多くのモンスターが持っている、正式名称(学名)とは異なる呼び名のこと。
各モンスターの別名については項目「モンスター」の一覧表を参照。
目次
モンスターの別名
- モンスターを象徴する二つ名のような存在であり、「火竜」「海竜」「黒龍」など、
モンスターハンターの世界観を象徴するものも多い。
「~竜」、「~獣」、「~鳥」など、種族を的確に表したものが多いが、
「龍」の名を冠するものだけは命名基準がこれらとは異なり極めて異質。- メタな言い方をすると、ある程度字数を削減するために存在しているシステムである。
基本的にアイテムや装備の名称には字数の制限があり、一定数を超える文字を表示する事はできない。
例えば「ティガレックス希少種の厚鱗」などという名前のアイテムは、
字数が多すぎてシステム的に作る事ができない。
そこで字数の少ない別名、ティガレックス希少種であれば「大轟竜」だが、
上記の「ティガレックス希少種」を「大轟竜」に置き換えることで
字数制限をクリアした正式な素材アイテム「大轟竜の厚鱗」が誕生する。
- メタな言い方をすると、ある程度字数を削減するために存在しているシステムである。
- ドスランポスなど、そもそも別名が存在しないものもある。
MH4で復活した際に改めて判明するかとも思われたが、結局別名は判明せず仕舞いであった。
アプトノスやポポなど多くの草食種、ブルファンゴやスクアギルなど一部の小型モンスターも同様である。
また、意外にもアイルーとメラルーにも別名らしい別名がない。- ドスジャギィやギギネブラなども初登場の頃は別名が無かったが、
MHP3にて固有の別名を貰い、それに合わせて一部の素材の名称や説明文なども変更された。
フルフルやドスランポスが復活と同時に別名も付与されるのではないかと話題になったのは、
こういった前例があったからでもある。 - MHWでウィッチャーシリーズとのコラボの一環で登場したモンスター
「(エンシェント)レーシェン」にも別名がない。
大型モンスターで別名が無いのはMH4のキリン亜種以来である。
- ヤオザミやガミザミ、ガレオスや狗竜系鳥竜は成体と同じ別名が使われている。
- ドスジャギィやギギネブラなども初登場の頃は別名が無かったが、
- 一部のモンスターの別名には種族名が入っている場合がある。
意図的なものよりは偶然入る形になってしまったという例が多いが。
例をあげると、- ラギアクルス/海竜。種を代表してこの名で呼ばれている。
- リノプロス/草食竜。如何にもそのまんまである。
- ベリオロス/氷牙竜・風牙竜。しかし牙竜種ではなく飛竜種。
- チャナガブル/灯魚竜。しかし魚竜種ではなく海竜種。
- オルタロス/甲虫。別段甲虫種を代表するようなモンスターではないがこの別名である。
- ガララアジャラ/絞蛇竜。蛇のような姿そのままの別名であり、実際に蛇竜種に属する。
同じく蛇竜種に属するガブラスも翼蛇竜(さらに言えば再分類による種族変更が起こる前はそのまま蛇竜)であり、
少なくとも現状確認されている蛇竜種の別名には「○蛇竜」という命名法則がうかがえる。 - トビカガチ/飛雷竜・飛毒竜。しかし飛竜種ではなく牙竜種。ベリオロスの真逆。
- UNKNOWN/飛竜。詳細は不明*1(武器の名から"刻竜"とも)。
- 「獣」は牙獣種に使われている別名だが、水獣/ロアルドロス、溶岩獣/ウロコトルと海竜種にも使われている。
これは「竜」だと重複してしまう為であり、水竜はガノトトス、溶岩竜はヴォルガノスの別名である*2。- ポカラ並びにポカラドンは「凍海獣」の別名を持つ。
こちらの場合は「凍海竜」にした場合は、海竜/ラギアクルスが含まれてしまうし、
あるいはそれ以上に見た目が鰭脚類、いわゆる海獣なのが理由だと推察される。
ゲリョスの「湿原に咆える奇獣」、ネルギガンテの「古龍を脅かす獣牙」などの異名も存在する。
結果的に竜や龍に対して獣の字が使われているが、違和感は無く受け入れられるだろう。 - ポカラ並びにポカラドンは「凍海獣」の別名を持つ。
- 多くの別名はそのモンスターの体色や特徴を的確に言い表したものだが、
中には「覇竜」「雅翁龍」「炎王龍」「炎妃龍」「蛇帝龍」など、明らかにイメージ先行の別名もあったりする。
確かにそれぞれ覇者、翁、王、妃、帝といったイメージに合致してはいるし、
古代人が書いた文献や古文書からの引用だったりもするので、仕方ない部分もあるのだろうが。
- 一部のモンスターには、素材の名称などに使われる別名の他に、
そのモンスターの特徴を言い表した「MH世界での(世界観上の)別名」を持つ種も存在する。
例えばリオレイアの「陸の女王」、モノブロス亜種の「白銀の悪魔」などがそれである。
これ等はモンスターリストやハンター大全などの書籍で語られているが、あくまで設定上の話であり、
システム的にハンターに関係してくるものではない。
これらについては「世界観/異名」の方にて。
- MHXでは「二つ名持ちモンスター」と呼ばれる特殊個体モンスターが登場する。
これは本来の別名とは異なる別名(黒炎王リオレウスなど)を冠した、極めて強力なモンスター達。
狩猟に挑むだけでも特別な許可が必要になるなど、従来の個体とは一線を画す存在だが、
これ等の個体から得られる素材を利用すると特別な装備が生産できる。
- 新大陸が舞台となるMHWorldでは、新たに最古参の古龍種であるキリンに「幻獣」の別名が与えられた。
