概要
オンラインゲームの常として、本作ではソフトの購入代金とは別に、ゲームをオンラインでプレイするための料金がかかる。
この収入はサーバーの管理などに使われているようだ。
料金は基本的に30日単位で「利用券」として販売されている。なお0時過ぎに買おうが23時頃に買おうが、利用期限はあくまで日付単位(購入日から計算した日数後の23時59分まで)なので、ケチくさい話だが日付が変わる直前に買うのは少しもったいない。
利用券の期限が残り1週間を切ると、冒険の書を選択するたびに毎回残り日数の通知と利用券の追加購入を促すメッセージが表示される。キャラをこまめに切り替える人、元気玉や料理などの時間経過を止めたい人、こまめに休憩をとりたい人などには少々鬱陶しい。
利用券を利用していないプレイヤーでも(クラウド版を除き)一日あたり特定の2時間はログインできる【キッズタイム】が存在する。この時間内は、制限の多い【無料体験版】とは違って、利用券を支払っているときと同様のプレイが可能。ただしPS4版でも5キャラ倉庫と思い出アルバムの拡張などは無効のまま。
ちなみに公式サイトではキャラデータの扱いについて
利用券のご購入がなく、一度もオンラインモードにログインしていない期間が3か月以上になると、「ドラゴンクエストX」のサーバー上に保存しているキャラクターデータ(冒険の書)が消えてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
と書かれている。そのような人は稀だろうが、公式に明記されている以上本当に消されても文句は言えないため、どうしても不安であればキッズタイムや無料体験版でもいいので一旦ログインしておくといいだろう。
基本的に一つのアカウントあたり3キャラまで作ることができるが、2012年11月1日より、通常料金に割増して一つのアカウントあたり4または5キャラ作れる利用券が追加された。
これは、一つのアカウントで5つの種族すべてを体験してほしい、という運営側の意向からである。
5キャラコースでは2013年7月より、預かり所で各キャラごとに50種類預けることができる「5キャラ倉庫」や、思い出アルバムに保存できる写真の数が追加で100枚増える特典も開始され、運営側では5キャラコースを推しているようだ(もっとも、月あたり300円で50種類だけ収納を増やすくらいなら2つ分の料金を支払ってサブアカウントを作ってしまうプレイヤーも多いが)。
これらの特典は、5キャラコース(クラウド版含む)を解約すると再び5キャラコースを契約するまで利用できなくなる(「5キャラ倉庫」内のアイテム取り出しと、拡張分の思い出アルバムの閲覧が不能になる。5キャラコース未契約のままでもゲーム内なら5キャラ倉庫内は確認できるし、アイテムやアルバムが削除されるわけではないので、取り出せないだけで放置アイテムの物置代わりにはできる)。
またアカウントが同じでも、5キャラコース未契約な状態の機種では特典を利用できない。さらに、未契約の間は冒険者のおでかけ超便利ツール上から5キャラ倉庫が一切見えなくなってしまうため、中身の確認はログインしてゲーム内で行わなければならなくなる。
当初はキャラ数の多いコースを契約した後にキャラ数の少ないコースへ変更する場合、追加した冒険の書(4,5キャラ目)を削除しなければならないというキツい仕様があったが、2017年8月16日の変更により、追加した冒険の書を削除する必要はなくなった。
(2024年3月21日以降)
Windows/Nintendo Switch版共通料金
利用期間 | 3キャラコース | 4キャラコース | 5キャラコース |
30日間 | 1200円 | 1400円 | 1500円 |
60日間 | 2350円 | 2750円 | 2950円 |
90日間 | 3500円 | 4100円 | 4400円 |
※消費税10%込
料金はサービス開始以来長年据え置きだったが、2024年3月に3キャラ・4キャラコースのみ上記の料金に改定された。値上げ額は3キャラコースで30日あたり200円、4キャラコースで30日あたり100円。5キャラコースのみ変わっていない。
↓改定前の料金はこちらを参照
Wii/Wii U/Windows/Nintendo Switch版共通料金
利用期間 | 3キャラコース | 4キャラコース | 5キャラコース |
30日間 | 1000円 | 1300円 | 1500円 |
60日間 | 1950円 | 2550円 | 2950円 |
90日間 | 2900円 | 3800円 | 4400円 |
※各時期の消費税込(下記参照)
サービス開始当初の「1か月あたり1000円」という値段は、オンラインゲームとしては安価な方であり、初代プロデューサー【齊藤陽介】の「(Wiiの)プリペイドカード1枚で買える値段で」という発案のもとに決まった(任天堂HPの【社長が訊く】より)。
消費税率もサービス開始以降2014年4月に8%、2019年10月に10%と合計2回改定されているが、利用券の料金は2度とも据え置かれ、値上げに踏み切った2024年3月までおよそ12年近く価格を維持していた。
以下の方法で利用券を購入できる。
ニンテンドーeショップの残高(Switch版)
