モンスター/ロアルドロス亜種

Last-modified: 2024-03-26 (火) 08:15:48
種族
海竜種(海竜目 海竜亜目 綿毛竜下目 ロアル科)
別名
紫水獣(しすいじゅう)
英語表記
Purple Ludroth
危険度
MH3G:★3, MHP3:★5
登場作品
MHP3, MH3G, MHST, MHST2, MHXR
狩猟地
孤島, 水没林(MHP3), 渓流(MH3G), モガの森

目次

生態・特徴

体内に強い毒素を持つ水獣ロアルドロスの亜種
毒の影響によって鬣を中心に身体が紫色に変色しており、その外見から《紫水獣》とも呼ばれる。
しかし、毒の影響を免れた一部の鱗は美しい乳白色をしており、特に綺麗な物は宝飾品として取引される。
通常種と同じく水源の豊富な地域に生息するが、水中よりも浅瀬での活動を好む。
そのため水に飛び込むよりも、滝に打たれる等して鬣に水を吸収させることで疲労を癒やす場合が多い。
通常種と比べて強靭な個体が多く、狩猟には厳しい制限が設けられている。
鬣に蓄えられた水には毒が混ざり、それを辺りに撒き散らすことで外敵を退けようとする。
このため、ロアルドロス亜種が出現した地域の川の下流では、
水が紫色に変色するという不気味な現象が確認されることがある。
口から吐き出す粘液や爪にも毒を含んでおり、これらの攻撃を受けると危険。
特に強力な個体が吐き出す毒は、
僅かに浴びただけでも瞬く間に獲物の体力を奪い尽くすほど強烈なので要注意。
毒々しい色合いの外皮だが、通常種以上の弾力性や柔軟性を有しており、
防具などに利用すれば快適な着心地と確かな防御力を両立させる事ができる。
また、紫水獣の保有する毒は少量であれば薬になるといわれており、
武器の素材としての需要だけでなく、劇薬としての研究も盛んにおこなわれている。

概要

  • MHP3から登場した、水獣ロアルドロス亜種
    別名の「紫水獣」の読み方は、「むらさきすいじゅう」でなく「しすいじゅう」。
    海綿質の襟巻が紫色をしており、は赤色での色は白と、かなり不自然な体色をしているが、
    正面から見ると大輪の花のようにも見える。
    • 通常種のあだ名が「ポンデライ○ン」であるため、
      こちらは「紫芋ポンデラ○オン」、「苺味ポンデライオ○」と呼ばれている。
  • 体内でを生成し、それが体中に染み込んでいるせいか体中が紫色に染まっている。
    特にスポンジ状の襟巻器官には水分と共に毒が溶けだしており、
    上体を起こしてからの倒れ込み動作で生じる水飛沫には毒が含まれている。
    もちろん通常種の水弾のように毒液を吐き出してくるが、
    粘液弾攻撃を使うことは無く、同じモーションで吐き出す毒弾は着弾後すぐに消滅する。
    • 通常種は狂走エキスの存在からゲリョスの後釜とされていたが、
      亜種の場合は毒を吐く特性、通常種と同じパニック走行が合わさったことで、
      ますますゲリョスっぽくなったモンスターといえる。
  • 獣竜種のように後退しながらこちらに振り向いてくることがある。
    使用頻度はそこまで高くはないが、溜め攻撃を主体とする大剣やハンマーは
    これで攻撃しようとする箇所をずらされてしまうことがある。
    この動きは、後にMHXに登場するタマミツネにも受け継がれた。
  • ドドブランゴ亜種アグナコトル亜種同様、親玉はいるのに子分が同一フィールド内にいない。
    上記2頭と異なり生息域自体は通常種から変わっていないが、やはり毒を持つ特性上
    そう簡単に適応はできないということだろうか。
  • P3でも3Gでも基本的に上位以降の登場……なのだが、
    3Gにおいてはどういうわけか港★2の闘技大会で登場している。
    参加条件もHR1から可であり、ステータスも低く正真正銘の下位個体となっている。
    基本的に亜種モンスターは上位以降からの登場となったP3以降では非常に珍しい例である。
    ギルドはどこからこの個体を調達してきたのだろうか……。

MHP3

  • MHP3では水中戦がオミットされてしまったため陸上戦のみだが、そこそこの戦闘能力がある。
    後に発売された新作で水中戦が復活した場合、水中ではどういう動きを見せるのか気になるところだったが、
    実際のところは後述のMH3G参照。
    • そもそも水中で毒なんか吐いた日には、水が毒水になって大変なことになりそうである。
      なお、亜種の登場クエストでの依頼人のコメントから、
      水の色が変わるほどの毒を出していることが確認できる。

