紫鏡鴻子

Last-modified: 2018-07-25 (水) 10:10:36

キャラシート

【名前】紫鏡鴻子
【容姿】怪しいお姉さん
【HP】5/5
【令呪】3/3
【筋力】D:2
【耐久】E:1
【敏捷】E:1
【魔力】A:5
【幸運】E:1
【スキル1】観察眼:相手マスターの容姿を確認した時点でマスターのキャラシートを閲覧できる。
【スキル2】口裂きの魔眼:交戦フェイズ開始時にサーヴァント以外の相手前衛1体に対し、1巡攻撃不能状態を付与する。
【スキル2】霊基補強:自分のサーヴァントの最大HPを15増やす。
【その他】混沌・中立・人属性。凶一族の末裔。

名前;紫鏡鴻子
年齢:34歳 / 身長:172cm / 体重:44kg
地域:日本/中国
属性:水・地・空 / 性別: / 血液型:
誕生日:4月9日
イメージカラー:濃紫
一人称:私 / 二人称:キミ
特技:即興小話
好きなもの:都市伝説、怪談 / 苦手なもの:人の形をした人でなし
天敵:生粋の代行者
起源:混沌
魔術属性:水・地・空
魔術系統:呪術
魔術特性:混沌
魔術回路・質:EX / 魔術回路・量:A / 魔術回路・編成:異常

詳細

怪奇小説作家にしてフリーの魔術師。また、人狼局に協力する狩人の一人でもある。
源流は古代中国から続く冠位指定を受けた一族、その中でも神秘の衰退と共に自分達の冠位指定及び一種の伝承保菌たる血の特性を捨てるべく日本へと渡った家に生まれる。
彼女もまた自身の血の特性を捨てるべく行動しているが、その為には魔術を使うべきだと考え一族のツテで呪術を学ぶ。
才能と幸運に恵まれた彼女はその後、時計塔への切符を手にし数年は平穏に研究を続けるも、不意に完成した研究成果からあわや封印指定を受けて時計塔を離脱。
命からがら逃げ延びた先で聖堂教会の代行者に目を付けられ捕縛される。

 

死か魔術の放棄を迫られた彼女だが、機転を効かせて自分の魔術とライフワークを売り込み教会から仕事を請け負う事に成功する。
請け負った仕事は「狼」と呼ばれる起源覚醒者の討伐。期限は無制限。ただし一人倒す毎に報酬は出る。
監視役、査定役の教会保持者との定期連絡と「赦免復権」の効果を持つ概念礼装により行動を縛られながらも彼女はなんとか魔術師と代行者の二足草鞋を続けられている。
また来日した教会関係者や人狼局所属者に住居を提供するなども行っているが、あくまでも彼女は魔術師のままなので、根からの代行者とはソリが合わない。

経歴

中国にて呪術を取得し、時計塔に入ったはいいものの彼女の研究は難航していた。
自身を呪うというアプローチは既に中国の先代が何度も試し失敗した後であり、彼女は別のアプローチが必要だと感じたのだ。
神秘はより強い神秘により上書きされるというが、紀元前から血に染み付いた神秘を上書き出来る神秘を手に入れる事など不可能に等しい。

 

彼女は研究資料を漁り、その中でユークレス・タワークラフトと呼ばれる魔術師が記した研究資料を手に入れる。
そこに記されていたのは基礎的な神秘と魔術についての講釈と、そこから派生した神秘の増幅/減衰方法であった。
彼女はこの論文を元に研究を重ね、やがて呪術科から伝承科へと移籍する。

 

やがて、彼女の研究は各地に眠る神秘の薄い伝承――いわゆる都市伝説やUMAの探索へと移っていく。
その目的は不明だが……一つ確かなのは彼女がその探索を核にして自身の呪術を発展させた事、加えて自身の使い魔に己の血の業を分け与える事に成功した事だ。
彼女は時計塔を追われ、やがて教会預かりの魔術師となる。だが決して不満があるわけではない。
もしも自分の研究が失敗した時、この一族の血を淘汰しうる神秘を持てるとしたら、それは教会が持ちうる信仰なのかもしれないと彼女は思っている。
全ての異端が排除された時、一族の血に眠る神秘は消滅するのだと。
――――それを望まない一族が存在する事と、自然消滅よりも死による終焉の方が確実である事に目を背けながら彼女は研究を続け、その鬱憤を狼狩りにぶつける。
奇しくも狼と自身の一族は何処か似通っており、見立て遊びをするには最適であったからだ。

技一覧

彼女は主に呪術を使用するが、そこには彼女なりのアレンジが加えられている。
具体的に、日本の都市伝説やUMAを元に呪術や使い魔を構築している。
イマイチ日本以外では効き目は薄いが、日本から出ない彼女にとってはさしたる問題ではない。
以下にその具体例を記す

 

・口裂きの魔眼
「私綺麗?」で有名な都市伝説を再現した呪術を封じ込めた両目の魔眼。対魔術師用のメインウエポン。
目が合った事を始点とし、何らかの方法で口を隠す。続いて対象に上記の質問を投げかけて口を見せると対象は唇の両端から数ミリが深く裂ける。
殺傷力は低いものの、魔術師の呪文詠唱を封じれるという点において重宝している。格闘戦主体の相手に対しても痛みで一瞬動きを止める事が出来る。

 

・メリー人形
フランス人形を巡る都市伝説。媒体である人形を設置し、その人形に対して誰かが背を向け、振り返った時に成立する。
「今、貴方の後ろにいるの」という定型文と共に人形と彼女がすり替わる。
普段は設置式で特定条件下に使い魔を起動させる魔術でしかないが工房内であれば空間転移の触媒として使用される魔術でもある。

