*クロンシュタット級重巡洋艦/巡洋戦艦 [#Title]
//艦名表記について、注意書き付に注意書きが記載してあるので、読んだうえで編集すること
&attachref(./Kronshtadt.jpg,nolink);
//↑画像はゲーム内画像を使うこと。撮り方は注意書き付のテンプレを参照
#region(装甲厚の詳細)
&attachref(./Kronshtadt000.jpg,nolink);
#endregion
#contents
*性能諸元 [#Ability]
&color(red){性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。};
&color(red){部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする};
・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|8|~種別| &color(Red){プレミアム艦艇};|
|~艦種|[[巡洋艦]]|~派生元|''-''|
|~国家|[[ソ連]]|~派生先|''-''|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力| 71,050|
|~|>|装甲|15-330mm&br;・艦首・船尾 21-40mm&br;・対水雷防御 30-230mm&br;・上部構造 16-330mm&br;・砲郭 90-330mm&br;・主砲 100-330mm&br;・補助区画 21-27mm&br;・重要区画 15-330mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減| 25%|
|~機動性|>|機関出力|231,000馬力[hp]|
|~|>|最大速力|33.5ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|840m|
|~|>|転舵所要時間|14.9秒|
//艦体が1種類のみの場合、(A)の表記は不要で数値のみを記載、艦体欄には「-」
//プレミアム艦艇の派生元・派生先は「-」
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~主砲発砲時|~火災発生時|~煙幕内からの主砲発砲時|
|~|海面発見距離|14.7km|16.0km|16.7km|11.4km|
|~|航空発見距離|8.8km|14.9km|11.8km|-|
//主砲発砲時の海面発見距離は最終状態(最終砲・最終射撃管制装置・最終船体)の素の主砲最大射程にする
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~艦体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|-|mod.1|16.0km|0m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~主砲|~艦体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|
|~|-|305mm L/54 MK-15|3基×3門|HE弾 4200(24%)&br;AP弾 9000|18.5秒|35.3秒|
//主砲を装備していない場合、枠ごと削除
//ページの横幅に収まらない場合は口径の文字サイズを縮小 SIZE(11):
&br;
|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~副砲|~艦体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~射程|
|~|-|100mm L/56 MZ-16|4基×2門|HE弾 1400(6%)|3.8秒|5.0km|
|~|~|152mm L/57 MK-17|4基×2門|HE弾 2200(12%)|8.0秒|~|
//副砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~艦体|~口径|~基数×門数|~秒間平均ダメージ|~射程|
|~|-| 12.7mm DShKM-2|6基×2門| 31| 1.2km|
|~|~| 37mm 46-K|7基×4門| 85| 3.5km|
|~|~| 100mm/56 MZ-16|4基×2門| 59| 5.0km|
