概要
DQ1やDQ3などで登場するアイテム。
元来は虹の【橋】を架ける効果を持ち、ラストダンジョンへ行くために必要になるアイテムである。
DQ1
【魔の島】にある【竜王の城】へ行くために必要になる重要アイテム。
手に入れるには、【あまぐものつえ】と【たいようのいし】、そして【ロトのしるし】が必要になる。
それらを持って【リムルダール】南の【聖なるほこら】に行くと与えられる。
なお手に入れると雨雲の杖と太陽の石は失われるが、ロトの印は手元に残る。
どこで使えばいいか悩んだことだろうが、リムルダール西の岬で【つかう】と橋がかかる。
FC版等では本体の電源を切ると橋が消えてしまうため、再開する度にこれを使って架け直す必要がある。何度使ってもなくならないが、道具欄を圧迫する。
一方、リメイク版ではDQ3と同じく一度橋を架ければずっと架かった状態になるため、この道具は使うと消滅する。
DQ2ではこのアイテム(及び雨雲の杖と太陽の石も)は登場せず魔の島には最初から橋がかかっているのだが、この時から100年余りずっとかかりっぱなしになったのだろうか?
これを使った時には【虹の杖】のMEが流れ、辺りが虹色に輝くという派手な演出とともに橋が架かる。
しかしスマホ版以降では、画面が一旦真っ白になった後に、回復呪文に似たエフェクトで橋が架かるというショボい演出となった。FC版ですら豪華な演出だったのに、大きく退化してしまった。
固定パレットのMSX版ではBGパターンの色を変化させるのではなく、背景色だけを虹色に変化させている。具体的にはファミコンでは240ライン(画面内に映るのは実質224ライン程度)表示できるのに対して、MSXの画面は192ラインしかないため、上下に黒帯の入った横長画面になっているが、その黒帯部分が虹色に変化するだけである。端っこまで表示されないブラウン管テレビでは分かりにくい演出だったかもしれない。逆に最近のテレビで見ると上下だけでなく左右にもわずかな隙間があり、上下左右の黒枠部分が虹色に変化することが分かる。
小説版
聖なるほこらの石板の上に、太陽の石と雨雲の杖を置く事で出現した。手のひらサイズの石で、ずっしりと重い。
これで完成した橋は時間と空間を超越したものであり、足を踏み入れればあっという間に魔の島へと渡ることができるが、主人公アレフが渡り終わった直後に消滅した。
ゲームブック(双葉社)
聖なるほこらで太陽の石を雨雲の杖に取り付けることで光と共に出現する宝珠。
【伊藤伸平】による挿し絵では、水晶玉のような掌サイズの球体として描かれている。
ドラゴンクエストへの道
デバッグ作業にて、このアイテムを持っていても16分の1くらいの確率で橋が出てこない、とのバグが見つかっている。
ある程度のフィクションも織り交ぜられているこの作品で、実際に起こったバグだと断言することはできないが、事実であった場合、ラストダンジョン直前という最高の盛り上がり所で詰む可能性もあるとんでもないバグである(もう一度使えば出てくるのか、発生すると2度と橋が出てこないのかなど、程度によるだろうが)。
幸いにも、このバグが製品版で報告されたことはないが、直されずに残っていたらクリアできないこともあるゲームとして、シリーズの歴史にも大きく影響を及ぼしたことだろう。
DQ3
竜王の城と同じ位置にある【ゾーマの城】へ行くために必要になる。
手に入れるには、同じく雨雲の杖と太陽の石、そしてロトの印の前身である【せいなるまもり】が必要。
そして同じくそれらを持って聖なるほこらに行くとコレが与えられる。
使う場所もDQ1と同じくリムルダール西の岬。今度は一度橋を架ければずっと架かった状態になるため、使うと消滅する。
ちなみに、FC版では上の世界の同座標位置(【竜の女王の城】の西)でも使うことができる。使うと通常と同様のエフェクトの後に上の世界に(地上なのに)橋がかかるが、同時に下の世界の正しい場所にも橋がかかるので詰む事はない。
リメイク版
西の岬以外の場所で使用すると、手に取って眺める事ができ、
にじのしずくの 中心から 七色の光がもれている。
正しい場所でつかえば なにかが おきそうだ。
と表示される。
一方、【商人】に鑑定させた場合のメッセージは【ひかりのたま】などと同一である。
ゲームブック版
このアイテムは存在せず、太陽の石と雨雲の杖を同時に掲げることによって虹の橋を架ける。
小説版
【オルテガ】が既に入手済みで、【おうじゃのけん】・【ゆうしゃのたて】と共に戦死した彼から受け取る。
DQ7(リメイク版)
何度も使用出来る道具として久々の登場。
