防衛の基本
敵対勢力のダークフォグは、プレイヤーの工場が一定の電力を生産すると工場に対して襲撃を行う。通常は工場を全停止することは無いので、実質的には生産規模に応じた頻度で定期的な襲撃を受けることになる。そこで、襲撃から防衛する手段が必要になる。
ゲーム開始直後は、イカロス備え付けのレーザーが唯一の防衛手段である。しかし、これだけではゲーム進捗とともに激化する襲撃を防ぎきれない上、イカロスが出払っている時に攻撃を受けたら完全無防備になる。そこで、Weapon System (武器システム) および後続技術を研究してタレットなどの軍事施設をアンロックし、これを用いて自動防衛システムを構築する必要がある。
なお、本ページでは、イカロス陣営の建物について取り扱う。ダークフォグ陣営の情報は、ダークフォグを参照。
タレットの基本
タレットは、地上設置式の固定砲台で、主にダークフォグの襲撃から工場を守るために使う。具体的には、ダークフォグの惑星基地と自分の工場の位置関係を踏まえて襲撃が来そうな方向に設置し、電力と弾薬を供給する。すると、ダークフォグが襲撃してきた際にタレットの防衛範囲 (射程) 内のユニットを自動で迎撃する。このほか、ダークフォグの惑星基地を攻撃する際の補助火力または主火力としても使える。
なお、大半のタレットは弾丸の飛翔速度が有限なので、理論上は攻撃が外れることがある。しかし、弾速が十分に速いので、実際に外れる頻度は無視できるほどに小さい。ただし、イカロスは少なからず外すことがある。
弾薬の装填方法
タレットは、通常の生産施設と異なり Sorter (ソーター) ではなくコンベアを直接接続する。また、下図のように複数のタレットを数珠つなぎできる。
攻撃対象の設定
タレットのパネル (建設済みのタレットをクリックすると出てくるウィンドウ) から攻撃対象ごとの優先度を選択できる。なお、変更する必要があるケースは、皆無ではないが少ない。
区分 | 解説 |
地上 | 惑星基地の地上構造物および Raider (レイダー) が対象になる。 |
---|---|
低空 | Ranger (レンジャー) とGuardian (ガーディアン) が対象になる。 |
高空 | 惑星基地の Relay Station (中継ステーション) が対象になる (基地を作るために惑星に接近中のステーションを含む)。宇宙扱いなので、対宇宙攻撃能力を持つタレットに限り設定できる。デフォルトではオフになっている。 |
宇宙 | Space Hive (宇宙の巣) から来た Lancer (ランサー) が対象になる。射程距離の都合で基本的に巣は攻撃できない*1。 |
範囲攻撃
一部の弾薬は範囲攻撃能力を持ち、その範囲が「爆発半径」として記載されている。このゲームの爆発は敵・森林・岩石のみにダメージを与えるので、工場の真ん中で撃っても問題ない。
また、これらの攻撃が敵に当たると敵がノックバックする。この効果は移動速度の遅い Raider (レイダー) に対して有用で、こちらが一方的に攻撃できる時間が伸びる。
警報
タレットのパネルの右上から警報のオン/オフを設定できる。オンにすると、弾切れや電力不足時にの時に画面上部に警告が出る。ただし、警報オンはブループリントに保存されないので、建てるたびに設定する必要がある。
なお、破壊されたときなど、設定にかかわらず出る警報もある。
スーパーノヴァ
タレットの機能の1つにスーパーノヴァがある。これは、4秒間のチャージと大幅な消費電力増加と引き換えに5秒間に連射力を大幅に引き上げる機能である。連射速度はチャージ完了直後で26倍、その後は時間とともに低下して終了直前は4倍である。また、消費電力は稼働電力の6倍になる。使用後は10秒間のクールダウンがあり、この間はスーパーノヴァを再使用できない。
以下の3種類のモードがある。
モード | 説明 |
単独バースト | 選択したタレットのみがスーパーノヴァを起動する。 |
---|---|
グループバースト | タレットの情報パネルにグループ分けがある。これを割り振った上で選択すると、同一惑星上かつ同グループのタレットが一斉にスーパーノヴァを発動する。 |
