ジオット・セヴェルス

Last-modified: 2022-11-13 (日) 20:20:57

表サクセス

 旧ジャジメントの幹部。マフィア上がりで、その経歴が会長ゴルトマン・シャムールの目に留まり引き抜かれた。
 高級ブランドのスーツを着こなすおしゃれで気さくな人物で、幼少期にまともな教育を受けていないと推察されるにもかかわらず、語学も教養も堪能。
 独特なカリスマ性の持ち主で、「自分の部下に二流の人間はいない」「どこか壊れている人間以外は部下としてつまらない」などと公言している。また、「人や物には役割に応じた名前が必要だ」というポリシーもあり、自分の手勢のコードネームを決めるシーンおよび描写が多数見られる。(例:ハームレスジェノサイドマゼンタ

過去・生い立ち

 紛争地域*1に生まれ、国際的な支援を受けられない環境で極貧生活を送っていたが、その暮らしを旧支配者グループを構成する欧州の巨大財閥・カエサリオンの一族に踏みにじられ、弟を失う。

 

 時が経ち、港町の密輸グループに入り、その組織のボスとしての地位を手に入れ、子分や妻、そして唯一生き残った肉親である妹とそれなりの生活を送るようになった。
 しかし妹を心臓移植のために殺されたことを契機にカエサリオンへの復讐のみを生きる糧とし、過激な手段で裏社会をのし上がっていく。
 カエサリオンに復讐するため、合意の上で妻を生け贄に捧げ、人外の存在であるエアレイドを呼び出し契約。彼女の力もあり、カエサリオンと同等の勢力を持つ組織であるジャジメントに取り入ることに成功したものの、後に妻が子供を身篭っていたこと、己の復讐への決意を鈍らせないため妊娠を黙秘していたことを知ってしまう。失ったもののあまりの大きさに、ジオットはますます復讐にのめり込んでいった。

 

 犬井灰根の暗殺任務の標的になったことがあり、その際に腹心の部下三名を犠牲にして全力で逃げている。ジオットは部下たちの死を片時も忘れず、部下たちもまた彼を生かすべく迷わず命を捧げ、その判断力とカリスマ性に犬井を感嘆させた。この一件が、後に犬井がジオットをツナミ(新生ジャジメント)の会長に推薦したことに繋がっている。

 

 ハンバーガーを好むが、それは彼が生き抜いた地域で最も豪華とされた食べ物だったから。奢侈な新作ハンバーガーは好まず、質素なハンバーガーを食べ続けている。
 一番好きな食べ物は「母の手製のスープ」だが、もはや色も味も記憶の彼方にあり、大好きだったということだけをずっと覚えている。

パワプロクンポケット11(新球団ナマーズ編)

 ルッカの副官だが未登場。2年目に「ルッカの配下」、3年目に「ヨーロッパ支社長」として神条紫杏が存在に言及している。
 ジャジメント継承抗争の趨勢をいち早く見極めていたようで、紫杏の着任早々、自身の切り札であるエアレイドの存在をなんとか説明しようとしていた*2

 

 上記の「ルッカの配下」は2年目の秋に主人公(11)の言動を訝しんだ紫杏から監視を付けられ(会話の流れでは主人公(11)に監視を付けたようにも思えるが、叙述トリックの可能性が高い)、また冬には「ルッカの傍にいた裏切り者」が狩村正己暗殺の証拠を手に紫杏派に寝返っている。三年目秋の紫杏の今わの際の言動から、この時期に紫杏に急接近し、具現化についても証明し終えていたと考えられる。

 

 革命後は早々に頭角を表しヨーロッパ支社長に就任、紫杏にカエサリオンの長女の身柄を要求する。

パワプロクンポケット12(電脳野球編)

 本作初登場。ツナミ・ヨーロッパの長で超能力者部隊のトップも勤める要人。当時35歳。デウエスを蹴落とそうとする等、その行動には謎が多い。護衛として何故かイワノフを連れている。

 

 気さくでとぼけた人物に見えるが、その本性は冷酷残忍、かつ狂気を帯びたピカレスク的な「悪漢」。目をかけた相手には寛容だが、彼の興を殺いだ者は死を免れず、彼の怨みを買った者は死ぬことすらできないこの世の地獄に落ちる。
 その憎しみは怨敵・カエサリオンを滅ぼしても消えることなく、捕獲したカエサリオンの一族をただ殺すのではなく、苦痛を与えながら「飼育」している。
 「飼育」の本質は脳髄のみを培養液に漬け込み管理するというあまりにも非人道的なものであり、彼の狂気を象徴する場面として今なお語り草となっている。

