カウンティ級重巡洋艦 デヴォンシャー(第2グループ ロンドン級)
性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
Tier | 5 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | Hawkins |
国家 | イギリス | 派生先 | Surrey |
生存性 | 継戦能力 | (A) 28,600 (B) 34,400 | |
装甲 | 13-114mm ・防郭 0-1mm ・艦首・艦尾 0-1mm ・砲郭 0-1mm ・装甲甲板 0-1mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | (A-B) 16% | |
機動性 | 機関出力 | 80,000馬力[hp] | |
最大速力 | 31.3ノット[kt] | ||
旋回半径 | 710m | ||
転舵所要時間 | (A) 11.0秒 (B) 7.8秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 11.1km | 14.3km | 13.1km | 6.1km | |
航空発見距離 | 6.6km | 10.7km | 9.6km | - |
射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | mod.1 | 13.0km | 0m | |
mod.2 | 14.3km | 0m |
主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | (前期)203mm/50 BL Mk 8 | 4基×2門 | HE弾 3300(17%) AP弾 4500 | 14.5秒 | 22.5秒 | |
(後期)203mm/50 BL Mk 8 | 4基×2門 | HE弾 3300(17%) AP弾 4500 | 14.0秒 | 20.0秒 |
副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 102mm/45 QF Mk 19 | 4基×2門 | HE弾 1500(6%) | 3.0秒 | 5.0km |
魚雷 | 艦体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 533mm QR Mk 4 | 2基×4門(4門) | 15433 | 96秒 | 8.0km | 61kt | 1.3km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | 20mm Oerlikon Mk 4 40mm/39 QF Mk 7 102mm/45 QF Mk 19 | 12基×1門 4基×4門 4基×2門 | 43 52 72 | 2.0km 2.5km 5.0km | |
B | 20mm Oerlikon Mk 4 20mm Oerlikon Mk 5 40mm Vickers 2-pdr.Mk 8 102mm/45 QF Mk 19 | 2基×1門 10基×2門 4基×8門 4基×2門 | 7 61 79 72 | 2.0km 2.0km 2.5km 5.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (-) | ━ | モジュールスロット2 (-) | ━ | モジュールスロット3 (-) | ━ | Surrey (143,000/-) |
船体 | ||
---|---|---|
Devonshire 船体B | 購入クレジット | |
主砲 | ||
艦砲 203mm/50 Mk 8 | 購入クレジット | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
照準装置 Mk 5 mod.2 | 購入クレジット |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:60 秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 2 回 | 消耗品の動作時間:28 秒 消耗品の準備時間:80 秒 回復:0.5% HP/秒 | |
十字キー右(いずれか選択) | |||
水中聴音 | 2 回 | 消耗品の動作時間:92 秒 消耗品の準備時間:180 秒 魚雷発見:2.8 km 敵艦発見:4.0 km | |
対空防御放火 | 2 回 | 平均対空ダメージ:+200% 消耗品の動作時間:40 秒 消耗品の準備時間:150 秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
デヴォンシャーはロンドン級の 1 隻で、イギリスの「ワシントン条約型」巡洋艦の第 2 弾でした。1930 年代の終盤から 1940 年代の序盤にかけて本級の全艦に大規模の近代化改装が施され、結果シルエットが変化し、装甲防御力が強化されました。
就役:1929
同型艦数:4
解説
- 概要
イギリスティア5巡洋艦。
ここから重巡洋艦の幕開けとなる。
