【まほうのじゅうたん】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 04:56:52

概要

「アラジン」な不思議な空飛ぶ【じゅうたん】
大抵船の後に手に入り、湖や川を越えるのに使われる【乗り物】
平地や草原などで乗り降りすることができ、海も浅瀬も越えられる便利な代物だが、飛行する高度が低いため、森や山の上は飛べない。
 
他の乗り物と違って、降りた後も本体であるじゅうたんそのものを持ち運びする事が可能。
森にぶつかって降りて、徒歩で森を抜けた後でもう一度乗るといった芸当が可能で、DQ6ではこの性質を利用しないと行けない場所がある。
また、持ち運び可能なサイズであるにも関わらず、【馬車】が登場する作品では馬車ごと乗れる。
基本的に異世界(妖精の世界、魔界、はざまの世界、過去)では使用不可。
 
DQにおける乗り物の概念にちょっとした変革を起こしたアイテムである。
それまでは「乗り物はオブジェクト」であり、「空を飛べれば基本行けない場所はない」のが通例だったが、このアイテムはそのどちらの概念も打ち破っている。持ち運びできて任意に使えることも新鮮だが、低空飛行という新たな概念をドラクエ世界に持ち込んだことも大きい。
ただし、任意の場所で乗り物を呼ぶアイテムや飛行高度の概念自体はFFなどの他のRPGではもっと前から採用されており、DQがパイオニアというわけではない。
 
乗っている間はモンスターは出現しないが、DQ6など一部の作品では毒状態などに罹っていると移動によりHPが奪われる(逆に【ねる】でHPを回復できたりもする)。
【ラーミア】や、【ペガサス】【飛空石】などは、手が届きそうもないかなりの高高度を飛んでいるので分かるのだが、まほうのじゅうたんは地面スレスレの低空飛行であり、矢も届けば捕まえて飛び乗る事だってできそうな高さ。
結構なスピードを出して飛んでいるようなので、戦闘を避けられるのはそのお陰だろうか。もしくはモンスターを避けることまで含めて「魔法」のじゅうたんなのか。
 
便利なのだが、代償として入手する手段が面倒臭い事でも有名で、しかも登場するたびに面倒臭さに磨きがかかっている。
 
3DマップになったDQ8以降では姿を消していたが、DQ11だと低空飛行という性質は【モンスター乗り物】の一部に引き継がれている。

DQ5

マーサの故郷【エルヘブン】の宝箱に入っている。
かなり分かりにくい場所にあり、建物の中ではなく裏庭の地下室に安置されている。建物に入らずに地上を歩いて取りに行こう。
【天空への塔】【迷いの森】に行くためには船が入れない内陸の川を超える必要があり、これが必要になる。
 
乗っているときのBGMは【空飛ぶ絨毯】
これに乗っている間は移動速度は徒歩の2倍ほどで、かつ敵とエンカウントすることはなくなるため、これの入手後はほぼ【船】に乗ることはなくなる。
【ポートセルミ】の夜の酒場には主人公たちが船ではなく「空とぶジュータン」で旅をしているということに驚く船乗りがいるが、絨毯を入手する前から同じセリフなので、主人公たちがただの嘘つきみたいな展開になる場合もある。
 
一応、徒歩や船の完全上位互換というわけではなく、下記のような使用制限がある。

使用できる場所

このアイテムを使用できる場所の条件はやや厳しい。離着陸できる地形は草原・砂漠・橋のみ。
水面(川/海/浅瀬など)と高山はそもそも徒歩で侵入できないので当然としても、歩行可能な場所の中で茂み・毒沼・森・山(緑色の丘含む)および建造物のオブジェの上では離着陸できない。
このうち特に、森・山および建造物のオブジェの上は、侵入・通過もできない。
なお水面は通過可能だが高山は上記の場所同様に侵入不可。
ちなみに森は1マスに樹木が2本横に並んでいるが、左右どちらかに1本しかないマスは平地と看做されるので、侵入や離着陸ができる。ただし例外的にヤシの木の場合は1本だけのマスでもダメ。
また、船に乗っているときにも使用不可。船の上を通過することは可能だが直接乗りつけることはできない。
ちなみに、本作ではフィールド上でのプレイヤーキャラクターの足元が1マスではなく、下半部(0.5マス)になっており、上半分が海や高山と重なる位置まで移動可能になっている。
そこで、キャラクターの足元の上半分が「絨毯で離着陸不能の地形と重なっている」場合には、絨毯を使用できないという制約がある。
 
