- 種族
- 牙獣種(尖爪目 堅歯亜目 鋭牙上科 ブランゴ科)
- 別名
- 砂獅子(すなじし)
- 英語表記
- Copper Blangonga
- 登場作品
- MHP2G
- 狩猟地
- 砂漠, 旧砂漠
目次
生態・特徴
- 焦げ茶色の体毛に包まれた、雪獅子ドドブランゴの亜種。
ハンターズギルドでは《砂獅子》と通称している。
- 砂漠地帯に単独で生息しており、以前から目撃情報もいくつかあった。
また、ドドブランゴは十分乾燥地に適応できる能力があると提唱した学者も存在していた。
しかし、「砂漠にドドブランゴが生息できるはずがない」と誰も取り合わず、
結局ハンターズギルドが正式に狩猟依頼を受領するまで、噂にすらなることはなかった。
単独生活を送る理由は砂漠に適応できるブランゴがいないためであるという説や、
部下を従える必要がないほど強い個体であるという説がある。
- 通常種を上回る運動能力を持ち、自分とほぼ同じ大きさの大岩を軽々と持ち上げ、
それを獲物目掛けて投げ飛ばすほどの剛腕の持ち主。
屈強な肉体を活かした力技を得意とし、興奮時には通常種を凌駕するほどの怪力を発揮する。
また、身体を覆う剛毛や尻尾は岩石に匹敵する強度を誇り、
生半可な切れ味の刃物なら弾き返してしまうほどに丈夫である。
- 素材の強度は丁寧に織り込みながら加工する事でさらに増強され、
その性質を応用すれば従来以上の強力な武具の生産も可能となる。
ただし予想外なまでの性能の高さ故に扱いは難しく、使いこなせるだけの実力を要求されるという。
- 公式に確認されてからまだ日が浅く、詳しい研究はあまり進んでいない。
また、戦闘能力もかなり高いため、現在は一部地域のG級ハンターのみが狩猟を許可されている。
概要
- MHP2Gにて登場した、雪獅子ドドブランゴの亜種。
雪山に生息する通常種に対して、亜種は砂漠という真逆の環境に生息している。- MHP2Gで初登場の、ババコンガ、ダイミョウザザミ、ショウグンギザミの亜種は、
いずれも生息区域が通常種と被っており、更に世界観を掘り下げると、
通常種が変異しただけという事実にぶち当たる。
そのため生息区域のみならず、攻撃パターンや属性まで全くの別物と化しているドドブランゴ亜種は、
当時は中々に斬新な存在として注目を集めていた。
- MHP2Gで初登場の、ババコンガ、ダイミョウザザミ、ショウグンギザミの亜種は、
- 色こそ茶色だが、別称は他の多くの種のように色+別称とはならず、『砂獅子』となった。
地形を利用した攻撃は健在だが、残念ながらブランゴは砂漠に生息していないため
部下を呼ぶことができなくなっている。
一匹狼ならぬ一匹獅子。ぼっちとか言わない
また、MHP2Gにて初登場した同期の亜種とは異なり、
攻撃ルーチンや性能、弱点まで大きく変化している。
細かい部分を挙げると、通常種と違ってペイントボール等によるマーキングを剥がす行為も行わない。
単純な見た目だけでも「頭が禿げてない」「顔の模様が明らかに異なる」などの
外見的差異(形状は変わらないが)が挙げられる。
ここまで生態の異なる亜種も珍しく、「別種であると考えられる」とするテキストもちらほら。
- ドドブランゴにはMH2とMHP2では亜種が確認されていなかったため、
その当時はモーションが比較的似ているラージャンが「ドドブランゴ亜種」との別称で呼ばれていたりしたこともある。
しかし下半身の模様が怒り時のラージャンに酷似していたり、
弱点属性もラージャンと共通するといったことから、
本当に種としての近縁性はある…のかもしれない。
実際に、ドドブランゴ亜種の素材を用いた武器は、最終強化でラージャンの素材を必要とすることも多い。- 最新の研究発表によると尖爪目堅歯亜目までは共通すると考えられており、
「(現在発見されている)牙獣種の中では最も近い」と目されている模様。
ただしコンガ科や後に確認されたガランゴルム科も同じ関係であり、
ブランゴ科が特別近いという訳ではないらしい。
- 最新の研究発表によると尖爪目堅歯亜目までは共通すると考えられており、
戦闘能力
- 通常種から変化した攻撃としては、ブレスが砂ブレスとなったり、
岩飛ばしならぬ岩投げを使用するようになった。- 通常種では雪だるま効果+ダメージの雪ブレスであったが、