- 主砲
イギリス重巡ブランチは軽巡ブランチと異なり、HEが撃てる。
4基8門が前後2基ずつ配置されているが後部砲塔の射角があまり良くなく、船体を斜め45度まで傾ける必要性がある。
HE、AP共に日本艦を彷彿とさせる優秀な威力を有しているが、日本の重巡のような散布回優遇や米重巡のAP弾跳弾核優遇のような特長はない。
米艦ほどではないものの弾道も山なりで遠距離は当てづらい。アップグレード:射撃システム改良は対空兵装改良と選択なので悩ましいところである。
また、射程がTier5重巡の中では最も短く、軽巡洋艦を含めてもDuca d'Aostaに次ぐワースト2位という短所を持つ。
このため、なんらかの形で射程を補正しないと一方的に撃たれるというケースが起きやすい。
砲塔旋回速度が20秒(A船体だと22.5秒)と良好なので転舵しながらの砲撃にも差し支えなく扱える。
- 魚雷
やや斜め前方まで投射できる射角の広い魚雷を有している。単射でき、射程も8kmあるため使える場面は多いだろう。
- 対空
対空性能は特筆に値するものであり、遠距離対空射程5.0kmに対して航空被発見距離が6.6kmと、重巡としてはかなり優遇されている。
ソナーとトレードオフになるが対空防御放火が使用可能な上に遠距離から近距離に至るまでバランス良く強力な秒間ダメージを持つため、空母にとって大きな脅威になる存在。
スロット1の対空兵装改良を積んでも良いが、主砲の散布界を改善する射撃システム改良と択一なので自分のスタイルと相談しよう。
- 抗堪性
イギリス重巡ブランチ特有のバイタルダメージの50%を回復できる修理班を有している。
前ティアまでの英巡では巨大なバイタルが防御上の欠点となっていたが、ここにきてバイタルが他国と同等の常識的なサイズに縮小したことで生存性が格段に改善されている。
とはいえ海面上の舷側にバイタルが露出していることは変わりないため、迂闊な腹見せは致命的となりうる。
また、16mmしかない艦首、艦尾区画が非常に大きく、耐弾性能はあまり高くない。
範囲は狭いものの、甲板装甲は優秀なので、巡洋艦のセオリーに則ってくれぐれも防御姿勢を怠らないようにしよう。
- 機動性
やや鈍足ではあるが、巡洋艦としては過不足ない。転舵時間や旋回半径は平均的だが、ただ、主砲が短射程で交戦距離が短くなりがちのため数値以上に回避性能は低く感じるかもしれない
- 隠蔽性
(コメントより)最良隠蔽10.1kmは前Tierと比較して1km弱の改善であり、行動の幅が広がった。他国艦と比較しても良好な値。
- 総評
全体的に重巡としては手堅い性能で纏められた艦である。しかしながら、舷側に露出したバイタルと、お世辞にも良いとは言えない主砲散布界が無視しづらいほど足を引っ張る。例に漏れず繊細かつ注意深い操艦が必要なイギリス艦らしい艦と言えるだろう。
史実
ワシントン海軍軍縮条約(1922)は各国海軍の巡洋艦に制限を設けたが、条約批准国である英国海軍においてもそれは同じだった。英国海軍は条約の内容に基づき、基準排水量1万トン以下で8インチ砲を搭載する「条約型巡洋艦」を設計・建造する。その第1グループ(1924年度計画)は「カウンティ級重巡洋艦」のサブクラスである「ケント級」であり、速力と火力に性能を割り振った結果…舷側装甲の厚さはたったの25mmしかなく、案の定というか就役後に舷側装甲を増設する改良を受けている。第2グループ(1925年度計画)に当たるのがサブクラス「ロンドン級」であり、本級では前級の反省を活かして防御力の低下(水線下のバルジを廃止)と引き換えに速力を増している(あれれ、装甲防御は?)。この改良の結果、最大速力は「ケント級」よりも1ノット増え、米巡と同程度の速度を出せるようになったが…当然の事ながら装甲の薄さは改善されておらず「対8インチ砲装甲防御はほとんどできない」状態のまま建造されている。とはいえ、この時期の条約型巡洋艦は大体どの国も装甲が殆ど無く、砲弾防御に問題を抱えていない国は存在しなかったのであまり悲観しないようにしたい。
完成した「ロンドン級」は1番艦「ロンドン」2番艦「デヴォンシャー」3番艦「シュロップシャー」4番艦「サセックス」の4隻で、搭載燃料は重油3,210t(出先で容易に燃料補給が可能とは限らないため)、12ノットで12,500海里を誇った。本艦「デヴォンシャー」は第二次世界大戦中は主に地中海およびノルウェーでの作戦に従事し、1941年11月21日に通商破壊作戦で猛威を振るっていたドイツの仮装巡洋艦「アトランティス」を撃沈するという戦果を挙げている。その後も対空砲を増強する等の改装を受けつつ、終戦まで無事に生き延び1947年には練習艦となり、1954年に除籍、その後はスクラップとして処分された。なお、ロンドン級は第二次世界大戦中を通じて1隻も戦没艦を出さなかった幸運な艦級として知られる。
小ネタ
- デヴォンシャー(デヴォン州)
艦名のもととなったデヴォンシャーはイングランド南東部の州で、阿笠アガサ・クリスティーの生誕地として知られている。
また古生代の地層がよく見られ、デボン紀(Devonian)として地質時代にその名を冠するチバニアンの大先輩。
州都はエクセター。
