システム/別名

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:24:19

多くのモンスターが持っている、正式名称(学名)とは異なる呼び名のこと。
各モンスターの別名については項目「モンスター」の一覧表を参照。

目次

モンスターの別名

  • モンスターを象徴する二つ名のような存在であり、「火竜」「海竜」「黒龍」など、
    モンスターハンターの世界観を象徴するものも多い。
    「~竜」、「~獣」、「~鳥」など、種族を的確に表したものが多いが、
    「龍」の名を冠するものだけは命名基準がこれらとは異なり極めて異質。
    • メタな言い方をすると、ある程度字数を削減するために存在しているシステムである。
      基本的にアイテムや装備の名称には字数の制限があり、一定数を超える文字を表示する事はできない。
      例えば「ティガレックス希少種の厚鱗」などという名前のアイテムは、
      字数が多すぎてシステム的に作る事ができない。
      そこで字数の少ない別名、ティガレックス希少種であれば「大轟竜」だが、
      上記の「ティガレックス希少種」を「大轟竜」に置き換えることで
      字数制限をクリアした正式な素材アイテム「大轟竜の厚鱗」が誕生する。
  • 亜種や希少種の別名は通常種の別名に一文字追加されたり(例:蒼火竜冥海竜)、
    通常種の別名がベースとなっているものの、頭文字が変わっていたりするもの(例:獄狼竜桜火竜)もある。
    • ゲリョスのように、通常種と亜種の別名が区別されていないケースもある。
      その場合素材の区別は別名以外の部分の名称で区別される。
      (毒怪鳥の翼、鎌蟹の殻など)
    • 水竜烈水竜岩竜弩岩竜砕竜氷砕竜の様に、
      異なるモンスターながら亜種と間違えそうな別名も少なからずある。
  • ドスランポスなど、そもそも別名が存在しないものもある。
    MH4で復活した際に改めて判明するかとも思われたが、結局別名は判明せず仕舞いであった。
    アプトノスやポポなど多くの草食種、ブルファンゴやスクアギルなど一部の小型モンスターも同様である。
    また、意外にもアイルーとメラルーにも別名らしい別名がない。
    • ドスジャギィやギギネブラなども初登場の頃は別名が無かったが、
      MHP3にて固有の別名を貰い、それに合わせて一部の素材の名称や説明文なども変更された。
      フルフルやドスランポスが復活と同時に別名も付与されるのではないかと話題になったのは、
      こういった前例があったからでもある。
    • MHWでウィッチャーシリーズとのコラボの一環で登場したモンスター
      「(エンシェント)レーシェン」にも別名がない。
      大型モンスターで別名が無いのはMH4のキリン亜種以来である。
    • ヤオザミやガミザミ、ガレオスや狗竜系鳥竜は成体と同じ別名が使われている。
  • 一部のモンスターの別名には種族名が入っている場合がある。
    意図的なものよりは偶然入る形になってしまったという例が多いが。
    例をあげると、
    • ラギアクルス/海竜。種を代表してこの名で呼ばれている。
    • リノプロス/草食竜。如何にもそのまんまである。
    • ベリオロス/氷牙竜・風牙竜。しかし牙竜種ではなく飛竜種。
    • チャナガブル/灯魚竜。しかし魚竜種ではなく海竜種。
    • オルタロス/甲虫。別段甲虫種を代表するようなモンスターではないがこの別名である。
    • ガララアジャラ/絞蛇竜。蛇のような姿そのままの別名であり、実際に蛇竜種に属する。
      同じく蛇竜種に属するガブラスも翼蛇竜(さらに言えば再分類による種族変更が起こる前はそのまま蛇竜)であり、
      少なくとも現状確認されている蛇竜種の別名には「○蛇竜」という命名法則がうかがえる。
    • トビカガチ/。しかし飛竜種ではなく牙竜種。ベリオロスの真逆。
    • UNKNOWN/飛竜。詳細は不明*1(武器の名から"刻竜"とも)。
  • 「獣」は牙獣種に使われている別名だが、水獣/ロアルドロス、溶岩獣/ウロコトルと海竜種にも使われている。
