概要
水上を移動する代表的な【乗り物】で、古代から存在する。
同じ「ふね」でも大きいものは「船」、小さいものは「舟」と使い分けられることもある。
ドラゴンクエストではDQ2以降全てのシリーズに登場。記念すべきシリーズ初の乗り物(徒歩以外の移動手段)である。
【フィールド】の船は【海】の上を移動することができる。【浅瀬】を越えることは基本的に不可能。
また【ルーラ】を唱えると飛び先の最寄りの海岸まで自動的に移動する。
多くの場合は中盤で登場し、これを手に入れると一気に行動範囲が広がる。多くのプレイヤーにとって心躍る瞬間だろう。
ただし各作品とも、手に入れる前のイベントでは【ボス級モンスター】を倒さなければならない。
また、DQ5・DQ6・DQ11では手に入れた直後から海域全体に自由にいけるわけではなく、イベントを進めるごとに行ける場所が増えるようになっている。またDQ10では自在に操れる船は登場しない。
DQ3で「オーブを集めると船がいらなくなる」という台詞がある通り、空飛ぶ乗り物が登場するとほとんど用なしとなってしまう。これはリメイク版DQ4の会話で気球入手後マーニャがネタにしている。
町中やダンジョンの水路でも船(舟)を利用できる場合があるが、作品によっては【イカダ】に置き換えられている。
他の乗り物にも言えることだが、どんな呪文や特技にもビクともしない驚異の頑丈さを誇る。たとえ割れる演出があっても、何事もなかったかのように元に戻るので謎としか言えない。
自らが操縦することはないが、DQ5、DQM2、トルネコ3、ビルダーズ2、トレジャーズではいきなり船の上から物語が始まる。
DQ5とDQM2では無事目的地に到着するが、トルネコ3とビルダーズ2は嵐で難破してしまう。トレジャーズではその船から逃げ出すことがスタート時点の目標である。
余談だが、ドラクエシリーズにおいて主人公のパーティは自前の船を手に入れるまで世界中を旅することができないのに対して、パーティ外のキャラクターは自前の船がなくても普通に世界中を旅することができている。
例えば、名のあるキャラに絞っても、DQ4の導かれし者たち(【トルネコ】以外)や、DQ5の【パパス】、DQ6の【テリー】、DQ11のプレイヤーキャラクターたち(【シルビア】以外)が該当する。
世界中に【旅の商人】がいたり港町が存在することからわかるとおり、ドラクエ世界にはそれなりに海運網も存在しているのだから、ようするに彼らはソーシャルスキルを駆使して他人の船に乗せてもらったりしているのだろう(DQ5の冒頭のパパスが好例)。
主人公のパーティにそれができないのは、ひとえにゲーム上の都合なのである。
DQ1(ゲームブック(エニックス))
【メルキド】高原から【リムルダール】への渡し船が利用できる。一方通行で運賃は200G。
DQ2
初登場。乗っている時のBGMは【海原を行く】。
【ルプガナ】で船の持ち主の孫娘をモンスター【グレムリン】×2から助けることによって貸してもらえるようになる。
自由に船を使えるようになる直前にボス戦をクリアしなければならないのは、以後シリーズ恒例となる。
陸地へは、岩山(高山)や浅瀬の無い場所に接岸することでどこにでも上陸できる。【橋】の下をくぐることはできない。
これによって【満月の塔】・【海底の洞窟】・【ロンダルキア】などを除いた全ての地域に行けるようになる。
空を飛ぶ乗り物が無い今作では終盤、ひいてはエンディング中まで船のお世話になる。
GB版までのDQ2ではルーラの行き先が選べないため、必然的に船に乗る機会はかなり多い。
またルブガナでは入手後も町に入るごとに港に船が停まっており、【やまびこのふえ】を持っている商人の家に行くにはここから船に乗る必要がある。そのままフィールドに出ることも可能。
船に乗っているときに【しらべる】を使うと「◯◯◯◯は ふねから とびおり もぐっていった。」と、キャラ自ら海に飛び込んでその場所を調べる(GB版まで)。【ふねのざいほう】を入手する時にお目にかかれるメッセージである。
なお復活の呪文で再開するかルーラで戻った場所が【ロンダルキアのほこら】だった場合、船は【ベラヌール】の沿岸にある。
ルーラが行き先選択式になったガラケー版以降では一気に利用頻度は減り、エンディングでも船に乗る必要はなくなった。
