Lion

Last-modified: 2024-02-18 (日) 20:55:49

ライオン級戦艦

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装甲厚の詳細

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性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier7種別プレミアム艦艇
艦種戦艦派生元-
国家イギリス派生先-
生存性継戦能力67,900
装甲19-381mm
・防郭 260-381mm
・艦首・艦尾 32mm
・砲郭 32-381mm
・装甲甲板 32mm
対水雷防御ダメージ低減25%
機動性機関出力130,000馬力[hp]
最大速力29.5ノット[kt]
旋回半径830m
転舵所要時間15.8秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離14.6km17.0km16.6km14.7km
航空発見距離12.2km20.3km15.2km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
-mod.117.0km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
-406mm/45 Mk IV3基×3門HE弾 6900(46%)
AP弾 12600
30.0秒45.0秒


副砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
-133mm/50 QF Mk I8基×2門HE弾 1900(8%)6.7秒5.0km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
-40mm Bofors Mk VII4基×1門353.5km
40mm Bofors Mk IV6基×2門136
40mm Bofors Mk VI10基×6門292
133mm/50 QF Mk I8基×2門654.5km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良2+20%:対空砲座の最大射程
2Damage Control System Modification 2-min.pngダメージコントロールシステム改良2-15%:消火時間
-15%:浸水復旧時間
Steering Gears Modification 2-min.png操舵装置改良2-20%:転舵所要時間
Propulsion Modification 2-min.png推力改良2-50%:最大出力への到達時間
3Target Acquisition System Modification 1-min.png目標捕捉装置改良1+20%:最大視認距離
+20%:魚雷発見距離
+50%:敵艦強制発見距離
4Main Battery Modification 3-min.png主砲改良3-12%:主砲装填時間
-13%:主砲旋回速度
Secondary Battery Modification 3-min.png副砲改良3-20%:副砲装填時間
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良3+25%:平均対空ダメージ

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:15 秒
消耗品の準備時間:80 秒
十字キー上
修理班I.png修理班2 回消耗品の動作時間:17 秒
消耗品の準備時間:100 秒
回復:2.0% HP/秒
十字キー右
強化型副砲照準器.png強化型副砲照準器3 回副砲の安定性:+100%
副砲の散布界:-50%
消耗品の動作時間:30秒
消耗品の準備時間:160秒
対空防御砲火.jpg対空防御放火2 回平均対空ダメージ:+200%
消耗品の動作時間:40秒
消耗品の準備時間:150 秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

ライオン級戦艦は、二次大戦の勃発前に設計・起工された最後のイギリス戦艦です。本艦級は、多くの点においてキング・ジョージ 5 世級戦艦を改良したものでしたが、前級に比して大型化され、装甲が強化され、近代的な 406 mm 砲を搭載していました。

解説

  • 概要
    イギリスティア7プレミアム戦艦。
    2021年12月20日から開催しているイベントでウインター・コインを25,000コイン集めないと(かなり課金をしないと)入手できない方法なのでどうしても入手したい場合はそれ相応の覚悟が試される。
  • 抗堪性
    他国の同Tier戦艦と比較して高性能の修理班を持つ。
    ティア7以降のイギリス戦艦はバイタルパートが水面上に露出している。本艦は後述する射角の悪さも相まって大ダメージを受けやすいため注意すること。バイタルパートへのダメージはほかの戦艦と同じく10%しか回復できない。船体は主装甲以外はほぼ32mm構成であり、被弾ダメージは蓄積しやすい。現在では6インチクラスのHE弾も独逸軽巡や力の均衡といったスキルが普及しているので注意。本艦は主砲射角が悪く、対AP弾でも全力で撃ち合おうとすると姿勢制御が間に合わず消耗が速くなる。
     
    修理班は艦長スキル等で理論上は8万以上の回復が出来るが、修理班は被弾ダメージを半分程度しか回復しない。元から被災の制御が得意なプレイヤーの場合は(割合の基準となるHPの低さもあって)他国戦艦の数割程度の回復量増加に留まるかもしれない。回復量の多さは応急工作直後の火災を2、3回リカバリーできるという保険程度に考えておくと運用しやすい。
    回復をギリギリまで遅らせ、瀕死に見せかけてターゲットを受け持つなどの運用も可能だが、上記の装甲特性があるのでHPの減少速度は早い。タイミングを誤って修理班のクールタイム中に残数を抱えたまま沈まないように。クールタイムは100秒になっているため、修理班は計画的に使ったほうがいいだろう。
     