MH3G

  • MH3Gでも続投。これまで出現しなかった渓流にも登場するようになった。
    また、村上位昇格試験の試験官としても登場し、
    MH3G村クエストでは初となる渓流でのクエストの相手という大役を務めている。
    渓流と海竜種の組み合わせはロアルドロス亜種が初となるが、
    後のMHXでは通常種、タマミツネ、ラギアクルスなども登場するようになった。
    • 通常種とは異なり水中よりも水源の豊富な浅瀬を好み、水中には一切潜らない
      さすがに水の色が変わってしまう程の猛毒を含んで水中戦をやるのはマズいと判断されたのか?
      水中にいるだけでハンターが毒になっては堪らないので、仕方ないだろう。
    • ただ、MHSTではナウパカ島の沖合の海を泳いでいることがあるため、
      通常種と同様遊泳能力自体は持っている模様。
  • かといって陸上戦に特化しているわけでも無く、通常種よりタックルが遅かったりする。
    さらに言えば、通常種と比べ若干怒りにくく、怒り時の速度上昇度合いも低めである。
    つまり、通常種がMH3基準ならば、亜種はMHP3基準のままコピー&ペーストされた仕様となっている。
    そのおかげなのか、水中戦の苦手な人にとっては通常種より戦いやすいかもしれない。
  • しかし、G級では毒液ブレスの一部が猛毒に強化されているので注意。
    毒液の猛毒化以外にも、G級の個体は疲労時に閃光玉で視力を一時的に奪われても、
    噛み付きや後退、前進などを引っ切り無しに繰り返してそれなりに暴れるようになったり、
    エリア移動直前に閃光玉を炸裂させても強引にそのまま歩き去ってエリア移動してしまうなど、
    通常種にはない行動パターンが幾つか存在する。
    おそらくハメ対策だと思われるが、前者はともかく後者に関しては、
    いくらなんでも不自然すぎると感じたプレイヤーも多いのではなかろうか。
  • また、動きはかなり遅くなっているが一発は通常種より格段に重いので確実な回避・ガードを心掛けたい。
    通常種の必殺技ともいえる飛び込みタックルの使用頻度も上昇しており、転がり攻撃と大差がない。
    通常種の異常とも言える攻撃速度は失われているが、リーチが非常に長いのは相変わらずなので注意しよう。

派生作品

MHXR

  • 初期の頃から☆4襲来クエストに登場している。
    属性は通常種同様
    メインシリーズ同様、毒にさえ注意しておけば通常種と特に変わらない。
    装備面では、モンスターへ毒を与えるという割と希少な武技を持つ大剣や、
    水の技玉1・水属性攻撃+50の胴、水の技玉2・水属性攻撃+30の腕あたりが目玉か。
  • 後には☆5強襲クエストの鋼膜個体も登場。
    鋼膜個体戦のセオリーにさえ気をつけていけば特段の脅威とはならないだろう。
    こちらの防具にはセルレギオスへの対策スキルが付くものがある。
  • 更に、二頭クエストの「強襲!イビルジョー&ロアルドロス亜種」も存在する。
    暴食の権化とセットにされてしまったロアルドロス亜種の心境や如何に。
    長期戦になりやすい二頭クエストでは毒が普段以上に重くのしかかってくるため、
    画面外からの毒ブレスによる不意打ちを防ぐためにも、
    まずはロアルドロス亜種の方を先に倒すといいだろう。

MHST

  • 通常種(とルドロス)と共にこの舞台にも参戦。オトモンにもできる。
    野生個体はナウパカ島のにくきゅうビーチとその道中に出現する。
    通常種同様麻痺状態にして討伐すると帰巣しやすい。
  • 行動パターンは通常種と同じく基本はパワー攻撃、特技を使った次のターンにテクニック攻撃となっており、
    その時に合わせた攻撃で攻めればいい。
    技名が「毒びたし」、「毒水弾」と見るからに毒の効果があるものになっているので
    毒対策を用意すればより戦いやすくなるだろう。
    • ナビルーは「攻撃もパワフルだぞ!」と説明するものの、実際にはパワー攻撃は殆ど使わない。
      ひたすら毒を狙ってくるルーチンの都合上、通常攻撃は「特技を使った次のターン」ばかりなのである。
  • こっちでもルドロスと一緒に出てこないが、
    どういうわけか、時々ドスジャギィとタッグで出現する事がある。何か繋がりでもあるのだろうか?