入手は【すれちがい石版】においてボスの【ゴードンヘッド】を倒すか、配信専用石版【かわりものたちの山】をクリアするかのみ。
後者の方が入手が楽なのは言うまでもないが、量産をする場合は前者の方法を。
使用すると【ノアのはこぶね】で攻撃を受けなくなる。何度でも使える。
この特技自体がアストロンと同効果だが、MPをケチりつつこの効果を得たい時には有効。
特にMP切れを狙いたい場合、無消費で半永久的に無敵を維持できるため、有用性はさらに高まる。
しかしリメイクの追加アイテムとはいえ、これを量産できてしまうというのは勇者ロトやその子孫もびっくりかもしれない。
もっとも効果で分かる通り、1や3の同名のアイテムとは全く別物なので比較はできないが。
DQ10オンライン
ドラゴンクエスト誕生30周年記念イベント【竜王城の決戦】に挑戦するためのアイテム。
イベント期間中に魔法の迷宮で【ローラ姫】からもらえる。
詳しくはこちらを参照。
DQ11(3DS版)・DQ11S
本作では装飾品として登場。カテゴリは首アクセサリー、つまりペンダントの系列になる。
うち直しに必要な宝珠は20個。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃魔力 | 16 | 18 | 20 | 22 |
回復魔力 | 17 | 19 | 21 | 23 |
魅力 | 29 | 31 | 33 | 35 |
MP消費しない率 | 25% | 30% | 35% | 40% |
入手方法は【過ぎ去りし時の祭壇】第一層のボス軍団撃破時の報酬。【ヨッチ族】関係のイベントの都合上、【邪神ニズゼルファ】を一度撃破した後の入手になる。
呪文・特技の威力に関わるステータスの上昇がメインであるが、特筆すべきは「呪文・特技使用時にMPを消費しない率」が他の装備品より高めの設定であること(他の装備品では【ゴッドキラー】+3の15%が最高)。【ベホマズン】や【会心必中】のような大技でも高い確率でタダで繰り出せるため、魔法系でないにも関わらず消費MPが多くなりがちなキャラに持たせると便利。
また、MPを十分に持っている【ロウ】・【ベロニカ】・【セーニャ】においても、【マヒャデドス】や【イオグランデ】などの大技を撃ちまくる場合は持たせたい。これを持たせてMP消費を防ぎ、残りMPで威力が決まる【クロスマダンテ】や【マダンテ】につなぐ作戦も狙っていける。
ただしアクセサリー枠を一つ使う関係上、必然的に【スーパーリング】×2による完全耐性は得られなくなる。状態異常対策が大事なのか、MP節約が大事なのか、戦闘に応じてどちらを優先するか決めよう。
3DS版の闇ニズなど長期戦になりやすい局面でも重宝する。
ビルダーズ1
ラダトーム編の終盤で作業台、聖なるほこらで【魔力の結晶】を使って制作する。
ルビスから与えられた主人公の役割はここで終わるが、自らの意志でこれを使用して【魔の島】に飛び、竜王を倒しに行くこととなる。
どこからでも直接敵地に飛んでいく辺り4の【そらとぶくつ】に近い。
魔の島で使用するとラダトームに戻ることができる。【竜王の城】内部の敵は復活しないため、一旦敵を倒して宝箱を回収した後拠点に戻り、回復してから竜王を倒しに行くということも可能。
どこで使っても竜王の島へ行き、もう一度使うと拠点に戻る性質を利用して無消費の【キメラのつばさ】として扱うこともできる。
ただしキメラのつばさ同様天井があると頭をぶつける。
空が開けている所で使おう。
トレジャーズ
【お宝】の一種として登場。
お宝No. | 47 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | レジェンド |
コレクション | 伝説のだいじなもの |
標準価格 | 24,000,000G |
標準価格の「24」が虹とかけている。
ドラゴンクエスト4コママンガ劇場
5巻に載っている【柴田亜美】の「鼻水」というネタが有名。
確かに【ロトシリーズ】の【公式ガイドブック】のイラストでは、雫の部分が鼻水のようにも見えるかもしれない……。
しかし、こんな使い方をしたら雫が音を立てて砕けるうえに「あと一歩」が全力疾走で逃げていく。
やりたい衝動にかられても決してやってはいけない(そもそもゲーム中でそんな使い方はできないが)。
これのインパクトがあまりにも大きかったせいか、動画や実況などで虹のしずくが登場すると、度々「鼻水」で盛り上がる。
柴田はDQ3を舞台に「鼻水」のネタを描いたが、どの作品でも虹の雫が登場した時にとりあえず「鼻水」とコメントしておけば盛り上がるというこの汎用性の高さもまた秀逸である。