【デルコンダル】

Last-modified: 2026-03-20 (金) 11:06:40

概要

DQ2、および同一世界が舞台のキャラバンハートで登場する国。
【ローレシア】南の孤島に位置する城。
英語版での地名は、NES・GB版ではOsterfair、スマホ版ではDirkandor。

DQ2

本作中で唯一ロトと血縁のない人物が治めている城(人間以外も含めると【竜王の城】も該当)。
船入手の直後から訪れることが可能。話に沿っていくと【ベラヌール】の次に訪れる予定となる。
島全体が浅瀬と岩山に囲まれており、西側に空いた狭い海峡が唯一の出入り口でここを通って島の中央にある湾からでないと上陸できない構造で、これによりまっすぐローレシアへ向かおうとすると必然的に【精霊のほこら】が見つかるようになっているが、逆に【ザハン】の位置が西の海峡からまっすぐ南下すると画面外になる(デルコンダル島の東から南下すれば見える)ので、情報がありながら見つけにくくなってしまうという皮肉な地形をしている。
 
城下町は存在せず城内に施設がある構造であり、王様からして軍事国家っぽく、おそらく外敵の侵入を阻むためだと思われる。そのためか、他5つの城(【ハーゴンの神殿】含む)と違って普通に外から入ると真正面ではなく城壁の片隅から入るような格好になる。
施設は、【宿屋】【武器と防具の店】がある他、占い屋という一風変わった施設もある。
探し物のある方角を教えてくれるが、話し掛けるたびに違う方角を口にするので、GB版までは単なるネタの一種のようだ。
一応、上述の通りこの国の入り江から船でまっすぐ北上すると精霊のほこらが見つかるので、たまたま北を指定されて言うとおりに探しに行くと見つかるという奇跡が起きた人もいるかもしれない。
ここは他の国と違って当初は【復活の呪文】を聞けないのだが、後述の決闘イベントを済ませて再訪すると聞けるようになっている。
しかし【道具屋】が存在せず、【神父】もいるが【教会】機能はないという、非常にお粗末な実態も。
【やくそう】【キメラのつばさ】購入や不要品等の売却はもちろん、蘇生すらできない。
さらに、このお城はすぐに船に乗り込める配置になっていないため、拠点とするにはかなり不便な場所である。
下手にここで復活の呪文を聞いてしまうとルーラや全滅の際にここに飛んでくるようになるので特に注意が必要。
道具屋に関しては旅の扉+陸路でローレシア or 船で【ザハン】まで出張しなければならず、蘇生の場合はパーティメンバーが減った状態で敵に襲われながら世界樹まで遠征しなければならない。全滅してここに戻されたら面倒なことこの上ないだろう。
なお道具屋がない理由について、ここで比較的高価(といっても150Gだが)で売却できる【せいなるナイフ】が宝箱から入手できるためではないかと推測する意見もある。
FC・MSX・MSX2版(以後オリジナル版)ではフィールドに出るか、もしくは旅の扉で移動すると宝箱が復活するので、ここに道具屋があると「武器屋の宝箱から入手→目の前にある旅の扉でローレシア南のほこらと行き来する」の繰り返しで簡単に大量入手できるので、持ちきれなくなったら最後にまとめて道具屋で売れば簡単に金が稼げてしまうのだ。
ちなみに似たようなことは道具屋があるローレシアでもできるが、建物の外部から宝物庫までの距離が長く、宝物庫をあさっても時間と面倒の割にはそれほど金が入らないようになっている。
ただしあちらも60Gで売れるキメラの翼や、数十ゴールドの入った宝箱もあるので、一回あたり100G以上は稼げる。
 
