【エビルシドー】

Last-modified: 2019-08-03 (土) 00:22:10

DQM+

【ドラゴンクエストモンスターズ+】に登場するオリジナルの【モンスター】【バズズ】がパワーアップして蘇り、四本の腕を生やした姿。そのため、シドーの強化版というわけではない。
蘇ったといっても単に【ザオリク】で蘇生したようなものではなく、邪配合によって作られたバズズの体に、暗黒の淵を彷徨っていたバズズの魂を入れ、さらに【シドー】の力と【アトラス】【ベリアル】を取り込んで誕生した。
名前こそシドーだが人格はバズズのものであり、シドー達の力を宿した本作独自のバズズ第二形態というのが実態である。
エビルとはバズズの邪悪な魂か、邪なる手段で蘇ったことを指していると思われる。
 
約300年前(どの異世界を基準としているかは不明だが、とにかく約300年前にDQ2の時代があったとされている)、ローレシア王子ロラン達はシドーとバズズ達を滅ぼし世界に平和をもたらした。
しかし、その時バズズは世界に小さな呪いを残し、人々に「シドーが倒されたという事は、それ以上の怪物が現れたんじゃないのか」という疑念を吹き込んでいた。
その効果は絶大で、ロラン達は人々から化け物を見る様な目で見られる事になり、特に魔法に頼らず剣と肉体だけで破壊神を破壊したロランへはひときわ強い偏見が向けられるようになった。
そして、ロランは放浪の末に本作の異世界に迷い込み、【ロンダルキア】【ハーゴンの神殿】にてバズズと再び対峙することになる。
 
最初はバズズは原作同様の姿で戦い、【イオナズン】を始めとする連続攻撃を繰り出すも、ロランに「無駄とは言わないがこの程度では殺せない」と軽くあしらわれ、素手の攻撃で両腕を文字通り粉々にされた。
このまま再び敗北するかと思いきや、バズズは破壊された両腕に代わって四本の腕を生やしこの形態に変身、ロランを圧倒して一度は殺すことに成功する。
しかし、その数分後にサマルトリア王子サトリムーンブルク王女ルーナが駆け付け一気に形勢が逆転。
サトリの破壊の気を纏いしはやぶさの剣に両腕を切断され、【ザオリク】でロランを蘇生され、さらに3人揃ったことで意識が散漫だったロランも戦意を取り戻してしまう。
勝ち目がないと悟ったバズズは無様に敵前逃亡を図るがサトリによって翼を切られて失敗、仕方なく呪文で応戦するもルーナの【マホトーン】に妨害され、トドメにロランによって上半身を破壊。エビルシドーは最期を迎えた。
…しかし、その体にはほか二人の幹部の魂も入っており、核となっていたバズズが死んだ事で暴走。アトラスとベリアルの姿を異形の姿で表面化させた、キマイラの出来損ないとでもいうべきおぞましい姿となった。
先の敗戦によって不足した魔力を補充するため、賢者【マルモ】を取り込もうとするが、彼女が従えているモンスター3体に阻まれ交戦。最終的に3体同時発動の【メガンテ】を受け、木っ端微塵になり消滅した。
…と思われていたが、目玉1つの状態からしぶとく再生。尚もマルモを付け狙うも、かつてのマルモの兄弟弟子である賢者ミルトが操作した【ふぶきのつえ】に貫かれ今度こそ完全に消滅した。
 
変身後の戦闘スタイルは、原作と同じく呪文メインで、「イオナズン・改」「4連イオナズン」といった独自のイオナズン派生技を使う(後者はマホトーンで不発になったが)。
また、ロランを殺害する際は「4本の腕で【メラ】【ヒャド】【ギラ】【バギ】を同時発動する事で【ギガデイン】並の威力を放つ」という技を使った。
DQの漫画作品ではお馴染みの合体魔法だが、他の世界にはメラとヒャドを合成して相手を消滅させる呪文5属性呪文をフルパワーで放つ攻撃呪文の最終奥義があることを考えると、相当に強くなったロランを倒すだけの威力があるのも頷ける。
 
因みに彼がロランを狙う最たる理由は「ハーゴンまでの障害物程度にしか見ていない目が屈辱的だったから」とのこと。
ちなみに彼はロランだけしか覚えておらず、サトリやルーナについてはまったく言及していなかった。
作者はよほどバズズに苦戦したのだろう。
そうでなくとも普通にプレイしていれば、まともにダメージを与えられるのはローレだけの場合が大半なのでバズズとしては正しい認識であるが。