採集した天然資源を使いやすい材料にしたり、材料を部品や完成品に加工するための施設群。
手作業で代用できることも多いが、大量生産をすべて手作業で賄おうとすれば時間がいくらあっても足りない。これらと物流・輸送を組み合わせていかに作業を自動化するかがプロジェクトの肝と言っても過言ではない重要施設。
関連アイテム
Smelter (製錬所)
名称 | 消費電力 | 待機電力 | 生産速度 | |
Arc Smelter アーク製錬所 | 360 kW | 12.0 kW | 1x | |
Plane Smelter プレーン製錬所 | 1.44 MW | 48.0 kW | 2x | |
Negentropy Smelter 負エントロピー製錬所 | 2.88 MW | 96.0 kW | 3x |
採集した鉱石や石などを材料に加工する施設。全ての面に3か所ずつソーターを接続でき、そこからアイテムの搬入出を行う。
基本的に加工時間は短めな一方、消費電力は組立機MK.Iより高い。製錬施設が多すぎると電力網を圧迫し、少なすぎるとボトルネック工程になってしまう。そのため、下流工程の処理能力とのバランスに注意して設置数を調整しよう。
多くの製錬所のレシピでは、毎秒1個の鉱石が処理される。そのため、1つのコンベアベルトの運搬能力(個/s)と同じ数字の数の製錬所を1本のコンベアでカバーできる。例えば、12個/sの運搬能力を持つコンベアベルトMk.IIでは12個の製錬所への運搬を担えるといった具合である。
上位の製錬所もあるが、以下の通り終盤向けの施設である。
- プレーン製錬所
- 通常の製錬所と比べると、処理速度2倍に対して電力消費量は驚異の4倍。ダイソンシェルの構築が進み、電力供給能力に余裕が出てから使うことになるだろう。
- 負エントロピー製錬所
- 消費電力は言わずもがな。さらに、建物の原料の内の1つは、Lv.21以上のダークフォグを倒さないと入手できない。なお、ゲーム内では「COSMO」に分類されている。
Assembler (組立機)
名称 | 消費電力 | 待機電力 | 生産速度 | |
Assembling machine Mk.I 組立機 Mk.I | 270 kW | 12.0 kW | 0.75x | |
Assembling machine Mk.II 組立機 Mk.II | 540 kW | 18.0 kW | 1x | |
Assembling machine Mk.III 組立機 Mk.III | 1.08 MW | 24.0 kW | 1.5x | |
Re-composing Assembler 再構成式組立機 | 2.70 MW | 54.0 kW | 3x |
レシピを設定し、その材料を供給することによって製品を自動的に製造する施設。ほとんど全てのレシピに対応しており、磁石に銅線を巻くことから明らかに自身より大きい巨大施設を作ることまでできるスーパーマシン。対応するレシピが非常に多いので、組立機が何に対応しているかを覚えるより、他の生産設備で作るレシピを覚えた上で他は全て組立機、と覚えた方が早い。
組立機の種類によって、制作可能なレシピが違ったり特別な能力があるわけではない。単純に消費電力と生産速度 (と外観) が異なるのみである。基本的に下位のものほど電力効率が良いため、節電を意識する場合はMk.Iを大量に、省スペース性を重視する場合は上位のものを配置することになるだろう。
全ての面に3か所ずつ Sorter (ソーター) を接続できるようになっている。
組立機を一列に密集させて配置した場合でも1グリッド分の隙間があり、大抵の場所ではコンベアベルト・ソーター・テスラタワーを設置できる*1。もちろんプレイヤーの化身たるメカも通行できる。特にテスラタワーは大規模ライン構築でお世話になる機会が多い。
一方、ストレージや製錬所、化学プラントは完全に密着した状態で設置できる。この状態では間にコンベアベルトを通したり、ソーターでストレージと組立機を接続したりといったことはできない。メカの通行も不可。必要であれば1グリッド分の間隔を取るようにしよう。貯蔵タンクとの隙間はメカは通行可能だが物体の地上設置はできない。
その他
名称 | 消費電力 | 待機電力 | 生産速度 | |
Oil refinery 精油所 | 960 kW | 24.0 kW | 1x | |
Chemical plant 化学プラント | 720 kW | 24.0 kW | 1x | |
Quantum Chemical Plant 量子化学プラント | 2.16 MW | 36.0 kW | 2x | |
