恒星

Last-modified: 2024-03-31 (日) 20:02:12

このゲームにはさまざまな恒星が登場する。

恒星が指す範囲は文脈により変動するが、このゲームでは狭義の恒星(主系列星・巨星)に加えて白色矮星・中性子星・ブラックホールを指す。いずれも、ゲームにおける基本性質は同じなので、全て本ページで紹介する。

 

恒星の基本

分類

恒星は、通常の恒星 (Star)巨星 (Giant)White dwarf (白色矮星)Neutron star (中性子星)Black hole (ブラックホール)の5種類に大別される。

現実では分類ごとに異なる性質を持つが、本ゲームでは基本的な性質は変わらない。ゲーム的に意味のある主な差異は、光度ダイソンスフィアの最大半径・惑星数の傾向が異なること、および一部の分類では特別なレア資源が生成されることである。具体的な内容は専用項目を参照されたい。

また、ゲーム開始時にシード値に基づいてマップを生成するが、デフォルト設定 (64星系) なら必ず恒星が57~59個・巨星が1~3個・白色矮星2個・中性子星1個・ブラックホール1個になる。

なお、ゲーム中に恒星の種類が変化することはない (現実でも数百万年以上の時間がかかるため当然といえば当然である)。

距離

恒星ごとの距離は数光年ずつ離れていることが多い。

イカロスのワープは、アンロック直後だと1光年を4.8秒で移動できる。一方、ワープなしの最高速度 2000 m/s で移動すると1光年に20分かかる。恒星間は最低2光年、大抵は3光年以上あるので、恒星間移動には基本的にワープのアンロックが必要になる。

また初期星系から離れている星系ほど、資源の埋蔵量が多くなる傾向にある。しかし、遠い星系から輸入すると Logistics vessel (物流船) の消費電力と往復時間が伸びる。そのため、輸入に適した範囲は電力事情や Logistics carrier engine (物流機エンジン) なども踏まえて総合的に判断することになる。

データ

星図で恒星をクリックすることで、以下のようなデータが表示される。

資源

星系の惑星に含まれる資源の種類と量を確認できる。恒星から直接資源を得られるという意味ではない。

また、ゲーム開始直後は資源量を確認できないので、適切なレベルの Universe exploration (宇宙探査) の研究を完了する必要がある。

質量

M☉で表される。現実では太陽質量を意味する記号だが、天体がダウンスケールされている本ゲームでは基準質量に対する相対値程度の意味合いである*1

ゲームプレイ上は質量そのものを意識する必要性は薄いが、恒星の他の重要パラメータを決める基本値として重要な立ち位置を占める。具体的には、光度スペクトル型・ダイソンスフィアの最大半径はダイソンスフィアの建設場所を決める上で重要な要素だが、これは質量に基づいて決定される。

スペクトル型

マッチの炎は赤く、ガスの炎は青いのは青い炎のほうが温度が高いからだ。それと同じようなことが恒星にも言える。

質量が大きい恒星ほど大きな重力でガスを引き付け、圧力がより高まり、内部では激しい核融合が行われる。そのため温度が高くなって青っぽく、明るい (光度が高い) 恒星になる。つまり、恒星は青いほど重く、熱く、明るい。本ゲームでは、これを7段階に分類してスペクトル型としている。この他に特殊なスペクトル型としてXがあり、Black hole (ブラックホール) などのスペクトル分類が適さない星に便宜的に付与されている。

OBAFGKMX
150px-O_type_star.png150px-B_type_star.png150px-A_type_star.png150px-F_type_star.png150px-G_type_star.png150px-K_type_star.png150px-M_type_star.png特殊

半径

R☉で表される。現実では太陽半径を意味する記号だが、本ゲームでは 1 R☉ = 1600 m である。

ゲーム的に意味のある効果や影響は無い。

光度

L☉で表される。現実では太陽光度を意味する記号だが、本ゲームでは基準光度に対する相対値程度の意味合いである。

光度が大きいほど、ダイソンスフィアが生み出す電力が増加する。単純にこの光度はダイソンスフィアの出力への倍率となるため、ダイソンスフィアを建造するなら光度が大きい恒星の周囲にすると得。さらに光度が大きいほどダイソンスフィアの建設可能な最大半径も増加する。ざっくり言えば青い星ほどダイソンスフィア建設には適しているのだ。

なお、主系列星と巨星は下式の通り質量で光度が決まる*2。白色矮星・中性子星・ブラックホールについては特定できていない。

主系列星:(光度) = (質量)^0.230

巨星  :(光度) = 1.149 × (質量)^0.230

分類

Star (恒星)

現実の天文学では主系列星と呼ばれる典型的な恒星で、ゲーム中の生成数が最も多い。このゲームでは、単に Star (恒星) と表記されている。

Giant (巨星)

文字通り巨大な恒星。ゲーム中では半径が10 R☉前後になっている。通常の恒星と比べてダイソンスフィアの最大半径が大きい*3ことも特徴である。一方、惑星の数は通常の恒星より少ない傾向にあり、多くの場合1個のみである。そのため、星系全体の資源が少なく拠点には適さない。

