モンスター/テトルー
Last-modified: 2024-08-30 (金) 01:15:29
- 種族
- 獣人種
- 別名
- 山猫族*1
- 英語表記
- Grimalkyne
- 登場作品
- MHWorld, MHW:I
- 生息地
- 古代樹の森, 大蟻塚の荒地, 陸珊瑚の台地, 瘴気の谷, 龍結晶の地, 渡りの凍て地, 導きの地
目次
生態・特徴
- 新大陸に住まう猫に似た獣人族。既知の獣人族であるアイルーとは近しい存在と考えられる。
体の大きさ、二足歩行可能な身体能力、言語による意思疎通といった特徴はアイルーに準じ、
自然豊かな環境下で生き抜くモンスターとしての知恵も持ち合わせるなど、知能にも優れる。
水に浸ることを嫌う傾向があり、水辺では植物で作った船を用いて移動する姿が見られる。
- 住む地域によって毛色がやや異なっており、それぞれが独自の部族を成して生活している。
古代樹の森であれば「森の虫かご族」、大蟻塚の荒地であれば「荒地のまもり族」など、
各部族には名前があり、それぞれに異なる特徴を有する。
彼らの生活圏にはそれを示す証拠として落書きなどの痕跡が残されるため、
それらを辿っていくことで彼らと遭遇することもできる。
- テトルーは人類とは異なる言語を用いるため、直接の会話は困難だが、
彼らの言葉を理解できるアイルーの協力・通訳があれば意思疎通を図ることができる。
余所者に対しては当初は警戒心を露わにするものの、
彼らに認められれば、親交の証として部族を象徴する道具を貰うこともできる。
協力関係になった部族のテトルーは、ハンターにとって頼れる存在となるだろう。
概要
- MHWorldにて初登場した獣人族。猫のような姿をしている。
メインシリーズにおいてはチャチャブー以来となる獣人種に分類される小型モンスターである。
ただし、一般的にフィールドに現れる小型モンスターとはやや異なる立ち位置となる。
- その姿はシリーズでお馴染みの猫型獣人族であるアイルーとよく似ている。
オトモアイルーによると、匂いもアイルーたちに近いとのこと。
腹部には肉球マークのような模様がある点も同じである。
イエネコと人間の中間のような姿をしているアイルーと比較すると
一回り小さい頭や長く尖っている耳など、山猫などを彷彿とさせる野性的な見た目になっている。
- 開発陣いわく「(オトモ)アイルーの原種のような存在」とのことで、
アイルーの祖先に当たる、あるいは祖先に近い形質を残した種族と示唆されている。
そうであるならアイルー系獣人族の「生きた化石」のような存在だと言えるだろう。
英語表記「Grimalkyne」も年を取った猫を意味する"Grimalkin"と
アイルーの英語表記である"Felyne"*2を連想させるものである。
- 大自然の中で生活しているものの、獣人種らしく言語によって会話を行う。
一部のアイルーであれば翻訳できるが、「アイルー語」とどのぐらい同一性があるのかは不明。
ハンターの耳では言語らしさを感じないのか、会話ウィンドウのセリフは「!!!」(日本語版)となる。
また、文字の読み書きも行えるのか一部のイベントクエストにおいてはテトルーが依頼を出した物もある*3。
- MHWorldでは野生のアイルー、メラルーは確認されていない。
作中で見掛けるアイルーは「新大陸古龍調査団」に属する猫ばかりであり、
新大陸に野生のアイルーが生息しているのかは現状不明となっている。
- 開発陣からはテトルーを指して「原獣人(原住人?)」と聞こえる言葉が発せられている。
MHWorld
- MHWorldでは探索時限定で彼らが住んでいるフィールドに残した痕跡を発見でき、
それを導蟲に覚えさせて辿ることで、彼らの居場所を突き止めることができる。
彼らの痕跡は肉球マークやテトルー自身の姿を模した絵といった落書きなど、
既存シリーズにおけるネコの巣に描かれていた絵を彷彿とさせるものもある。
- そうしてファーストコンタクトを図ることになるが、警戒心が強いのかすぐには受け入れられない。
古代樹の森に暮らすテトルーの場合はその場から逃走したテトルーを追跡し、
森の奥までひたすら追いかけっこをした後にようやく認められていた。