ゲームブック版(双葉社)
下巻で最初から所有している。
停泊すると、その港に残ったままになり、その港に戻らなければ再利用はできない。
この他、ルプガナの【道具屋】では「船」という名のアイテム(実際は「港に持って行くと船がタダでもらえる紙切れ」)が売られている。
しかもこのアイテムだけは所持金が足りなくてもツケが効く。
小説版
入手する経緯自体はゲーム版と同じ。
名前は「ラーミア号」。ベラヌールの「名人」と呼ばれた船大工が、人生の最後に作り上げた船。
小さすぎて商売には使えないという事でルプガナに売られ、死蔵されていた。
ゲームブック版(エニックス)
ルプガナ船団の快速船「雷神丸」を借り受けて旅をする。
下巻では船団長の部下である義足の男オルムが船を操る。
DQ3
【上の世界】の船と【アレフガルド】の船の2隻が登場。BGMは【海を越えて】。
上の世界では、世界の人々の船に対する認識が一定しておらず、かなりややこしい。
例えば【アリアハン】はかつての戦争のあと「【旅の扉】を封印した」だけで大陸外との交流を絶っており、造船・航海技術は存在しないかのような雰囲気である(海の向こうを目指す男が【まほうのたま】を作って旅の扉の封印を解こうとしているなど)。
【ロマリア】では「【ポルトガ】では船というものを作っているらしい」と言う兵士がおり、まるで見たこともないという雰囲気である。
一方で、この世界には7つの海を自由に往来する【海賊】が存在する。
旅の扉など存在しない【ランシール】では、さも当然のように「【エジンベア】に行け」とアドバイスしてくる住民がいる。
島国のエジンベアははるか海の向こうの【スー】の大陸と往来しているし、同じく島国の【ジパング】に海外の宣教師が訪れている。
また、ジパングから海を渡った住民もいる。
最果ての村を自称する【ムオル】では「船で来たのか?」と問われ、陸路だと言うと「もの好きだ」とバカにされる。
【ルザミ】は流刑地として機能しているし、【サマンオサ】で罪を問われた【サイモン】ははるか遠くの孤島に投獄された。
その牢獄に向かう海峡では「船の往来ができない」と、さも船が存在するのは当然という世界観である。
つまり、国や地域によって船の価値や認識が全く異なるのである。
…というよりアリアハンとロマリアだけが異常に世間知らずなのかもしれない。
エジンベアの国民から田舎者扱いされるのもやむなしである。
上記の海賊はアリアハンにも何度か訪れたことがあると発言しており、まるでアリアハンが海洋貿易を行っているかのような話なので、いまいち設定が安定していない。アリアハンが海禁政策をとる以前の話とかであろうか。
ロマリアの兵士の台詞については、さすがにおかしいということになったのか、リメイク版ではこのあとに「船はいいぞ 船は。船があれば世界の果てにでも行けるからな。」という台詞が追加され、「船というもの」という台詞は船を見たことがない主人公たちに向けた説明のニュアンスに変わっている。
というわけで、主人公たちは船を求めてポルトガを訪れることになり、【ポルトガ王】に【くろこしょう】を届けると褒美として貰える。ただしその前に【バハラタ東の洞窟】で【カンダタ】を倒さなくてはならない。
入手時は城下町のポルトガ城の前から船に乗ってそのままフィールドに出ていく形だが、一度フィールドに出るとポルトガの町の中で船に乗ることはできなくなる。
入手後はサマンオサ地方、【ほこらの牢獄】、【ネクロゴンド】、【竜の女王の城】などを除いた全ての地域へ行けるようになる。
ただ、本作からルーラが行き先選択式になったため、前作に比べると使用頻度は減った。
ちなみに、そのルーラでサマンオサに移動すると乗れない位置(【サマンオサ南の洞窟】がある小さな湖の畔)に船が来てしまう。【ラーミア】を使えば乗れるが、この湖はなぜか外洋と繋がっていないので湖から出ることはできない。
アレフガルドでは地上世界から落ちてきた際に最初に辿り着く【ラダトーム西の港】で、港にいる男からすぐにタダで使わせてもらうことができる。この港はフィールドに出た後も船でそのまま港の中に戻ることができ、シリーズ初の「船に乗ったまま入れるマップ」となった。
アレフガルドでもやはり【ゾーマの城】以外のすべての場所へ行けるようになる。