この城を治めている【デルコンダル王】は道楽好きらしく、「強い者の戦いを見るのが何より好き」という名目で、玉座の目の前が闘技場となっている。この闘技場はオリジナル版だと「コロシアム」と呼ばれており、ここで【キラータイガー】を倒して王様を喜ばせると、褒美に【つきのもんしょう】が貰える。
普通に戦えばまず負けることはないだろうが、前回復活の呪文を聞いた場所が城である場合、このキラータイガー戦で全滅すると復活した先で【レクイエム】がフィールドに出るまで流れ続けるというバグがある。
シリーズ屈指の暗い曲調で聴いてて憂鬱な曲なので、全力で戦ってそんな事態は避けたいところ。
また、オリジナル・リメイク版共にキラータイガー戦は「逃げる事が可能」なのだが、逃走してしまうと、

*「てきに せなかを みせるとは…。
  もう そちたちの かおなぞ 
  みたくもない! ゆけ!

と専用セリフで王様に激怒され、紋章を貰えないどころか一度城外に出るまで一切相手をしてくれなくなる。
 
占い屋の裏手にある【牢屋】にいる兵士からは、【きんのカギ】の情報を聞くことができる。
金のカギがあれば【ローレシア南のほこら】へ旅の扉で直通できる他、武器屋から【ガイアのよろい】を盗めるようになる。
 
近郊のモンスターは【ウドラー】【ガスト】【ホークマン】等、ペルポイ周辺の敵が主に出てくる。また、【メタルスライム】の集団生息地でもあるので、一撃で倒せるなら経験値稼ぎの場所として役立てるだろう。
ただ、上述のとおりここは拠点には向かない場所なので、メタル狩り目的なら【聖なるほこら】周辺の方が推奨される。
あちらの方が出現率が高く、他の敵が弱くて危険度も低い上に、拠点向きの【ラダトーム】が近い。
 
攻略面では【海底の洞窟】が近くにあるので、【じゃしんのぞう】を取得する際にはここから向かう人も多いかもしれないが、上記の通り、非常に不便な城なので何度も挑戦することを想定するならここでは復活の呪文は聞かないほうがよい。
よく知られる通り、海底の洞窟はシリーズでも屈指の難所であり、パーティが半壊状態あるいは全滅で帰還することも多いので、そのたびにこんな場所に飛ばされるのは結構辛い。
【ローレシア】から船で行くのと道中のエンカウント回数はさほど変わらないのでそっちを拠点にする方が無難だろう。
ローレシアも蘇生ができないのは同じだが、歩いて【リリザ】に行くのに危険な敵がでない点は大きい。
あるいは行き方さえ知っていれば【サマルトリア】を拠点にして船で北上するルートや、多くのプレイヤーが後半の拠点にしているであろう【ベラヌール】から西に進んでくるルートも悪くない。
また、【精霊のほこら】 へ向かうときもデルコンダルとローレシアは距離的にほぼ変わらない。
 
また、オリジナル版ではここで復活の呪文を聞いて一気にロンダルキアまで行き、シドー戦で負けてデルコンダルで復活すると【デルコンダルにシドー召喚】という伝説的なバグがある。

リメイク版

教会が、オリジナル版と同じ情報をくれた後で通常の教会同様機能するようになり、【預かり所】も追加された。
宝箱は復活しなくなったし武器屋も他の町同様アイテムの売却が可能になったが、道具屋だけは相変わらず存在しない。
なお移動は半歩単位になったのに通路の狭さはFC版と変わっておらず、住民に道を遮られやすくなっている。
 
牢屋の兵士には10年以上入れられている旨の言葉が追加されたり、【ろうやのカギ】で解放するときんのカギについて教えた甲斐があったものだと言い残してそのまま牢屋から出て姿を消してしまうなど、妙に力の入った改変がされている。
また、一度も話しかけずに先にろうやのカギを入手してから来ても、解放後の台詞は変わらないため、初見なのに「おまえは いつぞやの」だの「きんのカギについて教えた」だの身に覚えがないことを言われる羽目になる。
初見でこの状況に陥ったプレイヤーはさぞ困惑したことだろう。
なお、この兵士が去ることで牢屋の奥に落ちている【ちからのたね】を拾うことができる。
 