惑星バースト | 同一惑星上のタレットが一斉にスーパーノヴァを発動する。 |
破壊された建物の処理
ダークフォグの攻撃により耐久力が0になった建物は破壊される。破壊された建物は失われるが、建物の残骸 (土台部分) は恒久的に残る。Auto-Reconstruction Marking (自動再建設のマーキング) Lv.1 を研究すると、この再建設機能がアンロックされる。具体的には、イカロスおよび Battlefield Analysis Base (戦場分析基地) 周囲に残骸があると、その建物を再建設するようマーキングされる (通常の建設同様のホログラムが出る)。ただし、短時間で多数の建物が破壊された場合、自動再建設のマーキングのレベルに基づく速度で順次マーキングされる。その後は通常の建設同様に建設ドローンにより建物が建設される。
なお、破壊されたが再建設マークが付いていない建物や、再建設マークが付いたが再建設ができていない建物があると、画面上部に警告が出る。
また、破壊された建物を再建設する必要が無い場合、通常の建物解体と同じの手順で残骸を除去する必要がある。
関連アイテム
タレット
Gauss Turret (ガウスタレット)
名称 | 耐久度 | 攻撃目標 | 防衛範囲 | 連射速度 | 稼働電力 | 待機電力 | 仰角範囲 | |
Gauss Turret ガウスタレット | 420 hp | 地上・低空 | 44 m | 6 発/秒 | 210 kW | 9000 W | -90 ~ 70° |
- 弾薬 (性能はタレットに装填した場合)
名称 ダメージ タイプ 爆発半径 弾薬数 DPS Magnum Ammo Box
マグナム弾の弾薬箱7.0 hp 物理 - 30発 42.0 hp/秒 Titanium Ammo Box
チタン弾の弾薬箱16.0 hp 物理 - 30発 96.0 hp/秒 Superalloy Ammo Box
超合金弾の弾薬箱36.0 hp 物理 - 30発 216.0 hp/秒
いわゆる機関銃 (マシンガン)。最も基本的なタレットで、主に地上・空中の敵に対する近距離防衛を提供する。火力は最も低いが、タレット・弾薬ともに土地や資源の消費が少ないので、数を揃えやすい。
また、高レベルのダークフォグの移動式ユニットは、パラメータとして「Armor (装甲)」を持つ。装甲は1発ごとの被ダメージを軽減する。そのため、単発火力が特に低いマグナム弾は装甲の影響を大きく受ける。とはいえ、超合金弾なら装甲を加味しても十分な攻撃力が出る。したがって、適切なタイミングで上位の弾薬に切り替えれば、ガウスタレット自体は高レベルのダークフォグにも通用する。
Missile Turret (ミサイルタレット)
名称 | 耐久度 | 攻撃目標 | 防衛範囲 | 連射速度 | 稼働電力 | 待機電力 | 仰角範囲 | |
Missile Turret ミサイルタレット | 560 hp | 地上・低空 | 60 m | 2.5 発/秒 | 600 kW | 18.0 kW | -20 ~ 90° | |
高空 | 180 m | |||||||
宇宙 | 4200 m |
- 弾薬 (性能はタレットに装填した場合)
名称 ダメージ タイプ 爆発半径 弾薬数 DPS Missile Set
ミサイルセット21.0 hp 爆発 7.5 m 24発 52.5 hp/秒 Supersonic Missile Set
超音速ミサイルセット54.0 hp 爆発 9 m 24発 135.0 hp/秒 Gravity Missile Set
重力ミサイルセット120.0 hp 爆発 10 m 24発 300.0 hp/秒
名前の通りミサイルを発射する。ミサイルは、弾薬の中で最も生産ラインが複雑かつ資源消費が多い。その代わり、地上・宇宙を問わず全種類の敵を攻撃できる上に爆発による範囲攻撃能力を持つ。