 

 彼の人生そのものとも言える「復讐」という行いにも一家言あり、生易しい覚悟で復讐に来る者たちを返り討ちにすることを好む。
 しかしパカーディのグッドルートでは主人公(12)に「キミと彼女が終わりのない復讐合戦に身を投じたいなら止めはしないよ。(中略)守るべきものがあるならやめたほうがいいけど」と発言、パカーディが復讐の道に入らないことを望んでいるような様子も見られる。「そもそも立花二号のチップの件さえなければ最初から手出しするつもりはなかった」とも言い、また、パカーディのために生活に支障が出ない程度のカエサリオンの資産を残していた。

 

 本作追加イベントで「一撃計画」を拒否した大神博之に取って代わり、ジオットの本性に気付いていなかった犬井灰根の推薦を受けツナミ・グループ会長に就任。その際の条件として「ツナミ」の名称を「ジャジメント」に戻すこと、一撃計画において「やらせ」を禁止することを求めた。

パワプロクンポケット13(逆襲球児編)

 ジャジメントグループ会長。自らの手で「カタストロフ」を起こすべく、十三番高校での人体実験、ジャジメントに逆らった者を精神の一部を破壊した上で送り込む「村」の構築、サイボーグや超能力者の「失業対策」としてバイオテクノロジーで作った怪物を解き放つ、ミスターKの抹殺など、様々な場面で暗躍する。
 服装は、何故か海洋冒険編での軍服。木村冴花と街中で偶然遭遇した時、その理由を「式典から抜けてきたから」と語るが、式典とは関係ない野崎維織との会談時も同じ格好であった。

 

 直属の部下には天然の異能力者が多いため、サイボーグや人工的な超能力者の戦力を削ぐためにゆっくりと時間をかけて世界の崩壊を目論む。「個人的な復讐に15年かけたのだから、世界をぶっ壊すのに10年かけてもたいしたことじゃないだろう」とのこと。
 元々、カタストロフには超能力者「ピースメーカー」を利用する予定であったが、尾木靖子の存在によって「未来で成功している」ことがジオットの知るところとなる。これにより、「成功することがわかっている作戦なんて面白くない」という理由から計画の中身を変更することが靖子BADルートで語られている。
 正史で靖子BADルートを通ったかは定かではないが、その場合ピースメーカーによるカタストロフの発動を放棄した理由は不明。靖子GOODはカタストロフで荒廃した未来にはなっていないようにも見えるため、靖子から情報を得る以外でもピースメーカーの使用を取りやめるなんらかの理由はあるとも思われる。

 

 維織との会談後、エアレイドから出された維織の義理の妹を標的にする提案を厳しい剣幕で退けた所から、妹を失ったトラウマを未だ抱えている様子がうかがえる。
 自身が「妹」というものに過剰反応してしまっているという自覚は持っており、不用意な提案でジオットの気分を害させたことに慌てるエアレイドにはすぐに謝罪を入れた。

パワプロクンポケット14(燃えろ!魔球リーグ編)

 ジャジメントグループ会長。宇宙(火星)開発を隠れ蓑にしたカタストロフの実行に向け邁進する。
 人間の望みや恐れの具現化を促す装置「ドリームマシン」を用い、地球を強者のみが生き残る世界に作り変えようとした本作最終ボスで『パワプロクンポケット 』シリーズ最後の敵。その一方で表サクセスの世界から裏サクセスの世界に行った唯一の人物にもなった(後述)。

 

 弟との死別や妹が謀殺されたことについては公言している彼だが、妻の懐妊についてはマーカスにすら打ち明けておらず、カタストロフ決行の直前にこのことを伝えた際は顔を合わせず車窓を眺めていた。また、彼の妻に関してはマーカスが「兄貴や俺はともかく、姐さんは天国に行ってますよ」と発言していたことから、悪事とは無縁の善良な人物だったと思われる。

 