なお船入手のフラグは上の世界と共通らしく、バグ技で船入手前にアレフガルドへルーラで来ると船が無いが、船入手後であればラダトーム西の港をスキップしていてもルーラで船が付いて来る。
また、ダンジョンとして海上を徘徊する【幽霊船】も登場し、シリーズ初の「内部を探索可能な船」となった。
ちなみに、本作ではいざないの洞窟突破~船入手までには多数の街及びダンジョンが用意されているが、実はこのうちシナリオ上必ず行かなければならないのは「ピラミッド」「ポルトガ」「バハラタ」「バハラタ東の洞窟」だけだったりする。
とはいえ、通常攻略なら寄り道しないと装備もレベルも整わないため難易度が激増するが…。複雑なフラグ管理に頼らず、モンスターの強さとサブイベントでそれとなく進行度を制限する、クラシカルな進行調整となっている。
リメイク版
入手すると、【アリアハン】城下町などの一部の住民の台詞が変化する。アリアハンは【バラモス】を倒すと更に台詞が変化するため、聞きに行くタイミングに留意する必要がある。
SFC版のみ、乗り降りする際に若干処理落ちが起き、BGMが数秒流れなくなるほか、呪文を使用したり敵に出会ったりすると画面が若干スローモーションになるようになってしまったが、GBC版では修正された。
またスマホ版の初期バージョンでは、上陸直後に陸上でエンカウントすると、陸上なのに海上のBGMが流れ続けるバグがあった。
ゲームブック版
上巻でポルトガ王から譲り受ける船の名前は「セイレーン号」という。
中巻に入ると女海賊ミラン率いる海賊の船に乗り換える。
小説版
ポルトガで【商人】のサバロから、路銀を持ち逃げしたお詫びとして譲り受ける。
【ガイアのつるぎ】を手に入れた後は陸路を進むために不要となり、売却された。
その後【ネクロゴンド】の火山へ向かう際、旧式の小型船を用立ててもらっている。
アレフガルドでは、漁村の住民から提供された旧式の漁船で【ラダトーム】まで渡り、その後【沼地の洞窟】にいた人々から借りた別の船でリムルダール島に向かう事になる。
DQ4
BGMは【海図を広げて】。
ダンジョン内の水路を移動する船も登場するようになり、初めて利用できる船は第三章の【女神像の洞窟】のもの。
また、第四章のラストではシナリオ上で自動的に目的地まで移動する船として【定期船】が登場した。
いつものようなフィールドで自由に使える船は第五章で登場。
【コナンベリー】の造船所で【トルネコ】が造らせているが、船を出すには【とうだいタイガー】たちを倒して【大灯台】の闇の炎を聖なる炎に変える必要がある。
なお大灯台クリア前に限ってこの船の中を探索することができる。航海可能になると探索できなくなるので注意。
大灯台をクリアするとトルネコが仲間になり、同時に船も入手する。【馬車】ごと乗ることが可能。
入手後はやはり行動自由度が高くなり、【ガーデンブルグ】、【デスパレス】、【世界樹】、【ゴットサイド地方】などを除いたすべての場所に行ける。これを利用して【ロザリーヒル】や【リバーサイド】で強力な武具を早期に入手することもできる。
船に乗ったまま入る洞窟や村(【海鳴りのほこら】とリバーサイド)があり、気球入手後でもそれらに入りたい場合は船を利用することになる。
ほかに、町・ダンジョン内のみで乗る船も前述した女神像の洞窟の他に【スタンシアラ】と【闇の洞窟】でも登場。
なお海鳴りのほこらやリバーサイドでは船を降りると馬車が切り離されて【いれかえ】ができなくなる(呪文やアイテムは利用できる)が、闇の洞窟では馬車ごと乗り降りできる。
こうした場所では【NPC】(【住民】)扱いの船も登場するようになり、話しかけられるようになっている。船自体が武器屋だったり、デート中だったり、誰も乗っていなかったり(でも振り向く)など、反応は様々。
なお船相手の会話はドランが先頭でも変化しない様子。ドランが船の中にいて見えないからかと思いきや、こちらが陸上から話し掛けても同じ。
なお、FC版ではシリーズでも珍しく船に乗っている間は【毒】ダメージを受けない仕様になっている。
ゲームブックでは「トリスタン号」、小説版ではミネアによって「聖なる種火丸」という名前がつけられた。
リメイク版