以前より上述の世界観上の別名で「幻獣 キリン」と呼ばれる事はあったが、素材名は「キリンの○○」であり
正式な別名としては扱われてこなかったが、今作でついに別名として正式認定される事となった*4。
- MHRiseでは、キリンと同様に長らく(システム上の)別名が存在しなかったフルフルにも
登場からおよそ17年越しに「奇怪竜」の別名が与えられる事がPVより判明した。- これによってメインシリーズにて正式な別名を持たない大型モンスターは
フルフル亜種とキリン亜種のみとなった*5。
- これによってメインシリーズにて正式な別名を持たない大型モンスターは
- 限りなくメインシリーズに近い派生作品であるMHSTシリーズで新たに別名が与えられる場合がある。
- ダイミョウザザミ亜種/盾蟹→紫盾蟹
- フルフル亜種/なし→赤怪竜
- キリン亜種/なし→幻獣
完全にこの別名で決定されたかどうかは不明である。
- 2024年6月に発刊されたモンスターハンター超百科という書籍では、
MHR:Sまでのメインシリーズに登場した全229種の大型モンスターのデータがまとめられており、別名も記載されている。
その中ではダイミョウザザミ亜種は紫盾蟹、フルフル亜種は赤怪竜とMHSTシリーズの別名が反映されていたのだが、
キリン亜種に関しては虚幻獣という全く新しい別名が記載されていた。
上記の幻獣とどちらが正式な別名なのかについてはメインシリーズでの登場を待つ必要があるだろう。- なお、錆鋼龍や風翔龍が別名とされることもある錆びたクシャルダオラだが、
同書における別名欄には鋼龍(朽ちた)という不思議な表記が掲載されている。
他の特殊個体にはこのようなカッコ書きはなく、錆びクシャのみにある謎の表記となっている。
- なお、錆鋼龍や風翔龍が別名とされることもある錆びたクシャルダオラだが、
余談
- ディノバルドの上位素材の一つである「赤熱した紅焔嚢」は、
発達した「赤熱した火炎嚢」の別称らしい。
システム的に混同する事はないが、加工屋の間では「紅焔嚢」の事を「火炎嚢」と呼んでいたりするのだろうか。
- 世界観的に種名で呼ばれるのと別名で呼ばれるのとどちらが一般的なのかは明らかになっていない。
ただ、武器のフレーバーテキストでは文字数の都合もあってか別名の方がよく使われるケースが目立つ。
一方、緊急クエストなどの依頼では「別名〇〇『種名××』」と言った繋げた呼び方が使われることが多い。
あらたまった場や公式の書類では繋げた呼称を、日常のやり取りでは別名を使う、と言ったような使い分けだろうか?
- 近年海外進出が著しい『モンハン』シリーズだが、この別名が中文ロケール*6でモンスターの名前として扱われている。
翻って言うと日本語版では別名が明白にされていないモンスターにも漢字名が与えられている。
- MHシリーズも長く続いているゆえか、別名の読み方が重複するモンスターも何体か登場している。
具体的には以下のモンスター。
- MHW:Iで登場した硫斬竜ディノバルド亜種は、
別名の最初と最後の漢字の読み方が同じ「りゅう(硫)」と「りゅう(竜)」となる。
別名の最初と最後の漢字の読み方が同じモンスターはシリーズ初。
- 現状、別名の最長は四文字。
- 白一角竜モノブロス亜種
- 最初の1体であり、その歴史はかなり古い。
メインシリーズにおいては約17年もの間モノブロス亜種以外に四文字の別名を持つモンスターは存在していなかった。
- 最初の1体であり、その歴史はかなり古い。
- 緋天狗獣ビシュテンゴ亜種
- 氷人魚竜イソネミクニ亜種
- 熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種
- モノブロス亜種が顔を見せなくなって久しい中、MHR:Sにて上記の3種が登場しており、
メインシリーズでも四文字の別名を持つモンスターが一気に増えた。
- モノブロス亜種が顔を見せなくなって久しい中、MHR:Sにて上記の3種が登場しており、
- 刺花蜘蛛ラバラ・バリナ
- 次回作のMHWildsでも四文字別名モンスターが新登場。
ヤツカダキ亜種と同じく、鋏角種でありつつ「蜘蛛」の単語が四文字に導いた。
- 次回作のMHWildsでも四文字別名モンスターが新登場。
紅溶岩竜、黄金魚竜、白銀魚竜の5体が確認されている。- また、MHOでは言語が中国語(漢字)である関係上、漢字四文字の名前を持つモンスターが多数登場する他、
六文字の漢字で呼ばれるモンスターまで登場するが、
これらは別名ではなく名前そのものになるため上記の例には当たらないだろう。
- 白一角竜モノブロス亜種
- 小型モンスターしかいない翼竜種には別名が設定されていないが、
予測変換では「~翼竜」という彼らと関わりのありそうな言葉が表示される。
公式からの発表はないため、これらが翼竜種の別名だったのかは不明。- これらのモンスターも中文ロケール(繁体字版や簡体字版)では
上記のように「~翼竜」という漢字名が与えられている。リンク先を参照。
- これらのモンスターも中文ロケール(繁体字版や簡体字版)では
- モンスターの別名と異なりシステムに絡むモノでは無いが、特定の鉱石素材にも別名がある。
こちらはフレーバーテキストに記載があるのみで、NPCとの会話に登場する機会も無く如何せん影は薄い。
気になる方は「アイテム/鉱石」を参照の事。