モンスター/ボワボワ

Last-modified: 2024-04-21 (日) 02:20:25
種族
獣人種
別名
獣纏族
英語表記
Boaboa
登場作品
MHW:I
狩猟地
渡りの凍て地, 導きの地

目次

生態・特徴

新大陸付近の海域にて新たに発見された寒冷地「渡りの凍て地」。
その調査が行われる中で、これまで確認されてきた獣人たちとは異なる獣人族が発見された。
素顔を隠すように加工した毛皮を纏う文化を持つことから《獣纏族》とも呼ばれている。
武闘派の獣人族であり、外敵を見つけると攻撃を仕掛けてくるため安易な接触は危険である。
体格は従来確認されてきた奇面族ガジャブーと同程度で、比較的小柄である。
また、頭部から背中に掛けて身長ほどの大きさの毛皮を纏っており、下顎側にも同様に毛皮を纏う。
毛皮にはモンスターの牙などを用いた色とりどりの装飾が付けられており、
「茶色い獣毛、二本角、飛び出た目玉」といった奇抜かつ大きな頭部を持つようにもみえる。
この毛皮はポポのものであり、自分を大きく見せることで強さを誇示しているという。
外套のような毛皮によって素顔は隠れており、僅かな隙間から黒い顔と黄色い瞳が覗いている。
なお、本来の体が見える胴体は白色のふさふさとした毛で覆われている。
普段は毛皮を纏い続けているが、ごく稀に毛皮を外した姿も見られるという。
本来の顔は外部からも見える小さな黒い顔であるが、この素顔を直接人前に晒すことは避けているようだ。
ポポを狩猟すると言っても無差別に狩猟対象にしている訳ではなく、
彼らにとって毛皮や角などの素材や食肉の供給源である事から、
生活を支えている存在として敬意を払い、大事に扱っているようだ。
自らの管理下にある家畜のような認識であるらしく、
はぐれた若いポポを見かけると親元へ返そうとするといったような振る舞いも見られた。
また、そのポポを捕食するブラントドスに対しては
ポポを勝手に殺す厄介者として強い敵意を持っているようだ。
隔絶された地に住まうボワボワは独自の文化を築いており、
「ハンティングが上手い強い生物」を評価し、尊敬するという価値観を有している。
彼ら自身も狩猟技術に長けており、自作した棍棒や銛によって武装している。
棍棒や銛には毒や麻痺毒などが塗布されており、外敵に対する強力な武器となっている。
また、地中から飛び出しながら銛を投げて攻撃する様子も見られる。
ハンターにもその攻撃性は向けられ、特に毒を用いた攻撃には警戒を要する。
彼らの纏う毛皮より生える角は様々な色に塗り分けられているが、
橙は毒なし、紫であれば毒、黄であれば神経毒、水色であれば睡眠効果のある毒など、
それぞれの個体が用いる武器の属性に対応した色に彩色しているようだ。
角が緑色の個体も確認されており、こちらはハンターに対して即座に襲い掛かってくることはない。
むしろ調査団所属ハンターの実力を目にしたことで積極的に交流を図ろうとしており、
このような個体を通じてボワボワの文化が徐々に判明しつつある。
また、ボワボワは仲間意識が高いのか、ハンターと同行する個体がいる場合は積極的に敵対しない。
危害を加えて彼らを怒らせない限りは、むやみな交戦を避けることに繋がると考えられる。
渡りの凍て地では周囲から隔絶された温泉の側に住処を作っている。
人間の文化圏が確認されていない新大陸でありながら彼らの文化レベルは中々のものであり、
縄を使った道具作りやパン作り、ポポを模した土器といったものが多々見られる。