//対空砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
・アップグレード
|>|>|>|>|CENTER:60|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット0|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット1|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット2|BGCOLOR(#aaccaa):スロット3|BGCOLOR(#aaccaa):スロット4|h
||○|○|○|○|
//アップグレードとは、主砲改良~など、初期状態で搭載できるものを指す
//搭載できないスロットは○だけを消す
//スロット0~4の意味はアップグレードのページを参照
#region(搭載可能アップグレード)
|BGCOLOR(#eeaaaa):1|&attachref(アップグレード/Main Battery Modification 2-min.png,nolink,30%);|主砲改良2|+15%:主砲旋回速度&br;&color(Red){+5%};:主砲装填時間|
|~|&attachref(アップグレード/Aiming Systems Modification 1-min.png,nolink,30%);|照準システム改良1|-7%:主砲弾の最大散布界&br;+20%:魚雷発射管旋回速度&br;+5%:副砲最大射程&br;-5%:副砲弾の最大散布界|
|~|&attachref(アップグレード/Secondary Battery Modification 2-min.png,nolink,30%);|副砲改良2|+20%:副砲最大射程&br;-20%:副砲弾の最大散布界|
|~|&attachref(アップグレード/AirDefense 2_0.jpg,nolink,30%);|対空砲改良2|+20%:対空砲座の最大射程|
|BGCOLOR(#eeaaaa):2|&attachref(アップグレード/Damage Control System Modification 2-min.png,nolink,30%);|ダメージコントロールシステム改良2|-15%:消火時間&br;-15%:浸水復旧時間|
|~|&attachref(アップグレード/Steering Gears Modification 2-min.png,nolink,30%);|操舵装置改良2|-20%:転舵所要時間|
|~|&attachref(アップグレード/Propulsion Modification 2-min.png,nolink,30%);|推力改良2|-50%:最大出力への到達時間|
|BGCOLOR(#aaccaa):3|&attachref(アップグレード/Concealment System Modification 1-min.png,nolink,30%);|隠蔽システム改良1|-10%:被発見距離|
|~|&attachref(アップグレード/Steering Gears Modification 3-min.png,nolink,30%);|操舵装置改良3|-40%:転舵所要時間&br;-80%:操舵装置修理時間|
|~|&attachref(アップグレード/Target Acquisition System Modification 1-min.png,nolink,30%);|目標捕捉装置改良1|+20%:最大視認距離&br;+20%:魚雷発見距離&br;+50%:敵艦強制発見距離|
|BGCOLOR(#aaccaa):4|&attachref(アップグレード/Main Battery Modification 3-min.png,nolink,30%);|主砲改良3|-12%:主砲装填時間&br;&color(Red){-13%};:主砲旋回速度|
|~|&attachref(アップグレード/Secondary Battery Modification 3-min.png,nolink,30%);|副砲改良3|-20%:副砲装填時間|
|~|&attachref(アップグレード/Artillery Plotting Room Modification 2-min.png,nolink,30%);|射撃管制室改良2|-11%:主砲弾の最大散布界|
|~|&attachref(アップグレード/AirDefense 2_0.jpg,nolink,30%);|対空砲改良3|+25%:平均対空ダメージ|
