミー・ワイス」という男が居り、モランと双璧をなすボスだった。ある日コルレオーネがレストランで食事をしているとワイスが兵隊を連れて現れレストランの前に整列しトンプソンをレストランに打ち込んだ。しかしボディガードを努めていた彼女がテーブルの下に伏せさせ銃撃が収まったタイミングでマシンガンを持ってレストランから飛び出し襲撃犯14名を殺害、ワイスにも大怪我を負わせたという。
台詞
- 「法律など犬に食わせろ。そんなものは5セントの価値にもならん」
- 「俺は許そう。だがこいつが許すかな!」
- 「途中半端はなし、言い訳もしない。やり遂げて終わったら立ち去る。それだけさ」
進化異能【屋烏之愛】
男女問わず魅了したり悩殺された相手を従属化させる事が出来る。彼女の美貌や性格も相まってどんな強者でも一撃で仕留められる可能性がありうる凶悪な能力。「愛らしい」と思う程度でもアウトで性欲を自制する事すら有効打になりにくいという恐ろしい側面がある。一応彼女自身の意思で解除するか気絶すれば洗脳は解けるものの前者を彼女がやる訳がなく、後者は彼女を気絶させうる実力者が殆ど居ないので現実的とは言えない。洗脳された人間は身体能力も強化されるのか簡単には倒れない為、一対一でならともかく一対多では非常に戦いづらくなる。彼女と同時に戦闘となれば非常に厄介極まりない。なお戦闘でしかこの異能は使わない為、彼女の魅力や美貌は全て自前である。もし通じないならばエクステリアの量を天秤に掛けて無理矢理服従させる事も出来るが性質上、自分を超える量のエクステリアを持つ者に使ってしまえば当然彼女が相手に支配される事になる為、余り使う事はない模様。欠点とは言えないが彼女はマフィアなので基本的にターゲットは殺害する関係から主戦力を洗脳する機会が非常に少なく専ら使用する相手は三流が多い。そして裏社会で恐れられるマフィアなので恐れの感情が先走り魅了される事が少ないのも難点。
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