◆忍◆ ニンジャ名鑑#356 【ミュルミドン】 ◆殺◆
ソウカイヤのアサルトニンジャ。身につけたニンジャアーマーと同一のクラフトマンによって製作されたハイ・テック装甲モーターサイクルにまたがり、人車一体の攻撃を繰り出す。
登場エピソード
「奴等の死に様はモニタリングしておった……腰抜けが何匹死のうがどうでもよし! だが貴様は逃げおおせる事はできん。ソウカイヤに楯突く行為が如何なる罪を招くか、貴様はこれから知ることになる」
人物
- ソウカイヤの強襲ニンジャ。
- 自身に与えられた任務をストイックに遂行する有能な戦士。実力不足の仲間を「腰抜け」と切って捨てるなど、カラテを重んじる厳格な性格の持ち主でもある。
- 「シックスゲイツの六人」やドミナントらと並んで、初期のソウカイヤの人材の充実ぶりを示すニンジャといえよう。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】にて、ヤブサメ・ニンジャクランのソウル憑依者であることと、ゲイトキーパーの直属として鍛えられた精鋭であることが明かされた。
- 彼の来歴については上記の記事に詳しい。
- 彼の来歴については上記の記事に詳しい。
- 物理書籍版にて初公開されたエピソードに登場するニンジャだが、実はそれに先んじてNJSLYRBATTLEに登場していた。
- オーディオドラマ、アニメイシヨンでの担当声優は下山吉光=サン。
- 余談ながら、声が付いたことによりニンジャネームの発音が「ミュル(↑)ミドン(↓)」であることが判明した。
外見
- 自身が乗るモーターサイクルと同じ設計者によって製作された、流体力学に則った形状の白い装甲型ニンジャ装束を身に纏う。
- 装束の肩アーマー部にはクロスカタナのエンブレムが彫り込まれている。
- モーターサイクルを駆る姿は、この装束に加えてぴったりと車体に身体を添わせる騎乗スタイルにより、一見すると無人のまま走行しているかのように見える。
- 上記の外見設定をもとに、各コミカライズやアニメイシヨンでは、公式が重点する「多様性」を体現するかのようなデザイン展開が行われている。
- ミュルミドンの最初のメディアミックスへの登場となった、さおとめあげは=センセイによるコミカライズ「ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ」では、サドル側に豊満な美女、ハンドル側にギャグボールを噛ませた美少年を融合させた、異形極まりないモーターサイクルのようなナニカを駆っている。
- しかも美少年側はミュルミドンに抱きつくような形となっており、文字通り「人車一体」となったその姿は、たった一コマで多くのヘッズを狂乱の渦へと誘った。→#ミュルミドン
- ヘッズの間では、この二人がドロイドなのか、生身の人間をサイバネ直結しているのかで議論が巻き起こったが、単行本の巻末資料によると前者であるとのこと。非道人体改造ではないので一安心ですね?