また、ダイソンスウォームを作り始めると宇宙からの襲撃が来るようになるが、中盤まではミサイルが唯一の自動迎撃手段になる。敵の宇宙艦隊は、迎撃しないと長時間惑星軌道を周回して地上への攻撃を続ける。放置しても最終的には帰投するとはいえ、それまでの惑星シールドジェネレーターへの負荷が非常に大きくなる。もちろん、シールドが無ければ/破られれば、工場への被害が甚大になる。そのため、宇宙の巣からの襲撃が発生するまでには一定数を配備したい。
なお、ゲーム内で表示されないが、高空 (中継ステーション) に対する防衛範囲は 180 m である。こちらも下記のシグナルタワーとの連携機能を持つ。
- シグナルタワーとの連携
- カタログスペック上の対地防衛範囲は 60 m である。しかし、ミサイルタレットに限れば、これは索敵範囲に近い。Signal Tower (シグナルタワー) を併用すると、シグナルタワーから同一電力網内のミサイルタレットに敵の位置情報が送られる。位置情報を受け取ったミサイルタレットは、タレット自身の防衛範囲外でもミサイルを発射する。電力網さえ繋がっていれば、たとえ惑星の裏側からだとしても攻撃できる。もちろん、遠距離では着弾まで時間が掛かるので、シグナルタワーが無傷で済むことは少ない。適宜 Battlefield Analysis Base (戦場分析基地) を併用して修理しよう。このほか、上位のミサイルなら弾速が速いので、ある程度は着弾時間を短縮できる。
- 目標再設定 (対宇宙のみ)
- ミサイルは飛翔速度が比較的遅いので、発射から着弾まで結構な時間が掛かる。その間に目標としていた敵が破壊された場合、1000 m 以内に別の敵がいれば自動で目標を再設定し、そちらを攻撃する。
Implosion Cannon (炸裂砲)
名称 | 耐久度 | 攻撃目標 | 防衛範囲 | 連射速度 | 稼働電力 | 待機電力 | 仰角範囲 | |
Implosion Cannon 炸裂砲 | 600 hp | 地上・低空 | 12~58 m | 1 発/秒 | 750 kW | 30.0 kW | -20 ~ 70° |
- 弾薬 (性能はタレットに装填した場合)
名称 ダメージ タイプ 爆発半径 弾薬数 DPS Shell Set
砲弾セット45.0 hp 物理・爆発 11 m 12発 45.0 hp/秒 High-Explosive Shell Set
高爆発性砲弾セット100.0 hp 物理・爆発 13 m 12発 100.0 hp/秒 Crystal Shell Set
結晶性砲弾セット220.0 hp 物理・爆発 15 m 12発 220.0 hp/秒
いわゆる大砲。爆発による範囲攻撃能力とノックバック効果を持ち、密集した Raider (レイダー) に対して特に高い効果を発揮する。一方、連射力と砲塔旋回速度が劣る上に射程の下限もあるので、敵に近づかれると苦しい。そのため、ガウスタレットやレーザータレットと併用することが望ましい。
このほか、以下の性質を持つ。
- デフォルトでは、低空の敵より地上の敵を優先して攻撃するよう設定されている。
- 射程がダークフォグの惑星基地のタレットより長いので、適切な位置に設置すれば敵のタレットを無視して攻撃できる。
Laser Turret (レーザータレット)
名称 | 耐久度 | 攻撃目標 | 防衛範囲 | 連射速度 | 稼働電力 | 待機電力 | 仰角範囲 | |
Laser Turret レーザータレット | 500 hp | 地上・低空 | 40 m | - | 3.00 MW | 120 kW | -90 ~ 70° |
- 攻撃性能
名称 ダメージ タイプ 爆発半径 弾薬数 DPS - - - エネルギー - - 240.0 hp/秒
レーザー版のガウスタレット。1基あたり 3.00 MW もの電力消費と引き換えに弾薬無しで攻撃できる。あまりに消費電力が多いので、発電量の調整ができない発電方法 (γ線レシーバー直接受電など) を使っている場合は Accumulator (蓄電器) の併用が視野に入る。