オトモン

  • ステータスは通常種とどっこいで、加入させられる時点では物足りなさがちらつく。
    野生個体が使ってきた毒びたしと毒水弾は健在で、さらに速攻【水】による水属性強化がある事から
    毒と水に重点をおいた育成と運用をさせたい。
    ただし毒チェイサーを覚えないのでそこは持っているオトモンをパーティに入れたいところ。
    • 毒水弾が固有遺伝子に設定されているため、他のオトモンに伝承可能。
      安定したノータイプ水技の一つであるだけでなく伝承の儀のコンボ狙いにも便利。
  • レベルアップを重ねると最後に根性猛毒水弾という技を覚えるが、
    どういう訳か異様にハイリスクハイリターンな技となっている。
    なんと使っただけで自らのHPが一瞬にして1になるが、
    その威力たるや自身の絆技に迫るほどの大火力であり、
    しかも耐性が無い限り猛毒を負わせる事ができる。
    あまつさえ消費する絆ゲージも安く、玉砕覚悟であれば連射すら可能。
    リスクを逆手に取って底力や回避本能などのスキルをいっぺんに発動させる事も可能であり、
    この技の使用に特化したスキル構成にすればMHST最強の水属性アタッカーと化す。
    本作では水属性が得意なオトモンは少なく、通信対戦で対策を取られにくいため、
    そう言う意味でも一考の余地がある運用法と言える。
    一方で、この技が存在するが故にストーリー攻略には向かないオトモンでもある。
  • ライドアクションと絆技は通常種と同じだが、絆技の追加効果が毒になっている。

MHST2

  • 通常種(とルドロス)と共に続投。オトモンにも相変わらずできる。
    野生の個体はラムル地方のサドナ荒野やポモレ花園にいる。
    戦闘では通常時はパワーを、怒り時はテクニックを繰り出してくる。
    ちなみに火属性のガンランスで頭部を破壊すると帰巣しやすくなる。
    • なおラムル地方は砂漠地帯なのだが、本種がいるのは水辺付近やオアシスである。
      それでもモンスターの巣に現れた時の違和感は大きいが……。

オトモン

  • 水属性パワータイプとなっており同じ組み合わせのライバルはロアルドロスしかいないが、
    根性猛毒水弾のような破壊力のあるスキルは覚えないため、前作のような活躍は難しいか。
    しかし、水属性+毒付与の攻撃スキルを複数習得できるのは変わらず、今回はその全てが伝承可能となっている。
    同じ遺伝子を持つオトモンは追加コンテンツ以外では存在しないため、
    水属性のオトモンを作るのならまずお世話になるだろう。
  • アクティブスキルは毒液遺伝子【中】の「ポイゾネーター」、
    毒遺伝子【大】の「ポイズンハザード」、そして猛毒遺伝子【中】の「ハイポイゾネーター」を持つ。
    • ポイゾネーターはパワー攻撃で単体に水属性小ダメージを与え、低確率で毒状態にする。
      正直、下記のハイポイゾネーターの完全下位互換の技で劇的に絆消費に差があるわけでもないので、
      自分でこの技を使わないように忘れさせた方がいいとまで言える。
    • ポイズンハザードはパワー攻撃で単体に水属性中ダメージを与え、
      低確率で毒を付与し、雷防御力・素早さをダウンさせる。
    • 目玉はなんといってもレベル20で解禁されるハイポイゾネーター
      水属性中ダメージのパワータイプ単体攻撃で、高確率で猛毒付与する追加効果も持つ。
      充分な威力に強力な追加効果を持っていながら消費絆ゲージは重くもない14
      という水属性パワータイプ最高峰の攻撃スキルとなっている。
      • 最高峰だけあってエフェクトもなかなかに豪華で、
        「口元が紫色の眩い輝きを放ったのちに鮮やかな蛍光パープルの水弾を発射する」というもの。
        強力な水属性オトモンを求めるとおそらくタマミツネか天眼タマミツネに行き着くだろうが、
        それらとの相性も抜群である。
  • ライドアクションと絆技は通常種と同じだが、絆技の追加効果が毒になっている。
    ダブル絆技の並走で地面を泳ぐのも同様。