「ロンドン級」の主砲は8インチ連装砲4基を艦首と艦尾にそれぞれ2基、背負い式で装備するという至ってスタンダードな主砲配置であった。しかし、この主砲には隠された機能があり「対空射撃の為に迎角を70度まで取ることが可能」であった。とはいえ、水圧モーターの出力が低かったため砲旋回が遅く(当時の技術ではやむを得なかった)、発展著しい新時代の飛行機の速度を追尾する事は事実上不可能であった。また、発射速度も毎分3発程度であり、現実的には対空射撃は困難であった。
史実におけるデヴォンシャーの舷側装甲はわずか25mmである。
デヴォンシャーを含むカウンティ級巡洋艦は排水量を抑えるために装甲重量が徹底的に削られた結果、機関室側面には25mmの装甲しかなかった。
流石にこのままではまずいことは認識されており、1930年代後半に各艦の機関室側面に装甲帯(3.5~4インチ = 89~102mm)が外付けされていった。
これがゲーム内説明の「本級の全艦に大規模な近代化改装が施された」ということなのだろう。しかしながら実際に改装されたのは一部の艦のみである。カウンティ級第2グループ4隻の中ではロンドンのみ改修が間に合い、デヴォンシャー以下3隻は装甲帯が未装備のまま実戦に駆り出された。
バランスの都合のためかゲーム中では114mmの舷側装甲を持つが、これはロンドンの改修後と同じ値(25mm+外付け89mm)であり、「仮に改修が間に合っていれば」というIF仕様と思われる。
The empire on which the sun never sets(太陽の沈まない国)の英国海軍において巡洋艦の役割とは、世界中に存在する植民地の警備、及びその通商路の維持でした。
したがって、長大な航続距離と居住性(極寒の高緯度地域から赤道直下の灼熱地域までの世界中に植民地がある為)、経済性(艦の単価を下げることによる量産性及び艦数の確保)が優先的に求められた為、限られた排水量を居住区及び燃料タンク>武装>機関>装甲の順で使用する設計になりました。
最も優先度が低いとされた装甲ですが、第一次世界大戦での戦訓(砲撃のみで撃沈された英国海軍軽(装甲)巡洋艦が無かったことや、ユトランド海戦での巡洋戦艦クイーン・メリー Queen Maryの弾薬庫被弾による爆沈等)から「軽装甲だが弾薬庫への被弾による爆沈を可能な限り避ける」という方針が取られました。その結果、弾薬庫周辺を重装甲とし、残りの排水量を水線部装甲に回すことになりました。
以上より、戦艦の補填として運用される為に攻防走に重点を置いた日米巡洋艦と比べ些か分が悪いのは、英国特有の事情によるものであり、そもそもの設計思想からして大きく異なるためでした。(史実にてイギリスが軽巡洋艦に重点を置いたのその為)
ちなみにWoWsの英巡洋艦ツリーでは、本頁デヴォンシャーとTier5リアンダー以降、それからT5プレ艦エクセターがワシントン海軍軍縮条約以降の条約型巡洋艦になります。
コメント欄
- 榴弾の火力が紅茶面に堕ちてるからなのか、異常火力。装甲もそこそこで精度も悪くない。機動力に難がある以外は扱いやすい艦 -- 2022-04-28 (木) 00:14:09
- 扱いやすい?ご冗談を、運用方法は違うけどリアンダーの方がまだ圧倒的に扱いやすくない? -- 2022-04-28 (木) 00:42:30
- 前座のホーキンスが苦行過ぎて俺の感覚がバクってるかもしれんが、それを抜きにしても優秀な砲火力と修理班、対空があるから使えなくは無いはずだぞ。リアンダーはまあ優秀やけど徹甲弾だけだし、火達磨運用のデボンシャーとは多分比較対象が違う気がする。 -- 2022-04-28 (木) 01:03:55
- デボンシャーもサリーも機動性以外は結構使いやすいよね。機動性と火力と引き換えに扱いやすくなった日巡って感じ。 -- 2022-04-28 (木) 01:03:49
- 機動性について速度や加速に難があるけど転舵性能は見た目以上に良い気がする。特に減速して舵切るとその船体でそんな急に曲がるの?って曲がり方をする。 -- 2022-04-28 (木) 14:11:16
- 確かに扱いやすいは扱いやすいけど、弾速遅くて回避されやすいのが個人的なマイナスポイント。日巡なら当てられたのにって場面がホントに多い。 -- 2022-04-29 (金) 10:34:23
- 扱いやすい?ご冗談を、運用方法は違うけどリアンダーの方がまだ圧倒的に扱いやすくない? -- 2022-04-28 (木) 00:42:30
- 中距離で艦尾から戦艦にワンパンされたわ 装甲がすごく脆いんだなー -- 2022-12-20 (火) 15:52:55
- 火力はわりと優秀だけど防御力が英国面しててピーキーで難しい艦だね -- 2022-12-22 (木) 01:52:36
- ホーキンスからの全門斉射=ハカイチされるリスクを常に意識出来れば使いやすい、対空が仕事出来るので良き、欲張ったら即轟沈するので気を付けよう -- 2023-02-02 (木) 17:12:39
- 副砲射程が何故か長いな -- 2023-06-19 (月) 16:17:44
- 前級と次級を使った後こいつ使うと感動するぐらい使いやすいな。強いかどうかはさておき重巡にしては舵が軽いから高発火HEと相まって中遠距離で回避盾すると割と稼げる -- 2023-09-17 (日) 12:49:40