リバーサイドにて【ブライ】が「我らの船」と言った際にはトルネコはわざわざ「私の船」と訂正しており、トルネコ的には所有者は自分であり(自腹で建造したので当然ではあるが)勇者たちにはあくまで貸しているだけという認識らしい。
町やダンジョンの内部の船は、リバーサイドでの勇者たちの船を除いて【イカダ】に差し替えられた。
DQ5
BGMは【大海原へ】。
本作では【ビスタ港】へ向かう船(A)の上が物語のスタート地点。誰の所有とも明言されない貨物船である。
物語が始まり、夢から覚めたらそこはいきなり船の上、ということで驚いたプレイヤーも多いだろう。
船長室の奥の浴室には脅かしてくる大男がいて、泣かなかった主人公を褒めてくれる。船底には大量の【宝箱】があっていきなりびっくりさせられるが、鍵がかかっていて残念ながら開けることはできない。
船長と船底の船室にいる2人の船員に話しかけたあと、甲板の中央付近まで行くとビスタ港へ着く。
港に降りてしまうと、二度と乗って探索することができなくなるので、それまでに自室の【やくそう】を取っておきたい(SFC版ではこれ以外に取れるアイテムは無い)。
青年時代前半ではそのビスタ港から【ポートセルミ】まで定期船(B)で行くことになる。この船はポートセルミに到着するとすぐにどこかへと去っていく。
自在に使えるようになるのは【サラボナ】での結婚イベントの際、【ようがんげんじん】を倒して【ほのおのリング】を入手した後。
【みずのリング】を探すために【ルドマン】に船(C)を貸してもらうことになる。
ただし、船入手によって一気に行動範囲が広がった従来作と違って、今回は大陸と大陸の間が浅瀬によってブロックされている。
このため、青年時代前半のうちは航海範囲が制限され、このCの時点はサラボナから【山奥の村】付近の水門まで、さらにそれを開けても【滝の洞窟】までの範囲しか動けない。
結婚後はお祝いとしてポートセルミにあるルドマン所有の船(D)も貸してくれるようになる。
この船を手に入れれば【テルパドール】や【グランバニア】の大陸などへ行けるようになるが、浅瀬の外側にある【エルヘブン】や【ジージョの家】などへは、青年時代後半にならないと行けない。
なおSFC版ではBとDは明確に別の船である。
青年時代後半に石像状態から復活すると、オジロンが手配した船(E)で外海も航海できるようになる。
ただ、エルヘブンに行けば本作で初登場の【まほうのじゅうたん】を入手できるため、青年時代後半で船が活躍するのは時代序盤のほんのわずかな期間と、船でしか入れない【海の神殿】から【魔界】へ向かうときぐらいである。
今作では青年時代前半と青年時代後半とでは航海できる範囲が異なることから、一部の地域で【ルーラ】で飛んだときに船が配置される場所も異なっている。
一番衝撃的なのが青年時代前半に【ラインハット】に飛んだときで、ラインハット城の南の小さな湖の中に停泊しており、乗ってもどこへも行くことができない。
上述の通り青年時代後半になるとほとんど船に乗ることがなくなるので意識することはないだろうが、内海と外海を船に乗ったまま往来できる手段が無いので、ルーラするポイントによって内海、外海のどちらかにしか船が呼べない。
青年時代後半に外海に船が呼べるルーラポイントはラインハット、【オラクルベリー】、グランバニア、【北の教会】、エルヘブン(海の神殿を抜ける必要あり)、【サンタローズ】の6カ所で、当然ながらエルヘブン以外は青年時代前半と船の呼ばれる位置が変わることになる。
一方で【修道院】、【ポートセルミ】、【ルラフェン】、【カボチ】、【ネッドの宿屋】、【アルカパ】の6カ所が変わらずに内海に船を呼べる。サラボナは青年時代前半・後半ともに滝の洞窟につながる狭い海域にしか呼べず、【妖精の村】と【天空城】、および魔界はルーラしても船が移動しない。
なお、当然だが【そらとぶくつ】では船は呼べない。
前作同様に町やダンジョン内で乗る船も登場したが、本作では海上の船とは異なる小型の舟(ボート)になっている。
SFC版には【魔界に船】、【妖精の国に船】という裏技がある。
リメイク版
リメイク版ではA・B・D・Eがルドマンの所有する同一の船という設定になり、【ストレンジャー号】という船名が付けられた。詳細は当該ページを参照。
なお船内探索はSFC版と同じくAの場面でしかできない。