 

・赤紙、青紙
本来はトイレにまつわる怪談。彼女の呪術の中で最も殺傷力が高い術。
呪術を込めた赤い紙、青い紙を設置し、触れた相手に特定の効果を及ぼす。
赤い紙に触れた相手は全身に裂傷を負い出血、青い紙に触れた相手は体内に潜伏する病を増幅され真っ青になり死ぬ。
彼女は元となった怪談に纏わり閉鎖空間でこの紙を空中から落とす事を好む。

 

・紫鏡
四凶から転じた紫鏡という苗字だったが、この怪談がある事を知り面白半分に作り出した術。
自分を媒体にした呪いで、「紫鏡鴻子」という名前を成人までに覚えていた人物は死に至るというもの。
対象の幸運をE-まで下げ物理的にも魔術的にも自然死にしか見えない方法で殺す。
ただしかなり凝った魔術になってしまったらしく自分でも解除が出来なくなり、一時期時計塔内で成人を迎えた魔術師の不審死が続出してしまう。時計塔を追放された一因。
その事から"気に入らない子供"以外には自分の名前を隠す。親しい子供にも「ミスパープル」、または「鴻子」と呼ばせるようにしている。
"気に入らない子供"には普通に自分の名前を名乗る。

 

・土童子(つちどうじ)
ツチノコ。小型の蛇の使い魔。ただの魔力を持った蛇。毒はない。
戦闘力は小型犬程度。かわいい。ただし沢山いるとそこそこ馬鹿に出来ない仕事をする。

 

・水昵子(みずねこ)
ネッシー。ただし核となる逸話は日本の漁船が引き上げたというニューネッシーである。
古代の鮫と竜の牙の破片を練りこんだ礼装を一定容量の水へと投げ込むと巨大な水竜に変化する。
彼女が物理的に保有する最大戦力であり、この使い魔に自身の凶性である「渾沌」を付与した「水眠子・渾沌」は一時的にサーヴァントと同等の戦力になりうる。

彼女の血筋

凶一族

紫鏡一族の源流。
五行に対応する四神が成立するよりも以前の話、古代中国の五帝「堯(ヤオ)」「舜(シュン)」は朝廷や中原(チュンゲン)から不穏分子の排除を徹底した。
中でも有名なのは共工(ゴンゴン)、驩兜(ファンドウ)、三苗(サンミャオ)、鯀(グン)であり彼等は一まとめにして「四罪(スーズイ)」と呼称される。彼らは反乱を企てたり政治において多大な損害を出した者達だ。
共工は幽州(ユウゾウ)へ、驩兜は崇山(ソンシャン)、三苗は三危山(サンウェイシャン)に流刑され、そして鯀は羽山(ユーシャン)に流された後に死亡しており一説には舜が処刑したとされている。
彼らの子孫は後に一部族となり、後に子孫が不名誉を被せられた以外にそれ以上の悪くなる事は無かった。

 

一方で「四凶(スーシオン)」と呼ばれた者達が居た。
黄帝(フアンディー)・炎帝(イェンディー)の子孫のなかでもとりわけ強力な力を持ち、尚且つその神威を持って暴虐を尽くした者達。
饕餮(タオティエ)、窮奇(チョンジー)、梼コツ(タオウー)、渾沌(フンドゥン)、中原から西の果てへと追いやられた彼等はやがてその神威と怨念を持って悪神へと転生する。
そして、四凶の怪物となった彼等は朝廷を脅かす為に使役した者達が居た。
四罪や四凶の他に追放された名も無き悪人達。「凶(シオン)」と自称する彼等は四凶が朝廷に入り込む為の寄り代として使われた。

 

――時代は進む。凶一族は歴史の闇に紛れながらも悪神達の冠位指定を遂行していた。
存在するだけで周囲に厄災を齎らす、無辜の人々にとっては紛れもない悪だがそんな彼等に目を付けた者達も中には居た。
始皇帝を始め歴史の中では彼等を兵器として徴用し敵国へと送り込む事で損害を与える方法を取る者も居た。
もっとも四凶の完全顕現が出来なくなった近代になると冠位指定の執行――「四凶の神威を朝廷に知らしめる」事は難しくなり一部を除き一族は各国へと散り散りになる。
習得した技術を生かし四凶の顕現を目指す者もいえれば、自身の特性を生かし魔術世界で大成しようとする者まで目的は様々である。
またその先に困難が待っていると知りながら、一般人へと帰化した者もいる。

狂性

凶一族の特性。四凶の性質の内一つを先天的に保有する。
強力な能力を持つ一方で、精神性も与えられた特性の神性に寄る為、反社会的人格になる可能性が高い。
・饕餮:不規則に訪れる空腹感と引き換えに何でも食べる事が出来る。毒など本来人体に有害なモノも消化可能。
・窮奇:人の嘘を見抜く。また風を操る。引き換えに人の悪性に惹かれるようになる。
・梼コツ:怪力を得る。引き換えに暴力的な性格になる。
・渾沌:高い魔力、特異な才能・発想、場合によっては神代の人間に近付く。引き換えに精神疾患になる可能性が高い。

 

【紫鏡鴻子の凶性】
渾沌の凶性を持つ。高い魔力と才能は正しく発露しているが身体的には現代の人間寄りである。
対価として躁鬱病の気がある。また、不意に思考の連続性が断絶し、時折動作が停止する発作を患っている。
これを押さえる為に鴻子は人為的にこの発作を引き起こし、周期をコントロールしている。躁鬱についてはさほど重要視しておらず対策はそこまでしていない。
せいぜい薬を持ち歩く程度である。