DPSは最上位の弾薬を装備したガウスタレットよりも優れている。さらに、稼働電力の高さを「発電所の燃料が弾薬」と解釈するなら資源効率も比較的高い。そのため、襲撃が頻発する場所に必要最小数を配備するなら、たとえ Energtic Graphite (高エネルギーグラファイト) による火力発電が主力だったとしても十分に実用的である。一方、待機電力が 120 kW もあるので、稼働率が低いと割に合わない。これらを踏まえると、主な使い所は以下の2つだろう。
- ガウスタレット以上の火力を得るため、襲撃が激しい場所に少数を配備する。火力発電またはダイソンスウォームが主電源でも選択肢になりうる。
- 核融合・ダイソンシェル・人工恒星が主電源なら待機電力も問題にならないので、対地防衛の主力として配備する。
なお、射程はタレットの中で最も短いが、ダークフォグの地上ユニットよりは長いので一方的に攻撃される心配は無い。
Plasma Turret (プラズマタレット)
名称 | 耐久度 | 攻撃目標 | 防衛範囲 | 連射速度 | 稼働電力 | 待機電力 | 仰角範囲 | |
Plasma Turret プラズマタレット | 800 hp | 高空 | 140 m | 1 発/秒 | 1.68 MW | 84.0 kW | 0 ~ 80° | |
宇宙 | 6500 m |
- 弾薬 (性能はタレットに装填した場合)
名称 ダメージ タイプ 爆発半径 弾薬数 DPS Plasma Capsule
プラズマカプセル300.0 hp エネルギー 8 m 10発 300.0 hp/秒 Antimatter Capsule
反物質カプセル1500.0 hp エネルギー 20 m 10発 1500.0 hp/秒
対宇宙専用のタレット。主にSpace Hive (宇宙の巣) からの敵艦隊の迎撃に用いる。このほか、惑星基地の Relay Station (中継ステーション) にも攻撃できる*2。地上目標に対する攻撃能力は持たない。
消費電力は大きいが、Missile Turret (ミサイルタレット) より弾薬コストが安くて高火力なので、ミサイルでは防ぎきれない規模の襲撃が来るまでには生産・配備しておきたい。
なお、カタログスペック上は範囲ダメージだが、範囲ダメージが活きるほど敵の宇宙艦隊は密集していない。弾薬 (カプセル) を SR Plasma Turret (近距離プラズマタレット) やイカロスが装備して地上で戦闘することを想定した範囲設定だろう。
SR Plasma Turret (近距離プラズマタレット)
名称 | 耐久度 | 攻撃目標 | 防衛範囲 | 連射速度 | 稼働電力 | 待機電力 | 仰角範囲 | |
SR Plasma Turret 近距離プラズマタレット | 380 hp | 地上・低空 | 8~55 m | 0.6 発/秒 | 4.20 MW | 2.10 MW | -90 ~ 90° |
- 弾薬 (性能はタレットに装填した場合)
名称 ダメージ タイプ 爆発半径 弾薬数 DPS Plasma Capsule
プラズマカプセル300.0 hp エネルギー 8 m 10発 180.0 hp/秒 Antimatter Capsule
反物質カプセル1500.0 hp エネルギー 20 m 10発 900.0 hp/秒
エンドゲーム用の対地タレット。反物質カプセルの圧倒的な火力と爆発範囲を地上ユニットに対して投射できる。その代わり、消費電力がえげつないことになっている。特に待機電力が 2.10 MW もある点が曲者で、無計画に建設すると自分の首を絞める事になる。
ちなみに、中国語名 (近程电浆塔) から察するに、英名の SR は Short Range の略だろう。
その他
Battlefield Analysis Base (戦場分析基地)
名称 | 耐久度 | 建設範囲 | アイテム 収集範囲 | インベントリ | 建設 ドローン | 戦闘ドローン スロット | 稼働電力 | 待機電力 | |