他部族の場合も、何らかのイベントを経て親交を深める事になる。
- 無事に彼らの信頼を得られると、親交の証として部族固有の道具を与えてくれる。
これらは「オトモ道具」として扱われ、オトモアイルーの行動に関わってくる。
オトモ道具を設定することで、従来作品におけるサポート行動のような恩恵を受けられる。
- また、一部のモンスターに通用する言葉を教えてくれる。
これによってモンスターを仲間にできる新システム「オトモダチ」にも絡む。
- 協力関係を結んだ部族のテトルーは、上記以外でもハンターに助太刀してくれる。
一般的な狩猟クエストで、特定の壁にテトルーが配置されるようになり、
ハンターが接近すると「テトルーのお助け声」が聞こえてくる。
- 「特定地点で乗り状態になる」事で「山猫族の大ツタホバク」が発動し、
どの部族でもテトルーがツタを投げつけてモンスターをツタ罠拘束状態にしてくれる。
お助けを受けるには乗り状態でテトルーの近くまで寄る必要があり、
罠が無効な古龍相手だと発動しないという制約はある。
しかし有効なモンスターに対しては非常に長いツタ罠の持続時間に加え、
罠が解けると同時にモンスターがダウンするため
総合的な拘束時間は状態異常・罠の効果時間として最長クラスのものになる。
ついでに言うなら、ニャーニャー言いながらツタ罠をひっぱってモンスターを押さえ付け
解除と同時に「チョウサ、がんばれ!(オトモによる翻訳)」と言い残し去ってゆくテトルー達は
とても頼もしく、かつ可愛いので、積極的に狙っていって欲しい。
- 「ツタで作った縄を使い、大勢で何かを引っ張る獣人」という光景は
アイルー達の採集クエスト(?)風景として、
ダイミョウザザミの生態ムービーで描写されたこともある。
地面に埋まったモノブロスの頭骨から角を切り出そうとしたアイルー達が
その下に隠れていたダイミョウザザミに引きずられてしまうというオチなのだが、
6人がかりでザザミを引き留められず、
縄を掴んだまま持ち上げられてしまった者もいるアイルーに対し、
テトルーは10人ほどで大型飛竜も拘束できる。
テトルーの体が凄い高密度大質量とかでない限り自前の捕獲技術や腕力もけっこう高いようだ。
- しかしながら彼らがいる場所は段差があれば御の字、
大抵の場合武器によっては乗りが難しい坂道か駆け上がる壁しかなく、場所によっては完全な平地。
そうなると能動的に乗りが狙える操虫棍等一部の武器がなければただの賑やかし要員でしかない。
単に近づくだけで古龍すら拘束してしまうガジャブーやボワボワに比べるとかなり心許ない。
ガジャブーの縄張りである龍結晶の地やボワボワの縄張りである渡りの凍て地にも出張してくる事が多いが、
上位互換である彼らの枠を潰してまで登場されると「頼むから帰ってくれ」と有難迷惑に思うハンターは多い。
- ソロプレイ限定ではあるが、フィールド内に現れたテトルーをPTに迎え入れることも可能。
途中でマルチプレイに移行した場合は強制的に離脱してしまうが、
PT参加時中は部族の特徴を反映したNPC名が表示される。
- 同行しているテトルーは種族ごとに対応するオトモ道具を使う事ができる。
森の虫かご族がオトモ道具Lv5以上で使用できるようになるシビレ罠設置を行うため、
少なくともオトモ道具Lv5以上の効果量はあるようである。
- 友好関係を結んだ部族は、「チョウサ(調査)に協力する」と約束してくれるからか、
普段その部族が住む場所とは異なるフィールドにも出現するようになる。
体験版当初は「未公開部族の代わりに配置しているだけか」と思われていたが、
製品版でも各エリアに出張してきてくれる正規の仕様であった。
二部族が同時に出現することもあるが、どちらか一方しかPTには加えられない。
マップから部族名と位置を確認できるので、好みの技を持つ部族に先に接触しよう。
- また、イベント限定だがテトルーはスリンガーに装填する捕獲用ネットで捕らえることができる。
これは「荒地のまもり族」との協力関係を築く過程で起こるもので、
はぐれてしまったテトルーを連れてきてほしいという依頼を受けた際、オトモからの提案
(テトルーは警戒心が強く、見知らぬ人間が近付いても逃げてしまう)で、
捕獲用ネットで捕まえて拉致部族の拠点に連れていくという、凄まじく強引な策をとることになる。