//その艦で搭載できないアップグレードは項目ごと消す
#endregion
・消耗品
#region(搭載可能 消耗品)
搭載可能 消耗品
|CENTER:||CENTER:||c
|>|>|>|CENTER:~十字キー左|
|&attachref(消耗品/応急工作班I.png,nolink,50%);|応急工作班| 無制限 |消耗品の動作時間:5 秒&br;消耗品の準備時間:60 秒|
|>|>|>|CENTER:~十字キー上|
|&attachref(消耗品/警戒レーダーI.png,nolink,50%);|警戒レーダー|2 回|消耗品の動作時間:20 秒&br;消耗品の準備時間:180 秒&br;敵艦発見:-11.7 km|
|&attachref(消耗品/対空防御砲火.jpg,nolink,45%);|対空防御放火|2 回|平均対空ダメージ:+200%&br;消耗品の動作時間:40 秒&br;消耗品の準備時間:150 秒|
|>|>|>|CENTER:~十字キー右|
|&attachref(消耗品/修理班I.png,nolink,50%);|修理班|2 回|消耗品の動作時間:28 秒&br;消耗品の準備時間:80 秒&br;回復:0.6% HP/秒|
|>|>|>|CENTER:~十字キー下|
|&attachref(消耗品/水上戦闘機I.png,nolink,50%);|水上戦闘機|3 回|消耗品の動作時間:90 秒&br;消耗品の準備時間:80 秒&br;HP:x&br;秒間平均ダメージ:x|
詳細は[[消耗品]]を参照
#endregion
//搭載できない物の行は削除してください。
//x の箇所は艦やTierによって違うので各艦ごとに変更してください。
//修理班の毎秒回復量もごく一部の艦では違う可能性があるので、念のため確認してください
//同じ種類の消耗品でも艦によって十字キーの上下左右どのキーに割り当てられるか異なる可能性があるので注意してください
//艦体によって搭載の可不可がかわるものは、右端列(数値表示列)に搭載できる艦体のアルファベットを記入してください
**ゲーム内説明 [#Explain]
クロンシュタット級重巡洋艦は大型であり、その諸元は実質的には高速の「小型戦艦」でした。主砲として長射程の 305 mm 砲を採用していましたが、脆弱な対空兵装が欠点でした。
設計年:1939
**解説 [#Manual]
-''概要''
[[ソ連]]のTier7プレミアム巡洋艦。&color(silver){の皮を被った巡洋戦艦。};
2022年10月3日以降から始まる((期間は11月7日まで))「要塞」キャンペーンの報酬艦艇である。((開始その日から課金ですっ飛ばして入手も可能だがその場合、27,500ダブロンも消費する。))
-''抗堪性''
最大の特徴。Tier8ながら実装巡洋艦で屈指の生存性を誇る。
''HPは素で71,050と戦艦並み''で、Tier7戦艦の[[アイオワ>Iowa]]や[[ジャン・バール>Jean Bart]]を凌ぐ。
もちろん全巡洋艦中で断トツの1位であり、レジェンダリーである[[アラスカ>Alaska]]にさえ10000以上の差をつけている。
ピーキーな運用にはなるが、駆逐艦長を乗せ、レジェンダリースキルにLeviathanを選択、更にインスピもHP強化に振るとHPが8万を越える。&color(silver){巡洋艦ってなんだよ};
装甲面も巡洋艦としては破格で、強固な側面装甲を特徴とする。''船体を斜めに傾け側面で弾く''のが基本となる。
正面が強固な[[モスクワ>Moskva]]や[[スターリングラード>Stalingrad]]と傾向が異なることに注意が必要である。
#region("もう少し詳しく")
側面装甲は230mmもの厚さをもち、戦艦並とはいかないものの同格巡洋艦の5割増し~倍もある。
戦艦APであっても跳弾判定をクリアしただけでは貫通は確定しない。
さらにソ連の巡洋艦としては珍しく、バイタルが喫水線上に飛び出していない。
従来どおり全長の7割程度を占めて非常に長大であるが、これが前述の強固な装甲帯の長さに対応するため、ソ連艦の特徴の美味しいとこ取りをしていると言える。
甲板装甲はTier8巡洋艦標準の27mmである。
かつては25mmだったが増圧された事により15インチAPへの耐性を得た。
HE耐性はまったくないが、APに対してはその下の砲郭に90mm装甲があるためVPへの到達を防ぐ。
対水雷防御は25%と高く一部の戦艦より優秀であり、魚雷数本程度なら耐えることができる。