Cだけは別の船であり、実際にグラフィックも別物になっている(ストレンジャー号を入手するとグラフィックがそちらに変わる。性能は同じ)。
また、ポートセルミとビスタ港の間の小島に船が停泊している。この船はルドマンの【カジノ船】である。
ということで、リメイク版DQ5にはトータル2隻と1艘の船が出てくるが、その全てがルドマンが所有する船ということになる。
PS2・DS版では船に乗っている最中に海面を調べると、ごくまれに【ふくびきけん】や【すごろくけん】が手に入る。
シリーズでも数少ない意味のある行動になっている。
無論そうそう手に入るものではなく、ほかの手段で手に入れた方がずっと効率的であるが。
操作ミスで手に入ったらラッキーという感じだろう。
町やダンジョン内の舟はやはり【イカダ】に差し替えられている。
PS2版では【オープントレイ技】を使うと、Cの小船を青年時代後半でも持ち越すことができる……というか、フラグを立てる順序次第では結婚してもストレンジャー号の前にいる船員がどいてくれなくなり、ストレンジャー号の入手イベントを起こせなくなることも。この場合【スティックバグ】も併用していれば、この船員をスルーして甲板上にいる船長に話しかけることでストレンジャー号を入手できる。
DS版では【船に乗ったまま飛行】という裏技がある。
小説版
王女ポピーが設計した「麗しのビアンカ号」が登場する(上記の「E」の船に該当)。
正直この名前はどうかと思う。
母(ビアンカ)と祖父(パパス)がネーミングセンスを疑われる人物だったから、血は争えないのか…
天空物語
第4巻以降の移動手段として登場。船の名前は「フローリア号」になっている。
この他、オーゼルグ率いる海賊たちが乗り込む「スケアクロウ号」も登場する。
DQ6
BGMは【エーゲ海に船出して】。
まず【現実の世界】では序盤に【サンマリーノ】と【レイドック】付近とを結ぶ【定期船】が登場。
入手可能な船としては【ゲントの村】の【神の船】がある。
当初は【ムドー】討伐のために船でしか上陸できない【ムドーの島】まで自動的に運んでくれてるだけで、船でゲントの村に戻ることもできず一方通行。ムドーを倒せば自由に使えるようになる。
今回も浅瀬や水門・関所などがあるため入手時点では【モンストル】と【アークボルト】ぐらいしか行ける場所がなく、本格的に行動範囲が広がるのは【マーメイドハープ】を入手し【あわあわ船】として【海底】に潜れるようになってからである。
海底世界の登場、およびまほうのじゅうたんでは行けない【ベストドレッサーコンテスト】会場【ジャンポルテの館】の存在により、この船には終盤近くまでお世話になることになる。また【不思議な洞窟】には船を使わないと入れない。
【夢の世界】においては船に相当する乗り物として【ひょうたん島】が登場。
島の中を歩くことも可能で、宿屋に泊まれたりする。
【ジャミラス】を倒すと自在に使えるようになるが、こちらも当初は範囲が限られ、行動範囲が広がるのは【空飛ぶベッド】を入手してからとなる。
こちらではベッドを手に入れればひょうたん島はほぼ使われなくなる。
本作からは乗船中に「しらべる」を実行すると、水面に目を凝らすようになった。ただし何かが見つかるというイベントは一切ない。
この他には、ムドーの島にはプロローグで主人公たちが乗ってきたであろう【難破船】を確認できる。また海底には【沈没船】というダンジョンがあり、【さいごのカギ】が眠っている。
なお、レイドックの兵士の「船では多くの兵を運べない」という台詞から、本作の世界には軍隊を乗せて遠征するような大型の船は存在しないようで、レイドック所有の船も海底にある沈没船も神の船と同じサイズで少人数乗りの小型~中型船舶となっている。
DQ7
ストーリーが進むにつれて陸地が増えていく形式のDQ7では、最初の地域のボス【チョッキンガー】を倒した後という早期に船が手に入る。もちろんナンバリングタイトルでは最速。
新しく出現した島を確かめるべく、【主人公】と【キーファ】がひそかに修理していたマリベル家の廃漁船を使うことに。
この船のBGMは【小舟に揺られて】。
その後この船には、過去のイベントを終えて現代で新大陸に行く都度お世話になる。
魔法のじゅうたんが手に入ればほぼ必要なくなるが、【海底都市】に入るにはこの船が必要となる。