Fractionator 分留器 | 720 kW (※) | 18.0 kW | - | |
Miniature particle collider 小型粒子衝突型加速器 | 12.0 MW | 120 kW | 1x |
化学系の天然資源を材料に、または材料を部品に加工する施設。総じて加工時間も長めで数が必要な上に施設の消費電力も大きい。そのため、運用には十分な発電力が必要になる。
また、どの施設も大きかったりグリッドに対して中途半端なサイズだったりするので、緯度によって専有グリット数が変わりやすい。これがブループリントでペーストできない原因になりやすいので、慣れるまでは小規模なブループリントから始めたり施設同士の距離に若干の余裕を持たせたりする方が事故が起きにくい。
なお、これらの施設で設定できるレシピは Replicator (合成機) による手動生産はできない。
Oil refinery (製油所)
Crude oil (原油) を Refined oil (精製油) と Hydrogen (水素) に加工する施設。水素は Energy matrix (エネルギーマトリックス) の材料となるので、製油所に関係するライン構築が序盤最大の山場となる。
以下の点に注意が要る。
- 生産物が2種類あるので、単純にソーターを設置すると水素と精製油が混ざって出てくる。ソーターかスプリッタのフィルタ機能を利用して分離しよう。
- 水素と精製油の需要がちょうど1:2の場合以外は、一方が余って最終的にラインが詰まる。幸い、どちらも燃料なので火力発電機により処理できる。精油施設の近くに火力発電機を設置して、スプリッタの優先度設定を利用して余剰分の燃料を処理できるようにすると良いだろう。
- 製油所の消費電力は組立機MK.Iの3.6倍もある。序盤の電力供給能力を圧迫する要因になるので、発電能力を考えた上で建設数を決める必要がある。
また、X-ray cracking (X線クラッキング) や Reforming refine (改質精製) を研究すると新レシピがアンロックされる。これらのレシピを使うと、精製油・水素・Energetic graphite (高エネルギーグラファイト) の生産比率を調整できる。詳細は、研究ページを参照。
Chemical plant (化学プラント)・Quantum chemical plant (量子化学プラント)
主に有機物や炭素材料を生産する施設。Refined oil (精製油) の主な消費先である。消費電力と専有面積が大きい上、化学プラントから化学プラントへ材料を渡すことも多く、施設数が多くなりがちである。そのため、中盤の悩みの種になりやすい。
ワープがアンロックされた後の話になるが、Sulfuric acid (硫酸) や Organic crystal (有機結晶) などの化学プラントで生産する材料を直接採集できる惑星がある。これを利用すれば負担はある程度軽減できる。
Quantum chemical plant (量子化学プラント) は、通常の化学プラントと比べて生産速度が2倍で消費電力が3倍である。消費電力が非常に多いのでダイソンスフィアの構築が進むまでは利用困難だが、電力に余裕がある状態で利用すれば大幅な土地節約効果が期待できる。
Fractionator (分留器)
側面にベルトを繋げて Hydrogen (水素) を通すことで、1%の確率で Deuterium (重水素) に変えて正面から排出する機能を持つ施設。水素は向かい合わせになっているポートのどちらかから搬入し、その反対側から搬出しなければならない。生産時間は一瞬なので、生産速度はもとより電力効率も繋げたコンベアの速度に依存する。そのため、コンベアベルト MK.IIIで数珠繋ぎのループを作ることが望ましい。
水素の重水素化には Miniature particle collider (小型粒子衝突型加速器) も利用できる。詳細は後述するが、分留器の方が重水素生産には向いている。
消費電力について
分留器のカタログスペック上の消費電力は 720 kW だが、実際には貨物スタックにより水素流入速度が30/sを超えると消費電力が増加する。具体的には以下の通り。
水素流入 速度 | 消費電力 | 重水素1個あたりの 消費電力量 | コンベア&スタック |
6/s | 0.720 MW | 12.0 MJ | Mk.I |
12/s | 0.720 MW | 6.00 MJ | Mk.I×2 / Mk.II |