概要

  • 旧作のチャチャブーをルーツとする「被り物で素顔が見えない、攻撃的な獣人族」の一種。
    行動面では「龍結晶の地」に住むガジャブーと類似点が多く、文化面でも似ている部分がある。
    一方、チャチャブーとガジャブーは共に「奇面族」という別名で呼称されているのに対し、
    ボワボワは「獣纏族」という全く異なる別名で呼ばれ、名称自体もやや違っている。
    • チャチャブー・ガジャブーは腰部を隠すように衣装(腰蓑)を着用しているが、
      ボワボワは後述する毛皮を除くと衣服の類は一切着用しておらず、差異が見られる。
      名前も「○○ャブー」とはかけ離れていることを考えると、全くの別種である可能性が高い。
  • 「獣纏族」という別名に違わず、ポポの毛皮を加工した仮面を頭部から被っている
    この仮面は「自らをポポのように大きく見せ、強さを誇示する」ために着用しているとのこと。
    単に獣毛を被っているだけでなく、やや乱雑に骨などの素材が突き刺さるように装飾されており、
    頭頂部に、その下に一対の突起による、本来の顔の左右に伸びると、
    少し不格好だが「茶色い巨大な顔を有する」ように見せかける文化を有しているようだ。
    • 毛皮を加工したものを着用しているという点で、昔のアイヌやイヌイットなど、
      現実世界における寒冷地の狩猟民族を連想させる要素でもある。
      ただ、ボワボワの場合は腹側が大きく空いており、防寒着としての役割は薄いようである。
  • 毛皮を被った状態では素顔が隠れており、はっきりと見ることはできない。
    ガジャブーと同様に中に見える顔は黒く、瞳は黄色といった容姿になっている。
    • 毛皮を着用した状態でも腹部や四肢は外部に露出しており、ある程度本来の姿が見られる。
      胴部はふっくらとした純白の体毛で覆われており、どことなく猿を連想させる外観となっている。
      少なくともチャチャブーよりは動物的な温かみを感じる見た目であり、
      素顔についても可愛らしいものではないか?といった期待感を煽られる。
    • 実はボワボワは毛皮を脱ぐ場面がごく稀に見られることが開発から言及されている。
      「奇面族」と呼ばれるチャチャブーやガジャブーは決して仮面を外そうとはしないが、
      ボワボワについてはフィールド上で毛皮を脱いでいる場面が見られる。
ボワボワの素顔について
  • ボワボワの素顔は「渡りの凍て地」にある彼らの棲み処の前の温泉で見られる。
    入浴してリラックスしたのか、おもむろに毛皮を外して手入れを始める。
  • 気になる素顔だが、実は毛皮を被っている時に見える黒い部分そのものである。
    つまり普段から顔は見えており、全容だけが判らないという状態なのである。
    毛皮を外すと牙の生えた口が露わになるが、顔が小さいこともありに見える。
    少なくともガジャブーの設定画よりは可愛げがあるが、人によっては
    怖さや不気味さを感じさせる相貌なので、評判はまちまちといったところ。
    モチーフはイエティと思われる。
  • ちなみにこの素顔、獣人族の観察依頼に含まれており、
    撮影して老練の獣人族学者へ提出する必要がある。
    隠れ身の装衣を着ていても近付くと逃げてしまうので、
    遠くからズームして撮影しなければならない。
  • 毛皮に付けている角・目部分には鮮やかな色の何かが塗布されている。
    色は個体によって異なり、の五色が現状確認されている。
    • 原画設定ではが通常個体とのこと。
      黄色・青色・紫色はガジャブー同様に状態異常に対応している。
      また、同じ色の角を持った個体が、複数で群れを形成している場面も見受けられるため、
      角の色は部族か、あるいはそれに準ずる集団を示しているとも考えられるだろう。
    • 攻撃力も結構高く、
      まとわりついて拘束するウルグの群れと同時に交戦すると何もできないままボコボコにされる事も。
      小型モンスターと侮るのは非常に危険。
  • 基本的に殆どのボワボワは敵対的だが、緑の角を持つ部族は即座に敵対せず、
    偵察部隊を派遣してハンターの狩りの実力を窺い知ろうとする。
  • 狩りの実力を認められたハンターは、渡りの凍て地に隠された彼らの集落へ招待される。
    地形により隔絶された集落には簡易的なテントやペイントを施された土器、ポポを象ったであろう土人形などがあり、
    彼らの技術や文化の一端を窺い知る事ができる。
    • 驚くべきことに、集落の一角では窯を使って丸パンを焼いている様子が見れる。*1
      単なる狩猟採集だけでなく、「複雑な調理を施した食材の作成」という相当に発達した食文化を持っているようだ。
      ぶつぶつ交換で入手できる特産品「ボワボワパン」も恐らくこれの事だろう。
  • ぶつぶつ交換で得られるオタカラ情報の内容は『ボワボワの知恵試し』。
    他の部族のような手記形式ではなく、なんとアイコンのみの簡単な地図と数行のヒントで構成されている。
    アイコンの説明も「道」だの「魚なしの場所」だのとかなり抽象的であり、
    さらに中盤以降は地図の方角すら固定されていない。ハッキリ言ってかなり難しい。
    他のオタカラのようにヒントがいくつも散らばっていることはないが、それを考慮しても全部族中最難関だろう。