コンビニやゲーム売り場などで販売されているニンテンドープリペイドカードの番号を、ニンテンドーeショップで入力することで残高をチャージし、ゲーム内の利用券メニューから購入できる。
クレカや電子マネーでも追加できる。
なお利用券を購入してもマイニンテンドーポイントプログラムのポイントは貯まらず、ゴールドポイントを利用券購入に当てることもできない。
スクウェア・エニックス Crysta
【アストルティア入国管理局】で【Crysta】をチャージして利用券を購入できる。詳しくは同項を参照。
利用券の期限が切れると、解除しない限り自動的に利用券が購入される。
クレジットカード
Visa/Mastercard/JCB/American Express*1のいずれかのクレジットカードを持っていれば、利用券を直接購入できる。
こちらも利用券の期限が切れると、解除しない限り自動的に利用券が購入される。
カードの登録はゲーム内の利用券メニューでもアストルティア入国管理局からでも可能。
提携サイトのサービス
また、以下のサービスを使って利用券を購入することもできる。
- 楽天ペイ
- auかんたん決済
- d払い
- Amazon Pay
- ヤマダポイント
- ビックポイント
- Tポイント
ブラウザ版(クラウド版)料金
利用期間 | 5キャラコース | 備考 |
3日間 | 385円 | |
10日間 | 715円 | |
30日間 | 1650円 | ブラウザ版は特定条件を満たさない限り基本的にこの料金 |
※上記は税込価格だが、公式の料金表では税抜価格を表示していることもあった。
dゲーム版・Nintendo3DS版もサービス終了前は同料金でここに属していた。
2015年7月以前の3DS版はソフトパッケージを購入する必要があったが、後にニンテンドーeショップからソフトを無料ダウンロードする形式に変更されていた。
ブラウザ版はクラウド形式で専用サーバー代がかかるため、各機種の利用券とは別料金となっている上に5キャラコースしか用意されていない。
通常の5キャラコースと比べても1日あたりの単価は少々割高なので長期利用には向かない。さらにキッズタイムも適用外となっている。
その代わりパッケージ代は無料となっており、追加パッケージも購入せずとも全バージョンが適用される。ただし最初の無料プレイ期間は3時間(完全新規プレイのブラウザ版のみ3日間)となっている。
料金の支払いにはWindows版と同じ方法を利用できる。
なお、他機種と共通のアカウントを使っている場合は、他機種で契約しているコースのキャラ数に制限される。
こちらは2019年の増税時に値段が改定されている。
過去の価格
利用期間 | 5キャラコース |
3日間 | 378円 |
10日間 | 702円 |
30日間 | 1620円 |
PlayStation 4版料金
利用期間 | 5キャラコース |
30日間 | 1500円 |
60日間 | 2950円 |
90日間 | 4400円 |
PlayStation 4版は大人の事情で利用券は個別の上、5キャラコースのみとなっている。
PS4版では「DQXポイントのみ利用可、その他の支払い方法はすべて非対応」であり、「DQXポイント以外すべて対応」のSwitch版とは真逆となっている。
料金の支払いには、一旦PlayStation Storeのウォレットにチャージした後に、その中から【DQXポイント】を購入し、そこから利用券を買うという電子マネーからCrystaをチャージするのと同じ手間がかかる。
利用券の期限が切れると、解除しない限り自動的に利用券を購入し続ける。
余談
パッケージ版は最初にオンライン登録(レジストレーションコード入力)をした際に20日分の利用券が無料で付与される。
したがって、最初のWii版発売日の2012年8月2日時点では全プレイヤーが無料でプレイしており、利用券を購入したプレイヤーが現れたのは8月22日以降ということになる。
このため8月22日を境にプレイヤーが大幅に減るのではないかと危惧されていたが、実際にはその日の夜も特に影響は見られなかった。
3DS版DQ7に封入されているコードでこの無料期間を20日間延長できた(すでに最初の20日間が過ぎていると無効)ほか、数ヶ月ログインしていないプレイヤー向けには時々「カムバックキャンペーン」も行われている。
本作では基本的に利用券以外での課金要素は【ドラゴンクエストX ショップ】のおしゃれ装備と、おでかけ超便利ツールの【ジェム】くらいであり、いわゆるガチャ課金は導入されていない。
2012年当時はソーシャルゲームでのいわゆる「コンプガチャ」による課金が社会問題となっていたこともあり、「ドラクエでもガチャが行われるのか?」といった心配もネット上では上がっていたが、発売日決定のプレスリリースでガチャ課金の予定はないと発表されている。
サービス開始後も、購入すれば攻略を圧倒的有利に進められる課金アイテムは存在せず(見た目だけの装備やしぐさ書やハウジングアイテムなどのみ)、利用券以外の課金が必須になるようなゲームデザインにはされていない。
ちなみに、雑誌や攻略本の付録及びDQXショップのキャンペーン特典などで、アイテムがプレゼントされる場合があるが、その場合もゲーム内での入手方法がない攻略を有利に進められるアイテムはプレゼントされない。