  • 主砲
    他国と同じ406mm砲を装備している。モナークから装填時間が伸びているが弾の威力が上がっており、攻撃力は充分である。
    AP弾はTier7までの控えめな貫通力と異なり、他国と比べてそん色ない貫通力を持っており威力も高い。もともと弾種の使い分けが重要なイギリス戦艦であるが、AP弾が主力でも充分に戦果が出せるだろう。早発信管もここまでくると特徴はあまり気にならない。
    HE弾の威力は6900に達し、発火率も跳ね上がっておりTierによる火災発生率補正を強引に破ることができる。モジュール破壊や正面向きの戦艦に有効。
     
    しかし本艦は、砲塔の射界がとんでもなく悪いという欠点を持っている。*1状況に応じて使う砲塔数は考えること。
     
  • 対空
    中距離対空の合計ダメージは463となっており、中距離対空だけなら最強クラス。反対に長距離対空は同格最低クラスとなっている。対空防御放火が使えることを考慮すれば個艦防空能力はかなり強力といえる。しかし、中距離対空砲は壊れやすいため被弾が嵩んでいる際には過信は禁物。
     
  • 機動力
    速度が上がったことも含めて、モナークとほぼ同じ感覚で運動できる。
    あまりに軽すぎてアップグレードの構成次第では照準に支障が出るのでそれだけ注意。
     
  • 隠蔽性
    最大強化で13.0km、まだまだ他国より優秀である。
    水上機を含めた航空機に先に発見されることも多いので過信は禁物。
  • 総評
    モナークから口径や発火率などが順当に強化された本艦。優秀なHE弾を使い、より敵を火達磨にできるようになるだろう。ただ相変わらずの脆さは健在で、主砲の射角の悪さも相まって全体的に動きが重く感じるだろう。そして、英戦=放火魔の悪名からくるヘイトと、その脆い船体も相まって、突出すれば轟沈してしまう。だが、これまで英戦で培ってきた技術を持つ英国紳士諸君ならば上手く扱えるはずだ。
    あと、ここまで弱点を列挙してなんだが、本艦は苦行ではない。基本的にはモナークの延長線上、上位互換だと思っていいだろう。HE主体なので、レジェンダリーマッチでも普通に渡り合える。肉薄駆逐に関しても、確かに水雷防御は低いが、その強力なHE弾と副砲と優秀な機動性と相まって特攻による魚雷を撃たれる前に撃沈できたりする。このティアになると巡洋艦がなぜかあまり駆逐を狩ってくれないので、腹を見せた駆逐艦は積極的に狩っていこう。駆逐を狩れる英戦は本当に強い。

史実

計画背景

1936年末日で期限切れとなるロンドン条約の延長のために、1935年からロンドンでは第二次ロンドン海軍軍縮会議が行われ、日本は対英米主力艦比率が6割ならば参加しないとして早々に離脱したが、残るアメリカ、イギリス、フランス、イタリアの4カ国は会議を続け、1937年3月に第二ロンドン条約に調印した。新条約では主力艦の比率や戦艦の排水量制限35,000tなどはそのままに、主砲口径は制限することとなり35.6cmとしたのである。ただこの主砲口径の制限は1937年までに非参加国が出れば、元通り40.6cmまで緩めるという条項が加えられていた。
とりあえず、アメリカとイギリスは35.6cm主砲を搭載した35,000t戦艦を設計していた。これがのちのノースカロライナ級(wowsではフロリダ)とキングジョージⅤ世級である。当初の案は双方とも同じ配置で35.6cm4連装砲を3基ずつ搭載していた。ところがKGV級戦艦では、装甲厚の不足がために2番砲塔を連装に変えることになり35.6cm砲10門を搭載した戦艦として条約失効後の1937年1月1日にまず2隻が起工された。ノースカロライナ級については、日本が参加しないことを確認してから406mm砲搭載の戦艦に設計変更、改めて1937年10月に起工した。このときKGV級戦艦でも406mm砲へ変更を検討したが(これがモナーク級)、ドイツ戦艦ビスマルク級の建造状況も踏まえ35.6cmで我慢したのである。
この時点でのイギリス戦艦はQE級5隻、R級5隻、レナウン級2隻、フッド級1隻、ネルソン級2隻の計15隻であった。しかしレナウン級とフッド級以外は25kt以下の低速戦艦であり、逆にその3隻は防御力に難があった。それに対してドイツへは保有量35%で抑えられているとはいえ、シャルンホルスト級2隻とビスマルク級2隻はどちらも30ktの快速を発揮する高速戦艦であった。そこで新戦艦はなによりも竣工が急がれたわけである。しかしドイツが新たに406mm砲搭載のH級戦艦を建造することとなるとKGV級では劣勢が免れなかった。もともとドイツは主砲口径を抑える代わりに防御性を高めている。ビスマルク級は主砲口径こそ38cmではあるが、防御性は406mm搭載艦よりも優れており、主砲も長砲身であり実質的な攻撃力は406mmに匹敵していた。そのため新戦艦とはいえKGV級の356mm砲では役不足は明らかであった。さらにH級が相手となると相手にならない。
そこでH級戦艦に対抗して計画されたのがライオン級である。