Battlefield Analysis Base 戦場分析基地 | 750 hp | 60 m | 90 m | 60スロット | 12機 | 1部隊 | 2.40 MW | 60.0 kW |
以下の機能を持つ総合戦闘施設。
- ゴミ (落下物) の自動収集
- 基地から 90 m 以内の落下物を自動で収集し、自身のインベントリに格納する。通常は破壊したダークフォグのドロップアイテムを自動収集するために用いる。一方、落ちていれば何でも回収するので、工場の解体時などに誤ってアイテムを大量にバラまいてしまった時の片付けにも使える。
- 自動再建設
- Auto-Reconstruction Marking (自動再建設のマーキング) Lv.1 を研究するとアンロックされる。基地から 60 m 以内の建物が破壊された場合、これに再建設マークを付ける。基地のインベントリに当該建物が入っていれば、基地所属の建設ドローンが自動で再建設する。
- 建物の修理
- 基地から 60 m 以内の建物がダメージを受けた場合、基地所属の建設ドローンが自動で修理する。
- 建物の建設
- この施設の本業ではないが、基地から 60 m 以内に建物を建てる場合、イカロスの建設ドローンの代わりに基地の建設ドローンが出動する。この場合、イカロスのインベントリからアイテムを取る。イカロスの建設ドローンが貧弱な序盤に大きめのブループリント貼り付ける場合、仮設の基地を建ててからブループリントを貼ると建設時間を大幅に短縮できる。
- 戦闘ドローンの展開
- 性能強化に応じた数の地上用の戦闘ドローンを配備できる。このドローンは、基地から 60 m 以内に敵が来ると発進する。ただし、発進したドローンが敵に向かう条件は別にあるようである。
いずれの機能も、情報パネル中の対応するアイコンからオン/オフを切り替えられる。
なお、建設ドローンは、基地を建設するとコスト無しで自動配備される。数は性能強化にかかわらず12機である。さらに、建物パネル中の建設ドローンアイコン右上の≈アイコンをクリックすると、修理と建設の一方を優先できる。
また、基地の上に Storage MK.II (ストレージ MK.II) を建設して増設倉庫にできる (ストレージ Mk.I は不可)。更にその上にLogistics distributor (物流配送器)も建設できる。
タレットにはシールドが無いので、敵の襲撃がある程度の規模になるとノーダメージで防ぐことが難しくなってくる。そのため、基地の建物修理機能が活躍する。さらに、敵のドロップアイテムの自動回収にも欠かせない。これらの機能から、長期的な自動防衛ラインの構築には必須の施設と言っても過言ではない。
インベントリスロットの扱い
戦場分析基地のインベントリスロットは、ストレージと異なり青いスロットが存在する。通常のスロットと青いスロットは、以下の通りに使い分けられる。
- 通常のスロット
- 基地のゴミ収集機能で集めたアイテムが格納される。ソーターや物流配送器からのアイテムは受け入れない。
- 青いスロット
- ソーターや物流配送器から搬入されたアイテムが格納される。このスロットのアイテムは、基地の戦闘ドローンの補充や自動再建設専用である。ソーターや物流配送器による搬出はできない。
両スロットの割り当て数は、情報パネル右下の「入出力パーティション」から変更できる。また、この数値を60にすると、上記の使い分けが無効化されて通常のストレージ同様の挙動になる。
なお、イカロスによる手動操作では、上記の制限を無視して全てのスロットを操作できる。
Jammer Tower (ジャミングタワー)
名称 | 耐久度 | 攻撃目標 | 防衛範囲 | 連射速度 | 稼働電力 | 待機電力*3 | |
Jammer Tower ジャミングタワー | 450 hp | 地上・低空 | 40 m | 0.2 発/秒 | 1.20 MW | 90.0 kW |
- 弾薬 (性能はジャミングタワーに装填した場合)
名称 効果 効果時間 タイプ ジャミング数 Jamming Capsule
妨害カプセル速度低下 50% 1.0 s 電磁カプセル 180ユニット Suppressing Capsule
