Hawkins

Last-modified: 2023-05-12 (金) 18:38:54

ホーキンス級重巡洋艦 ホーキンス

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装甲厚の詳細

Hawkins 002.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier4種別ツリー艦艇
艦種巡洋艦派生元Emerald
国家イギリス派生先Devonshire
生存性継戦能力(A) 27,800
(B) 32,200
装甲6-76mm
・艦首・船尾 13-57mm
・対水雷防御 16mm
・上部構造 10-76mm
・砲郭 13-51mm
・主砲 6-25mm
・重要区画 6-76mm
対水雷防御ダメージ低減(A-B) 10%
機動性機関出力 60,000馬力[hp]
最大速力30.0ノット[kt]
旋回半径640m
転舵所要時間(A) 12.8秒
(B) 9.1秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離10.6km12.4km12.6km5.5km
航空発見距離6.3km10.1km9.3km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
A-Bmod.112.4km0m
mod.213.6km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
A(前期)190mm L/45 BL Mk Ⅵ7基×1門HE弾 3,050(15%)
AP弾 4,050
12.7秒18.0秒
B(後期)190mm L/45 BL Mk Ⅵ7基×1門HE弾 3,050(15%)
AP弾 4,050
11秒16.4秒


副砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
A102mm/45 Mk V4基×1門HE弾 1,500(6%)4.0秒4.5km
B102mm/45 QF Mk XIX4基×2門HE弾 1,500(6%)3.0秒4.5km


魚雷船体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ(浸水)装填射程雷速発見
A-B533mm DR Mk II2基×2門(2門)15,733(262%)53秒6.0km59kt1.2km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
A7.7mm Lewis4基×1門61.0km
40mm/39 QF Mk II4基×1門232.5km
102mm/45 Mk V4基×1門113.5km
B12.7mm Mk III4基×4門81.2km
40mm Vickers 2-pdr. Mk VII4基×4門562.5km
102mm/45 QF Mk XIX4基×2門385.0km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良2+20%:対空砲座の最大射程

・開発ツリー

開発ツリー
軍艦名
(必要経験値/購入クレジット)
モジュールスロット
(必要経験値)
当艦モジュールスロット1
(-)
モジュールスロット2
(-)
次の軍艦1
(-/-)
次の軍艦2
(-/-)
 
船体
Hull-min.pngモジュール名購入クレジット
主砲
Main Battery-min.pngモジュール名購入クレジット
射撃管制装置(照準装置)
Gun Fire Control System-min.pngモジュール名購入クレジット

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:5 秒
消耗品の準備時間:60 秒
十字キー上
修理班I.png修理班2 回消耗品の動作時間:28 秒
消耗品の準備時間:80 秒
回復:0.5% HP/秒
十字キー右
水中聴音I.png水中聴音2 回消耗品の動作時間:90 秒
消耗品の準備時間:180 秒
魚雷発見:-2.7 km
敵艦発見:-3.7 km

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

ホーキンス級は、後の重巡洋艦の開発に繋がった先駆的艦級でした。本級のレイアウトとシルエットは一次大戦時代のイギリス軽巡洋艦によく似ていますが、排水量と主砲口径が拡大されていました。
就役:1919
同型艦数:5

解説

  • 概要
    イギリスティア4巡洋艦。
    ここからイギリス重巡洋艦ツリーの先駆けとなる艦。第1ツリーと違いHE弾が使用出来る点や、発煙装置が無いなど使用感が大きく変わる。特徴的なのはその装甲配置で「防御姿勢を取っていれば頑丈(英国基準)だが、側面を晒すと即沈」である。防御姿勢が重要なのはほとんどの艦艇に言えることだが、本艦ではその特性が極端に表れる。軽巡ツリーと同様に修理班が使用できるが、これらの優遇があっても艦の特性的に「弱い」と評され易く…正直乗り手を選ぶ船と言えるだろう。
  • 主砲
    190mm単装砲7基(片舷指向6門)。HEは31㎜まで貫通し、APは13mmまで強制貫通出来る。同ティアの巡洋艦の艦首装甲は13mmなので角度が悪くてもAP弾を積極的に使っていける。
    装填速度は同格のFurutakaGenovaより早いが、単発ダメージがやや低く片舷指向門数は同じであるため火力は同ティアの重巡洋艦と大差ない。
    ただし射界が悪いため、3~5門で撃ち合わなければならない場面が多いだろう。特に本艦は後述するように巨大なバイタルという弱点があるため、斉射門数を欲張って横腹を晒すのはとても危険。
    後期射程13.9kmはティア4巡洋艦の中でも短いグループに入る。砲弾の初速は標準的で、これだけなら弾道は悪くないように見えるが、空気抵抗による減速率が口径の割にとても大きいという欠点がある*1。弾道は前級Danaeよりはマシなものの、他国の軽巡には並ばれるレベルで*2、重巡としては最低である。距離による貫通力の減衰も激しいことから近距離戦向けの砲性能と言える。
    砲旋回速度は中ティアの重巡の中では例外的なまでの優秀さで、全力転舵に余裕で追いつく。他の重巡でありがちな「撃ちたい時に砲身が明後日を向いてる」というストレスを感じることはほとんど無いだろう。
     
