体験リポート(8)

Last-modified: 2018-08-11 (土) 21:22:26

<物件部門編(平成29年度試験)>

たるパパさんより口述試験体験リポートをいただきましたのでこちらで公開させていただきます


コース3 物件部門
7月○日 田舎に住んでいるので当日移動では、集合時間に間に合わない為に、通常業務終了後(17:30)から東京を目指して移動。
7月○日 午前7時50分 宿泊したホテル(御茶ノ水)から徒歩にて神田の試験会場まで移動。8時5分試験会場に到着。9時30分まで受付なので、会場道路向かいにあるカフェにて休憩。8時30分試験会場に入る。エレベーターにて控室(5階)に移動。
9時より受付開始。張り出されている予定表にて順番を確認。(久々の1番)
9時45分より担当者から口述試験についての説明(試験会場、段取り等)
9時55分に試験会場(7階)へ移動。入口前の椅子に着席して名前が呼ばれるのを待つ。
10時00分(試験会場内にある時計)試験開始


試験開始

 

試験官1:受験番号と名前をお願いします。

 

たるパパ:受験番号○○○○○番 田舎にある○○測量設計事務所から来ました、たるパパです。

 

試験官1:受験する部門は、物件部門で間違いありませんね。

 

たるパパ:はい、そうです。

 

試験官1:たるパパさんの業務経歴を教えて下さい。

 

たるパパ:業務経歴書に記載されているとおりです。

 

試験官1:約○○年補償業務をやっているとの事ですね。その内今回受験する物件部門に関する経歴は、どれくらいですか。

 

たるパパ:経歴書に記載されているとおり○○年3月です。

 

試験官1:役職は、やっていますか。

 

たるパパ:昨年までは、○○でしたが、今年より○○という役職をやっています。

 

試験官1:所属部署が○○部となっていますけれども、その辺はどうなんですか。

 

たるパパ:○○部となってはいますが、当社は私の所属する部と用地補償部が同じフロアにあり、互いに忙しい時は、協力しながら業務をこなしています。

 

試験官1:それでは、経歴書に記載してある業務について一番直近の○番について説明して下さい。

 

たるパパ:この業務は、土石流を防ぐ目的で建設される砂防えん堤について、工事を行う為の工事用道路を作る為に、支障となる物件(立木)の調査及び算定を行った業務です。

 

試験官1:調査した立木は、何ですか。

 

たるパパ:杉等の用材と楢等の薪炭林です。

 

試験管2:有難うございました。私から建物調査について質問します。非木造建物の調査算定を行った経験は、ありますか。

 

たるパパ:多少は、あります。

 

試験官2:非木造算定について統計数量を使用する用途区分がありますが、どんな用途がありますか。

 

たるパパ:鉄筋コンクリート造りとか、鉄骨造り、プレハブ造りとかですか。

 

試験管2:6つ程度用途があるかと思いますけれども。

 

たるパパ:住宅、事務所、工場、学校等かと思います。

 

試験管2:算定は、行いますか。

 

たるパパ:調査をして図面を作りますが、算定は、別の担当者が行います。

 

試験官2:図面等を作成する場合に、どのようなソフトを使用していますか。

 

たるパパ:当社では、JWCADを使用しています。

 

試験官2:図面を作成して算定する場合には、市販のシステム(ソフト)を使用していますか。

 

たるパパ:はい、そうです。

 

試験官1:有難うございます。非木造建物の経験があまり無いとの話なので、私の方から、木造建築について質問させていただきます。移転工法の考え方について話して下さい。

 

たるパパ:建物移転は、通常妥当と思われる移転先に通常妥当と思われる移転工法で行います。移転工法には、再築(構内、構外)、曳家、改造、除去、復元工法があります。

 

試験官1:構内再築と構外再築の違いについて説明して下さい。

 

たるパパ:構内再築は、事業において支障のならない部分(残地)において従前建物と同種同等若しくは、照応する建物を再築します。構外再築は、残地以外の土地に従前の建物と同種同等の建物を再築します。

 

試験官1:移転に際しては、どのような検討を行いますか。

 

たるパパ:取得する面積や残地の面積、形状、高低差等の有形的検討や、建物の用途、利用状況等の機能的検討、建築基準法等の法制上の検討等があります。

 

試験官1:照応建物とは、どのようなものですか。

 

たるパパ:従前建物の機能や用途を確保する為に、平屋を2階建てや木造を非木造にしたりして従前の用途機能を確保した建物です。

 

試験官1:関連移転について説明して下さい。

 

たるパパ:関連移転とは、事業地にある建物が残地にある建物と一体的に利用されており、それらを一体で移転しなければ、従来の利用目的、利用状況にならない場合に、事業地と残地に残る建物を一体で移転するもので、当該建物所有者の請求が必要となります。

 

試験官2:移転雑費について説明して下さい。

 

たるパパ:移転雑費とは、代替地等を選定する費用や、法令上の手続きに要する費用、移転通知費、その他の雑費があります。代替地等の選定する費用には、旅費や、業者に委託する費用等があります。法令上の手続き費用には、建物の建築確認申請や保存登記、表示登記にかかる費用、移転通知費とは、書状等による移転通知の為の費用や教科書等の新規教材購入費用、移転の為の交通費等があります。

 

試験官1試験官2:移転雑費に教科書等の新規教材購入費用は、本当にありますか。

 

たるパパ:移転通知費等の4か5番目にあります。たしか今年の試験問題にあったかと思います。

 

試験官1:わかりました。最後に借家人が造作した部分についてどのように補償しますか。

 

たるパパ:補償は、借家人では無く、建物の所有者に補償します。

 

試験官1:たるパパ様は、借家人から「自分が造った物だから、補償して下さい」と言われた経験は、ありますか。

 

たるパパ:ありません。

 

試験官1:もし借家人が譲らない場合は、所有者との話し合いとかになりますか。

 

たるパパ:経験は、無いのですが、人任せな話で申し訳ないですが、発注者から判断を仰いで対応したいと思います。もし、自分が借家人としての立場であれば、少しごねるかと思いますが、このような仕事に携わっているので、建物所有者に補償していただきます。

 

試験官1:ありがとうございました。試験は、これで終了します。

 

たるパパ:どうもありがとございました。

 

終了時刻 10:20

 

立って、その場で一礼を行い、部屋を出るときに一礼を行い退室。

 

反省
·経歴書に記載した事例の詳述について、立木の調査算定、附帯工作物の調査算定を主な内容とする2件(様式2は、建物調査算定の事例有り)であり、(選んだ理由は、測量調査の段階から関わっていた業務と、一番最近の業務)建物調査算定を行った事例を加えれば良かったかと思う。

 

※たるパパさん情報提供ありがとうございました。tk@管理人