マスタードラゴンはすべての地形を移動できるが、【てんくうのベル】の離着陸条件自体は、絨毯で離着陸できる地形に限られる。

リメイク版

エルヘブンの構造が変わったリメイク版では、地下室ではなく建物のある岩山の裏側から入る小部屋に安置されている。

DQ6

【ベストドレッサーコンテスト】ランク3の優勝景品である【きれいなじゅうたん】【カルベ老夫婦】の元へ持っていくと入手できる。
そのため、入手できるのは【グラコス】を撃破して【カルベローナ】を復活させて以降。
また、先に【ブボール】と話して【マダンテ】習得イベントを終わらせておく必要がある。
元となるきれいな絨毯の入手場所については、カルベローナの住人から「オシャレな富豪がかつて家宝にしていた」という間接的なヒントが得られる。
 
今作には【空飛ぶベッド】という類似の飛行アイテムがあるが、「持ち運び可能」かつ「夢でも現実でも使用できる」という点で、じゅうたんはその上位互換となっている。
また、ベッドの仕様上不可能であった1歩も動けない場所での離着陸や前作でできなかった毒沼での離着陸も可能。
 
じゅうたんの入手によって、新たに【現実の世界】【グレイス城】に行けるようになる。
【夢の世界】【ダーマ神殿南東の小屋】にも行けるようになるが、こちらは攻略に必須ではないどころか特にアイテムもなく行く価値がほぼない。上記以外の施設はいずれも絨毯なしで行けるので、実質的にはグレイス城に行くためだけのアイテムとなっている。
そのため、【オルゴーのよろい】さえ入手してしまえば、後は【ふくろ】に入れたままでもクリアできる。
もちろん、【てんまのたづな】入手まではエンカウントしない移動手段として活用することが多いだろう。
 
使用時のBGMはベッドと共通で【空飛ぶベッド(曲名)】
 
ちなみにデータ内にあるこの「まほうのじゅうたん」、たとえチートなどを用いたとしても、きれいなじゅうたんに魔法力を入れてもらうイベント(=正規入手イベント)を行わないと使用することができないようになっている。「道具として使ってみた。しかし何も起こらなかった」という表記。
こういう複雑なフラグが、もしかするとDQ7(PS版)のバグに繋がったのだろうか。
 
説明書内では「まほうの【ジュウタン】」と記述されている。
該当する箇所は数箇所あるがいずれもジュウタン表記で、誤植ではないらしい。
開発中は名前が違ったのかとも思われるが、単に当時の説明書がゲーム内表記にこだわっていなかっただけだと推測される。
一方で画面写真に使われている画像では普通に「まほうのじゅうたん」と書かれている。

DQ7

表記は「魔法のじゅうたん」。
【メザレ】にある。
初訪問時から入手可能で、物置でいきなり【ニコラ】から手渡される。驚いたプレイヤーも多いだろう。
しかしいざワクワクしながら使ってみると「しかし飛べなかった」旨が表示されて何の反応も示さない。つまり偽物なのだ。
この偽物は本物とは別アイテム扱いで、アイテム説明文では「ひくいところを とんでいける」と、語尾に疑問符が付いている。
なおフィールド上でこのじゅうたんを使うことも【フラグ】になっており、一度は使う必要がある。フラグを立てた後、文句を言いにニコラを再訪すると、このじゅうたんは回収される。
実はニコラの父が死ぬ時に【ニコラのメイド】に命じて偽物とすり替えさせていたのだ。
 
本物の入手はしばらく先で、【海底都市】クリア後に過去【ハーメリア】で手に入る【人魚の月】を、メイドに見せる必要がある。人魚の月が手に入るのはグラコスを倒した後であるため、前作と同じく今作もまたグラコスを倒さないと魔法のじゅうたんを入手できない。
教会裏手の隠し階段から行ける場所に仕舞われており、本物を渡すところをニコラに見つかるものの、すり替えた理由を知ったことで快く主人公達に託す。
概要でも言ったが、どうにも作品が新しくなる毎に入手手順がややこしく時間が掛かるようになっている。
手に入れるとすぐ隣の【神の兵のほこら】のほか、【大地の精霊像】【ブルジオの屋敷】【世界一高い塔】に行けるようになる。
BGMは【魔法のじゅうたん(曲名)】
 