  • 魚雷
    2門×2基。方舷につき1基投射可能。イギリス特有の単射が可能だが、2本しかない。一応、単射で浸水コンボが狙えるので魚雷を撃つ機会があれば挑戦してみよう。射程は6kmしかないが、撃つ機会はあるかもしれない。1発当たりのダメージは意外と高いため、当たれば相手にとって痛手になる。
     
  • 対空
    同ティアの巡洋艦の中では優秀な部類。中距離対空砲は射程が短めだが、長距離対空砲は優秀であり、味方の援護に向いている。
     
  • 抗堪性
    装甲配置は特徴的であり、簡単に言えば「防御姿勢を取っていれば強いが側面を晒すと即沈」である。防御姿勢が重要なのはほとんどの艦艇に言えることだが、Hawkinsではその特性が極端に表れる。
    側面の広い範囲に51mm以上の装甲、さらに艦首に38mmの装甲が施されているため、見た目は硬い。しかし、その装甲部分にはWoWS屈指の被弾面積を誇るバイタルが存在し、さながら全身バイタルである。艦首・艦尾に装甲があるため防御姿勢を取っていれば高いAP弾耐性を発揮するが、少しでも側面を晒せば一斉射でバイタルに複数貫通弾を受けて沈められてしまうことも珍しくない。
    甲板装甲は上甲板とバイタル天面の2重になっているため、前級Danaeのように甲板に降って来たHE弾でバイタルダメージを受けることはほぼ無くなった*3。しかし甲板は16mm、バイタル天面も前方の一部が16mmと薄くなっているため、戦艦級のAP弾が甲板からここに進入してきた場合強制跳弾させることができない*4。甲板→横隔壁の経路も同様。また艦首水線部は装甲帯があるものの上部は薄い装甲でしか守られていないため、斜めに落下してくる砲弾がここからバイタルに届いてしまう危険がある。そのため遠距離では防御姿勢でも戦艦のAP弾に抜かれる可能性がある。これらの弱点は砲弾の弾道が水平に近くなるほどに目立たなくなり、近距離で防御姿勢を取っている状況では驚異的なAP弾耐性を見せることもある。
     
    HPは同格最高値で、さらに修理班を備えている。沈まなければ粘り強く戦うことができ、試合終盤に向かうほど大きなアドバンテージとなるだろう。しかし少しでも油断すれば沈んでしまうのがHawkinsである。高い生存性を発揮できるかどうかはいかにバイタルダメージを防げるかにかかっている、
    大ダメージを受けやすい性質上、こまめに回復してHPを高く保っておきたい。イギリス重巡ツリーの修理斑はバイタルダメージの50%を回復できる仕様となっているので、試合序盤に死にかけても沈まなければある程度リカバリーできる。
     
  • 機動性
    前級Danaeまでの低ティアや軽巡ツリーのような加速性能の優遇は無い。30ktの速力は同ティア巡洋艦の中ではKrasny Krymに次いでワースト2位。さらに転舵所要時間はワースト1位である。唯一旋回半径はまともな値だが、速力自体が遅いため全力転舵中の旋回速度は並以下に留まっている。敵の砲弾を回避するのは困難であり、適切な姿勢で砲弾を受け止める戦い方が求められる。
     