    これは「竜」だと重複してしまう為であり、水竜はガノトトス、溶岩竜はヴォルガノスの別名である*2
    • ポカラ並びにポカラドンは「凍海獣」の別名を持つ。
      こちらの場合は「凍海竜」にした場合は、海竜/ラギアクルスが含まれてしまうし、
      あるいはそれ以上に見た目が鰭脚類、いわゆる海獣なのが理由だと推察される。
    ところでモンハン世界における「獣」は特に牙獣種だけをさす言葉では無いようで、
    ゲリョスの「湿原に咆える奇獣」、ネルギガンテの「古龍を脅かす獣牙」などの異名も存在する。
    結果的に竜や龍に対して獣の字が使われているが、違和感は無く受け入れられるだろう。
    • 名目上では一部の古龍種にも「獣」の別名を持つ者が居る。
      「幻獣」もしくは「霊獣」を冠するキリンが最たる事例である*3
  • 多くの別名はそのモンスターの体色や特徴を的確に言い表したものだが、
    中には「覇竜」「雅翁龍」「炎王龍」「炎妃龍」「蛇帝龍」など、明らかにイメージ先行の別名もあったりする。
    確かにそれぞれ覇者、翁、王、妃、帝といったイメージに合致してはいるし、
    古代人が書いた文献や古文書からの引用だったりもするので、仕方ない部分もあるのだろうが。
    • 興味深い例としては「巨戟龍」の別名を付けられたゴグマジオスが挙げられる。
      この巨戟とは初めて確認された個体が偶然背負っていた撃龍槍を示しているのだが、
      設定資料集で見られる“素のゴグマジオス”にはこの「巨戟=撃龍槍」は見られず、
      ゴグマジオスという生物自体には当てはまらない例となる。
      ちなみにゴグマジオスの分類は「戟龍亜目」とされており、
      ここでも撃龍槍を想定した呼称が付けられている。
    • 別名に含まれる漢字にも深い注意が払われているようで、
      例えばウラガンキンの別名は「爆竜」で、ドボルベルクの別名は「尾竜」である。
      どちらもハンマー状の部位を使っての打ち付けを得意とするモンスターだが、
      鉱石を主食とし体に火薬岩や金属を付けているウラガンキンと、
      木を主食とし体に苔やキノコを生やしているドボルベルクのイメージにそれぞれよく合った別名といえよう。
  • 一部のモンスターには、素材の名称などに使われる別名の他に、
    そのモンスターの特徴を言い表した「MH世界での(世界観上の)別名」を持つ種も存在する。
    例えばリオレイアの「陸の女王」、モノブロス亜種の「白銀の悪魔」などがそれである。
    これ等はモンスターリストやハンター大全などの書籍で語られているが、あくまで設定上の話であり、
    システム的にハンターに関係してくるものではない。
    これらについては「世界観/異名」の方にて。
  • MHXでは「二つ名持ちモンスター」と呼ばれる特殊個体モンスターが登場する。
    これは本来の別名とは異なる別名(黒炎王リオレウスなど)を冠した、極めて強力なモンスター達。
    狩猟に挑むだけでも特別な許可が必要になるなど、従来の個体とは一線を画す存在だが、
    これ等の個体から得られる素材を利用すると特別な装備が生産できる。
  • 新大陸が舞台となるMHWorldでは、新たに最古参の古龍種であるキリンに「幻獣」の別名が与えられた。
    以前より上述の世界観上の別名で「幻獣 キリン」と呼ばれる事はあったが、素材名は「キリンの○○」であり
    正式な別名としては扱われてこなかったが、今作でついに別名として正式認定される事となった*4
  • MHRiseでは、キリンと同様に長らく(システム上の)別名が存在しなかったフルフルにも
    登場からおよそ17年越しに「奇怪竜」の別名が与えられる事がPVより判明した。
    • これによってメインシリーズにて正式な別名を持たない大型モンスターは
      フルフル亜種とキリン亜種のみとなった*5
  • 限りなくメインシリーズに近い派生作品であるMHSTシリーズで新たに別名が与えられる場合がある。
    • ダイミョウザザミ亜種/盾蟹→紫盾蟹
    • フルフル亜種/なし→赤怪竜
    • キリン亜種/なし→幻獣
    これらのモンスターは新たに別名が与えられてからメインシリーズに登場していないので
    完全にこの別名で決定されたかどうかは不明である。