- 冒涜的美少年に目が行きがちだが、前輪の車軸と一体化したハンドルを握り走行する姿もニューロンへの悪影響大である。
- オーディオドラマ版「ボーン・イン・レッド・ブラック」のアフレコレポートにおいて、各アクターに渡されたキャラ把握のためのイラスト(わらいなく=センセイ版のデザイン)に対して、以下のように扱われたことからもその影響が推察されよう。
作「グラキラのミュルミドンは見せないんですかね~」
編「ちょっとあれはですね~」
- しかし、さおとめ=センセイ曰く「あれではまだ大人しすぎると思っていた時期が私にもありました」とのこと。センセイにとっての「大人しすぎない」デザインとは一体……。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では、オナタカミ社製めいたモーターサイクルに跨る流麗なデザインにアレンジされて登場。
- 「相棒」と称するモーターサイクルの装甲と文字通り一体化した装束、ディスクブレーキを模した両手の装備、内部構造までデザインに落とし込まれたサイバネアイなど、メタルヒーローめいた少年漫画テック重点の姿はまさに「キルズ」の真骨頂といえよう。
- しかし、「グラマラス・キラーズ」への登場から半年を経てなお重篤な後遺症を残すミュルミドン・リアリティ・ショックから顔を覆うヘッズの姿も。
- アニメイシヨン版は、後述するニンジャネームの由来である存在に似せた蟻人間ルック。バイクも蟻めいたデザインとなっている。
- 理由は不明だが、ニンジャ装束の色は白からオレンジに変更された。
- しばらくはデザインのみが公開されていたため、彼がミュルミドンであると看破できたヘッズは少なかった。
- 「ニンジャスレイヤー(コミカライズ版)」では、アニメイシヨン版と書籍版に掲載されたわらいなく=センセイのイラストを複合させたかのようなデザインの装束で登場。各メディアミックス作品の中でもオメーン・ライダーめいたアトモスフィアが特に濃く、ヒーローめいた印象も強い。
- また、素顔も非常にグッドルッキングに描かれており、登場シーンはキルズにおける同シーンを彷彿とさせる構図であった。メディアミックス・ミュルミドンの最後発であるがゆえに、各メディアへのオマージュ、ラブ・リスペクト・ラブが重点されている。
元ネタ・考察
- ミュルミドン(英:Myrmidon)は、ギリシャ神話に登場する神話的民族。アキレウスに率いられてトロイア戦争に参戦したという。
- 名前の由来はギリシア語の蟻(英:Myrmex)とされる。
- ゼウスが蟻から生み出した戦士の一族とも言われるが、さらに諸説あるため由来ははっきりしない。
- なお、水野良・作のテーブルトークRPG『クリスタニア』に登場する「ミュルミドン」は直立した昆虫(アリ)人間である。
- また、上記から転じて「刺客・用心棒」「主人の言うことに何でも従う手下」といった意味を持つ単語でもある。
ワザ・ジツ
- モーターサイクルを巧みに乗りこなし、その大質量を武器に見立てて相手に体当たり攻撃を仕掛け、轢殺を狙う。
- また、対ニンジャ戦闘に備えてカラテを充分に積んでおり、オフェンダーやスキャッターといったサンシタとは比べ物にならないほどの実力を誇る。
- 網膜にはHUDがインプラントされており、標的の捕捉やデータの解析・表示等を自動的に行う。
- スリケン使用者である。
ニンジャアーマー「シロイ」
- ミュルミドンが装着しているワン・オフの白いニンジャアーマー。
- 名称はN-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】より。
高機動装甲バイク「シロイ」
- オムラ・インダストリの先端兵器プロジェクトチームのバイク職人らによって造られた、一点ものの白いモーターサイクル。
- 名称や設定はN-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】より。
- 前述のニンジャアーマーと同じデザインライン上にあり、アーマーを装着して跨ることにより、まるでバイクと合体したかのような一体感を保ち、走行中の無駄な空気抵抗を殺して機敏に立ち回ることが可能となる。
- アーマーとバイクがどちらも「シロイ」の名を冠しているのは、両者合わせての運用が前提とされているからなのかもしれない。
- なお、シロイを製作したチームは後にクロームドルフィンの愛機である反重力バイク「イルカクロイ」の開発に関わることとなったという。