弱点と言える要素は2つ。艦首艦尾と火災時間。
強固な側面とは対照的に艦首・艦尾は巡洋艦一般の''25mm''装甲であり、15インチ(380mm)砲にさえ強制貫通される。
一応バイタル隔壁は前方330mm、後方275mmとこれまた破格の装甲で守られているが、戦艦APが正面から貫入すれば高確率で貫通するだろう。
//また火災時間はv0.8.0において、他の大型巡洋艦と同様に&color(Red){''60秒''};に延長された。
//幸いソ連のユニーク艦長は厳戒態勢スキルの効果が優遇されており、応急工作班のリロード時間を48秒まで短縮できる。従来優先度は低いスキルだが、取っておいても良いかもしれない。
#endregion
-''主砲''
305mm砲を3連装3基搭載しており、装填時間は素で18.5秒、アップグレード込みで16.3秒となる。
強制貫通が期待できない代わりに装填時間が6割になった戦艦砲と捉えて差し支えない。
砲弾は極めて高弾速・低減衰((当初は実装艦でほぼ最速だったが、現在はイタリア巡洋艦のSAP弾などに劣る))であり、またAPは15インチ(380mm)級戦艦砲に匹敵する高い貫通力を持つ。
#region("もう少し詳しく")
良好な初速と低い弾道は[[スターリングラード>Stalingrad]]とほぼ同一であり、偏差には全く苦労しない。距離10kmで4秒あまり、20kmまで10秒未満で着弾するため、撃たれてから回避することは非常に難しい。
貫通力は305mmという口径にかかわらず、''[[ビスマルク>Bismarck]]の380mm砲と互角''((近距離ではビスマルク砲に一歩譲るが、15.9kmを境に貫通力の大小関係が逆転する))という恐ろしい威力を誇り、レジェンダリー戦艦とて角度次第であるが15km弱からバイタルを抜かれうる。
一方で欠点としては、肝心の散布界も戦艦と同等((具体的に言えばアメリカ戦艦と同じ))となっていることが挙げられる。
当然戦艦と巡洋艦の中間のいわゆる[[シュペーの散布界>Admiral Graf Spee]]を持つライバルの[[アラスカ>Alaska]]や[[スターリングラード>Stalingrad]]に比べると集弾性は見劣りする。とはいえσ値はTier8戦艦が1.6~2.0((σ値の最低は[[Alsace]]で最高は[[Izumo]]))であるところ巡洋艦クラスの2.05あり、偏差をきちんと取るほど命中しやすい。
またこれは305mmという口径の宿命であるが、Tier7以上の殆どの巡洋艦には角度次第で跳弾されてしまう。[[アラスカ>Alaska]]のような跳弾角度の優遇もないため、高速弾を活かしてタイミングよく側面を抜く必要がある。21mmの装甲までは強制貫通できるため、ティア7巡洋艦や英国巡洋艦の艦首や艦尾(艦によっては甲板も)には角度関係なく貫通弾を与えることができる。また口径が280mmを超えているため駆逐艦に対してはAP弾は過貫通と判定される。高速弾と適度なばらけ具合で比較的遠くの駆逐を削りやすい砲ではあるが、割り切るかHEに切り替えるべきだろう。
射程は強化込みで19.2kmと巡洋艦としては十分に長いが、遠距離スキル構成の戦艦にアウトレンジされる危険がある。瀕死の状態で後方に下がっても弾速を生かして前線への支援砲撃が可能なため検討に値する。
HE弾については、口径が大きいおかげで素で50mmを貫通できるため[[ハバロフスク>Khabarovsk]]の側面装甲や[[G.クルフュルスト>G.Kurfurst]]の甲板装甲などを力の均衡なしで抜くことができる。火災率も24%と良好な値であり、頭を向けた相手にはHEで燃やすといった柔軟な切り替えが可能。
全門指向できる射角は前方25°、後方30°で非常に良好であり大きな強みである。砲旋回は戦艦としては速いが巡洋艦としては遅く[[アラスカ>Alaska]]に劣る。巧妙を習得すれば主砲改良3をつけても180°砲旋回時間が35.0秒で全力転舵に追いつく。
#endregion
-''副砲''
巡洋艦であるのにもかかわらずソ連軽巡が主砲として扱っている152mm砲を連装形式で4基(片舷2基づつ)と、100mmの両用砲を4基(これもまた片舷2基づつ)搭載している。ただし、投射量や射程が短いためよほどのもの好きでもない限り副砲特化にするのは推奨できない。素直にほかのステータスを強化すべきである。
-''対空''
この艦の致命的な弱点といってもいいレベルで貧弱で、同格巡洋艦としてはほぼ最弱。
対空防御砲火を使っても数機落とせる程度。空母がいる戦場においては他の対空の強い船に防空を頼ろう。