理由は不明だが、闘技場の呼び名が「コロシアム」から「スタジアム」に変更になっている。
 
SFC版で【サマルカンスト技】を起こす場合、【ベラヌール】の宿屋を当分は使用できないので、【満月の塔】【ロンダルキアへの洞窟】を攻略する場合はここでセーブするのが良い。
なお宿屋に宿泊すると、なぜか店員がパーティのいる右側ではなく上側を向く。
また【シドー】撃破後は、預かり所の【おばさん】だけがいなくなっている。
 
携帯・スマホ版からは占い屋が【5つの紋章】の在り処を妙に具体的に教えてくれるようになったので、参考にしても良い。さらに、紋章を全て手に入れると彼の台詞が変わる。
…が、肝心な精霊のほこらの場所を教えてくれない。片手落ちだ。

HD-2D版

今回は船を手に入れていれば、【ローラの門】から鍵無しで【旅の扉】を使って【炎のほこら】経由で行くことができ、敵の強い海域を避けて安全にアクセスできる。
マップは城下町・城内・城壁通路に分かれており、旅の扉のある城壁通路と城内・城下町との行き来は当初はできず、一旦フィールドに出るか【ルーラ】を唱える、【キメラのつばさ】を使う必要がある。フィールドで正面から入ると城下町へ、右から入ると城壁通路となる。
城壁通路にはふくびき屋が設けられ、【バイキルミン】を貰える唯一の店となっている。また、【おおごえの巻物】【ちからための巻物】が手に入るほか、【ガイアのよろい】【まほうのかぎ】で入手可能。
 
城下町の【占い】屋は、ストーリー進行に応じてそれぞれ4つの内容について占ってくれるようになった。【さいごのかぎ】入手後は、占いとは別に「ヌシ」に関する話も聞ける。
城内や城壁通路では【カンダタ】を描いたと思われる絵画が見られる。
 
今回、城内に入るには「強さ」を示す必要がある。強さと言ってもレベルをいくら上げてもダメで、【竜王のひ孫】から貰える【さびたつるぎ】を見せなくてはならない。入手前に行けばデルコンダル兵からヒントを貰えるが、貰った推薦状を提示してはいけないのだろうか…?
さらにそれを突破しても、【ベラヌールの老神父】から貰える【王への推薦状】が無いと【デルコンダル王】と会うことができない。すなわちここのシナリオは必ず【サマルトリアの王女】加入後に進めることになる。
従来どおりデルコンダル王から【つきの紋章】を貰えるが、今回は【キラータイガー】を含めて3回の戦闘に勝たなくてはならない。1回戦は【ヘルコンドル】3匹、2回戦は【コング】2匹、そして3回戦でキラータイガーと戦う。各戦闘を終えるごとにインターバルが挟まり回復が可能。
まほうのかぎ入手後は、城内と城壁通路を行き来できるようになる。
 
後に【みずの紋章】の手がかりを求めて国王のもとを訪ねることになるが、これはスルーしても良い。みずの紋章入手後に訪れると、【森の廃村】で出会った【情報屋】が、アドバイスされたとおりにデルコンダルにやってきている。
また【月のかけら】入手後は【ロンダルキア】への行き方を教えてもらうために訪れ、なんと力試しのためにデルコンダル王と戦闘することになる。見事勝利すれば、ロンダルキアのことを知る元王子がどこの誰であるかのヒントを教えてくれる。

キャラバンハート

主人公キーファが最初に訪れる町。【ルイン】の故郷である。
同作はDQ2の数百年後の世界であるが、長い年月の間にぐうたら王政が滅び、共和政になっているようだ。
施設は宿屋・教会・酒場(道具屋を営む旅の商人がいる)・ルインの家・お屋敷。
城郭は健在であるが、かつて闘技場だった中庭も居住区になっている。
町の北には【旅立ちの洞窟】なる海底トンネルが開通し、ローレシア地方に歩いていけるようになっている。
 
