概要
DQ2以降に登場する【フィールド】マップ上の地形で、【海】の中で水深の浅い部分のこと。
大抵はプレイヤーの行動を制限する目的で設置されており、【船】でこの上を通ることはできない。
多くの作品では船を手に入れると一気にあちこちに行けるようになるのだが、この浅瀬で遮られた場所には行くことができず、【旅の扉】や【空を飛ぶ乗り物】など他の移動手段が必要になる。
とりわけ、DQ5・DQ6・DQ11ではストーリー前半の自由度を制限するという大きな役割が与えられており、ストーリーを進めないと浅瀬で囲まれた水域の中しか自由に航海できない。
DQ1(スマホ版以降)
【沼地の洞窟】付近とリムルダール西の岬にある【にじのしずく】で橋をかける場所の周辺に浅瀬が追加された。
もっとも船のない今作では見た目の違い程度でしかなく、前者の場合、大陸を繋ぐ海底洞窟の存在を示唆するに留まる。
DQ2
初登場。海の色より薄い水色で表されている。
今作では浅瀬によって行動範囲が大きく制限されるといったことは無いが、【ベラヌール】や【デルコンダル】周辺の海岸はびっちり覆われており、浅瀬の無い海岸を探さなくてはいけない。
【海底の洞窟】は周辺が浅瀬に囲まれており、【つきのかけら】で沈めることで入れるようになる。
このほか【ルプガナ】北方の沖に1マス分の浅瀬があり、【ふねのざいほう】の在処の目印になっている。
リメイク版ではDQ3以降と同じく岩礁になり、ふねのざいほうの目印は光になった。
DQ3
今作から岩礁のグラフィックになった。
川の河口や海峡などにも設置され始め、進路を阻む役割を与えられるようになった。
【上の世界】では【サマンオサ】や【ほこらの牢獄】に通じる川の河口を塞いでおり、前者は旅の扉を利用、後者は別の河口から入って【あいのおもいで】でオリビアの呪いを解かないと入れないようになっている。
また、【スー】の北西にある【浅瀬のほこら】は、【かわきのつぼ】で浅瀬を干上がらせることで姿を現す。
【アレフガルド】では【ゾーマの城】に通じる海峡で行く手を遮る。
DQ4
前作よりも設置場所は少ないが、【スタンシアラ】周辺の海岸にあり、遠回りを余儀なくされる。
また、【ゴットサイド地方】の周辺を浅瀬が囲んでおり、【気球】でないと上陸できない。
DQ5
浅瀬の存在感が一気に高まった作品。
大陸間のあらゆる海峡にビッシリと浅瀬が張り巡らされており、船での行動範囲が大きく制限される。
これによって今作は海が2ヶ所の内海(【滝の洞窟】につながる海と中央大陸のある海)と外海の計3つに分断されており、青年時代後半にならないと船を外海に運ぶことはできない。
内海と外海の行き来には【ルーラ】で船の位置を動かす必要がある。
【まほうのじゅうたん】ならば浅瀬の上を飛び越えることができる。
DQ6
【夢の世界】【現実の世界】の双方で、前作同様にほとんどの海峡が浅瀬で埋められており、船や【ひょうたん島】による海上移動では内海と外海を往来できない。
現実の世界のものはなぜか【海底】から通り抜けることができるため、海底に潜れる【マーメイドハープ】を入手すれば一気に行動範囲が広がる。
この謎の仕様については、『週刊ファミ通』1996年2月9日号のDQ6特集で次のように書かれていた。
推測してみると "岩礁の下は洞窟のようにくぐれるのでは!?" ということになったので、さっそく堀井氏に聞いてみる。
「そういうことにしといてください」……だそうです。
大真面目に考察してみるなら、DQ8の【リブルアーチ】のような地形が浅瀬になる程度まで海没し、【あわあわ船】はその下をくぐっているのだろう。
浅瀬のある所で浮上しようとすると「ここでは 浮上できない!」「うえに なにか あるようだ……。」というメッセージが表示されることも、上記の説と妙に辻褄が合っている。
なお、海上に浅瀬がある場所の真下の海底は目印として岩礁(通過可能)になっている。唯一の例外は【難破船】(地形は浅瀬)の真下。
一方、海底に岩礁があっても真上の海上が浅瀬になっているとは限らない。
上記の通り、内海と外海が浅瀬で隔てられているが、現実の世界の船はマーメイドハープを入手した時点で海底を経由しなくてもルーラでも外海に呼べるようになる。夢の世界ではどういうわけか【空飛ぶベッド】を入手すると【ひょうたん島】をルーラで外海に呼べるようになる。
また、現実の世界では【人魚】が浅瀬に集まり【人魚のすみか】を形成している。
DQ7
陸地が徐々に増えていくというストーリー構造の都合上、海峡に浅瀬が張り巡らされていることは今作では無いが、【ブルジオの屋敷】や【大地の精霊像】の周辺の河口で進路を遮っており、それらの場所へは魔法のじゅうたんが必要となる。
DQ8
今作は進路を遮る形の浅瀬は無いが、【隔絶された台地】の北の海には、台地への進入路となる光の航路の起点となる浅瀬がある。
DQ9
前作同様に海峡の浅瀬は無く、船を入手後は世界各地の海を自由に動けるが、【ドミールの里】のある大陸の海岸では浅瀬が上陸を阻み、【竜のもん】で【光の矢】を使わないと上陸できない。
また、【セントシュタイン城】の東の島と【アイスバリーかいがん】の北東の島が浅瀬に囲まれており、訪れるには【アギロホイッスル】が必要。
DQ11
DQ5と同様に、南北の大陸間の海峡を浅瀬が塞いでおり、内海と外海に分断されている。今作では【ソルティコの町】付近の水門を開ければ、運河を通って内外を行き来できる。
人魚のいる【白の入り江】はDQ6の人魚のすみかと同様に、浅瀬地帯に存在する。
船着場以外でも船を停めて上陸可能な仕様である3DS版では、【ユグノア地方】の海岸など船を停められない海岸は、3DモードではDQ8のように高い崖になっているが、2Dモードでは浅瀬になっている。