終盤の【異変後】は、従来の船の存在には触れられなくなってしまう。月日が経っているので廃船にしたのか、封印に伴って紛失・破損したのかは不明だが、そんなところだろう。
【ホンダラ】が【クリスタルパレス】に来ている、【エスタード島】が封印中にホンダラの家に忍び込んでいる子供から「船をちょろまかす」というホンダラの野望を聞けることから、ホンダラに盗られたという線もある。
その代わりに【シャークアイ】一行の好意で【マール・デ・ドラゴーン】を使わせてもらうことになる。
船内は広く、一つの町のようになっており、買い物も可能。航行中のBGMは【海原の王者】。
封印下の世界ではエスタード島と【ダーマ地方】とを自動的に行き来するのみで、イベントでは【七色の入り江】へのアクセスに使用される。封印が解けた後は自在に使えるようになる。
その時点ではほとんどの場所へ【飛空石】で行けてしまうが、やはり海底都市と【海底王の家】へは船でないと行けないほか、【モンスターずかん】、【モンスターパーク】のコンプにも船が必要となる。
主人公たちの船以外にはイベントに登場する船としてフィッシュベルの漁船【アミット号】が登場。
物語の最後はこの船の上で締めくくられる。
リメイク版
船に近づくと確認メッセージが表示され、「はい」で乗船できる。航海中はDQ8以降と同様に専用マップに切り替わる。
異変後、従来の船はマール・デ・ドラゴーンの装載艇(ランチ)のような扱いになる。マール・デ・ドラゴーンみたいな巨大船が接岸するのには無理があるので妥当なところだが、月日が経っているのにきちんと整備してあったのは立派である。
これによってホンダラに盗られたという線はなくなった。
DQ8
まず序盤には【ポルトリンク】から南の大陸へ向かう定期船が登場するが、南に向かう前にまずこの船上で【オセアーノン】との戦闘がある。
その後、【トロデーン城】の南の荒野に打ち上げられている古代船が主人公たちの船となる。
【ドン・モグーラ】を倒して【月影のハープ】を取り返した後、【イシュマウリ】のハープと馬姫【ミーティア】の歌声の力でこの船を復活させる。
この入手場面は他のナンバリングタイトルとは比較にならないほど壮大かつ感動的で、その高性能ぶりに相応しい名場面である。
DQ8発売前に出た【月刊Vジャンプ】増刊に掲載された設定画によると、強力な引力を有す「空神石」なる隕石の性質を利用し、風車の回転で櫓を動かし、それによって航行しているらしい。つまり動力は風力だが分類上は帆船ではなくガレー船である。
また、左右の乗り口には巨大な跳ね橋のような渡り板が取り付けられている。海岸にあまり接近していなくてもその渡り板が届く範囲なら上陸できるようになっている。
これらの設定はデザインした鳥山明によって非常に細かく付けられたものである。
BGMは【海の記憶】。
フィールドの仕様変更に伴い、今作からは船に乗ると陸上とは異なる専用の移動マップに切り替わるようになった。上陸するときは海岸にぶつかると確認メッセージが出るのでそこで「はい」を選択すればよい(スマホ版では「おりる」ボタンをタップ)。
今回は浅瀬などが少ないため、DQ4以来久々に行ける陸地が多くなる。ある程度までなら高い岸壁に対しても上陸が可能。
ただし、町がある地域のうち【リブルアーチ】以北と【隔絶された台地】【人跡未踏の森】は、断崖絶壁や岩山等に囲まれて上陸できない。
それらを除けば全陸地に上陸でき、【聖地ゴルド】【サヴェッラ大聖堂】【ベルガラック】【サザンビーク】などに行ける。
また高い場所に架かっている橋の下はくぐることができる。
今作では、船とルーラ地点の距離がかなり離れているうえに、海域どころか降りた場所に強い敵がいることが多いので、船を入手した直後の探索は要注意。
【神鳥のたましい】を入手すれば、討伐リストを完成させたい場合を除いて完全に用済みとなる。
【錬金釜】で錬金を行う場合には、まっすぐ進むだけで錬金が行われるが、最高ランクになると1周以上かかる場合がある。
余談だが、【闇の遺跡】で【ドルマゲス】を倒すと、主人公一行はそのまま【サザンビーク】まで強制移動するが、その際に船は【北西の孤島】に残ったままになる。
【ルーラ】などで移動した場合は船も一緒に移動するので主人公たちはどうやってサザンビークまで帰ったのだろう?