  • 隠蔽性
    同格の中ではあまり良くない。素の状態では射程と被発見距離の差が小さいため、砲撃を中止して隠蔽状態に入る戦術をとりにくい。特に本艦では側面の弱さと機動力の低さから隠蔽状態で回頭したいところなので悩ましい。島を活用して射線を切る戦術も考えたい。
    艦長スキル?の隠蔽処理専門家があると楽になるが、ティア5では取得できるまで艦長が育っていないことが多い。
     
  • 総評
     近接火力に優れる砲を搭載した結果、装甲と機動力を投げ捨てている艦である。しかも、その主砲も弾道があまり良くなく、距離が離れると扱いの難易度が急上昇するという初心者お断り仕様。一応、カタログデータ上では攻に優れ走と守は相応に割り切った艦、といういつもの英巡的な評価になる筈なのだが…その実態は砲を活かせる距離まで接近すると、今度は自らの船体の脆さと鈍臭さと直面せざるを得ず…敵の機動力や速射能力に翻弄され易い。砲性能と船体性能がアンマッチした艦は幾つか存在するが、本艦はその中でもかなり酷い部類と言えるだろう。
     特徴的なのは「タウン級軽巡洋艦(初代)」譲りの防御力の無さ(それでも第4グループから派生しているので舷側装甲は増強済み)で、側面に敵弾を食らうとバイタル貫通を含めた大ダメージが発生し易く…HPに余裕があっても一瞬でピンチに陥ってしまう事が良くある。さらに本艦は機動性に問題があり「一度の失敗→ピンチに陥る→脱出できずにそのまま沈む」という即死コンボを決められやすい。つまり、本艦は軽巡ルートに位置する「エメラルド」よりもさらに1ランク難易度が高めという味付けになっている。本艦において結果を出しつつ最終局面まで生き残るにはかなりの試合数をこなし、先読みや位置取り、細かな操艦技術を持った艦長でないと難しい筈だ。とはいえ、試合中常に緊張感を保って居たい系の艦長や、既存の艦艇の難易度では満足できずにさらに技術を磨きたい艦長にはピッタリの艦と言えるだろう。
    生存術指南

     この艦は生存性だけ観るとティア2.5相当に過ぎず、艦の基本性能はティア3、引き撃ちに入った際の攻撃力だけがティア4の性能である。つまり、格下艦相手であってもタイマンではいいように処されてしまう可能性がある。この艦における生存性を高めるために、幾つかの戦術を本文中に記載してあるが…纏めるとこうである。
    「必ず先頭に味方を立てて移動せよ(単独行動厳禁)」
    「敵の全容が不明な時点では最前線に接近し過ぎない(本艦は回頭困難である)」
    「交戦中の味方を艦を立てたまま支援せよ(側面見せるの厳禁)」
    「状況が許せば引き撃ちに移行し、後方射角を活かして本格攻撃」
    「少しでもマズイと思ったらそのまま隠蔽に入って回復に努める」
    そうそう上手くは行かないと思うが、何も考えずに運だけで乗り切ろうとするよりは撃沈率が下がると思うので、参考にしていただければ幸いである。

史実

イギリス最後の第一次大戦型「軽(装甲)巡洋艦」であるホーキンス級。

艦歴

実は、古鷹 Furutaka 型と同様の主砲換装(7.5インチ単装砲7基→8インチ連装砲3基)が検討されていた時期がありました。その理由は7.5インチ砲の低発射速度(15インチ砲並みとさえ言われた)にあったのですが、ここも古鷹同様です。
ホーキンス級の改装案は1925年に持ち上がり、エクセター Exeter と同じ8インチ連装砲を前部に2基、後部に1基という、のちのヨーク York やエクセターと同様の配置が検討されており、更に機関改装、生存性強化等が盛り込まれ、基準排水量は10,000tまで増大させるものでした。
が、改装費用と新型条約型軽巡リアンダー Leander 級との建造費用の両立ができずに、とりあえず、旧式ではあるもののパンチ力はある単装7.5インチ砲を搭載した「重巡洋艦」として維持し、いずれ時がくれば6インチ連装砲4基搭載の「軽巡洋艦」に降格して改装し、空いた重巡洋艦枠で代艦を建造しようという案に落ち着いた……と思いきや。
 ロンドン海軍軍縮条約の規定により期間終了まではホーキンス級の代艦建造は不可になってしまい、そうであれば、わざわざ「降格」してまで6インチ連装砲4基の軽巡洋艦にする費用ももったいない、ということで軽巡洋艦化計画は廃案に。その結果、ホーキンス級の各艦はどうなったかというと。
 ヴィンデクティブ Vindictive は4.7インチ砲二門の練習艦に、ホーキンス、エッフィンガム Effingham は武装を全ておろされ、フロビッシャー Frobisher は7.5インチ砲5門を残したものの、これも練習艦と相成りました。