30/s | 0.720 MW | 2.40 MJ | Mk.III |
60/s | 1.80 MW | 3.00 MJ | Mk.III×2 |
120/s | 3.96 MW | 3.30 MJ | Mk.III×4 |
- 一般式 (水素流入速度 ≧ 30.0 /s)
- 消費電力 = 0.36 × {0.1 × (水素流入速度/s) − 1} MW
消費電力量 = 36 × {0.1 − 1 /(水素流入速度/s)} MJ
分留器稼働のための最小構成。液体タンク側のコンベアから水素を搬入し、ストレージ側のコンベアから重水素を搬出する。コンベアの丁字路は直進側が優先されるので、分留器が消費した分だけを補充することができ、水素がループ上で詰まることはない。この構成は、分留器を最大効率で稼働させることが出来るが、コストの高いコンベアベルト MK.IIIの消費量が多く、面積効率も悪い。
右図のように複数の分留器を1つのループに接続する配置の方が面積効率が高くなる。欠点は、過剰量の分留器を1ループに入れると分留器の稼働率が落ちることである。これは、前の分留器までに消費された分だけ水素供給速度が落ちることに起因する。ループ全体での平均動作効率は以下の通りとなる。
分留器数 | 動作効率 | 分留器数 | 動作効率 | |
1 | 100.0% | 32 | 85.9% | |
2 | 99.5% | 40 | 82.8% | |
4 | 98.5% | 48 | 79.7% | |
8 | 96.6% | 64 | 74.1% | |
12 | 94.7% | 96 | 64.5% | |
16 | 92.8% | 128 | 56.5% | |
20 | 91.0% | 192 | 44.5% | |
24 | 89.3% | 256 | 36.1% |
- 一般式
- 100% × (1 − 0.99n)/(0.01 n) (n = 分留器の数)
増産剤Mk.III塗布時
分留器数 | 動作効率 | 分留器数 | 動作効率 | |
1 | 100.0% | 32 | 74.4% | |
2 | 99.0% | 40 | 69.3% | |
4 | 97.0% | 48 | 64.7% | |
8 | 93.3% | 64 | 56.7% | |
12 | 89.7% | 96 | 44.6% | |
16 | 86.3% | 128 | 36.1% | |
20 | 83.1% | 192 | 25.5% | |
24 | 80.0% | 256 | 19.4% |
- 一般式 (増産剤Mk.III塗布時)
- 100% × (1 − 0.98n)/(0.02 n) (n = 分留器の数)
分留器の生産速度
水素の重水素化には分留器と Miniature particle collider (小型粒子衝突型加速器) が利用できる。Ver.0.9で Automatic piler (自動集積機) が導入されたことにより分留器の効率が大きく上昇した。具体的には、自動集積機と Splitter (スプリッタ) を駆使して4段重ねの水素を用意し、これをコンベアベルト MK.IIIで作った分留器ループに搬入すると、重水素生産の期待値が 1.20/s となる。
これに伴いゲームバランスの調整として加速器のレシピも変更されたが、それでも生産に必要なエネルギー・専有面積の双方で分留器が加速器に勝る。
- 重水素生産量1個/s当たりの必要資源等
- ※分留器は、コンベアベルトMk.IIIを使用
施設 スタック 水素 消費電力 専有面積(例) 分留器 1 1.00/s 2.40 MW 80.0 Grid2 2 1.00/s 3.00 MW 40.0 Grid2 4 1.00/s 3.30 MW 20.0 Grid2 加速器 - 2.00/s 6.00 MW 35.0 Grid2
※自動集積機の消費電力は、1ループの分留器数に依存する上に分留器と比べて大幅に小さいので省略
Miniature particle collider (小型粒子衝突型加速器)
Deuterium (重水素)・Strange matter (ストレンジ物質)・Antimatter (反物質) といった重要材料を生産する施設。
その大きさとレシピの必要時間から、大量生産を行おうとすればスペースを取るほか、Mini fusion power station (ミニ核融合発電所) 0.8台分にも相当する消費電力は電力網への負担が非常に大きい。しかし生産可能な材料はどれも終盤には必須であり、いかにこれを駆動させるかが腕の見せ所である。