また、本物を手に入れた後に【しかし丸まったままだ】と表示されてしまい、ゲームがハマってしまう致命的なバグが存在することでも知られている。

リメイク版

フィールドの仕様が変わった影響で、じゅうたんを使うと画面が乗り物用のマップに切り替わる。徒歩移動に時間がかかるようになったため、陸上の移動だけでも時間短縮の目的で使える。
相変わらず【過去の世界】では使用できず、実際にフィールドで「つかう」を選択すると、次のように表示される。

しかし じゅうたんは
ここでは 魔法の力を 出せずに
まるまっている……。

 
配信石版【若き日の英雄】でも登場。
過去世界の神の兵士【ニコル】【メルビン】の同期)が未完成のじゅうたんで悩んでいるときに、
主人公たちが完成品のまほうのじゅうたんを見せてあげる、というもの。
完全にタイムパラドックスだが、DQ7ではよくあることである(上記自体、【マジャスティス】とほとんど同じ話である)。
当然だが、原作にあった丸まったまま使えないバグは修正されている。

DQ10オンライン

【ドルボード】の見た目をこれに変えることができるほか、【ドルゴール・飛】でBGMも「空飛ぶ絨毯」に出来る。
詳しくは【魔法じゅうたんプリズム】を参照。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.63
レアリティトレジャー
カテゴリーレジェンド
コレクション伝説のだいじなもの
標準価格5,300,000G

ビルダーズ1(スマホ版)

空とぶ ふしぎな じゅうたん

追加コンテンツ「魔法のじゅうたん」または「オールインワンパック」を購入すると、【フリービルドモード】で作成可能となる。
使う作業台は【石の作業台】、材料は【じょうぶな草】×10と【キメラのはね】×5。

【超げきとつマシン】【ベビーパンサー】と同じく、のる・おりることができ、乗っている間はBGMが【空飛ぶ絨毯】になる。
某ゲームのクリエイティブモードの如く、上下左右自由にベビーパンサー同等の速度で移動ができる上に、回復系や食べ物など一部アイテムの使用や、ブロックの破壊・設置も可能。
スマホ版の遠隔破壊・設置も相まって、作業効率が飛躍的に向上すること間違いなし。
ただし、搭乗中は武器はビルド武器しか使えず、超げきとつマシンと同様に仲間を連れている時には使えない。
また、高度制限も緩和されており、配置上限である31ブロックを超えた37ブロックまで浮上することができる。
高所でじゅうたんから降りれば当然落下ダメージは受けてしまうので、低位置から降りることを心がけるか、【メルキドグリーブ】を装備しておこう。

それだけに留まらず、【旅の扉】を経由しなくとも、各島に着陸して素材やブロックを回収することができてしまう。ちゃんと魔物も湧く。
もっとも、ストーリーモードをクリアしないと対応する島の生成はされない。たとえば、2章をクリアしても三・四の島は生成されず、海に沈んだままである。

バトル島でも使用でき、攻撃の届かない高高度から【まほうのたま】を置いて一方的に爆殺することができる。

蒼天のソウラ

4巻で登場。【魔公子イシュマリク】がマントにエクステンション・ラインの力を注ぐ事で生成したマジックアイテム。
【ソウラ】が発揮した謎の力を見極める為に様子見として空中に逃れる為に使用したが、結果としては【溶岩龍ブライドン】の介入をきっかけに【カルサドラ火山】からの撤退に使われた。

4コママンガ劇場

ネタ被りが多く、4コマでは「傘」として使うネタが度々見かけられた。
無印・9巻の38ページ、4コマクラブ・12巻の60ページ、4コマクラブ・13巻の52ページでは「雨傘」、DQ7・4巻の76ページでは「日傘(日陰)」として使われている。
 
また、「空飛ぶマント」として利用されることもある(1Pコミック・3巻の98ページ、4コマクラブ・11巻の39ページ、大全集・2巻の39ページ)。