主人公たちの乗る船以外では、【ゲルダ】が自分の船として「うるわしの貴婦人号」という船を持っている。
その他にもギャリング家所有の【ギャルーザー】という船が登場する。
PS2版では【船落ち】という裏技がある。
また、左右の十字キーをチョイ押しする(アメンボのように曲がりつつ滑るように前進する挙動になる)のを繰り返すことでエンカウントする可能性が大きく下がること、また【連射スルーバグ】でOP抜けを行い、【海賊の洞窟】に入ることでOP抜けを解消した状態で船入手していなくても海賊の洞窟にルーラしてリレミトする事で船に乗ることができる。
DQ9
BGMはDQ4と同じ【海図を広げて】。
まずは【ツォの浜】から東の大陸の【ふなつきば】まで漁船で移動することになり、到着直後に「港町【サンマロウ】にもっと大きな船がある」という話を耳にする。
そのサンマロウの船は屋敷の主【マキナ】が所有しているが、元は大商人であったマキナの親のもの。
【妖毒虫ズオー】を倒し、マキナと【マウリヤ】のイベントを終了すると桟橋の爺さんからもらえる。
大商人の船ということで見た目は整っており、船長室、その地下一階は厨房や寝室、リビングやバーが、その下は倉庫とかなり立派である。
今作では船を調べることによって乗船できる。
DQ6のひょうたん島のように画面を切り替えて船の内部を探索することも可能で、【さいごのカギ】入手後には、DQ9をやり込むにあたっての最重要武器ともいえる【はやぶさの剣】が手に入る。
サンマロウ出発後は浅瀬で海路を阻まれることも少なく、【ドミールの里】周辺と【ガナン帝国領】を除いた各地へ行くことができる。
新たに行ける拠点は世界北東部の【グビアナ城】【カルバドの集落】【エルシオン学院】と、南西部の【ナザム村】。
今回は本編クリアまでは、飛行手段である【天の箱舟】が自動操縦であり、自分で自由に操作できる乗り物がこれしかない。
クリア後は天の箱舟が自由に使えるようになれば船はほぼ必要ないが、追加クエスト【ルイーダのヒミツ】のほか、海上のモンスターを標的とするクエストで必要となる。
【カデスのろうごく】と【ガナン帝国城】にルーラした際には最寄りの海岸ではなく【アユルダーマ島】に移動する。
クリア前は【青い木】経由で歩いて行けるための設定と思われるが、青い木が使えなくなっても変わることはない。
DQ10オフライン
多数の島々からなる【ウェナ諸島】では、エリア移動に【渡し舟】を用いる。
また敵地に進入するための空飛ぶ舟【破邪舟】がイベントで登場する。
自在に操作できる船は登場しない。
Ver.2
【グランドタイタス号】という船に乗れる。本体は普通の豪華客船だが、魔法の装置が付けられている。船内のBGMは【海原の王者】。
ただし自動操縦で、自分で自由に操作できる船は登場していない。船より先に飛行手段の方が自由に使えるようになった。
DQ10オンライン
物語を進めるとさらに舟が登場するが、自由に操作はできない。
DQ11
【シルビア】の所有する【シルビア号】という船が登場し、【ダーハルーネの町】で【ホメロス】に勝利すると入手できる。
BGMはまたしてもDQ4と同じ【海図を広げて】。
入手直後は浅瀬があるためDQ5同様に内海のみしか航海できない。【バンデルフォン地方】に向かうことになるが、先に【ソルティコの町】に行くことも可能。
【ソルッチャ運河】の水門を開けて貰うと外海に出られ、【ナギムナー村】や【クレイモラン地方】、さらにそこから徒歩で【聖地ラムダ】にまで行けるようになる。
【マーメイドハープ】入手後は各地にある光の柱に入れるようになり、これを利用して【メダチャット地方】などに行ける。
世界に異変が起きた後には一度失ってしまい再度入手しなくてはならない。以降の詳細はシルビア号の頁を参照。
また、ダーハルーネの町には町の中の水路を移動するゴンドラという舟がある。
世界に異変が起きた後には、【海底王国ムウレア】を脱出した主人公は【アラーニ】の釣り舟で【デルカコスタ地方】の船着場に向かうことになる。
DQM2、イルルカ
本作のスタート地点はマルタ行きの船の上である。
また、水の世界では幽霊船も目撃されている。
イルルカではダンジョンの幽霊船にモンスターの幽霊船を入れると言う暴挙に出ることが可能。
キャラバンハート
一部の町に定期船が出ている。
ジョーカー1
【キャプテン・クロウ】一味の海賊船が登場。
主人公は終始【水上バイク】で移動するため入手する事はない。
テリワン3D
なんと船がモンスターとして参戦。
【スラリン船】、【スライバ船】、【ゆうれい船】の三種類が登場。
スラもり3