 犬井を自らの手で討つ機会を虎視眈々と狙っていたことも判明。カタストロフ発動の前に、過去に犠牲になった部下たちの仇討ち、および計画の障害の排除を目的に対峙することになる。
 犬井との対決の際には、自身が出陣する前にジェノサイドやハームレスを実験的に犬井と戦わせている。
 これといって武術の心得などは無いが、2年前にNOZAKI社でマゼンタが回収したブルーの遺体を改造し、「変身スーツ」として着装。生身で犬井と渡り合えるようになったばかりか、光線兵器に対する防御力が極限まで高まった。これを使い、自分もろとも衛星レーザー砲に巻き込むという命を惜しまぬ策で犬井を倒している。

 

 そして「運命の三時間」の際に乗り込んできたレッドとの一対一の決闘の末、カタストロフの頓挫を目の当たりにすると戦意を喪失。レッドがその場を去った後、一人残った自分を呼ぶかの様に出現した門を潜り、この世から姿を消した。(以降は下記『14裏』参照。)

 

 本作では一貫して巨悪として描かれ、カタストロフにより多くの人命を奪おうとした彼だが、後に宇宙開発にも力を注いでいたジオットのもう一つの姿を知った主人公(14)は「本当は世の中を良い方向に変えたかっただけかもしれない」と汲み取っていた。
 また同時に、直属の部下であったルチアマゼンタハームレスが秘匿されていたもう一台のドリームマシンを利用して再びカタストロフを画策する後日談が描かれており、ジオットの思想が完全に潰えたわけでもないらしい。

裏サクセス

 表サクセス同様な雰囲気だが、『12裏』『13裏』では性格が異なる。『14裏』だけ表サクセスのジオット・セヴェルスと同一人物

パワプロクンポケット12(秘密結社編

 カウンシルに所属するヴァンパイア「ロード・ジオット」で登場。作中では「ロード・ジオット」と呼ばれることが多い。
 ヴァンパイアとしては若い世代だが、そのカリスマ性により一定以上の影響力を保持している。プロフィールによると、もし魔王絡みの騒動がなければ、やがてヴァンパイア社会に一大派閥を作り上げ、人間に対する脅威となっていた可能性が高いという。

 

 表サクセスではパカーディGoodルートでも分かる通り、それなりの人情味を見せることもあったが、こちらではカウンシルへのデモンストレーションとして「人間ドミノ」という残虐極まりない宴を主催するなど、非情で残忍かつ狂気に満ちた面しか見せていない。
 また表サクセスと同様に人を有能か無能かで判断する傾向があり、優れた人間を下僕として使う反面、何もできないまま飛行城騒動を永らえたカミカワに「生き恥」を暗喩して恐慌させ、後に彼が死亡したとの報告に真顔で「誰だっけ?」と返答している。
 最終的に家族の命を奪われたドリー達に討伐された。

 

 カメダの記憶を読み取り、現代のスーツ一式を複製し、劇中では常にそれらを着用しているため、グラフィックは表サクセスに登場している時と同一である。そのせいか、プロフィールにて「電脳野球編のジオット社長とは一切関係がない」とわざわざ明記されている。

パワプロクンポケット13(海洋冒険編

 陸軍将校上がりのツンドランド皇帝「ジオット」一世で登場。合理主義と現実主義を貫く人物で「無能な上司」を排除する内に、いつしかクーデターを通して帝位に就いていた。玉座の間の花壇を食べられるビーツ畑に植え替えて自ら世話をするなど、かなりの変わり者。
 秘密警察を用いた厳しい言論統制や失態を犯した部下への釜茹で刑で恐怖政治を布き、ツンドランドは近代化と国力の増強は進んだが文化的には停滞することとなる。

 

 依頼を通して主人公(13裏)についてはある程度評価するようになる。前皇帝の一族であるパカーディが復讐を諦めてグレートクインで平和に暮らすことを決めたことを知るとお祝いでも贈ることを思いつくなど、自分が気に入った相手には表同様人情味を見せることもあった。

 

 イベントを進めるとグレートクインと和平を結び、グレートクイン第一王女であるブサイと和平交渉の一環として婚約。あくまでブサイの賢さを気に入り、政治の上で有能な人材と判断したからで、彼女に愛情は一切持っていないが、婚後はやや穏当な政治方針に転換し、ツンドランドは繁栄することになる。
 貧民街での活動で手が荒れていたブサイに向けて「手の綺麗な女は信用してはいけない」という発言をしていたことから、間接的にブサイに対してある程度の信用を置いていたことが窺える。一方、ブサイからの彼の評価は「尊敬できるところもあるけど、どうしようもないくらいの悪党」とのこと。
 また主人公(13裏)にトカラフ島の調査依頼を出す際、主人公(13裏)に好意を抱いているブサイをコンキスタ号に行かせたり、根では主人公(13裏)も信頼してた模様。