亜種の砂ブレスはダメージこそ無いが当たれば一撃で気絶する。
しかしその性質上、気絶無効を発動させていれば、ブレス中に真正面から一方的に攻撃を加えられる。- ちなみにドドブランゴ亜種討伐訓練において、
双剣を選択すると気絶無効が発動する防具を貸し出される。
- ちなみにドドブランゴ亜種討伐訓練において、
- 岩投げはティガレックスなどの岩飛ばしとは異なり、本当に投げる。
ジャンプして高空から岩を投げつけるのである。
地面に激突して砕けた岩の破片にも攻撃判定があるため、油断は禁物。
- 通常種では雪だるま効果+ダメージの雪ブレスであったが、
- 更に、潜ったと思ったら地面の下から岩ごと大ジャンプして投げつけることもある。
また、通常種と同じく地面からすくい上げるモーションもあるほか、
複数の小さい石を放射状に飛ばすパターンもある。
- どうしたことか尻、というより後脚が青系に変色していて堅い。
尻尾を切ろうとして攻撃が後脚にそれた場合は虚しく弾かれるハメになるだろう。
逆に、それると手応えがないので尻尾に当たったかどうかがわかりやすいと考えることもできる。- このため、通常種で有効だった後ろ脚狙いで転倒を狙う戦法は通じにくくなっている。
幸いにも攻撃の後隙はあるので、相変わらず柔らかい前脚や頭、尻尾を攻撃していこう。
- このため、通常種で有効だった後ろ脚狙いで転倒を狙う戦法は通じにくくなっている。
- 牙を折られると咆哮に全く迫力がなくなるへたれ設定は通常種と共通だが、
通常種の牙は火属性でしか破壊できなかったのに対しこちらは氷属性が必須となっている。
余談
- 英語で亜種の部分に相当する「Copper(コッパーあるいはカッパー)」は銅の事。
銅獅子ドウブランゴ。
銅と言えば「ブロンズ(bronze)」と呼ぶ印象が強いが、それは青銅の意味する言葉である。- ちなみに、後年の作品でCopperを冠する生物として環境生物のカッパーカラッパが登場した。
- 移植版のMHP2G for iOSではターゲットカメラ内で固有アイコンを貰えたが、
残念なことに禿げ上がっていないはずの頭が群青色に塗られてしまっている。
マグニチュードを意識しすぎたか…。
胴が白色で地続きに塗られている通常種からの変更点として、上半身と下半身はそれぞれ茶色と群青色に、
しっかり塗り分けされており、ただの色変えの手抜きというわけではなさそうなのだが…。
グラフィックに変更があった亜種として、当時は珍しがられていた点だけに
同情するハンターもいたとかいなかったとか。
マイナーモンスター筆頭
- ドドブランゴ亜種は、全モンスター中でもトップクラスに影が薄いとよく言われる。
根拠として主に、現状では2008年発売のMHP2Gにしか登場しておらず、
上述のように「通常種とは真逆の環境に生息する亜種」という当初からすれば衝撃的であった生態も、
MHP3以降は特に珍しいことでもなくなっていることが挙げられている。- これは通常種の方もいまいち登場作品に恵まれていないと言う点も大きいと思われる。
何せメインシリーズでは通常種もMH2系列とMHX系列(こちらはよりによって亜種が一体もいない)のみの登場であり、
派生作品に目を向けてもMHFやアイルー村Gに留まってしまっているのだ。
「通常種がいないのに亜種だけ登場している」と言うパターンは今のところ一切ない(特殊個体なら一応あるが)ため、
通常種の登場が少なければ必然的に亜種の登場も大きく減ってしまうことになる。
なお、これはギギネブラ亜種やザボアザギル亜種などにも同じことが言える。
- MH4シリーズの素材交換にも未登場。
因みに、通常種の素材も上位のモノしか登場していない。
ショウグンギザミ亜種が温かい目で見ている
- これは通常種の方もいまいち登場作品に恵まれていないと言う点も大きいと思われる。
- メインシリーズではほとんど登場できず影が薄くても、
スピンオフ作品や後述のノベル版や漫画版などを含むメディアミックス作品などにまで目を向けてみれば
実はそれなりに出番があるというモンスターもいる。
しかし、ドドブランゴ亜種の場合はそのような作品にまで目を向けても極端すぎるほど出番が無い。- ノベル版第三弾は特別編を含む全編がMHP2Gを主体とした物語になっており、