- 一部のヘッズからは、オムラとの深い関係を窺わせるテック重点の装備や、流線型のバイク乗りという共通点から、彼はクロームドルフィンの前身的存在だったのではないかと指摘する声も上がっていたが、その推測が裏付けられた形である。
ストーリー中での活躍
- マルノウチ抗争が終結した直後のマルノウチ・スゴイタカイビルで生存者の口封じを行うオフェンダーとスキャッターからやや離れた地点で待機し、不測の事態に備えて周辺区域のモニタリングを行っていた。
- 「ニンジャスレイヤー」なる謎の存在が二人をスレイしたことを確認した後、澱みなく追跡行動に移り、彼と交戦する。
- 瞬殺された先の二人とは別格のカラテを披露し、スリケンラリーを繰り広げるなど食い下がりはしたが、覚醒直後の怒り狂うニンジャスレイヤーには流石に及ばず、最期は蹴りによって首を弾き飛ばされあえなく爆発四散を遂げた。
- スキャッター、オフェンダーに続き、時系列順におけるニンジャスレイヤーの三番目の獲物である。
- スキャッター、オフェンダーに続き、時系列順におけるニンジャスレイヤーの三番目の獲物である。
- 後にスクワッシャーがニンジャスレイヤーとの戦闘中に彼の名を挙げているが、その文脈からして、同じ組織内のニンジャからも実力を高く評価されていたことが窺える。
- 原作小説では手練れとして描かれている彼だが、「グラマラス・キラーズ」および「キルズ」ではいずれも容姿のインパクトと引き換えに瞬殺されてしまっている。
バイクの作画が面倒だからという理由では決してない、いいね? - アニメイシヨンにおいては作中初のフルアニメーションのイクサを披露。メインテーマ「ナラク・ウィズイン」も初めて流れ、第1話の大きな見せ場となった。
一言コメント
- バトル・グラウンド・サツバツ読んでないけど、オフェンダー=サンって出てくるかな??? -- 2023-09-20 (水) 09:39:43
- スキャッター=サンとミュルミドン=サンが出てきたから -- 2023-09-20 (水) 09:40:15
- 「人ならざる力を主人公が得る」「毎回怪人と戦って爆散させる」「敵の怪人と同等以上の力を持ち戦闘経験で勝る」「敵が個人ではなく組織」「悲しみをオメーンで隠す」「自身もバイクに乗ったりする」ミュルミドンに限らずこの物語自体がオメーン・ライダーのアトモスフィアを感じる。 -- 2023-12-17 (日) 11:32:08
- プラスのミュルミドンしんじつヤバイな、初期キドで戦ってたらめちゃくちゃ苦戦したろうな -- 2023-12-30 (土) 16:22:17
- ミュルミドン=サンは、本当は実際高い戦闘力を持つ強力なニンジャなのに、作中での扱いが不遇なニンジャの典型例ですね。 -- 2024-05-25 (土) 18:38:51
- お前・・・・イルカクロイの系譜だったのか(絶句) -- 2024-05-26 (日) 07:31:56
- 実際暗黒ニンジャ組織から暗黒メガコーポのハイテックトライアウトに参加した選りすぐりニンジャという感じでヤクザワークフロー上位にあるシックスゲイツとは別の特別枠のアトモスフィアを感じます -- 2025-02-20 (木) 02:13:53
- 主人公がオバケすぎて、本当はメッチャ強いのに評価が下がってしまうニンジャ。同じ立ち位置でブラックドラゴン=サンも居るが、彼はフジキドとの戦闘描写そのものが長く優勢だったシーンがあったことと、既にシテンノ!という高い地位に着いていることが読者の皆さんに知らされていたから、ミュルミドン程の低評価は受けていない。 -- 2025-10-20 (月) 14:01:38
- 物理書籍(Twitter連載版)及びグラキラの「休む暇など与えぬぞ!」、コミカライズ無印の「逃さぬぞ!」いろいろ差分あるけど一番馴染んでるのはやっぱりシヨンの「さては手負いか!休む暇は与えぬぞ!イヤーッ!」が一番好き -- 2025-10-20 (月) 23:12:28
- ↑わかる。放送の尺的な意味でイクサ開始前の僅かな時間にミュルミドン=サンが先のサンシタ二忍とは訳が違う事を伝えるシヨンスタッフ=サンのワザマエよ…!「さては手負いか!」と言わせる事で分析機能の高さとは別に、状況判断力の高さをも表現おり、BGMのテンポと相俟って実際カッコ良さは100倍だ! -- 2025-11-14 (金) 18:06:02