 

 野球人形作成のクライアントの1人でもあり、陣地を突破する際のデコイ用と言った軍事転用に耐える安定した人形を要求する。

パワプロクンポケット14(札侍編

 表サクセスの「ジオット・セヴェルス」と同一人物で『14』でカタストロフの頓挫を受け、次元の裂け目に身を投じたジオットは自分の人生に幕を引いて妻の下へ逝こうとした心境とは裏腹に五体満足のまま「フィクション世界」に流れ着きカメダと知り合う。
 カメダに仕えると同時に元の世界での最大の武器だったカリスマ性を早速発揮して物語で最も危険な存在だったフダガミをあっさりと手懐け、さらにガンダーゴーレムの機能をあっさり掌握して自称時空の覇者カメダの野望に引導を渡した。
 プロフィールによると得意なことは「車の運転と道具の扱い」。何よりも自信があるのは「生き延びること」。


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  • ジオットは最終的に札侍の世界に来たことをどう思ってるんだろうな・・・ -- 2018-12-16 (日) 01:52:09
  • ジオット的には楽しさというより余生を楽しんでる感じじゃないかな -- 2019-10-20 (日) 17:37:08
  • ジオット教の教祖 -- 2019-10-27 (日) 15:42:57
  • 私怨で世界をめちゃくちゃにしておいてなんか許されるのは頭にきますよ~ホンフーお前もや -- 2019-10-30 (水) 14:19:00
  • 細かいけど「運命の三時間」は世界大会決勝に対するフレーズでカタストロフ発生後の -- 2020-03-28 (土) 23:08:13
  • ↑続き カタストロフ発生直後の騒動は「魔の三時間」。 -- 2020-03-28 (土) 23:10:52
  • 14で、すっぱり最後を迎えなかったのはなんだかなぁ… 裏サクセスの世界に来ても、カメダの旅を止めちゃうし… 彼が、不幸な生い立ちってのは分かるけど、それ言ったらヒトラーだってそうだし… -- 2020-08-26 (水) 16:48:38
  • 14で明確な最期を迎えなかったのは、本来14と15になるはずな内容を無理やり詰め込んだ弊害じゃないかな。14主の彼女候補って、恋愛対象ってより知人だし、レッドの「最後は子供がヒーロー」を言わせるために無理やり子供にした感が…あれから何年も経ってしまったけど、14の作り直しと、15の作成を祈る。 -- 2020-08-26 (水) 16:52:11
  • 悪役って、最後きっちりやられるから、彼の人生の悲劇とか美学が際立つ部分あると思うんだよ… 例としては北斗のサウザーとかそうだし。 やっぱり、14できっちり倒されるべきだったな。 -- 2020-08-26 (水) 17:20:44
  • スタッフの変な思い入れが強すぎて殺せなかったとしか -- 2020-10-06 (火) 22:31:22
  • 家族も復讐相手もいない世界で行き続けさせられるのがジオットに対する罰なんだからジオットは殺さなくて正解だろ -- 2020-11-12 (木) 22:49:49
  • 真ルート2周目以降に見られるイベントでジオットが語ってくれるけど、カタストロフの目的は自分の家族や部下のように現実世界で報われなかった死者が報われる世界を創るという、至って真っ当なものなんだよな。ただその手段は最終決戦でレッドが指摘してたように弱者を虐げるという巨悪のそれになってしまった -- 2020-12-23 (水) 17:38:39
  • 理想を追い求めた結果巨悪になったという点は前ジャジメント会長こと紫杏と共通してるね。ついでに相手を威圧する睨み方も同じ -- 2020-12-25 (金) 16:54:26
  • 13裏は思いっきり銀河英雄のラインハルト -- 2021-10-25 (月) 21:17:38
  • 道徳心を捨てられないくせに悪役として振る舞おうとするせいで簡単に痛い所を突かれる人 -- 2022-11-13 (日) 20:20:57

*1 マーカス曰く「戦争で悪者にされた側」の国だったという。
*2 13での描写から、ルッカには一切説明をしていなかった可能性が高い