パッケージモンスターのナルガクルガはもちろん、
MHFから参入したヒプノックやヴォルガノス、新規参入の亜種モンスター、
さらにはラスボスのウカムルバスまで、MHP2G初登場となるモンスターはほぼ総出演となった。
また、ドドブランゴ通常種も登場しており、ハンター達と激闘を繰り広げて大きな見せ場を作っている。
そんな中、何故かドドブランゴ亜種だけは一瞬たりとも登場していないという、
非常に不憫な立ち位置となってしまった。
一応、砂獅子の素材から作られる武具は登場しているが…それが救いと言えるのかは微妙なところ。
- 部分的にMHP2Gの要素が残るノベル版第4弾と山本普氏の漫画版、
氷上彗一氏によるEPISODE novel、布施龍太氏による漫画版、
とまで範囲を広げても出てこないこの影の薄さ。
クイーンランゴスタですら出演しているというのに……
- ノベル版第三弾は特別編を含む全編がMHP2Gを主体とした物語になっており、
- こうした要因から、近年では「モンハンで最も忘れ去られたモンスターは誰か?」
という話題が出た際には必ずと言っていいほど名前が挙がり、
むしろ「マイナーモンスター」と言う方面では逆に有名になっていると言う妙なことが起きている。
「最も忘れ去られたマイナーなモンスターとして有名」とは一体……
「あきらかにムジュンしています!」
- とはいえ、上記の要因の内のいくつかはドドブランゴ亜種のみの話ではない。
亜種に限定して見ていくと、MHP2G以降のG級作品で初登場し、
その後の作品で再登場できたのはダイミョウザザミ亜種、ババコンガ亜種、ジンオウガ亜種くらいである。
またMHP3で初登場した面々についても、
MH4以降に復活できたのはMH3Gで唯一続投されなかったティガレックス亜種に限られる。- 素材交換についても、ネブラ科や緑迅竜など他に対象外となっているモンスターはいるため、
ドドブランゴ亜種だけハブられた訳では無い。だから良いかと言われたら答えはNoだが。
- 素材交換についても、ネブラ科や緑迅竜など他に対象外となっているモンスターはいるため、
- マイナーだの影が薄いだのと散々な言われ様の砂獅子だが、MHP2G当時の太刀使いとハンマー使いにとっては話が別である。
というのも、ドドブランゴ亜種の素材を使った武器は会心率がマイナスの代わりにトップクラスの攻撃力を誇り、
斬れ味に紫ゲージが出るなどかなり強力で、会心率を補うことも可能であるため、
特に太刀とハンマーには使用者が多かったからである。
両者は共に武器スロット1を持つためにカイザミテンプレで見切り+3にできることもプラス要素。
その他、ラオートの装備にも特徴的なブランゴZ頭が鉄板だったため、こちらで覚えている人もいるかもしれない。
- そんなこんなで行われたMH20周年企画のモンスター総選挙では、全229種中216位であった。
決して良い順位とは言い難いが、現代でも存在を忘れていないハンターが居てくれたという事実が証明された。
当然これより下の順位のモンスターもいるということであり、
特に最下位となった2頭が散々嘲られたのは言うまでも無い
素材
- 砂獅子の重牙
- 驚異的な鋭さと砂漠を生き抜く強さを持つ、ドドブランゴ亜種の牙。
破壊には火の属性を要する通常種の牙に対し、
こちらも力ずくでは折れず、氷の属性を叩き込む必要がある。
- 砂獅子の豪剛毛
- 熱を分散させる特性を持つ、ドドブランゴ亜種の体毛。
過酷な環境に適応した結果、通常種以上に高い硬度を誇る。
- 砂獅子の靭尾
- ドドブランゴ亜種の尻尾。
通常種の尻尾とは逆に岩石のように堅いが、同じ要領で切断することができる。
関連項目
モンスター/ドドブランゴ
武器/ブランゴ武器 - ドドブランゴ亜種素材を用いた武器へのリンクあり。
防具/ブランゴシリーズ - ドドブランゴ亜種素材のブランゴZシリーズについての記載あり。
モンスター/ベリオロス亜種 - 通常種は寒冷地に、亜種は砂漠(砂原)に生息するという点が本種と共通している。
モンスター/ザボアザギル亜種 - 同上。こちらの場合、通常種は氷海、亜種はデデ砂漠(旧砂漠)に生息。