制圧カプセル速度低下 80% 1.6 s 電磁カプセル 180ユニット
敵の移動速度や攻撃速度を低下させる施設。この施設に弾薬 (電磁カプセル) を搬入すると、5秒ごとに衝撃波状の電磁波を放出するようになる。この電磁波に敵が触れると、移動速度と連射速度が低下する。
電磁波の放出は敵の有無にかかわらず行われる。そのため、電力消費は敵がいなくとも稼働電力になる。一方、カプセルは電磁波が敵に当たった場合のみ消費する (敵180体で1個消費)。
なお、効果対象は移動式のユニットのみであり、プラズマセントリーなどの建造物には効果が無い。
Phase Shift (位相シフト) の設定
ジャミングタワーは5秒に1回しかジャミングを行わないので、単独では隙が大きい。そこで、複数を並べて代わる代わる動作させることでより効果的にジャミングできる。この代わる代わる動作させるためのタイミング調整が位相シフトである。
位相シフトは、発動タイミングを基準時刻から指定秒数だけ遅らせる。例えば、位相シフトが0.0秒と2.5秒に設定されたジャミングタワーが1基ずつある場合、2.5秒毎に交互に動作する。
Signal Tower (シグナルタワー)
名称 | 耐久力 | 接続距離 | 配電範囲 | 信号範囲 | 稼働電力*4 | 待機電力 | |
Signal Tower シグナルタワー | 3000 hp | 60 m | 14 m | 64 m | 9.60 MW | 1.35 MW |
ダークフォグの地上ユニットを誘き寄せるための施設。地上ユニットがタワーから 64 m 以内に近づくと、優先的にタワーを攻撃しようとする。したがって、ダークフォグの襲撃経路付近に置いておくことで、工場やタレットから気を逸らすことができる。タワー自身には戦闘能力が無いので、タレットの併設は忘れずに。
さらに、以下の機能も持つ。
- ミサイルタレットとの連携機能
- シグナルタワーから 64 m 以内に敵が入ると、同じ電力網に接続しているミサイルタレットに敵の位置情報を送信する。これを受信したミサイルタレットは、自身の防衛範囲外であってもミサイルを発射する。これにより、ミサイルタレットの実質的な防衛範囲を拡張できる。
- ミサイル装備のイカロスとの連携機能
- イカロスがミサイルを装備している場合、イカロスと同一惑星上にあるシグナルタワーから 64 m 以内に敵が入ると、イカロスに敵の位置情報を送信する。これをイカロスが受信している間は、イカロスの防衛範囲外であっても戦闘インターフェースからミサイルを手動発射できる。
- 送電機能・イカロスの充電機能
- Wireless power tower (無線送電塔) と同じく送電機能やイカロスへの充電機能がある。
Planetary Shield Generator (惑星シールドジェネレーター)
名称 | 耐久力 | 稼働電力 | 待機電力 | |
Planetary Shield Generator 惑星シールドジェネレーター | 1500 hp | 24.0 MW (カタログスペック) | 12.0 MW |
ダークフォグの宇宙ユニットによる惑星爆撃を防ぐための施設。宇宙からの攻撃が激しくなったら事実上の必須施設になる。しかし、シールドの維持だけで 12.0 MW も消費する上に、充電で更に多くの電力を消費する。エネルギーマトリックスでアンロックできるとはいえ、その消費電力の多さから有効活用できるのはダイソンスウォームか核融合発電が回り出してからになるだろう。
惑星シールドジェネレーターは、大きく分けると支柱機能とシールド機能があり、電力も機能別に管理されている。
- 支柱機能
- 惑星シールドを形成する機能。シールドの防御範囲と最大エネルギー貯蔵量を司る。一方、シールドが実際に防御に回せるエネルギーに直接は関与しない。待機電力として常に 12.0 MW を消費すると同時に、最大 24.0 MW で充電される。この待機電力と充電電力の差分が余剰電力が蓄電される。蓄電量は情報パネル下部のバーで表示される。この蓄電量に応じて以下の挙動を取る。