余談

  • その紫ともピンクともとれる独特の体色から雌のイメージを持たれそうだが、
    そもそもロアルドロスは雄しかいない
    通常種にはない性質のため、ギギネブラ亜種のように偶発的に生まれた突然変異体なのかもしれない。
    そのためなのか、ロアルドロス亜種は存在するのに、その雌であるルドロス亜種は存在しない。
    普通の黄緑色をしたルドロス達の群れの中に体色のド派手なロアルドロス亜種がいるだけで、
    何とも違和感が感じられる。もっとも、ルドロス亜種が居たとしても異様な光景になってしまうが。
    また、ロアルドロスには繁殖中の雌に鬣を使って水分補給させる習性があるが、
    亜種のそれには毒が含まれているため、通常のルドロス相手に繁殖ができるかどうかは疑問である。
    さらに、MH3Gでは主に渓流に出現するようになったが、
    MH3Gの段階では、渓流には同種の雌であるルドロスは1頭たりとも生息していなかった(後にMHXで出現する)。
    こうした事例を踏まえると、やはり亜種は突然変異体なのだろうか?本当に謎は深まるばかりである。
    • 余談だが、三毛猫は伴性遺伝のため、産まれてくる殆どの個体が雌であり、雄は極稀にしか産まれない。
      これと同じ原理が働いていると仮定すれば、
      ロアルドロス亜種に雄しか存在しないのもあながち不自然なことではない。
  • 前述の通り、「ルドロス亜種」と呼べるようなモンスターは少なくとも現段階では確認されていないが、
    ロアルドロス亜種の英語表記は『Purple Ludroth』であり、
    字面だけならルドロス亜種のように見えなくもないものになっている。

素材

  • メインシリーズのロアルドロス亜種は、上位以上のクエストにしか登場していないため、
    通常種と共通する一部の素材を除けばほとんど上位素材もしくはG級素材である。
海綿質の紫皮
ロアルドロス亜種から剥ぎ取られた弾力性のある皮。
通常種のそれとは違い毒素を含んでいる場合が多く、その影響で紫色に変色している。
より厚く、より強い毒素を含んだものは「海綿質の紫厚皮」と呼ばれる。
海綿質の紫厚皮は素材としては最高級だが、その分厚さと毒の影響が強すぎるためか、
ぞっとするほど禍々しいという。
MHSTでは下位素材のレア枠がこれになっており、上位個体の方からは「海綿質の紫上皮」が採れることがある。
毒素が多いほど、濃い紫色になるという。
紫水獣の上鱗
乳白色が美しく光るロアルドロス亜種の鱗。
藻が付着したり毒の影響を受けたりといった要因で変色してしまう事もあるが、
一切の汚れも見られないものは宝飾品としての価値がつく場合もあるほどの人気の逸品。
より分厚く発達したものは「紫水獣の厚鱗」と呼ばれ、美しさと強度を兼ね備えた防具素材として重宝される。
MHSTでは「紫水獣の鱗」が採れる。
紫水獣の鋭爪
ロアルドロス亜種の四肢に生える赤色の爪。
攻撃用というより移動用に発達したものだが、その鋭さと毒性から武器としても充分な力を発揮する。
特に強力な個体からはより分厚さと鋭さを増した「紫水獣の剛爪」が入手できる場合もある。
紫水獣の剛爪はあまりの強靭さと毒性の強さから非常に危険性が高く、
単なる移動に巻き込まれただけでも重傷となり得るほど。
因みにロアルドロス亜種の爪は通常種のそれとは違って捕獲報酬では手に入らないので要注意。
MHSTでは「紫水獣の爪」が採れる。高い汎用性を持つという。
MHXRに登場する鋼膜個体の物は「鋼爪」と呼ばれる。
紫水獣の皮
ロアルドロス亜種の皮。
MHXRで追加された固有素材。鋼膜個体の物は「鋼皮」と呼ばれる。
前述の海綿質の紫皮と思われるが、海綿質の紫皮とは別の素材として扱われる。
紫水獣の骨
ロアルドロス亜種の骨。
MHXRで追加された固有素材。
鋼膜個体の物は「鋼骨」と呼ばれる。
紫水獣の鋼水冷玉
鋼膜個体のロアルドロス亜種が持つ玉石。
MHXRで追加された固有素材。

関連項目

モンスター/ロアルドロス
武器/ルドロス武器
防具/ルドロスシリーズ
クエスト/その水、猛毒につき - MHP3で、条件さえ整えば下位ハンターでもロアルドロス亜種に挑める唯一のクエスト。