海を舞台とした本作ではモンスターをモチーフとした様々な船が登場。
船体、船首、マスト、飾りの4パーツで構成されており、組み合わせによってステータスが変動する。
基本的な仕様は前作の【大戦車】と同じだが、相手の船への侵入が困難だったり弾の攻撃力、スピードに補正がかかるなどの点がある。
ビルダーズ1
【フリービルドモード】にて【旅の扉】から行ける第四の島に巨大なドライドックがあり、そこに造りかけの船が放置されている。
完成しているのは船底の部分のみで、これから船の上部構造と内装に取り掛かろうというところで放棄された様子。ドックには資材の他に船室用の豪華な調度品も置かれている。
マストの望楼には建造に携わっていたであろう誰かのメモが残されており、この船に対する想いが綴られている。
完成させても特に何もなく進水させるのも不可能なので、ありがたく資材を拝借させてもらう事になるだろうが、気が向いたら見知らぬ誰かの遺志を継いで船を完成させてみるのも一興だろう。
もっとも島を再生成すると元に戻ってしまうので、どうしても作りたい場合は拠点の島で作ろう。
ビルダーズ2
【主人公(ビルダーズ2)】が【しろじい】から【からっぽ島】を託された後、からっぽ島に漂着した【ヤス船長】が所有する小型船を利用できるようになる。
船が入手できるタイミングとしては全シリーズ中でも最速の部類に入る。
【ハーゴン教団】も複数の船を保有し戦力として用いている。
【破壊天体シドー】では箱舟の建造がシナリオの軸になる。宇宙という概念はあって無い世界のようだが、魔物たちを乗せて星間航行(破壊天体脱出)を果たした。
残念ながら自由な乗り物としては扱えない。
ダイの大冒険
【ロモス】から【パプニカ】へ移動中に聖水船が登場。
【ネルソン】を船長として、海に聖水を撒きながら弱いモンスターを近づけないようにしていた。
その後、パプニカが奪還されたことで【気球】が使用できるようになったことや、移動だけならルーラで十分行くことができるため、ダイ一行が使用したのはこの時だけだった。
その他にも【ベンガーナ】国が誇る大戦艦に、【サババ】には建造途中ながら【死の大地】に乗り込む為の大型船もあったが、いずれも魔王軍の手で無残にも破壊される事となる。
他には【マトリフ】が釣りに使っていた小船も登場、【バルジ島】に乗り込むのに使用している。
バルジ島付近の海には大渦があるのでそれを飛び越えるためにルーラの応用で飛ばしたが、止める方法を考えていなかった為、海岸の岩に激突して大破している。
それぞれの道
ポップ視点のエピソード「海賊船あらわる」にて聖水船が巨大な幽霊船に遭遇。
人を惑わせる名称不明の魔物が生息しており、それが倒されると姿を消した。
アベル伝説
【アベル】たちが乗る船として複数の船が登場。
まず7話で【マイラ】から【バスパ】の船で竜海峡を【ルプガナ】に向けて渡る。帆がツギハギだらけで床の強度も弱いオンボロ船だが、手入れは欠かさず行われている模様。途中【だいおうイカ】に襲われた。
10~11話では【ヴェルギン】から【グリンラッド】の【マインツ】まで乗船。おそらく定期船のようだが、【ふぶきのつるぎ】を探すアベルと他の3人とは別々の船に乗っている。
ヴェルギンでは船を改造した店もある。
18~19話、【ドランの都】から【亡霊の島】までは義賊【バハラタ】の船で往復。帆に交差する剣のマークが描かれている。
後にこの船は第二部で【コナンベリー】から【レイアムランド】に渡る際にも利用しているが、【プレシオドン】によって帆に穴を開けられてしまった。
23話では、【ドムドーラ】のあるテイル大陸から【ストークの神殿】のある中央大陸までもツギハギだらけの船で渡っているが、この船をどこでどうやって調達したのかは不明。
ロトの紋章
【カダル】からのお告げで【アリアハン】を移動するために、【テドン】の船大工【カミーロ】が作り上げた船。
船首に取り付けられた女神が【ルナフレア】に似ていたことからルナフレア号と名付けられた。
アリアハンに移動だけでなく、【ジパング】や【ローラン】に攻め込むときなど終盤まで使用していた。
また、【イシス】中心に使用していた砂船と言う乗り物も登場。
【キラ(ロトの紋章)】の養父である【ギラン】も砂船乗りとして生計を立てていた。
蒼天のソウラ
5巻で登場。
マルチナが所有する快速ガレオンはパトリシア級8番艦交易船ミーティア号と呼ばれている。
船長は【プクリポ】のパブロッキ。アレックの幼馴染である。
備え付けられた【大砲】はダンの【メラゾーマ】以上の威力があるとの事。
ジャング幽霊船長が所有する海賊船と艦戦を繰り広げた。