蓄電量 状態 解説 1.44 GJ 未満 - シールドを展開できない。 1.44 GJ 起動 最小サイズのシールドが展開される。充電速度の都合で、ジェネレーター設置から最速でも2分かかる。 1.44 GJ ~ 2.88 GJ - 蓄電量に応じてシールドのサイズが広がるとともに、シールドの最大エネルギー貯蔵量が増える。最大エネルギー貯蔵量は、シールド機能において充電速度の計算に用いられる。 2.88 GJ 正常 シールドのサイズと最大エネルギー貯蔵量が最大化する。充電速度の都合で、ジェネレーター設置から最速でも4分かかる。 2.88 GJ ~ 8.64 GJ バッファー 純粋に余剰電力として貯蔵される。この余剰分は、停電時などに待機電力を賄うために使用される。 - シールド機能
- 惑星シールドが防御できるダメージ量を司る。シールド機能用の蓄電量は、支柱機能用とは別に管理されている。シールド機能用は、情報パネルで「今のエネルギー」として表示されている方である。この数値は惑星単位で管理されていて、1惑星に複数のシールドジェネレーターがある場合は全体で共用される。シールドが防御できるダメージ量は、この「今のエネルギー」に基づいて決まる。また、シールド機能側への充電速度は電力網の余剰電力に比例する。詳細な計算式は後述する。
まとめると、惑星シールドの流れは「支柱機能側に充電される → シールドが起動する」となった後、「支柱機能側が更に充電される → シールドの範囲が広がる」と「シールド機能側が充電される → 防御できるダメージ量が増える」の2系列が同時に走ることになる。良く分からないなら、ジェネレーターの設置前には最低でも 30 MW 程度の余剰電力を用意することと、設置からシールド展開まで数分ほど掛かることを覚えておこう。
また、建設済みの惑星シールドジェネレーターを選択するとシールド範囲が表示される。このシールド範囲の裾野部分は防衛できる高さが限定される。そのため、垂直建設で高層化したマトリックスラボなどをシールド範囲ギリギリに建てると、上層のみがダメージを受けることがある。一方、 Logistics Station (物流ステーション) や Satellite substation (衛星配電所) は、上部がシールドから突き出ていても根本がシールド内なら保護される。
惑星シールドのカバー率の詳細
惑星シールドのカバー率は、ジェネレーターの支柱機能により決定される。すなわち、ジェネレーターの数・配置・蓄電量 (支柱機能側) に基づいて決まる。この値は、主としてシールド機能側の最大エネルギー貯蔵量の計算に用いられる。具体的には、下式に従う。
最大エネルギー貯蔵量 = 1.2 TJ × カバー率 / 100%
また、カバー率は惑星の保護範囲の目安ではある。しかし、このカバー率は地表の面積カバー率ではなく、惑星大気圏の体積カバー率になる。このため、面積ベースのカバー率は表示上のカバー率より高くなる。したがって、「垂直建設していない建物を惑星全域で保護できれば、最大エネルギー貯蔵量は低くても良い」というスタンスなら、カバー率100%にこだわる必要は無い。
惑星シールドの充電速度の詳細
シールド機能側への充電速度は電力網の余剰電力に比例する。具体的には、惑星シールドジェネレーターが1基なら下式の通りである。
同一電力網にジェネレーターが複数ある場合、まず1基目は上式に基づいて充電速度を計算する。2基目は、1基目の充電電力を差し引いた分を新たな余剰電力とした上で同じ式を使って計算する。さらに3基目は……、と繰り返して出た充電速度の合計値が全体での充電速度になる。
いずれにせよ、エネルギー貯蔵率が66.7%未満の場合は余剰電力がまんま充電電力になる。そのため、ジェネレーターを増設しても敵襲で惑星シールドが損耗した時の充電速度は改善しない。そればかりかジェネレーターの待機電力が増えることで充電速度が落ちる。したがって、シールドの充電速度を上げたい場合、発電所を増設して余剰電力を増やす必要がある。
その他の補足