生態図鑑#13動画にてその様子を見られるが、あっさり捕まる姿はややシュール。
なお、このイベント以外ではテトルーを捕獲することはできない。
- 生態図鑑#13動画は発売前に公開されたため、テトルーも捕獲できるのかといった声や、
捕獲した後の扱い*4はどうなるのかといった話題が挙がっていた。
一方、βテスト版ではテトルーに捕獲ネットを当てても怯むだけで捕らえることはできなかった事や、
海外のプレイ動画では先述したイベントのラストシーンである
「まもり族のテトルーを捕らえてバウンティが達成される」場面、
及びそれについて巣に居るまもり族が感謝する場面が写されていたため、
バウンティの一環としてこのような特殊演出があり
いつでもテトルーが捕獲できるわけではないのでは、という予想も上がっていた。
実際は上述した通りである。
各部族について
- MHW(:I)で登場する部族、PTに加わる際のNPC名称、部族毎のオトモ道具などは下記の通り。
森の虫かご族
- 「古代樹の森」頂上付近に住む部族。英語表記は「Bugtrappers」。緑にも見える茶色の体毛が生えている。
虫かご作りが得意で、職人気質なテトルーが多い。
最初のフィールドに姿を見せるテトルーであり、長いことお世話になる部族と思われる。
友好関係を結ぶと、オトモアイルーにジャグラスとの話し方を教えてくれる。
出現率自体は他の部族と大差ないとみられるが、早めに友好関係を結べる関係上
他部族に先んじて様々なフィールドに姿を見せるようになるだろう。
- オトモ道具「あしどめの虫かご」は、閃光羽虫の入った閃光虫かごを設置できるという効果。
フィールド上の閃光羽虫同様、攻撃や○ボタンで閃光を放ってモンスターの閃光やられを狙えるようになる。
森の虫かご族の証とされる狩猟道具である。
- オトモはレベルが上がるとシビレ罠と同様の効果を持つ「痺れ虫かご」、
MHW:Iでは踏んだモンスターを怯ませやすい「地雷虫かご」など、
さらにモンスターの拘束に長けた虫かごを使用してくれる。
- 森の虫かご族に限らずテトルーなど調査を手伝ってくれる獣人族は
ぶつぶつ交換を行うと各種罠や粉塵、爆弾を利用してくれるようになる。
- オタカラ探しでは森の虫かご族の結婚式の慣わしで、
新郎新婦より幸せのお裾分けとして思い出の場所をたどることになる。
- しかし、10の謎解きを終えると最後にとんでもない事実が。
- ぶつぶつ交換の特産品は「蜻蛉フライ」。おそらくは蜻蛉の英名「dragonfly」に掛けたチョイスだろう。
古代樹の森で蜻蛉といえば環境生物のキザシヤンマ類が思い浮かぶが、まさか彼らを調理したものなのだろうか……?
荒地のまもり族
- 「大蟻塚の荒地」に住む部族。英語表記は「Protectors」。黒を基調とした体色はメラルーを彷彿とさせる。
対照的に首元と耳、口元、しっぽの末端は白く染まり、中々に愛嬌がある。
優しい者が多く、他者を守るために、我が身の危険を顧みない。
「まもりの大盾」は荒地のまもり族の魂といえるもの。
プレイヤーが訪れた時はモンスターに襲われてバラバラになってしまっており、
はぐれた仲間の捜索及び連れ戻しを依頼する。
絆が深まるとケストドンとの話し方をオトモに教えてくれる。
- オトモ道具「まもりの大盾」はオトモが盾を構え、モンスターの注意を引き受けるもの。
オトモに囮役として活躍してもらう際に使い道がある道具となっている。
ただし、必然的に頭部は狙いにくくなる。ガンナーやハンマー使いは要注意。
- オトモのレベルが上がるとモンスターを怯ませやすい「大盾バッシュ」、
MHW:Iではモンスターの攻撃を誘引するデコイ「大盾かかし」を使用するようになる。
- オタカラ探しでは大盾を作り上げた、とある男(雄猫?)の物語をたどることになる。
- ぶつぶつ交換の特産品は「黄金干物」。黄金魚の干物と見てまず間違いないだろう。
鑑賞目的で納品を依頼されることが多かった黄金魚が、ともすればハンターも美味しく頂けるアイテムになるとは、
なんだか干物なのに新鮮である。
台地のかなで族
- 「陸珊瑚の台地」に住む部族。陽気で、よく楽器を演奏する。
プレイヤーが訪れた時は近隣に出現したツィツィヤックに迷惑しており、