オトモダチ

  • MHWに登場する獣人族は「老練の獣人族学者」を介して交流することが可能であり、
    上手く関係を築ければオトモダチとして狩猟に参加してもらったり、支援を受けることが可能である。
    ボワボワについても同様で、MHW:Iストーリー開始後より関係を持つことになる。
    • ボワボワは好戦的な種であるが、一方で「狩猟が上手い人や生物を尊敬する」という文化体型を有しており、
      ハンターはその価値観を共有する形で交流を図ることになる。
      例えば、彼らの前で大型モンスターの狩猟に成功すれば、尊敬を得て協力関係を結ぶことができるだろう。
      主人公の奮闘ぶりに彼らがどのようなリアクションを取っているのか、戦いの中でもオトモがやけに熱の入った実況で教えてくれる。
    • ちなみに、彼らの住処にはブラントドス討伐前時点で突入することができる。
      しかし、この時点では住処はもぬけの殻であり、彼らと遭遇することはできない。
    • 彼らとのぶつぶつ交換時のセリフを聞いてみると、意外にも丁寧な口調で喋っていることが分かる。
      「~でアリマス!」といった語尾や、ハンターを物資班長と呼んだりするあたり、
      上記のような戦闘民族であることと合わせて軍隊の受け答えっぽい丁寧さといった印象を受けるかもしれない。
  • 上手く彼らと信頼関係を結べれば、ウルグをオトモダチモンスターにすることもできる。
    深雪のエリアも多い凍て地ではオトモダチライドも役立つ移動手段であるため、是非とも解禁しておきたい。
    また、ボワボワをオトモダチとして同行させている間は凍て地にいる他のボワボワが自分からは襲ってこなくなる
    (さすがにこちらから手を出すと戦闘状態に入るが)。
  • 彼らと協力関係を結ぶと、ガジャブーのものに近いお助け技でハンターを支援する。
    合図を出している場所にモンスターを近付けると、銛を投げつけてダウンを奪い
    それを皮切りにボワボワ達が現れ、
    無数の銛を群れで投げかける「獣纏族の大モリウチ」という荒々しい行動を見せてくれる。
    開発曰く「絵力の強いお助け技」とのことで、凄まじい数の銛が飛び交うその光景は言に違わず圧巻。
    こちらの攻撃も毒属性が付与されており、毒状態になるモンスターならほぼ毒状態にしてくれる。
    • 動けなくした大型動物に無数の武器を投げつける光景は、人類の石器時代の狩猟風景を彷彿とさせる。
    • また、ガジャブー同様拘束系の罠ではないため古龍にも有効。
      こいつらも古龍に立ち向かい、ダウンまでさせてしまうとは勇敢というか無謀というか…
      古龍ですら1発当てればダウンを奪える銛、ぜひとも武器として欲しいものである。
      例外として、唯一ベヒーモスだけはダウンしない。
      モリウチは通常通りに効果があるため、運よく出てくれた場合はダメージソースとして活用させてもらおう。
      モンスターの姿勢もダウンになる為、高所の弱点でも安定して攻撃しやすいというメリットもある。

余談

  • 「渡りの凍て地に獣人族が居る」という点については早期から予想が立てられていた。
    特に、MHW:Iでは既存の「オトモダチモンスター」を発展させた「モンスターライド」が存在。
    各地に登場するモンスターを乗りこなすことが可能であるという新仕様であるが、
    「渡りの凍て地のモンスターと友達になるための起点となる獣人種が必要」という状態だった。
  • 同じ音節を繰り返すという珍しいタイプの名前を持っており、
    その先輩モンスターであるフルフルプケプケとは名前の響きがよく似ている。
  • アイルーやメラルー、テトルーといったネコ系獣人、
    チャチャブーやガジャブーといった奇面族とは全く異なる新しい獣人族である。
    しかし生物学的な立ち位置については生態樹形図に示されていない事から不明であり、
    別名である「獣纏族」の読み方についても分からずじまいである。

素材

  • MHWでは撃退したガジャブーから固有の素材を得ることはできない。
    類似するポジションであるボワボワもガジャブー同様固有の素材は持たず、
    応急薬などの支給品を落とし物として残していく。

関連項目

モンスター/ガジャブー - 新大陸で発見された「奇面族」。こちらは仮面を脱ぐことはない。
モンスター/チャチャブー - ガジャブーも含めて好戦的な獣人種のルーツと言える存在。
モンスター/ポポ - 纏っている獣毛はポポのものである。
モンスター/ブラントドス - 獲物。


*1 窯の内側に生地を貼り付けて焼いてあり、この製法は現実世界のナンの焼き方に似通っている。