余談

  • ディノバルドの上位素材の一つである「赤熱した紅焔嚢」は、
    発達した「赤熱した火炎嚢」の別称らしい。
    システム的に混同する事はないが、加工屋の間では「紅焔嚢」の事を「火炎嚢」と呼んでいたりするのだろうか。
  • 世界観的に種名で呼ばれるのと別名で呼ばれるのとどちらが一般的なのかは明らかになっていない。
    ただ、武器のフレーバーテキストでは文字数の都合もあってか別名の方がよく使われるケースが目立つ。
    一方、緊急クエストなどの依頼では「別名〇〇『種名××』」と言った繋げた呼び方が使われることが多い。
    あらたまった場や公式の書類では繋げた呼称を、日常のやり取りでは別名を使う、と言ったような使い分けだろうか?
  • 近年海外進出が著しい『モンハン』シリーズだが、この別名が中文ロケール*6モンスターの名前として扱われている。
    翻って言うと日本語版では別名が明白にされていないモンスターにも漢字名が与えられている。
    • 例としては現状では別名が一切不明であるドゥレムディラが繁体字版では
      皇冰龍(日本式の漢字表記に直すと「皇氷龍」)」と表記されている事が判明した際は
      「未公開であるドゥレムディラの別名ではないか?」と話題になったことがある。
      他にも色々あるので興味があったら「魔物獵人」(繁体字版)や
      「怪物猎人」(簡体字版)などのキーワードで検索してみるといいだろう。
    • 因みに「冰龍」は、後のMHW:Iでパッケージモンスターを勤める
      イヴェルカーナの別名として用いられている。
      ただし、肝心のイヴェルカーナの中文ロケールでの表記は「冰龍」ではなく「冰龍」であった。*7
  • MHシリーズも長く続いているゆえか、別名の読み方が重複するモンスターも何体か登場している。
    具体的には以下のモンスター。
    • しとうりゅう:熾凍龍屍套龍
    • てんしょうりゅう:天翔龍天晶龍
    • とうぎょりゅう:灯魚竜凍魚竜
      • こちらは、同一の世界観を有する作品内、
        かつ一般モンスター同士で読みが重複した初の事例である。
    • きかいりゅう:輝界竜奇怪竜
      • 先述の通り、フルフルは長らく別名を持たないモンスターだったのだが、
        後に与えられた別名が既存のモンスターと被る読みのものだったという
        珍しい例となっている*8
    • こうりゅう:鋼龍紅龍
      • 最も古い例なのだが、紅龍の方は作中でほとんどの場合『黒龍』表記である上、
        世界観的にもメタ的にもタブーであるからか、触れられることは少ない。
  • MHW:Iで登場した硫斬竜ディノバルド亜種は、
    別名の最初と最後の漢字の読み方が同じ「りゅう(硫)」と「りゅう(竜)」となる。
    別名の最初と最後の漢字の読み方が同じモンスターはシリーズ初。
  • 現状、別名の最長は四文字。
    最初の1体は白一角竜モノブロス亜種であり、その歴史はかなり古い。
    メインシリーズにおいては約17年もの間モノブロス亜種以外に四文字の別名を持つモンスターは存在していなかった。
    そのモノブロス亜種が顔を見せなくなって久しい中、
    MHR:Sで緋天狗獣ビシュテンゴ亜種氷人魚竜イソネミクニ亜種
    熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種の3種が登場しており、
    メインシリーズでも四文字の別名を持つモンスターは増えつつある。
    • また、MHOでは言語が中国語(漢字)である関係上、漢字四文字の名前を持つモンスターが多数登場する他、
      六文字の漢字で呼ばれるモンスターまで登場するが、
      これらは別名ではなく名前そのものになるため上記の例には当たらないだろう。
  • 2020年現在、小型モンスターしかいない翼竜種には別名が設定されていないが、
    予測変換では「~翼竜」という彼らと関わりのありそうな言葉が表示される。
    公式からの発表はないため、これらが翼竜種の別名だったのかは不明。
    • これらのモンスターも中文ロケール(繁体字版や簡体字版)では
      上記のように「~翼竜」という漢字名が与えられている。リンク先を参照。
  • モンスターの別名と異なりシステムに絡むモノでは無いが、特定の鉱石素材にも別名がある。
    こちらはフレーバーテキストに記載があるのみで、NPCとの会話に登場する機会も無く如何せん影は薄い。
    気になる方は「アイテム/鉱石」を参照の事。

関連項目

世界観/異名
ゲーム用語/略称
モンハン用語/先生


*1 同じUNKNOWNモンスター属には「ミ・ル」がいるが、こちらは「黒狐竜」という外見を表した別名が与えられている
*2 ルドロスの別名「水生獣」は重複しないが、ロアルドロスと同種の雌という関係なので規則性を持たせる為に獣が使われていると思われる。
*3 古龍種に分類されるベヒーモスは「魔獣」という別名を持つが、コラボモンスターであるため上記の例とは事情が異なる
*4 因みにMH4公式サイトでは「砕竜 ブラキディオス」や「覇竜 アカムトルム」等と一緒に、「幻獣 キリン」とあたかも別名であるかの様な紹介の仕方がされている。
*5 コラボモンスターも含めるとレーシェン、エンシェント・レーシェンにも別名は存在しない。
*6 近年の作品は多言語対応で言語設定を切り替られる仕組みがある。この場合は「中国語圏の言語設定にした場合」という意味である。
*7 ファミ通などのインタビューに対し「イヴェルカーナという名前の意味はイヴェルが呪い、カーナが氷」と答えており、間違いではない。
*8 ただしフルフルは生態樹形図において「奇怪竜下目」に属するモンスターであり、完全新規の名称というわけではない。