艦歴

ライオン級戦艦はWW2直前にイギリスが起工した16インチ砲搭載戦艦である。全艦未成。

 

1935年に開かれた第二次ロンドン海軍軍縮会議で、今後建造する戦艦は基準排水量35,000t、備砲14インチ(=35.6cm)に制限され、この規定に基づき1937年に英海軍はキング・ジョージ五世級戦艦(以下KGV級)五隻を起工した。
しかし同年半ばには、前年に脱退した日本が建造する新戦艦の備砲は14インチを超えるものと判断された。
同じく14インチ砲搭載の戦艦を計画していたアメリカは16インチ砲への変更を決意、また翌年にはエスカレーター条項が発動され、制限が基準排水量45,000t、備砲16インチへ緩和された。
しかしKGV級は既に建造が進んでおり備砲の変更は不可能であったため、同級をベースに16インチ砲搭載の戦艦が新たに設計された。これがライオン級戦艦である。

 

本級は35,000t級から48,000t級の幾つかの案が検討され、最終的にKGV級の砲塔を16インチ三連装砲に置き換え、防御力を向上させ艦尾形状を変更したデザインとなった。
本級の主砲であるMark II 16インチ砲はネルソン級のMark I 16インチ砲より砲弾重量を増し、より高威力かつ長射程であった。

 

一番艦ライオンは1939年7月、二番艦テメレーアは同年6月に起工され、三番艦コンカラーと四番艦サンダラーも発注されたが、これらの造船所はKGV級を建造中であった。
直後の同年9月には第二次世界大戦が勃発したため翌40年には建造中断となり、42年には全艦の建造がキャンセルされた。
しかし大戦中には航空戦艦への改装案や、KGV級の運用実績に基づいた改正案などが検討されていた。

 

参考文献
石橋孝夫(2016)『世界の大艦巨砲』潮書房光人社.

コメント欄

  • コンカラーに続いて また良い的が来た....by YAMATO -- 2021-12-22 (水) 17:20:02
    • 逆にHE運用の英戦乗りからすると精度特化の大和は餌だったりするので面白い関係。 -- 2021-12-22 (水) 17:58:25
      • なるほど。そっちはそう言う風に見てるのね。勉強になりました。 -- 2021-12-22 (水) 18:59:02
  • 攻撃力は高いね。防御力はマインツの榴弾が痛い32mmの敏感肌で、側面はソ連並にバイタル飛び出してるけどね…。全力射撃は極力避けるべきだな。 -- 2021-12-22 (水) 18:55:11
  • 攻撃力はいっちょ前だけど砲の射角が悪くて特に引き撃ちで前部砲塔を使用するのは諦めた方がいい、修理班の回復量に恵まれててバイタルさえ抜かれなければしぶとく戦える、消耗品の対空防御砲火がカンサスと違って2回あるのも嬉しいけど惜しむらくは最近全然空母とマッチングしないところか。 -- 2022-01-04 (火) 15:04:44
  • 来週でコインがたまるので楽しみです。これ買って余れば曳航弾足します。 -- 2022-01-14 (金) 11:15:36
  • 砲塔脆くない?速攻で1番2番死んだんだが… -- 2022-01-21 (金) 15:53:03
  • 超回復のおかげで火災にかなり強いからオチャ○フとかクリー○ランドとかマ○ンツに丸焦げにされて禿げかかってる戦艦乗りにオススメ。 -- 2022-01-21 (金) 20:15:18
  • 主砲塔の装甲は40.6cm砲搭載の戦艦の中では一番薄いから、ヴァンガードの主砲弾で簡単に飛ぶ -- 2022-01-23 (日) 11:15:46
  • 手に入れるのに苦労した割にはネルソンより劣悪な精度の主砲に最低レベルの射角でちょっと使いづらいな。どうしてもレーニンと比べてしまうと見劣りするな、 -- 2022-02-22 (火) 23:15:38
    • インスピ合わせて精度特化にしてもひでぇな。前方集中配置艦は変態だが有能よな。レジェンド艦相手にしなくて済むという点もあってネルソンのが活躍できるわ。 -- 2022-03-20 (日) 23:23:40
  • 巡洋艦館長で満載つけて、兵装の耐久上げたらなかなか行けるよ -- 2022-05-15 (日) 22:33:20
  • 1年くらいやって1度も見たことない -- 2023-08-11 (金) 12:33:31
    • 期間限定の高課金艦なので持っている人が少ないのと、弱くはないが射角が悪過ぎて微妙な性能になっているのであんまり使わないというのが原因かな。 -- 2023-08-11 (金) 18:45:07

*1 後部砲塔は前方44度、前部砲塔は後方37度、47度。