 のんびりと条約時代を過ごしていた彼女たちの大きな転機となったのは、ロンドン海軍軍縮条約からの日本脱退です。これにより、所謂「エスカレーター条項」が適用され、巡洋艦の保有枠についても大幅に拡大され、元々代艦として建造されるはずだった艦も純増として良くなったのです。戦争の時間が徐々に近づきつつある中、ホーキンス級も随時再武装が施されてゆきます。
 先ず、エッフィンガムは主砲6インチ単装砲9基搭載の「軽巡洋艦」として1937~8年にかけて艤装がされました。が、この主砲、実はカレドン Caledon と同じC級軽巡洋艦の再利用で、旧式なものでした。
 続いて、ホーキンスとフロビッシャーは5.25インチ連装砲(WoWSではキングジョージ5世 King George V 級の副砲としてお馴染み)を6基搭載の「軽巡洋艦」とし、航空艤装(近代化改装する予定のカウンティ級から取り外したカタパルトの再利用)を施して防空巡洋艦化し、そして最後に残ったヴィンデクティブは、練習艦兼工作艦のまま余生を全うする……。
 とはならなかったのは、流石は栄光と迷走の英国海軍。
 1939年には戦争が始まってしまい、巡洋艦の頭数が必要になったため、結局ホーキンスとフロビッシャーは旧来の7.5インチ砲を再度搭載して現役復帰することになりました。
 確かに主砲こそ古臭い7.5インチ単装砲ではありますが、4インチ単装高角砲5基、みんな大好き4連装ポムポム砲2基、エリコン20mm機銃7基と、当時としては必要にして十分な対空火力を有しており、またその後、早期に戦没したエッフィンガムを除いた各艦は、更なる対空火力の増強、レーダー装備等の戦時改装を受けつつ、概ね1944年頃、新鋭巡洋艦が出揃うまでの間まで現役として働きました。
 紆余曲折はあったものの、彼女達はよくその任務を全うしたといえるのではないでしょうか。

 栄光と迷走の英国海軍の歴史がまた一ページ……。

コメント欄

  • 開発進める為にしばし使うことあるが、クッソ弱いな。古鷹みたいな感じかと思ってたけどAPはそんなに強くない -- 2022-02-02 (水) 19:48:47
  • 真横向いて一方的に撃てれば強い。撃ち合いはクソ雑魚。 -- 2022-02-21 (月) 03:51:07
  • 使ってるのを見かけたら罰ゲームだと思って同情してる -- 2023-05-05 (金) 21:33:34
  • 撃ち合う時は縦にして3門で戦ったら強いよ、立ち位置を意識して防御姿勢で一方的に撃ち続けよう -- 2023-05-08 (月) 10:30:13
    • と言うか、それしか生きる道が見つからぬでござる... -- 2023-05-10 (水) 17:49:58
  • いわゆる苦行艦って奴だな -- 2023-05-12 (金) 06:44:41
  • この船は弱さを楽しむ船や。カリカリするぐらいなら飛ばすしかない。ガン盾運用すれば意外と沈まないからな。 -- 2023-05-12 (金) 18:38:54

*1 ホーキンスの19cm砲は史実でも口径の割に軽い(=空気抵抗の影響を受けやすい)砲弾を使用しているのでそれを再現したものと思われる。
*2 https://wowsft.com/artyによれば、軽巡の中でも弾道の良好なKotovskyEmile Bertinより着弾時間や落角が明確に劣り、軽巡の中で弾道が悪めのOmahaKonigsbergMontecuccoliと同程度。
*3 ただし、面積はわずかだがバイタル天面が直接外部に露出している部分があるため、ここからバイタルに届く可能性がある。
*4 詳細は主砲の項目にあるが、砲弾径÷14.3より薄い装甲では、浅い角度で着弾しても跳弾が起きなくなる。16mmの装甲厚では16×14.3 = 228.8となり、マッチング帯の重巡の砲弾(最大203mm)までは跳弾できるものの、戦艦AP弾(最小283mm)に対しては全く跳弾を期待できない。