-''機動力''
速力は33.5ノットと標準的な値だが転舵所要時間は14.9秒とこれまた戦艦に極めて近い。
強力な装甲帯を活かして機動戦を行うなら転舵改良をつけるのも手で、最短7.2秒まで縮めることができる。
戦艦並みの図体の割に、旋回半径は一般的なソ連巡洋艦よりもやや小さい。
-''隠蔽性''
ティア8巡洋艦中最悪。
隠蔽特化で12.7kmまで縮めることができる。
後述のレーダーが11.7kmであるので、被発見をトリガーとして発動させるために隠蔽特化も魅力がある。
-''消耗品''
他のソ連高ティア軽巡と同じようにレーダーを搭載でき、11.7kmの距離を20秒間照射できる。この状態で2回の斉射が可能。
(現在艦長スキルで21秒まで延長可能)、主砲改良UGで装填を16.28秒としていた場合、2斉射が可能となる。
なお、[[スターリングラード>Stalingrad]]同様''ソナーは搭載していない''。
-''総評''
一言で言えば%%なぜか深度魚雷が当たらない%%戦艦そのものである。攻撃力も抗堪性もTier7のそれを上回る。
同格戦艦に次ぐ打たれ強さと攻撃力は、対面の敵にとって「非常に手間のかかる」相手であり、戦略的な優位性を発揮しやすい。
PC版WoWsでは最初に開発された大型巡洋艦であり調整を難航させていたようだったが、後に実装された多くの[[大>Stalingrad]][[型>Alaska]][[巡>Azuma]][[洋>Yoshino]][[艦>Puerto Rico]]の基準となる強大な性能となった。
--''防御姿勢''
本艦は主装甲帯が長大で、その長さは艦の全長の3分の2ほどを占める。一方で砲塔は無類の良射角を誇る。
艦体を少し傾ければ敵徹甲弾を弾きつつ自艦は主砲を全門斉射できるため、タンクや接近戦時に優位に立つことができる。
ただし2方向から挟まれてしまうと急激に不利になるため、その点は注意が必要である。
**史実 [#History]
クロンシュタット級重巡洋艦は1930年代、ソビエト連邦海軍が列強海軍の整備する条約型重巡洋艦に対抗すべく建造した重巡洋艦である。ソ連のみ重巡洋艦と主張したが、武装と排水量から世界的には巡洋戦艦並みの扱いを受けた。第二次世界大戦勃発により、未成艦で終わった。
#region(詳細については長いので格納)
1936年に始まった艦隊整備十ヵ年計画(いわゆる「大艦隊」計画)の当初構想では、主力艦隊は
・敵主力艦隊の撃破を目的とする、406mm砲搭載戦艦『A』(後に23号計画艦)
・巡洋艦および敵主力艦隊の比較的小型/軽装甲の艦艇(シャルンホルストや金剛など)の撃破を目的とする、305mm砲搭載戦艦『B』(後に25号計画艦)
の二本立てで構成される予定であった。
#br
しかし、戦艦『B』は当初より仮想敵([[シャルンホルスト>Scharnhorst]]、[[ダンケルク>Dunkerque]]、[[金剛>Kongo]]など)に対する脆弱さやコストの高さなどが疑問視されており、当初構想の推進者が逮捕・粛清されるや否や猛烈な勢いで計画が根底から見直される始末であった。
#br
結果、「大艦隊」計画の主力艦隊は
・406mm砲を9門搭載する、太平洋艦隊用の『A』型戦艦(後に23号計画艦)
・356mm砲を9門搭載し、30~32ノット発揮可能な欧州艦隊用の『B』型戦艦(後に64号計画艦)
・主力艦の支援をする254mmないし280mm砲を搭載した重巡洋艦(後に22号計画艦)
の三本立てへと変更された。
(この後、『B』型戦艦は406mm砲対応防御が要求されサイズが肥大化してしまい、最終的に存在意義が失われ「大艦隊」計画において建造される戦艦は『A』型戦艦へ一本化されるのだが、それはまた別のお話。)
#br
こうして建造されることが決まった「大艦隊」計画における重巡洋艦の戦術的・技術的要件が作成されたのは1937年11月のことである。
それによれば、この重巡洋艦の用途は
・敵の巡洋艦との戦闘(とりわけ、敵の重巡洋艦)
・遠隔地における小型艦艇の支援
・単独行動による通商破壊
の三点であった。
#region(技術的要件一覧)
|~主砲|254mm三連装砲塔3基計9門|
|~副砲|130mm連装砲塔4基計8門|
|~高角砲|100mm連装高角砲4基計8門|
|~対空機関砲|37mm四連装機関砲4基(設計作業開始後に6基へと要求が引き上げられた)|
|~魚雷|533mm三連装発射管2基|
|~機雷|(過積載状態で)80個~100個搭載|
|~水上機|KOR-2偵察機2機|
