【ゴロア】

Last-modified: 2022-07-23 (土) 09:51:26

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するオリジナルモンスターの一種。太鼓型のモンスター「ドラムーン」が【バーン】の鬼眼の魔力によって進化した姿。
アニメでの声優は高戸靖広。
 
ドラムーンは元々は太鼓に手足が生えただけの小さな魔物であるが、ゴロアの姿は上半身は鬼のようで腕が四本あり、下半身が丸型の太鼓になっている(上半身が鬼なのは「鬼眼」の力で進化したことを裏付ける為か)。
【バーンパレス】の心臓部である【魔力炉】の管理を任されており、魔力炉の管理のために【重力波】を操る能力をバーンから授かっている。
語尾に「ムーン」を付ける癖がある(原作では「ム~ン」と表記され、しかもここだけ他と異なるポップな字体となっていた。しかし、新アニメにおいて特にこの部分だけ声色が変わるようなことはなかった)。
 
魔力炉の暴走により【レオナ】が襲われ、助けようとしている【ダイ】と遭遇。暴走状態にあった魔力炉を制御しようとしていた。
元々小心者であり、ダイと初めて遭遇した時は怯えきっていたが、ダイを倒すことで出世しようとする欲が芽生え襲い掛かってくる。
不意打ちでダイに重力波をかけ追い込むことに成功して傍らに落ちていた【ダイの剣】で止めを刺そうとするが、その結果、ダイに双竜紋を覚醒させることになる。
追い込まれてバーンの制止も聞かず魔力炉と一体化してダイを襲うが、双竜紋になったダイが新たに身に付けた【ドルオーラ】によって魔力炉共々吹き飛ばされるも死亡せずなんとか生き延びた。
しかし魔力を失ったせいか元のドラムのような姿に戻ってしまい、ダイたちから逃げて行った。その後の出番はないのでバーンパレスの崩壊などから生き残れたのかは不明。
 
なおこの際、バーンはゴロアに対し、魔力炉を失っても咎めない事を確約したばかりか「これ以上ダイを刺激するなっ!」と、最終決戦前のバーンとしては珍しい程の取り乱しぶりであった。
実際、ゴロアの行いが結果的に自身の敗北の遠因となっているのだから、必死になるのも仕方のない所ではあるが。
 
ラストダンジョンの奥で何の前触れもなく出て来た、コミカルな容姿の中ボス、と言うのはいまいち場違い感が強い。その割に、不意打ちとはいえダイを極限まで追い詰め、ダイの最強の能力である双竜紋の覚醒に貢献する……と言うその役割の重大さが噛み合っておらず、一部の読者にはネタにされがちである。
【マキシマム】も似た傾向ではあるが、彼の場合は「チェス駒の余り」と言うそれなりに納得の行く理由があるし、いなくともラーハルトの到着に影響はない。とはいえ、マキシマムに引き続きまたぽっと出の中ボスが、と言うのも、ゴロアがネタにされる一因ではある)
彼がいなければ、ダイは双竜紋に目覚めないか、目覚めたとしても大きく遅れ、バーン戦の戦況に大きく影響していただろう。その能力覚醒の相手が、長きに渡る宿敵ハドラーでも、キルバーンやミストバーンと言った強敵でもなく、突然出て来たゴロア、と言うのは確かにかなりの役者不足を感じる所ではある。「ボス戦前にレベルが不安だったのでレベリングする」と言うのは、RPGらしい行動ではあるが。
 
メタな理由を言うと、後述のように読者公募である【超魔ゾンビ】【ジャッジ】と併せて採用されたキャラなので、彼にも華を持たせる必要があった、というところだろう。しかも、他2体が原作コンビの選出なのに対し、こいつは原作に関わっておらず、だがドラクエの偉大な生みの親である、【堀井雄二】の選出である。ストーリーを考慮した選出など出来ないし、かといって邪険にもしにくい、非常に扱い難い立ち位置だったと思われる。
もちろん、堀井は自分の役目を果たしただけなので、責任は一切ないが。強いて言えば、物語の佳境に読者モンスターを募集して登場させよう、しかもその審査員に原作者以外を含めよう、と言う企画自体があまりに無謀である。ダイの大冒険がジャンプ漫画だった事を思い出させる一幕であろう。
 
余談だが、ダイの剣は見た目よりも相当重たく、【バルジ島】での特訓で【クロコダイン】の巨体を支える役割を担った怪力の【チウ】でも持ち上げるのに苦労していたが(剣を振り下ろした矢先にダイに受け止められたのであまり目立たなかったとは言え)これを片手で難なく持ち上げていた事からゴロアが相当な程の怪力の持ち主であったであろう事が伺える。
まあ重力波で軽くした可能性もあるが。
 
ダイに止めを刺そうとした際には、【魔界】に伝わるという「最強の武具を持つ剣豪に対し、少女に化けた魔族の女が近づき、彼の剣を奪って刺殺した」おとぎ話を思い出してダイの剣を拾い上げている。
この剣豪が【ヒュンケル】の名前の由来となった剣士ではないか、と考える読者も多い(なお、この話はアニメでは完全にカットされた)。

余談

デザインは1994年末に発売された1995年のジャンプ1号から募集されたオリジナルモンスター大募集のコーナーで【超魔ゾンビ】【ジャッジ】と共に採用されたものである。
「堀井賞」に入賞。
作中の出番の大半を占める「鬼眼で強化された状態」が受賞デザインであり、5コマだけ描かれた「本来のドラムーン」は制作者サイドで考案されたものと思われる。
 
後にDQ11において、ゴロアのように太鼓を打ち鳴らす【ドラムゴート】系列のモンスターが登場している。『ダイ』オマージュと思しき要素の多いDQ11だが、ゴロアにちなんだモンスターなのかは不明。
読者が送ってきた際のデザインがドラムゴート系列に近いので可能性はありそうではある。