スペクトル別に見ると、以下の性質を持つ。

Red giant (赤色巨星)
光度が0.8~1.1 L☉と低めで、ダイソンスフィア建設にはあまり適していない。惑星の少なさも相まり、あまり開発には向いていない。
Yellow giant (黄色巨星)・White giant (白色巨星)
赤色巨星と青色巨星の中間の特性を持つ。黄色~白色は通常の恒星でも生成率が低めだが、巨星では更に低い。
Blue giant (青色巨星)
やはり惑星の数が少ないため大規模な生産拠点には向いていない。また、光度とダイソンスフィアの最大半径が大きいので、スフィアの発電容量は伸ばしやすい。しかし、大抵は1惑星なので Ray Receiver (γ線レシーバー) 用の土地が不足しがちになる。したがって、スフィア建設への適性は通常のB型恒星やO型恒星と比べて特段の優位性は無い。

上記の通りいずれの巨星も開発に適しているとは言い難い。実際のところ、最大の価値はダイソンスフィアの最大半径が大きいこと自体にある。つまり、やりこみプレイの1つとしての巨大なダイソンスフィアを構築する、それ自体を目標とするためにあるような星である。

余談だが、現実では赤色巨星と青色巨星は単に色が違うというものではなく、恒星のまったく異なる進化段階である。しかし、ゲーム中では特別な性質は無い。もちろん、これらがゲーム中に寿命を迎えて超新星爆発を起こしたり、燃え尽きて白色矮星になったりもしない。

White dwarf (白色矮星)

主系列星が寿命を迎えた後の姿。白く輝いているが、半径が小さいがゆえに光度は低い。そのため、ダイソンスフィアの建設には適さない。惑星の数も非常に少なく、本格的な拠点として使うのは難しい。

一方、希少資源は豊富で、惑星本来の資源生成ルールを無視して Fire ice (メタンハイドレート)Kimberlite ore (キンバーライト鉱石)Fractal silicon (フラクタルシリコン)Optical grating crystal (光格子結晶) が確定出現する。したがって、拠点付近にあると資源採掘所として優秀である。

Neutron star (中性子星)

一定以上の質量を持つ主系列星が寿命を迎え、超新星爆発を起こした後に残った残骸。必ず1星団に1つだけ生成され、星系内の惑星に Unipolar magnet (単極磁石) が埋蔵されている。

ダイソンスフィアの最大半径が 70,000 m 前後と異様に大きいものの、光度が主系列星より劣る。そのため、ダイソンスフィア建設への適性は今ひとつ。

また、星図上での光点が通常の恒星より小さいので、中性子星を探す時は留意しておこう。

ちなみに、星図では見れないが実際に近づくと派手なエフェクトが付いている。ダイソンスフィアを建設するとこのエフェクトがスフィアを貫通するが、ゲーム的な影響は無い。

Black hole (ブラックホール)

質量が特に大きい主系列星が寿命を迎え、超新星爆発を起こした後に残す天体。必ず1星団に1つだけ生成され、星系内の惑星にレア資源の Unipolar magnet (単極磁石) が埋蔵されている。

星図上でカメラを引いた状態だと、薄紫色かつ通常の恒星より大きな光点として表示される。一方、通常画面だと光が弱いため非常に見つけづらい。星図の方向指示表示を活用しよう。

また、見た目通り光量が弱く、ダイソンスフィア建造には向いていない。そもそもこれを探してダイソンスフィアを作るというということそのものがやり込み要素に近い趣味の領域である。

恒星の種類・スペクトル別の質量・半径・光度

各恒星を5~10個程度ずつ質量・半径・光度を調査した結果を以下に記す。ランダム要素の実機調査なので、おおよその目安程度に。

 

狭義の恒星

スペクトル・種類質量半径光度
最小最大最小最大最小最大
全体0.38750.1270.6905.3400.8032.470
M型恒星0.3870.5910.6900.8500.8030.886
K型恒星0.6600.8500.7800.9900.9080.963
G型恒星0.9240.9750.9501.0900.9820.994
F型恒星1.2311.5761.1201.3101.0491.108
A型恒星1.7294.1761.1201.6901.1351.378
B型恒星8.10818.5042.1003.2801.6221.962
O型恒星22.21250.1273.0905.3402.0322.470
 

巨星

スペクトル・種類質量半径光度
最小最大最小最大最小最大
全体*40.28628.7044.71022.0800.8702.482
M型赤色巨星0.2860.53318.23022.0800.8700.989
K型赤色巨星0.7230.84013.70016.6501.0621.098
G型黄色巨星未調査
F型??巨星未調査
A型白色巨星未調査
B型青色巨星4.35622.9016.28016.4901.6382.356
O型青色巨星未調査
 

その他

スペクトル・種類質量半径光度
最小最大最小最大最小最大
白色矮星0.3040.8650.2600.3700.3330.408
中性子星2.7313.3630.4100.4600.7270.762
ブラックホール42.98181.5383.3003.9500.1710.191

*1 余談だが、万有引力定数が現実と同じだと仮定すると、このゲームにおけるM☉は現実の太陽の1.5兆分の1である。
*2 現実とは大きく異なる。現実の主系列星では質量の3~4乗に概ね比例する。
*3 赤色巨星で 60,000 m 以上、青色巨星なら 150,000 m 以上になる。
*4 最大値は、1個だけ調査できたO型青色巨星のもの。1個で最大最小を書くのは無理があるため、スペクトル別の方は未調査とした。