論理聖教会

◆忍◆ 組織名鑑#（未掲載） 【論理聖教会】 ◆殺◆

『：死せる電子の神は如此語れり：汝らGOTO10せよと：それは即ち大いなる1bitへの回帰なり：天地開闢の時よりこの世界には0と1しか存在しえず：すなわち男と女：生と死：神と人：天と地：その間のあらゆる揺らぎは全て偉大なるサーキットを過剰負荷にて麻痺せしめる：排除すべきノイズなり：』

組織概要

第4部にて国際的に活動している宗教団体。〈教会〉とも表記される。
欧州の伝統的宗教と電子貨幣ハッカーカルトが結びついた組織であり、ローマ周辺を含む大規模な都市国家連合「ネオヴァチカン」に本陣を置く。
第3部終了後にアマクダリ残党やペケロッパ・カルトの思想・教義が流入しており、「死せる電子の神」＝アルゴスを崇拝しているのが最大の特徴である。また、ニンジャソウルを「この地表から排除すべきノイズ」と見なし、ネオヴァチカンのみならず、欧州大陸の所々で野良ニンジャ狩りを頻繁に行っている。
これに関連してか、論理聖教会の腐敗聖職者達は自我獲得AIや旧世紀電子機器に対して異常なまでの執着心や信仰心を示しており、ツクモやウキヨの人身売買に手を染めている。
ただし、論理聖教会が表向きに「死せる電子の神」の名がアルゴスであると明言したことはなく、「軽々しくその真の名を呼んではならない」として、カトリックをベースとした欧州の伝統的宗教世界観を維持している。
ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版（72）によると、第4部現在の欧州は、論理聖教会が既存の伝統的宗教やハッカーカルトを全て飲み込み併合しているマッポー的状態にあるという。

欧州大陸における電子貨幣の媒介役と兌換性を担っており、欧州大陸で円滑なビズを行おうとする暗黒メガコーポは、程度の差こそあれ論理聖教会とのパートナーシップを維持しなければならない。
その影響力は非常に強く、後述の「論理十字軍」の編成に際して、暗黒メガコーポ各社にニンジャを含む戦力を供出させることが可能なほどである。
なお、カタナ・オブ・リバプール社には論理聖教会の敬虔な信徒が多いが、カタナ社全体が論理聖教会の教義に染まっているわけではなく、CEOを含む上層部が下級社員のコントロールに好都合であるとして、その教えを恣意的に利用しているのが実情である。
インタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版（72）には、カタナ社などの英国系メガコーポは国教会をフィルターにして論理聖教会の影響を限定的にしており、またカタナ社のハイクラス社員は論理聖教会のことを内心では相当不愉快に思っているとの説明もある。

捕獲した野良ニンジャの自我を破壊し、懲罰的バイオサイバネ手術を施して作り上げた奴隷戦士「セラフィムニンジャ」を戦力として抱える。
論理聖教会に対してすすんで忠誠を誓うニンジャの自我については、任務遂行効率のために保護されている。これは一見ダブルスタンダードのように思えるが、論理聖教会側は「彼らは地上秩序執行のために死せる電子の神より無償配布された、神聖無比なるニンジャソウルを宿した者達である」と理論武装を行っている。

市民の信仰的善行を推奨するために、「デジカルマ」なるポイントを管理している。
デジカルマは論理聖教会に利する行動を取ると増加し、相応の電子通貨に換金したボーナスが振り込まれる。
反対に、論理聖教会を受け入れず、デジカルマ値が閾値を超えマイナスに達した地域に対しては、「クルセイド」と称される軍事侵攻を行う。
クルセイドの際には現地の市民の殺戮も許可され、約束されし論理天国において罪を不問とするデジカルマ免罪符が発行される。

論理聖教会が擁する聖職者や兵器は、「論理聖名」というLeetめいた表記で表される名を持つ（例：クルセイダー→XЯuS4deR）。
また、128や256といった数字を「論理聖数」としている。

インタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版（32）によると、論理聖教会の基礎が欧州で出来上がったのは、電子戦争の最中であるとのこと。
当時、欧州の小国家はY2Kの余波とIPアドレスの枯渇によって連鎖崩壊しかけており、その混乱を最小限に抑えるために、論理聖教会が神の実在を担保に独自の電子貨幣を無限鋳造し、これらの国家群の負債を贖った（英国系暗黒メガコーポなどがその裏で暗躍していたとも噂される）。
その後、月破砕が起こりアマクダリ残党が合流すると、論理聖教会は暗黒メガコーポ群すらも従える勢いとなり、一気に勢力を拡大したという。

さらに詳細な情報については、ニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス（54）：警察国家マッポランド、およびその他のニンジャ粛清都市について及び（56）：ダイサン・セクタとアル＝マクダリウスの書を参照のこと。

論理十字軍

論理聖教会がクルセイドの実行に際して編成する、論理聖教会と暗黒メガコーポの連合軍。枢機卿クラス以上のニンジャのみが指揮を許される。
ワラキア・クルセイド作戦では、攻城要塞「XЯuS4deR」と数十輌の護衛戦車、さらに総勢20人を超えるニンジャが配備されていた。
ただし、平時は敵対関係にある暗黒メガコーポ同士が一つの軍を形成している上に、暗黒メガコーポのニンジャはその大半が傭兵、あるいは提携先のニンジャ組織から送り込まれた賞金稼ぎの類であり、優勢時は論理聖教会が振りまく電子貨幣インセンティブによって士気を維持しているものの、一度劣勢になると総崩れを起こすリスクを孕んでいる。

構成員

枢機卿

• アズドゥフェル（大司教）
• ウリエル（論理聖名：UЯ13l）
• "R"
  2025年1月15日に掲載された「スレイト・オブ・ニンジャ」にて存在が明かされた。
  現時点ではイニシャルが"R"であることのみ判明しており、ニンジャかモータルかは不明。

所属ニンジャ

• アイアンフォージド
• セラフィムニンジャ

宣教師

• ラグエル（論理聖名：R4gU3L）

信者

• アキナ・モリナガ・セオ
  カタナ・オブ・リバプール社の女性社員。

協力者

• クラウドスティーラー

所有施設

• クルセイダー（論理聖名：XЯuS4deR）
  500フィート級のゴシック様式大聖堂を頂く、キャタピラ駆動式の攻城要塞。本文中では専ら論理聖名で表記される。
  聖堂内は司令室となっており、きわどいPVC修道服を着た禁欲的なシスターオイラン技師が配備されている。
  作中では、カタナ社から無償提供された試作兵器「水素プラズマ式デミ太陽球システム」を二本のゴシック尖塔の間に搭載していた。
  ワラキア・クルセイド作戦が失敗に終わった際にネオワラキアに遺棄され、同国の戦勝記念碑と化した。
• 大電算機聖堂
  ネオヴァチカンに存在する聖堂。
  アーチ・ハッカーたる枢機卿らによって、電子的な神学論争が日夜繰り返されている。

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