|~基準排水量|22000~23000t|
|~最大速力|34ノット以上|
|~航続距離|8000浬|
|~食料搭載量|50日間の単独行動に耐えうるだけの分量|
#endregion
#br
これを受けて、第17中央設計局は上記の要件をベースとしたクロンシュタットの原案を設計。この設計案は海軍当局により適切なものと判断されスターリンに提出されたが、スターリン本人はこれを却下して「この重巡洋艦の主要任務はシャルンホルスト級を阻止することである」と言い出し、主砲口径を254mmから305mmに拡大することとなった。
#br
スターリンの本艦への強い関心を知った海軍当局はさらに改善の余地があるとして特別委員会を設置、シャルンホルスト級に限らずダンケルク級や金剛型、レナウン級やカイオ・デュイリオ級などと比較検討した。その結果、クロンシュタット級はシャルンホルスト級や金剛型よりは優位であるがダンケルク級には劣り、欧米諸国の重巡洋艦に対しては火力面で圧倒しうるが速力では劣っていると結論付けられた。それに加えて、対軽巡洋艦・駆逐艦用として130mm副砲を152mmに大型化、装甲も強化したほか航続距離も抑制された。
#br
以上の設計案を参考にし技術改良案が製作され国防委員会は間もなくこれを承認した。なお、スターリンが建造を急ぐよう指示したため技術最終案が承認される前に艦が起工されるという事態になっている。
#br
こうして建造が始まったが、主砲の開発が遅れておりスケジュールが遅延する可能性があったため急遽ドイツから380mm52口径SKC/34砲を取り寄せることになり、これに興味を持ったスターリンは海軍アカデミーに本砲を搭載するべく改良されたクロンシュタット級「[[69i型>Sevastopol]]」の研究を命じた。主砲を換装すれば船体は改設計されなければならず、海軍内からは本艦の建造中止を求める声が上がったがスターリンはこれを一蹴、他の艦首の建造を取りやめてまでこれの建造に集中するよう言った。しかし、肝心のドイツ側が故意的に機材の輸出を遅らせ設計図面の提供も断り続け、1941年6月に独ソ戦を迎えることになる。戦争が激化したことにより国防委員会はクロンシュタット級の建造中止を発表した。
#br
本艦級の改良発展型枠として[[スターリングラード>Stalingrad]]があり、こちらもWoWsに実装されている。
#endregion
''WGによる解説:''
[[計画艦艇: 巡洋艦 Kronshtadt (クロンシュタット)>https://worldofwarships.asia/en/news/history/paper-ships-kronshtadt/]]
[[乾ドック:Kronshtadt>https://www.youtube.com/watch?v=DWCES5YhlaM]]
**小ネタ [#Digression]
-開発された経緯
元々は有志がモデリングした艦(いわゆるファンメイド)。だったのだが時を超えてまさかの[[公式が開発を言及>https://www.facebook.com/wowsdevblog/posts/2010968312562839]]。
ただ強すぎたせいかPC本家では販売停止な上、スーパーコンテナでしか入手できなくなってしまった。
#fold(''艦名''){{
本艦の名称はサンクトペテルブルク(旧:レニングラード)から北西に約32km、バルト海のフィンランド湾の奥に位置するロシア領のコトリン島にある都市「クロンシュタット」からきている。都市名はドイツ語であり、直訳すると「王冠(クラウン)の都(シュタット)」である。この街はバルチック艦隊の母港および1921年の水兵の反乱(クロンシュタットの反乱)で有名。ソ連崩壊後の1997年に一般の人でも訪れることが可能になった。
&color(Silver){ソ連艦のくせに艦名はドイツ語。まぁヨーロッパではよくあることである};
}}
#fold(クロンシュタットとクズネツォフ元帥){{
このクズネツォフ元帥だが、実のところクロンシュタット級重巡洋艦の建造には反対する立場であった。
現実主義者だったクズネツォフ元帥はクロンシュタット級のような大型艦よりも、汎用性のある駆逐艦や空母の建造を推していたのだ。
後の大戦の推移を見れば、クズネツォフ元帥の考え方は非常に先見の明があるものだったと言えよう。
大型艦を推していたスターリンとは折り合いが悪く戦後に失脚してしまうが、後に再評価され空母アドミラル・クズネツォフにその名を遺している。
}}
*コメント欄 [#Comment]
#pcomment(./コメント,reply,10)