街の外観から見て、城は一応残ってはいるが入ることはできない。
その代わり町長の屋敷が存在することから、城は一種の観光史跡のような扱いなのだろう。
まともに王政が維持されている国がサマルトリアしかなく、ローレシア・ムーンブルクの城は廃墟と化しているため、
維持されている城は観光資源として価値のある物なのだから。
観光客を当て込んだ酒場(DQ2の時代には存在しなかった)が建てられている点で、観光業が主力産業なのだろう。
 
ここではチュートリアルの意味も含め、踊り子のリップルが仲間に加わる。

ビルダーズ2

【アーマン】【ルル】から聞いた、現実世界にある「さまざまな 町や国」のうちの一つとして、彼の台詞中にのみ登場。

関連書籍での描写

【小説ドラゴンクエスト】の2では、かつて勇者ロトと同時期にアレフガルドへやって来た【カンダタ】
戦災孤児を保護したのが国のはじまりであると解説されている。
(この設定の元ネタはおそらく、前年に刊行されていたゲームブックドラゴンクエスト3)
ただし盗賊出身のカンダタの下にはあらくれやならず者も多く集い、その結果デルコンダルは海賊との太いパイプを持つと噂されるガラの悪い国となった。
小説中では主人公たちも、海に関する情報を求めてデルコンダル国王に謁見している。
ここでのデルコンダル王は成金趣味の粗野な人物、しかも先祖が勇者ロトに敗れたという伝説からロトの一族を嫌悪しており、それゆえ主人公にキラータイガーとの決闘を強いる。
 
【知られざる伝説】ロト2の「デルコンダル王のお忍び道中記」では小説版と大きく異なり歴史と気品ある伝統主義の国として描かれている。
こちらのデルコンダル王は若手だが格式張った保守的な人物であり新興国であるローレシアやサマルトリアが台頭している情勢にいらだちを隠せない。
そこで彼は騎士長のキャシオーと共に旅商人に変装し、自らローレシアに乗り込んで彼の国の繁栄の秘密を見届けようと企んだ。
紆余曲折の末、彼はローレシア王宮の宝物蔵に入るのだがその一番奥の部屋で見たものは、ローレシア建国直後に当時のデルコンダル王が贈ったという小さな壺だった。
今でこそ古ぼけた壺だが、当時の最新技術で作られたこの壺を惜しげも無く贈り伝統ある国の技術を見せてくれたデルコンダルの心意気に応えたい。
それがローレシア発展の原動力なのだと知ったデルコンダル王は、己の傲慢さを大いに反省するのだった。

ゲームブック(エニックス)

【ローレシア】とは当初敵対関係にあり、ローレシア側では沿岸警備を怠るとすぐに攻め入ってくるという厄介な存在であったらしい。
このゲームブックでは星の紋章を目的に身分を隠して訪れ、原作通りにキラータイガーとの闘技大会が行われる。闘技大会は【ローレシアの王子】だけが参加し、ここでは指定された武器のみを使用可能。
キラータイガーを倒すとさらにオリジナルキャラの戦士ガルダーとの決闘になり、彼に勝てば紋章が手に入るが、敗れると紋章は持ち去られてしまう(後に終盤で譲り受ける)。
大会後、デルコンダル王から旅の目的を問われ、返答次第では身分がバレて追われるか戦うかの選択を強いられる。
 
2度めに訪れた時にはハーゴン軍の襲撃に遭っており、ローレシアの王子たちが魔物を撃退後、デルコンダル王を説得。結果彼は和解し、ハーゴン軍との戦いに参戦する。
また、【デルコンダルにシドー召喚】の裏ワザが再現されており、デルコンダル王から貰える「不思議な宝石」を【シドー】に敗れたときに持っていれば、【バシルーラ】の効果が発動してここに飛ばされ、そのままシドーとの再戦になる。