丁度討伐に向かおうとした所でプレイヤー達と出くわし、演奏によって興奮状態にあったため戦闘になる。
シャムオスと縁が深く、彼らの言葉をつかえるためか戦闘する時もシャムオスに騎乗している。
- オトモ道具「はげましの楽器」は用意した楽器にオトモが乗り、様々な音色を奏でるもの。
その音色によって攻撃力向上や耐性付加などを行うサポート要員として運用できる。
- オトモのレベル上昇に伴って「はげましボンゴ」でさらなる種類のバフをかけてくれる。
さらにMHW:Iでは、「ばくおんゴング」によりモンスターの動きを強制的に止められるようになった。
- オタカラ探しでは『伝説のライダー』なるテトルーの手記を辿ることになる。
- ぶつぶつ交換の特産品は「一角ウニ」。ウニといえば全身をくまなく覆うトゲが特徴だが、
ひょっとしてこのウニは一本しかトゲがないのだろうか。
谷のぶんどり族
- 「瘴気の谷」に住む部族。
下層に住んでいるが、慢性的な食料不足に悩まされている。
発見当初はハンターを警戒しており、近づいても逃げられてしまうが、
食料を与えることで警戒を解き、以降の調査に協力してくれるようになる。
また、ギルオスとの話し方を教えてもらえる。
- オトモ道具「ぶんどり刀」はぶんどりで素材を入手できる他、
オトモは高レベルになれば落し物を誘発させる攻撃が可能となる。
素材集め、特に数が必要な素材を集める際には重宝する上、たまに逆鱗や宝玉もぶんどってくれる。
- オトモとして同伴するギルオスは麻痺攻撃を使うため、上記3種に比べると大型との戦闘でも役立つ。
MHW:Iから追加されたオトモ道具の「おいはぎ連撃」も
武器の状態異常値を蓄積できるため、何かと状態異常に縁のある一族である。
- MHW:Iでは各地の獣人族の生態調査の一環として観察キットを使い、
特定の時間帯や気候で現れる獣人族を撮影する要素がある。
谷のぶんどり族にも、エリア12等の酸の海で釣りをしているテトルーを撮影する機会があり、
小金魚を釣っているテトルーを見られるのだが…?
- オタカラ探しでは『ぶんどり王』の遺産を探すことになる。
どうやらぶんどり族の間では伝説となっており、実在すら半信半疑のようだ。
- ぶつぶつ交換で入手できる特産品は「骨虫蒸し」。
人間の感覚だと現地で採れる果実などのほうが食べやすそうにも思えるが、
虫かご族の蜻蛉フライのように、テトルーにとって昆虫食は一般的な食文化のようだ。
なお、瘴気の谷のモデルとなっている鯨骨生物群においても「骨食海洋虫」と呼ばれる虫状の生物が見られる。
このアイテムから思わず連想してしまった諸兄も多いだろう。
アレを食べるのだろうか…?
その他
- 龍結晶の地にもテトルーは生息しているが、ここに巣は作っていないようだ。
代わりなのか、ガジャブーがこの地をテリトリーとしている。
また同様に、渡りの凍て地、導きの地でも存在を確認出来るものの、巣は確認出来ない。
渡りの凍て地はボワボワがテリトリーとしているが、導きの地ではどの獣人族も巣の存在を確認出来ない。
どちらも明らかに海を隔てているがどうやって渡ってくるのだろうか…
余談
- 「現地でハンターに味方してくれる友好的な獣人族」という括りで言えば、
MHFにて登場していたウルキーという先例が挙げられる。
あちらとは違い、ファーストコンタクトから友好関係に至るまでの過程は設定だけに留まらず、
実際にプレイヤーハンター自身がオトモを介して接触を図ることになる。
- ウルキーはプレイヤーと敵対することがない、こちらの攻撃が当たるがダメージは入らない、
モンスターの素材を置いていってくれる……といった仕様になっている。
なお協力関係を結ぶ前のテトルーについては近付くと逃げるか、
騎乗したモンスターとの戦闘になる(モンスターを討伐するとやはり逃走する)など、
今までの獣人族と比べてモンスターよりもNPCに近い存在であると言える。
素材
- 基本的にハンターに味方してくれるNPCであり、攻撃は効かない。
故に彼ら自身からは、他作品にて敵として登場した際のアイルーのように素材を得ることはできない様子。
関連項目
モンスター/アイルー
オトモ/オトモダチ
シリーズ/モンスターハンター:ワールド